JP3258222B2 - ダブル型緩衝装置の組立、分解方法及びその装置 - Google Patents

ダブル型緩衝装置の組立、分解方法及びその装置

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JP3258222B2 JP34440095A JP34440095A JP3258222B2 JP 3258222 B2 JP3258222 B2 JP 3258222B2 JP 34440095 A JP34440095 A JP 34440095A JP 34440095 A JP34440095 A JP 34440095A JP 3258222 B2 JP3258222 B2 JP 3258222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両用の緩衝装
置、特にゴムパットを段重ねした緩衝器を2個備える形
式のダブル型緩衝装置の組立、分解方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のダブル型緩衝装置の
組立、分解方法及びその装置として、例えば特開平3−
016874号公報に記載されるものが知られている。
このダブル型緩衝装置の組立・分解装置は竪型構造であ
り、竪長の緩衝装置を竪方向に搬入して組立及び分解を
行う。
【0003】組立ての要領は、先ず、前側の緩衝器を枠
に組立て後、緩衝装置を反転して後側の緩衝器を組立て
るが、前側の緩衝器を組立てる際には緩衝装置全体の重
量を支持するために、枠の下部に後部架台を必要として
いた。一方、後側の緩衝器を組立てる際にも緩衝装置全
体の重量を支持するために、枠の下部に前部架台を必要
としていた。その他に、前・後部伴板を固定ボルトによ
つて締結するために、枠の上部に設置する後部押圧部材
を必要としていた。
【0004】しかして、このような従来のダブル型緩衝
装置の組立、分解方法及びその装置にあつては、次のよ
うな技術的課題を有している。前側の緩衝器を組立て
後、緩衝装置を反転してからでないと後側の緩衝器は組
立てられないので、クレーン作業を伴い作業効率が低下
する。
【0005】前側の緩衝器を組立てるには、後部架台を
設置し作業終了後には後部架台を撤去する。一方、後側
の緩衝器を組立てる際には、前部架台と後部押圧部材と
を設置し、作業完了後には前部架台及び後部押圧部材か
らなる設置部材をそれぞれ撤去しなければならない。こ
のため、架台等からなる組立て補助治具の設置及び撤去
といつた作業がその都度に亘つて必要となり、構造が複
雑であると共に多くの作業工数を必要としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、中央部の
仕切部11cの前後に位置し、四面が閉鎖状をなす前空
間部11aと後部が開放されて三面が閉鎖状をなす後空
間部11bとを有する枠11を備えると共に、前空間部
11aに前部伴板14を介して第1緩衝器12を装着
し、後空間部11bに後部伴板15を介して第2緩衝器
13を装着してなり、第1緩衝器12が、板状の弾性体
12bと高剛性の板状体12cとを相互に接合して形成
されたゴムパット12aを所定枚数積層して構成され、
第2緩衝器13が、板状の弾性体13bと高剛性の板状
体13cとを相互に接合して形成されたゴムパット13
aを所定枚数積層して構成されるダブル型緩衝装置の組
立方法であつて、後空間部11bに第2緩衝器13及び
後部伴板15を装着し、前空間部11aに第1緩衝器1
2の一部のゴムパット12aを装着した状態の枠11を
水平配置した組立用架台1に載置し、長尺押圧部材4を
組立用架台1に固縛して前記前空間部11aに装着した
ゴムパット12aの前方移動を制限した後、後部伴板1
5を前方に向けて押圧して前記前空間部11aに装着し
たゴムパット12a及び第2緩衝器13をそれぞれ圧縮
させ、前記前空間部11aに装着したゴムパット12a
の前面と枠11との間に間隔Lからなる空間部を生じさ
せ、該空間部に第1緩衝器12の残りのゴムパット12
a及び前部伴板14を挿入し、その後、後部伴板15の
押圧を解除して、長尺押圧部材4の組立用架台1との拘
束を解除して長尺押圧部材4を取外し、再び後部伴板1
5を押圧し、前部伴板14の前方移動を組立用架台1に
拘束させて第1緩衝器12及び第2緩衝器13をそれぞ
れ圧縮した状態とし、前部伴板14と後部伴板15とを
連結具16によつて連結して組立てることを特徴とする
ダブル型緩衝装置の組立方法である。請求項2の発明の
構成は、中央部の仕切部11cの前後に位置し、四面が
閉鎖状をなす前空間部11aと後部が開放されて三面が
閉鎖状をなす後空間部11bとを有する枠11を備える
と共に、前空間部11aに前部伴板14を介して第1緩
衝器12を装着し、後空間部11bに後部伴板15を介
して第2緩衝器13を装着してなり、第1緩衝器12
が、板状の弾性体12bと高剛性の板状体12cとを相
互に接合して形成されたゴムパット12aを所定枚数積
層して構成され、第2緩衝器13が、板状の弾性体13
bと高剛性の板状体13cとを相互に接合して形成され
たゴムパット13aを所定枚数積層して構成されるダブ
ル型緩衝装置の分解方法であつて、第1緩衝器12の前
端部に位置するゴムパット12aと次の後側のゴムパッ
ト12aとの間に長尺押圧部材4を挿入し、長尺押圧部
材4を水平配置した組立用架台1に固縛し、後部伴板1
5を前方に向けて押圧して第1緩衝器12及び第2緩衝
器13をそれぞれ圧縮し、第1緩衝器12の長尺押圧部
材4よりも前方に位置するゴムパット12aを非圧縮状
態にし、長尺押圧部材4よりも前方の第1緩衝器12の
ゴムパット12a及び前部伴板14を枠11より抜取
り、その後、後部伴板15の押圧を解除して第1緩衝器
12及び第2緩衝器13の圧縮力をそれぞれ解除し、長
尺押圧部材4を組立用架台1より抜き取り、第1緩衝器
12の残りのゴムパット12a並びに第2緩衝器13及
び後部伴板15を枠11から取り外すことを特徴とする
ダブル型緩衝装置の分解方法である。請求項3の発明の
構成は、中央部の仕切部11cの前後に位置し、四面が
閉鎖状をなす前空間部11aと後部が開放されて三面が
閉鎖状をなす後空間部11bとを有する枠11を備える
と共に、前空間部11aに前部伴板14を介して第1緩
衝器12を装着し、後空間部11bに後部伴板15を介
して第2緩衝器13を装着してなり、第1緩衝器12
が、板状の弾性体12bと高剛性の板状体12cとを相
互に接合して形成されたゴムパット12aを所定枚数積
層して構成され、第2緩衝器13が、板状の弾性体13
bと高剛性の板状体13cとを相互に接合して形成され
たゴムパット13aを所定枚数積層して構成されるダブ
ル型緩衝装置の組立・分解装置であつて、水平配置した
組立用架台1に、枠11の前後方向の移動を案内するよ
うに配置したガイド部材中7と、前部伴板14の前方移
動を制限するように配置したガイド部材前6と、ガイド
部材前6とガイド部材中7との間に配置され、左右方向
に開口して上下方向に所定間隔を有する複数個の嵌入穴
3aを形成した固定部材3と、後部伴板15を前方に向
けて押圧する押圧装置5とを固設して構成され、ダブル
型緩衝装置10を組立用架台1に載置し、固定部材3の
嵌入穴3aにそれぞれ長尺押圧部材4を挿入して長尺押
圧部材4よりも後方に位置する第1緩衝器12の前方移
動を拘束した状態として、押圧装置5を伸長作動させる
ことにより、第1緩衝器12及び第2緩衝器13が圧縮
可能であることを特徴とするダブル型緩衝装置の組立・
分解装置である。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、ダブル型緩衝装置1
0が次のようにして組立てられる。すなわち、組立用架
台1に水平配置して載置する枠11には、当初から、第
2緩衝器13及び後部伴板15並びに第1緩衝器12の
一部のゴムパット12aを装着する。そして、この第1
緩衝器12のゴムパット12aの前方移動を着脱自在な
長尺押圧部材4によつて制限した後、後部伴板15を前
方に向けて押圧し、第1緩衝器12のゴムパット12a
及び第2緩衝器13をそれぞれ圧縮させ、第1緩衝器1
2のゴムパット12aの前方に間隔Lの前空間部11a
からなる空間部を生じさせる。
【0008】続いて、この間隔Lから第1緩衝器12の
残りのゴムパット12a及び前部伴板14を挿入し、そ
の後、後部伴板15の押圧を解除して、長尺押圧部材4
の組立用架台1との拘束を解除して長尺押圧部材4を取
外す。次いで、再び後部伴板15を押圧して前部伴板1
4の前方移動を組立用架台1に拘束させて第1緩衝器1
2及び第2緩衝器13をそれぞれ圧縮した状態とし、前
部伴板14と後部伴板15とを連結具16によつて連結
して組立てる。従つて、枠11は組立用架台1に水平配
置されて安定的であると共に、組立用架台1に一度配置
した枠11は反転させることなく、ダブル型緩衝装置1
0に組立てられる。
【0009】請求項2の発明によれば、ダブル型緩衝装
置10が次のようにして分解される。すなわち、組立用
架台1にダブル型緩衝装置10を水平配置して載置し、
第1緩衝器12の前端部に位置するゴムパット12aと
次の後側のゴムパット12aとの間に長尺押圧部材4を
挿入し、長尺押圧部材4を組立用架台1に固縛する。次
いで、後部伴板15を前方に向けて押圧して第1緩衝器
12及び第2緩衝器13をそれぞれ圧縮し、第1緩衝器
12の前端部に位置するゴムパット12aを非圧縮状態
にし、長尺押圧部材4よりも前方の第1緩衝器12のゴ
ムパット12a及び前部伴板14を枠11より抜取る。
【0010】その後、後部伴板15の押圧を解除して第
1緩衝器12及び第2緩衝器13の圧縮力をそれぞれ解
除し、長尺押圧部材4を組立用架台1より抜き取り、第
1緩衝器12の残りのゴムパット12a並びに第2緩衝
器13及び後部伴板15を枠11から取り外す。従つ
て、組立用架台1に一度水平配置したダブル型緩衝装置
10は、反転させることなく、分解される。
【0011】請求項3の発明によれば、ダブル型緩衝装
置の組立・分解装置により、請求項1,2の組立・分解
の作用をそれぞれ得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の第
1実施の形態に係るダブル型緩衝装置の組立・分解装置
を示す。先ず、図6,図7を参照してダブル型緩衝装置
10について説明する。緩衝装置10は、枠11、第1
緩衝器12、第2緩衝器13、前部伴板14及び後部伴
板15を主構成要素とする。枠11は、前仕切部11d
と、ほぼ中央部の仕切部11cとを有し、両仕切部11
c,11dによつて区画されて四面が閉鎖状となつた前
空間部11aと、後部が開放されて三面が閉鎖状となつ
た後空間部11bと、前側の取付部11eとを有する。
取付部11eには、ピン挿入孔11fに図外のピンを挿
入して、図外の連結器が連結される。
【0013】また、第1緩衝器12は、図4,図5に示
すように鋼板からなる高剛性の板状体12cの前後両面
にゴム質板状の弾性体12bをそれぞれ接合したゴムパ
ット12aを1ユニットとし、複数ユニットのゴムパッ
ト12aを前後方向に段重ねして構成される。なお、弾
性体12bは、板状体12cの表裏両面のそれぞれ上下
に所定間隔を置いて固着されている。第2緩衝器13
は、第1緩衝器12と同様の構造を有し、図4に示すよ
うにゴム質板状の弾性体13bと鋼板からなる高剛性の
板状体13cとを接合したゴムパット13aを1ユニッ
トとし、複数ユニットのゴムパット13aを前後方向に
段重ねして構成される。
【0014】第1緩衝器12は、複数の弾性体12bを
段重ねした方向より圧縮し、前仕切部11dとの間に前
部伴板14を介装した状態として前空間部11aに組み
込み、また、第2緩衝器13は、同様に複数の弾性体1
3bを段重ねした方向より圧縮し、後側に後部伴板15
を介装した状態として後空間部11bに組み込む。な
お、図6に示すように前空間部11aの前後方向長さA
は、第1緩衝器12及び前部伴板14の前後方向長さB
よりも小(A<B)である。この第1緩衝器12及び第
2緩衝器13は、図7に示すように後部伴板15及び仕
切部11cを通した連結具である固定ボルト16を前部
伴板14にねじ込み、両緩衝器12,13に初圧縮を与
えた状態、つまり車体への取付け状態として組み立て
る。従つて、枠11の仕切部11cと第1緩衝器12及
び第2緩衝器13には、固定ボルト16を挿入可能なボ
ルト穴又は空間部が形成され、前部伴板14には、ねじ
孔が形成されている。なお、固定ボルト16は、車両へ
の取付け後に取外し、前・後部伴板14,15を車両の
伴板守(図示せず)に圧着させる。
【0015】このような第2緩衝器13を後空間部11
bに組み立てるには、図6に矢印で示すように第2緩衝
器13を後側(図上で右側)から前方(左方)に挿入
し、挿入後、後部伴板15を介して外部動力により押圧
圧縮することにより容易に行われ得るが、第1緩衝器1
2は、四面によつて囲まれた前空間部11aの縦方向の
長さが前部伴板14及び第1緩衝器12の自由長よりも
短く、この前空間部11aに圧縮状態で挿入しなければ
ならないため、以下に述べるダブル型緩衝装置の組立・
分解装置を使用する。
【0016】ダブル型緩衝装置の組立・分解装置の構成
について図1〜図5を参照して説明する。組立用架台1
は、平板状をなして水平配置される基板2を有し、この
基板2上には、それぞれ幅方向の左右に対をなすガイド
部材前6、ガイド部材中7及びガイド部材後8が前側か
ら順次に固設されると共に、各対のガイド部材前6、ガ
イド部材中7及びガイド部材後8の間にほぼ位置させ
て、それぞれガイド部材下9が固設されている。一対の
ガイド部材前6は、組立て対象となる緩衝装置10の枠
11の前部となる一対の取付部11eをそれぞれ幅方向
に対して位置決めし前後方向に案内すると共に、前部伴
板14を当接させ、その前方移動を制限する機能を併有
する。一対のガイド部材中7は、同じく枠11のほぼ中
央部となる仕切部11cを幅方向に対して位置決めし前
後方向に案内する。ガイド部材後8は、後部伴板15を
幅方向に対して位置決めし前後方向に案内する。ガイド
部材下9は、図4,図5に示すように枠11の下面を適
宜に支持して高さ方向に対して位置決めする。
【0017】更に、左右に対をなす固定部材3が、ガイ
ド部材前6とガイド部材中7との間の適当箇所に位置さ
せて、基板2上に固設される。各固定部材3は、上下方
向に所定間隔で形成した複数個の嵌入穴3aをそれぞれ
有し、対向する一対の嵌入穴3aに対しそれぞれ長尺押
圧部材4が着脱自在である。しかして、上記の対をなす
ガイド部材前6、ガイド部材中7、ガイド部材後8及び
固定部材3は、組立用架台1の長軸に対し、左右対称に
配置されている。なお、各固定部材3の嵌入穴3aは、
図5に示すように一対の弾性体12bの上下両側部及び
中間部に対応させて、3個形成してあり、各長尺押圧部
材4は、高剛性の板状体12cに当接する。
【0018】また、ガイド部材後8の後方の基板2に
は、伸縮可能な押圧装置5が所定高さに固設されてい
る。押圧装置5は、緩衝装置10を組立用架台1上に載
荷する際には緩衝装置10の支障にならない位置に後退
し、組立・分解動作の開始によつて伸長する。この押圧
装置5は、複動式のシリンダ装置によつて構成され、ピ
ストンロッドの先端に固定した押圧部材5aが後部伴板
15の中央部に当接し得る。
【0019】緩衝装置10は、図1に示すように第2緩
衝器13については正規枚数(全枚数)のゴムパット1
3aを後部伴板15と共に枠11の後空間部11bの中
に挿入し、一方、第1緩衝器12については長尺押圧部
材4を固定部材3の嵌入穴3aに挿入可能な枚数だけの
ゴムパット12aを枠11の前空間部11aの仕切部1
1c側に挿入して(挿入可能なゴムパット12aの枚数
は、長尺押圧部材4の強度やゴムパット12aの挿入作
業の容易さ等によつておのずと決まるものである。)、
枠11がガイド部材前6、ガイド部材中7、ガイド部材
下9に、後部伴板15がガイド部材後8にそれぞれ案内
された状態にセット可能である。
【0020】次に作用について説明する。先ず、緩衝装
置の組立方法について説明する。図1に示すように枠1
1を各ガイド部材6,7,9の間に位置させて組立用架
台1の基板2上に設置する。この枠11には、正規枚数
のゴムパット13aからなる第2緩衝器13及び後部伴
板15が後空間部11bに配置されると共に、所定枚数
(一部)のゴムパット12aからなる第1緩衝器12が
仕切部11cに密接させた状態で前空間部11aに配置
されている。第1緩衝器12のゴムパット12aは、長
尺押圧部材4を固定部材3に固定可能な枚数に設定して
ある。次いで、長尺押圧部材4を、対向する固定部材3
の嵌入穴3aにそれぞれ挿入架設して組立用架台1に固
縛する。
【0021】この状態で、枠11が各ガイド部材6,
7,9に案内され、後部伴板15がガイド部材8に案内
されて前後方向の移動が可能である。この状態から押圧
装置5を前方(図上で左方向)に伸長作動させれば、後
部伴板15が押圧部材5aによつて押圧され、枠11及
び後部伴板15が各ガイド部材6,7,9,8を案内に
して前方向に移動する。同時に第1緩衝器12が長尺押
圧部材4によつて前方移動を制限されているので、枠1
1に装着した第1,第2緩衝器12,13が共に弾性的
に圧縮変形する。第2緩衝器13は、仕切部11cと後
部伴板15との間で圧縮され、また、固定部材3に取り
付けた長尺押圧部材4に係止する第1緩衝器12は、長
尺押圧部材4と仕切部11cとの間で圧縮され、それぞ
れゴムパット12a,13aの枚数比に応じた寸法だけ
撓められる。
【0022】第2緩衝器13が所定量撓められたなら、
押圧装置5の押圧力を保持した状態とする。これにより
緩衝装置10は図2に示す状態で安定静止し、前仕切部
11dと長尺押圧部材4との間に比較的大きな間隔Lの
前空間部11aからなる空間部が形成される。この間隔
Lは、枠11が図1より図2の位置へと前方向に向かつ
て押されたことと、第1緩衝器12が圧縮されたことに
より、当初に比して拡大している。続いて、図2に示す
間隔Lからなる空間部内に残りのゴムパット12a及び
前部伴板14の順に、図2に矢印イ及び図4に矢印ロに
て示すように側方向より挿入する。
【0023】このようにして、第1緩衝器12の所定枚
数のゴムパット12a及び前部伴板14が前空間部11
aに配置されたなら、押圧装置5を没入作動させて図上
で右後方に後退させる。これにより、枠11が、両緩衝
器12,13の反発力によつて右方向に後退するので、
ゴムパット12aの板状体12cと長尺押圧部材4との
圧接状態が解除され、長尺押圧部材4を固定部材3の嵌
入穴3aより抜き去ることが可能となる。
【0024】図3に示すように長尺押圧部材4を抜き去
つた後、再び押圧装置5を左方に前進させれば、緩衝装
置10は再び左前方に向かつて前進するが、前部伴板1
4がガイド部材6に当接して前進を妨げられるので、第
1緩衝器12は前部伴板14と枠11の仕切部11cと
の間で、第2緩衝器13は後部伴板15と枠11の仕切
部11cとの間で、それぞれ弾性的に等量圧縮される。
この状態で、図7に示す固定ボルト16を後部伴板1
5、仕切部11c及び各緩衝器12,13に挿通させ、
前部伴板14にねじ込み、両緩衝器12,13を初期圧
縮荷重の掛かつた状態、つまり図7の状態として固定す
る。
【0025】これにより、緩衝装置10は組立て作業が
完了するので、緩衝装置10を図外のクレーン等によつ
て吊り上げて組立用架台1より離脱させれば、次の緩衝
装置10の組立て準備が整うことになる。
【0026】また、ダブル型緩衝装置10の分解作業に
ついても上記組立て作業の逆手順によつてほぼ同様に行
うことができる。分解作業は、定期点検、故障時に際し
て緩衝装置10を車両から取外すために行われる。
【0027】先ず、図7に示すように後部伴板15及び
前部伴板14の間の両緩衝器12,13に圧縮を与える
ように固定ボルト16を締結して緩衝装置10を車両か
ら取り外す。次いで、緩衝装置10を基板2上に載置
し、図3に示すとほぼ同様の位置として、第1緩衝器1
2の最前端部に位置するゴムパット12aと次のゴムパ
ット12aとの間に長尺押圧部材4を挿入して組立用架
台1上の固定部材3に固定し、長尺押圧部材4を組立用
架台1に固縛する。この状態から、後部伴板15の後面
を押圧装置5の押圧部材5aによつて押圧し、長尺押圧
部材4よりも後方に位置する第1緩衝器12の一部及び
第2緩衝器13の全体を圧縮し、長尺押圧部材4よりも
前方に位置する第1緩衝器12のゴムパット12aを非
圧縮状態にする。この状態で、前部伴板14と長尺押圧
部材4よりも前方に位置する第1緩衝器12のゴムパッ
ト12aとを、枠11の前空間部11aより抜取る。固
定ボルト16は、事前に抜き取る。
【0028】その後、押圧装置5による後部伴板15の
押圧を解除して長尺押圧部材4よりも後方に位置する第
1緩衝器12及び第2緩衝器13の圧縮力を解除して、
各長尺押圧部材4を組立用架台1上の固定部材3の嵌入
穴3aより抜き取る。第1緩衝器12の残りのゴムパッ
ト12a並びに第2緩衝器13及び後部伴板15は、そ
の後に枠11から取り外す。なお、長尺押圧部材4は、
前部伴板14及び一部のゴムパット12aが取外し可能
なように、第1緩衝器12の前端部付近に位置するゴム
パット12aと次のゴムパット12aとの間に挿入すれ
ばよく、最前端部に位置するゴムパット12aと次のゴ
ムパット12aとの間に挿入する必要は必ずしもない。
【0029】ところで、上記の実施の形態にあつては、
ガイド部材前6によつて枠11の前後方向の移動を案内
すると共に前部伴板14の前方移動を制限させたが、ガ
イド部材前6に前部伴板14を当接させて前方移動を制
限させる機能のみを与え、ガイド部材前6とは別個のガ
イド部材によつて枠11の前後方向の移動を案内するこ
とも可能である。また、組立用架台1上に配置したガイ
ド部材下9によつて枠11を支持するようにしたが、枠
11を組立用架台1の上面に直接支持し、ガイド部材下
9を省略することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、ダブル型緩衝装置の組立、分解作業に
際して重量物である緩衝装置を反転させる必要はなく、
押圧装置、長尺押圧部材及び連結具のみを操作すればよ
い。このように、ダブル型緩衝装置を一度所定位置にセ
ットすれば、その後は架台等の設置、撤去作業も不必要
であり、作業効率が従来に比して飛躍的に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係るダブル型緩衝
装置の組立・分解装置を示す平面図。
【図2】 同じく作用説明図。
【図3】 同じく作用説明図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 図1のV−V線断面図。
【図6】 ダブル型緩衝装置を分解して示す側面図。
【図7】 ダブル型緩衝装置を示す側面図。
【符号の説明】
1:組立用架台、3:固定部材、3a:嵌入穴、4:長
尺押圧部材、5:押圧装置、6:ガイド部材前、7:ガ
イド部材中、8:ガイド部材後、9:ガイド部材下、1
0:ダブル型緩衝装置、11:枠、11a:前空間部、
11b:後空間部、11c:仕切部、12:第1緩衝
器、12a:ゴムパット、12b:弾性体、12c:板
状体、13:第2緩衝器、13a:ゴムパット、13
b:弾性体、13c:板状体、14:前部伴板、15:
後部伴板、16:固定ボルト(連結具)、L:間隔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−16874(JP,A) 実開 昭63−195139(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61G 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部の仕切部(11c)の前後に位置
    し、四面が閉鎖状をなす前空間部(11a)と後部が開
    放されて三面が閉鎖状をなす後空間部(11b)とを有
    する枠(11)を備えると共に、前空間部(11a)に
    前部伴板(14)を介して第1緩衝器(12)を装着
    し、後空間部(11b)に後部伴板(15)を介して第
    2緩衝器(13)を装着してなり、第1緩衝器(12)
    が、板状の弾性体(12b)と高剛性の板状体(12
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(12
    a)を所定枚数積層して構成され、第2緩衝器(13)
    が、板状の弾性体(13b)と高剛性の板状体(13
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(13
    a)を所定枚数積層して構成されるダブル型緩衝装置の
    組立方法であつて、後空間部(11b)に第2緩衝器
    (13)及び後部伴板(15)を装着し、前空間部(1
    1a)に第1緩衝器(12)の一部のゴムパット(12
    a)を装着した状態の枠(11)を水平配置した組立用
    架台(1)に載置し、長尺押圧部材(4)を組立用架台
    (1)に固縛して前記前空間部(11a)に装着したゴ
    ムパット(12a)の前方移動を制限した後、後部伴板
    (15)を前方に向けて押圧して前記前空間部(11
    a)に装着したゴムパット(12a)及び第2緩衝器
    (13)をそれぞれ圧縮させ、前記前空間部(11a)
    に装着したゴムパット(12a)の前面と枠(11)と
    の間に間隔(L)からなる空間部を生じさせ、該空間部
    に第1緩衝器(12)の残りのゴムパット(12a)及
    び前部伴板(14)を挿入し、その後、後部伴板(1
    5)の押圧を解除して、長尺押圧部材(4)の組立用架
    台(1)との拘束を解除して長尺押圧部材(4)を取外
    し、再び後部伴板(15)を押圧し、前部伴板(14)
    の前方移動を組立用架台(1)に拘束させて第1緩衝器
    (12)及び第2緩衝器(13)をそれぞれ圧縮した状
    態とし、前部伴板(14)と後部伴板(15)とを連結
    具(16)によつて連結して組立てることを特徴とする
    ダブル型緩衝装置の組立方法。
  2. 【請求項2】 中央部の仕切部(11c)の前後に位置
    し、四面が閉鎖状をなす前空間部(11a)と後部が開
    放されて三面が閉鎖状をなす後空間部(11b)とを有
    する枠(11)を備えると共に、前空間部(11a)に
    前部伴板(14)を介して第1緩衝器(12)を装着
    し、後空間部(11b)に後部伴板(15)を介して第
    2緩衝器(13)を装着してなり、第1緩衝器(12)
    が、板状の弾性体(12b)と高剛性の板状体(12
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(12
    a)を所定枚数積層して構成され、第2緩衝器(13)
    が、板状の弾性体(13b)と高剛性の板状体(13
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(13
    a)を所定枚数積層して構成されるダブル型緩衝装置の
    分解方法であつて、第1緩衝器(12)の前端部に位置
    するゴムパット(12a)と次の後側のゴムパット(1
    2a)との間に長尺押圧部材(4)を挿入し、長尺押圧
    部材(4)を水平配置した組立用架台(1)に固縛し、
    後部伴板(15)を前方に向けて押圧して第1緩衝器
    (12)及び第2緩衝器(13)をそれぞれ圧縮し、第
    1緩衝器(12)の長尺押圧部材4よりも前方に位置す
    るゴムパット(12a)を非圧縮状態にし、長尺押圧部
    材(4)よりも前方の第1緩衝器(12)のゴムパット
    (12a)及び前部伴板(14)を枠(11)より抜取
    り、その後、後部伴板(15)の押圧を解除して第1緩
    衝器(12)及び第2緩衝器(13)の圧縮力をそれぞ
    れ解除し、長尺押圧部材(4)を組立用架台(1)より
    抜き取り、第1緩衝器(12)の残りのゴムパット(1
    2a)並びに第2緩衝器(13)及び後部伴板(15)
    を枠(11)から取り外すことを特徴とするダブル型緩
    衝装置の分解方法。
  3. 【請求項3】 中央部の仕切部(11c)の前後に位置
    し、四面が閉鎖状をなす前空間部(11a)と後部が開
    放されて三面が閉鎖状をなす後空間部(11b)とを有
    する枠(11)を備えると共に、前空間部(11a)に
    前部伴板(14)を介して第1緩衝器(12)を装着
    し、後空間部(11b)に後部伴板(15)を介して第
    2緩衝器(13)を装着してなり、第1緩衝器(12)
    が、板状の弾性体(12b)と高剛性の板状体(12
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(12
    a)を所定枚数積層して構成され、第2緩衝器(13)
    が、板状の弾性体(13b)と高剛性の板状体(13
    c)とを相互に接合して形成されたゴムパット(13
    a)を所定枚数積層して構成されるダブル型緩衝装置の
    組立・分解装置であつて、水平配置した組立用架台
    (1)に、枠(11)の前後方向の移動を案内するよう
    に配置したガイド部材中(7)と、前部伴板(14)の
    前方移動を制限するように配置したガイド部材前(6)
    と、ガイド部材前(6)とガイド部材中(7)との間に
    配置され、左右方向に開口して上下方向に所定間隔を有
    する複数個の嵌入穴(3a)を形成した固定部材(3)
    と、後部伴板(15)を前方に向けて押圧する押圧装置
    (5)とを固設して構成され、ダブル型緩衝装置(1
    0)を組立用架台(1)に載置し、固定部材(3)の嵌
    入穴(3a)にそれぞれ長尺押圧部材(4)を挿入して
    長尺押圧部材(4)よりも後方に位置する第1緩衝器
    (12)の前方移動を拘束した状態として、押圧装置
    (5)を伸長作動させることにより、第1緩衝器(1
    2)及び第2緩衝器(13)が圧縮可能であることを特
    徴とするダブル型緩衝装置の組立・分解装置。
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