JPH07127947A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JPH07127947A
JPH07127947A JP30095793A JP30095793A JPH07127947A JP H07127947 A JPH07127947 A JP H07127947A JP 30095793 A JP30095793 A JP 30095793A JP 30095793 A JP30095793 A JP 30095793A JP H07127947 A JPH07127947 A JP H07127947A
Authority
JP
Japan
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tank
inlet
tank group
outlet
tube element
Prior art date
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Pending
Application number
JP30095793A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nishishita
邦彦 西下
Seiji Inoue
誠二 井上
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒の分配を良くすることで,積層型熱交換
器の性能を向上させる。 【構成】 溝21を有する第1のチューブエレメント4
と、溝21を有する片タンク13’’の第2のチューブ
エレメント4’と、溝21を有する第3のチューブエレ
メント5とをフィン6を介在させて交互に積層して熱交
換器のコアを構成した場合に、積層方向に延びる出入口
タンク群33と連通タンク群34とその間に介在の溝2
1とにより成る通路36が形成される。出入口パイプ
9,10は、垂直部38aがチューブエレメント4’間
に介在され、穴41が片タンク13’’と連通し、基端
38bは第3のチューブエレメント5のパイプ挿通孔3
0に挿入されて接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両用空調装
置に用いられる積層型熱交換器の構造、特に積層型熱交
換器のタンクと出入口パイプの接続構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型熱交換器としては、例えば
実開昭63−233270号公報に示すように、積層型
熱交換器の通風方向前面から2つの出入口パイプを隣接
して突出させ、かかる出入口パイプと膨張弁、そして配
管を順次継手により接続するものが既に公知となってい
る。
【0003】そして、前記積層型熱交換器が所謂4パス
のものを採用する場合には、隣接するタンク同士が積層
方向に形成された連通孔を介して連通し、前方タンク群
の中程で盲タンク13bによってこのタンク群が左右2
つに区画され、これによって3つのタンク群が構成され
ると共に、図21に示す様に、冷媒が出入口パイプ9前
方のタンク群33の左側タンク群33aに流入した後、
冷媒通路を通り、後方のタンク群34を通って再び冷媒
通路を通り、そして前方の別のタンク群33bに流れ、
出入口パイプ10から流出していくこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た積層型熱交換器でブロック型の膨張弁を用いるもので
あっては、出入口パイプがブロックの接続孔と接続する
必要から、前方タンク群である左右のタンク群の中央側
に寄った端部に出入口パイプを設けなければならい構成
となっている。従って、冷媒が出入口パイプが設けられ
た左右のタンク群の端から流入又は流出するので、どう
しても出入口パイプに遠い位置のタンクには流れずらく
なり、冷媒の分配が悪くなり、能力の不均一が生じ、積
層型熱交換器の性能が低下するという不都合があった。
【0005】特に、冷媒の流量が少ない場合には冷媒の
分配の悪化が顕著になっていた。
【0006】そこで、この発明は、上記問題点に鑑み、
冷媒の分配を良くすることで性能を向上させた積層型熱
交換器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、請求項1に記
載の発明の要旨とするところは、2枚の成形プレートを
組み合わせて一対のタンクと冷媒流路とを形成したチュ
ーブエレメントを、フィンを介在して複数段積層し、一
対のタンク側に出入口タンク群と連通タンク群と分離形
成されると共にその間に通路が形成され、前記出入口タ
ンク群は、中程で閉塞のタンクによって左右のタンク群
に分かれ、前記連通タンク群は、連通状態の一つのタン
ク群となり、前記出入口タンク群の中程に一対の出入口
パイプが前記成形プレートに介在されながらその接続開
口が近接して設けられると共に、該出入口パイプの基端
が前記通路内に配されながら前記左右のタンク群に中程
で接続されたことにある。
【0008】また、請求項2に記載の発明の要旨とする
ところは、2枚の成形プレートを組み合わせて一対のタ
ンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメントを、フ
ィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に出入口
タンク群と連通タンク群と分離されつつ、片側に寄せら
れて反片側に通路が形成され、前記出入口タンク群は、
中程で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分かれ、
前記連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群とな
り、前記一対の出入口パイプがその接続接続開口が近接
して設けられると共に、該出入口パイプの基端が前記通
路に配されながら前記左右のタンク群に中程で接続され
たことにある。
【0009】そして、請求項3に記載の発明の要旨とす
るとするところは、2枚の成形プレートを組み合わせて
一対のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメン
トを、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側
に出入口タンク群と連通タンク群と分離形成されると共
にその間に通路が形成され、前記出入口タンク群は、中
程で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分かれ、前
記連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群となり、
前記出入口タンク群の中程に一対の出入口パイプが前記
成形プレートに介在されながらその接続開口が前面に向
きながら設けると共に、該出入口パイプの基端が前記通
路内に配されながら、左右のタンク群に複数箇所接続さ
れたことにある。
【0010】更に、請求項4に記載の発明の要旨とする
とするところは、2枚の成形プレートを組み合わせて一
対のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメント
を、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に
出入口タンク群と連通タンク群と分離されつつ、片側に
寄せられて反片側に通路が形成され、前記出入口タンク
群は、中程で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分
かれ、前記連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群
となり、前記出入口パイプの接続開口が前面に向きなが
ら、基端が前記通路内に配されながら、左右のタンク群
に複数箇所接続されたことにある。
【0011】
【作用】従って、請求項1及び請求項2に記載の積層型
熱交換器に係る発明によれば、出入口パイプの接続開口
は近接して設けられることから、ブロック型の膨張弁に
接続に対応できると共に、出入口パイプの基端がタンク
側の中央又は片側に形成された通路内に配されながら、
左右タンク群の中程にて接続され、冷媒のタンクへの流
入又は流出は良好となる。
【0012】また、請求項3及び請求項4に記載の積層
型熱交換器に係る発明によれば、出入口パイプはタンク
側の中央又は片側に形成された通路内に配されながら、
左右のタンク群の中程にて複数箇所接続され、冷媒のタ
ンクへの流入又は流出は良好となる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0014】図1乃至図8において、この発明に係る積
層型熱交換器1の第1の実施例が示されている。
【0015】この積層型熱交換器1は、図1及び図2に
示す様に第1のチューブエレント4とコルゲート状のフ
ィン7とを複数段(例えば14段)交互に積層し、積層
された第1のチューブエレメント4間の所定の位置(例
えば中央)に第2のチューブエメント4’を4個配し、
更に中央より6個目に第3のチューブエレメント5を介
在すると共に、その積層方向両端にエンドプレート8を
配することで、熱交換器のコアを形成している。そし
て、前記第2のチューブエレメント4’間に冷媒の出入
口パイプ9,10が介在されている。
【0016】前記第1のチューブエレメント4、第2の
チューブエレメント4’及び第3のチューブエレメント
5とは、共に略矩形状であるが、このうち第1のチュー
ブエレメント4は、図3に示す2枚の成形プレート1
1,11のろう付け代19,19同士を当接することに
より最中合わせに構成されている。
【0017】第1のチューブエレント4を構成する成形
プレート11は、図3に示す様に、長手方向の一端側に
連通孔12,12が穿たれた一対のタンク形成用膨出部
13a,14aが膨出形成され、該タンク形成用膨出部
13a,14aの略中央から反タンク側端に向けて突条
15が延設されていると共に、該突条15の周縁に前記
タンク形成用膨出部13a,14aに通じる略U字条の
冷媒通路形成用膨出部16が膨出形成されている。そし
て、タンク形成用膨出部13aとタンク形成用膨出部1
4aとの間において、溝部18が形成されている。
【0018】この成形プレート11を2枚最中合わせに
接合することで第1のチューブエレメント4が構成さ
れ、その一端側では相対するタンク部形成用膨出部13
a,14aから一対のタンク13,14が構成されると
共に、その内部では相対する冷媒通路形成膨出部16か
ら略U字状の冷媒通路20が構成され、前記タンク13
とタンク14とは冷媒通路20を介して連通する様にな
っている。また、タンク13とタンク14との間には溝
部18により溝21が設けられる様になっている。
【0019】そして、第2のチューブエレメント4’
は、積層型熱交換器1の通風方向の中央近傍に位置する
様に介在されているもので、4個連続して設けられ、図
3に示す成形プレート11と、図6に示す一方が連通孔
12の穿たれたタンク形成用膨出部を有しない平坦部1
4bを有する成形プレート23とを最中合わせに接合し
て構成されるものである。そして、最中合わせに接合す
ることにより図2に示す様に第2のチューブエレメント
4’に片タンク13’が形成されて、出入口パイプ9,
10を介在できる様になっている。尚、最も中央のチュ
ーブエレメント4と4’とが接合する部分で成形プレー
ト11は連通孔が形成されていない盲タンク13bと成
っている。
【0020】他方、第3のチューブエレメント5は、中
央位置より両側6個目に介在されているもので、図4に
示す成形プレート28と図5に示す成形プレート29と
を最中合わせに接合して構成される。
【0021】このうち、成形プレート28は、基本形態
において成形プレート11と同じであるが、タンク形成
用膨出部13aとタンク形成用膨出部14aとの間に
は、溝部18が形成されておらず、代わりにかかる部分
にはパイプ挿通孔30が設けられている。他方の成形プ
レート29も、基本形態において成形プレート11と同
じであるが、溝部18が形成されておらず、代わりに連
通孔12が形成されたタンク形成用膨出部13a’がか
かる部分にまで長円状に延出している。
【0022】この成形プレート28と成形プレート29
とを最中合わせに接合することで第3のチューブエレメ
ント5が構成され、その一端側では冷媒通路20が形成
され、また他端側では相対するタンク部形成用膨出部1
4aからタンク14が構成されると共に、成形プレート
28のタンク部形成用膨出部13aと成形プレート29
のタンク部形成用膨出部13a’からタンク13’’が
構成される。このタンク13’’のパイプ挿通孔30は
下記する通路36側に開口している。
【0023】しかるに、これら第1のチューブエレメン
ト4、第2のチューブエレメント4’及び第3のチュー
ブエレメント5とを、フィン7を介在させて交互に複数
段積層して熱交換器のコアを構成した場合には、積層方
向に延びる出入口タンク群33と連通タンク群34と、
その間に介在の溝21とより成る通路36が形成され
る。前記出入口タンク群33は、中央にある盲タンク1
3bによって左右のタンク群33a,33bに分かれて
いる。
【0024】出入口パイプ9,10は、図7に示す様に
パイプをL字状に折曲されて垂直部38aと水平部38
bとに分けられ、その接続開口37aには、つば40が
外方へ突出形成されていると共に、中程に穴41が形成
されており、前記第2のチューブエレメント4’,4’
間に前記垂直部38aが介在され、穴41は盲タンク1
3bに連通し、水平部38bは前記通路36内に配され
ると共に、基端37bは前記パイプ挿通孔30に挿入さ
れて接続されている。即ち、パイプ9,10の基端37
bは、左右タンク群33a,33bの中程に連通され
る。尚、出入口パイプ9,10は、その接続開口側が近
接して配され、つば40により膨張弁接続プレート43
が係合されている。
【0025】出入口パイプ9,10は、図8に示す様
に、折曲部分より垂直部38aと水平部38bとを別部
材とし、垂直部38bを縦方向に2分割のパイプにより
構成しても良い。
【0026】よって、実施例に示す積層型熱交換器1の
構成によれば、図2に示す様に、出入口パイプ9より流
入した冷媒は、タンク13’’から左タンク群33aの
略中央に送り込まれ、連通孔12を介して隣接するタン
ク群33aのタンク13に分配される。そして、タンク
13より冷媒通路20を通ってタンク群34を構成する
タンク14に流入した冷媒は、連通孔12を通って右側
のタンク群33bのタンク14に送り込まれる。更に、
タンク群34のタンク14より冷媒通路20を通って右
タンク群33bを構成するタンク13に流入した冷媒
は、タンク13’’に集流され、出入口パイプ10を通
って外部に流出される。
【0027】図9において、前記発明の第2の実施例が
示され、出入口パイプ9,10と左右タンク群33a,
33bとの接続例に関するもので、前記実施例と異なる
所は、複数接続にしたことにある。即ち、チューブエレ
メント4の間で中央より8個目に第3のチューブエレメ
ント5が設けられると共に、図5に示す様にタンク形成
膨出部部14aの二点鎖線で示す位置にパイプ挿通孔4
2を形成して成る成形プレート29’と図5に示す成形
プレート28を最中合わせに接合して構成した変形の第
3のチューブエレメント5’が中央より5個目に設けら
れている。
【0028】また、出入口パイプ9,10は、図10a
に示す様に、基端37bを有する水平部39bの途中に
連通孔44が形成され、この出入口パイプ9,10は、
基端から変形の第3のチューブエレメント5’に形成の
パイプ挿通孔30、42を介して貫通し、その先端を第
3のチューブエレメント5のパイプ挿通孔30に挿入す
る。これにより、出入口パイプ9,10は、変形の第3
のチューブエレメント5’及び第3のチューブエレメン
ト5に連通するものとなる。また、この出入口パイプ
9,10は、図10bに示すような例があり、水平部3
8bは2つの部分38b’と38b’’とに分けられて
いる。従って、水平部38の部分38b’’は第3のチ
ューブエレメント5と変形の第3のチューブエレメント
5’との間に配され、また水平部38の部分38b’は
変形の第3のチューブエレメント5’のパイプ挿通孔4
2にその基端37bが挿入される。
【0029】上述の様な構成としたが、2つの接続位置
は、左右タンク群33a,33b中程の位置となってい
る。そして、冷媒の流出入は、2つの部分から行われる
ようになり、流入時の分配性能の向上、流出時の集合性
能の向上となるものである。なお、その他の部分は、前
記実施例と同様であるから、同一の符号を付して説明を
省略する。
【0030】次に、図11乃至図16において、この発
明に係る積層型熱交換器1の第3の実施例が示されてい
る。但し、第1の実施例と同一の構成については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0031】この積層型熱交換器1は、図11及び図1
2に示す様に第4のチューブエレント45とコルゲート
状のフィン7とを複数段(例えば14段)交互に積層
し、積層された第4のチューブエレメント45間の所定
の位置(中央より左右6個目)に第5のチューブエメン
ト46を介在すると共に、その積層方向両端にエンドプ
レート8を配することで、熱交換器のコアを形成してい
る。そして、積層型熱交換器1の通風方向正面より冷媒
の出入口パイプ9,10が隣接して突出している。
【0032】前記第4のチューブエレメント45と第5
のチューブエレメント46とは、共に略矩形状である
が、このうち第4のチューブエレメント45は、図13
に示す2枚の成形プレート47,47を最中合わせに当
接することにより構成されている。
【0033】第4のチューブエレント45を構成する成
形プレート47は、冷媒流通路20を構成する部分にお
いて第1乃至第3のチューブエレメント4,4’,5と
同じであるが、図13に示す様に、長手方向の一端側に
膨出形成された一対のタンク形成用膨出部13a,14
aは、片側によっており、これにより反片側に段部48
が形成されている。尚、成形プレート47は、対称形で
ないので、最中合わせするためには、左右を入れかえた
形状のものを製造しなければならないのは、勿論であ
る。
【0034】この成形プレート47を2枚最中合わせに
接合することで第4のチューブエレメント45が構成さ
れ、その一端側では相対するタンク部形成用膨出部13
a,14aから一対のタンク13,14が構成されると
共に、段部48によりタンク13の反タンク14側に段
49が設けられる様になっている。
【0035】他方、第5のチューブエレメント46は、
左タンク群33a及び右タンク群33bの略中央に位置
する様に介在されているもので、図14に示す成形プレ
ート50と図15に示す成形プレート51とを最中合わ
せに接合して構成される。
【0036】このうち、成形プレート50は、基本構成
において成形プレート47と同じであるが、タンク形成
用膨出部13aの反タンク形成用膨出部14a側には、
段部が形成されずにプレートが渡っており、かかる部分
にパイプ挿通孔52が穿たれている。他方の成形プレー
ト51は、成形プレート29に近似した構成であり、連
通孔12が形成されたタンク形成用膨出部13a’が成
形プレート51の短手方向に成形プレート51の端近傍
まで長円状に形成されている。
【0037】この成形プレート50と成形プレート51
とを最中合わせに接合することで第5のチューブエレメ
ント46が構成され、その一端側では相対するタンク部
形成用膨出部14aからタンク14が構成されるとと共
に、成形プレート50のタンク部形成用膨出部13aと
成形プレート51のタンク部形成用膨出部13a’から
タンク13’’が構成され、このタンク13’’のパイ
プ挿通孔52が下記する通路36に開口している。
【0038】しかるに、これら第4のチューブエレメン
ト45及び第5のチューブエレメント46とを、フィン
7を介在させて交互に複数段積層して熱交換器のコアを
構成した場合には、積層方向に延びる出入口タンク群3
3と、連通タンク群34と、その片側に段49より成る
通路53が形成される。前記出入口タンク群33は、中
央にある盲タンク13bによって左右のタンク群33
a,33bに分けられている。
【0039】出入口パイプ9,10は、パイプがL字状
に折曲されて構成され、その接続開口37aには、つば
40が形成されると共に、水平部38bは前記通路53
内に配され、基端37bは前記パイプ挿通孔52に挿入
されて接続されている。即ち、出入口パイプ9,10の
基端37bは、左右タンク群33a,33bの中程に連
通されている。尚、出入口パイプ9,10は、その接続
開口側が近接して配され、つば40により膨張弁と接続
の際に使用する膨張弁接続プレート43が係合されてい
る。
【0040】よって、実施例に示す積層型熱交換器1の
構成によれば、図12に示す様に、出入口パイプ9より
流入した冷媒は、タンク13’’から左タンク群33a
の略中央に送り込まれ、連通孔12を介して隣接するタ
ンク群33aのタンク13に分配される。そして、タン
ク13より冷媒通路20を通ってタンク群34を構成す
るタンク14に流入した冷媒は、連通孔12を通って右
側のタンク群33bのタンク13に送り込まれる。更
に、タンク群34のタンク14より冷媒通路20を通っ
て右タンク群33bを構成するタンク13に流入した冷
媒は、タンク13’’に集流され、出入口パイプ10を
通って外部に流出される。
【0041】図16において、この発明に係る積層型熱
交換器1の第4の実施例が示され、出入口パイプ9,1
0と左右タンク群33a,33bとの接続例に関するも
ので、前記第3の実施例と異なるところは、複数接続し
たことである。即ち、第1のチューブエレメント4の間
で中央より8個目に第5のチューブエレメント46が配
され、同じく中央より5個目に成形プレート51のタン
ク形成用膨出部部13a’に2点鎖線で示すパイプ挿通
孔54を穿った変形のチューブエレメント46’が設け
られている。
【0042】また、出入口パイプ9,10は、前記実施
例として図10a又は図10bで示したものに近似して
おり、左右タンク群33a,33bの第4のチューブエ
レメント46の間に介在されていないために、穴41を
なくした構成であり、基端37bから変形の第5のチュ
ーブエレメント46’に形成のパイプ挿通孔52,54
を介して貫通し、その先端を第5のチューブエレメント
46に挿入する。これにより、出入口パイプ9,10
は、変形の第5のチューブエレメント46’及び第5の
チューブエレメント46に連通するようになる。このよ
うに、2つの接続位置は、左右タンク群33a,33b
の中程の位置となり、冷媒の流入、流出は2つの部分か
ら行われるようになって、流入時の分配性能の向上、流
出時の集分性能の向上となるものである。尚、その他の
部分は、前記第3の実施例と同一であるから同一の符号
を付して説明を省略する。
【0043】図17、図18において、この発明の第5
の実施例が示され、出入口パイプ9’,10’の接続開
口37aにブロック型の膨張弁を装着することを予定し
ない例における冷媒の分配を良好にする構成に係り、積
層型熱交換器1は第1のチューブエレメント4(成形プ
レート11と11とにより構成)とコルゲート状のフィ
ン7とを複数段(例えば14段)交互に積層し、積層さ
れた第1のチューブエレメント4間の所定の位置(中央
より左右5個目及び6個目)に第2のチューブエレメン
ト4’(成形プレート11と23とにより構成)が設け
られると共に、更に中央より左右3個目と8個目に第3
のチューブエレメント5(成形プレート28と29とに
より構成)を介在し、その積層方向両端にエンドップレ
ート8を配することで、熱交換器のコアを構成してい
る。そして、前記第2のチューブエレメント4’、4’
間に冷媒の出入口パイプ9’,10’が介在されてい
る。
【0044】前述の通り、第1のチューブエレメント
4、第2のチューブエレメント4’及び第3のチューブ
エレメント5をフィン7を介在させて前記積層型熱交換
器のコアを構成した場合には、積層方向に延びる出入口
タンク群33と連通タンク群34と、その間に介在の溝
21とより成る通路36が形成される。前記出入口タン
ク群33は、中央にある盲タンク33bによって左右の
タンク群33a,33bに分けられている。
【0045】出入口パイプ9’,10’は、図18に示
すように垂直部38aと水平部38bとより成り、逆T
字状に形成されて、前記垂直部38aは前記第2のチュ
ーブエレメント4’間に介在されながら、その接続開口
37aは前面に向けられ、水平部38bは前記通路36
内に配されており、その両基端は前記第3のチューブエ
レメント5を構成する成形プレート28のパイプ挿通孔
30内にそれぞれ挿入されている。これにより、出入口
パイプ9’から流入する冷媒は2つに分流され、両タン
ク13’’から左タンク群33aに至り、冷媒通路20
を通って裏面側の連通タンク群34の左側に流れ、更に
連通タンク群34の右側に流れる。そして、冷媒は、冷
媒通路20を通って右側タンク群33bに至って、タン
ク13’’に集められ、それから出入口パイプ10’の
両基端から流入し、接続開口37aから流出する。この
ように、冷媒の分流及び集合がスムーズに行われる。
【0046】図19、図20において、この発明の第6
の実施例が示され、同じくブロック型膨張弁を接続開口
37aに取り付けることを予定していない積層型熱交換
器1に係り、第4のチューブエレメント45(成形プレ
ート47と47とにより構成)とコルゲート状のフィン
7とを複数段(例えば14段)交互に積層し、積層され
た第4のチューブエレメント45にその中央から左右3
個目と8個目に第5のチューブエレメント46(成形プ
レート50と51とにより構成)を介在すると共に、そ
の積層方向両端にエンドプレート8を配することで、熱
交換器のコアを構成している。そして、出入口パイプ
9’、10’は前記第5のチューブエレメント46に接
続されている。
【0047】前述した通り、第4のチューブエレメント
45と第5のチューブエレメント46とフィン7とを介
在させて前記積層した熱交換器のコアを構成した場合に
は、積層方向に延びる出入口タンク群33と連通タンク
群34とその片側に段49より成る通路53が形成され
る。前記出入口タンク群33は中央にある盲タンク13
bによって左右のタンク群33a,33bに分けられて
いる。
【0048】出入口パイプ9’,10’は、図20に示
すように、垂直部38aと水平部38bとにより成り、
逆T字状に形成されて前記垂直部38aとの接続開口3
7aが前面に向けられ、水平部38bは前記通路36内
に配されており、両基端は前記第5のチューブエレメン
ト46を構成する成形プレート50のパイプ挿通孔30
内にそれぞれ挿入されている。これにより、出入口パイ
プ9から流入する冷媒は2つに分流され、両タンク1
3’’から左タンク群33aに至り、冷媒通路20を通
って裏面側の連通タンク群34の左側に流れ、更に連通
タンク群34の右側へ流れる。そして、冷媒は冷媒通路
20を通って右側タンク群33bに至って、タンク1
3’’に集められ、それから出入口パイプ10’の両基
端から流入し、接続開口37aから流れる。このよう
に、冷媒の分配及び集合がスムーズに行われる。
【0049】以上述べた積層型熱交換器1は、炉中ろう
付けされて製造されるもので、このために成形プレー
ト、出入口パイプ、フィンにはろう材が付着されたクラ
ッド材が用いられる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2に
記載の発明によれば、出入口パイプの基端が左右のタン
ク群の中程に接続されて、冷媒の流入、流出が片寄るこ
となくスムーズに行われる。これにより、冷媒の流れの
片寄りが防止される。
【0051】また、同発明によれば、両出入口パイプの
接続開口が近接して設けられているので、ブロック型膨
張弁に取り付けることが可能となり、便利である。
【0052】そして、同発明によれば、両出入口パイプ
は、通路内に配されたり、又チューブエレメントに介在
されているから、該出入口パイプは熱交換器外形形状か
ら突出せず、組付性も良いし、他の装着する機器(フィ
ルタ)ヘ干渉することにもならない。
【0053】他方、請求項3及び請求項4に記載の発明
によれば、出入口パイプの基端が左右のタンク群に複数
接続されるので、冷媒のタンクへの流入又は流出はきわ
めてスムーズとなる。
【0054】また、同発明によれば、両出入口パイプは
通路内に配されており、チューブエレメントに介在され
るから、該出入口パイプは熱交換器外形形状から突出せ
ず、組付性も良いし、また他の装着する機器(フィル
タ)へ干渉することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る積層型熱交換器
の全体構造を示した正面図である。
【図2】同上の積層型熱交換器のタンク側の説明図であ
る。
【図3】乃至
【図6】同上の積層型熱交換器の成形プレートの説明図
である。
【図7】同上の出入口パイプの断面図である。
【図8】同上の積層型熱交換器の出入口パイプの他の構
成の説明図である。
【図9】この発明の第2の実施例に係る積層型熱交換器
を示すタンク側の説明図である。
【図10】(a)は同上の出入口パイプの構成を示す説
明図、(b)は同上の出入口パイプの他の構成を示す説
明図である。
【図11】この発明の第3の実施例に係る積層型熱交換
器の全体構造を示した正面図である。
【図12】同上の積層型熱交換器のタンク側の説明図で
ある。
【図13】乃至
【図15】同上の積層型熱交換器の成形プレートの説明
図である。
【図16】この発明の第4の実施例に係る積層型熱交換
器を示すタンク側の説明図である。
【図17】この発明の第5の実施例に係る積層型熱交換
器の全体構造を示した正面図である。
【図18】同上の同上の積層型熱交換器のタンク側の説
明図である。
【図19】この発明の第6の実施例に係る積層型熱交換
器の全体構造を示した正面図である。
【図20】同上の同上の積層型熱交換器のタンク側の説
明図である。
【図21】従来の積層型熱交換器のタンク群内における
冷媒の流れを示した概略図である。
【符号の説明】
1 積層型熱交換器 4 第1のチューブエレメント 4’ 第2のチューブエレメント 5 第3のチューブエレメント 5’ 変形の第3のチューブエレメント 7 フィン 9 出入口パイプ 9’ 出入口パイプ 10 出入口パイプ 10’ 出入口パイプ 11 成形プレート 13 タンク 13’ 片タンク 13’’ タンク 14 タンク 18 溝部 21 溝 23 成形プレート 28 成形プレート 29 成形プレート 29’ 成形プレート 33 出入口タン群 33a 左タンク群 33b 右タンク群 34 連通タンク 36 通路 37a 接続開口 45 第4のチューブエレメント 46 第5のチューブエレメント 46’ 変形の第5のチューブエレメント 47 成形プレート 48 段部 49 段 50 成形プレート 51 成形プレート 53 通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の成形プレートを組み合わせて一対
    のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメント
    を、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に
    出入口タンク群と連通タンク群と分離形成されると共に
    その間に通路が形成され、前記出入口タンク群は、中程
    で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分かれ、前記
    連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群となり、前
    記出入口タンク群の中程に一対の出入口パイプが前記成
    形プレートに介在されながらその接続開口が近接して設
    けられると共に、該出入口パイプの基端が前記通路内に
    配されながら前記左右のタンク群に中程で接続されたこ
    とを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 2枚の成形プレートを組み合わせて一対
    のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメント
    を、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に
    出入口タンク群と連通タンク群と分離されつつ、片側に
    寄せられて反片側に通路が形成され、前記出入口タンク
    群は、中程で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分
    かれ、前記連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群
    となり、前記一対の出入口パイプがその接続接続開口が
    近接して設けられると共に、該出入口パイプの基端が前
    記通路に配されながら前記左右のタンク群に中程で接続
    されたことを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 【請求項3】 2枚の成形プレートを組み合わせて一対
    のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメント
    を、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に
    出入口タンク群と連通タンク群と分離形成されると共に
    その間に通路が形成され、前記出入口タンク群は、中程
    で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分かれ、前記
    連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群となり、前
    記出入口タンク群の中程に一対の出入口パイプが前記成
    形プレートに介在されながらその接続開口が前面に向き
    ながら設けると共に、該出入口パイプの基端が前記通路
    内に配されながら、左右のタンク群に複数箇所接続され
    たことを特徴とする積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 2枚の成形プレートを組み合わせて一対
    のタンクと冷媒流路とを形成したチューブエレメント
    を、フィンを介在して複数段積層し、一対のタンク側に
    出入口タンク群と連通タンク群と分離されつつ、片側に
    寄せられて反片側に通路が形成され、前記出入口タンク
    群は、中程で閉塞のタンクによって左右のタンク群に分
    かれ、前記連通タンク群は、連通状態の一つのタンク群
    となり、前記出入口パイプの接続開口が前面に向きなが
    ら、基端が前記通路内に配されながら、左右のタンク群
    に複数箇所接続されたことを特徴とする積層型熱交換
    器。
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