JPH07130189A - 半導体記憶回路 - Google Patents

半導体記憶回路

Info

Publication number
JPH07130189A
JPH07130189A JP27946893A JP27946893A JPH07130189A JP H07130189 A JPH07130189 A JP H07130189A JP 27946893 A JP27946893 A JP 27946893A JP 27946893 A JP27946893 A JP 27946893A JP H07130189 A JPH07130189 A JP H07130189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
sense amplifier
current
mosfet
data line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27946893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Matsushita
一浩 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
Priority to JP27946893A priority Critical patent/JPH07130189A/ja
Publication of JPH07130189A publication Critical patent/JPH07130189A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ROMにおけるセンンスアンプ回路の低電圧
動作範囲を広げる。 【構成】 複数本のデータ線を各々選択スイッチを介し
て共通接続した共通データ線を定常バイアスレベルまで
チャージアップするプリチャージ回路にプリチャージ電
流を制御するスイッチ手段と電源電圧検出手段とからな
るバイアス回路を設け、電源電圧が低下した場合にプリ
チャージ回路のチャージアップ素子により流される電流
を抑制するようにした。 【効果】 低電圧時にプリチャージ回路からのチャージ
アップ電流をカットすることで、センスアンプ回路の低
電圧動作範囲を広げることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶回路技術
さらにはデータ線に電流変化を生じさせてメモリセルデ
ータを読み出す形式のセンスアンプ回路に適用して有効
な技術に関し、例えばMOSFETにより構成されるマ
スクROM(リード・オンリー・メモリ)やEPROM
(エレクトリカリ・プログラマブル・リード・オンリ・
メモリ)、またはそれらを含む半導体製品に利用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ROMのような半導体記憶装置は、選択
されたメモリ素子の状態に応じてデータ線を経由する電
流引き抜き経路を形成したり形成しなかったりすること
により、メモリセルの状態に応じた電流もしくは電圧変
化をデータ線に与え、これをセンスアンプ回路で検出し
て、メモリセルに保持されたデータの論理「1」あるい
は論理「0」を判定するように構成されている。ところ
で、半導体メモリの高集積化に伴って増大するデータ線
や共通データ線の浮遊容量は、それらデータ線や共通デ
ータ線に対するディスチャージ速度の低下をもたらす。
斯るディスチャージ速度の低下が、センスアンプ回路に
よるメモリセルデータの判定速度に影響を与えないよう
にするためには、電流検出型センスアンプ回路を採用す
るのが望ましい。
【0003】この電流検出型センスアンプ回路として、
例えば図2に示すような回路が提案されている(例え
ば、特願昭61−225996号)。図2のセンスアン
プ回路10は、活性状態に応じてデータ線をチャージア
ップするチャージアップ素子Q30と、このチャージア
ップ素子のコンダクタンスをデータ線のチャージアップ
レベルに対して負帰還制御するためのインバータ(Q3
1,Q32)とにより構成されている。このセンスアン
プ回路10が活性状態にされると、上記インバータは、
共通データ線CDのレベルを一定の電圧即ち定常バイア
ス状態に保つようにチャージアップ素子Q30のコンダ
クタンスを負帰還制御する。したがって、定常バイアス
状態の共通データ線CDに僅かな電流変化があると、セ
ンスアンプ回路は、その電流変化をインバータの出力電
圧の変化として取りだすことが出来る。
【0004】しかしながら、上記センスアンプ回路10
は、スタンバイ状態からのデータ読出し、或いは未だデ
ータ読出しに供されていないデータ線に切り換え接続さ
れたときには、チャージアップ素子Q30がデータ線を
接地レベルのような低いレベルから定常バイアス状態ま
で充電しなければならない。この充電期間は、正規の検
出動作ではないためその期間だけ読み出し時間が遅延し
てしまうことになる。この遅延時間を短くするためチャ
ージアップ素子Q30の定数を大きくすると、センスア
ンプの感度が低下してしまうという不都合がある。
【0005】そこで、上記電流検出型センスアンプ回路
10によるチャージアップ能力を補うために、センスア
ンプ回路10における定常バイアスレベルよりもレベル
の低い定常バイアスレベルを持つようにされたプリチャ
ージ回路20を追加することにより、センスアンプの感
度を低下させることなく充電期間を短くするようにした
技術が提案されている(例えば、特願平2−71500
号)。上記プリチャージ回路20は、センスアンプ回路
10と同一の回路形式すなわちチャージアップ素子Q4
0およびそのコンダクタンスを負帰還制御するためのイ
ンバータ(Q41,Q42)とにより構成されており、
Q40の定数をQ30の定数よりも大きく設定しておく
ことで先ずQ40でデータ線を80%程度までチャージ
アップした後、インバータ(Q41,Q42)でQ40
をオフさせ、続いてセンスアンプ回路10のチャージア
ップ素子Q30で所望のプリチャージレベルまでチャー
ジアップさせるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。すなわち、プリチャージ回路
20の定常バイアスレベルの設定レベルは、メインのセ
ンスアンプ回路10の定常バイアスレベルの設定レベル
よりも低く設定される。このことによりメモリセルの状
態に応じた電流をメインのセンスアンプ回路10が検出
しインバータの出力電圧の変化として取り出すことにな
るが、この時にプリチャージ回路20からはメモリセル
に対し電流は流れない。しかし、プリチャージ回路20
の構成は、メインの電流変化検出型センスアンプ回路1
0と同等の構成となっている。そのため、定常バイアス
レベルの設定レベルが同じになるとプリチャージ回路2
0からメモリセルに対し電流が流れてしまうことにな
り、メインのセンスアンプ回路10からメモリセルに対
して流れる電流が相対的に少なくなって電流変化を検出
できなくなってしまうというものである。
【0007】この定常バイアスレベルの設定レベルが同
じになる時とは、センスアンプ回路のMOSFETが正
常動作範囲からずれたときに起こり、例えば電源電圧が
低下したときである。つまりプリチャージ回路を設けた
ことにより、逆にセンスアンプ回路の低電圧動作範囲を
狭くしてしまうという不都合が生じてしまう。本発明の
目的は、低電圧おいても正常な読出し動作が可能な半導
体記憶装置を提供することにある。この発明の前記なら
びにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書
の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。すなわち、複数本のデータ線を各々選択ス
イッチを介して共通接続した共通データ線を定常バイア
スレベルまでチャージアップするプリチャージ回路にプ
リチャージ電流を制御する電流制御手段と電源電圧検出
回路とからなるバイアス回路を設け、電源電圧が低下し
た場合にプリチャージ回路のチャージアップ素子により
流される電流を抑制するようにしたものである。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、電源電圧が低下した場
合にプリチャージ回路のチャージアップ素子により流さ
れる電流が抑制されるため、メインのセンスアンプ回路
に流れる電流が相対的に低下するのが防止され、これに
よってセンスアンプ回路低電圧動作範囲を広げることが
可能となる。
【0010】
【実施例】図1には、この発明を縦型マスクROMに適
用した場合の一実施例の回路図が示されている。同図の
各回路素子は、公知の半導体集積回路の製造技術によっ
て、特に制限されないが、単結晶シリコンのような一つ
の半導体基盤上において形成される。この実施例の縦型
マスクROMは、NチャンネルMOSFETにより構成
される。それ故に、集積回路は、単結晶P型シリコンか
らなる半導体基板上に形成される。NチャンネルMOS
FETは、かかる半導体基板表面に形成されたソース領
域、ドレイン領域及びソース領域とドレイン領域との間
の半導体基板表面に薄いゲート絶縁膜を介して形成され
たポリシリコンからなるようなゲート電極とにより構成
される。
【0011】メモリアレイは、同図に破線で示すように
上側に配置されたメモリアレイUMと下側に配置された
メモリアレイLMとから構成される。各メモリアレイU
M及びLMは、それぞれ複数の記憶用MOSFETQm
が直列形態に接続されてなる。上記各記憶用MOSFE
TQmは、記憶情報に従ってディプレッション型かエン
ハンスメント型かに形成される。この実施例では、メモ
リアレイの高集積化のために、上記各メモリアレイUM
及びLMにおいてそれぞれ一対の直列形態の記憶用MO
SFETQm列が、一つのデータ線D0,D1等に共通
に配置されている。
【0012】さらに、電流リークパスを作り出す直列形
態のMOSFETQrからなるリーク用メモリアレイR
MAと、それらのゲート電圧GMを発生するバイアス回
路VGMとが設けられ、上記データ線D0,D1………
にそれぞれ1本のリーク用メモリ列が接続されている。
これらのリーク用メモリ列のうち1つは、読出し参照用
基準電圧Vrefを発生する電流電圧変換回路30に電流
を流すために使用される。また、1本のデータ線D0に
設けられる上側のメモリアレイUMの一対の記憶用MO
SFETQm列の上記データ線D0に接続されるべき一
端は、それぞれ後述するプリデコーダを構成するアンド
(AND)ゲート回路G1及びG2により形成される選
択信号を制御用ゲート端子に受ける直列形態のスイッチ
MOSFETQ2,Q3及びQ5,Q6を介して上記デ
ータ線D0に共通に接続される。
【0013】上記ゲート回路G1,G2により形成され
る選択信号により、上記データ線D0に対して左右に配
置される一対の記憶用MOSFETQm列の一方を選択
するために、例えばMOSFETQ2とQ6はディプレ
ッション型MOSFETに、Q3とQ5はエンハンスメ
ント型MOSFETによりそれぞれ構成されている。上
記ゲート回路G1,G2の入力には、左右の記憶用MO
SFETQm列のいずれかを選択するための選択信号
L,R及び上側のメモリアレイUMの選択信号USが供
給される。例えば、信号USとLがハイレベルのときに
は、ゲート回路G2の出力信号がハイレベルにされ、M
OSFETQ3がオン状態にされる。
【0014】これによって、上記オン状態にされたエン
ハンスメント型MOSFETQ3とディプレッション型
MOSFETQ2を通じて上記左側の記憶用MOSFE
TQm列がデータ線D0に結合される。また、信号US
とRがハイレベルのときには、ゲート回路G1の出力信
号がハイレベルにされ、MOSFETQ5がオン状態に
される。これによって、上記オン状態にされたエンハン
スメント型MOSFETQ5とディプレッション型MO
SFETQ6を通じて上記右側の記憶用MOSFETQ
m列がデータ線D0に結合される。このことは、下側の
メモリアレイLMにおける上記データ線D0に対応した
直列形態の記憶用MOSFETQm列に対して設けられ
るMOSFETQ8とQ9及びQ11とQ12において
も同様である。
【0015】ただし、上記MOSFETQ8とQ9及び
Q11とQ12のゲートに供給される選択信号を形成す
るアンドゲート回路G3とG4の入力には、上記選択信
号R及びLと下側のメモリアレイLMの選択を指示する
選択信号LSが供給される。これにより、例えば、信号
LSとLがハイレベルのときには、ゲート回路G4の出
力信号がハイレベルにされ、MOSFETQ9がオン状
態にされる。それ故に、上記オン状態にされたエンハン
スメント型MOSFETQ9とディプレッション型MO
SFETQ8を通じて左側の記憶用MOSFETQm列
がデータ線D0に結合される。信号LSとRがハイレベ
ルのときには、ゲート回路G3の出力信号が、ハイレベ
ルにされ、MOSFETQ11がオン状態にされる。こ
れによって、上記オン状態にされたエンハンスメント型
MOSFETQ11とディプレッション型MOSFET
Q12を通じて右側の記憶用MOSFETQm列がデー
タ線D0に結合される。
【0016】上記メモリアレイUMとLMの各直列形態
の記憶用MOSFETQm列のうち、横方向に対応する
記憶用MOSFETQmのゲートは、ワード線W0ない
しW1023にそれぞれ共通に接続される。これらワー
ド線W0ないしW1023は、ロウデコーダXDCRの
対応する各出力端子に接続される。上記データ線D0,
D1等は、カラムデコーダYDCRにより形成される選
択信号を受けるスイッチMOSFETQ13,Q14を
介して共通データ線CDに接続される。特に制限されな
いが、カラムデコーダYDCRは、512本のデータ線
D0ないしD511の選択信号を形成する。それ故、メ
モリアレイUMとLMは、合わせて1024×512×
4ビット(約2Mビット)の記憶容量を持つようにされ
る。例えば、約32Mビットの記憶容量を持つ縦型RO
Mを構成する場合、上記同様なメモリアレイUMとLM
からなるメモリマットが16個設けられる。
【0017】また、各メモリアレイの512本のデータ
線D0ないしD511には、それぞれに定常電流を流す
直列形態のリーク用MOSFETQrが接続される。そ
のMOSFETQrのゲート電圧GMは、バイアス回路
VGMによって供給され、MOSFETQrの電流値を
制御している。このため共通データ線CDには、常時任
意の電流が流れていることになるが、直列形態の記憶用
MOSFETQm列の中の選択信号により選ばれたMO
SFETQmの記憶情報すなわちそのMOSFETがエ
ンハンスメント型かディプレッション型かによりその電
流値は変化することになる。これらの直列形態のリーク
用MOSFETQr列と隣接して同様な定常電流を、読
出し参照用基準電圧Vrefを発生する電流電圧変換回路
30に流すためのダミーアレイDMAが設けられてい
る。
【0018】次に、この実施例における縦型マスクRO
Mのアドレス選択動作を説明する。ロウデコーダXDC
Rは、その選択レベルをロウレベルとし、非選択レベル
をハイレベルとする。すなわち、1024本のワード線
に対して選択された1つのワード線をロウレベルに、他
の1023本のワード線をハイレベルにする。これによ
って、選択されたワード線に結合される記憶MOSFE
TQmがディプレッション型なら記憶用MOSFETQ
mと定常電流を流す直列形態のMOSFETQrとが足
された電流が流れることになり、エンハンスメント型な
ら定常電流を流す直列形態のMOSFETQrだけの電
流が流れることになる。そして、上記4対の直列回路の
うち、1つが選ばれてデータ線D0ないしD511に結
合される。カラムデコーダYDCEは、上記512本の
データ線D0ないしD511のうち1つのデータ線を選
択して共通データ線CDに結合させる。その結果、1つ
の記憶用MOSFETQmの記憶情報の読み出しが行わ
れる。
【0019】上記共通データ線CDにはセンスアンプ回
路10が接続され、センスアンプ回路10はダミーMO
SFETQr列に流れる電流を検出してセンスレベルV
sを発生し、このセンスレベルVsは差動アンプSAに
よって上記電流電圧変換回路30により形成された基準
電圧Vrefと比較され、読出し信号が形成される。上記
リーク用MOSFETQr列は全てエンハンスメント型
であるMOSFETQrにより構成され、そのゲートに
はバイアス回路VGMによって形成された電圧GMが供
給され定常的にオン状態にされる。この実施例の縦型マ
スクROMは、スタティック型回路として構成される。
すなわち、上記センスアンプ回路10は、読み出し電流
源を持ち、共通データ線CD及びデータ線並びに選択さ
れる記憶用MOSFETQm列を介して流される電流値
の違いにより上記ダミーアレイDMAに流れる電流を参
照してセンスすることによって、その読み出し動作を行
なう。
【0020】このセンスアンプ回路10は、電源端子V
cdと共通データ線CDとの間に接続されたnチャンネル
型チャージアップMOSFETQ30を有し、このチャ
ージアップMOSFETQ30のコンダクタンスを共通
データ線CDの電圧もしくは電流変化に基づいて負帰還
制御するためのインバータ12を備える。このインバー
タ12は、特に制限されないが、ゲート・ソース電極が
短絡された定電流源として機能するnチャンネル型のデ
プレッションMOSFETQ31と、ゲート電極が共通
データ線CDに結合されたnチャンネル型MOSFET
Q32とを直列接続して成り、この結合ノードの電位が
センスアンプ回路10の出力電圧Vsとされる。この出
力電圧Vsが上記チャージアップMOSFETQ30の
ゲート電極に印加されることによってチャージアップM
OSFETQ30のコンダクタンスが負帰還制御され
る。
【0021】上記センスアンプ回路10の活性/非活性
化制御のために上記デプレッションMOSFETQ31
のドレイン電極と電源端子Vccとの間に、pチャンネル
型パワースイッチMOSFETQ33が設けられ、更
に、このパワースイッチMOSFETQ33がカットオ
フされたとき、これに呼応して出力電圧Vsをローレベ
ルに強制すると共にチャージアップMOSFETQ30
をカットオフ制御するためのnチャンネル型ディスチャ
ージMOSFETQ34が上記入力MOSFETQ32
に並列接続されている。なお、上記パワースイッチMO
SFETQ33とディスチャージMOSFETQ34は
センスアンプ活性化信号CEによりオン、オフ制御され
る。
【0022】上記パワースイッチMOSFETQ33が
オン状態にされ、且つディスチャージMOSFETQ3
4がオフ状態に制御されることによって、上記センスア
ンプ回路10が活性化されると、上記デプレッションM
OSFETQ31と入力MOSFETQ32からなるイ
ンバータ12は、共通データ線CDの電圧を所定の定常
バイアス状態に保つようにチャージアップMOSFET
Q30のコンダクタンスを負帰還制御し、例えば共通デ
ータ線CDを1.2Vのようなレベルにしようとする。
このような状態で共通データ線CDから電流が引き抜か
れると、インバータ12はこの変化を打ち消すようにチ
ャージアップMOSFETQ30のコンダクタンスを大
きくするように動作し、共通データ線CDのレベルを定
常バイアス状態である1.2Vに戻そうとする。この様
な負帰還制御過程において、共通データ線CDの電流変
化は出力電圧Vsのレベル上昇として取り出される。言
い替えるなら、センスアンプ回路10による論理「1」
又は論理「0」の判定基準レベルに対し、出力電圧は論
理「1」とみなされるレベルに上昇される。
【0023】上記センスアンプ回路10による電流変化
検出感度を上げるには、チャージアップMOSFETQ
30に流れるドレイン・ソース電流の変化に対するゲー
ト電圧の変化を大きくすること、即ちMOSFETQ3
0のサイズを小さくすることが必要である。特に記憶容
量が増大してデータ線の容量性負荷が大きいほどその傾
向は顕著になる。そうすると、チャージアップMOSF
ETQ30による共通データ線CDの充電能力が低くな
るため、これを補う目的で当該共通データ線CDにはプ
リチャージ回路20が設けられている。
【0024】上記プリチャージ回路20は、特に制限さ
れないが、上記センスアンプ回路10と概ね同様の回路
構成とされ、nチャンネル型チャージアップMOSFE
TQ40、このチャージアップMOSFETQ40のコ
ンダクタンスを負帰還制御するためのインバータ22を
構成するnチャンネル型デプレッションMOSFETQ
41及びnチャンネル型入力MOSFETQ42、そし
てpチャンネル型パワースイッチMOSFETQ43及
びnチャンネル型ディスチャージMOSFETQ44を
備えている。
【0025】さらに、電源端子VccとチャージアップM
OSFETQ40との間に接続されたnチャンネル型チ
ャージアップ電流制御MOSFETQ45、そしてその
nチャンネル型チャージアップ電流制御MOSFETQ
45のゲート電圧をバイアスするゲート・ドレイン電極
が短絡されたnチャンネル型MOSFETQ50及びn
チャンネル型MOSFETQ51が直列接続されてなる
電源電圧検出回路が設けられ、その結合ノードの電位V
bがnチャンネル型チャージアップ電流制御MOSFE
TQ45のゲート電圧に印加されている。
【0026】また、上記電源電圧検出回路を構成するM
OSFETQ50及びQ51と直列にpチャンネル型パ
ワースイッチMOSFETQ52が接続されている。こ
のプリチャージ回路20による共通データ線CDの定常
バイアス状態は、センスアンプ回路10による定常バイ
アス状態よりもレベルの低い1.0Vになっている。従
って、センスアンプ回路10が定常バイアス状態になる
と既にプリチャージ回路20のチャージアップMOSF
ETQ40はカットオフ状態になっているため、センス
アンプ回路10による電流変化検出感度は最良の状態を
維持することができる。
【0027】次に、上記センスアンプ回路10とプリチ
ャージ回路20の動作について説明する。上記センスア
ンプ回路10とプリチャージ回路20のチャージアップ
MOSFET、nチャンネル型デプレッションMOSF
ET及びnチャンネル型入力MOSFETは、正常動作
電源電圧時にはいずれも飽和状態で動作し、共通データ
線CDの定常バイアス状態を保つように動作している。
しかし、電源電圧Vccが低下した場合、上記のMOSF
ETは非飽和状態になり動作してしまう。この状態では
共通データ線CDの定常バイアス状態を保つことが困難
となるが、上記センスアンプ回路10の定常バイアス状
態ではプリチャージ回路20のチャージアップMOSF
ETQ40はオン状態になっており、センスアンプ回路
10による電流変化検出感度は最良の状態を維持できな
い。
【0028】従って、センスアンプ回路10による論理
「1」又は論理「0」判定基準レベルに影響し誤動作と
なり結果的に低電圧動作範囲が狭くなる。しかるに、こ
の実施例においては、電源電圧検出回路とチャージアッ
プ電流制御MOSFETQ45がプリチャージ回路20
に設けられている。このバイアス回路の出力電圧Vbは
特に制限されないが、電源電圧Vccが3V以下に降下し
た場合チャージアップMOSFETQ40がカットオフ
状態に至るように設定されている。このため低電圧動作
時には、センスアンプ回路10のみの動作となりプリチ
ャージ回路20の影響を受けず低電圧動作範囲を広げる
ことが可能となる。
【0029】以上説明したように、上記実施例は、共通
データ線の電位を受ける負帰還増幅回路及びこの負帰還
増幅回路の出力信号を受けて共通データ線に電流を供給
するソースフォロワ形態のMOSFETとからなるセン
スアンプ回路と同一の回路からなり、共通データ線の電
位に対して共通データ線に電流を供給するMOSFET
のカットオフ電位を上記センスアンプ回路より低く設定
したプリチャージ回路に、チャージアップ電流制御用M
OSFETと電源電圧検出回路を設け、低電圧時にチャ
ージアップ電流制御用MOSFETをオフしてチャージ
アップ電流をカットするようにしたので、センスアンプ
回路の低電圧動作範囲が広くなる。しかも、正常電源電
圧動作時にはプリチャージ回路からのチャージアップ電
流はカットされないので、本来のプリチャージ回路によ
る高速読出し動作が保証されるという効果が得られる。
【0030】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、低
電圧時に電源電圧検出回路からの電位によりチャージア
ップ電流制御用MOSFETをオフしてプリチャージ回
路からのチャージアップ電流をカットする代わりに、プ
リチャージ回路全体をパワーオフ状態にすることで、セ
ンスアンプ回路の低電圧動作範囲を広げるようにしても
よい。あるいは、チャージアップMOSFETQ40の
しきい値電圧を、センスアンプ回路のMOSFETQ3
0のしきい値電圧よりも大きく設定することで実現する
ことも可能である。
【0031】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である縦型マ
スクROMに適用した場合について説明したが、この発
明は、それに限定されるものでなく、電流変化検出型の
センスアンプ回路を有する半導体集積回路に広く利用す
ることができる。
【0032】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。すなわち、共通データ線の電位を受け
る負帰還増幅回路及びこの負帰還増幅回路の出力信号を
受けて共通データ線に電流を供給するMOSFETとか
らなるセンスアンプ回路と同一の回路からなり、共通デ
ータ線の電位に対して共通データ線に電流を供給するM
OSFETのカットオフ電位を上記センスアンプ回路よ
り低く設定したプリチャージ回路からのチャージアップ
電流を、低電圧時にカットすることができ、これによっ
てセンスアンプ回路の低電圧動作範囲を広げることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を縦型マスクROMに適用した場合の
一実施例を示す回路図である。
【図2】従来の縦型マスクROMにおけるセンスアンプ
回路およびプリチャージ回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
UM 上側メモリアレイ LM 下側メモリアレイ YDCR カラムデコーダ XDCR ローデコーダ 10 センスアンプ 20 プリチャージ回路 G1〜G4 アンドゲート回路 CD 共通データ線 Vb バイアス回路の出力電圧 D0〜D1023 データ線 W0〜W1023 ワード線 Qm 記憶用MOSFET VGM バイアス回路 Q30 ソースフォロワ形態のMOSFET Q40 プリチャージMOSFET Q33,Q52 パワースイッチMOSFET

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶情報に従ってディプレッション型か
    エンハンスメント型に形成され、そのゲートがそれぞれ
    ワード線に結合された直列形態の複数の記憶MOSFE
    Tを含むメモリアレイ部と、このメモリアレイ部にカラ
    ム選択回路を介して結合される共通データ線と、この共
    通データ線の電圧を受ける反転増幅回路及びこの反転増
    幅回路の出力信号を受けて上記共通データ線に電流を供
    給するソースフォロワ形態のMOSFETとからなるセ
    ンスアンプ回路と、上記センスアンプ回路と実質的に同
    一の回路で上記共通データ線の電位に対してソースフォ
    ロワ形態のプリチャージMOSFETのカットオフ電圧
    を上記センスアンプ回路の対応する電流供給用MOSF
    ETより低く設定したプリチャージ回路と、電源電圧の
    レベルを検出して上記プリチャージ回路に制御電圧を供
    給してプリチャージ電流を制御する電流制御回路とを含
    むことを特徴とする半導体記憶回路。
JP27946893A 1993-11-09 1993-11-09 半導体記憶回路 Withdrawn JPH07130189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27946893A JPH07130189A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 半導体記憶回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27946893A JPH07130189A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 半導体記憶回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07130189A true JPH07130189A (ja) 1995-05-19

Family

ID=17611485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27946893A Withdrawn JPH07130189A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 半導体記憶回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07130189A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144600A (en) * 1998-03-16 2000-11-07 Nec Corporation Semiconductor memory device having first and second pre-charging circuits
CN112040157A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 半导体元件工业有限责任公司 具有减少的信号采样反冲的图像传感器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144600A (en) * 1998-03-16 2000-11-07 Nec Corporation Semiconductor memory device having first and second pre-charging circuits
CN112040157A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 半导体元件工业有限责任公司 具有减少的信号采样反冲的图像传感器
CN112040157B (zh) * 2019-06-04 2023-11-28 半导体元件工业有限责任公司 具有减少的信号采样反冲的图像传感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7701783B2 (en) Semiconductor storage device
US5917365A (en) Optimizing the operating characteristics of a CMOS integrated circuit
US4760561A (en) MOS static type RAM having a variable load
US4761765A (en) Semiconductor memory device having improved data output circuit
JPH0241113B2 (ja)
US4542485A (en) Semiconductor integrated circuit
KR100471737B1 (ko) 출력회로,누설전류를감소시키기위한회로,트랜지스터를선택적으로스위치하기위한방법및반도체메모리
JPH08272467A (ja) 基板電位発生回路
JP3532721B2 (ja) 定電圧発生回路
KR100236875B1 (ko) 센스 앰프 회로를 갖는 반도체 ic 장치
JPH04274093A (ja) 持久メモリアレイに対するバイアス回路
KR0146862B1 (ko) 반도체 메모리 장치
JP2756797B2 (ja) Fetセンス・アンプ
KR900008185B1 (ko) 판독전용 반도체 기억장치
KR930008413B1 (ko) 반도체기억장치
KR20010029249A (ko) 반도체 메모리 장치의 감지 증폭기 회로
JPH07130189A (ja) 半導体記憶回路
KR100445353B1 (ko) 반도체 집적회로
JP3204881B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその定電圧発生回路
US6269019B1 (en) Ferroelectric memory device capable of adjusting bit line capacitance
JP3176985B2 (ja) 半導体メモリ
JP3192106B2 (ja) 半導体集積回路
JPH05120881A (ja) 半導体記憶装置
JP3147062B2 (ja) センスアンプ回路
US5889717A (en) Dynamic random access memory

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130