JPH07129978A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH07129978A
JPH07129978A JP5299130A JP29913093A JPH07129978A JP H07129978 A JPH07129978 A JP H07129978A JP 5299130 A JP5299130 A JP 5299130A JP 29913093 A JP29913093 A JP 29913093A JP H07129978 A JPH07129978 A JP H07129978A
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optical disk
actuator
optical disc
optical
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置に振動や衝撃が加わって、光ヘッドが光
ディスクに衝突し、装置が破損してしまうことを防止す
る。 【構成】 フォーカスサーボの制御動作中、対物レンズ
が光ディスクに異常接近する状態を検知して、異常接近
した場合には、サーボ制御手段とは別の手段により、対
物レンズを光ディスクから引き離す方向に強制的に駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに照射する
レーザ光を集光する対物レンズをアクチュエータにより
駆動して焦点調節する一般的な構成の光ディスク装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、光ヘッドから光ディ
スクにレーザ光を照射し、その反射光を検出して、情報
の記録再生を実行する。
【0003】光ヘッド内には、光ディスクに照射するレ
ーザ光を集光する対物レンズと、その対物レンズを光軸
方向に駆動するアクチュエータが配設されている。
【0004】光ディスク装置は、動作の際、光ディスク
の反射光から、ディスク面上のレーザ光の焦点ずれを検
知し、検知した焦点ずれの大きさに応じて対物レンズを
駆動して、照射光の焦点を調節するサーボ制御を実行し
ている。
【0005】ところで、ディスク面上に傷があると、正
しい反射光を検知できなくなる。これにより、例えば、
実際には焦点ずれがないのに、大きな焦点ずれが発生し
たかのように誤検知してしまう場合がある。この場合、
誤検知した焦点ずれを無くすように対物レンズを大きく
駆動する。このとき、対物レンズの駆動方向が光ディス
ク側であると、対物レンズあるいはそのレンズを保持し
ている機構が光ディスクに衝突し、光ヘッドや光ディス
クなど、装置の一部を破損してしまうことがあった。な
お、以下の説明では、レンズを保持している機構を含め
て対物レンズと呼ぶことにする。
【0006】一方、上記アクチュエータやその制御回路
が故障した場合に、対物レンズを光ディスク側に無制限
に駆動してしまうことがある。この場合にも、対物レン
ズが光ディスクに衝突して、装置を破損してしまうこと
があった。
【0007】このような装置の破損を防止するものとし
て、例えば、特開平4−271023号公報に見られる
提案がある。この提案は、アクチュエータの制御信号を
常時監視して、その制御信号が異常な値を示したときに
は、直ちにアクチュエータの駆動制御を停止するという
ものである。
【0008】ところで、光ディスク装置に、外部から大
きな振動や衝撃が加わった場合、アクチュエータが対物
レンズを保持しきれなくなって、対物レンズが大きく揺
れ動くことがある。
【0009】この場合、動き始めた対物レンズは、慣性
で運動を続けるため、上記提案のように、アクチュエー
タの駆動制御を停止しても、対物レンズが光ディスクに
衝突することが避けられず、装置を破損していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
光ディスク装置に外部から振動や衝撃が加わった場合、
装置を保護することができないという問題があった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決し、装置に加
わる振動や衝撃に対しても、装置を保護することができ
る光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、光
ディスクに照射するレーザ光の焦点を調節するサーボ制
御動作中、対物レンズが光ディスクに異常接近する状態
を検知して、異常接近した場合には、サーボ制御手段と
は別の手段により、対物レンズを光ディスクから引き離
す方向にアクチュエータを通電制御するようにしてい
る。
【0013】
【作用】これにより、装置に加わる振動や衝撃に対して
も、装置を保護することができるようになる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施例に係る光デ
ィスク装置のブロック構成図を示したものである。図に
おいて、スピンドルモータ1は、光ディスク2を回転駆
動するものである。モータ駆動回路3は、そのスピンド
ルモータ1を通電制御するものである。
【0016】光ヘッド4は、光ディスク2にレーザ光を
照射すると共にその反射光を検出して、光ディスク2に
情報を記録したり記録情報を読み取ったりするものであ
る。
【0017】光ヘッド4内には、対物レンズ4a、アク
チュエータ4b、受光素子4cなどのほか、図示してい
ないが、光源や各種光学部品が配設されている。対物レ
ンズ4aは、光ディスク2に照射するレーザ光を集光す
るものであり、板ばね4dを介して光ヘッド4のフレー
ム4eに固定されている。アクチュエータ4bは、その
対物レンズ4aを光軸方向に一定範囲内で駆動するもの
である。受光素子4cは、光ディスク2から反射した光
を受光するものである。この受光素子4cは、2分割さ
れた受光部を有し、2つの受光部の検知信号の差が、光
ディスク2に照射しているレーザ光の焦点ずれ、すなわ
ちフォーカスエラーの大きさを表すようになっている。
【0018】アンプ5は、アクチュエータ4bを通電制
御するものである。電流検知回路6は、その通電電流を
検知するものである。フォーカスエラー検知回路7は、
受光素子4cの検知信号からフォーカスエラー信号を取
り出すものである。補償フィルタ8は、そのフォーカス
エラー信号の不要信号成分を除去したり位相調整したり
するものである。合焦点検知回路9は、フォーカスエラ
ーが零になった状態を検知するものである。
【0019】A/D変換回路10は、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するものである。D/A変換回路11
は、デジタル信号をアナログ信号に変換するものであ
る。スイッチ回路12は、D/A変換回路11の出力を
アンプ5に入力するか、補償フィルタ8の出力をアンプ
5に入力するかを切り換えるものである。
【0020】制御部13は、上記各部を監視制御するマ
イクロコンピュータである。なお、同図では、光ディス
ク2に照射するレーザ光をそのトラック上に追従させる
トラッキング制御回路、光ディスク2に対して情報を記
録再生する信号回路、および光ヘッド4を光ディスク2
の半径方向に移動させるシーク制御回路などを、省略し
ている。
【0021】本実施例の光ディスク装置は以上の構成
で、図2は、その装置動作を示している。
【0022】すなわち、オペレータは、この光ディスク
装置を使用する場合、所定の起動操作を実行する。例え
ば、いま、この装置がディスク交換形の場合には、装置
電源をオンにして、光ディスク2を装着する(処理10
1)。
【0023】これにより、光ディスク装置は動作を開始
する。動作を開始すると、光ヘッド4は、光ディスク2
に対するレーザ光の出射を開始する。制御部13は、ス
イッチ回路12をD/A変換回路11側に切り換え、D
/A変換回路11を介してアンプ5に所定の信号を入力
する。これにより、アクチュエータ4bに、図3(a)
に示すように、負の一定電流から正の一定電流まで漸増
し、その後再び、負の一定電流まで漸減する三角波状の
電流iを通電する。
【0024】この場合、対物レンズ4aは、同図(b)
に示すように、電流iが増加する際に光ディスク2側に
移動し、光ディスク2の表面に接触する位置Ldで移動
が停止する。その後、電流iが低下することにより元の
位置まで戻る。
【0025】対物レンズ4aは、このように往復運動す
る途中で、出射光の焦点が光ディスク2の表面上に正し
く合う合焦点位置を通過する。受光素子4cの2つの受
光部は、光ディスク2からの反射光を常時受光してい
る。この場合、対物レンズ4aが合焦点位置に近づいた
とき、2つの受光部の受光量に差が生じる。受光素子4
cは、2つの受光部からそれぞれ受光量に応じた2つの
検知信号を出力する。
【0026】フォーカスエラー検知回路7は、その2つ
の検知信号のレベル差をフォーカスエラー信号FEとし
て出力する。このフォーカスエラー信号FEは、同図
(c)に示すように、対物レンズ4aが合焦点位置La
を通過する際に、正負に1回変化するS字波形として出
力される。
【0027】合焦点検知回路9は、その信号波形のゼロ
クロク点で、同図(d)に示すように、号焦点検知信号
AFを出力する。
【0028】上記動作中、光ヘッド4は、アクチュエー
タ4bに流れる電流を検知して所定の検知信号を出力し
ている。A/D変換回路10は、その検知信号をデジタ
ル信号に変換して出力している。
【0029】制御部13は、合焦点検知信号AFが出力
された時点で、A/D変換回路10の信号値を読み取
る。このようにして、対物レンズ4aの合焦点位置にお
けるアクチュエータ4bの電流値Iaを検知する(以
上、処理102)。
【0030】この後、制御部13は、モータ駆動回路3
を起動する。これにより、スピンドルモータ1が回転し
て、光ディスク2の回転駆動が開始される(処理10
3)。
【0031】次いで、スイッチ回路12を補償フィルタ
8側に切り換えて、フォーカスエラー信号FEを補償フ
ィルタ8を介してアンプ5に入力する。これにより、フ
ォーカスエラーの大きさに応じて、アクチュエータ4b
が通電制御される。図4のT1は、正常な動作期間を示
している。この場合、同図(a)に示すように、アクチ
ュエータ4bの通電電流iが、合焦点位置の電流値Ia
を中心として調節される。そして、その電流調節に応じ
て、同図(b)に示すように、対物レンズ4aが移動
し、フォーカスエラーを補正する所定のサーボ制御が開
始される(処理104)。
【0032】このような制御動作の実行中、制御部13
は、アクチュエータ4bの通電電流iが、上記検知した
電流値Iaに対して一定量αだけ低い一定値以下に低下
しないかどうか常時監視する(処理105のループ)。
【0033】上記一定量αは、対物レンズ4aを合焦点
位置から光ディスク2の表面位置まで駆動するのに必要
なアクチュエータ4bの通電電流に相当する値である。
対物レンズ4aの合焦点位置から光ディスク2の表面ま
での距離は、装置設計の際にワーキングディスタントと
して一定の距離が設定される。本実施例では、その設計
上のワーキングディスタント分だけ対物レンズ4aを駆
動するに必要なアクチュエータ4bの通電電流量を上記
一定値αとして設定している。
【0034】例えば、合焦点位置の電流値Iaが「5
0」という値で、上記ワーキングディスタントに対応す
る電流量αが「100」であったとする。この場合、ア
クチュエータ4bに「150」の電流を通電すると、対
物レンズ4aが光ディスク2の表面に到達することにな
る。この場合、上記処理105では、アクチュエータ4
bの通電電流iが、50−100、すなわち「−50」
以下に低下しないかどうか監視することになる。
【0035】ところで、この光ディスク装置に外部から
振動や衝撃が加わると、対物レンズ4aが揺れ動くこと
がある。いま、このような原因で対物レンズ4aが光デ
ィスク2側に移動したとする。
【0036】対物レンズ4aが光ディスク2側に移動す
ると、一方向にフォーカスエラーが発生するので、その
フォーカスエラーを補正するために、アクチュエータ4
bには、対物レンズ4aを元に戻す方向に通電される。
【0037】いま、上記のような振動や衝撃によって、
対物レンズ4aが移動してフォーカスエラーが発生した
結果、図4(a)の一定時点T2に示すように、対物レ
ンズ4aの通電電流iが、電流値Iaに対して一定量α
だけ低い一定値以下に低下したとする。
【0038】この場合(処理105のY)、制御部13
は、スイッチ回路12をD/A変換回路11側に切り換
えて、D/A変換回路11から一定の信号を出力する。
これにより、アクチュエータ4bには、対物レンズ4a
を元に戻す方向に大電流Imが通電される。この通電に
より、図4(b)に示すように、対物レンズ4aは、強
制的に光ディスク2から引き離される(処理106)。
そして、この後の装置動作が停止する。
【0039】以上のように、本実施例では、レーザ光の
焦点を調節するサーボ制御の動作中、対物レンズ4aが
光ディスク2に異常接近する状態を検知し、異常接近を
検知すると、対物レンズ4aを光ディスク2から強制的
に引き離す方向に、アクチュエータ4bを通電制御する
ようにしている。
【0040】これにより、光ディスク装置に外部から振
動や衝撃が加わって、対物レンズ4aが光ディスク2に
異常接近した場合でも、光ヘッド4が光ディスク2に衝
突することが防止され、装置が保護されるようになる。
【0041】また、本実施例では、対物レンズ4aの光
ディスク2側への接近状態は、アクチュエータ4bの通
電電流により判定し、その通電電流が一定値以下になっ
たときに、対物レンズ4aを光ディスク2から引き離す
方向に駆動するようにしている。これにより、対物レン
ズ4aの位置を検知するための特別なハードウェアを備
えなくても、上記動作を実行することができる。
【0042】また、異常接近状態と判定する上記通電電
流の一定値は、サーボ制御開始前に、試験的にアクチュ
エータ4bを制御して対物レンズ4aの合焦点位置にお
ける電流値を検知し、その検知した電流値に対してワー
キングディスタント分だけ低下した電流値に設定してい
る。
【0043】ディスク交換形の光ディスクの場合、光デ
ィスク2が交換されると、対物レンズ4aの合焦点位置
がいくらか変化することが考えられるが、試験的動作で
合焦点位置における実際の電流値を検知することによ
り、そのとき使用する光ディスク2に応じた正確な動作
を実行することができる。
【0044】なお、上記実施例では、合焦点位置の電流
値を検知する試験的動作は、光ディスク2のトラック上
の一点で1回だけ実行するようにしたが、トラック上の
複数地点で複数回実行するようにしてもよい。その場
合、検知した各電流値の平均値を採用すれば、検知結果
のバラツキを補償することができる。また、検知した各
電流値の内、対物レンズ4aが光ディスク2から最も離
れている状態に相当する1つの電流値を採用すれば、両
者の衝突をより安全確実に防止することができる。
【0045】また、上記試験的動作は、光ディスク2の
停止した状態ではなく、回転駆動しながら実行するよう
にしてもよい。
【0046】さらに、上記実施例では、アクチュエータ
4bに、対物レンズ4aを光ディスク2から引き離す方
向に一定電流が流れた場合にだけ、同方向に大電流を通
電するようにしたが、アクチュエータ4bに、光ディス
ク2側に近づく方向に一定電流が流れた場合にも、同様
の電流を通電するようにしてもよい。これにより、例え
ば、光ディスク2の表面の傷などによりサーボ制御が誤
動作し、対物レンズ4aを光ディスク2側に衝突させて
しまうことも防止することができる。
【0047】図5は、本発明の光ディスク装置の第2の
実施例を示している。
【0048】図中、図1と同一符号は、同一部分を示し
ている。図1と異なる点は、電流検知回路6と合焦点検
知回路9とが除去され、光ヘッド4内にレンズ位置検知
器4fが配設されている点である。レンズ位置検知器4
fは、対物レンズ4aの移動位置を検知するものであ
る。この場合の位置検知は、例えば、特開平4−285
728号公報に開示されている既知技術により実行す
る。
【0049】この構成で、図6は、本実施例の光ディス
ク装置の動作を示している。すなわち、オペレータは、
光ディスク装置を使用する場合、前述の実施例と同様に
起動操作する(処理201)。
【0050】これにより、光ディスク装置は動作を開始
して、前述の実施例と同様に、アクチュエータ4bに、
図3(a)に示したように、漸増・漸減する電流通電を
開始する(処理202)。これにより、対物レンズ4a
は、同図(b)に示すように、一定範囲で往復移動す
る。
【0051】本実施例では、上記動作中、レンズ位置検
知器4fは、対物レンズ4aの移動位置を示す位置信号
LSを出力している。従って、その信号レベルは、対物
レンズ4aの移動に応じて変化する。
【0052】本実施例では、制御部13は、上記通電開
始後、上記位置信号LSが一方向に変化している期間
中、信号監視を続ける(処理203のYのループ)。
【0053】対物レンズ4aは、ディスク位置Ldまで
移動するとそこで停止する。これにより、位置信号LS
の変化も停止する。このように、位置信号LSの変化が
停止すると(処理203のN)、制御部13は、そのと
きの信号レベルを読み取って光ディスク2のディスク位
置として記憶する(処理204)。
【0054】次いで、前述の実施例と同様に、光ディス
ク2の回転駆動を開始し(処理205)、さらにフォー
カスエラーを補正する所定のサーボ制御を開始する(処
理206)。
【0055】この後、レンズ位置検知器4fから出力さ
れる位置信号LSを監視して、対物レンズ4aがディス
ク位置に異常接近しないかどうか監視する(処理207
のNのループ)。
【0056】ここで、例えば、装置に振動や衝撃が加わ
って、対物レンズ4aが光ディスク2側に移動したとす
る。この場合、レンズ位置検知器4fから出力される位
置信号LSの信号レベルが記憶しているディスク位置の
信号レベルに近づくことになる。
【0057】制御部13は、レンズ位置検知器4fから
出力される位置信号LSの信号レベルが記憶しているデ
ィスク位置の信号レベルに一定レベルまで近づいたとき
(処理207のY)、前述の実施例同様に、アクチュエ
ータ4bに大電流を通電して、対物レンズ4aを光ディ
スク2から引き離す方向に強制的に駆動する(処理20
8)。
【0058】以上のように、本実施例では、光ヘッド4
内に配設したレンズ位置検知器4fにより、対物レンズ
4aの光ディスク2への異常接近を検知するようにして
いる。
【0059】対物レンズ4aが光ディスク2に異常接近
するのは、装置に振動や衝撃が加わる場合のほか、光デ
ィスク2のトラック上の傷によりサーボ制御動作が誤動
作する場合や、その制御を司どるハードウェア回路が故
障した場合などかある。本実施例では、これらのどの場
合でも、対物レンズ4aが光ディスク2に異常接近した
ことを検知することができる。これにより、対物レンズ
4aと光ディスク2との衝突を確実に防止して、装置を
保護することができる。
【0060】また、本実施例では、サーボ制御を開始す
る前に、試験的に対物レンズ4aを光ディスク2の表面
位置まで駆動して、そのときのレンズ位置検知器4fの
位置信号LSレベルを記憶しておき、その記憶レベルに
基ずいて、対物レンズ4aが光ディスク2に異常接近し
た状態を判定するようにしている。
【0061】ディスク交換形の光ディスクの場合、光デ
ィスク2が交換されると、対物レンズ4aの合焦点位置
からディスク表面までの距離がいくらか変化することが
考えられるが、試験的動作で実際に上記のようにディス
ク位置を検知することにより、そのとき使用する光ディ
スク2に応じた正確な動作を実行することができる。
【0062】また、その試験的動作は、光ディスク2を
停止した状態で実行するので、光ディスク2の表面に損
傷を与えることもない。
【0063】なお、上記実施例では、対物レンズ4aを
試験的に光ディスク2の表面位置まで駆動する動作は、
光ディスク2のトラック上の一定地点で1回だけ実行す
るようにしたが、複数地点で複数回実行するようにして
もよい。その場合、読み取った位置信号LSレベルの平
均値を採用すれば、信号値のバラツキを補償することが
できる。また、読み取った複数の信号レベルの内、最も
対物レンズ4aと光ディスク2との距離が離れている1
つの値を採用すれば、対物レンズ4aと光ディスク2と
の衝突をより安全確実に防止することができる。
【0064】
【発明の効果】以上ように、本発明によれば、レーザ光
の焦点を調節するサーボ制御の動作中、対物レンズが光
ディスクに異常接近する状態を検知し、異常接近したと
きには、対物レンズを光ディスクから引離す方向にアク
チュエータを通電制御するようにしたので、装置に外部
から振動や衝撃が加わった場合でも、対物レンズと光デ
ィスクとの衝突を防止して、装置を確実に保護すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光ディスク装置の
ブロック構成図である。
【図2】上記光ディスク装置の動作フローチャートであ
る。
【図3】試験的に実行する動作の説明図である。
【図4】サーボ制御動作中に実行するレンズ駆動動作の
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る光ディスク装置の
ブロック構成図である。
【図6】上記光ディスク装置の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】 1 スピンドルモータ 2 光ディスク 3 モータ駆動回路 4 光ヘッド 4a 対物レンズ 4b アクチュエータ 4c 受光素子 4d 板ばね 4f レンズ位置検知器 5 アンプ 6 電流検知回路 7 フォーカスエラー検知回路 8 補償フィルタ 9 合焦点検知回路 10 A/D変換回路 11 D/A変換回路 12 スイッチ回路 13 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する光ディスクと、レーザ光を出射
    する光源と、その光源から出射されたレーザ光を集光す
    る対物レンズと、その対物レンズを光軸方向に駆動する
    アクチュエータと、そのアクチュエータを通電制御して
    光ディスクに照射するレーザ光の焦点を調節するサーボ
    制御手段とを備え、上記対物レンズの可動範囲内に光デ
    ィスクが位置している構造の光ディスク装置において、
    上記対物レンズが上記光ディスクに異常接近した状態を
    検知する異常検知手段と、その異常接近状態を検知した
    とき上記対物レンズを上記光ディスクから引き離す方向
    に上記アクチュエータを通電制御する上記サーボ制御手
    段とは別の制御手段を備えていることを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】 上記異常検知手段は、上記サーボ制御手
    段の動作中上記アクチュエータの通電量を常時監視し
    て、その通電量が一定値に達したときに上記異常接近状
    態と判定する手段であることを特徴とする請求項1記載
    の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記サーボ制御手段の動作開始前に、試
    験的にアクチュエータの通電制御を実行して上記光ディ
    スク上にレーザ光が正しく集光する合焦点状態の通電量
    を予め検知しておく手段を備え、上記異常検知手段は、
    上記サーボ制御手段の動作中、上記合焦点状態の通電量
    に対して規定値だけずれた一定通電量に達したときに上
    記異常接近状態と判定する手段であることを特徴とする
    請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記異常検知手段は、上記対物レンズの
    移動位置を直接検知する専用の検知手段により検知する
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記サーボ制御の動作開始前に、試験的
    に上記対物レンズを駆動してその対物レンズが光ディス
    クに接触したときの上記対物レンズの移動位置を予め検
    知しておく手段を備え、上記異常検知手段は、予め検知
    している上記対物レンズの移動位置に基ずいて上記異常
    接近状態を判定する手段であることを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記対物レンズの移動位置を予め検知し
    ておく手段は、上記光ディスクの回転停止状態でその動
    作を実行することを特徴とする請求項5記載の光ディス
    ク装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7042816B2 (en) 2000-12-19 2006-05-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus for optical disk drive and having a flexured floating slider
JP2007080401A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Hitachi Ltd 光ディスク装置
US7397735B2 (en) 2003-06-04 2008-07-08 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk device capable of preventing collision between disk and objective lens, and control method thereof
US7940611B2 (en) 2008-06-24 2011-05-10 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disc apparatus

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