JPH0713152B2 - 架橋プラスチック発泡体及びその製造方法 - Google Patents
架橋プラスチック発泡体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0713152B2 JPH0713152B2 JP17020487A JP17020487A JPH0713152B2 JP H0713152 B2 JPH0713152 B2 JP H0713152B2 JP 17020487 A JP17020487 A JP 17020487A JP 17020487 A JP17020487 A JP 17020487A JP H0713152 B2 JPH0713152 B2 JP H0713152B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- foam
- plastic foam
- density polyethylene
- polyester resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム弾性に優れ且つ微細な気泡を有する架橋プ
ラスチック発泡体及びその製造方法に関するものであ
る。
ラスチック発泡体及びその製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来架橋プラスチック発泡体としてはLDPE等のポリオレ
フィン系樹脂を使用した架橋発泡体が価格の安価な点か
ら広く知られており、各種の用途に使用されている。然
しこの発泡体は樹脂が主体のためゴム弾性に劣り、剛性
が強いため接触した場合硬い感覚を有し、発泡倍率を大
きくすると強度が弱くなる。このため体育マット或は人
工芝の基材の如く繰り返し圧縮が必要とされたり或は柔
い感触が要求される用途には適用し難いものであった。
フィン系樹脂を使用した架橋発泡体が価格の安価な点か
ら広く知られており、各種の用途に使用されている。然
しこの発泡体は樹脂が主体のためゴム弾性に劣り、剛性
が強いため接触した場合硬い感覚を有し、発泡倍率を大
きくすると強度が弱くなる。このため体育マット或は人
工芝の基材の如く繰り返し圧縮が必要とされたり或は柔
い感触が要求される用途には適用し難いものであった。
又架橋ポリオレフィン発泡体の発泡剤を混練したポリオ
レフィン樹脂を成型後、電子線を照射して架橋せしめ次
いで加熱して発泡させる電子線架橋による方法と架橋剤
及び発泡剤を混練したポリオレフィン樹脂を成型後、加
熱して架橋発泡させる化学架橋による方法にて製造され
ている。
レフィン樹脂を成型後、電子線を照射して架橋せしめ次
いで加熱して発泡させる電子線架橋による方法と架橋剤
及び発泡剤を混練したポリオレフィン樹脂を成型後、加
熱して架橋発泡させる化学架橋による方法にて製造され
ている。
然し電子線架橋発泡法によりえられる発泡体は照射器の
能力により上記成型体への透過深さに制約があり、成型
体が厚物の場合には均一な発泡体をうることが出来な
い。又化学架橋法による発泡体は肉厚品を連続的に製造
しうる点において電子線架橋法よりも優れているか気泡
径が粗大にして外観が劣るという欠点があった。
能力により上記成型体への透過深さに制約があり、成型
体が厚物の場合には均一な発泡体をうることが出来な
い。又化学架橋法による発泡体は肉厚品を連続的に製造
しうる点において電子線架橋法よりも優れているか気泡
径が粗大にして外観が劣るという欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は化学架橋法において機械的強度に優れ且つ
気泡径が微細にして外観が良好な架橋発泡体を常圧にて
連続的に製造する方法について種種検討を行った結果、
優れたゴム弾性を有し且つ気泡径が微細な架橋発泡体を
開発したものである。
気泡径が微細にして外観が良好な架橋発泡体を常圧にて
連続的に製造する方法について種種検討を行った結果、
優れたゴム弾性を有し且つ気泡径が微細な架橋発泡体を
開発したものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の架橋プラスチック発泡体は、直鎖状低密度ポリ
エチレン80〜40重量%、エチレンプロピレンゴム20〜60
重量%、及び熱可塑性ポリエステル樹脂1〜10重量%を
含む組成物を架橋発泡せしめてなるものである。
エチレン80〜40重量%、エチレンプロピレンゴム20〜60
重量%、及び熱可塑性ポリエステル樹脂1〜10重量%を
含む組成物を架橋発泡せしめてなるものである。
また、本発明の架橋プラスチック発泡体の製造方法は、
直鎖状低密度ポリエチレン80〜40重量%、エチレンプロ
ピレンゴム20〜60重量%、及び熱可塑性ポリエステル樹
脂1〜10重量%を含む組成物に発泡剤、架橋剤を混和、
成形した後、加熱して架橋発泡せしめるか、または上記
組成物に発泡剤を混和、成形した後電子線を照射して架
橋せしめた後加熱して発泡せしめることを特徴とするも
のである。
直鎖状低密度ポリエチレン80〜40重量%、エチレンプロ
ピレンゴム20〜60重量%、及び熱可塑性ポリエステル樹
脂1〜10重量%を含む組成物に発泡剤、架橋剤を混和、
成形した後、加熱して架橋発泡せしめるか、または上記
組成物に発泡剤を混和、成形した後電子線を照射して架
橋せしめた後加熱して発泡せしめることを特徴とするも
のである。
本発明において直鎖状低密度ポリエチレンとは例えば中
低圧下のイオン重合反応によりエチレンにプロピレン,
ブテン−,−ペンテン−1,ヘキセン−1,オクテン−1,4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィンを少量,共重
合させることにより直鎖状の幹ポリマーに適当数の短鎖
分岐を導入し、それにより密度を通常の高圧法低密度ポ
リエチレンの範囲まで低下させたポリマーであり、密度
0.95〜0.940g/cm3,メルトインデックス0.5〜10g/10分の
ものが好ましい。
低圧下のイオン重合反応によりエチレンにプロピレン,
ブテン−,−ペンテン−1,ヘキセン−1,オクテン−1,4
−メチルペンテン−1等のα−オレフィンを少量,共重
合させることにより直鎖状の幹ポリマーに適当数の短鎖
分岐を導入し、それにより密度を通常の高圧法低密度ポ
リエチレンの範囲まで低下させたポリマーであり、密度
0.95〜0.940g/cm3,メルトインデックス0.5〜10g/10分の
ものが好ましい。
本発明においてこの低密度ポリエチレンにエチレンプロ
ピレンを添加する理由は、エチレンプロピレンゴムを添
加することにより発泡体としてのゴム弾性を向上せしめ
るためであり、その添加量が20重量%未満の場合にはゴ
ム弾性を向上せしめる効果が少く又60重量%を超えた場
合には発泡体の外観を阻害するためである。
ピレンを添加する理由は、エチレンプロピレンゴムを添
加することにより発泡体としてのゴム弾性を向上せしめ
るためであり、その添加量が20重量%未満の場合にはゴ
ム弾性を向上せしめる効果が少く又60重量%を超えた場
合には発泡体の外観を阻害するためである。
このエチレンプロピレンゴムとしてはエチレンとプロピ
レンに非共役ジエンを第3成分とする三元共重合体であ
り、特にエチレン含有量が50〜75%のものが好ましい。
レンに非共役ジエンを第3成分とする三元共重合体であ
り、特にエチレン含有量が50〜75%のものが好ましい。
又本発明において直鎖状低密度ポリエチレンに熱可塑性
ポリエステル樹脂を添加する理由は、熱可塑性ポリエス
テル樹脂を添加することにより発泡体の気泡径を微細に
することが出来るためであり、その添加量が1重量%未
満の場合には気泡を微細化にすることが出来ず又10重量
%を超えた場合には発泡時に樹脂の劣化がおこり易くな
り目的の発泡体をうることが出来ないものである。
ポリエステル樹脂を添加する理由は、熱可塑性ポリエス
テル樹脂を添加することにより発泡体の気泡径を微細に
することが出来るためであり、その添加量が1重量%未
満の場合には気泡を微細化にすることが出来ず又10重量
%を超えた場合には発泡時に樹脂の劣化がおこり易くな
り目的の発泡体をうることが出来ないものである。
なお熱可塑性ポリエステル樹脂は、その軟化点が50゜〜
120℃の範囲のものが好ましく、50℃以下のものでは、
加熱発泡時における軟化が激しくベトツキを生じ加工性
が悪くなる。又120℃以上のものでは押出し等による成
型時の外観が劣るためである。
120℃の範囲のものが好ましく、50℃以下のものでは、
加熱発泡時における軟化が激しくベトツキを生じ加工性
が悪くなる。又120℃以上のものでは押出し等による成
型時の外観が劣るためである。
又本発明方法において使用する発泡剤としては熱により
分解し、オリスを発生する物質からなるものであり、例
えばアゾジカルボンアミド,ジニトロソペンタメチレン
テトラミン,ジフエニル−4,4−ジスルホニルヒトラジ
トである。
分解し、オリスを発生する物質からなるものであり、例
えばアゾジカルボンアミド,ジニトロソペンタメチレン
テトラミン,ジフエニル−4,4−ジスルホニルヒトラジ
トである。
なお発泡剤の添加量は目的の発泡体の発泡倍率によって
適宜選択されるが通常樹脂組成物100重量部に対し発泡
剤5〜30重量部である。
適宜選択されるが通常樹脂組成物100重量部に対し発泡
剤5〜30重量部である。
又本発明において発泡体を架橋するための架橋剤として
は例えばジクミルパーオキサイド,ジ−t−ブチルパー
オキサイド,t−ブチルクミルパーオキサイド,2−5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルオキシ)ヘキサンであ
り、その添加量は、樹脂組成物100重量部に対して架橋
剤0.1〜2重量部である。
は例えばジクミルパーオキサイド,ジ−t−ブチルパー
オキサイド,t−ブチルクミルパーオキサイド,2−5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルオキシ)ヘキサンであ
り、その添加量は、樹脂組成物100重量部に対して架橋
剤0.1〜2重量部である。
又電子線を使用して架橋する場合には通常電子線γ線,
β線,γ線等を照射して行うものであり、その照射量は
発泡成型体の厚により異なるものであるが、通常1Mrad
〜10Mradである。
β線,γ線等を照射して行うものであり、その照射量は
発泡成型体の厚により異なるものであるが、通常1Mrad
〜10Mradである。
(実施例) 実施例(1)〜(3),比較例(1)〜(4) 第1表に示す如くM.I1.0,密度0.920g/cm3の直鎖状低密
度ポリエチレンとエチレンプロピレンゴム(住友化学社
製エスプレン505)と軟化点102℃の熱可塑性ポリエステ
ル樹脂とからなる組成物に発泡剤(ビニホールAC1,永和
化成工業社製)15重量部,架橋剤(ジクミルパーオキサ
イド,三井石油化学社製)0.6重量部を添加し加圧ニー
ダーにて溶融混練し、オープンロールにて取り出した
後、ペレット化した。このペレットを40φmmの押出機を
用いて140℃にて押出して厚さ2mmのシートをえた。この
シートを加熱炉内に連続的に投入し加熱せしめて架橋発
泡を行って厚さ6mmの本発明架橋発泡体及び比較例架橋
発泡体をえた。
度ポリエチレンとエチレンプロピレンゴム(住友化学社
製エスプレン505)と軟化点102℃の熱可塑性ポリエステ
ル樹脂とからなる組成物に発泡剤(ビニホールAC1,永和
化成工業社製)15重量部,架橋剤(ジクミルパーオキサ
イド,三井石油化学社製)0.6重量部を添加し加圧ニー
ダーにて溶融混練し、オープンロールにて取り出した
後、ペレット化した。このペレットを40φmmの押出機を
用いて140℃にて押出して厚さ2mmのシートをえた。この
シートを加熱炉内に連続的に投入し加熱せしめて架橋発
泡を行って厚さ6mmの本発明架橋発泡体及び比較例架橋
発泡体をえた。
なお比較例(3)は組成物において熱可塑性ポリエステ
ル樹脂を添加しない場合を示したものである。
ル樹脂を添加しない場合を示したものである。
実施例(4)〜(6) M.I、1.0、密度0.920g/cm3の直鎖状の低密度ポリエチレ
ンとエチレン−プロピレンゴム(住友化学社製エスプレ
ン505)に軟化点102℃の熱可塑性ポリエステル樹脂とか
らなる組成物に発泡剤(ビニホールAC#1、永和化成工
業社製)15重量部とを混合し、押出機でシート状に押出
成形し、その後電子線照射機にて4Mradの電子線を照射
して架橋し、次に230℃の加熱炉内を連続的に通して加
熱発泡させて、厚み6mmの発泡シートを得た。
ンとエチレン−プロピレンゴム(住友化学社製エスプレ
ン505)に軟化点102℃の熱可塑性ポリエステル樹脂とか
らなる組成物に発泡剤(ビニホールAC#1、永和化成工
業社製)15重量部とを混合し、押出機でシート状に押出
成形し、その後電子線照射機にて4Mradの電子線を照射
して架橋し、次に230℃の加熱炉内を連続的に通して加
熱発泡させて、厚み6mmの発泡シートを得た。
斯くして得た本発明架橋発泡体及び比較例架橋発泡体に
ついて、その特性として外観,密度,反発弾性率及び気
泡径を夫々測定した。その結果は第1表に併記した通り
である。
ついて、その特性として外観,密度,反発弾性率及び気
泡径を夫々測定した。その結果は第1表に併記した通り
である。
(効果) 以上詳述した如く本発明方法により得た架橋プラスチッ
ク発泡体によれば優れたゴム弾性を有し且つ微細を均一
気泡径を有するためクッション材,止水材,家庭用雑貨
製品に極めて有用なものである。
ク発泡体によれば優れたゴム弾性を有し且つ微細を均一
気泡径を有するためクッション材,止水材,家庭用雑貨
製品に極めて有用なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】直鎖状低密度ポリエチレン80〜40重量%、
エチレンプロピレンゴム20〜60重量%、及び熱可塑性ポ
リエステル樹脂1〜10重量%を含む組成物を架橋発泡せ
しめてなる架橋プラスチック発泡体。 - 【請求項2】直鎖状低密度ポリエチレン80〜40重量%、
エチレンプロピレンゴム20〜60重量%、及び熱可塑性ポ
リエステル樹脂1〜10重量%を含む組成物に発泡剤、架
橋剤を混和、成形した後、加熱して架橋発泡せしめるこ
とを特徴とする架橋プラスチック発泡体の製造方法。 - 【請求項3】直鎖状低密度ポリエチレン80〜40重量%、
エチレンプロピレンゴム20〜60重量%、及び熱可塑性ポ
リエステル樹脂1〜10重量%を含む組成物に発泡剤を混
和、成形した後電子線を照射して架橋せしめた後加熱し
て発泡せしめることを特徴とする架橋プラスチック発泡
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17020487A JPH0713152B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 架橋プラスチック発泡体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17020487A JPH0713152B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 架橋プラスチック発泡体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6414253A JPS6414253A (en) | 1989-01-18 |
JPH0713152B2 true JPH0713152B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=15900596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17020487A Expired - Lifetime JPH0713152B2 (ja) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | 架橋プラスチック発泡体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713152B2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-08 JP JP17020487A patent/JPH0713152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6414253A (en) | 1989-01-18 |
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