JPH07127157A - 防火内装材 - Google Patents

防火内装材

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JPH07127157A
JPH07127157A JP27994993A JP27994993A JPH07127157A JP H07127157 A JPH07127157 A JP H07127157A JP 27994993 A JP27994993 A JP 27994993A JP 27994993 A JP27994993 A JP 27994993A JP H07127157 A JPH07127157 A JP H07127157A
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JP
Japan
Prior art keywords
wood
fireproof
interior material
flame
interior finish
Prior art date
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Pending
Application number
JP27994993A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Konishi
悟 小西
Hiroaki Usui
宏明 碓氷
Arihiro Adachi
有弘 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH07127157A publication Critical patent/JPH07127157A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材の有する木質感を生かし、しかも、軽量
で、強度が大きく、割れや欠けの発生が少なく、施工性
および加工性が良好であって、なおかつ防火性にも優れ
た新しい内装材を提供する。 【構成】 少くとも表面に表われる部分が木材11から
なる内装材10であって、この木材11の少くとも表層
部分は難燃処理されており、かつ、内装材の内部はロッ
クウール12からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防火内装材に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、一般住宅、
集合住宅、公共施設、その他の居住空間に用いられる、
木質感とともに高い防火性を有し、軽量で施工性および
加工性に優れた新しい防火内装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般住宅、集合住宅、さらに
はその他各種の居住空間には、壁材をはじめ天井材、さ
らには軒下天井材等として、木材に代わってケイ酸カル
シウム、石こうボード、ALCパネル等の各種の素材か
らなる無機質材が利用されてきている。
【0003】これらの無機質系素材からなる内装材は、
木材に比べて耐湿性、耐候性に優れ、防火性も良好であ
り、かつ、ユニット化やその生産が比較的容易であっ
て、コストダウンが図られ、しかも居住空間の意匠性も
良好であるという特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
非木質系のこれらの無機質系内装材の場合には、たとえ
ばケイ酸カルシウム板や石こうボードのように一般的
に、内装用の面材として使用するには重量が重く、ま
た、割れ、欠け等が生じやすいため、施工や加工性には
難点があった。さらに、石こうボードの場合には、壁紙
を貼った内装用途ではボード自体に強度がないため、壁
紙を剥がすと石こうボードそのものを取り替える必要が
あるという不都合があった。
【0005】また、ロックウールシージング材は天井材
等として使用されているが、素材としての強度が小さい
ため、ある程度の強度が要求される壁材としては使用が
困難であり、天井材としての使用でも、そのサイズは、
たとえば3尺×6尺等の大きなサイズでは用いることが
できないという欠点がある。このように、従来の無機質
板等からなる非木質系の内装材には、その使用につい
て、また、加工について制約が大きいのが実情であっ
た。
【0006】しかも、近年になって、居住空間について
の関心の高まりとともに、一般に木材の持つやわらかさ
や暖かさといった木質感が見直されてきており、内装材
に関しても、木材の持つ特徴を生かした内装材に対する
需要が広がってきている。ただ、木材については、上記
の通り、ユニット化による生産性の向上の点において難
点があるだけでなく、木材は燃えやすいため、内装材と
して使用するためには、室内等における出火や火災の拡
大を防止するために、その防火性、耐火災性の向上が図
られねばならないという問題があった。
【0007】そこで、このような木材の欠点を解消し、
しかもその特徴である木質感を室内に生かしていくため
の方策として、木材そのものを難燃化処理した難燃合板
を使用することや、木材と非木質系内装材とを積層化し
て使用することが考えられる。しかしながら、難燃合板
や積層化による工夫にもかかわらず、これらの場合に
は、どうしてもその重量が増大し、施工上の制約が大き
く、しかも、無機質系材料を用いることによる割れや欠
けが生じやすいという加工上の欠点が懸念されることか
ら、これまでは実用上満足することのできる改善が実現
されていないのが実情である。
【0008】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであって、木材の有する木質感を生かし、し
かも、軽量で、強度が大きく、割れや欠けの発生が少な
く、施工性および加工性が良好であって、なおかつ防火
性にも優れた新しい内装材を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、少くとも表面に表われる部分が
木材からなる内装材であって、この木材の少くとも表層
部分は難燃処理されており、かつ、内装材の内部はロッ
クウールからなることを特徴とする防火内装材を提供す
る。
【0010】この発明の防火内装材の製造においては、
表層の木材を難燃処理する方法、そのために使用する薬
剤、薬剤含有率には特段の制限はなく、たとえば、一般
的な製造方法としては難燃処理薬剤の溶液の減圧加圧含
浸、浸漬、塗布、または防火塗料の塗布等が挙げられ、
薬剤としては燐系、硼酸系の薬剤が挙げられる。さらに
別の難燃化処理法としては反応して水に不溶な不燃性無
機物を生成させるアニオン、カチオンを含有する薬剤を
別々に含浸させて木材中に不溶性不燃性無機物を生成さ
せる方法を用いることもできる。またロックウール(総
称)についても特に限定はされないが、市販のロックウ
ール、ロックウールシージング板等が好適である。
【0011】このようにして得られた表層材(難燃処理
木材)とロックウール(総称)を積層して板材とする。
この際表層部分の厚みは、表層材の難燃処理の程度と防
火内装材として必要な防火性能により決定する。また、
意匠性を向上させるため表層部に防火性を低下させない
と考えられる厚みの化粧単板を積層接着してもよく、ま
た同様の目的で壁紙や塗装等をしても良い。その際の化
粧単板、壁紙、塗装等の厚みは1mm以下が好ましい。
【0012】以上の様にして得られる、この発明の防火
内装材は、その施工形態に制限はなく、たとえば一般住
宅の壁、床、天井または間仕切パーティション、耐火パ
ネル等に表面材、下地材として用いられる。また居住空
間以外にも、旅客車両等の内装等にも利用できる。
【0013】
【作用】この発明においては、上記の通り、表層が難燃
処理された木材が少なくとも表面に表われるようにし、
しかも基材としての内装材の内部がロックウールからな
るという特有の素材選択とその組合わせ構造を採用する
ことによって、従来は予測することもできなかった、木
質感と防火性、そして施工性および加工性をも向上させ
ることができるという優れた複合効果を有する防火内装
材を実現している。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示し、この発明の防火内装材
についてさらに詳細かつ具体的に説明する。もちろんこ
の発明はこれらの例に限定されるものではない。 実施例1 添付した図面の図1に側面図を例示した防火内装材(1
0)を作成した。この防火内装材(10)は、1.6m
m厚の難燃処理木材(11)を、9mm厚のロックウー
ルシージング板(12)の表裏両面に積層接着して作成
した。
【0015】難燃処理木材(11)は、次のようにして
得た。すなわち、反応して水に不溶な不燃性無機物を生
成させるアニオン、カチオンを含有する薬剤を別々に含
浸させて木材中に不溶性不燃性無機物を生成させる難燃
化処理法により、アニオン含有薬剤として燐酸水素2ア
ンモニウムを、また硼酸として塩化バリウムを用いて木
材単板を処理し、次いでこれらの木材単板を乾燥させて
無機物含有量が20%(重量)の難燃処理木材(11)
とした。 実施例2 図2に例示した防火内装材(20)を作成した。
【0016】すなわち、燐酸グアニジンの15%(重
量)溶液を減圧含浸したのち乾燥させた0.8mm厚の
木材単板〔難燃剤15%(重量)含有〕を2枚貼り合わ
せて難燃処理木材(21)を3枚作成し、10mm厚の
200kg/m3 ロックウール(22)2枚と順次重ね
合わせて接着した。 実施例3 図3に例示した防火内装材(30)を作成した。
【0017】すなわち、硼酸アンモニウムと臭化アンモ
ニウムを塗布含浸して乾燥させた1.0mm厚の木材単
板〔難燃剤8%(重量)含有〕を2枚貼り合わせて難燃
処理木材(31)を2枚作成し、26mm厚の200k
g/m3 ロックウール(32)の表裏両面に積層接着し
た。 実施例4 図4に例示した防火内装材(40)を作成した。
【0018】すなわち、有機燐系難燃剤を浸漬含浸させ
た3mm厚の木材単板を乾燥させ、難燃剤を25%(重
量)含有する難燃処理木材(41)を作成し、これを9
mm厚のロックウールシージング板(42)の表面に接
着した。 実施例5 図5に例示した防火内装材(50)を作成した。
【0019】すなわち、1.1mm厚の木材単板(5
1)に0.3mm厚の化粧単板(52)を貼り合わせ、
さらにその表面に有機燐系防火塗料(53)を塗布して
難燃処理木材(54)を作成し、これを、フェノール樹
脂を含浸した3mm厚ロックウール(55)に接着し
た。 試験例 実施例1−5で得た防火内装材(10)(20)(3
0)(40)(50)について、それぞれの比重、最大
破壊荷重、釘引抜き荷重、および防火性(JISA13
21表面燃焼試験)を測定した。
【0020】また、対照として、12mm厚の石こうボ
ード(比較例1)および5.5mm厚の難燃合板(比較
例2)についても同様に測定した。結果は表1に示した
通りである。この表1からも明らかなように、この発明
の防火内装材は、対照に比べ有意に低い熱伝導率を示
し、準不燃以上の防火性を有することが確認された。ま
た、他の特性についても対照と同等もしくはそれ以上の
測定値を示し、内装材として優れた品質を有することが
確認された。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、木材の有する木質感を生かし、しかも、軽量で、
強度が大きく、割れや欠けの発生が少なく、施工性およ
び加工性が良好であって、なおかつ防火性にも優れた新
しい内装材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示した側面図である。
【図2】この発明の別の実施例を示した側面図である。
【図3】この発明のさらに別の実施例を示した側面図で
ある。
【図4】この発明のまたさらに別の実施例を示した側面
図である。
【図5】この発明のさらにまた別の実施例を示した側面
図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50 防火内装材 11、21、31、41、51 難燃処理木材 12、42 ロックウールシージング板 22、32、55 ロックウール 52 木材単板 53 化粧単板 54 防火塗料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも表面に表われる部分が木材から
    なる内装材であって、この木材の少くとも表層部分は難
    燃処理されており、かつ、内装材の内部はロックウール
    からなることを特徴とする防火内装材。
  2. 【請求項2】 木材の少くとも表層部分は燐系および/
    または硼酸系の難燃化剤により処理されている請求項1
    の防火内装材。
  3. 【請求項3】 木材の少くとも表層部分は不溶性不燃性
    無機物を含有している請求項1の防火内装材。
  4. 【請求項4】 表面に表われる木材は防火性塗料が塗布
    されている請求項1の防火内装材。
  5. 【請求項5】 難燃処理された木材を表裏両面に有する
    請求項1の防火内装材。
JP27994993A 1993-11-09 1993-11-09 防火内装材 Pending JPH07127157A (ja)

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JP27994993A JPH07127157A (ja) 1993-11-09 1993-11-09 防火内装材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202010009985U1 (de) 2009-07-15 2010-12-30 Fibrolith Dämmstoffe GmbH Dämmplatte, Klebemörtel zum Anbringen einer Dämmplatte an einer Wand oder einer Decke eines Gebäudes sowie Anordnung, bestehend aus einer Dämmplatte sowie einem Klebemörtel
CN102628316A (zh) * 2012-04-12 2012-08-08 宜兴狮王木业有限公司 一种阻燃防霉蛀竹地板

Cited By (4)

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DE202010009985U1 (de) 2009-07-15 2010-12-30 Fibrolith Dämmstoffe GmbH Dämmplatte, Klebemörtel zum Anbringen einer Dämmplatte an einer Wand oder einer Decke eines Gebäudes sowie Anordnung, bestehend aus einer Dämmplatte sowie einem Klebemörtel
EP2277692A2 (de) 2009-07-15 2011-01-26 Fibrolith Dämmstoffe GmbH Dämmplatte, Klebemörtel zum Anbringen einer Dämmplatte an einer Wand oder einer Decke eines Gebäudes sowie Anordnung, bestehend aus einer Dämmplatte sowie einem Klebemörtel
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