JPH071312A - クランクシャフトのラッピング装置 - Google Patents

クランクシャフトのラッピング装置

Info

Publication number
JPH071312A
JPH071312A JP14408093A JP14408093A JPH071312A JP H071312 A JPH071312 A JP H071312A JP 14408093 A JP14408093 A JP 14408093A JP 14408093 A JP14408093 A JP 14408093A JP H071312 A JPH071312 A JP H071312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
journal
crankshaft
crank pin
polishing tool
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14408093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2766602B2 (ja
Inventor
Shinichi Maeda
信一 前田
Junichi Sato
淳一 佐藤
Junichi Takeda
準一 武田
Kenji Morii
健二 森井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP14408093A priority Critical patent/JP2766602B2/ja
Publication of JPH071312A publication Critical patent/JPH071312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766602B2 publication Critical patent/JP2766602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトのラッピング装置に係り、
クランクシャフトの回転軸心を変更することなくジャー
ナル部およびクランクピン部の両方に研磨加工を施し
て、加工工数の低減、加工精度の向上等を図る。 【構成】 クランクシャフト4をジャーナル軸心3回り
に回転させるクランク回転手段5と、ジャーナル軸心3
と平行な軸心回りに揺動自在にかつジャーナル軸心3と
直交する方向に移動自在に支持される揺動アーム20c
と、その先端に配されクランクピン部4bに密接させら
れるクランクピン研磨具20をクランクピン部4bに密
接させた状態で揺動アーム20cとクランクピン部4b
とを回転自在に連結する連結部とを具備し、クランクピ
ン部4bに、クランクピン研磨具20を連結して相対回
転させることにより、クランクピン部4bを研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフトのジ
ャーナル部およびクランクピン部に研磨加工を実施する
ためのラッピング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトには、エンジン内に配
されたときに回転軸心とされるジャーナル部、および、
該ジャーナル部から一定寸法の偏心しジャーナル部と平
行に形成されるクランクピン部が設けられている。前記
ジャーナル部はメタル軸受を介してクランクケースに取
り付けられ、また、クランクピン部には、メタル軸受を
介してコネクティングロッドが嵌合されるため、それぞ
れの表面に研磨(ラッピング)加工を施しておく必要が
ある。
【0003】従来、クランクシャフトの研磨加工は、ジ
ャーナル部およびクランクピン部においてそれぞれ別工
程によって実施されている。すなわち、まず、クランク
シャフトをその両端において支持し、ジャーナル軸心回
りに回転させるとともに、ジャーナル部にラッピングペ
ーパ等の研磨具を押し付けることによってその表面に研
磨加工を施す。次に、クランクシャフトの回転軸心をク
ランクピン部の軸心に変更して、該軸心回りに回転させ
るとともに、クランクピン部に研磨具を押し付けること
によってその表面に研磨加工を施すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法であると、ジャーナル部およびクランクピン部
の両方に研磨加工を施すために、クランクシャフトの回
転軸心を変更しなければならず、そのためには、クラン
クシャフトを加工機から一旦取り外し、再度位置合わせ
からセッティングをやり直す必要がある。したがって、
このような方法によれば、1つのクランクシャフトの研
磨加工に多大な工数を要するという不都合がある。特
に、シリンダ数の多いエンジンのクランクシャフトにあ
っては、研磨加工すべきジャーナル部およびクランクピ
ン部の数が多く、しかも、ジャーナル軸心に対してクラ
ンクピン部が周方向にずれた位置に配置されていること
が一般的である。このため、加工機へのクランクシャフ
トの取り付け回数が増加して、加工工数がさらに増大す
るとともに、回転軸心の変更に伴う加工精度の低下が発
生する虞がある。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、クランクシャフトの回転軸心を変更する
ことなくジャーナル部およびクランクピン部の両方に研
磨加工を施して、加工工数の低減、加工精度の向上等を
図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の5つの手段を採用している。第1の
手段は、クランクシャフトの両端を支持してジャーナル
軸心回りに回転させるクランク回転手段と、クランクシ
ャフトの近傍に前記ジャーナル軸心と平行な軸心回りに
揺動自在に支持されかつ前記ジャーナル軸心と直交する
方向に移動自在に支持される揺動アームと、該揺動アー
ムの先端に配されクランクピン部に密接させられること
によりその表面を研磨するクランクピン研磨具と、該ク
ランクピン研磨具をクランクピン部に密接させた状態で
揺動アームとクランクピン部とを回転自在に連結する連
結部とを具備するクランクシャフトのラッピング装置を
提案している。第2の手段は、第1の手段に加えて、揺
動アームをジャーナル軸心に沿って平行移動させる揺動
アーム移動手段と、連結部における揺動アームとクラン
クピン部との連結を着脱させる着脱手段とを具備するク
ランクシャフトのラッピング装置を提案している。第3
の手段は、第1または第2の手段に加えて、ジャーナル
部に密接させられることによりその表面を研磨するジャ
ーナル研磨具と、該ジャーナル研磨具をジャーナル部の
半径方向に沿って進退させるジャーナル研磨具移動手段
とを具備するクランクシャフトのラッピング装置を提案
している。第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの
手段に加えて、クランクピン部の表面に当接させられる
当接部と、該当接部をジャーナル部の半径方向に進退さ
せる進退手段とからなり、当接部によってクランクピン
部をジャーナル軸心回りに回転させて一定位置に位置決
めする位置決め手段を具備するクランクシャフトのラッ
ピング装置を提案している。第5の手段は、第4の手段
に加えて、位置決め手段の当接部をジャーナル軸心に沿
って平行移動させる当接部移動手段が配設されているク
ランクシャフトのラッピング装置を提案している。
【0007】
【作用】本発明の第1の手段に係るクランクシャフトの
ラッピング装置によれば、クランクシャフトをクランク
回転手段に取り付け、連結部によって揺動アームとクラ
ンクピン部とを回転自在に連結した状態で、クランク回
転手段を作動させることにより、クランクシャフトがジ
ャーナル軸心回りに回転させられるとともに、クランク
ピン部が揺動アームに連結させられたままジャーナル軸
心回りに回転させられる。そして、クランクピン部に連
結された揺動アームは、クランクピン部の回転動作に追
従させられて揺動および往復移動させられるとともに、
先端に配したクランクピン研磨具をクランクピン部に密
接させた状態で、クランクピン部と相対的に回転させら
れる。これにより、クランクピン研磨具によってクラン
クピン部の表面が研磨されることになる。第2の手段に
係るクランクシャフトのラッピング装置によれば、揺動
アーム移動手段を作動させることにより、揺動アームが
ジャーナル軸心に沿って平行移動させられ、クランクシ
ャフトにジャーナル軸心に沿って複数配される各クラン
クピン部に揺動アームを配置することが可能となる。ま
た、着脱手段を作動させることにより、揺動アーム移動
手段よって移動させられた揺動アームを各クランクピン
部に連結させ、該クランクピン部の研磨加工を実施する
ことが可能となる。第3の手段に係るクランクシャフト
のラッピング装置によれば、ジャーナル研磨具移動手段
を作動させ、ジャーナル研磨具をジャーナル部の表面に
押し付けて密接させることにより、ジャーナル部の研磨
加工が実施される。そして上記クランクピン部の研磨加
工と同時に、工程を変更することなく、ジャーナル部の
研磨加工を実施することが可能となる。第4の手段に係
るクランクシャフトのラッピング装置によれば、当接部
と進退手段とからなる位置決め手段を作動させることに
より当接部をジャーナル部の半径方向に移動させ、クラ
ンクピン部の表面に当接させた状態で、さらに進退手段
によって当接部を移動させると、クランクピン部が押圧
されてジャーナル軸心回りに回転させられ、クランクピ
ン部が常に同一位置に配置されることになる。これによ
り、揺動アームとの連結を常に同一位置において実施す
ることが可能となる。第5の手段に係るクランクシャフ
トのラッピング装置によれば、当接部移動手段を作動さ
せることにより、位置決め手段の当接部をジャーナル軸
心に沿って移動させ各クランクピン部に当接可能な位置
に配置することができ、各クランクピン部の位置決めを
実施することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るクランクシャフトのラッ
ピング装置の一実施例について、図1ないし図8を参照
して説明する。これら各図において、符号1はラッピン
グ装置、2は装置本体、3はジャーナル軸心、4はクラ
ンクシャフト、5はクランク回転手段、6はクランク供
給手段、7はジャーナル研磨具、8はジャーナル研磨手
段、9は当接部材(当接部)、10は位置決め手段、1
1はクランクピン研磨手段、12はジャーナル研磨具昇
降手段(ジャーナル研磨具移動手段)、13はジャーナ
ル研磨具水平移動手段、14・24はラッピングペーパ
走行手段、15・19はラッピングペーパ、16・25
は押圧部、17は当接部材昇降手段(進退手段)、18
は当接部材水平移動手段(当接部移動手段)、20はク
ランクピン研磨具、21はクランクピン研磨具昇降手
段、22はクランクピン研磨具水平移動手段(揺動アー
ム移動手段)、23は着脱手段である。
【0009】図1および図2は、本実施例のラッピング
装置1の全体構造を示している。本実施例のラッピング
装置1は、装置本体2に、ジャーナル軸心3が水平状態
となるように配されるクランクシャフト4の両端を支持
してジャーナル軸心3回りに回転させるクランク回転手
段5と、該クランク回転手段5にクランクシャフト4を
供給するクランク供給手段6と、クランクシャフト4の
下方に配置されジャーナル研磨具7を下方から押し当て
ることによりジャーナル部4aを研磨するジャーナル研
磨手段8と、クランクシャフト4の下方に配置され当接
部9を上昇させることによってクランクピン部4bを上
死点に位置決めする位置決め手段10と、クランクシャ
フト4の上方に配置されクランクピン部4bを把持して
研磨するクランクピン研磨手段11とを配設することに
より構成されている。
【0010】前記装置本体2は、水平テーブル2a上に
左右に立設させられる2本の支柱2bと、該支柱2bに
掛け渡される水平梁2cとを具備している。前記支柱2
bには、クランク回転手段5が配設され、水平テーブル
2a上には、クランク供給手段6、ジャーナル研磨手段
8および位置決め手段10が配設され、水平梁2cに
は、クランクピン研磨手段11がそれぞれ配設されてい
る。
【0011】前記クランク回転手段5は、一側の支柱2
bの側面に水平に取り付けられる主軸5aと、他側の支
柱2bの側面に前記主軸5aに対向状態に配される心押
し軸5bとを具備している。前記主軸5aには、その軸
心に突出する止りセンタ5cを有するチャック5dと、
該チャック5dにプーリ5e・ベルト5fを介して連結
される主軸モータ5gとが設けられている。前記心押し
軸5bには、前記主軸5aの止りセンタ5cに対向させ
られる止りセンタ5hが設けられている。そして、心押
し軸ハンドル5jを回転させることにより両止りセンタ
5c・5hの間隔を増減してその間にクランクシャフト
4をジャーナル軸心3が水平になるように支持すること
ができるようになっている。
【0012】前記クランク供給手段6は、クランクシャ
フト4を水平状態に載置する載置台6aと、該載置台6
aを斜め上方に移動させてクランク回転手段5に供給す
るシリンダ6bとから構成されている。該シリンダ6b
は、前記水平テーブル2aの後方に傾斜状態に取り付け
られており、縮められた状態で前記載置台6aを装置本
体2の後部まで移動させるようになっており、ラッピン
グ装置1の外部からのクランクシャフト4の供給を容易
にしかも安全に実施することができるようになってい
る。
【0013】前記ジャーナル研磨手段8は、図3に示す
ように、クランクシャフト4の鉛直下方に配置され、ジ
ャーナル部4aの表面に押し当てられることにより該ジ
ャーナル部4aを研磨するジャーナル研磨具7と、該ジ
ャーナル研磨具7を鉛直方向に移動させるジャーナル研
磨具昇降手段12と、前記ジャーナル研磨具7をジャー
ナル軸心3に沿って水平方向に移動させるジャーナル研
磨具水平移動手段13とを具備している。
【0014】前記、ジャーナル研磨具7は、ラッピング
ペーパ走行手段14によって長手方向に走行させられる
テープ状のラッピングペーパ15と、該ラッピングペー
パ15をジャーナル部4a下面に密接させる押圧部16
とを具備している。前記ラッピングペーパ走行手段14
は、直立状態に配される板状のブラケット14aに、水
平軸心回りに回転自在に取り付けられ前記ラッピングペ
ーパ15を巻回状態に収納する繰り出しリール14b
と、該繰り出しリール14bと平行な軸心を有する巻き
取りモータ14cに取り付けられ前記繰り出しリール1
4bと同一回転面内で回転させられることによりラッピ
ングペーパ15を巻き取る巻き取りリール14dと、両
リール14b・14d間と同一回転面内に複数配設され
前記ラッピングペーパ15の経路を屈曲させる複数のア
イドラ14eとを具備している。前記押圧部16は、上
方に向かう2つの突部16aの間に、ジャーナル部4a
の表面に該ジャーナル部4a下側の外周面に前記ラッピ
ングペーパ15を挟んで密接させられる凹部16bを有
する形状に形成されている。そして、該繰り出しリール
14bから繰り出されるラッピングペーパ15を前記突
部16aの先端に掛け渡すように展張した後に、巻き取
りリール14dに巻き取らせるようにして走行させるよ
うになっている。
【0015】前記ジャーナル研磨具昇降手段12は、後
述するジャーナル研磨具水平移動手段13のスライダ1
3dと前記ブラケット14aとの間に取り付けられ前記
ブラケット14aを下方から支持して昇降させる昇降用
シリンダ12aと、該昇降用シリンダ12aと平行に配
され、前記ブラケット14aの昇降動作を案内する直線
ガイド12bとから構成されている。そして、昇降用シ
リンダ12aを伸縮させることにより、直線ガイド12
bによってブラケット14aの姿勢を一定に保持しつつ
ジャーナル研磨具7を鉛直方向に移動させることができ
るようになっている。
【0016】前記ジャーナル研磨具水平移動手段13
は、水平テーブル2a上に配設されるベース13aに水
平に取り付けられる2本の平行なガイドレール13b
と、該ガイドレール13bに走行自在に取り付けられる
ブロック13cに固定されるスライダ13dと、前記ベ
ース13aに、前記ガイドレール13bと平行に配され
その軸心回りに回転可能に支持されるボールネジ13e
と、該ボールネジ13eを回転させるサーボモータ13
fと、ボールネジ13eに螺合させられた状態で前記ス
ライダ13dに取り付けられるナット13gとを具備し
ている。そして、サーボモータ13fを作動させること
によりボールネジ13eを回転させ、該ボールネジ13
eに螺合させられているナット13gをボールネジ13
eに沿って移動させることによって、該ナット13gが
取り付けられているスライダ13dをガイドレール13
bに沿って水平移動させることができるようになってい
る。
【0017】前記位置決め手段10は、図4に示すよう
に、クランクシャフト4の鉛直下方にジャーナル軸心3
に直交するように配される平板状の当接部材9と、該当
接部材9を鉛直方向に移動させる当接部材昇降手段17
と、当接部材9をジャーナル軸心3に沿って水平移動さ
せる当接部材水平移動手段18とを具備している。前記
当接部材9の上端部には、ジャーナル軸心3の鉛直下方
位置から両幅方向に向かって緩やかに高くなる傾斜面9
aを有するV溝部9bが形成されており、該傾斜面9a
に、ジャーナル軸心3回りの任意位置に配されるクラン
クピン部4bを当接させることができるようになってい
る。前記当接部材昇降手段17は、前記ジャーナル研磨
具昇降手段12と同様に、当接部材9とスライダ18b
との間に配される昇降用シリンダ17aと直線ガイド1
7bとを具備している。前記当接部材水平移動手段18
は、前記ジャーナル部水平移動手段13と同様に、該ジ
ャーナル部水平移動手段13と共通のガイドレール13
b上を移動自在なブロック18aに取り付けられるスラ
イダ18bと、該スライダ18bを前記ガイドレール1
3bに沿って水平移動させるボールネジ18cと、該ボ
ールネジ18cを回転させるサーボモータ18dとを具
備している。
【0018】前記クランクピン研磨手段11は、クラン
クピン部4bにラッピングペーパ19を密接させて該ク
ランクピン部4bの表面を研磨するクランクピン研磨具
20と、該クランクピン研磨具20をジャーナル軸心3
に直交する鉛直方向に移動させるクランクピン研磨具昇
降手段21と、クランクピン研磨具20をジャーナル軸
心3に沿って水平移動させるクランクピン研磨具水平移
動手段22とを具備している。
【0019】前記クランクピン研磨具20は、図5およ
び図6に示すように、後述するクランクピン研磨具昇降
手段21のスライダ21gに固定される昇降ベース20
aと、該昇降ベース20aに上下方向に摺動自在かつジ
ャーナル軸心3に直交する垂直面内で揺動自在に取り付
けられるアームベース20b(揺動アーム)と、該アー
ムベース20bの下端に該アームベース20bの揺動面
と同一面内で揺動可能に取り付けられる一対のアーム2
0c(揺動アーム)と、該アーム20cを同時に逆方向
に揺動させる着脱手段23と、前記アーム20cの長手
方向に沿ってテープ状のラッピングペーパ19を走行さ
せるラッピングペーパ走行手段24とを具備している。
【0020】前記昇降ベース20aは、上下に開口する
四角筒状の部材であって、その内部に前記アームベース
20bを収納状態に配するとともに、その内面に配され
るメタル軸受20dによって該アームベース20bを水
平方向に挟んで摺動可能に支持するようになっている。
該昇降ベース20aの一側面には、長手方向に沿う長孔
状の貫通孔20eが配設されており、該貫通孔20eに
挿入状態に配され前記アームベース20bに取り付けら
れる摺動ピン20fを上下方向に摺動可能に支持するよ
うになっている。また、前記貫通孔20eの下方には、
上方に向けて押圧力を発生するバランスシリンダ20g
が配設されており、該バランスシリンダ20gのロッド
先端を前記貫通孔20eから突出させられる前記摺動ピ
ン20fの下面に当接状態に配することによって、該摺
動ピン20fを上方に付勢して、前記アームベース20
bを上方に押し上げることができるようになっている。
【0021】前記アームベース20bも、上下に開口す
る四角筒状の部材であって、その下端に配される2本の
アーム20cを水平な揺動軸心20h回りに揺動可能に
取り付けるようになっている。該アーム20cは、他の
アーム20cとの対向面にラッピングペーパ19をクラ
ンクピン部4bに押し付けるための押圧部25をそれぞ
れ有している。該押圧部25は、側方に突出する上下2
つの突部25aの間に、クランクピン部4bの表面にラ
ッピングペーパ19を挟んで密接させられる凹部25b
を有する形状に形成されている。そして、両アーム20
cの押圧部25の凹部25b内にクランクピン部4bが
収納されるように配されることにより、該押圧部25に
よってクランクピン部4bとアーム20cとが相対回転
自在に連結されるようになっている。
【0022】前記着脱手段23は、前記アームベース2
0bの内部に上下方向に移動自在に配される連結ロッド
23aと、該連結ロッド23aと前記2本のアーム20
cとの間に揺動自在に取り付けられるリンク23bと、
前記連結ロッド23aの上方に連結され該連結ロッド2
3aをその長手方向に移動させる揺動シリンダ23cと
を具備している。そして、揺動シリンダ23cが作動さ
せられて連結ロッド23aが下方に押し下げられた場合
には、リンク23bを介してアーム20cが揺動軸心2
0h回りに揺動させられ、両アーム20cの押圧部25
が近接させられてその凹部25b内側にクランクピン部
4bを把持することができるようになっている。
【0023】前記ラッピングペーパ走行手段24は、ジ
ャーナル研磨具7のラッピングペーパ走行手段14と同
様に、前記昇降ベース20aに水平軸心回りに回転自在
に取り付けられ前記ラッピングペーパ19を巻回状態に
収納する繰り出しリール24aと、該繰り出しリール2
4aと平行な軸心を有しかつ巻き取りモータ24bにプ
ーリ24e・ベルト24fを介して取り付けられ前記繰
り出しリール24aと同一回転面内で回転させられるこ
とによりラッピングペーパ19を巻き取る巻き取りリー
ル24cと、両リール間24a・24cと同一回転面内
に複数配設され前記ラッピングペーパ19の経路を屈曲
させる複数のアイドラ24dとを具備している。該アイ
ドラ24dは、前記アーム20cの先端および両アーム
20c間の揺動軸心20h近傍にも設けられており、こ
れらのアイドラ24dを通過するようにラッピングペー
パ19を走行させることにより、該ラッピングペーパ1
9をアーム20cの押圧部25の突部25a先端に掛け
渡すように配することができるようになっている。
【0024】前記クランクピン研磨具昇降手段21は、
図7および図8に示すように、後述するクランクピン研
磨具水平移動手段22のスライダ22fに取り付けられ
る昇降手段ベース21aと、該昇降手段ベース21aに
上下方向に取り付けられる2本のガイドレール21b
と、該ガイドレール21bと平行に配されサーボモータ
21cによって軸心回りに回転させられるボールネジ2
1dと、該ボールネジ21dに螺合するナット21eお
よびガイドレール21bに沿って移動可能なブロック2
1fを固定するスライダ21gと、該スライダ21gと
昇降手段ベース21aとの間に配され、スライダ21g
を常時上方に引き上げるバランスシリンダ21hとを具
備している。そして、前記サーボモータ21cを作動さ
せることにより、ボールネジ21dに螺合するナット2
1eを移動させてスライダ21gを昇降させることがで
き、該スライダ21gに取り付けられたクランクピン研
磨具20を上下方向の各位置に配置することができるよ
うになっている。
【0025】前記クランクピン研磨具水平移動手段22
は、前記装置本体2の水平梁2cに水平方向に取り付け
られる各2個ずつのブロック22aを水平方向に移動自
在に支持する2本のガイドレール22bと、該ガイドレ
ール22bに平行に配されサーボモータ22cによって
ナット22dを移動させるボールネジ22eと、該ナッ
ト22dおよびブロック22aに固定されるスライダ2
2fとを具備している。そして、サーボモータ22cの
作動により、スライダ22fを水平方向、すなわち、ジ
ャーナル軸心3に沿う方向に移動させることができ、ク
ランクピン研磨具20を該ジャーナル軸心3に沿う任意
位置に配置することができるようになっている。
【0026】このように構成されたラッピング装置1の
作動について、以下に説明する。まず、クランク供給手
段6のシリンダ6bを作動させることにより、該シリン
ダ6bの先端に取り付けた載置台6aに搭載されたクラ
ンクシャフト4を水平状態に維持したまま斜め上方に移
動させ、主軸5aの止りセンタ5cと、心押し軸5bの
止りセンタ5hとの間に配置する。この状態で心押し軸
ハンドル5jを回転させることにより両止りセンタ5c
・5hの間にジャーナル軸心3が水平になるようにクラ
ンクシャフト4が支持される。そして、チャック5dに
よってクランクシャフト4の一端を把持することによ
り、該クランクシャフト4をジャーナル軸心3回りに回
転させることができるようにする。
【0027】次に、ジャーナル研磨具水平移動手段13
を作動させ、研磨加工を実施するジャーナル部4aの直
下にジャーナル研磨具7を配置した後に、ジャーナル研
磨具昇降手段12を作動させ、押圧部16の凹部16b
を該ジャーナル部4aの下面に押圧する。押圧部16の
突部16aにはラッピングペーパ15が展張されている
ので、該ラッピングペーパ15がジャーナル部4aの下
面と押圧部16の凹部16bとの間に挟まれて、ジャー
ナル部4aの表面に密接させられることになる。
【0028】また、クランクピン研磨具水平移動手段2
2を作動させ、研磨加工を実施すべきクランクピン部4
bの鉛直上方にクランクピン研磨具20を配置する。こ
こで、上記クランクピン研磨具20をクランクピン部4
bに接触させる前に、位置決め手段10の当接部材水平
移動手段18を作動させ、研磨加工を実施すべきクラン
クピン部4bの直下で、かつ、前記クランクピン研磨具
20と干渉しないように水平方向に若干ずれた位置に当
接部材9を配置する。そして、当接部材昇降手段17を
作動させることにより当接部材9を上昇させ、その上端
面をクランクピン部4bに当接させた状態で押し上げ
る。当接部材9の上端面は、V溝部9bに形成されてい
るので、クランクピン部4bは、ジャーナル軸心3回り
に回転させられて、上死点位置において当接部材9のV
溝部9bの溝底に配置されることにより拘束され、該上
死点位置に正確に位置決めされることになる。
【0029】そして、着脱手段23を作動させることに
より連結ロッド23aを引き上げ、リンク23bを介し
てアーム20cを開かせた状態で、クランクピン研磨具
昇降手段21を作動させる。これにより、クランクピン
研磨具20を、アーム20cの押圧部25が上死点に配
されたクランクピン部4bを把持し得る位置まで下降さ
せる。この後に、再度、着脱手段23を作動させること
により連結ロッド23aを引き下げ、リンク23bを介
してアーム20cを閉じさせ、両アーム20cに設けら
れた押圧部25の凹部25bにクランクピン部4bを挟
んで収納することにより、アーム20cとクランクピン
部4bとが回転自在に連結され、かつ、該連結が外れな
いように保持される。このとき、押圧部25の突部25
aの間には、ラッピングペーパ19が展張されているの
で、該ラッピングペーパ19がクランクピン部4bの表
面に密接させられることになる。そして、位置決め手段
10の当接部材昇降手段17を作動させ、当接部材9を
下降させ、クランクシャフト4と干渉しない位置に退避
させる。
【0030】この状態で、主軸モータ5gを作動させる
ことにより、クランクシャフト4をジャーナル軸心3回
りに回転させると同時に、ジャーナル研磨具7およびク
ランクピン研磨具20のラッピングペーパ走行手段14
・24を作動させラッピングペーパ15・19をその長
手方向に走行させる。すると、ジャーナル部4aにおい
ては、クランクシャフト4の回転に伴ってジャーナル部
4aの表面が全周に亙って満遍なくラッピングペーパ1
5に密接させられて研磨されることになる。
【0031】また、クランクピン部4bにおいては、ク
ランクシャフト4の回転に伴ってクランクピン部4bが
ジャーナル軸心3回りに円運動させられる。すると、該
クランクピン部4bに連結されているアーム20cが、
クランクピン部4bの円運動に追従して移動させられ
る。前記アーム20cは、着脱手段23によってアーム
ベース20bと一体的に形成され、該アームベース20
bは、昇降ベース20aに対して摺動自在に支持される
とともに摺動ピン20fと貫通孔20eとによってその
摺動方向を上下方向に規制されているので、クランクピ
ン部4bの円運動によって、上下方向に摺動させられつ
つ摺動ピン20f回りに揺動させられる。すなわち、ア
ーム20cおよびアームベース20bは、ちょうどエン
ジンにおけるコネクティングロッドと同様に移動させら
れる。そして、アーム20cとクランクピン部4bとを
連結状態に保持し、アーム20cの押圧部25とクラン
クピン部4bとの間に挟まれるラッピングペーパ19を
クランクピン部4bの表面に密接させることによって研
磨加工が実施されることになる。
【0032】さらに、他のジャーナル部4aを研磨加工
するには、ジャーナル研磨具昇降手段12を作動させ
て、ジャーナル研磨具7を一旦下方に退避させた状態
で、ジャーナル研磨具水平移動手段13を作動させる。
これにより、ジャーナル研磨具7を研磨加工を実施すべ
きジャーナル部4aの直下に配置し、上記と同様にして
押圧部25をジャーナル部4aに押し当てることにより
研磨加工を実施する。
【0033】また、他のクランクピン部4bの研磨加工
を実施するには、主軸モータ5gを一旦停止した状態
で、クランクピン研磨手段11の着脱手段23を作動さ
せ、アーム20cとクランクピン部4bとの連結状態を
解除する。そして、クランクピン研磨具昇降手段21を
作動させてアーム20cをクランクピン部4bの回転範
囲から退避させた状態とする。この状態で、上記と同様
にして、クランクピン研磨具水平移動手段22を作動さ
せ、研磨加工を実施すべきクランクピン部4bの上方に
クランクピン研磨具20を配置する。そして、その後
に、位置決め手段10の作動により研磨加工を実施すべ
きクランクピン部4bを上死点に位置決めしてアーム2
0cとクランクピン部4bとを連結し、研磨加工を実施
する。
【0034】このように、本実施例のラッピング装置1
によれば、クランクシャフト4をジャーナル軸心3回り
に回転するように設定した状態で、ジャーナル研磨手段
8によりジャーナル部4aを、また、クランクピン研磨
手段11によりクランクピン部4bをそれぞれ研磨する
ことができる。これにより、クランクシャフト4のセッ
ティングに要する段取り工程を省略して工数を大幅に削
減することができるとともに、セッティングの変更に伴
う加工精度の低下を防止することができるという効果を
奏する。
【0035】しかも、研磨加工を実施すべきジャーナル
部4aが複数ある場合に、ジャーナル研磨手段8の作動
によって、ジャーナル研磨具7を水平移動させることに
より、各ジャーナル部4aに研磨加工を実施することが
できる。また、研磨加工を実施すべきクランクピン部4
bが複数ある場合においても、クランクピン研磨具水平
移動手段22の作動によって、クランクピン部4bを水
平移動させ、かつ、着脱手段23によって、その都度、
クランクピン部4bとアーム20cとを連結することが
できるので、各クランクピン部4bに研磨加工を実施す
ることができる。したがって、全てのジャーナル部4a
およびクランクピン部4bの研磨加工をクランクシャフ
ト4をジャーナル軸心3回りに回転するように設定され
た状態で実施することができるので、研磨加工の自動化
を図ることが可能となる。
【0036】また、本実施例のラッピング装置1によれ
ば、摺動ピン20fがバランスシリンダ20gによって
上方に付勢されることによって、クランクピン部4bに
作用するクランクピン研磨具20の重量が軽減されてい
る。これにより、ラッピングペーパ19をクランクピン
部4bに密接させる押圧力からクランクピン研磨具20
の重力成分を軽減し得て、クランクピン部4bの全周に
亙って均一な押圧力によって研磨加工を実施することが
可能となる。また、ラッピングペーパ走行手段14・2
4の作動により、ジャーナル部4aおよびクランクピン
部4bの表面に密接させられるラッピングペーパ15・
19の接触位置が逐次変更されるので、研磨能力を低下
させることなく、確実に研磨加工を実施することができ
る。
【0037】なお、本発明に係るクランクシャフト4の
ラッピング装置1にあっては、以下の技術を採用するこ
とができる。 ジャーナル研磨手段8、クランクピン研磨手段1
1、位置決め手段10において、ボールネジ13e・2
1d・22d・18cとガイドレール13b・21b・
22bとを具備する構造としたが、これに代えて、任意
の直線移動機構を採用すること。 クランクピン研磨具20を上方に付勢する手段とし
てバランスシリンダ20gを採用したが、これに代え
て、例えば、スプリングまたはカウンタバランサ等のバ
ランス機構を採用すること。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係るクランクシャフトのラッピング装置は、クラン
クシャフトをジャーナル軸心回りに回転させるクランク
回転手段と、ジャーナル軸心と平行な軸心回りに揺動自
在にかつジャーナル軸心と直交する方向に移動自在に支
持される揺動アームと、その先端に配されクランクピン
部に密接させられてその表面を研磨するクランクピン研
磨具と、クランクピン研磨具をクランクピン部に密接さ
せた状態で揺動アームとクランクピン部とを回転自在に
連結する連結部とを具備しているので以下の効果を奏す
る。 クランク回転手段によってクランクシャフトをジャ
ーナル軸心回りに回転させた状態で、クランクピン部を
研磨するので、偏心方向の異なる複数のクランクピン部
をクランク回転手段へのセッティングを変更することな
く実施することができ、セッティングに要する工数を削
減することができる。 同一クランクシャフトにおいて、一旦実施したクラ
ンク回転手段へのセッティングを変更しないので、セッ
ティングに伴う加工精度の低下を回避することができ
る。本発明の第2の手段に係るクランクシャフトのラッ
ピング装置は、揺動アームをジャーナル軸心に沿って平
行移動させる揺動アーム移動手段と、連結部における揺
動アームとクランクピン部との連結を着脱させる着脱手
段とを具備しているので、第1の手段の効果に加えて、
ジャーナル軸心に沿って複数配されるクランクピン部の
研磨加工の自動化を図ることができるという効果を奏す
る。本発明の第3の手段に係るクランクシャフトのラッ
ピング装置は、ジャーナル部に密接させられることによ
りその表面を研磨するジャーナル研磨具と、ジャーナル
研磨具をジャーナル部の半径方向に沿って進退させるジ
ャーナル研磨具移動手段とを具備しているので、第1、
第2の手段の効果に加えて、クランクピン部の研磨加工
とジャーナル部の研磨加工とを同時に実施し得て、工数
をさらに低減させることができるという効果を奏する。
本発明の第4の手段に係るクランクシャフトのラッピン
グ装置は、クランクピン部の表面に当接させられる当接
部をジャーナル部の半径方向に進退させる進退手段から
なり、当接部によってクランクピン部をジャーナル軸心
回りに回転させて一定位置に位置決めする位置決め手段
を具備しているので、上記効果に加えて、以下の効果を
奏する。 当接部をクランクピン部に当接させジャーナル軸心
回りに回転させるだけでクランクピン部の位置を設定す
るので、クランクピン部と揺動アームとの連結作業を常
に一定の位置で実施することができ、連結作業の作業性
を向上することができる。 特に、第2の手段に係るクランクシャフトのラッピ
ング装置においては、クランクピン部の研磨加工の自動
化を容易なものとすることができる。本発明の第5の手
段に係るクランクシャフトのラッピング装置は、位置決
め手段の当接部をジャーナル軸心に沿って平行移動させ
る当接部移動手段が配設されているので、第4の手段の
効果に加えて、偏心方向の異なる複数のクランクピン部
を有するクランクシャフトにおいても、各クランクピン
部を位置決めすることができ、研磨加工の自動化を図る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランクシャフトのラッピング装
置の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のラッピング装置を示す側面図である。
【図3】図1のラッピング装置のジャーナル研磨手段を
示す一部を破断した正面図である。
【図4】図1のラッピング装置の位置決め手段を示す一
部を破断した正面図である。
【図5】図1のラッピング装置のクランクピン研磨手段
を示す正面図である。
【図6】図5のクランクピン研磨手段の揺動アームを示
す一部を破断した正面図である。
【図7】図5のクランクピン研磨具昇降手段を示す一部
を破断した側面図である。
【図8】図5のクランクピン研磨具水平移動手段を示す
一部を破断した平面図である。
【符号の説明】
1 ラッピング装置 3 ジャーナル軸心 4 クランクシャフト 4a ジャーナル部 4b クランクピン部 5 クランク回転手段 7 ジャーナル研磨具 9 当接部材(当接部) 10 位置決め手段 12 ジャーナル研磨具昇降手段(ジャーナル研磨具移
動手段) 17 当接部材昇降手段(進退手段) 18 当接部材水平移動手段(当接部移動手段) 20 クランクピン研磨具 20b アームベース(揺動アーム) 20c アーム(揺動アーム) 22 クランクピン研磨具水平移動手段(揺動アーム移
動手段) 23 着脱手段 25b 凹部(連結部)
フロントページの続き (72)発明者 森井 健二 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番1号 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの両端を支持してジャ
    ーナル軸心回りに回転させるクランク回転手段と、クラ
    ンクシャフトの近傍に前記ジャーナル軸心と平行な軸心
    回りに揺動自在に支持されかつ前記ジャーナル軸心と直
    交する方向に移動自在に支持される揺動アームと、該揺
    動アームの先端に配されクランクピン部に密接させられ
    ることによりその表面を研磨するクランクピン研磨具
    と、該クランクピン研磨具をクランクピン部に密接させ
    た状態で揺動アームとクランクピン部とを回転自在に連
    結する連結部とを具備することを特徴とするクランクシ
    ャフトのラッピング装置。
  2. 【請求項2】 揺動アームをジャーナル軸心に沿って平
    行移動させる揺動アーム移動手段と、連結部における揺
    動アームとクランクピン部との連結を着脱させる着脱手
    段とを具備することを特徴とする請求項1記載のクラン
    クシャフトのラッピング装置。
  3. 【請求項3】 ジャーナル部に密接させられることによ
    りその表面を研磨するジャーナル研磨具と、該ジャーナ
    ル研磨具をジャーナル部の半径方向に沿って進退させる
    ジャーナル研磨具移動手段とを具備することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のクランクシャフトのラ
    ッピング装置。
  4. 【請求項4】 クランクピン部の表面に当接させられる
    当接部と、該当接部をジャーナル部の半径方向に進退さ
    せる進退手段とからなり、当接部によってクランクピン
    部をジャーナル軸心回りに回転させて一定位置に位置決
    めする位置決め手段を具備することを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のクランクシャフト
    のラッピング装置。
  5. 【請求項5】 位置決め手段の当接部をジャーナル軸心
    に沿って平行移動させる当接部移動手段が配設されてい
    ることを特徴とする請求項4記載のクランクシャフトの
    ラッピング装置。
JP14408093A 1993-06-15 1993-06-15 クランクシャフトのラッピング装置 Expired - Fee Related JP2766602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14408093A JP2766602B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 クランクシャフトのラッピング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14408093A JP2766602B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 クランクシャフトのラッピング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH071312A true JPH071312A (ja) 1995-01-06
JP2766602B2 JP2766602B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=15353799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14408093A Expired - Fee Related JP2766602B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 クランクシャフトのラッピング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2766602B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60172458A (ja) * 1984-02-13 1985-09-05 Komatsu Ltd ラツピングマシン
JPH0263958U (ja) * 1988-11-02 1990-05-14
JPH04226857A (ja) * 1990-10-05 1992-08-17 Jd Phillips Corp 複数のクランクピン・ジャーナルを研削する装置および方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60172458A (ja) * 1984-02-13 1985-09-05 Komatsu Ltd ラツピングマシン
JPH0263958U (ja) * 1988-11-02 1990-05-14
JPH04226857A (ja) * 1990-10-05 1992-08-17 Jd Phillips Corp 複数のクランクピン・ジャーナルを研削する装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2766602B2 (ja) 1998-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH071312A (ja) クランクシャフトのラッピング装置
JP3670177B2 (ja) ガラスディスク研磨装置
US5027560A (en) Machine for finishing the surface of a lens
US5471796A (en) Multi-purpose lathe
JP4080099B2 (ja) クランクシャフト用ラッピング工具
JP2000141216A (ja) クランクシャフト研削盤
JP4245987B2 (ja) 研削加工装置
CN114274036B (zh) 表面处理机构及饰品表面处理设备
JP2725423B2 (ja) ローラバニッシュ加工機
JPH1058072A (ja) 重ね板ばねアイの形成方法および装置
JP4080100B2 (ja) クランクシャフトの仕上げ加工装置
JPS6315000Y2 (ja)
JPH058163A (ja) 軸状部材研磨装置
JPH0724161Y2 (ja) 倣い旋削加工装置
JP2788542B2 (ja) マンドレル研磨装置
JPS59152013A (ja) カウンタ歯車の加工方法
JPH01210254A (ja) ラッピングマシーン
JP3018083U (ja) ラッピング装置
JPH0479785B2 (ja)
JPH0354838Y2 (ja)
JPH0451971Y2 (ja)
JPH07237109A (ja) ワイヤソーのワーク支持装置
JPS60228062A (ja) 研磨円板の回転駆動装置
JPH11138402A (ja) 立軸型平面研削盤
JPH04176553A (ja) 木工機用サンディング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980310

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees