JPH0712623Y2 - 木製建具の反り防止構造 - Google Patents

木製建具の反り防止構造

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JPH0712623Y2
JPH0712623Y2 JP1989030496U JP3049689U JPH0712623Y2 JP H0712623 Y2 JPH0712623 Y2 JP H0712623Y2 JP 1989030496 U JP1989030496 U JP 1989030496U JP 3049689 U JP3049689 U JP 3049689U JP H0712623 Y2 JPH0712623 Y2 JP H0712623Y2
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JP
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wooden
prevention structure
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warp
surface materials
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JP1989030496U
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JPH02121582U (ja
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勲 金子
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、木製建具の反り防止構造に関する。
「従来の技術」 一般に、木製建具は芯材とその両側の表面材とから構成
されており、気候によって表面材の含水率が変化するこ
とから、反りが発生しやすい性格を有している。
このため、木製建具の反りを防止する構造として、従来
より第3図に示す構造のものが知られている。この木製
建具は、両表面材1,1の内側に間材2を介して芯材3,3を
設けるとともに、芯材3,3間に間材4を介在させ、各部
材を一体に接着固定した剛構造とされ、芯材の構造を強
固とすることにより表面材1の反りを防止するようにし
たものである。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来の木製建具にあっては、
反り防止を図るにあたり、芯材の構造を両芯材3,3と間
材2,4とで組立接合した三重構造としているので、部品
数が多く製作に時間がかかる欠点があり、また木製建具
の幅が厚くなり外壁その他の建具としての適用範囲が狭
くなる欠点があった。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、反り防
止を有効に図りながら、構造を簡略化することのできる
木製建具のそり防止構造を提供することを目的としてい
る。
「課題を解決するための手段」 この考案に係る木製建具の反り防止構造は、芯材とその
両側の表面材との間にそれぞれ樹脂を含浸したメッシュ
状の繊維補強材を接着状態に設けるとともに、それら繊
維補強材に緊張力が付与したものである。
「作用」 芯材とその両側の表面材との間にそれぞれ緊張力を付与
した状態の繊維補強材を接着状態に設けることで、両表
面材にプレストレスが導入され、双方のプレストレス作
用によって両表面材の反りが有効に抑制される。
「実施例」 以下、この考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図および第2図Fこの考案に係る木製建具の反り防
止構造の一実施例を示している。これらの図において、
符号10は木製建具である。
木製建具10は、平板状の芯材11と、その両側の化粧合板
等の表面材12,13と、芯材11と表面材12,13との間にそれ
ぞれ接着状態に設けられた繊維補強材14,14とから構成
されている。
繊維補強材14は、引張り特性に優れた炭素繊維15をメッ
シュ状に配してこれを一体化したもので、炭素繊維15に
は、芯材11および表面材12あるいは芯材11および表面材
13を互いに接着するための接着剤16が均一に塗布されて
いる。接着剤16には、たとえば接着性に優れたエポキシ
樹脂等が好適に用いられる。
このような構成の木製建具においては、繊維補強材14の
縦方向に緊張力が付与されており、またメッシュ状に配
した炭素繊維15の交叉部が緊張力の定着部とされ、これ
により両表面材12,13に全面にわたってそれぞれプレス
トレスが有効に導入されている。
次ぎに、上記構成の木製建具の製作方法ならびにその作
用を説明する。
繊維補強材14は、炭素繊維15をメッシュ状に配してこれ
に樹脂を含浸し、この状態で熱処理等を加えて一体成形
し製作する。このような繊維補強材14を必要な大きさに
切断したものにエポキシ樹脂等の接着剤16を両面にわた
って均一に塗布する。
次いで、芯材11と両表面材12,13との間に上記繊維補強
材14,14を配した状態で、繊維補強材14,14の両側からジ
ャッキ等の緊結手段を用いて均等に引っ張り、同等の引
張力F1を繊維補強材14,14に付与しておく。繊維補強材1
4には引張りに強い炭素繊維15が用いられているので十
分な強度が確保されている。
この状態で表面材12,13の両側から加圧するとともに、
繊維補強材14に塗布した接着剤16により芯材11と表面材
12,13とを互いに接着固定し一体化させる。
さらに、この状態でジャッキを外せば、繊維補強材14,1
4に緊張力F2が付与されることになるが、この緊張力F2
はメッシュ状に配した炭素繊維15の各交叉部と接着剤16
との定着作用によって、表面剤12,13に伝達され、これ
により、両表面剤12,13にプレストレスが導入されるこ
とになる。
したがって、上記のようにして製作された木製建具に
は、芯材11の両側の表面材12,13に常時均等なプレスト
レスが導入されている。これにより、木製建具の表面材
各部の含水率の違いによって表面材12,13に発生する反
り(主に縦方向)が有効に抑制され、反りの発生防止が
図られている。
この実施例によれば、以下のような優れた効果を奏す
る。
木製建具10にその長さ方向へプレストレスを導入す
るように構成したので、特に木製建具10を玄関ドア、外
壁、雨戸等に使用する場合において、風雨等の外的要因
により木製建具10の表面材に発生しやすい反りを有効に
抑制でき、これを防止できる。また、含水率によっても
影響を受けない。
プレストレスを導入すべき繊維補強材14を引っ張り
および耐久性に優れた炭素繊維15で構成したので、木製
建具10に対するプレスレスト作用を長期にわたって確保
できる。しかも、メッシュ状に配した炭素繊維15の各交
叉部と接着材16との作用により、繊維補強材14から表面
材12,13への緊張力の伝達が確実にかつ全面にわたって
行なわれ、プレストレスが確実にかつ効率的に導入され
る。
木製建具10の断面構造が芯材11、繊維補強材14、表
面材12,13からなる単純構造であるから、その製作およ
びプレストレス導入作業が容易であり、材料費ならびに
製作コストの低減化を図ることができる。
上記構成により、木製建具10の厚さを薄型とできる
ので、上記した玄関ドアその他の住宅用建具として、広
い範囲で適用でき、しかも意匠的に優れたデザインとす
ることができる。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案に係る木製建具の
反り防止構造によれば、芯材とその両側の表面材との間
にそれぞれ樹脂を含浸したメッシュ状の繊維補強材を接
着状態に設け、それら繊維補強材に緊張力を付与したの
で、木製建具の反り方向へプレストレスを導入すること
により、表面材の反りを有効に防止でき、その効果を長
期にわたって確保できる。しかも、上記構造は単純構造
であるから、製作が容易であり、製作コストの低減化に
寄与する。さらには、木製建具の断面構造を薄型構造と
できるので意匠的に優れたデザインとすることができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図は木製建具の反り防止構造の一部断面斜視
図、第2図は第1図に示すI−I矢視断面図、第3図は
木製建具の反り防止構造の従来例を示す断面図である。 10……木製建具、11……芯材、12,13……表面材、14…
…繊維補強材、15……炭素繊維、16……接着剤、F2……
緊張力。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材とその両側の表面材との間にそれぞれ
    樹脂を含浸したメッシュ状の繊維補強材が接着状態に設
    けられ、それら繊維補強材に緊張力が付与されているこ
    とを特徴とする木製建具の反り防止構造。
JP1989030496U 1989-03-17 1989-03-17 木製建具の反り防止構造 Expired - Lifetime JPH0712623Y2 (ja)

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JPH02121582U JPH02121582U (ja) 1990-10-03
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