JPH07126358A - アルファ−ヒドロキシ酸のポリマーの製造方法 - Google Patents

アルファ−ヒドロキシ酸のポリマーの製造方法

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JPH07126358A
JPH07126358A JP6094507A JP9450794A JPH07126358A JP H07126358 A JPH07126358 A JP H07126358A JP 6094507 A JP6094507 A JP 6094507A JP 9450794 A JP9450794 A JP 9450794A JP H07126358 A JPH07126358 A JP H07126358A
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JP
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catalyst
monomer
molar ratio
polymerization
polymer
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JP6094507A
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Thomas M Ford
トマス・マイクル・フオード
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EIDP Inc
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/06Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from hydroxycarboxylic acids
    • C08G63/08Lactones or lactides
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    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/82Preparation processes characterised by the catalyst used
    • C08G63/823Preparation processes characterised by the catalyst used for the preparation of polylactones or polylactides

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状エステルの開環重合によるアルファ−ヒ
ドロキシ酸のポリマーの改良された製法の提供。 【構成】 この方法は反応媒質中の有機酸の量を酸:触
媒の比率として6:1より下に維持することにより高い
反応速度で触媒された開環ポリエステル重合を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はアルファ−ヒドロキシ酸のポリ
マーの製造方法に関する。詳しくは、ある種のアルファ
−ヒドロキシ酸の環状エステルの開環を触媒することに
よるそのようなポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】産業及び家庭廃棄物の処理の問題が増大
していることから、現在多くの実用面において生分解性
ポリマーの使用に実質的な関心が集まっている。これら
の問題の内いっそう重要な事柄はポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリウレタンなどのようなポ
リマーを含む種々のプラスチック廃棄物の処理である。
これらは概して生分解性でなく、特に埋立地などで被覆
された後においてそのようである。乳酸及びグリコール
酸及び数種の他の脂肪族ポリエステルのポリマーは加水
分解/生分解性である(すなわち、それらは水及び/又
は微生物の作用により容易に分解される)ことが知られ
ているが、それらの製造原価の高いことが広範な使用を
妨げて来た。アルファ−ヒドロキシ酸のポリマー及びコ
ポリマーの製造はこれまでそれらが困難な方法によって
いたため大部分の場合原価が高くついた。
【0003】それぞれが環の形体である乳酸及びグリコ
ール酸の2つのユニットから構成されるラクチド(3,
6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)及
びグリコリド(1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)の
重合は、もちろんよく知られている。この重合方法にお
いては、環状モノマ−及び存在する何等かのコモノマー
を開環用触媒例えばオクタン酸第一スズ、又はイットリ
ウム又はランタン系希土類触媒の化合物又はチタネート
の存在下で一緒に加熱される。しかしながら、極端に遅
い重合速度及びその結果としての長い反応時間は連続法
によるこのポリマーの製造を工業的な観点から事実上非
実際的なものにしている。一方、バッチ法のこの目的へ
の使用は過度に高い溶融粘度と低い溶融安定性とを持つ
ポリマーを生成する。これは、次にはポリマーの着色と
低収率の結果に導く。このような問題はこれらの価値を
内在するポリマーを過度に高価な物とし、消費者向けに
広範囲に使用されるのを妨げる一因となった。
【0004】
【先行技術】重合速度例えばラクチドのそれは反応温度
及び触媒の量に依存することが文献で論じられている。
Makromol. Chem., 188巻、1809〜1814ページ(1987年)
が参照され、ここには小量の水がラクチドの重合速度を
高め得るとも述べられている。そのような重合をバッチ
法及び連続法の両面で行うために多くの技術が用いられ
た。ドイツ特許DE3936188A1は、例えばラク
チド、グリコリド及びそれらの混合物の重合にスクリュ
ー押出機の使用を記述している。
【0005】Augurt等に交付された米国特許第4,03
3,938号は哺乳動物組織に容易に吸収されるポリマ
ーを作る置換された1,4−ジオキサン−2,5−ジオン
の重合及び共重合に関する。そのようなジオンとグリコ
リド及びラクチドとのコポリマーは塩化第一スズ触媒を
使用することを開示している。ラクチドとの共重合は1
80℃で2時間の最小時間を要することを明らかにして
いる。Lapka等、米国特許第4,622,244号はカプ
セル封入された薬物の制御された放出のためのマイクロ
カプセルの製造における生吸収可能なポリ乳酸及びポリ
グリコール酸ポリマーの使用に関する。重合条件は示さ
れていない。Protzman、米国特許第4,644,038号
は開環用触媒及び游離基開始剤の両者の存在下における
C2〜5アルファ−ヒドロキシ酸ジエステルとエチレン
性エポキシドとの共重合に関する。種々の開環用触媒例
えばオクタン酸第一スズ、塩化スズ、ジエチル亜鉛及び
塩化亜鉛が開示されている。共重合を果たすための時間
は175℃で1時間より長い。
【0006】
【発明の概要】従って、本発明はラクチド及びグリコリ
ドの重合の速度を工業的規模の量において経済的に遂行
することができる程度に改良する問題に関する。詳しく
は、本発明はアルファ−ヒドロキシ酸の環状エステルの
開環を触媒することによるアルファ−ヒドロキシ酸のポ
リマーの製造の改良された方法に関し、この方法は (1)環状ジエステルの開環用触媒に対するモル比が5
00〜20,000:1であり、そして有機酸不純物の
触媒に対する比率が6:1より少なく、そして好ましく
は1:1より少ない環状ジエステル及び開環用触媒の液
相分散体を形成させ、そして (2)モノマーの重合を高速度で少なくとも95%の変
換まで遂行するため、(a)50〜250℃の分散体の
温度、(b)500〜20,000:1の環状エステル
の触媒に対するモル比、及び(c)6:1より低い分散
体における有機酸の触媒に対するモル比を維持する連続
する段階からなる。
【0007】
【発明の詳述】本発明はグリコリドに基づくポリマー、
ラクチドに基づくポリマー、それらのコポリマー又は両
ポリマーと、20重量%までの下に定義するコモノマー
の1つとのコポリマーを生成させるための触媒された開
環重合における重合速度を増加させるための方法であ
る。本発明の必須の要素は反応媒質に存在する酸不純物
の触媒に対するモル比が6:1より下そして好ましくは
1:1より下に維持されることである。水がいくらかで
も存在する場合ラクチド又はグリコリドの環の分断を引
き起こすため、それは本発明の目的のための酸として考
えられる。重合反応は既知の方法と同様に50〜250
℃そして好ましくは約160℃〜約220℃の温度及び
大気圧〜約2,000psi(1.379×106Pa)の
圧力下で遂行される。
【0008】ラクチド又はグリコリドは別々に重合させ
ることができ、これが一般には好ましい状態であるが、
又は任意の比率で一緒にもしくは約20重量%までの他
の共重合性モノマー、例えばエプシロン−カプロラクト
ン、デルタ−バレロラクトン、1,5−ジオキセパン−
2−オン、1,4−ジオキサン−2−オン、ベータ−ブ
チロラクトン、ベータ−プロピオラクトン、及びそれら
の混合物と組み合わせて重合させることができる。一般
にこれらのラクトンコモノマーは
【化2】 (式中、nは4又は5であり、h、i、k及びmは独立
して1又は2であり、そして各Rは独立して水素又は1
2までの炭素原子を含むヒドロカルビルから選ばれる)
からなる群より選ばれる構造式の1つを持つ。重合方法
は溶融体、溶液、又は懸濁液で行う方法を含む。
【0009】通常、慣用的なスズ触媒が重合反応に使用
され、それはオクタン酸第一スズ(2−エチルヘキサン
酸第一スズ)である。重合反応に触媒効果を示す他のス
ズ化合物例えばテトラフェニルスズ、スズビス−アセチ
ルアセトネート、及び塩化スズ(II)も使用することが
できる。適当な触媒は原子番号57〜71のイットリウ
ム及びランタン希土類系金属、すなわちランタン、セリ
ウム、プラセオジミウム、ネオジミウム、プロメシウ
ム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビ
ウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリ
ウム、イッテルビウム、及びルテチウムも含む。好まし
い金属はイッテルビウム、ランタン、エルビウム、サマ
リウム及びジスプロシウムである。特に好ましいのはイ
ッテルビウム、ランタン並びにイッテルビウム及び希土
類金属鉱石の採鉱及び製錬から得られる希土類金属類の
混合物である。すべての触媒においてイッテルビウム及
び希土類金属は3価である。この触媒は好ましくは反応
媒質中で少なくともわずかに可溶性であるべきである。
【0010】これらの触媒のより詳細な論議はStephan
J. McLain等に1991年7月2日に交付された米国特
許第5,028,667号、及びThomas M. Ford等が19
91年12月30日に出願した同時係属出願第07/8
14,135号に記述されており、その開示は参照によ
り本明細書に組み入れる。本発明の使用に適する別の開
環用触媒はチタネート、ジルコネート、ジエチル亜鉛、
並びに酸化及びハロゲン化アンチモンを含む。
【0011】本明細書で使用する用語「ポリマー」はホ
モポリマー並びにコポリマーを含み、用語「コポリマ
ー」はビポリマー、トリポリマー及びより高次のマルチ
ポリマーを含み、そして用語「モノマー/触媒比」は環
状エステル及びもし存在する場合コモノマーを含む反応
媒質に存在するすべての重合性及び共重合性モノマー種
を含む。
【0012】モノマーの触媒に対する比率は一般にモル
比で20,000:1より低く、そして通常は500:
1以上に維持する。良好な結果はモノマー/触媒比がモ
ル比で15,000〜1,000:1の範囲内にある場合
認められ、そして好ましい比率はモル比で10,000
〜4,000:1の範囲内である。1,000:1のモノ
マー/触媒比を使用し、そして少なくとも6:1より低
くそして好ましくは1:1より低い酸/触媒比に減らし
及び/又は維持する(そして他の条件は理想的である)
ことにより、完全な変換(すなわち約95%)を2分と
いう短時間で達成することができる。500:1より少
ないモノマー/触媒比を使用する場合、生成物の着色、
汚染及び不安定性が生じることがある。
【0013】水及び/又はそれと関心のあるモノマー
(例えば乳酸及び/又はその線状オリゴマー)との反応
生成物は、十分に高い分子量のポリマーを得るためには
ある水準より下に保つべきであることが先行技術におい
て認められている。British Polymer Journal(199
0年)、23巻(3号)、235〜240ページはD,
L−ラクチドの開環重合を論じており、その教示すると
ころは参照により本明細書に組み入れるが、236ペー
ジにおいて「高度の重合を達成するための基本的な必要
条件は極めて純粋なモノマーを使用することであり、遊
離カルボキシル基の含量は0.8meq/gを超えてはなら
ない」と述べている。(これは本発明の絶対的限界であ
る6/1の酸/触媒比及び500/1のモノマー/触媒
比と同等である。好ましい実施の様式を保つためには酸
性不純物のはるかに低い水準を維持しなければならな
い。)。
【0014】本発明を実行する場合、重合は一般的な装
置のいずれによっても遂行することができる。連続式重
合はスクリュー押出機、又は高度に均質な生成物を得る
ための適当な混合が可能な任意のその他の反応装置で実
行することができる。攪拌式槽はバッチ式重合に使用す
ることができ、そして連続的なモノマーのフィード及び
ポリマー(又は中間生成物)の除去にも使用することが
できる。この重合は溶媒が存在しても又はしなくても行
うことができる。好ましい方法は塊状で(すなわち、溶
剤なしで)実施しそして攪拌式槽で中間体を作ること、
そして最終の重合をスクリュー押出機で遂行することで
ある。触媒は当初反応装置の前に又はその中でモノマー
に添加することができる。
【0015】実施例で証明されたような本発明で得られ
たすぐれた結果と対比するため、次の表1にラクチドの
重合に慣用的に使用されている条件下で必要な反応時間
を示す。すべての記録において、オクト酸スズ(ビス2
−エチルヘキサン酸第一スズ)が触媒、そしてラクチド
が出発モノマーであった。
【0016】
【表1】
【0017】実施例1−ラクチドの連続塊状重合 L−及びD/L−ラクチド(GC分析で水及び乳酸が検
出されない)の9:1混合物を180℃で15ポンド/
時間の速度に維持された二軸スクリュー押出機(バレル
直径30mm)に固体で供給した。オクト酸スズの0.5
モル共沸乾燥トルエン溶液を溶融する前6000/1の
モノマーの対触媒モル比にする割合でモノマーの流れに
添加した。滞留時間を着色ペレット注入により推定して
約5分であった。押出機を出るポリマーストランドを室
温に冷却しそしてペレット化した。得られたペレットの
TGA分析は98%の変換を示した。生成物は無色であ
り、分子量(p−スチレンを標準とするGPC)はMw
=389000、Mn=148000であった。この生
成物はこの技術分野で既知の方法により延伸フィルム、
複雑な形状の射出成形部品、モノフィラメント及び微孔
質フォームに加工することができた。
【0018】実施例2−触媒水準の影響 実施例1におけると同様であるが、モノマーの対触媒モ
ル比を13000/1とした重合における変換は85%
であった。
【0019】実施例3−酸不純物の影響 小量の添加有機カルボン酸なしでの及び存在下における
L−ラクチド重合のカイネティックスを測定するため一
連の研究室規模の重合を行った。すべて179℃で行う
急速冷却重合のTGA分析により変換を測定した。図1
に添加有機酸の重合速度に対する負の影響を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラクチド重合の速度に対する有機酸の影響のグ
ラフ相関を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクチド、グリコリド、それらの混合
    物、モノマ−及び20重量%までの 【化1】 (式中、nは4又は5であり、h、i、k及びmは独立
    して1又は2であり、各Rは独立して水素又は12まで
    の炭素原子を含むヒドロカルビルから選ばれる)からな
    る群より選ばれるモノマ−の開環を触媒することによる
    アルファ−ヒドロキシ酸のポリマーの製造方法におい
    て、 a.環状ジエステルモノマ−の触媒に対する比率が50
    0〜20,000であり、そして有機酸の触媒に対する
    モル比が6より少ない環状ジエステルモノマ−及び触媒
    の液相分散体を形成させ、そして b.モノマ−の重合を高速度で少なくとも95%の変換
    まで遂行するため、(1)50〜250℃の分散体の温
    度、(2)500〜20,000:1の環状エステルの
    触媒に対するモル比、及び(3)分散体における有機酸
    の触媒に対する6より低いモル比を維持する段階からな
    る上記のポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 環状エステルがラクチド、グリコリド及
    びそれらの混合物から選ばれる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 温度が約160℃〜220℃に維持され
    る請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 方法が押出機で遂行される請求項3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 酸の触媒に対するモル比が2:1より低
    い請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 環状エステルの触媒に対するモル比が
    1,500〜10,000である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 分散体が環状エステルのランダムコポリ
    マーを生成する環状エステル及び重合性コモノマ−の混
    合物を含む請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】コモノマ−がエプシロンカプロラクトン、
    デルタバレロラクトン、1,5−ジオキセパン−2−オ
    ン、1,4−ジオキサン−2−オン、ベータブチロラク
    トン、ベータプロピオラクトン、6−メチル−2,5−
    モルホリンジオン及びそれらの混合物からなる群より選
    ばれる請求項7記載の方法。
JP6094507A 1993-05-06 1994-05-06 アルファ−ヒドロキシ酸のポリマーの製造方法 Pending JPH07126358A (ja)

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US08/057,817 US5310599A (en) 1993-05-06 1993-05-06 Method for making polymers of alpha-hydroxy acids

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