JPH0554801A - 陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法 - Google Patents
陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法Info
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- JPH0554801A JPH0554801A JP21531891A JP21531891A JPH0554801A JP H0554801 A JPH0554801 A JP H0554801A JP 21531891 A JP21531891 A JP 21531891A JP 21531891 A JP21531891 A JP 21531891A JP H0554801 A JPH0554801 A JP H0554801A
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- glass
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極線管のガラスバルブ内異物の存在に起因
するシャドウマスクの目詰まりや蛍光面の発光欠損をな
くし、電子銃の耐電圧を向上させること。 【構成】 電子銃封止前に、ガラスバルブ内に生じた異
物を、上記ガラスバルブのガラスパネル1の上面を樹脂
ハンマ13でタッピングして衝撃振動を加えるととも
に、ガラスバルブ内に導入したイオン化エア27をシャ
ドウマスク3に向かって吹き付け、かつファンネル9の
アノードボタン24より電位を可変的に加えて帯電粒子
である異物の離脱が容易になるように構成することによ
り、異物をガラスバルブ内から除去できるように構成し
たものである。
するシャドウマスクの目詰まりや蛍光面の発光欠損をな
くし、電子銃の耐電圧を向上させること。 【構成】 電子銃封止前に、ガラスバルブ内に生じた異
物を、上記ガラスバルブのガラスパネル1の上面を樹脂
ハンマ13でタッピングして衝撃振動を加えるととも
に、ガラスバルブ内に導入したイオン化エア27をシャ
ドウマスク3に向かって吹き付け、かつファンネル9の
アノードボタン24より電位を可変的に加えて帯電粒子
である異物の離脱が容易になるように構成することによ
り、異物をガラスバルブ内から除去できるように構成し
たものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、陰極線管のガラスバ
ルブ内異物の除去方法に関するものである。
ルブ内異物の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の陰極線管のガラスバルブ内
異物の除去方法を説明するための図である。同図におい
て、まず、陰極線管の前面を形成するガラスパネル1の
内面に写真印刷方法により蛍光面2を形成する。すなわ
ち、シャドウマスク3の開孔に対応して3原色に発光す
る蛍光体がモザイク状に形成され、その表面を導電性に
保つとともに、発光を前面に反射させるためのアルミニ
ウム蒸着膜4を形成する。
異物の除去方法を説明するための図である。同図におい
て、まず、陰極線管の前面を形成するガラスパネル1の
内面に写真印刷方法により蛍光面2を形成する。すなわ
ち、シャドウマスク3の開孔に対応して3原色に発光す
る蛍光体がモザイク状に形成され、その表面を導電性に
保つとともに、発光を前面に反射させるためのアルミニ
ウム蒸着膜4を形成する。
【0003】なお、蛍光面の電位、導通を保つために、
まず、ガラスパネル1に埋設されたピン5と上記アルミ
ニウム蒸着膜4のあいだにピン導通グラファイト6を塗
布する。ガラスパネル1は通常、ベーキングと称する熱
処理をおこなうが、目的とする蛍光面形成材料の分解除
去の特に必要性のない場合は省略されることもある。
まず、ガラスパネル1に埋設されたピン5と上記アルミ
ニウム蒸着膜4のあいだにピン導通グラファイト6を塗
布する。ガラスパネル1は通常、ベーキングと称する熱
処理をおこなうが、目的とする蛍光面形成材料の分解除
去の特に必要性のない場合は省略されることもある。
【0004】つぎに、ガラスパネル1はそのシール面7
を清浄にしたのち、上記シャドウマスク3に内部磁気シ
ールド(略称ZMS)8と称する薄い台形状金属板を固
定し、シャドウマスク3よりファンネル9に導通を保つ
導通バネ10が溶接で取り付けられる。
を清浄にしたのち、上記シャドウマスク3に内部磁気シ
ールド(略称ZMS)8と称する薄い台形状金属板を固
定し、シャドウマスク3よりファンネル9に導通を保つ
導通バネ10が溶接で取り付けられる。
【0005】この後、別に準備した低融点溶接ガラス1
1をそのシール面7に、また内面の所定域に内部導電コ
ーティング12をおこなったファンネル9に上記ガラス
パネル1をセットし、熱処理をおこなう。この処理によ
り、ガラスパネル1とファンネル9は溶着封止される
(一般に、この工程をフリット封止と称している)。
1をそのシール面7に、また内面の所定域に内部導電コ
ーティング12をおこなったファンネル9に上記ガラス
パネル1をセットし、熱処理をおこなう。この処理によ
り、ガラスパネル1とファンネル9は溶着封止される
(一般に、この工程をフリット封止と称している)。
【0006】フリット封止を終了したガラスパネル1と
ファンネル9とで構成されるガラスバルブは、まず、上
記封止部の耐気密性と高電圧耐性を電気的にチェックし
た後、図5に示すポンダーと称する処理をおこなってい
る。
ファンネル9とで構成されるガラスバルブは、まず、上
記封止部の耐気密性と高電圧耐性を電気的にチェックし
た後、図5に示すポンダーと称する処理をおこなってい
る。
【0007】すなわち、図5で示すように、ガラスバル
ブ蛍光面を上にして、ガラスパネル1の上から樹脂ハン
マ13で叩き、衝撃振動を与える。この処理により、ガ
ラスバルブの内部あるいはシャドウマスク3に付着する
ダストなどの異物を叩き落として除去する。
ブ蛍光面を上にして、ガラスパネル1の上から樹脂ハン
マ13で叩き、衝撃振動を与える。この処理により、ガ
ラスバルブの内部あるいはシャドウマスク3に付着する
ダストなどの異物を叩き落として除去する。
【0008】ついで、この樹脂ハンマ13によるタッピ
ングは超音波(US)に変えられたUSポンダーも実施
される。最後に、ガラスバルブ内部に低融点のフレッシ
ュエアを導き、内部の分解ガスと置換している(この処
理は上記USポンダーと同時におこなうことも可能であ
る)。
ングは超音波(US)に変えられたUSポンダーも実施
される。最後に、ガラスバルブ内部に低融点のフレッシ
ュエアを導き、内部の分解ガスと置換している(この処
理は上記USポンダーと同時におこなうことも可能であ
る)。
【0009】そして、電子ビームを発生させ、電気信号
によって蛍光面を発光させるための電子銃14を上記フ
ァンネル9下部のネック部15に嵌挿し、ガラスどおし
の熱溶着によってネック部15内に上記電子銃14を固
定する。
によって蛍光面を発光させるための電子銃14を上記フ
ァンネル9下部のネック部15に嵌挿し、ガラスどおし
の熱溶着によってネック部15内に上記電子銃14を固
定する。
【0010】さらに、上記電子銃14下部のチップ管1
6より真空に引いてガラスバルブ内は高真空に排気さ
れ、上記チップ部16を封止して陰極線管としての形が
完成される。さらに、上記電子銃14は活性化処理を経
て、その電気的特性および蛍光面の状態がチェックさ
れ、良品は防爆処理の後、製品として処理されている。
6より真空に引いてガラスバルブ内は高真空に排気さ
れ、上記チップ部16を封止して陰極線管としての形が
完成される。さらに、上記電子銃14は活性化処理を経
て、その電気的特性および蛍光面の状態がチェックさ
れ、良品は防爆処理の後、製品として処理されている。
【0011】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。すなわち、ポンダー処理においては、フリット封止
の熱処理により、ガラスバルブ内面への塗布物質、被
膜、あるいは工程を進むあいだに付着したダスト等にハ
ガレあるいは灰化現象を生じ、ガラスバルブ内側(単
に、管内ともいう)に残留する状態となる異物をその強
力な衝撃(G2.5〜3.5)により、完全に付着した
表面より除去し、ファンネル9のネック部15よりガラ
スバルブ外側(単に、管外ともいう)に排出しようとす
るものである。
る。すなわち、ポンダー処理においては、フリット封止
の熱処理により、ガラスバルブ内面への塗布物質、被
膜、あるいは工程を進むあいだに付着したダスト等にハ
ガレあるいは灰化現象を生じ、ガラスバルブ内側(単
に、管内ともいう)に残留する状態となる異物をその強
力な衝撃(G2.5〜3.5)により、完全に付着した
表面より除去し、ファンネル9のネック部15よりガラ
スバルブ外側(単に、管外ともいう)に排出しようとす
るものである。
【0012】なお、通常のタッピングでは、周期1/3
秒、50回程度であり、また、いわゆるUSポンダーで
は22KHZ、出力1KW程度で実施されている。
秒、50回程度であり、また、いわゆるUSポンダーで
は22KHZ、出力1KW程度で実施されている。
【0013】これらのポンダーによる効果はガラスバル
ブ、ネック部15直下のダスト採取によって確認され、
蛍光面形成材料、たとえば、蛍光体、アルミ蒸着膜の微
細片あるいは導通塗料材であるグラファイト片が多くみ
られる。これらの異物は以下で述べる陰極線管の特性、
品質上、きわめて有害となるもので、完全に除去される
べきものである。
ブ、ネック部15直下のダスト採取によって確認され、
蛍光面形成材料、たとえば、蛍光体、アルミ蒸着膜の微
細片あるいは導通塗料材であるグラファイト片が多くみ
られる。これらの異物は以下で述べる陰極線管の特性、
品質上、きわめて有害となるもので、完全に除去される
べきものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来、管内の異物は以
上に説明した方法により除去しているが、十分でなく、
上記電子銃の電気特性あるいは蛍光面の発光特性に支障
を生じさせていた。
上に説明した方法により除去しているが、十分でなく、
上記電子銃の電気特性あるいは蛍光面の発光特性に支障
を生じさせていた。
【0015】すなわち、電子銃14においては、残留し
た異物により、耐電圧特性を著しく低下させスパークや
リークの問題、又は蛍光面にあってはシャドウマスク3
の目詰まりによる電子ビームの透過障害に起因する発光
欠損を生じさせていた。これらの不良は不良品となり、
多大の生産ロスを発生させていた。
た異物により、耐電圧特性を著しく低下させスパークや
リークの問題、又は蛍光面にあってはシャドウマスク3
の目詰まりによる電子ビームの透過障害に起因する発光
欠損を生じさせていた。これらの不良は不良品となり、
多大の生産ロスを発生させていた。
【0016】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、管内に発生あるいは混入された異物を除
去できるとともに、それによる製品の歩留りと品質を向
上させることができる陰極線管のガラスバルブ内異物の
除去方法を提供することを目的とする。
されたもので、管内に発生あるいは混入された異物を除
去できるとともに、それによる製品の歩留りと品質を向
上させることができる陰極線管のガラスバルブ内異物の
除去方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、陰極線管の製造工程における
電子銃封止前の陰極線管のガラスバルブをタッピングし
て衝撃振動を加えると同時に、ガラスバルブ内にイオン
化エアを導入して、このイオン化エアをシャドウマスク
に向かって吹き付け、ファンネルのアノードボタンより
アースを含め、プラス、マイナスの電位を周期的に印加
することを特徴とする。
め、請求項1の発明では、陰極線管の製造工程における
電子銃封止前の陰極線管のガラスバルブをタッピングし
て衝撃振動を加えると同時に、ガラスバルブ内にイオン
化エアを導入して、このイオン化エアをシャドウマスク
に向かって吹き付け、ファンネルのアノードボタンより
アースを含め、プラス、マイナスの電位を周期的に印加
することを特徴とする。
【0018】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明において、ガラスバルブを傾け、ファンネルとでガラ
スバルブを構成するガラスパネルの側面より衝撃振動を
加えるように構成したものである。
明において、ガラスバルブを傾け、ファンネルとでガラ
スバルブを構成するガラスパネルの側面より衝撃振動を
加えるように構成したものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、蛍光面などガラスバ
ルブ内に付着する異物は、ガラスバルブのタッピングに
より物理的に叩き落とされるが、同時に、イオン化エア
がガラスバルブ内に導入され、シャドウグリルに向かっ
て吹き付けられるので、このイオン化エアはシャドウマ
スクを通過したのち、順次、ガラスパネル内面により周
辺へ、さらに、ファンネル側壁へと流れるので、その経
路に付着する異物の除去がより容易となる。しかも、フ
ァンネルのアノードボタンよりアースを含め、プラス・
マイナスの電位を周期的に加えて管内の電位を可変する
ため、ガラスバルブ内に発生した各種異物の電荷が中和
されて、異物を付着面より容易に除去できる。
ルブ内に付着する異物は、ガラスバルブのタッピングに
より物理的に叩き落とされるが、同時に、イオン化エア
がガラスバルブ内に導入され、シャドウグリルに向かっ
て吹き付けられるので、このイオン化エアはシャドウマ
スクを通過したのち、順次、ガラスパネル内面により周
辺へ、さらに、ファンネル側壁へと流れるので、その経
路に付着する異物の除去がより容易となる。しかも、フ
ァンネルのアノードボタンよりアースを含め、プラス・
マイナスの電位を周期的に加えて管内の電位を可変する
ため、ガラスバルブ内に発生した各種異物の電荷が中和
されて、異物を付着面より容易に除去できる。
【0020】また、請求項2の発明によれば、ガラスバ
ルブを傾斜させ、ガラスバルブの側壁よりタッピングを
おこなうことで、上下方向のみではなく、水平方向にも
衝撃振動が与えられるので、ガラスバルブ内に付着する
異物の除去がより一層確実におこなうことができる。
ルブを傾斜させ、ガラスバルブの側壁よりタッピングを
おこなうことで、上下方向のみではなく、水平方向にも
衝撃振動が与えられるので、ガラスバルブ内に付着する
異物の除去がより一層確実におこなうことができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。 実施例1 図1はこの発明の実施例1による方法を説明するための
図、図2は実施例1による方法を実行するためのプログ
ラム制御を示すフローチャートであり、従来例を示す図
と同一また相当する部分には同一の符号を付してその詳
しい説明は省略する。
する。 実施例1 図1はこの発明の実施例1による方法を説明するための
図、図2は実施例1による方法を実行するためのプログ
ラム制御を示すフローチャートであり、従来例を示す図
と同一また相当する部分には同一の符号を付してその詳
しい説明は省略する。
【0022】図において、20はイオン化エアを吹き出
させるためのエアノズル、21はこのエアノズル20
を、たとえば、上下方向と水平方向に揺動駆動させるた
めのエアノズル駆動装置、22はエアの供給をON−O
FFするための電磁弁、23はエアフィルタ、24はア
ノードボタン、25はアースおよびプラス・マイナス電
位を供給するための電位供給接点、26はガラスバルブ
を所定の位置に位置決めするための位置決めクランプで
ある。
させるためのエアノズル、21はこのエアノズル20
を、たとえば、上下方向と水平方向に揺動駆動させるた
めのエアノズル駆動装置、22はエアの供給をON−O
FFするための電磁弁、23はエアフィルタ、24はア
ノードボタン、25はアースおよびプラス・マイナス電
位を供給するための電位供給接点、26はガラスバルブ
を所定の位置に位置決めするための位置決めクランプで
ある。
【0023】なお、上記エアノズル20は回転可能に構
成されており、シャドウマスク3全体に均等にイオン化
エア27が吹き付けられるようになっており、28は上
記電位供給接点25に電位を供給するための給電線であ
る。
成されており、シャドウマスク3全体に均等にイオン化
エア27が吹き付けられるようになっており、28は上
記電位供給接点25に電位を供給するための給電線であ
る。
【0024】装置自体は、基本的に従来の構造と共通し
ているが、上記エアノズル20と、アノードボタン24
へのアースおよび電位供給接点25が付加された点にお
いて相違するものである。
ているが、上記エアノズル20と、アノードボタン24
へのアースおよび電位供給接点25が付加された点にお
いて相違するものである。
【0025】なお、図2は実施例におけるプログラム制
御の一例を示すフローチャートを示す図であり、31は
ポンダー動作、32はエア動作、33はアノードボタン
への供給電位の作動タイミング動作を示すものである。
御の一例を示すフローチャートを示す図であり、31は
ポンダー動作、32はエア動作、33はアノードボタン
への供給電位の作動タイミング動作を示すものである。
【0026】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。常法により、ガラスパネル1とファンネル9とをフ
リット封止後、封着面の耐電圧性、したがって、気密性
をチェックした後、ガラスバルブは自動的にホルダー位
置に運び込まれる。実施例によれば、装置は25インチ
より29インチサイズの混合生産可能なものであり、そ
のサイズ指令にしたがって、ガラスパネル1の所定位置
に固定する位置決めクランプ26が作動する。
る。常法により、ガラスパネル1とファンネル9とをフ
リット封止後、封着面の耐電圧性、したがって、気密性
をチェックした後、ガラスバルブは自動的にホルダー位
置に運び込まれる。実施例によれば、装置は25インチ
より29インチサイズの混合生産可能なものであり、そ
のサイズ指令にしたがって、ガラスパネル1の所定位置
に固定する位置決めクランプ26が作動する。
【0027】ファンネル9のネック部15を所定の位置
とした後、エアノズル20が同様にサイズ指令にしたが
い上昇し、図2で示すプログラム制御によるポンダー動
作31、エア供給動作32、電位印加の作動タイミング
動作33の処理が開始される(ポンダー、アノード接点
はある程度の領域をカバーするようにセットされている
ため、とくに、サイズによる位置変更機能はない)。
とした後、エアノズル20が同様にサイズ指令にしたが
い上昇し、図2で示すプログラム制御によるポンダー動
作31、エア供給動作32、電位印加の作動タイミング
動作33の処理が開始される(ポンダー、アノード接点
はある程度の領域をカバーするようにセットされている
ため、とくに、サイズによる位置変更機能はない)。
【0028】すなわち、ポンダーである樹脂ハンマ13
は、たとえば、2.5G、エアはその圧力0.5Kg/
cm2 、電圧は+1KV,±0V(アース),−1K
V,±0(アース)の繰り返しで印加され、管内の清浄
化、異物除去がなされる。なお、エアノズル20は下部
支点でわずかに円運動をしており、その広角チップ口よ
りシャドウマスク3に均一にエアが当たるようになって
いる。30秒インデックス25インチ管の実施例におい
ては、これまで、目詰まり不良が0.8%であったが、
0.4%にまで減少した。
は、たとえば、2.5G、エアはその圧力0.5Kg/
cm2 、電圧は+1KV,±0V(アース),−1K
V,±0(アース)の繰り返しで印加され、管内の清浄
化、異物除去がなされる。なお、エアノズル20は下部
支点でわずかに円運動をしており、その広角チップ口よ
りシャドウマスク3に均一にエアが当たるようになって
いる。30秒インデックス25インチ管の実施例におい
ては、これまで、目詰まり不良が0.8%であったが、
0.4%にまで減少した。
【0029】実施例2 図3はこの発明による実施例2の異物除去方法を説明す
るための図であり、同図で示すこの実施例において、実
施例1と相違する点は、ポンダー装置がガラスパネル側
壁部をポンディングできるようにした点にある。すなわ
ち、実施例1で示した図1の装置全体を所定の傾角29
(たとえば、30°の傾角)をもって回転できるように
構成したものである。
るための図であり、同図で示すこの実施例において、実
施例1と相違する点は、ポンダー装置がガラスパネル側
壁部をポンディングできるようにした点にある。すなわ
ち、実施例1で示した図1の装置全体を所定の傾角29
(たとえば、30°の傾角)をもって回転できるように
構成したものである。
【0030】図3において、30は回転駆動装置であ
り、ガラスパネル1をセットした後、装置全体が、たと
えば、30°の傾角で、上記装置の駆動により90°毎
に回転し、ガラスパネル1の側壁をポンディングするも
のであって、処理スケジュールは実施例1に準じた形で
おこなわれるようになっている。但し、この実施例2に
おいては、製造インデックスの比較的長いものに対して
有効となる。
り、ガラスパネル1をセットした後、装置全体が、たと
えば、30°の傾角で、上記装置の駆動により90°毎
に回転し、ガラスパネル1の側壁をポンディングするも
のであって、処理スケジュールは実施例1に準じた形で
おこなわれるようになっている。但し、この実施例2に
おいては、製造インデックスの比較的長いものに対して
有効となる。
【0031】上記実施例2によれば、90秒インデック
ス、33インチ管の製造において、従来、目詰まり不良
発生率が1.0%であったものが、0.3%にまで減少
するとともに耐電圧特性も大幅に向上した。
ス、33インチ管の製造において、従来、目詰まり不良
発生率が1.0%であったものが、0.3%にまで減少
するとともに耐電圧特性も大幅に向上した。
【0032】実施例3 比較的短い製造インデックスに対応するもので、各ポン
ダー装置は一つあるいは2つの傾角に対して作動させう
るようにしたものであり、装置そのものは実施例2と同
等である。ただ、複数個必要とする構成になるだけであ
る(但し、図示は省略する)。
ダー装置は一つあるいは2つの傾角に対して作動させう
るようにしたものであり、装置そのものは実施例2と同
等である。ただ、複数個必要とする構成になるだけであ
る(但し、図示は省略する)。
【0033】実施例4 ポンディング手段を樹脂ハンマから超音波によるもの
(USポンダー)に変えたもので、基本的には実施例1
と同様である(但し、図示は省略する)。
(USポンダー)に変えたもので、基本的には実施例1
と同様である(但し、図示は省略する)。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明による陰極線管
のガラスバルブ内の異物除去方法によれば、ポンディン
グにおける異物の除去にイオン化エアを用いるほか、ア
ノードボタンより管内の電位を可変できるようにしたの
で、従来に比べ、その除去効率、精度が向上し、製品の
品質が良好で、かつ、製造歩留りの向上により、製造コ
ストを引き下げることができるという効果がある。
のガラスバルブ内の異物除去方法によれば、ポンディン
グにおける異物の除去にイオン化エアを用いるほか、ア
ノードボタンより管内の電位を可変できるようにしたの
で、従来に比べ、その除去効率、精度が向上し、製品の
品質が良好で、かつ、製造歩留りの向上により、製造コ
ストを引き下げることができるという効果がある。
【図1】この発明の実施例1による方法を説明するため
の図である。
の図である。
【図2】実施例1による方法を実行するためのプログラ
ム制御を示すフローチャートである。
ム制御を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施例2による方法を説明するため
の図である。
の図である。
【図4】従来の陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図5】従来のポンダー装置を説明するための図であ
る。
る。
1 ガラスパネル 3 シャドウマスク 9 ファンネル 13 樹脂ハンマ 20 エアノズル 21 エアノズル駆動装置 24 アノードボタン 25 電位供給接点 26 位置決めクランプ 27 イオン化エア 29 傾角 30 回転駆動装置
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】つぎに、ガラスパネル1はそのシール面7
を清浄にしたのち、上記シャドウマスク3に内部磁気シ
ールド(略称IMS)8と称する薄い台形状金属板を固
定し、シャドウマスク3よりファンネル9に導通を保つ
導通バネ10が溶接で取り付けられる。
を清浄にしたのち、上記シャドウマスク3に内部磁気シ
ールド(略称IMS)8と称する薄い台形状金属板を固
定し、シャドウマスク3よりファンネル9に導通を保つ
導通バネ10が溶接で取り付けられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】ついで、この樹脂ハンマ13によるタッピ
ングは超音波(US)に変えられたUSポンダーも実施
される。最後に、ガラスバルブ内部に低露点のフレッシ
ュエアを導き、内部の分解ガスと置換している(この処
理は上記USポンダーと同時におこなうことも可能であ
る)。
ングは超音波(US)に変えられたUSポンダーも実施
される。最後に、ガラスバルブ内部に低露点のフレッシ
ュエアを導き、内部の分解ガスと置換している(この処
理は上記USポンダーと同時におこなうことも可能であ
る)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、請求項2の発明によれば、ガラスバ
ルブを傾斜させ、ガラスバルブの側壁よりタッピングを
おこなうことで、上下方向のみではなく、水平方向にも
衝撃振動が与えられるので、ガラスバルブ内に付着する
異物の除去をより一層確実におこなうことができる。
ルブを傾斜させ、ガラスバルブの側壁よりタッピングを
おこなうことで、上下方向のみではなく、水平方向にも
衝撃振動が与えられるので、ガラスバルブ内に付着する
異物の除去をより一層確実におこなうことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 陰極線管の製造工程における電子銃封止
前の陰極線管のガラスバルブをタッピングして衝撃振動
を加えると同時に、ガラスバルブ内にイオン化エアを導
入して、このイオン化エアをシャドウマスクに向かって
吹き付け、ファンネルのアノードボタンよりアースを含
め、プラス、マイナスの電位を周期的に印加することを
特徴とする陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法。 - 【請求項2】 ガラスバルブを傾け、ファンネルとでガ
ラスバルブを構成するガラスパネルの側面より衝撃振動
を加える請求項1記載の陰極線管のガラスバルブ内異物
の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21531891A JPH0554801A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21531891A JPH0554801A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0554801A true JPH0554801A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16670326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21531891A Pending JPH0554801A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 陰極線管のガラスバルブ内異物の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0554801A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5595520A (en) * | 1995-04-19 | 1997-01-21 | Thomson Consumer Electronics, Inc. | Cathode-ray tube particle removal apparatus and method |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP21531891A patent/JPH0554801A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5595520A (en) * | 1995-04-19 | 1997-01-21 | Thomson Consumer Electronics, Inc. | Cathode-ray tube particle removal apparatus and method |
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