JPH07128025A - レーザ走査式高さ測定装置 - Google Patents

レーザ走査式高さ測定装置

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JPH07128025A
JPH07128025A JP27794293A JP27794293A JPH07128025A JP H07128025 A JPH07128025 A JP H07128025A JP 27794293 A JP27794293 A JP 27794293A JP 27794293 A JP27794293 A JP 27794293A JP H07128025 A JPH07128025 A JP H07128025A
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JP
Japan
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laser
height
light
reflected light
sample object
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JP27794293A
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English (en)
Inventor
Tomoki Kitawaki
知己 北脇
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共焦点レーザ走査式顕微鏡を用いた高さ測定
装置において、高さ方向の測定精度を向上させることで
ある。 【構成】 レーザ発振器10と、試料物体をレーザスポ
ットで走査するためのレーザビーム偏向部15〜20
と、走査レーザビームを試料物体の対象面23に集光・
照射する対物レンズ22と、対象面23からの反射光を
2光路に分割する光学系24と、各々の光路における反
射光の結像位置付近に配置した光学的に大きさの異なる
2つの開口26,29と、各開口26,29を通過した
反射光をそれぞれ検出する光検出器27,30と、光検
出器27,30の出力信号から試料物体の高さを算出す
る処理部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共焦点レーザ走査式顕
微鏡を用いた物体の高さ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】共焦点レーザ走査式顕微鏡を用いて物体
の高さ測定を行う装置として、USP4,900,144 には、
試料物体からの散乱光(反射光)を2光路に分離し、そ
の各々の光路における散乱光の共焦点位置から少し離れ
た位置にピンホール又はスリットを置き、このピンホー
ル又はスリットを通過した散乱光を光検出器で検出し、
得られた2つの散乱光強度を処理することによって物体
の高さを測定する装置が開示されている。
【0003】この装置は、図4に示すような構成であ
り、用途として眼底検査を対象としている。図4では、
レーザ光源50からのレーザは、ミラー51、レンズ5
2,音響光学偏向素子(AOD)53、ミラー54、レ
ンズ55を順に通り、更にミラー56、凹面鏡57、ミ
ラー58、対物レンズ59を順に通過して、人体の眼球
60に照射される。眼球60からの反射光は、凹面鏡5
7まで同じ光路を通ってレンズ61を通過し、ハーフミ
ラー62で2光路に分岐される。一方の光路の光はスリ
ット63を通過して、フォトセンサ64に達し、他方の
光路の光はスリット65を通過して、フォトセンサ66
に達する。そして、フォトセンサ64,66で得られた
信号を演算処理して、眼底の凹凸情報(即ち高低)を検
出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この2
光路に分離した共焦点レーザ走査式顕微鏡を利用する高
さ測定では、共焦点位置から離れている散乱光量の少な
い部分のデータを利用するため、高さ方向の測定精度が
十分でないという問題点がある。従って、本発明は、上
記問題点に着目してなされたもので、共焦点レーザ走査
式顕微鏡を用いた高さ測定装置において、高さ方向の測
定精度を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のレーザ走査式高さ測定装置は、光源である
レーザ発振器と、試料物体をレーザスポットで走査する
ためのレーザビーム偏向部と、走査レーザビームを試料
物体に集光照射する対物レンズと、試料物体からの反射
光を2光路に分割する光学系と、分割された各々の光路
における反射光の結像位置付近に配置した光学的に大き
さの異なる2つの開口と、各開口を通過した反射光をそ
れぞれ検出する光検出器と、この光検出器の出力信号か
ら試料物体の高さを算出する処理部とを備えることを特
徴とする。
【0006】
【作用】この測定装置では、試料物体からの反射光を2
光路に分離し、その各々の光路の共焦点位置付近に光学
的に大きさの異なる開口を配置することによって、即ち
大小2種類の開口を使用することによって、試料物体か
らの散乱光のうち、大きな開口を配置した光路からは散
乱光強度を、小さな開口を配置した光路からは散乱光の
高さに依存する強度を入手し、この各々の強度を除算す
れば、試料物体の高さ情報が得られ、従来よりも精度の
良い高さ測定を行うことができる。
【0007】このことについて補足すると、大きさの異
なる大小2種類の開口を使用すれば、大きな開口から得
られる光の強度が十分大きいことから、同じ大きさの開
口を使用する図4に示す如き従来装置で得られる光強度
の測定値よりも、測定誤差を小さくすることができる。
更には、従来では、入力した光強度から、その後の処理
にて高さを得るためには、各々の光路から得られる散乱
光強度をX1、X2とすると、(X1−X2)/(X1
+X2)なる計算をする必要があり、その計算処理にお
ける誤差が積算されてしまうことになる。これに対し、
大小2種類の開口を使用すれば、大きな開口から得られ
る光強度をX1とし、小さな開口から得られる強度をX
2とすると、X2/X1の演算を行うだけで、高さに依
存する成分を抽出することができるため、演算処理に計
算誤差の入る要因が少なくなり、結果的に高さ測定の精
度が向上する訳である。
【0008】
【実施例】以下、本発明のレーザ走査式高さ測定装置を
実施例に基づいて説明する。本発明の測定装置は、前記
したように、光学的に大きさの異なる2つの開口を用い
たことに特徴があり、共焦点光学系を用いた高さ測定の
原理は前記USP等に説明されているので、ここではま
ず大小2つの開口を用いる測定原理について、図1(概
略構成図)及び図2〔それぞれ(a):試料物体の対象
面でのレーザ光の形状、(b):大きな開口でのレーザ
光の形状、(c):小さな開口でのレーザ光の形状、を
示す図〕を参照して述べる。
【0009】レーザ共振器1からのレーザ光を対物レン
ズ2によって試料物体の対象面(レーザ照射面)3に集
光・照射し、対象面3からの反射光をハーフミラー4で
反射し、更にハーフミラー5で2つの光路に分岐させ、
一方の光路には大きな開口6を配置し、この開口6を通
過する光を光検出器7で受光すると共に、他方の光路に
は小さな開口8を配置し、この開口8を通過する光を光
検出器9で受光するように構成する。
【0010】ところで、レーザ共振器1から出る光は、
ガウシアン分布という各面において回転正規分布をとっ
ている。この光の特徴は、1)どの面でも光の強度の面
内での和が一定である、2)レーザ強度形状は、分布は
違うが相似形である、3)レンズの集光により、レンズ
位置からの距離によってその形が変動する、ことであ
る。そこで、試料物体の対象面3において、対物レンズ
2によって集光したレーザ光は、対象面3での高さの違
いにより形を変えることになる〔図2の(a)参照〕。
【0011】この現象を更に共焦点位置に存在する2つ
の開口6,8でみてみると、大きな開口6では、反射光
が対象面3の高さの変動によらずに全て光検出器7に入
射する〔図2の(b)参照〕。これに対し、小さな開口
8では、対象面3の高さの違いに応じて反射光の一部し
か光検出器9に入射しないことになる〔図2の(c)参
照〕。従って、大きな開口6から得られる信号から、対
象面3の任意点における反射光の絶対量を測定する一
方、小さな開口8から得られる信号から、反射光の高さ
に依存する成分を取り出し、後者の値を前者の値で割り
算すれば、反射光の絶対的強度によらずに高さに依存す
る測定が可能になる。
【0012】図3は、上記測定原理を用いた一実施例の
構成を示す。レーザ発振器10から放射されたレーザ光
40は、球面レンズ11によって集光され、開口12に
よって不要光が除去された後、球面レンズ13にてビー
ム径が適正な寸法に拡大される。このレーザビームは、
ハーフミラー14を通過した後、ガルバノ式ミラー1
5,19及び球面レンズ17,18で構成される2次元
偏向部によって走査され、球面レンズ21を通り、対物
レンズ22によって試料物体の対象面23に集光・照射
される。なお、ガルバノ式ミラー15,19は、それぞ
れモータ16,20に連結されており、モータ16,2
0の駆動によりそれぞれ矢印方向に回転自在であり、向
きを変えることができる。
【0013】試料物体の対象面23からの散乱反射光
は、対物レンズ22で集光され、照射用のレーザビーム
とは逆の光路を経て、ハーフミラー14で反射された
後、更にハーフミラー24で2つの光路に分離される。
一方の光路を進む反射光は、球面レンズ25で大きい円
形開口26に集光されて不要光が取り除かれ、光検出器
27に入射する。他方の光路を進む反射光は、球面レン
ズ28で小さい円形開口29に集光されて不要光が除去
され、光検出器30に入射する。各光検出器27,30
では、試料物体からの散乱反射光の画像情報を得る。
【0014】光検出器27,30から出力された信号
は、装置の処理部(図示せず)に入力され、前記したよ
うな除算処理等が行われる。即ち、小さな開口29を配
置した光路から得られた反射光の高さに依存する測定値
を、大きな開口26を配置した光路から得られた反射光
の絶対量値で除算すれば、対象面23の高さが求まる。
計算結果は、予め計算・記憶しておいた高さ換算表と照
らし合わせることにより、計算結果に応じた高さが決定
される。そして、レーザビームの走査に伴い、対象面2
3の凹凸情報が得られる。この凹凸情報は、必要に応じ
て画像表示部(CRT等)に表示したり、プリンタで印
字したりする。
【0015】上記実施例は一例であって、種々の変更が
可能である。例えば、上記実施例では、2つのガルバノ
式ミラーを用いて2次元偏向部を構成したが、一方をガ
ルバノ式ミラー、他方をAOD(音響光学偏向素子)に
してもよい。或いは、必ずしも2次元走査を行う必要は
なく、ガルバノ式ミラー又はAODを用い、対象面上に
おいてレーザスポットを1次元的に走査してもよい。こ
の他に、試料物体の対象面を機械的に移動させる手段を
設けても構わないし、高さ測定の結果を利用して、試料
物体が何であるかの判定を行う処理を付加することも可
能である。
【0016】
【発明の効果】本発明のレーザ走査式高さ測定装置は、
以上説明したように光学的に大きさの異なる2つの開口
を備えるため、下記の効果を有する。 (1)同じ大きさの2つの開口を用いる従来の測定装置
に比べて、高さ方向の測定精度が向上する。 (2)精度の良い高さ測定を行うことができるから、高
精度を要求される半導体製品等の高さ測定に有用であ
る。 (3)レーザを走査させながら走査範囲の高さ情報を得
る場合は、高さ画像情報を高速に作成することができる
ため、半導体製品の良・不良等を識別することができ
る。 (4)製品検査の段階で初めて不良と判定できていた製
品を、製造段階での全数検査によって不良品を判別・除
去できるので、半導体製品の歩留り向上に大きく貢献
し、工業生産の分野に多大に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置の測定原理を説明するための
構成図である。
【図2】図1に示す構成において、試料物体の対象面
(a)、大きな開口(b)、小さな開口(c)でのレー
ザ光の形状を示す図である。
【図3】本発明の測定装置の一実施例に係る構成図であ
る。
【図4】従来例に係る測定装置の構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 対物レンズ 3 試料物体の対象面 4,5 ハーフミラー 6 大きな開口 7,9 光検出器 8 小さな開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源であるレーザ発振器と、試料物体をレ
    ーザスポットで走査するためのレーザビーム偏向部と、
    走査レーザビームを試料物体に集光照射する対物レンズ
    と、試料物体からの反射光を2光路に分割する光学系
    と、分割された各々の光路における反射光の結像位置付
    近に配置した光学的に大きさの異なる2つの開口と、各
    開口を通過した反射光をそれぞれ検出する光検出器と、
    この光検出器の出力信号から試料物体の高さを算出する
    処理部とを備えることを特徴とするレーザ走査式高さ測
    定装置。
  2. 【請求項2】前記レーザビーム偏向部は、試料物体の対
    象面上においてレーザスポットを2次元的に走査するこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ走査式高さ測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記試料物体からの反射光がレーザビーム
    偏向部を、レーザ発振器からのレーザが試料物体に照射
    される方向とは逆方向に通過することによって、結像位
    置の変動を1次元とし、前記大小2つの開口がスリット
    型開口であることを特徴とする請求項2記載のレーザ走
    査式高さ測定装置。
  4. 【請求項4】前記処理部によって算出した試料物体の高
    さ結果を画像情報として表示する画像表示部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ走査式高さ測定装
    置。
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Cited By (5)

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