JPH0712999A - 蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ消去方法及び装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ消去方法及び装置

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JPH0712999A
JPH0712999A JP15045893A JP15045893A JPH0712999A JP H0712999 A JPH0712999 A JP H0712999A JP 15045893 A JP15045893 A JP 15045893A JP 15045893 A JP15045893 A JP 15045893A JP H0712999 A JPH0712999 A JP H0712999A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積性蛍光体に残存する放射線エネルギーを
効率よく放出させることにより、残存ノイズの少ない蓄
積性蛍光体を用いて鮮明な読取画像を得る。 【構成】 読出し後の前記蓄積性蛍光体に蓄積された放
射線エネルギーを消去する消去光の照射を複数回繰り返
すノイズ消去方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体パネルを
用いた放射線画像の読取方法及び装置に関するものであ
り、特に蓄積性蛍光体パネルに励起光を照射して、蓄積
性蛍光体が蓄積している放射線エネルギーを蛍光として
放出させ、読出し後の前記蓄積性蛍光体パネルに消去光
を照射して残存する放射線エネルギーを消去する残存ノ
イズ消去方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来放射線画像を得るために銀塩を使用
した所謂放射線写真法が利用されてきたが、近年銀塩を
利用しないで放射線像を可視画像化する方法が利用され
るようになってきた。
【0003】その一つの方法に、蓄積性蛍光体を用いた
放射線画像読取方法がある。これは、被写体を透過した
あるいは被写体から発せられた放射線を蛍光体に吸収さ
せ、しかる後蛍光体に特有の励起光を照射することによ
り、蓄積された放射線エネルギーを蛍光として放出さ
せ、この蛍光を検出して可視画像に変換するものであ
る。このような放射線画像変換方式は放射線写真方式に
かわるものとして最近特に注目を集めているものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような蓄積性蛍光
体を用いた放射線画像読取方式においては、蓄積性蛍光
体をパネル状あるいはシート状として反復して利用され
るが、しばしば得られる画像にノイズが加わり、画質が
著しく悪化して鮮明な画像が得られないことがある。こ
れは蓄積性蛍光体に蓄積された放射線画像情報が、読取
時の励起光照射だけでは十分に放出されず、再度撮影読
取を行なう際残っていた前回の放射線画像情報が一緒に
読み取られてしまうためである。このように前回撮影時
に照射された放射線により蓄積性蛍光体内に蓄積された
放射線画像情報の内、前回読取時の励起光照射では放出
されずに蓄積性蛍光体内に残った放射線画像情報を本発
明においては残存ノイズと定義する。この残存ノイズを
消去する方法として、特開昭56-11392号には読出し光を
照射して読出しがなされたのち、さらに消去光を照射す
ることにより残存ノイズを消去する方法が提案されてい
る。
【0005】一方特開昭57-116300号には、読み出しの
終った蓄積性蛍光体パネルに先ず第1消去光を照射して
残存ノイズを消去した後、次の撮影直前に第2消去光を
照射して放射線かぶりを除去する方法が提案されてい
る。ここで言う放射線かぶりとは蓄積性蛍光体に混在す
る放射性同位元素及び環境からの放射線により蓄積性蛍
光体パネルに蓄積された放射線エネルギーのことであり
前記残存ノイズとは区別されるものである。
【0006】この残存ノイズを実用的な使用レベル(初
回読取時の10-3から10-4以下)まで消去するには、通常
100万lx・秒以上の消去光の露光が必要である。特開
昭57-116330号には、少なくとも50万lx・秒以上の第
1消去光の照射を必要とし、好ましくは300万〜900万l
x・秒の消去光の露光が必要であるという記載がある。
このような大光量の消去光の露光は装置の大型化、装置
内の温度の上昇、蓄積性蛍光体パネルの劣化、エネルギ
ーコストの増大、また発熱を防止するための冷却装置の
設置による装置の大型化等々種々の悪影響をもたらすも
のであった。
【0007】本発明の目的は、前記蓄積性蛍光体パネル
を用いた放射線画像読取方式において、蓄積性蛍光体パ
ネルの残存ノイズを効率良く消去する方法を提供するこ
とにある。
【0008】また本発明の他の目的は、前記方法を用い
て蓄積性蛍光体の残存ノイズを効率良く消去する残存ノ
イズ消去装置を提供することにある。
【0009】なお効率良く消去するあるいは消光効率が
高いとは、消去光の照射光量を同一にしたときにより残
存ノイズが少ないこと、あるいは同一残存ノイズ量にす
るのに必要な消去光の照射光量がより少ないことを消光
効率が高いとよぶ。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の蓄積性蛍光体パネルのノイズ消去方法は放
射線画像情報を蓄積性蛍光体パネルに蓄積記録させ、こ
の蓄積性蛍光体パネルに励起光を照射して蓄積性蛍光体
パネルから蓄積している放射線画像情報を蛍光として放
出させた後、消去光を照射して残存している放射線画像
情報を消去する方法において、前記消去光を複数回照射
することにより、放射線画像情報に起因する残存ノイズ
を次回の読取許容範囲まで消去するように構成したこと
を特徴とする。
【0011】前記複数回の消去光の1回目の照射光量に
対する2回目以降の照射光量の比が1:5から4:1の
範囲であることが好ましく、また、前記複数回の消去光
の照射の間隔が3秒から5分の範囲であることが好まし
い。
【0012】また、前記蓄積性蛍光体パネルの蓄積性蛍
光体は、下記一般式〔I〕で示される蓄積性蛍光体であ
ることが好ましい。
【0013】一般式〔I〕 MX・aM′X′・bM″X″:cA 〔式中、MはLi、Na、K、Rb及びCsの中の少な
くとも1種、M′はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Z
n、Cd、Cu及びNiの中の少なくとも1種、M″は
Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
u、Al、Ga及びInの中の少なくとも1種、X、
X′およびX″はF、Cl、Br及びIの中の少なくと
も1種、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
o、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、
Na、Ag、Cu及びMgの中の少なくとも1種であ
る。またaは0≦a<0.5、bは0≦b<0.5、cは0<
c≦0.2の範囲の数値である。〕なお、一般式〔I〕は
MX,M′X′,M″X″をモル比で1:a:bの割合
で含む母体に、MXに対してモル比で1:cのAを付活
させた蛍光体を示している。
【0014】また、本発明の蓄積性蛍光体パネルの残存
ノイズ消去装置は放射線画像情報を蓄積記録させ、次い
で励起光を照射して蓄積している放射線画像情報を蛍光
として放出させた蓄積性蛍光体パネルに、消去光を照射
する消去光源と前記消去光源を制御して前記消去光を複
数回照射することにより、前記放射線画像情報に起因す
る残存ノイズを次回の読取許容範囲まで消去させる消去
制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0015】前記複数回の消去光の1回目の照射光量に
対する2回目以降の照射光量の比が1:5から4:1の
範囲であることが好ましい。
【0016】また、前記複数回の消去光の照射の間隔
は、3秒から5分の範囲であることが好ましい。
【0017】また、前記蓄積性蛍光体パネルの蓄積性蛍
光体が下記一般式〔I〕で示される蓄積性蛍光体である
ことが好ましい。
【0018】一般式〔I〕 MX・aM′X′・bM″X″:cA 〔式中、MはLi、Na、K、Rb及びCsの中の少な
くとも1種、M′はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Z
n、Cd、Cu及びNiの中の少なくとも1種、M″は
Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
u、Al、Ga及びInの中の少なくとも1種、X、
X′およびX″はF、Cl、Br及びIの中の少なくと
も1種、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
o、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、
Na、Ag、Cu及びMgの中の少なくとも1種であ
る。またaは0≦a<0.5、bは0≦b<0.5、cは0<
c≦0.2の範囲の数値である。〕なお、消去光の複数回
照射とは、蓄積性蛍光体パネルの任意の位置において、
そこに照射される消去光の照度が時間的に変化し、照度
の時間変化の谷が1個以上あるとき消去光を複数回照射
したと呼ぶ。
【0019】谷の定義は以下の通りである。
【0020】上記照度の時間変化S(t)が図1(a)の
ようだったとすると、まずS(t)の時間微分値dS(t)/
dtが正から負の値に変化する点をピーク候補点(P)と
し、負から正に変化する点を谷候補点(V)として、Vを
挟む2つのピーク候補点(P)が以下の(1)式を満足する
場合を谷と定義する。また(1)式が満たされない場合
は、Vは谷ではなく、かつ、P′として使った方のピー
ク候補点をピーク候補点から外す。
【0021】V/P′≦0.5・・・・・(1) (但し、P′は2つのピーク候補点の内、値の小さい
方) 図1(a)の場合V1/P1>0.5なので、V1は谷ではな
く、かつP1はピーク候補点から外す。
【0022】以下、V1,V2,V3と判定を行なう。V2
はV2/P3>0.5でありV2は谷ではなく、かつ、P3
ピーク候補点から外す。V3はV3/P4≦0.5であり、V
3は谷となる。なお(1)式の分母としてP3を使わなかった
のは、V2の判定によりP3が候補点から外れたためで、
3を挟むピーク候補点はP2とP4と言うことになる。
同様にV4はV4/P4≦0.5であり、V4は谷となる。
【0023】以上のことにより、図1(a)の場合、V
3,V4の2つの谷が存在し3回照射となる。
【0024】なお、照度の時間変化S(t)が図1(b)
のようにdS(t)/dt=0の部分を持つ場合はdS(t)
/dtが正から0、そして0から負に変るときピーク候
補点があるとし、dS(t)/dtが負から0、そして0
から正に変化するとき谷候補点があるとし、ピーク候補
点及び谷候補点はdS(t)/dt=0の範囲の中間点を
それらとする。
【0025】また、各照射の照射光量は、この谷と谷と
の間に照射された光の光量の積分値となる。図1の場
合、各照射の照射光量は、
【0026】
【数1】
【0027】となる。また、各照射の間隔とは各照射強
度のピークとピークの間隔のことを意味する。
【0028】複数回の照射とは2回以上のことであり、
好ましくは2回以上100回未満である。
【0029】本発明の放射線画像情報を記録する蓄積性
蛍光体パネルは、以後も例えとしてパネルと表現し板状
のもの或はシート状のものを含む。
【0030】そして、消去光とはその蓄積性蛍光体パネ
ルに蓄積された放射線画像情報を蛍光として放出させる
ための励起光即ち励起スペクトルの波長の少なくとも一
部を含む光である。
【0031】また、次回の読取許容範囲まで消去すると
は、前述の残存ノイズが次回の読取時の励起光照射によ
り輝尽発光する発光量が、次回の撮影時に蓄積性蛍光体
パネルに蓄積記録された放射線画像情報による輝尽発光
量に比べ、無視できるほど小さくなるまで、具体的には
10-3〜10-4以下になるまで残存ノイズを消去することを
意味する。
【0032】
【作用】消去光を複数回照射することにより、少ない照
射光量で残存ノイズを次回の読取許容範囲まで消去する
ことができ、効率の良い残存ノイズ消去を行なうことが
できる。
【0033】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】実施例1 図2は本発明の蓄積性蛍光体パネルのノイズ消去装置
を、放射線画像読取装置に組込んだ装置について実施例
を示す構成概要図である。
【0035】図2において、11は放射線発生装置、12は
被写体、13はRbBr:Tl蓄積性蛍光体を含有する蓄
積性蛍光体パネル、14は蓄積された放射線エネルギーを
蛍光として放出させるための励起光源、15は蓄積性蛍光
体パネルより放出された蛍光を検出する光電変換器、16
は光電変換器15で検出された光電変換信号を画像として
再生する装置、17は再生された画像を表示する装置、18
は励起光をカットし蓄積性蛍光体パネルより放出された
輝尽発光のみを透過させるためのフィルタである。尚、
図2は被写体の放射線像を得る場合の例であるが、被写
体12自体が放射線を放射する場合には、前記放射線発生
装置11は特に必要ない。また、光電変換器15以降はパネ
ル13からの光情報を何らかの形で画像として再生できる
ものであればよく、前記に限定されるものではない。
【0036】20は蓄積性蛍光体パネルに消去光を照射す
る為の消去光源であり、棒状の150Wハロゲンランプを
複数本、ランプの長手方向と垂直方向に並べ、蓄積性蛍
光体パネル13の全面にわたり消去光が一様の照度4万lx
で照射されるように構成されている。
【0037】蓄積性蛍光体パネル13に放射線発生装置11
により発生したX線を照射し、放射線エネルギーを蓄積
記録させた後、励起光源14からの励起光を照射して輝尽
発光させ、その輝尽発光光を光電変換器15で光電変換
し、画像再生装置16で放射線画像として読み取る。
【0038】そして読取直後、消去制御装置31の制御に
より消去光源20による消去光の2回照射を行なう。2回
照射方法としては、例えば始めに3秒間消去光を照射
し、その後τ秒間消去光の照射をやめ、更に3秒間消去
光照射を行なう。
【0039】表1と図3に、上記装置によりτを変化さ
せて消去を行なったときの残像量を示す。残像量とは、
上記消去光の複数回照射直後の蓄積性蛍光体パネルを、
放射線を照射せずに再び読み取りを行なったときの放射
線画像信号を、最初に読み取られた放射線画像信号で割
った値であり、消去光照射により残存ノイズがどれくら
い減少しているかを表している。なおτが0秒とは、消
去光を連続的に照射したことを意味している。
【0040】
【表1】
【0041】表1と図3から分かるように、同じ光量を
照射したにも関わらず、連続して照射するより、むしろ
照射間隔をあけて分割して照射した方が、残像量が大幅
に減少することがわかる。
【0042】例えば、上記消去光源を用いて残像量を0.
5×10-4以下にする場合、連続照射だと120万lx・秒もの
光量が必要であったが、上記のように2回に分割して照
射を行なうと、照射間隔120秒以上では24万lx・秒の光
量で達成できることとなり、消去の為の光量が1/5で済
むことになる。それにより、消去の為の消費電力量が1/
5で済み、かつ、ランプから発生する熱量が1/5になり装
置及び蓄積性蛍光体パネルの温度上昇が減少し、装置及
び蓄積性蛍光体パネルの耐用年数が向上する。またそれ
らを冷却する為の手段も小型化することができ装置の小
型化及びコストの低下が可能となる。
【0043】また図3より、照射間隔は300秒以上あけ
てもそれ以上の消去効率の向上はなく、それ以上の照射
間隔はいたずらに消去の為の所要時間を延ばすこととな
り、照射間隔は300秒以内が好ましい。また、照射間隔
が短すぎてもその効果は小さくなることから、照射間隔
は3秒以上であることが好ましい。以上のことにより、
照射間隔は3秒以上5分以内が好ましい。更に好ましく
は、10秒以上3分以内である。
【0044】次に上記と同じ装置、方法で、消去光の照
射を3回に分けて照射したときの残像量を調べた。3回
照射の方法は、2秒間照射−30秒間OFF−2秒間照射
−30秒間OFF−2秒間照射の条件で行なった。全照射
光量は24万lx・秒と上記実験と同じである。結果を表2
に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2より、3回に分割することによっても
連続照射に比べ消去効率が上がることがわかる。このよ
うに、消去光を複数回に分けて照射することにより、消
去効率を大幅に向上することができる。
【0047】次に上記と同じ装置、方法で、2回照射の
各照射光量の比を変化させたときの残像量を調べた。照
射条件、1回目の照射光量/2回目の照射光量、残像量
を表3、図4に示す。なお、全照射光量はどの照射条件
でも24万lx・秒とした。
【0048】
【表3】
【0049】表3、図4からわかるように、1回目の照
射光量と2回目の照射光量の比は1:5〜4:1の間が
好ましく、照射光量の比がその範囲からずれてしまう
と、複数回照射の効果が低くなる。以上より、複数回照
射の1回目の照射光量と2回目の照射光量の比は1:5
〜4:1が好ましい。
【0050】次に上記と同じ装置、方法で、2回照射の
照射の仕方を変化させて残像量を調べた。2回照射の仕
方は消去光の照射の時間変化が図5に示した2つの時間
変化になるように行った。(a)は3秒間照射−60秒間
OFF−3秒間照射であり、(b)はハロゲンランプに
かける電圧を変化させて、蓄積性蛍光体パネルでの消去
光の照度が連続的に変化するようにしたものである。な
お全照射光量はいずれも24万lx・秒になるようにした。
各照射条件での残像量を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4より、消去光の照度の時間変化の谷が
完全に0でなくても、消去効率が向上することがわか
る。
【0053】なお、本発明に用いられる蓄積性蛍光体と
しては、特に限定されないが、実用的な面から好ましく
は500nm以上の励起光によって発光を示し、かつ同様な
消去光により消去可能な蓄積性蛍光体であり、該蓄積性
蛍光体としては、たとえば特開昭48-80489号に記載され
るBaSO4 :AX、特開昭48-80489号に記載されるS
rSO4 :AX、特開昭53-392775号のLiBO7 :C
u,Ag等、その他Li24 7 :Cu,Ag、Li2
o・(B22)x:CuおよびCu,Ag、SrS:C
e,Sm、SrS:Eu,Sm、La22S:Eu,S
m、(Zn,Cd)S:Mn、ZnS:Cu,Pb、一
般式BaO・xAl23:Euで表されるアルミン酸バ
リウム蛍光体、一般式M11O・xSiO2:Aで表され
るアルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体、一般式〔I〕MX
・aM′X′・bM″X″:cAで表されるアルカリハ
ライド蛍光体等である。蓄積性蛍光体の放射線に対する
感度および本発明による消去方法による残存ノイズの消
去効率の点で、特に前記一般式〔I〕で表されるアルカ
リハライド蓄積性蛍光体が好ましい。
【0054】上記消去光に用いられる光源としては、タ
ングステンランプ、蛍光灯、ナトリウムランプ、キセノ
ン放電灯等を用いることができる。
【0055】光源の形状としては、点光源、棒状光源あ
るいは面状光源であってもよく、照射光方法としては光
を蓄積性蛍光体表面に全面に照射する方法であっても、
あるいは光を蓄積性蛍光体パネル表面に走査する方法で
あってもよい。
【0056】実施例2 図6は消去光源と蓄積性蛍光体パネルの位置関係が固定
されている本発明の蓄積性蛍光体パネルのノイズ消去装
置を、放射線画像読取装置に組込んだ実施例である。
【0057】放射線発生装置11により放射線を発生さ
せ、被写体12の放射線画像情報をパネル13に蓄積記録す
る。その後、励起光走査装置14Aにより励起光をパネル
上で走査させ、その励起光照射により発光した輝尽発光
光を集光体21で集め励起光カットフィルタ18を通して光
電変換器15まで伝達する。光電変換器で電気信号に変換
された信号は画像再生装置16により放射線画像情報とし
て構築される。この画像情報は画像表示装置17で表示さ
せてもよいし、画像情報記録装置19で記録させてもよ
い。
【0058】消去光源20は蓄積性蛍光体パネル13全体を
4万lxでほぼ均一に照射できるように棒状のハロゲンラ
ンプを複数本並べた光源である。上記読取終了後、シス
テムコントローラ40により消去制御装置31を制御し、そ
して消去制御装置31が消去光源20を3秒間点灯させその
後60秒間消灯し、再び3秒間点灯するよう制御して残存
ノイズを消去する。
【0059】実施例3 図7は消去光源20と蓄積性蛍光体パネル13が相対的に移
動する本発明の蓄積性蛍光体パネルのノイズ消去装置を
放射線画像読取装置に組込んだときの実施例を示す構成
概要図である。図7では蓄積性蛍光体パネル13は固定
で、消去光源が移動する例である。消去光源20はランプ
同士が30cm離れている2本の棒状光源であり各々のラン
プの下では、そのランプの長さ方向にほぼ一様で4万l
xの照度が得られ、2本のランプの光は重ならないよう
に配置されている。システムコントローラ40による制御
で読み取り動作が終わった後、システムコントローラ40
により消去制御装置31を制御し、更に消去制御装置31が
消去光源と移動制御装置を制御して2本のランプを点灯
させ、パネルの上端にランプAが位置する所から下に向
けて2本のランプを速度1cm/秒移動させる。これによ
り、照射間隔30秒の2回照射を行ない残存ノイズを効率
良く消去することが出来る。
【0060】また、光源20と蓄積性蛍光体パネル13が相
対的に移動して複数回照射を行う例としては、図9
(a)のようにパネルを固定し、1本の棒状光源で、走
査を複数回繰り返し行なうなどしても良い。
【0061】実施例4 図8はシート状の蓄積性蛍光体パネル13が装置内を搬送
循環する放射線画像読取装置に本発明のノイズ消去装置
を組込んだ実施例である。
【0062】尚、図8には放射線を蓄積性蛍光体パネル
13に照射させる撮影部は図示していないが、この撮影部
は放射線画像読取装置内にあってもよいし、蓄積性蛍光
体パネル13をカセッテ等に入れ、装置外で撮影を行な
い、その後、蓄積性蛍光体パネル13を放射線画像読取装
置に挿入し、読取りと消去を行なうようにしてもよい。
【0063】消去光源20はランプ同士が30cm離れている
2本の棒状光源であり各々のランプの下ではそのランプ
の長さ方向にほぼ一様で4万lxの照度が得られ、2本の
ランプの光が互いに重ならないように配置されている。
システムコントローラ40による制御で読み取り動作が終
わった後、システムコントローラ40により消去制御装置
31を制御し、更に消去制御装置が消去光源と搬送制御装
置とを制御して、パネル13を読み取り位置から消去始動
位置まで搬送し、2本のランプを点灯させて、パネルを
1cm/秒の速度で搬送させ消去動作を行なう。
【0064】これにより、照射間隔30秒の2回照射を行
なうこととなり効率的に残存ノイズ消去することができ
る。
【0065】図8において、消去光源は蓄積性蛍光体パ
ネル表面の全面に消去光を照射するものでも良く、その
場合には、読取の終わった蓄積性蛍光体パネル13を読取
位置から消去光源の下まで搬送し、蓄積性蛍光体パネル
13を固定したまま消去光の照射を行ない、その後次の消
去光源の下まで搬送し、蓄積性蛍光体パネル13を固定し
て消去光照射を行なうようにしても良い。
【0066】また、消去光源が1つで、光源のON/O
FFによって複数回照射を行なうようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】蓄積性蛍光体パネルに残存する残存ノイ
ズを、消去光を複数回照射して効率よく放出させること
により、電力の節減、装置の小型化、装置内の温度の上
昇の抑制、設備及び蛍光体パネルの耐久性向上等の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】消去光照射における照度と時間との関係を示す
図。
【図2】本発明の放射線画像読取装置の実施例1を示す
構成概要図。
【図3】本発明の消去光露光間隔による消去特性を示す
図。
【図4】本発明の消去光の光量比を変化させたときの消
去特性を示す図。
【図5】本発明の消去光の照射を変化させたときの照度
時間と残像量との関係を示す図。
【図6】本発明の放射線画像読取装置の実施例2を示す
構成概要図。
【図7】本発明の放射線画像読取装置の実施例3を示す
構成概要図。
【図8】本発明の放射線画像読取装置の実施例4を示す
構成概要図。
【図9】本発明の消去光照射装置の斜視図。
【符号の説明】
11 放射線発生装置 12 被写体 13 蓄積性蛍光体パネル 14 励起光源 14A 励起光走査装置 15 光電変換器 16 画像再生装置 17 画像表示装置 18 フィルタ 20 消去光源 21 集光体 31 消去制御装置 33 移動制御装置 34 消去光源移動装置 40 システムコントローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報を蓄積性蛍光体パネルに
    蓄積記録し、次いで励起光を照射して輝尽発光を起こさ
    せ、この輝尽発光光を光電的に読み取った後、上記蓄積
    性蛍光体パネルに消去光を照射し、残存している放射線
    画像情報を消去する蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ消
    去方法において、前記消去光を複数回照射することによ
    り、前記放射線画像情報に起因する残存ノイズを、次回
    の読取許容範囲まで消去することを特徴とする蓄積性蛍
    光体パネルの残存ノイズ消去方法。
  2. 【請求項2】 前記消去光の1回目の照射光量に対する
    2回目以降の照射光量の比が1:5から4:1の範囲で
    ある請求項1に記載の蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ
    消去方法。
  3. 【請求項3】 前記消去光の照射の間隔が3秒から5分
    の範囲である請求項1及び同2に記載の蓄積性蛍光体パ
    ネルの残存ノイズ消去方法。
  4. 【請求項4】 前記蓄積性蛍光体パネルが下記一般式
    〔I〕で示される蓄積性蛍光体を含む請求項1乃至同3
    に記載の蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ消去方法。 一般式〔I〕 MX・aM′X′・bM″X″:cA 〔式中、MはLi、Na、K、Rb及びCsの中の少な
    くとも1種、M′はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Z
    n、Cd、Cu及びNiの中の少なくとも1種、M″は
    Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
    u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
    u、Al、Ga及びInの中の少なくとも1種、X、
    X′およびX″はF、Cl、Br及びIの中の少なくと
    も1種、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
    o、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、
    Na、Ag、Cu及びMgの中の少なくとも1種であ
    る。またaは0≦a<0.5、bは0≦b<0.5、cは0<
    c≦0.2の範囲の数値である。〕
  5. 【請求項5】 放射線画像情報を蓄積させ、次いで励起
    光を照射して輝尽発光を起こさせた蓄積性蛍光体パネル
    に、消去光を照射する消去光源装置と、前記消去光源装
    置を制御して、前記消去光を前記蓄積性蛍光体パネル上
    に複数回照射させ、前記放射線画像情報に起因する残存
    ノイズを、次回の読取許容範囲まで消去させる消去制御
    装置とを具備することを特徴とする蓄積性蛍光体パネル
    の残存ノイズ消去装置。
  6. 【請求項6】 前記消去光の1回目の照射光量に対する
    2回目以降の照射光量の比が1:5から4:1の範囲で
    ある請求項5に記載の蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ
    消去装置。
  7. 【請求項7】 前記消去光の照射の間隔が3秒から5分
    の範囲である請求項5及び同6に記載の蓄積性蛍光体パ
    ネルの残存ノイズ消去装置。
  8. 【請求項8】 前記蓄積性蛍光体パネルが下記一般式
    〔I〕で示される蓄積性蛍光体を含む請求項5乃至同7
    に記載の蓄積性蛍光体パネルの残存ノイズ消去装置。 一般式〔I〕 MX・aM′X′・bM″X″:cA 〔式中、MはLi、Na、K、Rb及びCsの中の少な
    くとも1種、M′はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Z
    n、Cd、Cu及びNiの中の少なくとも1種、M″は
    Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、E
    u、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
    u、Al、Ga及びInの中の少なくとも1種、X、
    X′およびX″はF、Cl、Br及びIの中の少なくと
    も1種、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
    o、Nd、Yb、Er、Gd、Lu、Sm、Y、Tl、
    Na、Ag、Cu及びMgの中の少なくとも1種であ
    る。またaは0≦a<0.5、bは0≦b<0.5、cは0<
    c≦0.2の範囲の数値である。〕
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