JPH07126141A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
- Publication number
- JPH07126141A JPH07126141A JP27217693A JP27217693A JPH07126141A JP H07126141 A JPH07126141 A JP H07126141A JP 27217693 A JP27217693 A JP 27217693A JP 27217693 A JP27217693 A JP 27217693A JP H07126141 A JPH07126141 A JP H07126141A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deoxyribonucleic acid
- cosmetic
- shellfishes
- hyaluronidase
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 貝類のデオキシリボ核酸を含む化粧料。
【効果】 貝類のデオキシリボ核酸はヒアルロニダーゼ
の活性を極めて効果的に抑制する。これを配合した化粧
料は肌のつややはりを保持する効果が大きい。
の活性を極めて効果的に抑制する。これを配合した化粧
料は肌のつややはりを保持する効果が大きい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚の細胞賦活を高
め、老化を防ぎ、且つ官能面でも優位な化粧料に関す
る。
め、老化を防ぎ、且つ官能面でも優位な化粧料に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】デオキシリボ核酸は化粧料の原料として
すでに利用されている。しかし、その原料は主としてサ
ケ、ニシン、タラ等の魚類の白子から抽出したものが利
用されている。一方、本出願人は特開昭６３−５７５０
７号公報により、貝類の粘液を加水分解することを特徴
とする化粧品原料に関して提案した。
すでに利用されている。しかし、その原料は主としてサ
ケ、ニシン、タラ等の魚類の白子から抽出したものが利
用されている。一方、本出願人は特開昭６３−５７５０
７号公報により、貝類の粘液を加水分解することを特徴
とする化粧品原料に関して提案した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は貝類肉
の新たな用途を提供し、且つ、皮膚にとってより有効な
製剤を提供することである。
の新たな用途を提供し、且つ、皮膚にとってより有効な
製剤を提供することである。
【０００４】ヒアルロニダーゼは、生体中に広く分布
し、皮膚にも存在する酵素で、その名の通りヒアルロン
酸を分解する。ヒアルロン酸はβ−Ｄ−Ｎ−アセチルグ
ルコサミンとβ−Ｄ−グルクロン酸が交互に結合した直
鎖状の高分子多糖で、コンドロイチン硫酸などとともに
哺乳動物の結合組織に広く存在するグルコサミノグルカ
ンの一種である。
し、皮膚にも存在する酵素で、その名の通りヒアルロン
酸を分解する。ヒアルロン酸はβ−Ｄ−Ｎ−アセチルグ
ルコサミンとβ−Ｄ−グルクロン酸が交互に結合した直
鎖状の高分子多糖で、コンドロイチン硫酸などとともに
哺乳動物の結合組織に広く存在するグルコサミノグルカ
ンの一種である。
【０００５】結合組織内でのヒアルロン酸の機能とし
て、細胞間隙に水を保持し、また組織内にジェリー状の
マトリックスを形成して細胞を保持したり、皮膚の潤滑
性と柔軟性を保ち、外力（機械的障害）および細菌感染
を防止していると考えられている。皮膚のヒアルロン酸
は齢をとるにつれて減少し、その結果小ジワやかさつき
などの老化をもたらすといわれている。従って、これを
分解するヒアルロニダーゼの活性を抑制することは、製
剤に使用されているヒアルロン酸の安定性や、皮膚に塗
布した後の製剤のヒアルロン酸及び皮膚に存在していた
ヒアルロン酸の安定に寄与すると考えられる。
て、細胞間隙に水を保持し、また組織内にジェリー状の
マトリックスを形成して細胞を保持したり、皮膚の潤滑
性と柔軟性を保ち、外力（機械的障害）および細菌感染
を防止していると考えられている。皮膚のヒアルロン酸
は齢をとるにつれて減少し、その結果小ジワやかさつき
などの老化をもたらすといわれている。従って、これを
分解するヒアルロニダーゼの活性を抑制することは、製
剤に使用されているヒアルロン酸の安定性や、皮膚に塗
布した後の製剤のヒアルロン酸及び皮膚に存在していた
ヒアルロン酸の安定に寄与すると考えられる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは貝類肉から
新たな効果を研究するうちに、デオキシリボ核酸がヒア
ルロニダーゼ阻害効果や細胞賦活効果を有することを見
いだし、本発明を完成した。貝類肉の利用方法として
は、貝類肉なら特に種類を問わないが真珠養殖に用いる
アコヤ貝は真珠養殖後、貝柱以外は食用とはならず海洋
汚染などの問題があり、本発明者らはアコヤ貝を利用す
るのがよいと考える。
新たな効果を研究するうちに、デオキシリボ核酸がヒア
ルロニダーゼ阻害効果や細胞賦活効果を有することを見
いだし、本発明を完成した。貝類肉の利用方法として
は、貝類肉なら特に種類を問わないが真珠養殖に用いる
アコヤ貝は真珠養殖後、貝柱以外は食用とはならず海洋
汚染などの問題があり、本発明者らはアコヤ貝を利用す
るのがよいと考える。
【０００７】貝類肉からデオキシリボ核酸を抽出する方
法は、現在知られている方法を応用すればよい。例えば
アルカリ抽出法や高濃度の食塩水で抽出する方法などが
利用できる。
法は、現在知られている方法を応用すればよい。例えば
アルカリ抽出法や高濃度の食塩水で抽出する方法などが
利用できる。
【０００８】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、１，３ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。
【０００９】製造例 アコヤ貝貝肉２００ｇを均質化し、２０ｍＭトリス塩酸
緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１Ｍ、ＭｇＣｌ2
１．５ｍＭ含有）を２ｋｇ加えてよく撹拌した。これ
を２０００ｒｐｍ、５分間遠心分離した。沈殿を１０ｍ
Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１
Ｍ、ＥＤＴＡ １．０ｍＭ含有）で軽くすすいだ後、１
０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．
１Ｍ、ＥＤＴＡ １．０ｍＭ含有）を５００ｇ加えて撹
拌し、懸濁させ、さらに、１０ｍＭトリス塩酸緩衝液
（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１Ｍ、ＥＤＴＡ １．０
ｍＭ含有）を１．５ｋｇ加えて撹拌した。ここまでは低
温下でおこなった。
緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１Ｍ、ＭｇＣｌ2
１．５ｍＭ含有）を２ｋｇ加えてよく撹拌した。これ
を２０００ｒｐｍ、５分間遠心分離した。沈殿を１０ｍ
Ｍトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１
Ｍ、ＥＤＴＡ １．０ｍＭ含有）で軽くすすいだ後、１
０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．
１Ｍ、ＥＤＴＡ １．０ｍＭ含有）を５００ｇ加えて撹
拌し、懸濁させ、さらに、１０ｍＭトリス塩酸緩衝液
（ｐＨ７．５、ＮａＯＨ ０．１Ｍ、ＥＤＴＡ １．０
ｍＭ含有）を１．５ｋｇ加えて撹拌した。ここまでは低
温下でおこなった。
【００１０】完全に懸濁したら、１０％ドデシル硫酸ナ
トリウム水溶液６５ｍｌをゆっくり少量づつゆるやかに
撹拌しつつ加えた。１０ｍｇ／ｍｌのプロティナーゼＫ
水溶液を２０ｍｌ加えて６０℃で１６時間放置した。こ
れにフェノールを２０００ｍｌ加えて１６時間ゆるやか
に撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、１０分間遠心分離
後、水層を回収しもう一度フェノール抽出をおこなっ
た。
トリウム水溶液６５ｍｌをゆっくり少量づつゆるやかに
撹拌しつつ加えた。１０ｍｇ／ｍｌのプロティナーゼＫ
水溶液を２０ｍｌ加えて６０℃で１６時間放置した。こ
れにフェノールを２０００ｍｌ加えて１６時間ゆるやか
に撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、１０分間遠心分離
後、水層を回収しもう一度フェノール抽出をおこなっ
た。
【００１１】水層にクロロホルムを２０００ｍｌ加えて
ゆるやかに撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、５分間遠
心分離後、水層を回収した。この水層に対して、外液を
１０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＥＤＴＡ１．
０ｍＭ含有）として１昼夜透析をおこなった。１ｍｇ／
ｍｌＤＮＡ分解酵素を含まないＲＮＡ分解酵素Ａを４０
ｍｌ加えて３７℃、１時間加温する。
ゆるやかに撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、５分間遠
心分離後、水層を回収した。この水層に対して、外液を
１０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＥＤＴＡ１．
０ｍＭ含有）として１昼夜透析をおこなった。１ｍｇ／
ｍｌＤＮＡ分解酵素を含まないＲＮＡ分解酵素Ａを４０
ｍｌ加えて３７℃、１時間加温する。
【００１２】これにフェノールを２０００ｍｌ加えて２
時間ゆるやかに撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、１０
分間遠心分離後、水層を回収した。この水層に対して、
外液を１０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＥＤＴ
Ａ１．０ｍＭ含有）として２昼夜透析をおこなった。
時間ゆるやかに撹拌した。これを３０００ｒｐｍ、１０
分間遠心分離後、水層を回収した。この水層に対して、
外液を１０ｍＭトリス塩酸緩衝液（ｐＨ７．５、ＥＤＴ
Ａ１．０ｍＭ含有）として２昼夜透析をおこなった。
【００１３】
【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
【００１４】 （実施例１） ローション オリーブ油 ０．５ ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート ２．０ ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 ２．０ エタノール １０．０ 製造例の水溶液 ２５．０ 精製水 ６０．５
【００１５】 （実施例２） クリーム Ａ スクワラン ２０．０ オリーブ油 ２．０ ミンク油 １．０ ホホバ油 ５．０ ミツロウ ５．０ セトステアリルアルコール ２．０ グリセリンモノステアレート １．０ ソルビタンモノステアレート ２．０ Ｂ 精製水 ２３．９ ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート ２．０ ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 １．０ グリセリン ５．０ 製造例の水溶液 ２５．０ １．０％ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 ５．０ パラオキシ安息香酸メチル ０．１ ＡとＢをそれぞれ計量し、７０℃まで加温し、ＢにＡを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ３０
℃まで冷却した。
【００１６】（ヒアルロニダーゼ活性抑制試験） （試験方法）０．４％ヒアルロン酸ナトリウム０．１Ｍ
（ｐＨ６．０）リン酸緩衝溶液を６ｇはかりとり、３７
℃の恒温水槽で５分間放置後、前記製造例１．０ｍｌを
加え撹拌し、０．０１％ヒアルロニダーゼ（シグマ社製
牛睾丸製、タイプＩ−Ｓ）０．１Ｍ（ｐＨ６．０）リン
酸緩衝溶液を１ｍｌ加えて直ちに撹拌し、６ｍｌを３７
℃の恒温水槽に入れたオストワルド粘度計に入れた。こ
れを１分後、５分後、１０分後、２０分後、４０分後に
粘度を測定した。対照として、上記試料液のかわりに純
水を加え同様に測定した。１分後の粘度を１００とし
て、結果を指数で表１に示す。
（ｐＨ６．０）リン酸緩衝溶液を６ｇはかりとり、３７
℃の恒温水槽で５分間放置後、前記製造例１．０ｍｌを
加え撹拌し、０．０１％ヒアルロニダーゼ（シグマ社製
牛睾丸製、タイプＩ−Ｓ）０．１Ｍ（ｐＨ６．０）リン
酸緩衝溶液を１ｍｌ加えて直ちに撹拌し、６ｍｌを３７
℃の恒温水槽に入れたオストワルド粘度計に入れた。こ
れを１分後、５分後、１０分後、２０分後、４０分後に
粘度を測定した。対照として、上記試料液のかわりに純
水を加え同様に測定した。１分後の粘度を１００とし
て、結果を指数で表１に示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】（使用テスト）女性６名にパネルになって
もらい、顔面を左右に分け、一方に実施例１のローショ
ンと実施例２のクリームを併用してもらい、他方には比
較例として実施例１の製造例の水溶液を水にかえたロー
ション（比較例１）と、実施例２の製造例の水溶液を水
にかえたクリーム（比較例２）を併用してもらった。３
ケ月後、下記の判定基準によって評点をつけてもらい、
その評点の合計値をもって製造例の評価値として、表２
に示した。
もらい、顔面を左右に分け、一方に実施例１のローショ
ンと実施例２のクリームを併用してもらい、他方には比
較例として実施例１の製造例の水溶液を水にかえたロー
ション（比較例１）と、実施例２の製造例の水溶液を水
にかえたクリーム（比較例２）を併用してもらった。３
ケ月後、下記の判定基準によって評点をつけてもらい、
その評点の合計値をもって製造例の評価値として、表２
に示した。
【００１９】判定基準 実施例の方が非常によい ３ 実施例の方がかなりよい ２ 実施例の方がややよい １ 差がない ０ 比較例の方がよい −１ 比較例の方がかなりよい −２ 比較例の方が非常によい −３
【００２０】
【表２】
【００２１】
【発明の効果】貝類肉より抽出したデオキシリボ核酸
は、ヒアルロニダーゼの活性の抑制効果に極めて優れて
いることが明らかになった。そして、これを配合した化
粧料を施用すると、肌のつややはりを極めて効果的に保
持する。
は、ヒアルロニダーゼの活性の抑制効果に極めて優れて
いることが明らかになった。そして、これを配合した化
粧料を施用すると、肌のつややはりを極めて効果的に保
持する。
Claims (1)
- 【請求項１】 貝類のデオキシリボ核酸を含む化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27217693A JPH07126141A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27217693A JPH07126141A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126141A true JPH07126141A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17510142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27217693A Pending JPH07126141A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126141A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102525868A (zh) * | 2012-01-19 | 2012-07-04 | 广西还珠海洋生物科技有限公司 | 从珍珠母贝的珍珠胎囊中提取珍珠胎囊液的方法及产品 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27217693A patent/JPH07126141A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102525868A (zh) * | 2012-01-19 | 2012-07-04 | 广西还珠海洋生物科技有限公司 | 从珍珠母贝的珍珠胎囊中提取珍珠胎囊液的方法及产品 |
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