JP2020044644A - 研削盤の振止め装置 - Google Patents

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英児 宮嵜
Eiji Miyazaki
英児 宮嵜
中島 和人
Kazuto Nakajima
和人 中島
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Abstract

【課題】ワークを円周上の少なくとも3点で支持することでワークの撓みや芯振れを確実に防ぐと共に、ワークの取付けや取外しを容易に行える研削盤の振止め装置を提供する。【解決手段】断面円形の長尺のワークWの中途位置を回転可能に支持し、ワークWの外周面を砥石26で研削加工する研削盤の振止め装置であって、砥石26が圧接されるワークWの研削点W4とワークWの回転中心W0とを結ぶ水平線HL上から外れた円周上の少なくとも3点でワークWを支持し、3点のうち、第1及び第2の支持点W1,W2が水平線HL上より下方であって、ワークWの回転中心W0を通る鉛直線VLの両側にそれぞれ位置し、第3の支持点W3が水平線HL上より上方であって、鉛直線VLに対して研削点W4とは反対側に位置し、且つ第3の支持点W3でワークWを弾性的に押圧支持する。【選択図】図3

Description

本発明は、加工動作中のワークの中途部を支持する振止め装置に関し、特にワークの外径の寸法精度を整えるためにワークの外周面を研削加工し、あるいはワークの外周面に螺旋状のねじ溝を研削加工する研削盤における振止め装置に関する。
ねじ軸研削盤などにおいて、断面円形の長尺のワークを研削する場合、両端で支持した加工中のワークのたわみや芯振れを防ぐため、ワークの中途位置を支持する振止め装置が用いられる(特許文献1)。この振止め装置1は、例えば図7に示すように、ベース部2にワーク3を上下から挟むように上部アーム4と下部アーム5が枢着され、ワーク3の正面中央部に当接する中央アーム6が出入可能にベース部2の正面に装着され、これら3つのアーム4,5,6によって研削作業の支障とならないように、ワーク3が円周方向の3点で支持される。7は上部アームクランプノブ、8は中央アームクランプノブ、9は下部アームクランプノブである。ワーク3は上部アーム4を取り外した状態で研削盤本体にセットされ、ワーク3のセット後に再度上部アーム4が取付けられる。ワーク3の芯合わせは、下部アーム5の上下方向調整ネジ10によって下部アーム5を上下に微動回転させると共に、前後方向調整ネジ11によって中央アーム6を前後に出入りさせて行う。芯合わせ終了後は、ベース部2上部の調整ネジ12により上部アーム4でワーク3を軽く押え付けて各クランプノブ7,8,9で上部、中部および下部の各アーム4,6,5を固定する。
砥石13は、振止め装置1の反対側に配置され、ワーク3の横方からワーク3を挟み込むようにしてねじ軸を研削加工する。
特許文献1に記載された振止め装置1によれば、ワーク3を上部、中部、下部の三方からしっかりと支持しながらねじ軸の研削加工を行なうことができる。しかしながら、ワーク3の取付け及び取外しの際には、その都度上部アーム4を取外し及び取付ける必要があるため、手数が掛かるといった問題があった。
特開平7−308836号公報の図6
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ワークを円周上の少なくとも3点で支持することでワークの撓みや芯振れを確実に防ぐと共に、ワークの取付けや取外しを容易に行えるようにした振止め装置を提供することを目的とする。
本発明における研削盤の振止め装置は、断面円形の長尺のワークの中途位置を回転可能に支持し、ワークの外周面を砥石で研削加工する研削盤における振止め装置であって、
砥石が圧接されるワークの研削点とワークの回転中心とを結ぶ水平線上から外れた円周上の少なくとも3点でワークを支持し、前記3点のうち、第1及び第2の支持点が前記水平線上より下方であって、ワークの回転中心を通る鉛直線の両側にそれぞれ位置し、第3の支持点が前記水平線上より上方であって、前記鉛直線に対して研削点とは反対側に位置し、且つ前記第3の支持点でワークを弾性的に押圧支持する。
本発明に係る研削盤の振止め装置によれば、ワークを円周上の少なくとも3点で支持することでワークの撓みや芯振れを確実に防ぐと共に、振止め装置へのワークの取付けや取外しを容易に行うことができる。
本発明の振止め装置を備えた研削盤の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る振止め装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る振止め装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る振止め装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る振止め装置の正面側の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る振止め装置の側面側の断面図である。 従来における振止め装置の一例を示す断面図である。
以下、発明の振止め装置について、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、振止め装置、振止め装置の構成部材、および振止め装置の周辺部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略する。
図1には本発明の振止め装置を備えたねじ溝研削盤20の一例が示されている。このねじ溝研削盤20は、ベッド21上に載置されたテーブル22と、テーブル22の一端側に設置された主軸台23と、テーブル22の他端側に設置された心押台24とを備える。前記主軸台23には先端部に主軸センタ23aを固着した主軸23bが軸承され、前記心押台24には液圧シリンダによって進退可能な心押台センタ24aが設けられている。
断面形状がほぼ円形の細長いワークWは、テーブル22上に設置された主軸台23の主軸センタ23aと、心押台24の心押台センタ24aとによって両端が支承され、中間部が一又は二以上の振止め装置25によって回転可能に支持されている。なお、ワークWの外周面にねじ溝を研削加工する砥石26はテーブル22のほぼ中央部に配置され、テーブル22に対して直交する方向に移動可能であり、ワークWの外周面をほぼ真横から圧接して研削を行なう。
図2及び図3には本発明の第1実施形態に係る振止め装置25が示されている。この振止め装置25は、ベース部材27の上面に固定される下部支持部材28と、下部支持部材28の上方に配置され、下部支持部材28に弾性的に取付けられる上部支持部材29とを備え、下部支持部材28の先端側に有する第1支持面28a及び第2支持面28bと、上部支持部材29の先端側に有する第3支持面29dとで、ワークWの円周上の3点を支持するものである。
下部支持部材28は、先端側に前記第1支持面28aと第2支持面28bがV字状に形成されたVブロックからなる。第1支持面28aと第2支持面28bは、ほぼ直方体形状からなるVブロックの上面28cの一部をV字状に凹設することにより形成され、砥石26が圧接するワークWの研削点W4とワークWの回転中心W0とを結ぶ水平線HLより下方に位置している。したがって、第1支持面28aと接触するワークWの第1の支持点W1及び第2支持面28bと接触するワークWの第2の支持点W2は、共に前記水平線HLより下方に位置することになる。また、第1支持面28aと第2支持面28bは、ワークWの回転中心W0を通る鉛直線VLの左右にそれぞれ位置し、第1支持面28aと第2支持面28bの斜面の角度は左右同じである。
一方、上部支持部材29は、下部支持部材28の上方に配置され、下部支持部材28の上面28cと平行な下面29bを有する。上部支持部材29は、下部支持部材28の上面28cとの間に一定幅の空間部30を有して配置され、互いに平行な一対のピン31と、弾性圧調整機構32とによって下部支持部材28に弾性的に取付けられている。一対のピン31は、ピンの上部と下部が上部支持部材29の下面29bと下部支持部材28の上面28cとに設けられた孔部にそれぞれ嵌り込むことで、上部支持部材29と下部支持部材28とを連結している。一対のピン31によって、下部支持部材28に対する上部支持部材29の位置ずれが防止される。また、上部支持部材29の上下動をスムーズにするため、上部支持部材29の孔部には無給油ブッシュ33が装着されている。
弾性圧調整機構32は、ばね圧調整板34と、ばね圧調整板34と上部支持部材29との間に配置される一対の第1圧縮コイルばね35と、上部支持部材29と下部支持部材28との間に配置される一対の第2圧縮コイルばね36と、第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36のばね圧を調整するばね圧調整部54と、を備える。前記第1圧縮コイルばね35は、ばね圧調整板34の下面及び上部支持部材29の上面29aに設けられた凹部38a,38bに、ばねの上部及び下部がそれぞれ嵌まり込んでいる。また、第2圧縮コイルばね36は、上部支持部材29の下面29b及び下部支持部材28の上面28cに設けられた凹部38c,38dに、ばねの上部及び下部がそれぞれ嵌り込んでいる。一方、ばね圧調整部54は、上下の圧縮コイルばね35,36及び上部支持部材29を貫通する一対のねじ軸37と、ねじ軸37の上部にねじ止めされるナット41と、を備えている。ねじ軸37は、第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36を介してばね圧調整板34及び上部支持部材29を貫通している。ねじ軸37の上部と下部には雄ネジ部40a,40bが設けられており、下部の雄ネジ部40bが下部支持部材28の上面28cの孔部38dに設けられた雌ネジ部39に螺合している。これによって、ねじ軸37は下部支持部材28に固定される。第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36のバネ圧の調整は、ばね圧調整板34から突出するねじ軸37の上部の雄ネジ部40aにナット41を締めることによって行われる。
上部支持部材29の先端側にはワークW側に張り出した張出部29cが設けられている。そして、この張出部29cの下面にはワークWの外周面に当接してワークWを弾性的に押圧する前記第3支持面29dが形成されている。この第3支持面29dは、上部支持部材29の下面29bとの間に形成される段差29eの上端から延びる上向き傾斜面である。第3支持面29dの傾斜角度は特に限定されないが、この実施形態では第3支持面29dがワークWに接触する第3の支持点W3が、第1の支持点W1とワークWの回転中心W0とを結ぶ直線L1を延ばした延長線L2上より僅かに鉛直線VL側に位置するように設定されている。すなわち、第3支持面29dをそのまま上方に延ばした直線L3は、第1支持面28aをそのまま上方に延ばした直線L4と平行な直線L5に対して、内方に傾斜している。
そのため、振止め装置25にワークWを取付ける際には、下部支持部材28の第1支持面28aと上部支持部材29の第3支持面29dとの間にワークWを押し込むようにしてセットする。その際、前記弾性圧調整機構32の作用によって上部支持部材29が弾性的に上方にスライドすることでワークWを所定位置で支持することが可能となる。また、ねじ溝加工が終了したワークWを振止め装置25から取り外す際には、ワークWを引き出すことで、上部支持部材29が弾性的に上方にスライドして第1支持面28aと第3支持面29dとの間が広がり、容易に取り外すことが可能となる。
上記構成からなる振止め装置25にあっては、下部支持部材28と上部支持部材29との間に押し込まれたワークWを下部支持部材28の第1支持面28aと第2支持面28bとでワークWの下側2点を支持する。第1支持面28aにおける第1の支持点W1と第2支持面28bにおける第2の支持点W2は、ワークWの回転中心W0を通る鉛直線VLを挟んで左右対称位置にあり、且つ鉛直線VLとのなす角度α1は約30°である。
一方、上部支持部材29は、第3支持面29dにおける第3の支持点W3でワークWの上側1点を弾性的に支持する。前記第3の支持点W3は、第1の支持点W1とワークWの回転中心W0とを結ぶ直線L1の延長線L2上より鉛直線VL側に位置し、鉛直線VLとのなす角度α2は約20°である。
このように、振止め装置25でワークWの3点をしっかりと支持しながらねじ軸の研削加工を行なう。なお、第3支持面29dによる押圧力は、弾性圧調整機構32によって調整することができる。
図4には本発明に係る振止め装置の第2実施形態が示されている。この振止め装置25’は、前記第1実施形態のものとは上部支持部材29の第の3支持点W3’の位置が異なっている他はほぼ同様の構成からなるので、第1実施形態と同様の構成部材には同一の符号を用いることで、詳細な説明を省略する。
この実施形態では、上部支持部材29に形成される第3支持面29dの傾斜角度が前記第1実施形態のものより大きくなっている。すなわち、上部支持部材29の下面29bと第3支持面29dとの間の段差29e’の高さが前記実施形態のものより小さい。そのため、この実施形態では、第3支持面29dがワークWに接触する第3の支持点W3’が、第1の支持点W1とワークWの回転中心W0とを結ぶ直線L1の延長線L2上に位置するように設定されている。すなわち、第3支持面29dをそのまま上方に延ばした第3支持面の延長線L3は、第1支持面28aをそのまま上方に延ばした第1支持面の延長線L4とほぼ平行になる。
そのため、この実施形態では、下部支持部材28の第1支持面28aと上部支持部材29の第3支持面29dとが互いに平行な面となるので、振止め装置25’にワークWを取付ける際の作業及び振止め装置25’からワークWの取り外す際の作業がさらに容易となる。
なお、この実施形態ではワークWの支持を確実にするために、下部支持部材28がマグネットVブロックによって構成されていることが望ましい。ねじ溝加工時にマグネットVブロックを磁性化することで第1支持面28a及び第2支持面28bによるワークWの支持を確実なものにすると共に、第3支持面29dによる弾性的な押圧支持によって、ワークWの外周面を3点でしっかり支持することができる。ねじ溝加工が終わったらマグネットVブロックの磁性を切ることでワークWの取り出しが容易となる。
図5及び図6には本発明に係る振止め装置の第3実施形態が示されている。この振止め装置25”は、第1実施形態のものとは下部支持部材28と上部支持部材29との連結構造及び弾性調整機構が異なっている他はほぼ同様の構成からなる。したがって、第1実施形態と同様の構成部材には同一の符号を用いることで、詳細な説明を省略する。
この振止め装置25”は、第1実施形態と同様、下部支持部材28及び上部支持部材29の一端側である先端側にワークWを挟持するための第1支持面28a、第2支持面28b及び第3支持面29dを有する一方、下部支持部材28及び上部支持部材29の他端側である後端側が、一対の連結板50と回転軸51とによって連結された構造となっている。
前記一対の連結板50は、下部支持部材28及び上部支持部材29の左右両側に配置される矩形状の平板からなり、下部支持部材28の側面に穴付きボルト52によって固定されている。前記回転軸51は、上部支持部材28を水平方向に貫通し、両端部が前記連結板50に設けられた軸受け53に回転可能に支持されている。したがって、上部支持部材29は、下部支持部材28に対して上記回転軸51を支点として回動する。なお、軸受け53としては、例えばラジアルベアリングなどが利用される。
この実施形態に係る弾性調整機構32’は、ばね圧調整板34と上部支持部材29との間に配置される一対の第1圧縮コイルばね35と、上部支持部材29と下部支持部材28との間に配置される一対の第2圧縮コイルばね36とを備える。第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36は、前記第1実施形態と同様のものであっても良い。第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36は、同一の垂直線上に配置される。また、第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36は、振止め装置25”の前後方向の軸と平行に1個ずつが配置される。なお、一対の第1圧縮コイルばね35及び一対の第2圧縮コイルばね36は、互いに同一のばね圧を備えている。
第1実施形態と同様、前記第1圧縮コイル35は、ばね圧調整板34の下面及び上部支持部材29の上面に設けられた凹部38a,38bに、ばねの上部及び下部がそれぞれ嵌まり込んでいる。また、第2圧縮コイルばね36は、上部支持部材29の下面及び下部支持部材28の上面に設けられた凹部38c,38dに、ばねの上部及び下部がそれぞれ嵌り込んでいる。
また、この実施形態に係る弾性調整機構32’は、ばね圧調整部54を備えている。このばね圧調整部54は、前後に配置される一対の第1の圧縮コイルばね35の中間位置及び前後に配置される一対の第2の圧縮コイルばね36の中間位置に設けられる。このばね圧調整部54は、上部支持部材29を貫通してばね圧調整板34と下部支持部材28との間に掛け渡されるねじ軸37と、ねじ軸37の上部にねじ止めされるナット41と、備えている。ねじ軸37の上部と下部には雄ネジ部40a,40bが設けられており、下部の雄ネジ部40bが下部支持部材28の上面に設けられた雌ネジ部39に螺合している。これによって、ねじ軸37は下部支持部材28に固定される。第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36のバネ圧の調整は、ばね圧調整板34の上方に突出するねじ軸37の上部の雄ネジ部40aにナット41を締めることによって行われる。上部支持部材29には、ねじ軸37が貫通する貫通孔55が設けられる。この貫通孔55の口径は、ねじ軸37の直径より大きく、ねじ軸37が遊びを持った状態で貫通している。なお、ばね圧調整板34には、ねじ軸37が貫通する貫通孔56が設けられる。この貫通孔56の口径は、前記上部支持部材29に設けられた貫通孔55と同様、ねじ軸37の直径より大きく形成されていてもよい。
上記構成からなる振止め装置25”にあっては、図5に示されるように、下部支持部材28の第1支持面28aと上部支持部材29の第3支持面29dとの間にワークW’を矢印方向に押し込んでセットする際に、ワークW’の押込み力によって前記弾性圧調整機構32’が作用し、第1圧縮コイルばね35及び第2圧縮コイルばね36のバネ圧に抗して上部支持部材29が回転軸51を支点として回動する。そして、二点鎖線で示したように、上部支持部材29の先端側がワークW’により押し上げられることでワークW’がスムーズに所定位置にセットされる。弾性圧調整機構32’のねじ軸37は、上部支持部材29の貫通孔55を遊びが有る状態で貫通しているので、上部支持部材29の回動がねじ軸37によって制限を受けることがない。一方、ねじ溝加工が終了したワークWを振止め装置25”から取り外す際にも、ワークWを引き出す際に、前記と同様、上部支持部材29が回転軸51を支点として回動することで、第1支持面28aと第3支持面29dとの間が広がり、ワークWを容易に取り外すことが可能となる。
上記の実施形態は、いずれもワークWの外周面にねじ溝を研削する場合について説明したが、本発明の振止め装置はワークWの円筒の寸法精度を整えるための円筒研削にも適用されるものである。
20 ねじ溝研削盤
21 ベッド
22 テーブル
23 主軸台
23a 主軸センタ
23b 主軸
24 心押台
24a 心押台センタ
25,25’,25” 振止め装置
26 砥石
27 ベース部材
28 下部支持部材
28a 第1支持面
28b 第2支持面
28c 上面
29 上部支持部材
29a 上面
29b 下面
29c 張出部
29d 第3支持面
29e,29e’ 段差
30 空間部
31 平行ピン
32,32’ 弾性圧調整機構
33 無給油ブッシュ
34 ばね圧調整板
35 第1圧縮コイルばね
36 第2圧縮コイルばね
37 ねじ軸
38a,38b,38c,38d 凹部
39 雌ネジ部
40a,40b 雄ネジ部
41 ナット
50 連結板
51 回転軸
52 穴付きボルト
53 軸受け
54 ばね圧調整部
55 上部支持部材の貫通孔
56 ばね圧調整板の貫通孔
W ワーク
W1 第1の支持点
W2 第2の支持点
W3,W3’ 第3の支持点
W4 研削点
W0 回転中心
HL 水平線
VL 鉛直線
L1,L5 直線
L2 延長線
L3 第3支持面の延長線
L4 第1支持面の延長線

Claims (10)

  1. 断面円形の長尺のワークの中途位置を回転可能に支持し、ワークの外周面を砥石で研削加工する研削盤の振止め装置であって、
    砥石が圧接されるワークの研削点とワークの回転中心とを結ぶ水平線上から外れた円周上の少なくとも3点でワークを支持し、
    前記3点のうち、第1及び第2の支持点が前記水平線上より下方であって、ワークの回転中心を通る鉛直線の両側にそれぞれ位置し、
    第3の支持点が前記水平線上より上方であって、前記鉛直線に対して研削点とは反対側に位置し、且つ前記第3の支持点でワークを弾性的に押圧支持する研削盤の振止め装置。
  2. 前記第1の支持点が含まれる第1支持面と前記第2の支持点が含まれる第2支持面とを有する下部支持部材と、前記第3の支持点が含まれる第3支持面を有する上部支持部材と、前記下部支持部材と上部支持部材との間に設けられる弾性部材と、を備え、
    前記下部支持部材に前記上部支持部材が弾性的に取付けられる請求項1に記載の研削盤の振止め装置。
  3. 前記下部支持部材は、前記第1支持面と第2支持面とでV字形状をなすVブロックからなる請求項2に記載の研削盤の振止め装置。
  4. 前記第3の支持点は、前記第1の支持点とワークの回転中心とを結ぶ直線上より鉛直線側に位置する請求項1に記載の研削盤の振止め装置。
  5. 前記第3の支持点は、前記第1の支持点とワークの回転中心とを結ぶ直線上に位置する請求項1に記載の研削盤の振止め装置。
  6. 前記下部支持部材と上部支持部材は、前記弾性部材を挟んで両支持部材の一端側に前記第1支持面〜第3支持面を有し、両部材の他端側に両者を連結する回転軸を有する請求項2に記載の研削盤の振止め装置。
  7. 前記上部支持部材は、下部支持部材に対して回転軸を支点に回動する請求項6に記載の研削盤の振止め装置。
  8. 前記下部支持部材と前記上部支持部材とは前記弾性部材を介して対向して配置され、両部材間にはばね圧調整部が設けられている請求項2又は6に記載の研削盤の振止め装置。
  9. 前記ばね圧調整部は、前記上部支持部材を貫通して下部支持部材に固定されるねじ軸と、前記上部支持部材の上方でねじ軸にねじ止めされるナットと、を備える請求項8に記載の研削盤の振止め装置。
  10. 前記上部支持部材には、ねじ軸が遊びを持った状態で貫通する貫通孔が設けられる請求項9に記載の研削盤の振止め装置。
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