JPH0712821B2 - ダブル型緩衝装置の組立・分解方法及びその装置 - Google Patents

ダブル型緩衝装置の組立・分解方法及びその装置

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JPH0712821B2
JPH0712821B2 JP15251089A JP15251089A JPH0712821B2 JP H0712821 B2 JPH0712821 B2 JP H0712821B2 JP 15251089 A JP15251089 A JP 15251089A JP 15251089 A JP15251089 A JP 15251089A JP H0712821 B2 JPH0712821 B2 JP H0712821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鉄道車両用の緩衝装置、特にゴムパッドを段
重ねした緩衝器を2個備えた形式のダブル型緩衝装置の
組立・分解方法及びその装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、鉄道車両用の緩衝装置として、緩衝器を1個備え
た形式のシングル型緩衝装置が一般に採用されている
が、このシングル型緩衝装置によっては、車両連結時、
発車時、停車時等に発生する衝撃音、小さい衝撃力等を
吸収することができず、乗り心地の改善を十分に図るこ
とができないという問題点があった。
そこで、例えば第13図及び第14図に示し、また第15図及
び第16図に示すように、緩衝器を2個備えた形式のダブ
ル型緩衝装置が提案されている。
第13図及び第14図に示すダブル型緩衝装置1は、平行な
一対の側壁2aの前部に連結器(図示せず)との連結部2b
が形成され、中間部に仕切壁2cが形成された枠体2と、
この枠体2の連結部2bと仕切壁2cとの間に荷重状態で組
み付けられた第1緩衝器3及び前部伴板8と、仕切壁2c
の後部に組み付けられた第2緩衝器4及び後部伴板9と
を備えてなり、各緩衝器3,4が中間パッド5、上下の端
パッド6等のゴムパッドを段重ねして形成されている。
なお、ゴムパッド、例えば中間パッド5は、鋼板製の基
板5aの両面に複数のゴムブロック5bを所定間隔で配置接
合してなり、上下の端パッド6は基板の片面にゴムブロ
ックを配置結合してなるものである。各ゴムパッド5,6
は、段重ねした際に心ずれを生じないように、互いに凹
凸により係合し、枠体の仕切壁2c及び各伴板8,9とも凹
凸により係合するように形成されている。また、車両取
付時に取付けを容易にするため、初圧よりわずかに大き
な荷重状態にして前部伴板8の前面と後部伴板9の後面
との間隔が伴板守11の間隔よりもわずかに短くなるよう
に、各伴板8,9を締付ボルト10により連結して組み付け
られている。そして、車両取付時には各伴板8,9が伴板
守11の間となるように装着し、締付ボルト10を取り外す
ことにより、各伴板8,9が伴板守11に圧着状態で係合
し、各緩衝器3,4に所定の初圧が作用するように車両に
取付けられる。
また、第15図及び第16図に示すダブル型緩衝装置1は、
枠体2の中間部に第1仕切壁2dと第2仕切壁2eとが形成
され、第2緩衝器4の後部に緩衝器受9aが組み付けられ
ていることを除けば、第13図及び第14図に示すものと同
様に構成され、また使用される。
ところで、前記各ダブル型緩衝装置1を組立てる際、第
1緩衝器3及び前部伴板8を枠体2に組み付ける作業に
ついては、第1緩衝器3及び前部伴板8を荷重状態で枠
体2に組み付けることが必要であり、前部伴板8と後部
伴板9又は緩衝器受9aとを締付ボルト10で連結する作業
については、第1緩衝器3及び第2緩衝器4を車両取付
時の初圧以上の荷重状態とすることが必要であるため、
いずれの作業についても円滑に行なうことが困難な状況
である。また、定期点検時、故障時等においては、ダブ
ル型緩衝装置1を車両から取り外した後、各構成部品に
分解して点検し、不良部品を交換して再度組立てる必要
がある。ところが、分解する際、締付ボルト10を取り外
す作業については、各緩衝器3,4を荷重状態で保持して
おくことが必要であり、また第1緩衝器3及び前部伴板
8を枠体2から取り外す作業については、第1緩衝器3
及び前部伴板8が枠体2に荷重状態で組み付けられてい
るため、各作業を円滑に行なうことが困難な状況であ
る。
一方、従来一般に採用されているシングル型緩衝装置に
ついては、組立時及び分解時に、緩衝器の前後に組み付
けられた前部伴板及び後部伴板をターンバックル機構に
より連結して締付け、前部伴板の前面と後部伴板の後面
との間隔が枠体の組み付け間隔よりわずかに短くなる程
度に緩衝器を圧縮することによって、緩衝器と前後部の
伴板とを一体として枠体への組み付け又は取り外しが行
なわれている。
そこで、前記各ダブル型緩衝装置1の組立・分解作業
に、前記ターンバックル機構を適用することが一応可能
と考えられる。
(発明が解決しようとする課題) ターンバックル機構を前記各ダブル型緩衝装置1に適用
する際、第1緩衝器3と前部伴板8の枠体2への組み付
け作業及び取り外し作業については、第1緩衝器3の一
端には前部伴板8が設けられているが、他端には伴板が
設けられていないため、ターンバックル機構の一端を下
端パッド6の基板に取り付けることになる。ところが、
下端パッド6の基板は、強度が充分でないため、ターン
バックル機構によって締付ける際に破損したり変形を生
じる恐れがある。また、締付ボルト10による連結作業、
取外し作業については、前部伴板8と後部伴板9との間
に2個の緩衝器3,4が配置され、各伴板8,9間の間隔がシ
ングル型緩衝装置よりも大きくなり、また2個の緩衝器
3,4を車両取付時における初圧以上の荷重状態に圧縮す
る必要があるため、ターンバックル機構が大型化し、そ
の取り扱いが困難となる恐れがある。
従って、ターンバックル機構を適用して前記各ダブル型
緩衝装置の組立・分解作業を行なうことは、実用上困難
な状況である。
本発明は、前記状況に鑑みてなされたものであって、そ
の課題は、緩衝器を損傷させることなく、円滑かつ確実
に緩衝装置の組立・分解作業をなし得る、ダブル型緩衝
装置の組立・分解方法及びその装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の第1発明は、平行な一対の側壁の前部に連結器
との連結部が形成され、中間部に仕切壁が形成された枠
体と、この枠体の連結部と仕切壁との間に荷重状態で組
み付けられた第1緩衝器及び前部伴板と、仕切壁の後部
に組み付けられた第2緩衝器及び後部伴板又は緩衝器受
とを有し、各緩衝器が複数のゴムパッドを段重ねした形
式のダブル型緩衝装置を組立てる方法において、 枠体の連結部と仕切壁との間に第1緩衝器のゴムパッド
を所定枚数段重ねし、いずれかのゴムパッドにおける側
壁と平行な間隙に長尺押圧部材を装着配置し、この長尺
押圧部材の両端に仕切壁方向への押圧力を作用してゴム
パッドを圧縮し、連結部と段重ねされたゴムパッドとの
間に第1緩衝器の残りのゴムパッドと前部伴板とを組み
付け、しかる後、前記押圧力を解除するとともに、長尺
押圧部材を取り外すことにより、第1緩衝器及び前部伴
板を枠体に組み付けるようにしたことである。
第2発明は、前記ダブル型緩衝装置を分解する方法であ
って、枠体の連結部と仕切壁との間に組み付けられた第
1緩衝器のゴムパッドにおける側壁と平行な間隙長尺押
圧部材を装着配置し、この長尺押圧部材の両端に仕切壁
方向への押圧力を作用して所定枚数のゴムパッドを圧縮
し、長尺押圧部材により押圧されていないゴムパッドと
前部伴板とを取り外し、しかる後、前記押圧力を解除
し、長尺押圧部材を取り外すとともに、残りのゴムパッ
ドを取り外すことにより、第1緩衝器及び前部伴板を枠
体から取り外すようにしたことである。
なお、第1及び第2の発明において、長尺押圧部材は枠
体の連結部寄りのゴムパッドに装着配置されていること
が好ましいが、前部伴板及び長尺押圧部材により押圧さ
れないゴムパッドに荷重が作用しないように圧縮される
ならば、いずれのゴムパッドに装着配置されてもよい。
第3発明は、前記ダブル型緩衝装置の組立・分解装置で
あって、枠体の後部を固定支持する機台と、枠体の連結
部と仕切壁との間に組み付けられた第1緩衝器のゴムパ
ッドにおける側壁と平行な間隙に装着配置される長尺押
圧部材と、この長尺押圧部材の両端と係脱可能に設けら
れ、長尺押圧部材を機台方向に押圧し、長尺押圧部材と
仕切壁との間に段重ねされた所定枚数のゴムパッドを圧
縮する押圧駆動装置とを備えてなるものである。
第4発明は、第3発明の組立・分解装置において、機台
が枠体の後部又は前部を選択的に固定支持するように形
成され、枠体の前部が固定支持される際に使用され、枠
体の仕切壁の後部に組み付けられた後部伴板又は緩衝器
受の後面に配置される後部押圧部材が長尺押圧部材と交
換可能に設けられてなるものである。
(実施例) 本発明の実施例を図に基づいて説明する。
第1〜6図は本発明の実施例であるダブル型緩衝装置の
組立・分解装置の説明図で、第13図及び第14図に示すダ
ブル型緩衝装置の組立に適用した場合について示してい
る。
図において、20は前記ダブル型緩衝装置1の枠体2を支
持する機台で、この機台20上には取付座21が設けられて
いる。この取付座21には第4図に示すように複数の位置
決めピン22が植設されており、この位置決めピン22に第
1図及び第2図に示す後部架台23又は第5図及び第6図
に示す前部架台24を係合して取付け、両架台23,24が交
換可能に取付けられるようにされている。
後部架台23は、第1図及び第2図に示すように、枠体2
の後部を下向にし、枠体の仕切壁2cの後面を載置し、枠
体2を垂直に支持するもので、前部伴板8及び第1緩衝
器3を枠体2に組み付け、又は取り外す際に使用され
る。一方、前部架台24は、第5図及び第6図に示すよう
に、枠体2の前部を下向にし、枠体2に組み付けられた
前部伴板8を載置し、枠体2を垂直にかつ下降し得るよ
うに支持するもので、第2緩衝器4及び後部伴板9を枠
体2に組み付け、前部伴板8と後部伴板9とを締付ボル
ト10により連結し、又は取り外す際に使用される。
25は、後部架台23に支持された枠体2の第1緩衝器3を
圧縮するための長尺押圧部材で、この長尺押圧部材25
は、第1〜3図に示すように、縦断面形状が縦長の矩形
状に形成された長尺の棒状体からなり、前部伴板8と第
1緩衝器3を枠体2に組み付け、又は取り外す際に使用
される。そして、使用時には、第1緩衝器3の中間パッ
ド5のゴムブロック5b間及びゴムブロック5bと側壁2a間
の3個所の間隙7a,7b,7cに装着配置され、枠体2から突
出した各端部に後述する押圧駆動装置30が連結され、第
1緩衝器3に押圧力を作用するように引き下げられる。
その際、長尺押圧部材25は、中間パッドの基板5bに面接
触し、幅広く押圧するため、中間パッド5に損傷、変形
等を生じさせることがなく、適切に圧縮することができ
る。なお、長尺押圧部材25は、中間パッド5のゴムブロ
ック5bと側壁2a間の2個所の間隙に装着配置されるよう
にされていてもよく、またその縦断面形状は矩形以外の
形状であってもよい。
26は、前部架合24に支持された枠体2の第1緩衝器3及
び第2緩衝器4を圧縮するための後部押圧部材で、この
後部押圧部材26は、第5図及び第6図に示すように縦断
面形状が下向きのコ字状に形成され、上部に締付ボルト
10を挿通するための貫通穴27が設けられ、両側部に後述
する押圧駆動装置30に連結される係合部28が設けられて
おり、締付ボルト10により前部伴板8と後部伴板9とを
連結し、又は取り外す際に使用される。そして、使用時
には、枠体2の後部に組み付けられた後部伴板9の後面
に当接配置され、係合部28に押圧駆動装置30が連結さ
れ、後部伴板9に押圧力を作用するように引き下げられ
る。なお、後部押圧部材26は、締付ボルト10の取付け及
び取り外しの支障とならないように後部伴板9に当接配
置されるものであれば、どのような形状であってもよ
い。
押圧駆動装置30は、流体圧シリンダ31をピストンロッド
32を下向きにして機台20の裏面に設け、ピストンロッド
32の先端にプレート33を設け、上端に長尺押圧部材25又
は後部押圧部材26に係合する連結部35を有するタイロッ
ド34をプレート33に連結支持してなり、タイロッドの連
結部35を各押圧部材25,26に係合し、流体圧シリンダの
ピストンロッド32を下向きに作動することにより、各押
圧部材25,26に押圧力を作用させるようにしたものであ
る。なお、タイロッド34は、連結部35が各押圧部材25,2
6と係合・離脱し得るように、下端がプレート33に上下
動及び回動可能に連結支持され、中間部が機台20に設け
られた案内穴36に挿通されており、第1図または第5図
において二点鎖線で示す待機位置と実線で示す連結位置
との間を移動可能に設けられている。また、押圧駆動装
置30は、各押圧部材25,26を機台20の方向に移動し得る
ものであれば、駆動源として流体圧シリンダ31以外の手
段を採用してもよく、また機台20の裏面以外の個所に設
けられていてもよい。
本実施例の組立・分解装置は前記のように構成されてお
り、第13図及び第14図に示すダブル型緩衝装置の組立・
分解作業について、第7〜12図をも参照して次に説明す
る。
組立作業について; 第1図及び第2図に示すように、後部架台23を機台の取
付座21に取付け、この後部架台23に枠体の仕切壁2cを載
置する。そして、枠体の仕切壁2c上に第1緩衝器3の中
間パッド5、上下の端パッド6等のゴムパッドを段重ね
し、最上段の中間パッド5の各間隙7a,7b,7cに長尺押圧
部材25を装着配置し、タイロッド34を第1図に二点鎖線
で示す待機位置から実線で示す連結位置に移動し、タイ
ロッドの連結部35を各長尺押圧部材25の端部に係合す
る。その際、第7図に拡大して示すように第1緩衝器の
上端パッド6は、枠体の連結部2bとわずかに間隙を生じ
るように段重ねされ、各長尺押圧部材25は最上段の中間
パッドの基板5aの上面に当接配置されている。
しかる後、流体圧シリンダ31を作動してピストンロッド
32を下降し、タイロッド34により各長尺押圧部材25を引
き下げる。各長尺押圧部材25を引き下げることにより、
各長尺押圧部材25と枠体の仕切壁2c間の中間パッド5、
下端パッド6が圧縮され、第8図に示すように、上端パ
ッド6と枠体の連結部2bとの間隙が前部伴板8の厚味よ
りもわずかに大きくなった際に、流体圧シリンダ31の作
動を停止し、第9図に示すように、上端パッド6と枠体
の連結部2bとの間に前部伴板8を組み付ける。
前部伴板8を組み付けた後、流体圧シリンダ31の作動を
解除し、各長尺押圧部材25の押圧力を解除すると、各長
尺押圧部材25と前部伴板8は、第10図に示すように、第
1緩衝器3の復元力により前部伴板8が枠体の連結部2c
に当接するまで上昇する。そして、各長尺押圧部材25と
タイロッド34との係合を解除し、各長尺押圧部材25を取
り外し、組み付けが完了する。その際、第1緩衝器3
は、第7図に示す自然状態まで復元されず、前部伴板8
の厚味と第7図に示す上端パッド6と連結部2bの間隔と
の差分に相当して圧縮されており、第1緩衝器3と前部
伴板8が枠体2に荷重状態で組み付けられる。
以上のようにして、第1緩衝器3と前部伴板8の枠体2
への組み付けが完了した後、第2緩衝器4と後部伴板9
を枠体2に組み付け、締付ボルト10により前部伴板8と
後部伴板9とを連結し、最終組立が完了する。
すなわち、第5図及び第6図に示すように、前部架台24
を機台の取付座21に取付け、前部架台24に前部伴板8を
載置し、上向きとなっている枠体の仕切壁2cの後面に第
2緩衝器4及び後部伴板9を段重ねして組み付ける。そ
して、第11図に拡大して示すように、後部伴板9の後面
に後部押圧部材26を当接配置し、後部押圧部材の係合部
28にタイロッド34を連結し、流体圧シリンダ31を作動し
て後部押圧部材26を引き下げる。その際、前部伴板8が
前部架台24上に載置され、枠体2が下降可能に指示され
ているため、後部押圧部材26が引き下げられることによ
って、第2緩衝器4が圧縮されるとともに、枠体2が下
降して第1緩衝器3が圧縮され、第12図に示すように、
各緩衝器3,4が車両取付時における初圧以上の荷重状態
となるように圧縮される。
しかる後、流体圧シリンダ31の作動を停止して第12図の
状態を保持し、締付ボルト10を後部押圧部材の貫通穴27
から挿入し、前部伴板8と後部伴板9とを連結する。締
付ボルト10の連結作業が完了した後、流体圧シリンダ31
の作動を解除し、後部押圧部材26を取り外し、最終組立
が完了する。
以上のようにして、ダブル型緩衝装置1は組立てられる
が、後部架台23と前部架台24及び長尺押圧部材25と後部
押圧部材26を交換することによって、第1緩衝器3と前
部伴板8の枠体2への組み付け作業、及び締付ボルト10
による連結作業を一貫して行なうことができ、組立作業
を円滑かつ適切に行なうことができる。
分解作業について; 分解作業は、定期点検時、故障時等に緩衝装置1を車両
から取り外して行なわれるが、車両から取り外した際に
は緩衝装置1が締付ボルト10により連結された状態であ
るため、締付ボルト10の取り外し、第2緩衝器4及び後
部伴板9の取り外し、第1緩衝器3及び前部伴板8の取
り外しの順で、すなわち前記組立作業と逆の工程順で行
なわれる。
すなわち、第12図に示すように、締付ボルト10で連結さ
れた緩衝装置1を枠体2の前部を下向きにし、前部伴板
8を前部架台24上に載置して機台20に支持し、後部伴板
の後面に後部押圧部材26を当接配置する。そして、後部
押圧部材26にタイロッド34を連結し、流体圧シリンダ31
を作動して後部押圧部材26を引き下げ、各緩衝器3,4を
わずかに圧縮し、締付ボルト10を取り外す。その際、締
付ボルト10に作用する荷重が除去されているため、締付
ボルト10を容易に取り外すことができる。
締付ボルト10を取り外した後、流体圧シリンダ31の作動
を解除し、後部押圧部材26の押圧力を解除する。前部伴
板8と後部伴板9との間には各緩衝器3,4の復元力が作
用しているため、この復元力によって枠体2、後部伴板
9及び後部押圧部材26が第5図及び第6図に示す状態ま
で徐々に上昇される。すなわち、枠体2は、第1緩衝器
3の復元力によって連結部2bが前部伴板8に当接するま
で上昇され、後部伴板9及び後部押圧部材26は、第2緩
衝器4の復元力により上昇され、第11図に示すように、
第2緩衝器4が自然状態となる。しかる後、後部押圧部
材26を取り外し、後部伴板9及び第2緩衝器4を枠体2
から取り外す。
次に、第1図及び第2図に示すと同様に、機台の取付座
21に後部架台23を取付け、第1緩衝器3及び前部伴板8
が荷重状態で組み付けられている枠体2を下向きにし、
後部架台23上に載置し、第10図に示すように、最上段の
中間パッド5に長尺押圧部材25を装着配置する。そし
て、流体圧シリンダ31を作動して長尺押圧部材25を引き
下げ、第9図に示すように、前部伴板8と枠体の連結部
2bとがわずかに間隙を生じる状態に第1緩衝器3を圧縮
し、第8図に示すように前部伴板8を取り外す。
しかる後、流体圧シリンダ31の作動を解除し、長尺押圧
部材25の押圧力を解除する。長尺押圧部材25は、第1緩
衝器3の復元力によって徐々に上昇され、第8図に示す
状態から第7図に示す状態となる。その際、第1緩衝器
3は、上端パッド6と枠体の連結部2bとにわずかな間隙
があり、自然状態となっている。そこで、長尺押圧部材
25を取り外し、第1緩衝器3を枠体2から取り外し、第
1緩衝器3と前部伴板8の取り外し作業が完了する。
以上のようにして、緩衝装置1の組立・分解作業が行な
われるが、第1緩衝器3及び前部伴板8の枠体2への組
み付け及び取り外し作業については、予め、枠体2に第
2緩衝器4及び後部伴板9を組み付けた状態で行なって
もよく、その際には、機台の取付座21に後部架台23を取
付けることなく、後部伴板9を取付座21に直接取付ける
ことによって行なわれる。
また、本実施例の組立・分解装置によれば、第15図及び
第16図に示す緩衝器受9aを備えたダブル型緩衝装置1に
ついても、前記と同様にして組立・分解作業を行なうこ
とができるが、次ぎのようにして行なってもよい。
すなわち、予め、枠体2の後部に第2緩衝器4と緩衝器
受9aとを組み付け、緩衝器受9aの側を機台の取付座21に
直接取付け、前記と同様にして枠体の連結部2bと第1仕
切壁2dとの間に第1緩衝器3と前部伴板8とを組み付け
る。しかる後、枠体2を前記状態に取付けたままで、別
途用意された前部伴板押圧部材(図示せず)を前部伴板
8の両端に当接配置し、この押圧部材を押圧駆動装置30
によって引き下げ、前記押圧部材により各緩衝器3,4を
車両取付時の初圧以上の荷重状態に圧縮し、締付ボルト
10により連結し、第15図及び第16図に示すように組立て
る。また、分解作業については、前記組立作業と逆の工
程で行なうことができる。
(発明の効果) 本発明の第1及び第2の発明によれば、枠体に組み付け
又は組み付けられた第1緩衝器のゴムパッドにおける側
壁と平行な間隙に長尺押圧部材を装着配置し、この長尺
押圧部材に枠体の仕切壁方向の押圧力を作用し、前記ゴ
ムパッドを圧縮することにより、圧縮されたゴムパッド
と枠体の連結部との間に前部伴板及び残りのゴムパッド
を組み付ける空間を確保し、又は組み付けられた前部伴
板の荷重状態を解除し得るため、第1緩衝器及び前部伴
板の枠体への組み付け及び取り外しを円滑かつ適切に行
なうことができる。また、その際、第1緩衝器のゴムパ
ッドは、長尺押圧部材により広い範囲において押圧され
るため、損傷、変形等を生じることがなく圧縮される。
従って、品質の良いダブル型緩衝装置を製造することが
でき、またその保守管理を適切に行なうことが可能とな
った。
第3発明によれば、緩衝装置の枠体の後部を機台に固定
支持し、枠体に組み付け又は組み付けられた第1緩衝器
のゴムパッドにおける側壁と平行な間隙に長尺押圧部材
を装着配置し、この長尺押圧部材を押圧駆動装置により
機台方向に移動することにより、第1及び第2発明と同
様に、品質の良いダブル型緩衝装置の製造及び保守管理
を行なうことが可能となった。
また、第4発明によれば、緩衝装置の枠体の前部を機台
に固定支持し、枠体に第2緩衝器及び後部伴板を組み付
けた後、後部伴板に後部押圧部材を当接配置し、この後
部押圧部材を押圧駆動装置により機台方向に移動するこ
とにより、締付ボルトによる前部伴板と後部伴板の連結
又は取り外しを容易に行なうことができ、緩衝装置の総
ての組立工程及び分解工程を一貫して行なうことが可能
となった。
以上のように、本発明によれば、従来不可能であったダ
ブル型緩衝装置の製造、保守管理が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の実施例である組立・分解装置の説
明図で、第1図は緩衝装置の枠体に第1緩衝器及び前部
伴板を組み付ける状態を示す平面図、第2図は同じく側
面図、第3図は第1図のIII−III線に沿った断面図、第
4図は第1図のIV−IV線に沿った断面図、第5図は緩衝
装置の最終組立をする状態を示す平面図、第6図は同じ
く側面図である。第7〜12図は第1〜6図に示す組立・
分解装置による組立工程を説明する図である。第13図は
第1〜6図に示す組立・分解装置により組立られるダブ
ル型緩衝装置の平面図、第14図は同じく側面図、第15図
は他のダブル型緩衝装置の平面図、第16図は同じく側面
図である。 1…ダブル型緩衝装置、2…枠体、2a…枠体の側壁、2b
…枠体の連結部、2c…枠体の仕切壁、3,4…第1,第2の
緩衝器、5…中間パッド、6…上下の端パッド、7a.7b.
7c…中間パッドの間隙、8,9…前後部の伴板、9a…緩衝
器受、20…機台、21…取付座、23…後部架台、24…前部
架台、25…長尺押圧部材、26…後部押圧部材、30…押圧
駆動装置、31…流体圧シリンダ、32…ピストンロッド、
34…タイロッド。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行な一対の側壁の前部に連結器との連結
    部が形成され、中間部に仕切壁が形成された枠体と、こ
    の枠体の連結部と仕切壁との間に荷重状態で組み付けら
    れた第1緩衝器及び前部伴板と、仕切壁の後部に組み付
    けられた第2緩衝器及び後部伴板又は緩衝器受とを有
    し、各緩衝器が複数のゴムパッドを段重ねした形式のダ
    ブル型緩衝装置を組立てる方法において、 枠体の連結部と仕切壁との間に第1緩衝器のゴムパッド
    を所定枚数段重ねし、いずれかのゴムパッドにおける側
    壁と平行な間隙に長尺押圧部材を装着配置し、この長尺
    押圧部材の両端に仕切壁方向への押圧力を作用してゴム
    パッドを圧縮し、連結部と段重ねされたゴムパッドとの
    間に第1緩衝器の残りのゴムパッドと前部伴板とを組み
    付け、しかる後、前記押圧力を解除するとともに、長尺
    押圧部材を取り外し、第1緩衝器及び前部伴板を枠体に
    組み付けることを特徴とするダブル型緩衝装置の組立方
    法。
  2. 【請求項2】平行な一対の側壁の前部に連結器との連結
    部が形成され、中間部に仕切壁が形成された枠体と、こ
    の枠体の連結部と仕切壁との間に荷重状態で組み付けら
    れた第1緩衝器及び前部伴板と、仕切壁の後部に組み付
    けられた第2緩衝器及び後部伴板又は緩衝器受とを有
    し、各緩衝器が複数のゴムパッドを段重ねした形式のダ
    ブル型緩衝装置を分解する方法において、 枠体の連結部と仕切壁との間に組み付けられた第1緩衝
    器のゴムパッドにおける側壁と平行な間隙に長尺押圧部
    材を装着配置し、この長尺押圧部材の両端に仕切壁方向
    への押圧力を作用して所定枚数のゴムパッドを圧縮し、
    長尺押圧部材により押圧されていないゴムパッドと前部
    伴板とを取り外し、しかる後、前記押圧力を解除し、長
    尺押圧部材を取り外すとともに、残りのゴムパッドを取
    り外し、第1緩衝器及び前部伴板を枠体から取り外すこ
    とを特徴とするダブル型緩衝装置の分解方法。
  3. 【請求項3】平行な一対の側壁の前部に連結器との連結
    部が形成され、中間部に仕切壁が形成された枠体と、こ
    の枠体の連結部と仕切壁との間に荷重状態で組み付けら
    れた第1緩衝器及び前部伴板と、仕切壁の後部に組み付
    けられた第2緩衝器及び後部伴板又は緩衝器受とを有
    し、各緩衝器が複数のゴムパッドを段重ねした形式のダ
    ブル型緩衝装置を組立・分解する装置において、 枠体の後部を固定支持する機台と、枠体の連結部と仕切
    壁との間に組み付けられた第1緩衝器のゴムパッドにお
    ける側壁と平行な間隙に装着配置される長尺押圧部材
    と、この長尺押圧部材の両端と係脱可能に設けられ、長
    尺押圧部材を機台方向に移動し、長尺押圧部材と仕切壁
    との間に段重ねされた所定枚数のゴムパッドを圧縮する
    押圧駆動装置と、を備えてなることを特徴とするダブル
    型緩衝装置の組立・分解装置。
  4. 【請求項4】機台が枠体の後部又は前部を選択的に固定
    支持するように形成され、枠体の前部が機台に固定支持
    される際に使用され、枠体の仕切壁の後部に組み付けら
    れた後部伴板又は緩衝器受の後面に配置される後部押圧
    部材が長尺押圧部材と交換可能に設けられてなることを
    特徴とする請求項3記載のダブル型緩衝装置の組立・分
    解装置。
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