JPH07128065A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH07128065A JPH07128065A JP5278312A JP27831293A JPH07128065A JP H07128065 A JPH07128065 A JP H07128065A JP 5278312 A JP5278312 A JP 5278312A JP 27831293 A JP27831293 A JP 27831293A JP H07128065 A JPH07128065 A JP H07128065A
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Links
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Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した振動モードになる振動子を容易に加
工することができ、更に圧電素子を容易に貼着させる。 【構成】 ケーシング内に支持用ピンで支持される振動
子1を、正四角形1aの内心円5の半径より長く正四角
形1aの外心円6の半径より短い半径の円形1bにより
正四角形1aを面取りした横断面形状から成る柱状にす
る。これにより振動子1を加工する際に、厳密な角度精
度、寸法精度が要求されないので加工が容易になり、更
に振動モードを安定させることができる。また、このよ
うな横断面形状に形成させたので、振動子1に対して圧
電素子(駆動用圧電トランスデューサ、検出用圧電トラ
ンスデューサ)を容易に貼着させることができる。
工することができ、更に圧電素子を容易に貼着させる。 【構成】 ケーシング内に支持用ピンで支持される振動
子1を、正四角形1aの内心円5の半径より長く正四角
形1aの外心円6の半径より短い半径の円形1bにより
正四角形1aを面取りした横断面形状から成る柱状にす
る。これにより振動子1を加工する際に、厳密な角度精
度、寸法精度が要求されないので加工が容易になり、更
に振動モードを安定させることができる。また、このよ
うな横断面形状に形成させたので、振動子1に対して圧
電素子(駆動用圧電トランスデューサ、検出用圧電トラ
ンスデューサ)を容易に貼着させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飛行体、船舶、車両、
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、コリオリの力による屈曲振動から角速度
を検出する振動ジャイロに関する。
ロボットなどの位置、姿勢制御に適した振動ジャイロに
係わり、特に、コリオリの力による屈曲振動から角速度
を検出する振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、速度を有する物体に角速度が
加わると、その速度の方向に垂直な方向にコリオリの力
が発生することが知られている。この原理を利用し、図
6に示すように振動子21のx軸面21x、y軸面21y
にトランスデューサ22、23を貼着し、振動子21を
x軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸回り
に角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリオリ
の力Fcにより起きる屈曲振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
加わると、その速度の方向に垂直な方向にコリオリの力
が発生することが知られている。この原理を利用し、図
6に示すように振動子21のx軸面21x、y軸面21y
にトランスデューサ22、23を貼着し、振動子21を
x軸方向に屈曲振動を起こさせて速度を与え、z軸回り
に角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコリオリ
の力Fcにより起きる屈曲振動を検知することにより、
この角速度Ωを測定する振動ジャイロが提案されている
(特開昭62−106315号、特開平1−25001
4号、特開平2−51066号、特開平2−80911
号、特開平2−82164号、特開平2−187621
号、特開平2−187622号、特開平2−20121
8号公報)。
【0003】これらの振動ジャイロには、その振動子に
着目すれば音又型や図示のような音片型等色々の種類が
あるが、何れも振動子21に駆動用圧電トランスデュー
サ22によりx軸方向に屈曲運動の振動を起こさせ、z
軸回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコ
リオリの力Fcにより起きる振動の振動数を検出用圧電
トランスデューサ23により検知し、角速度Ωを測定す
るものである。
着目すれば音又型や図示のような音片型等色々の種類が
あるが、何れも振動子21に駆動用圧電トランスデュー
サ22によりx軸方向に屈曲運動の振動を起こさせ、z
軸回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコ
リオリの力Fcにより起きる振動の振動数を検出用圧電
トランスデューサ23により検知し、角速度Ωを測定す
るものである。
【0004】この場合、振動子21の駆動側(x軸)の
共振周波数とy軸方向に発生するコリオリの力Fcの共
振周波数とはそれぞれ振動子21の断面2次モーメント
をIとすればI1/2に比例するので、x軸方向とy軸方
向との振動子21の断面2次モーメントIが一致し、し
たがってx軸方向とy軸方向との振動子21の共振周波
数ωも一致することが振動ジャイロの特性の安定化、検
出効率の点で望ましい。このような振動ジャイロの特性
を満足させる振動子の形状として、正n角形(nは3以
上の正の整数)の横断面を有する音片が使用されてい
る。この音片の横断面は正n角形の重心を通るすべての
中線に対して断面2次モーメントが等しいことが要求さ
れる。
共振周波数とy軸方向に発生するコリオリの力Fcの共
振周波数とはそれぞれ振動子21の断面2次モーメント
をIとすればI1/2に比例するので、x軸方向とy軸方
向との振動子21の断面2次モーメントIが一致し、し
たがってx軸方向とy軸方向との振動子21の共振周波
数ωも一致することが振動ジャイロの特性の安定化、検
出効率の点で望ましい。このような振動ジャイロの特性
を満足させる振動子の形状として、正n角形(nは3以
上の正の整数)の横断面を有する音片が使用されてい
る。この音片の横断面は正n角形の重心を通るすべての
中線に対して断面2次モーメントが等しいことが要求さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7(a)、
(b)、図8(a)、(b)に示すような正n角形のn
の小さい正四角形、正三角形から成る振動子51、61
では、横断面の寸法精度(L=L′)、角度精度(α=
α′)のバラツキが断面2次モーメントに大きく影響す
るので、振動ジャイロの測定効率に大きく影響を与える
ことになる。従って振動子は極めて高精度に加工する必
要があった。一方、正n角形のnが大きくなれば横断面
の寸法精度(L=L′)、角度精度(α=α′)のバラ
ツキによる断面2次モーメントに与える影響が少なくな
るので、振動ジャイロの測定効率のバラツキが良好にな
るが、加工が困難となり相対的に逆効果になる。
(b)、図8(a)、(b)に示すような正n角形のn
の小さい正四角形、正三角形から成る振動子51、61
では、横断面の寸法精度(L=L′)、角度精度(α=
α′)のバラツキが断面2次モーメントに大きく影響す
るので、振動ジャイロの測定効率に大きく影響を与える
ことになる。従って振動子は極めて高精度に加工する必
要があった。一方、正n角形のnが大きくなれば横断面
の寸法精度(L=L′)、角度精度(α=α′)のバラ
ツキによる断面2次モーメントに与える影響が少なくな
るので、振動ジャイロの測定効率のバラツキが良好にな
るが、加工が困難となり相対的に逆効果になる。
【0006】また、振動子の横断面形状を円形(n=
∞)にすることにより、加工技術に係わらず振動ジャイ
ロの測定効率を良好にすることができる。しかし、振動
子に圧電素子を貼着する振動ジャイロでは、振動子に対
して圧電素子を適切に貼着することが困難であった。
∞)にすることにより、加工技術に係わらず振動ジャイ
ロの測定効率を良好にすることができる。しかし、振動
子に圧電素子を貼着する振動ジャイロでは、振動子に対
して圧電素子を適切に貼着することが困難であった。
【0007】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、安定した振動モードになる振動
子を容易に加工することができ、更に圧電素子を容易に
貼着することができる振動ジャイロを提供することを目
的とする。
ためになされたもので、安定した振動モードになる振動
子を容易に加工することができ、更に圧電素子を容易に
貼着することができる振動ジャイロを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(但
しnは3以上の正の整数)で構成された角柱形状の振動
子を備えた振動ジャイロにおいて、正n角形で構成され
た振動子を正n角形の内心円の半径より長く正n角形の
外心円の半径より短い半径の円形により面取りされる横
断面形状にしたものである。
に本発明の振動ジャイロは、横断面形状が正n角形(但
しnは3以上の正の整数)で構成された角柱形状の振動
子を備えた振動ジャイロにおいて、正n角形で構成され
た振動子を正n角形の内心円の半径より長く正n角形の
外心円の半径より短い半径の円形により面取りされる横
断面形状にしたものである。
【0009】
【作用】横断面形状が正n角形から成る振動子を正n角
形の内心円の半径より長く正n角形の外心円の半径より
短い半径の円形により面取りされる横断面形状にしたの
で、正n角形の重心を通るどのような中立軸に対して
も、断面2次モーメントを安定させることができる。こ
れにより安定した振動モードになる振動子を容易に加工
することができ、更に圧電素子を容易に貼着することが
できる。
形の内心円の半径より長く正n角形の外心円の半径より
短い半径の円形により面取りされる横断面形状にしたの
で、正n角形の重心を通るどのような中立軸に対して
も、断面2次モーメントを安定させることができる。こ
れにより安定した振動モードになる振動子を容易に加工
することができ、更に圧電素子を容易に貼着することが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の振動ジャイロを両端自由の音
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
本発明の振動ジャイロは図2に示すように、振動子1を
x軸方向に屈曲運動の振動を起こさせて速度を与え、z
軸回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコ
リオリの力Fcによる振動を検知することにより、この
角速度Ωを測定するものである。この振動ジャイロに使
用する振動子1は図1に示すように、正四角形1aの内
心円5の半径より長く正四角形1aの外心円6の半径よ
り短い半径の円形1bにより正四角形1aを面取りした
横断面形状から成る柱状である。即ち図3(a)、
(b)、(c)に示すように、正四角形の内心円5、正
四角形の外心円6間の範囲に円形1bを位置させれば、
正四角形1aを円形1bにより面取りした横断面形状に
することができる。
片型に適用した実施例につき図面を参照して説明する。
本発明の振動ジャイロは図2に示すように、振動子1を
x軸方向に屈曲運動の振動を起こさせて速度を与え、z
軸回りに角速度Ωを受けたときにy軸方向に発生するコ
リオリの力Fcによる振動を検知することにより、この
角速度Ωを測定するものである。この振動ジャイロに使
用する振動子1は図1に示すように、正四角形1aの内
心円5の半径より長く正四角形1aの外心円6の半径よ
り短い半径の円形1bにより正四角形1aを面取りした
横断面形状から成る柱状である。即ち図3(a)、
(b)、(c)に示すように、正四角形の内心円5、正
四角形の外心円6間の範囲に円形1bを位置させれば、
正四角形1aを円形1bにより面取りした横断面形状に
することができる。
【0011】これにより振動子1の横断面形状を形成す
る正四角形1aの重心と円形1bの中心とを通るどのよ
うな中立軸に対しても、断面2次モーメントを一定にさ
せることができる。更に、このように形成される振動子
1の横断面形状には鋭角部や直角部がないので、断面2
次モーメントの急激な変化部分がなくなる。尚、図4
(a)、(b)に示すように、正四角形1aと円形1b
とが接触しているだけでは、振動子1の断面2次モーメ
ントを一定にさせたり、断面2次モーメントの急激な変
化部分をなくすことはできない。
る正四角形1aの重心と円形1bの中心とを通るどのよ
うな中立軸に対しても、断面2次モーメントを一定にさ
せることができる。更に、このように形成される振動子
1の横断面形状には鋭角部や直角部がないので、断面2
次モーメントの急激な変化部分がなくなる。尚、図4
(a)、(b)に示すように、正四角形1aと円形1b
とが接触しているだけでは、振動子1の断面2次モーメ
ントを一定にさせたり、断面2次モーメントの急激な変
化部分をなくすことはできない。
【0012】このような振動子1は、メカニカルQ、ヤ
ング率、密度の温度係数、線膨張係数、等方性などの諸
特性を考慮して恒弾性材料が使用されているNi−SP
AN−CまたはCo−エリンバ等の恒弾性金属材料やガ
ラス、セラミック等の恒弾性電気絶縁物で構成される。
後者の恒弾性電気絶縁物としてはヤング率の温度係数が
小さく線膨張係数が小さい絶縁物で、特殊ガラスが好適
に採用される。特殊ガラスは恒弾性である他、メカニカ
ルQが大きく等方的であり、振動子として必要な特性を
備えている。特殊ガラスとしては、低膨張の鉛を含むガ
ラスが特に好ましい。例えば、PbO-SiO2、PbO-B2O3、Pb
O-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-
PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R
2O:Na2O、K2O)系またはこれらのSiO2分をB2O3若しくはP
2O5で置換した系が採用できる。鉛を含むこれらのガラ
スは恒弾性であって低線膨張係数を有しており振動ジャ
イロに必要な特性を具備している。
ング率、密度の温度係数、線膨張係数、等方性などの諸
特性を考慮して恒弾性材料が使用されているNi−SP
AN−CまたはCo−エリンバ等の恒弾性金属材料やガ
ラス、セラミック等の恒弾性電気絶縁物で構成される。
後者の恒弾性電気絶縁物としてはヤング率の温度係数が
小さく線膨張係数が小さい絶縁物で、特殊ガラスが好適
に採用される。特殊ガラスは恒弾性である他、メカニカ
ルQが大きく等方的であり、振動子として必要な特性を
備えている。特殊ガラスとしては、低膨張の鉛を含むガ
ラスが特に好ましい。例えば、PbO-SiO2、PbO-B2O3、Pb
O-P2O5系、R2O-PbO-SiO2、R2O-CaO-PbO-SiO2、R2O-ZnO-
PbO-SiO2、R2O-BaO-PbO-SiO2、R2O-Al2O3-PbO-SiO2(R
2O:Na2O、K2O)系またはこれらのSiO2分をB2O3若しくはP
2O5で置換した系が採用できる。鉛を含むこれらのガラ
スは恒弾性であって低線膨張係数を有しており振動ジャ
イロに必要な特性を具備している。
【0013】更に振動子1には、振動子の共振周波数で
x軸方向に振動させて速度を与えるために、そのx面1
xに駆動用圧電トランスデューサ2、y軸方向に発生す
るコリオリの力Fcによる振動を検知するために、その
y面1yに検出用圧電トランスデューサ3が貼着されて
いる。駆動用圧電トランスデューサ2に駆動信号を印加
し、振動子1のx軸方向に振動させて速度を与えれば、
検出用圧電トランスデューサ3によりy軸方向の信号を
検出してy軸方向に発生するコリオリの力Fcによる振
動を検知し、出力信号を取り出す。尚、振動子1のx面
1x、y面1yにそれぞれ駆動用圧電トランスデューサ
2、検出用圧電トランスデューサ3を4個貼着し、これ
らのトランスデューサをブリッジ回路に形成することに
より効率よく信号を取り出すことができる。
x軸方向に振動させて速度を与えるために、そのx面1
xに駆動用圧電トランスデューサ2、y軸方向に発生す
るコリオリの力Fcによる振動を検知するために、その
y面1yに検出用圧電トランスデューサ3が貼着されて
いる。駆動用圧電トランスデューサ2に駆動信号を印加
し、振動子1のx軸方向に振動させて速度を与えれば、
検出用圧電トランスデューサ3によりy軸方向の信号を
検出してy軸方向に発生するコリオリの力Fcによる振
動を検知し、出力信号を取り出す。尚、振動子1のx面
1x、y面1yにそれぞれ駆動用圧電トランスデューサ
2、検出用圧電トランスデューサ3を4個貼着し、これ
らのトランスデューサをブリッジ回路に形成することに
より効率よく信号を取り出すことができる。
【0014】尚、振動子1は支持用ピン4でケーシング
内に支持されている。以上のように構成された振動ジャ
イロの動作について以下に述べる。振動子1を駆動用圧
電トランスデューサ2によりx軸方向に振動させて速度
を与える。この状態でz軸回りに角速度Ωを受けたとき
にy軸方向に発生するコリオリの力による振動が検出用
トランスデューサ3から検出される。この場合、振動子
1は、正四角形1aを正四角形1aの内心円5の半径よ
り長く正四角形1aの外心円6の半径より短い半径の円
形1bにより面取りした横断面形状から成るので、振動
子1の横断面形状を形成する正四角形1aの重心と円形
1bの中心とを通るどのような中立軸に対しても、断面
2次モーメントを一定にさせることができ、かつx軸方
向共振周波数ωxとy軸方向共振周波数ωyとを合致す
ることが可能になる。
内に支持されている。以上のように構成された振動ジャ
イロの動作について以下に述べる。振動子1を駆動用圧
電トランスデューサ2によりx軸方向に振動させて速度
を与える。この状態でz軸回りに角速度Ωを受けたとき
にy軸方向に発生するコリオリの力による振動が検出用
トランスデューサ3から検出される。この場合、振動子
1は、正四角形1aを正四角形1aの内心円5の半径よ
り長く正四角形1aの外心円6の半径より短い半径の円
形1bにより面取りした横断面形状から成るので、振動
子1の横断面形状を形成する正四角形1aの重心と円形
1bの中心とを通るどのような中立軸に対しても、断面
2次モーメントを一定にさせることができ、かつx軸方
向共振周波数ωxとy軸方向共振周波数ωyとを合致す
ることが可能になる。
【0015】更に、このような振動子1の横断面形状に
は鋭角部や直角部がないので、断面2次モーメントの急
激な変化部分がなくなり、振動モードを安定させること
ができる。このため検出効率が向上し、特性の安定性を
高くすることができる。尚、本実施例では振動ジャイロ
を、正四角形1aを正四角形1aの内心円5の半径より
長く正四角形1aの外心円6の半径より短い半径の円形
1bにより面取りした横断面形状から成る振動子1を使
用した音片型に適用した例について説明したが、本発明
の振動ジャイロは横断面n角形(但しnは3以上の正の
整数)を横断面n角形の内心円の半径より長く横断面n
角形の外心円の半径より短い半径の円形により面取りし
た横断面形状から成る振動子を使用する音片型にも適用
できる。例えば図5に示すように、正三角形10aを正
三角形10aの内心円11の半径より長く正三角形10
aの外心円12の半径より短い半径の円形10bにより
面取りした横断面形状から成る振動子10でも同様の効
果を得ることができる。この場合、x軸方向、y軸方向
とはその横断面n角形のx軸方向、y軸方向成分をいう
ものとする。
は鋭角部や直角部がないので、断面2次モーメントの急
激な変化部分がなくなり、振動モードを安定させること
ができる。このため検出効率が向上し、特性の安定性を
高くすることができる。尚、本実施例では振動ジャイロ
を、正四角形1aを正四角形1aの内心円5の半径より
長く正四角形1aの外心円6の半径より短い半径の円形
1bにより面取りした横断面形状から成る振動子1を使
用した音片型に適用した例について説明したが、本発明
の振動ジャイロは横断面n角形(但しnは3以上の正の
整数)を横断面n角形の内心円の半径より長く横断面n
角形の外心円の半径より短い半径の円形により面取りし
た横断面形状から成る振動子を使用する音片型にも適用
できる。例えば図5に示すように、正三角形10aを正
三角形10aの内心円11の半径より長く正三角形10
aの外心円12の半径より短い半径の円形10bにより
面取りした横断面形状から成る振動子10でも同様の効
果を得ることができる。この場合、x軸方向、y軸方向
とはその横断面n角形のx軸方向、y軸方向成分をいう
ものとする。
【0016】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明の振動ジャイロによれば、横断面形状が正n角形(但
しnは3以上の正の整数)で構成された角柱形状の振動
子において、正n角形で構成された振動子を正n角形の
内心円の半径より長く正n角形の外心円の半径より短い
半径の円形により面取りされた横断面形状にしたことに
より、振動子を加工する際に厳密な角度精度、寸法精度
が要求されないので加工が容易になり、更に振動子の振
動モードを安定させることができる。また、単なる円形
ではなく、正n角形を正n角形の内心円の半径より長く
正n角形の外心円の半径より短い半径の円形により面取
りした横断面形状にしたので、振動子に対して圧電素子
を容易に貼着させることができる。このため検出効率が
向上し、特性の安定性を高くすることができる。
明の振動ジャイロによれば、横断面形状が正n角形(但
しnは3以上の正の整数)で構成された角柱形状の振動
子において、正n角形で構成された振動子を正n角形の
内心円の半径より長く正n角形の外心円の半径より短い
半径の円形により面取りされた横断面形状にしたことに
より、振動子を加工する際に厳密な角度精度、寸法精度
が要求されないので加工が容易になり、更に振動子の振
動モードを安定させることができる。また、単なる円形
ではなく、正n角形を正n角形の内心円の半径より長く
正n角形の外心円の半径より短い半径の円形により面取
りした横断面形状にしたので、振動子に対して圧電素子
を容易に貼着させることができる。このため検出効率が
向上し、特性の安定性を高くすることができる。
【図1】本発明の振動ジャイロに使用する振動子の形状
を示す断面図。
を示す断面図。
【図2】本発明の振動ジャイロを示す斜視図。
【図3】図3(a)、(b)、(c)は本発明の他の実
施例における振動ジャイロに使用する振動子の形状を示
す断面図。
施例における振動ジャイロに使用する振動子の形状を示
す断面図。
【図4】図4(a)、(b)は正四角形と円形との組合
せでも本発明の振動ジャイロに使用する振動子として使
用できない形状を示す断面図。
せでも本発明の振動ジャイロに使用する振動子として使
用できない形状を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施例における振動ジャイロに使
用する振動子の形状を示す断面図。
用する振動子の形状を示す断面図。
【図6】従来の振動ジャイロを示す斜視図。
【図7】従来の振動ジャイロに使用される正四角形の振
動子を示す図で、(a)は正面図、(b)はA−A断面
図。
動子を示す図で、(a)は正面図、(b)はA−A断面
図。
【図8】従来の振動ジャイロに使用される正三角形の振
動子を示す図で、(a)は正面図、(b)はB−B断面
図。
動子を示す図で、(a)は正面図、(b)はB−B断面
図。
1…振動子 1a…正四角形 1b…円形 2…駆動用圧電トランスデューサ 3…検出用圧電トランスデューサ 4…支持用ピン Ω…角速度 Fc…コリオリの力
Claims (1)
- 【請求項1】横断面形状が正n角形(但しnは3以上の
正の整数)で構成された角柱形状の振動子を備えた振動
ジャイロにおいて、前記正n角形で構成された前記振動
子を前記正n角形の内心円の半径より長く前記正n角形
の外心円の半径より短い半径の円形により面取りされる
横断面形状にしたことを特徴とする振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5278312A JPH07128065A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5278312A JPH07128065A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128065A true JPH07128065A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17595589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5278312A Withdrawn JPH07128065A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128065A (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP5278312A patent/JPH07128065A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |