JPH07126961A - パイル織機における誤操作防止方法及び装置 - Google Patents

パイル織機における誤操作防止方法及び装置

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JPH07126961A
JPH07126961A JP27578093A JP27578093A JPH07126961A JP H07126961 A JPH07126961 A JP H07126961A JP 27578093 A JP27578093 A JP 27578093A JP 27578093 A JP27578093 A JP 27578093A JP H07126961 A JPH07126961 A JP H07126961A
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weft
pick
pile
loose
weaving
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JP27578093A
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English (en)
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Yukihiro Tsuji
幸広 辻
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3066Control or handling of the weft at or after arrival
    • D03D47/3086Weft removal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パイル不形成をもたらす製織再開の誤操作を防
止する。 【構成】織布Wを案内するエキスパンションバー6はサ
ーボモータ22の作動によりテリーモーションを行な
う。織機制御コンピュータC0 は、パイル織パターン装
置18からパイル織パターンを読み取り、製織停止状態
における緯入れ待機状態がファーストピック緯糸、第1
ルーズピック緯糸及び第2ルーズピック緯糸のいずれか
を判別する。製織停止状態における緯入れ待機状態が第
1ルーズピック緯糸の緯入れでない場合には織機制御コ
ンピュータC0 は起動スイッチ45のON操作による起
動指令を無効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筬の筬打ち位置と織布
の織前位置との相対距離を変更してパイルを形成するパ
イル織機における誤操作防止方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パイル織機において緯入れ不良が発生し
た場合、緯入れ不良緯糸がルーズピック緯糸の場合には
緯入れ不良緯糸のみを織前から除去すればよい。しか
し、不良緯糸がファーストピック緯糸の場合には不良緯
糸及びその前のルーズピック緯糸2本も除去する必要が
ある。ファーストピック緯糸を織前から除去すると最前
のパイルが抜け、ファーストピック緯糸の緯入れから製
織が再開されてもパイル抜けの生じた部位にパイルを形
成できない。そのため、緯入れ不良のファーストピック
緯糸を除去処理した場合にはその前のルーズピック緯糸
2本も除去し、ルーズピック緯糸の緯入れから製織を再
開する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】起動スイッチのON操
作によって製織を再開する場合、緯入れ待機状態がファ
ーストピック緯糸の緯入れになっていると製織再開後の
本来の第1回目のパイル形成ができない。作業者が緯入
れミスしたファーストピック緯糸のみを除去してルーズ
ピック緯糸2本の除去を忘れてしまったような場合には
製織再開時の緯入れ待機状態がファースト緯糸の緯入れ
になる。このような作業手順の間違いによる織機起動の
誤操作はパイル不形成による織物品質の低下をもたら
す。
【0004】本発明は織機起動時のパイル不形成をもた
らす織機起動の誤操作を回避することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、筬
の筬打ち位置と織布の織前位置との相対距離を変更して
パイルを形成し、製織開始のための起動スイッチを備え
たパイル織機を対象とし、織機の停止状態における緯入
れ待機状態がパイルを形成するための1単位の緯糸本数
を構成する第1ルーズピック緯糸、第2ルーズピック緯
糸及びファーストピック緯糸のうちの第2ルーズピック
緯糸又はこれに後続するファーストピック緯糸の緯入れ
の場合には、前記起動スイッチの起動操作による起動指
令を無効化するようにした。
【0006】請求項2に記載の発明では、パイル織パタ
ーンに基づいて緯入れ待機状態がパイルを形成するため
の1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズピック緯糸、
第2ルーズピック緯糸及びファーストピック緯糸のうち
のいずれであるかを読み取る緯入れ待機状態読み取り手
段と、緯入れ待機状態読み取り手段が第2ルーズピック
緯糸又はこれに後続するファーストピック緯糸の緯入れ
待機状態を読み取った場合には前記起動スイッチの起動
操作による起動指令を無効化する無効化モードを選択す
る起動指令無効化手段とを備えた誤操作防止装置を構成
した。
【0007】請求項3に記載の発明では、前記緯入れ待
機状態読み取り手段と、前記起動指令無効化手段と、前
記起動指令無効化手段の無効化モードを解除する無効化
モード解除操作手段とを備えた誤操作防止装置を構成し
た。
【0008】
【作用】緯入れ待機状態読み取り手段はパイル織パター
ンに基づいて製織停止状態における緯入れ待機状態を読
み取る。緯入れ待機状態が第2ルーズピック緯糸又はこ
れに後続するファーストピック緯糸の緯入れの場合には
起動指令無効化手段が起動スイッチのON操作による起
動指令を無効化する。従って、製織開始がファーストピ
ック緯糸の緯入れから行われることはなく、パイル不形
成は生じない。
【0009】請求項3に記載の発明では、緯入れ待機状
態が第2ルーズピック緯糸又はこれに後続するファース
トピック緯糸の緯入れの場合にも無効化モード解除操作
手段の解除操作を行えば、起動指令無効化手段の無効化
モードが解除され、製織開始がファーストピック緯糸の
緯入れから行える。無効化モード解除操作手段の解除操
作は例えば試織、インチング運転のような場合に行われ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明をジェットルームに具体化した
一実施例を図1〜図6に基づいて説明する。
【0011】図1は織機全体の側面を示し、1は地織用
ワープビームである。図示しない送り出しモータの作動
により地織用ワープビーム1から送り出される地経糸T
はバックローラ2及びテンションローラ3を経由して綜
絖4及び変形筬5を通される。織布Wはテリーモーショ
ン部材となるエキスパンションバー6、サーフェスロー
ラ7及びガイドローラ8,9を経由してクロスローラ1
0に巻き取られる。
【0012】地織用ワープビーム1の上方にはパイル用
ワープビーム11が支持されている。図示しない送り出
しモータの作動によりパイル用ワープビーム11から送
り出されるパイル用経糸Tpはテンションローラ12を
経由して綜絖4及び変形筬5に通される。
【0013】織機の前後中央部には三叉状の中間レバー
13が支軸13aを中心に回動可能に配設されている。
織機の後部には支持レバー14が支軸14aを中心に回
動可能に配設されており、支持レバー14にはテンショ
ンローラ12が支持されている。支持レバー14と中間
レバー13とはロッド15により連結されている。織機
の前部には支持レバー16が支軸16aを中心に回動可
能に配設されており、支持レバー16にはエキスパンシ
ョンバー6が支持されている。支持レバー16と中間レ
バー13とはロッド17により連結されている。
【0014】中間レバー13の上方の駆動軸19には積
極カム式のテリーモーションカム20及びウォームホイ
ール21が止着されている。駆動軸19の近傍にはサー
ボモータ22が配設されており、その駆動ウォーム22
aがウォームホイール21に噛合している。サーボモー
タ22は一方向へ回転し、テリーモーションカム20が
一方向へ回転する。サーボモータ22は制御コンピュー
タC1 の作動制御を受け、制御コンピュータC1 はパイ
ル織パターンに基づいてサーボモータ22を作動制御す
る。
【0015】この実施例では図4(a),(b),
(c)に示す3本緯タオル組織の製織を前提としてい
る。Y1 はファーストピック緯糸であり、Y2 は第1ル
ーズピック緯糸、Y3 は第2ルーズピック緯糸である。
Pは筬打ち位置を示す。図4(a)は第1ルーズピック
緯糸Y2 を筬打ちした状態を示し、図4(b)は第2ル
ーズピック緯糸Y3 を筬打ちした状態を示す。図4
(c)はルーズピック緯糸Y3 ,Y2 を織前W1 から除
去した状態を示す。
【0016】駆動軸19の直上にはカムレバー23が支
軸23aにより揺動可能に支持されている。カムレバー
23の側方には二叉状の変位方向転換レバー24が支軸
24aを中心に回動可能に配設されている。変位方向転
換レバー24とカムレバー23とはリンク25により連
結されている。変位方向転換レバー24と中間レバー1
3とはロッド26により連結されている。従って、テリ
ーモーションカム20の回転に伴うカムレバー23の揺
動変位がリンク25、変位方向転換レバー24、ロッド
26、中間レバー13、ロッド17及び支持レバー16
を介してエキスパンションバー6に伝達される。この変
位伝達によりエキスパンションバー6が支軸16aを中
心にして回動変位する。又、カムレバー23の揺動変位
は中間レバー13、ロッド15及び支持レバー14を介
してテンションローラ12に伝達される。この変位伝達
により支持レバー14,16が同一方向へ回動し、テン
ションローラ12及びエキスパンションバー6が同一方
向へ同量変位する。従って、パイル用経糸Tpの経路及
び織布Wの経路が変位し、織布Wの織前W1 が変位す
る。
【0017】織布Wの織前W1 の側方には緯糸処理装置
27が設置されている。図2に基づいて緯糸処理装置2
7を説明する。緯入れ用メインノズル28の直下には緯
入れ阻止ノズル29が設置されており、直上には緯糸導
入ダクト30が対向設置されている。緯糸導入ダクト3
0の出口の後方には吸引パイプ31が設置されており、
吸引パイプ31の出口側が図示しないダストボックスに
向けて湾曲されているとともに、この湾曲部にはブロー
ノズル32が接続されている。
【0018】緯入れ用メインノズル28、緯入れ阻止ノ
ズル29、緯糸導入ダクト30、及び吸引パイプ31は
いずれもスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴
って一体的に揺動する。これら各部材28,29,3
0,31の揺動領域の後方には緯糸引き取りモータ33
が設置されており、その上方にはエアシリンダ34が設
置されている。緯糸引き取りモータ33には駆動ローラ
35が作動連結されており、エアシリンダ34の駆動ロ
ッドには被動ローラ36が取付られている。被動ローラ
36はエアシリンダ34の突出動作によって駆動ローラ
35に圧接される。
【0019】エアシリンダ34の駆動ロッドにはリミッ
トスイッチ型の緯糸検出器37が取り付けられている。
緯糸検出器37の検知針37aはエアシリンダ34の突
出動作に伴って緯糸導入ダクト30と吸引パイプ31と
の間の領域を掃過する。
【0020】ノズル28,29,32はいずれも2方弁
型の電磁バルブV1 ,V2 ,V3 を介して図示しない圧
力エア供給タンクに接続されている。又、エアシリンダ
34は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記圧力エア
供給タンクに接続されている。緯入れ用メインノズル2
8の噴射口と緯糸導入ダクト29の入口との間には電磁
カッター38が配設されている。又、織前W1 の側方近
傍には電磁カッター39が配設されている。電磁カッタ
ー39は緯入れ1サイクル毎に筬打ちされた緯糸を緯入
れ用メインノズル28から切断分離する。
【0021】緯糸処理装置27を構成する電磁カッター
38、電磁バルブV2 〜V4 及び緯糸引き取りモータ3
3は電磁バルブV1 、電磁カッター39とともに織機制
御コンピュータC0 の指令制御を受ける。即ち、緯糸処
理装置27は織機制御コンピュータC0 の作動制御を受
ける。織機制御コンピュータC0 にはパイル織パターン
装置18が接続されている。織機制御コンピュータC0
はパイル織パターン装置18からパイル織パターンを読
み出して制御コンピュータC1 に送信する。
【0022】緯入れ末端側には緯糸検出器40が設置さ
れており、緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先
端は緯糸検出器40の設置位置まで到達する。織機制御
コンピュータC0 は、緯糸検出器40が緯入れ1サイク
ル中の所定期間内に緯糸を検出しない場合には緯入れ異
常と判断して織機駆動モータM、電磁バルブV1 の励消
磁制御及び電磁カッター39の開閉制御を停止する。機
台は筬打ち直前のクランク角位置で停止する。不良緯糸
0 は図3に示すように織布Wの織前W1 に織りこまれ
る。織機駆動モータMは停止後に所定量逆転する。この
逆転により経糸の最大開口が形成される。
【0023】図5及び図6は緯入れミス発生時の緯糸処
理及び製織再開のプログラムを表すフローチャートであ
り、織機制御コンピュータC0 はこのプログラムに従っ
て緯糸処理及び製織再開を制御する。
【0024】緯入れミス発生が検出されると、織機制御
コンピュータC0 は、予め設定されたパイル織パターン
に基づいて図3に示す不良緯糸Y0 がファーストピック
1、ルーズピックY2 ,Y3 のいずれであるかを判別
する。
【0025】不良緯糸Y0 がルーズピック緯糸Y2 ,Y
3 のいずれかである場合、織機制御コンピュータC0
緯糸処理装置27の緯糸処理動作制御を遂行する。ま
ず、電磁バルブV2 ,V3 が励磁する。電磁バルブV2
の励磁により緯入れ阻止ノズル29が噴射し、電磁バル
ブV3 の励磁によりブローノズル32が噴射する。緯入
れ用メインノズル28は不良緯糸Y0 に後続する緯糸Y
fを1ピック分射出して噴射停止する。後続緯糸Yfは
緯入れ阻止ノズル29の噴射作用により緯糸導入ダクト
30内へ導入される。
【0026】経糸の最大開口形成状態でのクランク角位
置はスレイが最後退位置に後退する角度位置であり、緯
糸導入ダクト30と吸引パイプ31との間の領域がロー
ラ35,36の把持領域に重なる。後続緯糸Yfはロー
ラ35,36の把持領域を通過して吸引パイプ31内に
到達する。次いで、電磁バルブV4 の励磁によりエアシ
リンダ34が突出動作し、被動ローラ36が駆動ローラ
35に圧接する。この圧接により後続緯糸Yfがローラ
35,36間に挟持される。
【0027】吸引パイプ31内の後続緯糸Yfにはブロ
ーノズル32の噴射が作用しており、ローラ35,36
と吸引パイプ31との間の後続緯糸Yfには張力が付与
されている。緯糸検出器37の検知針37aは張力を付
与された後続緯糸Yfに当接し、緯糸検出器37がON
する。緯糸検出器37がONすると、電磁バルブV2
消磁し、緯入れ阻止ノズル29が噴射停止する。そし
て、電磁カッター39が作動し、後続緯糸Yfが緯入れ
用メインノズル28の噴射口と緯糸導入ダクト30の入
口との間で切断分離される。
【0028】電磁カッター39の作動後、緯糸引き取り
モータ33が作動する。緯入れ用メインノズル28から
切断分離された後続緯糸Yfは緯糸引き取りモータ33
の作動により吸引パイプ31側へ引き取られてゆく。こ
の引き取り作用によって不良緯糸Y0 も経糸開口内から
引き出されてゆく。即ち、不良緯糸であるルーズピック
緯糸Y3 (又はY2 )は後続緯糸Yfを手掛かりとして
経糸開口内から引き出し除去される。全ての不良緯糸Y
0 がローラ35,36の把持領域を通過すると緯糸検出
器37がOFFする。織機制御コンピュータC0 はこの
糸無検出に基づいて緯糸引き取りモータ33の作動停
止、電磁バルブV4 ,V3 の消磁を指令する。ローラ3
5,36の離間及びブローノズル32の噴射停止の後、
織機制御コンピュータC0 は織機駆動モータMを逆転し
て機台を製織再開に適したクランク角位置に移行した
後、製織を再開する。
【0029】不良緯糸Y0 がファーストピック緯糸Y1
である場合、織機制御コンピュータC0 は起動指令無効
化モードに入ると共に、“起動指令無効化モード”を表
示装置42に表示する。又、織機制御コンピュータC0
は緯糸処理装置27の緯糸処理動作制御を遂行せず、警
報装置41を作動する。即ち、緯糸処理装置27の緯糸
処理動作及び製織の自動再開が禁止される。警報装置4
1の警報により作業者が不良緯糸Y0 、及びその前のル
ーズピック緯糸Y3 ,Y2 を織前W1 から除去処理す
る。
【0030】この除去処理では逆転インチングスイッチ
43が操作され、経糸開口が不良緯糸Y0 を除去可能な
状態となるように機台が逆転される。不良緯糸Y0 の除
去後、第2ルーズピック緯糸Y2 、第1ルーズピック緯
糸Y1 の除去においても経糸開口が第2ルーズピック緯
糸Y2 、第1ルーズピック緯糸Y1 を除去可能な状態と
なるように機台が逆転インチングされる。機台回転角度
はロータリエンコーダ44によって検出されており、織
機制御コンピュータC0 はロータリエンコーダ44から
機台1回転毎に出力される原点信号の入力に基づいてパ
イル織パターンを読み取る。この読み取りにより製織停
止状態の緯入れ待機状態がパイルを形成するための1単
位の緯糸本数を構成する第1ルーズピック緯糸Y2 、第
2ルーズピック緯糸Y3 及びファーストピック緯糸Y1
のいずれであるかが把握される。即ち、織機制御コンピ
ュータC0 は、緯入れ待機状態がパイルを形成するため
の1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズピック緯糸、
第2ルーズピック緯糸及びファーストピック緯糸のうち
のいずれであるかを読み取る緯入れ待機状態読み取り手
段である。
【0031】緯入れ待機状態読み取り手段である織機制
御コンピュータC0 がファーストピック緯糸Y1 の緯入
れ待機状態又は第2ルーズピック緯糸Y2 の緯入れ待機
状態を読み取った場合、織機制御コンピュータC0 は起
動指令無効化モードに入ると共に、“起動指令無効化モ
ード”を表示装置42に表示する。この起動指令無効化
モードでは製織開始のための起動スイッチ45のON操
作による起動指令は無効化される。即ち、緯入れ待機状
態読み取り手段である織機制御コンピュータC 0 は、起
動スイッチ45の起動操作による起動指令を無効化する
無効化モードを選択する起動指令無効化手段でもある。
従って、作業者が第1ルーズピック緯糸Y2 の除去を怠
って起動スイッチ45をON操作した場合にも、製織再
開がファーストピック緯糸Y1 の緯入れ及び第2ルーズ
ピック緯糸Y3 の緯入れから行われることはない。
【0032】緯入れ待機状態読み取り手段である織機制
御コンピュータC0 が第1ルーズピック緯糸Y2 の緯入
れ待機状態を読み取った場合、織機制御コンピュータC
0 は起動指令無効化モードを解除して起動指令有効化モ
ードに入ると共に、“起動指令無効化モード”の表示を
消去する。この起動指令有効化モードの状態では製織開
始のための起動スイッチ45のON操作による起動指令
は有効となる。従って、製織再開は第1ルーズピック緯
糸Y2 の緯入れから行われ、織機起動時のパイル不形成
は生じない。
【0033】緯入れ待機状態が第1ルーズピック緯糸Y
2 の緯入れでない場合にも、起動スイッチ45を所定時
間t連続してONすれば起動指令無効化モードが解除さ
れる。緯入れ待機状態が第1ルーズピック緯糸Y2 の緯
入れでない場合にも製織を開始してもよい場合としては
例えば試織がある。所定時間t連続してON操作する起
動スイッチ45は、起動指令無効化手段である織機制御
コンピュータC0 の無効化モードを解除する無効化モー
ド解除操作手段となる。
【0034】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図7に示すように前記実施例のよ
うな緯糸処理装置27を持たないパイル織機にも適用で
きる。図8及び図9は緯入れミス発生時の製織再開のプ
ログラムを表すフローチャートである。緯入れ待機状態
読み取り手段及び起動指令無効化手段である織機制御コ
ンピュータC0 はこのプログラムに従って緯糸処理及び
製織再開を制御する。
【0035】この実施例では緯入れミスが発生すると、
不良緯糸Y0 を含むパイルを形成するための1単位の緯
糸Y1 ,Y2 ,Y3 が作業者によって除去される。製織
停止状態の緯入れ待機状態が第1ルーズピック緯糸Y2
の緯入れでない場合には起動スイッチ45のON操作に
よる起動指令が無効化される。即ち、作業者が逆転イン
チングスイッチ43を操作しながら不良緯糸Y0 を含む
パイルを形成するための1単位の緯糸Y1 ,Y2 ,Y3
を除去しなければ製織再開はできない。従って、作業者
の緯糸除去処理ミスに伴う製織再開の誤操作が防止され
る。
【0036】製織停止状態における緯入れ待機状態が第
1ルーズピック緯糸Y2 の緯入れでない場合にも、試織
を行なうときには無効化モード解除操作スイッチ46を
ON操作すれば製織を開始できる。
【0037】さらに本発明は、図10(a),(b)に
示す4本緯タオル組織の製織の場合には図11及び図1
2に示す緯糸処理プログラムを遂行する実施例も可能で
ある。図10(a),(b)のY11は第1ファーストピ
ック緯糸を示し、Y12は第2ファーススピック緯糸を示
す。Y2 ,Y3 はルーズピック緯糸である。図10
(a)は第1ルーズピック緯糸Y2 の筬打ち状態を示
し、図10(b)は第2ルーズピック緯糸Y3 の筬打ち
状態を示す。
【0038】この実施例では第1実施例と同様の緯糸処
理装置27が用いられる。緯入れ待機状態読み取り手段
及び起動指令無効化手段である織機制御コンピュータC
0 は、製織停止状態における緯入れ待機状態が第2ルー
ズピック緯糸Y3 又は第1ファーストピック緯糸Y11
緯入れの場合に起動指令無効化モードを選択する。製織
停止状態における緯入れ待機状態が第1ルーズピック緯
糸Y2 又は第2ファーストピック緯糸Y12の緯入れの場
合には織機制御コンピュータC0 は起動指令有効化モー
ドを選択する。
【0039】不良緯糸Y0 がファーストピック緯糸
11,Y12である場合、織機制御コンピュータC0 は緯
糸処理装置27の緯糸処理動作制御を遂行しない。ファ
ーストピック緯糸Y11,Y12、その前のルーズピック緯
糸Y3 ,Y2 の除去処理は作業者の除去処理作業に任さ
れる。不良緯糸Y0 が第2ファーストピック緯糸Y12
あるとき、作業者が不良緯糸Y0 のみを除去して起動ス
イッチ45をON操作してもこの起動指令は無効とな
る。作業者が不良緯糸Y0 を含むパイルを形成するため
の1単位の緯糸Y11,Y12,Y2 ,Y3 のみならずその
前の第2ファーストピック緯糸Y12を除去し、起動スイ
ッチ45をON操作すればこの起動指令は有効となる。
4本緯タオル組織では第2ファーストピック緯糸Y12
織前W1 から除去してもパイル抜けは生じないため、第
2ファーストピック緯糸Y12の緯入れからの製織再開も
許容される。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、織機の停
止状態における緯入れ待機状態がパイルを形成するため
の1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズピック緯糸、
第2ルーズピック緯糸及びファーストピック緯糸のうち
の第2ルーズピック緯糸又はこれに後続するファースト
ピック緯糸の緯入れの場合には、前記起動スイッチの起
動操作による起動指令を無効化するようにしたので、パ
イル不形成をもたらす緯入れ待機状態からの製織開始と
いう誤操作を防止し得るという優れた効果を奏する。
【0041】起動指令無効化モードを解除する無効化モ
ード解除操作手段を備えた発明では、製織開始時のパイ
ル不形成を許容できる試織の開始などにおいてパイル不
形成をもたらす緯入れ待機状態からの製織開始を行ない
得るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 織機全体の側面図である。
【図2】 緯糸処理装置を示す側面図である。
【図3】 緯糸処理装置の緯糸処理動作を示す側面図で
ある。
【図4】 (a),(b),(c)はいずれも3本緯タ
オル組織を示す断面図である。
【図5】 緯糸処理及び製織再開のプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図6】 緯糸処理及び製織再開のプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図7】 別例を示す織機全体の側面図である。
【図8】 製織再開のプログラムを示すフローチャート
である。
【図9】 製織再開のプログラムを示すフローチャート
である。
【図10】(a),(b)は4本緯タオル組織を示す断
面図である。
【図11】緯糸処理及び製織再開のプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図12】緯糸処理及び製織再開のプログラムを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
45…無効化モード解除操作手段となる起動スイッチ4
5、46…無効化モード解除スイッチ、Y1 ,Y11,Y
12…ファーストピック緯糸、Y2 ,Y3 …ルーズピック
緯糸、C0 …緯入れ待機状態読み取り手段及び起動指令
無効化手段となる織機制御コンピュータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、製織開始のための起動
    スイッチを備えたパイル織機において、 織機の停止状態における緯入れ待機状態がパイルを形成
    するための1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズピッ
    ク緯糸、第2ルーズピック緯糸及びファーストピック緯
    糸のうちの第2ルーズピック緯糸又はこれに後続するフ
    ァーストピック緯糸の緯入れの場合には、前記起動スイ
    ッチの起動操作による起動指令を無効化するパイル織機
    における誤操作防止方法。
  2. 【請求項2】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、製織開始のための起動
    スイッチを備えたパイル織機において、 パイル織パターンに基づいて緯入れ待機状態がパイルを
    形成するための1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズ
    ピック緯糸、第2ルーズピック緯糸及びファーストピッ
    ク緯糸のうちのいずれであるかを読み取る緯入れ待機状
    態読み取り手段と、 緯入れ待機状態読み取り手段が第2ルーズピック緯糸又
    はこれに後続するファーストピック緯糸の緯入れ待機状
    態を読み取った場合には前記起動スイッチの起動操作に
    よる起動指令を無効化する無効化モードを選択する起動
    指令無効化手段とを備えたパイル織機における誤操作防
    止装置。
  3. 【請求項3】筬の筬打ち位置と織布の織前位置との相対
    距離を変更してパイルを形成し、製織開始のための起動
    スイッチを備えたパイル織機において、 パイル織パターンに基づいて緯入れ待機状態がパイルを
    形成するための1単位の緯糸本数を構成する第1ルーズ
    ピック緯糸、第2ルーズピック緯糸及びファーストピッ
    ク緯糸のうちのいずれであるかを読み取る緯入れ待機状
    態読み取り手段と、 緯入れ待機状態読み取り手段が第2ルーズピック緯糸又
    はこれに後続するファーストピック緯糸の緯入れ待機状
    態を読み取った場合には前記起動スイッチの起動操作に
    よる起動指令を無効化する無効化モードを選択する起動
    指令無効化手段と、 前記起動指令無効化手段の無効化モードを解除する無効
    化モード解除操作手段とを備えたパイル織機における誤
    操作防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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