JPH07130290A - 陰極線管の蛍光面作製方法とそれに用いる装置 - Google Patents

陰極線管の蛍光面作製方法とそれに用いる装置

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JPH07130290A
JPH07130290A JP27268093A JP27268093A JPH07130290A JP H07130290 A JPH07130290 A JP H07130290A JP 27268093 A JP27268093 A JP 27268093A JP 27268093 A JP27268093 A JP 27268093A JP H07130290 A JPH07130290 A JP H07130290A
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JP
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panel glass
panel
nozzle
ray tube
cathode ray
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JP27268093A
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Miyoji Masuda
三代次 増田
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Sony Corp
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 異種サイズのパネルガラスに対しても、適切
な位置にスプレー処理を良好に行うことができる陰極線
管の蛍光面作製方法およびスプレー装置を提供する。 【構成】 パネルガラス4の内面に、蛍光体パターンを
形成した後、その蛍光体パターンの表面に中間膜を積層
し、パネルガラスのパネルスカート部およびブレンド曲
折部に積層された中間膜に対してスプレー処理を行い、
その後、中間膜の表面に金属薄膜層を形成し、熱処理す
ることにより陰極線管の蛍光面を作製する。スプレー処
理を行うためのノズル10位置またはノズル角度を、パ
ネルガラスのサイズに合わせて移動させ、パネルガラス
を回転させつつ、中間膜が形成されたパネルガラスのパ
ネルスカート部およびブレンド曲折部に向けてスプレー
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の蛍光面作製
方法とそれに用いる装置に係り、さらに詳しくは、複数
種類の陰極線管用パネルガラスのパネルスカート部およ
びブレンド曲折部に位置する中間膜に対してシュウ酸ア
ンモニウムなどのスプレー処理を良好に行うことができ
る陰極線管の蛍光面作製方法およびスプレー装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえばカラー陰極線管のパネルガラス
の内面に、蛍光面を作製するには、三原色の蛍光体パタ
ーンを形成した後、その上に中間膜を積層し、表面の平
坦化を図った後、アルミニウム薄膜層を形成し、ベーキ
ングを行う。図5(A)に示すように、中間膜2は、パ
ネルガラス4の蛍光面以外に、パネルスカート部4aお
よびブレンド曲折部4bの内面にも形成される。この中
間膜2は、パネルガラス4を回転させながら形成するた
め、パネルスカート部4aおよびブレンド曲折部4bの
位置2aで、他の部分よりも厚くなる。
【0003】中間膜2の上には、アルミニウム薄膜層を
積層し、その後のベーキング処理により、中間膜2を構
成する有機物成分および蛍光体に含まれる有機物成分を
ガス状にして分離する。ところが、パネルガラス4のパ
ネルスカート部4aおよびブレンド曲折部4bでは、中
間膜2の膜厚が厚くなることなどが原因で、ベーキング
処理後に、図5(B)に示すように、アルミニウム薄膜
層6が、パネルガラス4の内面から浮き上がることがあ
る。
【0004】このような問題点を解消するために、中間
膜2を形成した後、アルミニウム薄膜層を形成する前
に、図6に示すように、パネルガラス4Bのパネルスカ
ート部およびブレンド曲折部に向けて、スプレー装置7
のノズル8からシュウ酸アンモニウムをスプレー処理す
る。その結果、スプレーされた部分の中間膜にダメージ
を与え、ベーキング処理時に中間膜成分を飛ばし易く
し、図5(B)に示すアルミニウム薄膜層6の浮き上が
りを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスプ
レー装置7では、ノズル8の位置が固定されていたた
め、25インチの陰極線管用パネルガラス4B以外のパ
ネルガラス4A,4Bに対しては、適切な位置にシュウ
酸アンモニウムがスプレー処理されないという課題を有
している。たとえば21インチの陰極線管用パネルガラ
ス4Aに対しては、パネルスカート部のみにスプレーさ
れ、ブレンド曲折部にはスプレー処理されない。また、
29インチの陰極線管用パネルガラス4Cに対しては、
シュウ酸アンモニウムが有効画面部分にもスプレーされ
てしまう。
【0006】パネルガラスの適切な位置にシュウ酸アン
モニウムのスプレー処理がなされないと、プリベーキン
グ時あるいはフリットシール時のベーキング条件でのば
らつきなどで、図5(B)に示すアルミニウム薄膜層6
の浮き上がりが生じてしまう。また、有効画面にスプレ
ー処理が成されると、各色での中間膜に亀裂が生じ、各
色での輝度にアンバランスが生じ、ホワイトユニフォミ
ティを悪化させる要因になる。
【0007】最近では、同一ラインに異種類サイズのパ
ネルガラスが搬送される混流ラインで、各パネルガラス
の内面に蛍光面を作製する要請があり、この時に、上述
したような問題点を生じている。本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、異種サイズのパネルガラスに対し
ても、適切な位置にスプレー処理を良好に行うことがで
きる陰極線管の蛍光面作製方法およびスプレー装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る陰極線管の蛍光面作製方法は、パネル
ガラスの内面に、蛍光体パターンを形成した後、その蛍
光体パターンの表面に中間膜を積層し、パネルガラスの
パネルスカート部およびブレンド曲折部に積層された中
間膜に対してスプレー処理を行い、その後、中間膜の表
面に金属薄膜層を形成し、熱処理することにより陰極線
管の蛍光面を作製する方法において、上記スプレー処理
を行うためのノズル位置を、上記パネルガラスのサイズ
に合わせて移動させ、パネルガラスを回転させつつ、中
間膜が形成されたパネルガラスのパネルスカート部およ
びブレンド曲折部に向けてスプレー処理を行うことを特
徴とする。
【0009】上記ノズルからのスプレー噴射方向を、パ
ネルガラスのシールエッジ面に対して、0〜30度の角
度に設定することが好ましい。上記ノズルを、パネルガ
ラスのパネルスカート部およびブレンド曲折部から10
0〜500mm引き離すように、パネルガラスのサイズに
合わせて上下移動させることが好ましい。
【0010】上記ノズルから噴射される液体は、シュウ
酸アンモニウムであり、ノズルから噴射されるスプレー
量が、5〜100cc/分であり、スプレーのためのエ
アー圧力が1〜4kg/cm2 であることが好ましい。
本発明に係るスプレー装置は、陰極線管のパネルガラス
を回転自在に保持するパネル保持手段と、パネルガラス
のパネルスカート部およびブレンド曲折部の内面に向け
て、中間膜にダメージを加えるためのスプレー処理を行
うノズルと、上記パネルガラスのサイズを検知するセン
サ手段と、このセンサ手段で検知したパネルガラスのサ
イズに合わせて、上記ノズルを移動させる移動手段と、
上記ノズルのスプレー噴射角度を調節する角度調節手段
とを有する。
【0011】本発明の別の観点に係るスプレー装置は、
陰極線管のパネルガラスを回転自在に保持するパネル保
持手段と、パネルガラスのパネルスカート部およびブレ
ンド曲折部の内面に向けて、中間膜にダメージを加える
ためのスプレー処理を行うノズルと、上記パネルガラス
のサイズを検知するセンサ手段と、このセンサ手段で検
知したパネルガラスのサイズに合わせて、上記ノズルの
角度を調節する角度調節手段とを有する。
【0012】
【作用】本発明に係るスプレー装置を用いた陰極線管の
蛍光面作製方法では、中間膜に対するスプレー処理時
に、パネルガラスのサイズをセンサ手段で検知し、この
パネルガラスのサイズに合わせて、ノズルの位置または
角度を制御する。このため、複数種類のサイズのパネル
ガラスに対しても、常に適切な位置(パネルガラスのパ
ネルスカート部およびブレンド曲折部)に対して、スプ
レー処理を行うことが可能になる。その結果、その後の
処理において、アルミニウム薄膜層などの金属薄膜層
が、パネルガラスの内面から浮き上がるなどの不都合を
防止できる。また、有効画面に対してスプレー処理がな
されることも防止できるので、ホワイトユニフォミティ
が悪化することもない。したがって、本発明の方法およ
び装置は、混流ラインにおいても良好に使用することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る陰極線管の蛍光面作製方
法およびそれに用いるスプレー装置を、図面に示す実施
例に基づき、詳細に説明する。図1は本発明の一実施例
に係るスプレー装置の概略説明図、図2はスプレー装置
のパネル保持部の一例を示す概略説明図、図3はカラー
陰極線管の蛍光面作製ラインに用いるインデックス送り
装置の一例を示す平面図、図4はカラー陰極線管の製造
工程を示すフローチャート図である。
【0014】図1に示すように、本発明の一実施例に係
るスプレー装置は、パネルガラス4Aまたは4Bまたは
4C(以下、総称して、パネルガラス4とも称する)の
特定部位に対してスプレー処理するためのノズル10を
有する。ノズル10からスプレー噴射される液体は、パ
ネルガラス4の内面に成膜された中間膜に対してダメー
ジを与えるための液体で、たとえばシュウ酸アンモニウ
ムまたはホウ酸などである。ノズル10から噴射される
スプレー量は、好ましくは5〜100cc/分であり、
スプレーのためのエアー圧力は1〜4kg/cm2 であ
ることが好ましい。
【0015】パネルガラス4は、図2に示すように、パ
ネル保持部12の吸着部14で保持され、自転モータ1
6により、パネルガラス4を、その軸芯回りに所定の回
転数で回転させるようになっている。パネル保持部12
には、自転モータ16以外に、公転モータ18も装着し
てある。公転モータ18の駆動により、パネルガラス4
のシールエッジ面4cの傾斜角度を調節可能になってい
る。
【0016】ノズル10は、図1に示すように、スプレ
ー装置24におけるアーム20の先端に装着してある。
アーム20とノズル10との間には、ノズル10のスプ
レー噴射角度を調節する角度調節手段22が装着してあ
る。図2に示すように、ノズル10のスプレー噴射方向
と、パネルガラス4のシールエッジ面4cとの傾斜角度
θは、0〜30度が好ましい。角度調節手段22は、た
とえば分度器などの角度検出具、回動軸および角度固定
用締結具などで構成される。
【0017】図1に示すように、アーム20の後端部
は、X軸方向およびY軸方向に移動制御されるXYテー
ブル26に連結される。XYテーブル26は、たとえば
NC制御装置に用いられるものと同様なものであり、ア
ーム20を、圧力シリンダ28および30でX軸方向に
沿って往復移動させることができ、図示しない圧力シリ
ンダによりアーム20をY軸方向に沿って昇降移動させ
ることができる。なお、本発明では、XYテーブル26
以外に、XYZ軸テーブル、あるいは二軸または三軸制
御ロボットを用いることができる。
【0018】図2に示すパネル保持部12には、図示し
ないセンサ手段が装着してあり、パネル保持手段12に
保持されるパネルガラス4のサイズを検出できるように
構成してある。たとえば図1において、21インチ用パ
ネルガラス4A、25インチ用パネルガラス4B、29
インチ用パネルガラス4Cの区別ができるように構成し
てある。センサ手段としては、特に限定されず、接触式
マイクロスイッチ、光学的物体検知スイッチなどを用い
ることができる。
【0019】センサ手段からの検知信号は、図1に示す
XYテーブル26の制御装置に送られ、このXYテーブ
ル26を制御し、パネルガラス4のサイズに応じて、ノ
ズル10の位置を調節する。すなわち、パネルガラス4
が所定位置にセットされたら、そのパネルガラスのサイ
ズに応じて、アーム20をX軸およびY軸方向に移動さ
せ、ノズル10のスプレー噴射方向が、パネルガラス4
A、4Bまたは4Cのパネルスカート部4aおよびブレ
ンド曲折部4bに向くように調節する。また、ノズル1
0からパネルガラス4A,4B,4Cのパネルスカート
部4aおよびブレンド曲折部4bまでの距離は、100
〜500mmとなるように調節することが好ましい。
【0020】図1に示す実施例では、パネルガラス4の
サイズに応じて、ノズル10およびアーム20のY方向
位置を変化させているが、これに限定されず、X方向位
置を変化させることでも同様な効果を期待できる。ま
た、角度調節手段22にアクチュエータなどを取り付
け、前記センサ手段からの出力信号を、角度調節手段2
2の制御手段に送り、パネルガラス4のサイズに応じ
て、角度調節手段22を制御し、ノズル10からの噴射
角度を変化させても、同様な効果を期待することができ
る。
【0021】ノズル10からスプレーされた噴流は、パ
ネルガラス4のサイズに拘らず、パネルガラス4のパネ
ルスカート部4aおよびブレンド曲折部4bに対して衝
突し、この部分に位置する中間膜にダメージを加える。
その際に、パネルガラス4は、図2に示すパネル保持部
12の自転モータ16により回転させられている。パネ
ルガラス4のパネルスカート部4aおよびブレンド曲折
部4bに対して衝突した後のシュウ酸アンモニウムは、
図2に示すドレイン32から排出される。
【0022】本実施例のスプレー装置24は、たとえば
図3に示すインデックス送り装置34のステーションS
T21の位置に設置される。パネルガラス4は、たとえ
ばステーションST1の位置でインデックス送り装置3
4に供給され、ステーションST1〜ST20間を順次
インデックス送りされながら、各ステーションで必要な
処理がなされ、スプレー装置24を有するステーション
ST21まで送られる。ステーションST21では、上
述したスプレー処理がなされ、その後、パネルガラス4
は、ステーションST22を通り、ステーションST2
3で排出される。
【0023】このインデックス装置34は、パネルガラ
スの内面に、中間膜を形成すると共に、中間膜の特定部
位に、スプレー処理を行うための装置であり、これに類
似したインデックス装置を用いて、パネルガラスの内面
に、各色の蛍光面ストライプパターンの形成およびアル
ミニウム薄膜層の形成処理が成される。
【0024】パネルガラス4の内面に、蛍光面を作製す
るための全体工程を図4に示す。まず、非発光性光吸収
性物質としてのカーボンブラックのストライプの形成が
行なわれる。カーボンストライプの形成は、次のように
して行う。まず、ステップ40において、パネルガラス
を洗浄し、ステップ41において、パネルガラスの内面
に、感光剤およびポリビニルアルコール(PVA)など
の水溶性高分子からなるフォトレジストを塗布、乾燥し
てレジスト被膜を形成する。次に、ステップ42におい
て、マスクを用いて前記レジスト被膜の所定部分を露光
により硬化させる。
【0025】次に、ステップ43において、現像により
前記レジスト被膜の非露光部分を除去し、乾燥してレジ
スト被膜のストライプを形成し、次いでパネルガラス全
面にカーボンブラック懸濁液を塗布、乾燥後、ステップ
45において、反転液を塗布し、ステップ46で、現
像、乾燥してカーボンブラックストライプを形成する。
【0026】次いで、カーボンストライプ間のホール部
分に赤緑青三色の蛍光体ストライプを形成する。まず、
ステップ47において、緑色蛍光体、感光剤および水溶
性高分子からなる緑色蛍光体スラリーをパネルガラス全
面に塗布、乾燥して緑色蛍光体レジスト被膜を形成す
る。次に、ステップ48で、マスクを用いて前記レジス
ト被膜の所定部分を露光により硬化させ、ステップ49
で、現像により前記緑色蛍光体レジスト被膜の非露光部
分を除去し、乾燥して緑色蛍光体ストライプを形成す
る。
【0027】緑色蛍光体としては、例えば母体結晶が硫
化亜鉛であり、銀、銅、アルミニウムなどが付加剤とし
て含有されるものが用いられる。その後、ステップ50
において、例えば緑色蛍光体と同様な材料で構成してあ
る青色蛍光体を含有する青色蛍光体ストライプ、赤色蛍
光体ストライプを、緑色蛍光体ストライプの形成と同様
にして、緑色蛍光体ストライプの形成されたホール部分
に隣接する別のホール部分にそれぞれ形成していく。
【0028】赤色蛍光体としては、例えばイットリウム
・オキシ・サルファイドを母体結晶とし、ユーロビュー
を付加剤として含有するものが用いられる。このように
して、赤緑青三色の蛍光体ストライプが形成された後
で、その上に、中間膜を形成する(ステップ51)。中
間膜は、有機物膜で構成され、蛍光面を平坦化し、後工
程で金属薄膜層としてのアルミニウム薄膜層を被着し易
くする。後工程のプリベーキングおよびフリットシール
時のベーキング処理後には、中間膜は、PVAなどと共
に、アルミニウム薄膜層を通して飛ばされる。
【0029】本実施例では、図1,2に示すパネルガラ
ス4のパネルスカート部4aおよびブレンド曲折部4b
において、中間膜の膜厚が厚くなり、アルミニウム薄膜
層の浮き上がりが生じ時るおそれがあることから、ステ
ップ52において、シュウ酸アンモニウムのスプレー処
理を行う。本実施例では、このステップ52において、
前述した図1,2に示すスプレー装置を用いてスプレー
処理を行う。
【0030】その後、ステップ53において、金属薄膜
層としてのアルミニウム薄膜層を中間膜の上に被着す
る。アルミニウム薄膜層を形成することで、表示画面の
輝度を向上させ、イオン化を防止することができる。そ
の後、プリベーキングを行い、アパーチャグリルをパネ
ルガラスの内面に装着した後、パネルガラスのシールエ
ッジ面とファンネルガラスのシールエッジ面とをフリッ
トシール接合する(ステップ54)。プリベーキング
は、アパーチャグリルを装着した後でも良い。このプリ
ベーキングおよびフリットシール時のベーキング処理
(熱処理)により、中間膜の成分および蛍光体ストライ
プに含まれる有機成分を、アルミニウム薄膜層を通し
て、蛍光面から除去し、蛍光面の被膜を固定化する。
【0031】本実施例では、図1,2に示すスプレー装
置24を用いて、図4に示すステップ52のスプレー処
理を行うので、複数種類のサイズのパネルガラスに対し
ても、常に適切な位置(パネルガラスのパネルスカート
部およびブレンド曲折部)に対して、スプレー処理を行
うことが可能になる。その結果、その後のベーキング処
理(図4に示すステップ54)において、アルミニウム
薄膜層が、パネルガラスの内面から浮き上がるなどの不
都合を防止できる。また、有効画面に対してスプレー処
理がなされることも防止できるので、ホワイトユニフォ
ミティが悪化することもない。
【0032】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、複数種類のサイズのパネルガラスに対しても、常に
適切な位置(パネルガラスのパネルスカート部およびブ
レンド曲折部)に対して、スプレー処理を行うことが可
能になる。その結果、その後のベーキング処理におい
て、ベーキング条件のばらつきがあっても、アルミニウ
ム薄膜層などの金属薄膜層が、パネルガラスの内面から
浮き上がるなどの不都合を防止できる。また、有効画面
に対してスプレー処理がなされることも防止できるの
で、各色での中間膜に亀裂が生じないので、各色での輝
度のバランスが保たれ、ホワイトユニフォミティが安定
化する。したがって、本発明の方法および装置は、混流
ラインにおいても良好に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るスプレー装置の
概略説明図である。
【図2】図2はスプレー装置のパネル保持部の一例を示
す概略説明図である。
【図3】図3はカラー陰極線管の蛍光面作製ラインに用
いるインデックス送り装置の一例を示す平面図である。
【図4】図4はカラー陰極線管の製造工程を示すフロー
チャート図である。
【図5】図5(A)はパネルガラスの内面に中間膜を成
膜した状態を示す要部断面図、同図(B)はアルミニウ
ム薄膜層の浮き上がりを示すパネルガラスの要部断面図
である。
【図6】図6は従来例に係るスプレー装置を示す概略図
である。
【符号の説明】
2… 中間膜 4,4A,4B,4C… パネルガラス 6… アルミニウム薄膜層 10… ノズル 12… パネル保持部 14… 吸着部 16… 自転モータ 18… 公転モータ 20… アーム 22… 角度調節手段 24… スプレー装置 26… XYテーブル 28,30… 圧力シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルガラスの内面に、蛍光体パターン
    を形成した後、その蛍光体パターンの表面に中間膜を積
    層し、パネルガラスのパネルスカート部およびブレンド
    曲折部に積層された中間膜に対してスプレー処理を行
    い、その後、中間膜の表面に金属薄膜層を形成し、熱処
    理することにより陰極線管の蛍光面を作製する方法にお
    いて、 上記スプレー処理を行うためのノズル位置を、上記パネ
    ルガラスのサイズに合わせて移動させ、パネルガラスを
    回転させつつ、中間膜が形成されたパネルガラスのパネ
    ルスカート部およびブレンド曲折部に向けてスプレー処
    理を行うことを特徴とする陰極線管の蛍光面作製方法。
  2. 【請求項2】 上記ノズルからのスプレー噴射方向が、
    パネルガラスのシールエッジ面に対して、0〜30度の
    角度に設定する請求項1に記載の陰極線管の蛍光面作製
    方法。
  3. 【請求項3】 上記ノズルを、パネルガラスのパネルス
    カート部およびブレンド曲折部から100〜500mm引
    き離すように、パネルガラスのサイズに合わせて上下移
    動させる請求項1または2に記載の陰極線管の蛍光面作
    製方法。
  4. 【請求項4】 上記ノズルから噴射される液体は、シュ
    ウ酸アンモニウムであり、ノズルから噴射されるスプレ
    ー量が、5〜100cc/分であり、スプレーのための
    エアー圧力が1〜4kg/cm2 である請求項1〜3の
    いずれかに記載の陰極線管の蛍光面作製方法。
  5. 【請求項5】 陰極線管のパネルガラスを回転自在に保
    持するパネル保持手段と、 パネルガラスのパネルスカート部およびブレンド曲折部
    の内面に向けて、中間膜にダメージを加えるためのスプ
    レー処理を行うノズルと、 上記パネルガラスのサイズを検知するセンサ手段と、 このセンサ手段で検知したパネルガラスのサイズに合わ
    せて、上記ノズルを移動させる移動手段と、 上記ノズルのスプレー噴射角度を調節する角度調節手段
    とを有する陰極線管のパネルガラスに対するスプレー装
    置。
  6. 【請求項6】 陰極線管のパネルガラスを回転自在に保
    持するパネル保持手段と、 パネルガラスのパネルスカート部およびブレンド曲折部
    の内面に向けて、中間膜にダメージを加えるためのスプ
    レー処理を行うノズルと、 上記パネルガラスのサイズを検知するセンサ手段と、 このセンサ手段で検知したパネルガラスのサイズに合わ
    せて、上記ノズルの角度を調節する角度調節手段とを有
    する陰極線管のパネルガラスに対するスプレー装置。
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