JPH07126685A - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
- Publication number
- JPH07126685A JPH07126685A JP5292393A JP29239393A JPH07126685A JP H07126685 A JPH07126685 A JP H07126685A JP 5292393 A JP5292393 A JP 5292393A JP 29239393 A JP29239393 A JP 29239393A JP H07126685 A JPH07126685 A JP H07126685A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclopentadecanone
- aroma
- triethyl citrate
- fragrance
- perfume composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cosmetics (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シクロペンタデカノン自身の香気の発ちを高
め、また雜臭を排して香気を良質化した香料組成物の提
供。 【構成】 シクロペンタデカノンとトリエチルシトレー
トとを共存させた香料組成物で、好ましくは9/1〜1/
9の重量比率で共存させてなる香料組成物。
め、また雜臭を排して香気を良質化した香料組成物の提
供。 【構成】 シクロペンタデカノンとトリエチルシトレー
トとを共存させた香料組成物で、好ましくは9/1〜1/
9の重量比率で共存させてなる香料組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロペンタデカノン
の香気の発ちが良く、しかも香気を良質化する香料組成
物に関する。
の香気の発ちが良く、しかも香気を良質化する香料組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロペンタデカノンは、じゃ香とほと
んど区別しにくい香気を有する化合物で、ムスコンの代
用として高級調合香料として用いられている。このシク
ロペンタデカノンは、融点が63℃、沸点が306℃と
比較的高く、他の香料に対して強い保留性を有し、この
化合物自身の香気の発ちも悪い。またミルキーな雜臭を
有し、シクロペンタデカノンの良質な香りを強く発たせ
ることはかなり難しかった。
んど区別しにくい香気を有する化合物で、ムスコンの代
用として高級調合香料として用いられている。このシク
ロペンタデカノンは、融点が63℃、沸点が306℃と
比較的高く、他の香料に対して強い保留性を有し、この
化合物自身の香気の発ちも悪い。またミルキーな雜臭を
有し、シクロペンタデカノンの良質な香りを強く発たせ
ることはかなり難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題を
解決すべく鋭意研究を進めた結果、シクロペンタデカノ
ンをトリエチルシトレートと共存させると、驚くべきこ
とにシクロペンタデカノンの香気の発ちが非常に良くな
り、しかもミルキーな雑臭がなくなり香気を良質化する
ことを見出した。
解決すべく鋭意研究を進めた結果、シクロペンタデカノ
ンをトリエチルシトレートと共存させると、驚くべきこ
とにシクロペンタデカノンの香気の発ちが非常に良くな
り、しかもミルキーな雑臭がなくなり香気を良質化する
ことを見出した。
【0004】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、本発明の目的はシクロペンタデカノン自身の香気の
発ちを高め、また雜臭を排して香気を良質化した香料組
成物を提供することにある。
で、本発明の目的はシクロペンタデカノン自身の香気の
発ちを高め、また雜臭を排して香気を良質化した香料組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シクロペンタ
デカノンとトリエチルシトレートとを共存させた香料組
成物で、好ましくは9/1〜1/9の重量比率で共存さ
せてなる香料組成物である。
デカノンとトリエチルシトレートとを共存させた香料組
成物で、好ましくは9/1〜1/9の重量比率で共存さ
せてなる香料組成物である。
【0006】トリエチルシトレートは、クエン酸のエタ
ノールとのエステル化により得られ、沸点が294℃、
無臭ではあるが、わずかに苦味を伴ったグレープフルー
ツに似た風味を持つ液状物である。シクロペンタデカノ
ンは、このトリエチルシトレートと任意の割合で溶解で
き、両者を共存させることにより、ミルキーな雑臭が消
され、高貴なじゃ香様の香りを強く発たせることができ
る。
ノールとのエステル化により得られ、沸点が294℃、
無臭ではあるが、わずかに苦味を伴ったグレープフルー
ツに似た風味を持つ液状物である。シクロペンタデカノ
ンは、このトリエチルシトレートと任意の割合で溶解で
き、両者を共存させることにより、ミルキーな雑臭が消
され、高貴なじゃ香様の香りを強く発たせることができ
る。
【0007】これら両者の共存比率は、特に制限はない
が、シクロペンタデカノン/トリエチルシトレートの重
量比として、9/1以上とするとシクロペンタデカノン
自身の香気の発ちを高め、また雜臭をなくす効果が弱く
なりあまり好ましくない。また、逆に、1/9以下とす
るとシクロペンタデカノン自身の香りが弱くなり、あま
り好ましくない。なお、シクロペンタデカノンは常温で
固体であり、トリエチルシトレートは、常温で液体であ
り、この両者の混合物はトリエチルシトレートが多くな
ると液状になり、シクロペンタデカノンが多くなると半
固体状となる。何れについても、香気の質には影響がな
い。
が、シクロペンタデカノン/トリエチルシトレートの重
量比として、9/1以上とするとシクロペンタデカノン
自身の香気の発ちを高め、また雜臭をなくす効果が弱く
なりあまり好ましくない。また、逆に、1/9以下とす
るとシクロペンタデカノン自身の香りが弱くなり、あま
り好ましくない。なお、シクロペンタデカノンは常温で
固体であり、トリエチルシトレートは、常温で液体であ
り、この両者の混合物はトリエチルシトレートが多くな
ると液状になり、シクロペンタデカノンが多くなると半
固体状となる。何れについても、香気の質には影響がな
い。
【0008】上記の本発明の香料組成物はそのまま香料
として用いても良いが、他の種々の天然あるいは合成香
料基材を添加して調合香料することができ、香水、化粧
料、室内芳香剤、シャンプー或いは石けん等に配合して
用いることができる。この場合、先に、シクロペンタデ
カノンとトリエチルシトレートとの混合物を調製した
後、他の香料基材等を添加しても、またシクロペンタデ
カノンとトリエチルシトレートとを全く別々に添加し、
香料等を調製しても良い。
として用いても良いが、他の種々の天然あるいは合成香
料基材を添加して調合香料することができ、香水、化粧
料、室内芳香剤、シャンプー或いは石けん等に配合して
用いることができる。この場合、先に、シクロペンタデ
カノンとトリエチルシトレートとの混合物を調製した
後、他の香料基材等を添加しても、またシクロペンタデ
カノンとトリエチルシトレートとを全く別々に添加し、
香料等を調製しても良い。
【0009】
【発明の効果】本発明の香料組成物は、シクロペンタデ
カノン自身の香気の発ちを高め、また雜臭を排して香気
が良質化するという格別の効果を奏するものである。
カノン自身の香気の発ちを高め、また雜臭を排して香気
が良質化するという格別の効果を奏するものである。
【0010】
【実施例】調整剤の比較 表1に示した各種の調整剤にシクロペンタデカノン(C
PD)を50重量%の濃度で溶解し、この10gを20ml
容量のガラス瓶に入れ、訓練された調香師によって官能
試験を行った。この結果を表1に示した。
PD)を50重量%の濃度で溶解し、この10gを20ml
容量のガラス瓶に入れ、訓練された調香師によって官能
試験を行った。この結果を表1に示した。
【表1】
【0011】トリエチルシトレートの量比の検討 シクロペンタデカノン(CPD)とトリエチルシトレート
(TEC)とを表2に示した重量比で混合し、この10g
を20ml容量のガラス瓶に入れ、これと粉末のCPD1
0gを20ml容量のガラス瓶に入れたものとを、訓練さ
れた調香師によって官能試験により香気比較を行った。
この結果を表2に示した。
(TEC)とを表2に示した重量比で混合し、この10g
を20ml容量のガラス瓶に入れ、これと粉末のCPD1
0gを20ml容量のガラス瓶に入れたものとを、訓練さ
れた調香師によって官能試験により香気比較を行った。
この結果を表2に示した。
【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 シクロペンタデカノンとトリエチルシト
レートとを共存させてなる香料組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のシクロペンタデカノン
とトリエチルシトレートとを9/1〜1/9の重量比率
で共存させることを特徴とする香料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5292393A JPH07126685A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5292393A JPH07126685A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 香料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126685A true JPH07126685A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17781215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5292393A Pending JPH07126685A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07126685A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1090976A1 (en) * | 1999-10-04 | 2001-04-11 | Nippon Kodo Co., Ltd. | Candle |
JP2013048590A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 飲食品用香料溶剤の苦味マスキング方法 |
JP2013192611A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Takasago Internatl Corp | 水性液体芳香剤組成物及びそれを用いた水性液体芳香剤 |
US20140147404A1 (en) * | 2012-05-07 | 2014-05-29 | Symrise Ag | Perfume composition |
JP2015213524A (ja) * | 2015-09-03 | 2015-12-03 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 飲食品用香料溶剤の苦味マスキング方法 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5292393A patent/JPH07126685A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1090976A1 (en) * | 1999-10-04 | 2001-04-11 | Nippon Kodo Co., Ltd. | Candle |
JP2013048590A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 飲食品用香料溶剤の苦味マスキング方法 |
JP2013192611A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Takasago Internatl Corp | 水性液体芳香剤組成物及びそれを用いた水性液体芳香剤 |
US20140147404A1 (en) * | 2012-05-07 | 2014-05-29 | Symrise Ag | Perfume composition |
US9550959B2 (en) * | 2012-05-07 | 2017-01-24 | Symrise Ag | Perfume composition |
JP2015213524A (ja) * | 2015-09-03 | 2015-12-03 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 飲食品用香料溶剤の苦味マスキング方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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