JPH07132188A - 縫製装置 - Google Patents

縫製装置

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JPH07132188A
JPH07132188A JP27982693A JP27982693A JPH07132188A JP H07132188 A JPH07132188 A JP H07132188A JP 27982693 A JP27982693 A JP 27982693A JP 27982693 A JP27982693 A JP 27982693A JP H07132188 A JPH07132188 A JP H07132188A
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JP
Japan
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thread
sewing
needle
abnormality
tension
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JP27982693A
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English (en)
Inventor
Shigeto Horibatake
成人 堀畑
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Hashima Co Ltd
Original Assignee
Hashima Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫製運転中に糸切れ等の異常が発生した位置
を、ディスプレイ等の表示によって容易に確認できるよ
うにする。また、休止針と対応するスイッチの接点部に
絶縁キャップ等を嵌着する必要がなく、準備作業を簡単
に行えるようにする。さらに、複数組のスイッチに対応
して複数のタイマを設ける必要がなく、制御回路を簡単
にする。 【構成】 複数の糸調子器を介して複数の針に糸を供給
し、糸捕捉体との協働により加工布に複数の縫い目を同
時に形成する縫製装置において、各糸調子器から針に至
る糸経路中に、糸の張力変化を検出するためのスイッチ
17をそれぞれ設ける。各スイッチ17からの信号を入
力し、糸張力変化が予め設定された基準時間を越えて生
じなかったときに、その異常発生位置を表示するととも
に装置の運転を停止する制御装置21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の針により加工
布に複数の縫い目を同時に形成するキルティングマシン
等の縫製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の縫製装置においては、糸供給源
から複数の糸調子器を介して複数の針に糸がそれぞれ供
給され、これらの針と糸捕捉体との協働により、加工布
に複数の縫い目が同時に形成されるようになっている。
【0003】また、この縫製装置においては、各糸調子
器に対応して規制ピンが設けられ、各糸調子器の糸取り
バネが規制ピンに接離可能に対応している。この糸取り
バネ及び規制ピンに通電が行われて、この糸取りバネ及
び規制ピンにより糸の張力変化を検出するためのスイッ
チが構成されている。さらに、これらのスイッチと接続
されて、各糸調子器に対応して糸の張力変化を表示する
ための表示ランプが配置されている。
【0004】そして、縫製装置の正常な縫製運転時に
は、各針の上下動作に伴い糸に所定サイクルの張力変化
が生じて、スイッチの糸取りバネが規制ピンに周期的に
繰り返し接触離間され、各表示ランプが点滅される。こ
の縫製運転中に、糸切れ等の異常が発生すると、その糸
には張力変化が生じなくなり、スイッチの糸取りバネが
自身の弾性により規制ピンに継続的に接触される。これ
により、表示ランプが点灯し続けて、糸切れ等の異常が
報知される。
【0005】さらに、この縫製装置においては、縫製パ
ターンに応じて、加工布の幅方向に配列された多数の針
の内から、複数の針を下方の作用位置に選択配置し、そ
れらの作用針にのみ糸を通して縫製運転を行うようにな
っている。この場合、上方の休止位置に配置された休止
針と対応する糸調子器には糸が通されていないため、ス
イッチの糸取りバネが規制ピンに継続的に接触されて、
表示ランプが点灯し続けることになる。
【0006】これを防止するために、従来の縫製装置に
おいては、休止針と対応するスイッチの規制ピンにゴム
製等の絶縁キャップを嵌着して、糸取りバネが規制ピン
に直接接触しないようにしている。これにより、作用針
のみについて表示ランプの継続点灯に基づき、糸切れ等
の異常発生が報知されるようになっている。
【0007】しかも、従来の縫製装置においては、例え
ば4個等の複数の糸調子器を一組として、各組のスイッ
チ群に1個ずつのタイマが接続されている。そして、前
記のように糸切れ等の異常が発生して糸の張力変化が生
じなくなったときには、スイッチがタイマにて設定され
た基準時間を越えて継続的に接触された場合に限り、縫
製装置の運転が針上位置停止されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
縫製装置においては、縫製パターンに応じて複数の針を
下方の作用位置に選択配置した後、残りの休止針と対応
するスイッチの規制ピンに絶縁キャップを嵌着する必要
がある。このため、縫製運転に先立つ準備作業が面倒
で、時間が掛かるという問題があった。
【0009】さらに、従来の縫製装置においては、複数
個を一組としたスイッチにタイマがそれぞれ接続され、
スイッチがタイマにて設定された基準時間を越えて継続
的に接触されたとき、縫製装置の運転が停止されるよう
になっている。このため、複数組のスイッチに対応して
複数のタイマを設ける必要があり(実際には針の数が2
00本を越えるため、タイマの数は数十個になる)、制
御回路が複雑になって製作コストが高くなるという問題
があった。
【0010】加えて、従来の装置においては、各糸調子
器に対応して配置された小さな表示ランプが、点滅表示
から連続点灯表示に変化することのみによって、糸切れ
等の異常発生状態が報知されるようになっている。この
ため、表示ランプによる異常発生位置の確認が困難で、
糸調子器の前面まで近寄って、糸切れ等の異常発生位置
を実際に確認する必要があって、その確認作業が非常に
面倒であるという問題があった。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、休止針と対応するスイッチの接点部に絶
縁キャップ等を嵌着する必要がなく、縫製運転に先立つ
準備作業を簡単かつ短時間に行うことができる縫製装置
を提供することにある。
【0012】また、この発明の目的とするところは、複
数組のスイッチに対応して複数のタイマを設ける必要が
なく、制御回路を簡素化して製作コストを低減すること
ができる縫製装置を提供することにある。
【0013】さらに、この発明の目的とするところは、
糸調子器の前面まで近寄って、糸切れ等の異常発生位置
を確認する必要がなく、その異常発生を容易に確認する
ことができる縫製装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、複数の糸調子器を介して複
数の針に糸をそれぞれ供給し、糸捕捉体との協働により
加工布に複数の縫い目を同時に形成する縫製装置におい
て、前記各糸調子器から針に至る糸経路中に、糸の張力
変化を各針毎に監視するための監視手段を設け、その監
視手段の監視に基づき、糸張力変化が基準値と異なる値
を示した異常発生のときに、その異常発生位置を表示す
るとともに装置の運転を停止する制御手段を設けた。
【0015】また、この発明においては、前記監視手段
は、各糸経路中に設けられたスイッチを含む。さらに、
この発明においては、前記制御手段は、基準値としての
基準時間を設定する。
【0016】加えて、この発明においては、前記制御手
段は、複数針分の縫い目を形成するのに要する時間をカ
ウントし、そのカウント値から1針分の縫い目を形成す
るのに要する平均時間を算出し、この平均時間を前記基
準時間として設定する。
【0017】そして、この発明においては、制御手段
は、異常発生状態を表示するディスプレーを有する。
【0018】
【作用】この発明の記載の縫製装置においては、縫製パ
ターンに応じて、多数の針の内から、複数の針を作用位
置に選択配置し、それらの作用針に糸経路を介して糸を
通し、縫製運転を開始する。この縫製運転時には、各糸
経路中の糸調子器を介して針に糸が供給され、それらの
針と糸捕捉体との協働により、加工布に複数の縫い目が
同時に形成される。
【0019】そして、正常な縫製運転中には、各針の上
下動作に伴い各糸経路中の糸に所定周期の張力変化が生
じて、その張力変化が監視手段により監視される。この
縫製運転中に、糸切れ等の異常が発生すると、その糸に
は張力変化が生じなくなり、制御手段は予め設定された
基準値に基づき、その異常を判別し、縫製運転を停止さ
せる。
【0020】異常発生の判別のための基準値は、例えば
時間の値として設定される。そして、この糸切れ等の異
常発生は、その位置等が針番号等によってディスプレイ
に表示される。
【0021】
【実施例】以下、この発明を具体化した縫製装置の一実
施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図2に示すように、針板1は図示しないフ
レーム上に配設され、この針板1には多数の針孔2が配
列形成されている。送りローラ3は針板1前方に隣接し
て配置され、この送りローラ3の回転により、図示しな
い繰出しローラから繰り出される加工布4にその長手方
向への送りが付与される。一対の横送りベルト5は加工
布4の上面に接触配置され、この横送りベルト5の回転
により、加工布4に幅方向への送りが付与される。そし
て、この加工布4は針板1上の縫製位置を通りながら、
送りローラ3及び横送りベルト5の作動によって前後左
右に移動されるとともに、図示しない巻取りローラに巻
き取られる。
【0023】針支持枠6は前記針板1の上方において上
下動可能に配設され、各針支持枠6には前後2列の多数
のソレノイド7が加工布4の幅方向へ所定間隔おきに配
列支持されている。多数の針8は各ソレノイド7のアー
マチュアに着脱可能に取り付けられ、縫製パターンに応
じて、ソレノイド7の励消磁により、下方の作用位置と
上方の休止位置とに選択配置される。針番号9は各針8
に対応して針支持枠6の前面に表示され、この針番号9
によって針8の位置が特定されている。
【0024】上下一対の基板10は前記針支持枠6の上
方に配設され、それらの前面には多数の糸調子器11が
針8の配列方向と同方向へ所定間隔おきに配列支持され
ている。これらの糸調子器11は2枚の糸調子皿と、糸
取りバネ18とを有する周知構造のものである。複数の
糸供給源としての上糸ボビン12は基板10の上方に配
設され、これらの上糸ボビン12には上糸13が巻装さ
れている。そして、この上糸ボビン12から繰り出され
る上糸13が、上部基板10上の糸調子器11及び糸ガ
イド14を介して前部列の作用針8に供給されるととも
に、下部基板10上の糸調子器11及び糸ガイド14を
介して後部列の作用針8に供給される。
【0025】多数の糸捕捉体としてのシャットル15は
前記針8に対応して、針板1の下方に加工布4の長手送
り方向へ移動可能に配設され、それらの内部には下糸を
巻装したボビン16が着脱可能に収容されている。そし
て、この縫製装置の運転時には、作用位置に選択配置さ
れた作用針8に上糸13がそれぞれ供給されながら、作
用針8が針支持枠6と一体的に上下動されるとともに、
シャットル15が往復移動されて、針8とシャットル1
5との協働により、加工布4に複数の本縫い縫い目が同
時に形成される。このとき、加工布4が後方へ移動され
ながら、所定のパターンで前後左右に移動されるため、
加工布4には所定のパターンの縫い目が形成される。
【0026】図2及び図3に示すように、前記上糸13
の張力変化の異常を検出するための複数のスイッチ17
は前記各糸調子器11から針8に至る糸経路中で、各糸
調子器11に近接して基板10上に配設されている。す
なわち、基板10の前面にはスイッチ17の一方の接点
を形成する規制ピン19が突設され、スイッチ17の他
方の接点を形成する前記糸取りバネ18が規制ピン19
に接離可能に対応している。そして、縫製運転中に作用
針8の上下動作に伴い、上糸13に張力変化が生じたと
きには、図3に実線及び鎖線で示すように、糸取りバネ
18が規制ピン19に周期的に繰り返し接触離間され
る。
【0027】複数の表示ランプ20は前記各糸調子器1
1に対応して、基板10の前面に配列支持されている。
そして、前記の縫製運転中に、スイッチ17の糸取りバ
ネ18が規制ピン19に接触離間して、スイッチ17が
オンオフされる状態を、この表示ランプ20の点灯によ
って直接表示するようになっている。
【0028】次に、前記のように構成された縫製装置の
制御回路を、図1に基づいて説明する。中央処理装置
(CPU)21は制御手段としての制御装置を構成し、
このCPU21には読出し専用のメモリ(ROM)22
と、読出し及び書き込み可能なメモリ(RAM)23が
接続されている。ROM22には縫製装置全体の動作を
制御するためのプログラム等が記憶されている。RAM
23には複数の縫製パターンやその縫製パターンに対応
して、使用針番号データ、加工布送りデータ、運転速度
データ、糸張力変化の比較基準時間データ等がそれぞれ
一時的に記憶される。
【0029】また、CPU21には前記糸張力検出用の
スイッチ17、縫製運転の起動停止を行うための起動停
止スイッチ24、及びデータの入力等を行うための入力
装置25が接続されている。この入力装置25は基準値
としての基準時間を入力するためのボリュウム(図示し
ない)を備えている。さらに、CPU21には糸切れ等
の異常発生位置の表示等を行うためのCRTディスプレ
ー26、前記糸張力変化の表示ランプ20、及び装置駆
動用のモータや針選択用のソレノイド7等を含む縫製装
置の駆動機構27が、駆動回路28,29,30を介し
て接続されている。この実施例においては、CPU2
1、ROM22、RAM23、スイッチ17等により監
視手段が構成されている。また、CPU21,ROM2
2、RAM23、CRTディスプレー26等により制御
手段が構成されている。
【0030】そして、前記CPU21は、入力装置25
から縫製パターンの選択信号や基準時間等を入力したと
き、その基準時間をRAM23に記憶させ、縫製パター
ンの縫製に使用する針番号9をディスプレイ26に表示
させるとともに、駆動機構27の所定ソレノイド7を励
磁させて、使用針8を下方の作用位置に選択配置させ
る。また、CPU21は、起動停止スイッチ24から起
動または停止信号を入力したとき、駆動機構27のモー
タ等を起動または停止させて、装置の縫製運転を開始ま
たは中止させる。
【0031】さらに、CPU21は、縫製運転中に張力
変化検出用の各スイッチ17からの信号を監視し、同ス
イッチ17からのオンまたはオフの信号の継続時間をR
AM23に記憶された基準時間と比較する。そして、糸
切れ等の異常発生により、検出信号のオンまたはオフの
継続時間が基準時間を越えたとき、CPU21は、ディ
スプレイ26に異常発生位置を針番号9で表示するとと
もに、駆動機構27のモータ等を停止させて装置の縫製
運転を中止させる。
【0032】次に、前記のように構成された縫製装置の
動作を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
さて、この縫製装置により縫製を行う場合には、まず縫
製しようとするパターンや装置の運転速度にあわせて入
力装置25のボリュウムにより基準時間が入力されて設
定される。この基準時間は、例えば10分の1秒が設定
される。次に、入力装置25により縫製パターンが選択
される(ステップS1)。すると、CPU21の制御に
より、選択された縫製パターンの縫製に使用する針番号
9がディスプレイ26に表示されるとともに、駆動機構
27の所定ソレノイド7が励磁されて、使用針8が下方
の作用位置に選択配置される(ステップS2)。従っ
て、このディスプレイ26の表示に基づき、作用位置に
配置された各作用針8に糸経路を介して上糸13を容易
に通すことができる。
【0033】その後、起動停止スイッチ24を起動操作
すると、CPU21に起動信号が入力され、駆動機構2
7のモータ等が起動されて、装置の縫製運転が開始され
る(ステップS3〜S4)。この縫製運転時には、各糸
経路中の糸調子器11を介して各作用針8に同時に上糸
13が供給され、それらの各作用針8とシャットル15
との協働により、加工布4に複数の縫い目が所定パター
ンをもって同時に形成される。
【0034】そして、正常な縫製運転中には、各針8の
上下動作に伴い各糸経路中の上糸13に所定周期の張力
変化が生じて、スイッチ17からCPU21に所定周期
のオンオフ検出信号が入力される。CPU21はこのオ
ンオフ検出信号、すなわち縫製に関与する針8の上糸1
3の動作を監視する。そして、CPU21において、検
出信号のオンまたはオフの継続時間が、RAM23に記
憶された基準時間を越えたか否かが判別される(ステッ
プS5)。検出信号のオンまたはオフの継続時間が基準
時間を越えないときには、起動停止スイッチ24等から
停止信号が入力されたか否かが判別され、停止信号が入
力されるまで縫製運転が継続して行われる(ステップS
6,S4)。
【0035】ところが、糸切れ等の異常が発生すると、
その上糸13には基準時間に従った周期的な張力変化が
生じなくなるため、スイッチ17からCPU21にオン
またはオフ状態の継続検出信号が入力されるようにな
る。特に、糸切れ時には、上糸13の張力がなくなるた
め、糸取りバネ18が自身の弾性により規制ピン19に
継続接触し、オン信号が継続する。そして、前記ステッ
プS5の判別において、糸切れ等の異常発生により、検
出信号のオンまたはオフの継続時間が基準時間を越えた
ときには、ディスプレイ26に異常発生位置が針番号9
で表示される(ステップS7)。これとともに、駆動機
構27のモータ等が停止されて、装置の縫製運転が中止
される(ステップS8)。また、前記ステップS6の判
別において、起動停止スイッチ24等から停止信号が入
力された場合にも、駆動機構27のモータ等が停止され
て、装置の縫製運転が中止される(ステップS8)。
【0036】以上のように、この実施例の縫製装置にお
いては、縫製運転中に糸切れ等の異常が発生した場合、
ディスプレイ26に異常発生位置が針番号9で表示され
るとともに、装置の縫製運転が停止される。従って、縫
製運転中に作業者が糸調子器11の前面まで近寄って、
糸切れ等の異常発生位置を確認する必要がなく、その異
常発生位置をディスプレイ26の表示により容易に確認
することができる。
【0037】また、この実施例の縫製装置では、前記の
縫製運転中において、作用位置に選択されていない休止
針8に対しては上糸13が通されていないため、糸取り
バネ18が規制ピン19に継続接触することにより、そ
の休止針8と対応するスイッチ17からも、CPU21
にオンまたはオフ状態の継続検出信号が入力される。と
ころが、CPU21においては縫製パターンに基づき、
これらの検出信号が休止針8からの信号であるとして、
前記基準時間との比較以降の動作が行われない。このた
め、休止針8に関して糸切れ等の異常発生状態がディス
プレイ26に誤って表示されるおそれはない。従って、
従来とは異なり、休止針8と対応するスイッチ17の規
制ピン19に絶縁キャップ等を嵌着する必要がなく、縫
製運転に先立つ準備作業を簡単かつ短時間に行うことが
できる。
【0038】さらに、この実施例の縫製装置において
は、CPU21の制御によって、検出信号と基準時間と
の比較判別、その判別結果に基づく異常発生位置の表
示、及び縫製運転の停止が行われるようになっている。
従って、従来構成のように、複数組のスイッチ17に対
応して複数のタイマを設ける必要がなく、制御回路を簡
素化して製作コストを低減することができる。
【0039】
【別の実施例】次に、請求項2に記載の発明を具体化し
た別の実施例を、図5に基づいて説明する。
【0040】さて、この実施例では前記CPU21にお
いて、複数針分の縫い目を形成するのに要する時間をカ
ウントし、そのカウント値から1針分の縫い目を形成す
るのに要する平均時間を算出し、この平均時間を前記張
力変化の比較基準時間として設定するようになってい
る。
【0041】すなわち、この基準時間の設定に際して
は、入力装置25により設定モードを選択した後、例え
ば10針分等の数針分の試し縫いを行う(ステップS
9)。すると、CPU21において、縫製針数及び縫製
所要時間のカウントが開始され、試し縫いが終了するま
で、このカウント動作が継続される(ステップS10〜
S11)。
【0042】そして、試し縫いが終了すると、CPU2
1において、カウントされた数針分の縫製所用時間から
1針分の縫い目に相当する平均縫製時間が算出される
(ステップS12)。その後、入力装置25から設定指
令信号が入力されると、1針分の平均縫製時間が張力変
化の比較基準時間として設定されて、RAM23に記憶
される(ステップS13〜S14)。
【0043】従って、この実施例においては、縫製パタ
ーンに基づいて縫製を行う際に、予め複数針分の試し縫
いを行って、その縫製所用時間から1針分の縫い目に相
当する平均時間を求め、この平均時間を異常検出信号の
比較基準時間として設定することができる。このため、
この実施例においては、縫製パターンや装置の運転速度
にあわせて基準時間が自動的に設定され、基準時間を手
動入力する必要がなくなって、装置の操作が容易にな
る。
【0044】なお、この発明は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない
範囲で、次のように任意に変更して具体化することも可
能である。 (1)図2に示す実施例において、針8を二位置に選択
配置するためのソレノイド7を省略し、各針8を手動操
作により、下方の作用位置と上方の休止位置とに機械的
に選択保持するように構成すること。 (2)前記針8の機械的な選択保持構成において、図3
に鎖線で示すように、休止針8と対応するスイッチ17
の規制ピン19に、ゴム製等の絶縁キャップ31を嵌着
して、縫製作業を開始するように構成すること。このよ
うに構成した場合には、縫製運転中に、休止針8と対応
するスイッチ17からはCPU21に検出信号が入力さ
れなくなり、CPU21として小さな処理容量のものを
使用することができる。 (3)上糸13の張力変化を検出するためのスイッチ1
7として、糸調子器11から針8に至る糸経路中に、糸
取りバネ18及び規制ピン19とは別のスイッチ、例え
ば上糸13の張力変化を検出する圧力スイッチ等を設け
ること。 (4)前記図5の実施例において、基準時間の設定を試
し縫いで行うのではなく、実際の縫製パターンの最初の
複数針の時間をカウントして行うように構成すること。
【0045】
【発明の効果】以上実施例において例示したように、こ
の発明においては、休止針と対応するスイッチの接点部
に絶縁キャップ等を嵌着する必要がなく、縫製運転に先
立つ準備作業を簡単かつ短時間に行うこともできる。ま
たこの発明によれば、複数組のスイッチに対応して複数
のタイマを設ける必要がなく、制御回路を簡素化して製
作コストを低減することもできる。
【0046】さらに、この発明によれば、縫製パターン
に基づいて縫製を行う際に、その縫製所用時間から1針
分の縫い目に相当する平均時間を求め、この平均時間を
異常検出信号の比較基準時間として容易に設定すること
ができる。加えて、この発明によれば、糸調子器の前面
まで近寄って、糸切れ等の異常発生位置を確認する必要
がなく、その異常発生位置をディスプレイ等の表示によ
って容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した縫製装置の一実施例を示
すもので、特に制御回路を示すブロック図である。
【図2】その縫製装置の全体構成を概略的に示す正面断
面図である。
【図3】同縫製装置における糸調子器部分を拡大して示
す要部正面図である。
【図4】縫製装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の別の実施例を示すもので、特に張力
変化の比較基準時間の設定動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
4…加工布、8…針、11…糸調子器、13…上糸、1
5…糸捕捉体としてのシャットル、17…スイッチ、1
8…接点を構成する糸取りバネ、19…接点を構成する
規制ピン、21…CPU、26…ディスプレイ、CPU
21、スイッチ17等により制御手段が構成される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の糸調子器を介して複数の針に糸を
    それぞれ供給し、糸捕捉体との協働により加工布に複数
    の縫い目を同時に形成する縫製装置において、 前記各糸調子器から針に至る糸経路中に、糸の張力変化
    を各針毎に監視するための監視手段を設け、 その監視手段の監視に基づき、糸張力変化が基準値と異
    なる値を示した異常発生のときに、その異常発生位置を
    表示するとともに装置の運転を停止する制御手段を設け
    たことを特徴とする縫製装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、各糸経路中に設けられ
    たスイッチを含むことを特徴とした請求項1に記載の縫
    製装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、基準値としての基準時
    間を設定する請求項1に記載の縫製装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、複数針分の縫い目を形
    成するのに要する時間をカウントし、そのカウント値か
    ら1針分の縫い目を形成するのに要する平均時間を算出
    し、この平均時間を前記基準時間として設定することを
    特徴とする請求項3に記載の縫製装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、異常発生状態を表示するデ
    ィスプレーを有することを特徴とした請求項1〜4のい
    ずれかに記載の縫製装置。
JP27982693A 1993-11-09 1993-11-09 縫製装置 Pending JPH07132188A (ja)

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