JPH07125542A - トラック荷台のウイング開閉装置 - Google Patents

トラック荷台のウイング開閉装置

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JPH07125542A
JPH07125542A JP22472192A JP22472192A JPH07125542A JP H07125542 A JPH07125542 A JP H07125542A JP 22472192 A JP22472192 A JP 22472192A JP 22472192 A JP22472192 A JP 22472192A JP H07125542 A JPH07125542 A JP H07125542A
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政樹 堀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラックの荷箱は荷の積み下ろしに際して大
きな開口が必要であり、そのためには側板と天井板とを
一体にしたいわゆるウイングを開閉することが最も便利
である。その開閉はウイングの自重によるモーメントを
ばねで支承することにより人力でも容易に操作できる
が、従来はその操作力を支承装置を経てウイングに伝達
する方法に問題があり、障害物により誤作動を起こした
り、風の強い時には操作が不確実になりまたは不能にな
ったりする欠点があるので、更にまた精密なモーメント
の調整が難しい欠点もあったので、これらを改良する。 【構成】 モーメントを支承するばねを圧縮ばねと引張
りばねとで構成することによって精密な調整を容易に
し、操作力の伝達にはレバー、ロッドのような合成の高
いメンバーを使用して確実化し、かつ途中にロック装置
を設けてウイングの落下を防ぎ、また強風下でも安全確
実な開閉操作ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積荷を雨、風、塵埃等か
ら保護するためにトラックの荷台の上に設けられている
いわゆるウイングを積み下ろしのために開閉する際に、
人力で容易に行い得ると同時に任意の開度で安定して停
止することができ、また突風等に際しても大きくあおら
れたりすることのないようなトラック荷台のウイング開
閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックのうち、いわゆるバン車と称せ
られるものは、荷物を雨、風、塵埃等から保護するとと
もに、荷物の紛失、盗難等を避けるために密閉式の構造
を持つ荷箱を採用している。しかしながらその荷箱は荷
の積み下ろしに際しては当然大きな開口部があることが
望まれる。 3 そのために、従来次に示すような、いくつかの方法が取
られている。例えば荷箱の後部の側板を両開きとし、こ
こから荷の積み下ろしをする方法である。しかしながら
荷の形状、大きさ、重さによっては、トラックの後部か
らの積み下ろしでは非常に不便な場合がある。
【0003】このような場合には荷箱の両側を開閉する
ような方式にすることが必要であり、両側の側板にスラ
イド式のドアーを設けたり、又は側板に代えて幌を用
い、それを上に巻き上げ、又はアコーディオンドアー方
式に左右に開閉するものが用いられている。しかしなが
らスライドドアー式のものは両側の側板の全面を開放す
る構造にすることができず、また幌を用いた巻上式のも
の又はアコーディオンドアー式のものは強度上の問題か
ら余り大きなものにすることができないという欠点があ
った。
【0004】図21に示すようなものはこの欠点をなく
したもので、いずれもその側板の一部又は全部を屋根板
とともに上に跳ね上げる構造となっている。この場合に
この側板の一部又は全部と屋根板とが一体になったもの
(図示矢印Pで示されるもの)は通常ウイングと呼ばれ
ている。また図22にはそのウイングを全開にした状況
を示した斜視図である。これらの構造のものは荷箱の両
側に広い開口を持ち、荷の積み下ろしに極めて便利なも
のとなっている。また従来そのウイングの上げ下ろしの
機構等については各種の新しい技術が開示されている。
本願出願人の系列会社である精工技研(株)が下記のよ
うな技術を提示している。 昭和60年実用新案登録出願公告第002980号 『貨物自動車の組立式幌開閉作動機構』 昭和55年実用新案登録出願公告第050014号 『幌掛け貨物自動車における幌掛け枠』 昭和55年実用新案登録出願公告第050015号 4 『幌掛け貨物自動車』 昭和59年実用新案登録出願公開第140916号 『貨物自動車の幌掛け枠の開閉作動機構』 昭和60年実用新案登録出願公開第003116号 『貨物自動車の幌掛け枠の開閉作動機構』 昭和60年実用新案登録出願公開第004421号 『貨物自動車の幌掛け枠の開閉作動機構における油圧シ
リンダーの取付構造』
【0005】ウイングを上げ下ろしする機構は以上述べ
たものを含めて、上げ下ろしの作動機構の駆動方式と、
その操作方式によって次のように分類できるが、それぞ
れに得失が見られる。 油圧駆動;ボタン又はレバー操作 構成部品が多いために部品重量が大きく、そのために車
載重量が著しく減ずる。設計及び製造上、高い技術を必
要とする。また油圧機器のトラブル発生が予測され、そ
れに対処するにも高い技術が要求される。 電動式;ボタン操作 バッテリー電源によりウィンチを駆動、ロープによりウ
イングを開閉する。信頼性に乏しい欠点がある。 スプリング式;ロープ操作 この方式は上下するウイングの重量をスプリングの力で
バランスさせながら、手動でロープにより駆動する方式
である。そのスプリングにコイルスプリングを使用する
ことによって、ほぼモーメントをバランスさせることが
できるが、ロープが荷箱の周辺に張り回されているの
で、このロープが何かの障害物に引っ掛かり、そのため
にウイングが意に反して開閉する場合があり危険であ
る。 スプリング式;レバー操作、ロッド等による伝達 この方式は上記の欠点を解消するために開発されたも
のであり、ウイングの重量をスプリングの力でバランス
させながら、荷箱の下部でレバーを操作し、そ 5 の動きをレバー、ロッド等の剛性の高い部品で伝達して
ウイングが固定されている回動軸を回動させて開閉する
方式であり、前記した精工技研(株)もこの方式のもの
についての新しい技術を提案している(昭和61年特許
願第128499号)。この方式では操作レバーや伝達
用の部品を荷箱に沿って設置できるために障害物等によ
る誤動作がなく、スプリングの調整が容易である等の利
点があるが、屋外において強い風が吹く場合等にはその
風によって、ウイングに力が作用し、その力が剛性の高
い部品によって操作レバーに伝達され、操作がし難く、
場合によっては操作に危険を伴うという欠点を免れるこ
とはできなかった。
【0006】更にまた従来ウイングの重量をバランスさ
せるスプリングに2種類のものが使用されている例が提
示されている。その1つはトルクスプリングと、引張り
スプリングとを併用したもの(平成3年実用新案登録出
願公開第130716号)であり、別の例としては圧縮
スプリングと引張りスプリングとを併用したもの(平成
4年実用新案登録出願公告第13223号)がある。こ
のいずれの場合も特性の異なるスプリング併用している
ので、ウイングの各開度におけるモーメントのバランス
を精密に調整することができる。しかしながらこのいず
れの場合も2つのスプリングを一箇所に設置しているた
めに広い空間を必要とし、そのために広い開口を得るこ
とができないという欠点があった。またどちらの場合も
開閉操作にはロープを使用しているので、前記したよう
に障害物による誤動作を起こす欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は以上述べた
従来のトラック荷台のウイング開閉装置の欠点を解消
し、荷箱に大きな開口部を確保し、障害物によって開閉
が誤動作を起こすこともなく、また風の強い場所におけ
る荷役の際にも操作が確実かつ安全に行うことができ、
更にまたウイングの各開度におけるモーメントのバラン
スを精密に調整することのできるようなトラック荷台の
ウイング開閉装置を提供しようとするものである。 6
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明はトラック荷台
のウイング開閉装置を次のような構成とすることによっ
て上記の問題点を解決しているのである。すなわちそれ
は、トラック荷台の上部に設けられて荷箱の外側を形成
するウイングを回動させて側面を解放し荷物の積み下ろ
し容易にするトラック荷台のウイング開閉装置におい
て、トラック荷台上部の前方の車体とばね座との間に弾
装された圧縮ばねと、一端が前記ばね座に取付けられて
いるばね軸と、3個所の枢着点を持ち、第1の枢着点に
おいて車体に枢着し、第2の枢着点において前記ばね軸
の他端に枢着しているリンクと、4個所の枢着点を持
ち、第1の枢着点において車体に枢着し、第2の枢着点
において一端が前記ウイングに枢着しているアームAの
他端に枢着しているアームBと、その一端および他端が
それぞれ前記リンク及びアームBの第3の枢着点に枢着
し、長さの調節が可能なアジャストロッドと、トラック
荷台上部の後方の車体とウイングとの間に弾装された引
張りばねと、一端が前記アームBの第4の点に枢着して
いる操作ロッドと、一端が該操作ロッドの他端に枢着
し、一端部付近で車体に枢着し、他端が握り部となって
いる操作ハンドルと、該操作ハンドルに装着されたロッ
ク装置とから構成されるものである。
【0009】前記のロック装置の一例としては、車体に
取付けられ、円筒の一部の形状をなすハーフリングと、
一端に前記ハーフリングの内面を摺動する爪を有し、そ
の一端部付近が前記操作ハンドルに固定された部材の一
の点において枢着している2本のロックレバーと、一端
が前記ロックレバーの他端に枢着し、他端が相互に数着
している2本のリンクと、2本のロックレバーの間に弾
装されている引張りばねと、一端が前記操作ハンドルの
握り部付近に枢着しているレバーブラケットと、該レバ
ーブラケットの他端部に取り付けられているロック解除
レバーと、前記レバーブラケットの他端と前記2本のレ
バーの他端の枢着点とを連結するワイヤとから成るもの
がある。
【0010】 7 またその他の例としては、前記ロック装置は、車体に固
定されている2個のラチェットと、一端に前記ラチェッ
トに噛合する爪を有し、他端が前記操作ハンドルと共に
回動する部材に枢着している2個のラチェット爪と、一
端が各ラチェット爪の爪付近に枢着し、他端が相互に枢
着している2本のリンクと、パイプ材から成る前記操作
ハンドルの中に挿通されたプッシュロッドと、該プッシ
ュロッドの先端に取付けられたプッシュボタンと、該プ
ッシュボタンと前記操作ハンドルとの間に弾装されてい
る圧縮ばねと、前記プッシュロッドの下部に、前記2本
のリンクのリンクの他端部の上部に当接するように取付
けられたピンと、前記ラチェット爪をラチェットに押付
ける方向に付勢するばねとから成るものがある。
【0011】更にまたロック装置の別の例としては前記
操作ハンドルの車体との枢着部分に設けられている回転
軸と、該回転軸にメカニカルブレーキを介して取付けら
れた出力軸と、該出力軸と前記操作ロッドの前記他端部
とを連結する連結レバーとから成るもの等が考えられ
る。
【0012】本発明に係るトラック荷台のウイング開閉
装置は以上述べたような構成となっているので、荷箱の
側部に大きな開口を確保でき、ロープを使用しないの
で、障害物等による誤動作の心配もない。また操作ハン
ドルにはロック装置が接続しているので、強風にあおら
れてウイングの開閉が不能になったり、開けたウイング
が落下する等の事故を防ぐことができる。更にまた引張
りばねと圧縮ばねとを具えており、それぞれ特性が異な
るために、各開度におけるウイングの重量に基づくモー
メントと、ばね力に基づくモーメントを精密に調整する
ことができる。また操作ハンドル等の操作機構が荷箱の
前部に集中しているためにそれが荷役の妨げになる心配
もない。
【0013】以下図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るトラック荷台のウイン
グ開閉装置の全体の一例を示した斜視図である。同図に
おいてトラック1の荷台2の上部には荷箱3が形成され
ている。荷箱3の前部には前 8 台枠4a、後部には後台枠4bがそれぞれ設けられ、荷
箱の上部中央には前台枠4aと後台枠4bとを結合する
メインビーム5が設けられ、メインビームの両側には回
転軸5a、支持軸5bが取付けられている。荷箱3の上
部中央から両側部にかけては一対のルーフ枠6が設けら
れ、その一端部は回転軸5aに、その回りに回動可能に
取付けられている。ルーフ枠6の外側には外皮7が取付
けられ、ルーフ枠6と外皮7とによってウイング8が形
成されている。前台枠4aの上部中央付近にはトラック
荷台のウイング開閉装置の前部支持部分9が、後台枠4
bの上部中央付近には後部支持部分10が取付けられて
おり、また前台枠4aには前部支持部分9に連結する操
作ロッド11、操作ハンドル12及びロック装置13が
設けられている。
【0014】図2はトラック荷台のウイング開閉装置の
前部支持部分9の詳細を示した正面図、図3はその側面
図、図4は図3のA−A断面を矢印方向に見た図であ
る。図2ないし図4において、前台枠4aの横材にはブ
ラケット本体20が取付けられており、そのブラケット
本体20にはリンク21及びアームB23の一端ががそ
れぞれピンを介して枢着している。ブラケット本体の一
の面とばね座27との間にはばねケース30中に挿入さ
れている圧縮ばね26が弾装されており、ばね座にはば
ね軸28の一端がナット29により取付けられている。
ばね軸28の他端はピンを介してリンク21の第2の端
部に枢着している。アームB23の第2の端部にはアー
ムA24の一端がピンを介して枢着しており、アームA
の他端はルーフ枠6に取付けられているプレート25に
ピンを介して枢着している。ナットと正逆のねじを有す
る2本のねじ棒とからなる長さの調節が可能なアジャス
トロッド22の一端はピンを介してリンク21の第3の
端部に枢着しており、その他端はピンを介してアームB
の第3の端部に枢着している。圧縮ばね26のばね力は
ばね軸28、リンク21、アジャストロッド22、アー
ムB23、アームA24、プレート25を経由してルー
フ枠6に伝達され、後記する引張りばねのばね力と相俟
ってウイング8の各開度における重力に基づくモーメン
トと釣り合うように調整されている。 9
【0015】図5はトラック荷台のウイング開閉装置の
後部支持部分10の詳細を示した正面図、図6は図5に
おけるA−A面を矢印方向に見た図、図7は図5におけ
るB−B面を矢印方向に見た図及びばねブラケットの側
面図である。図5ないし図7において、ルーフ枠6に取
付けられているアームブラケット41(図5における2
点鎖線で示されるものはウイングが全開した場合、破線
で示されるものはウイングが全閉した場合である。また
図6はウイングが全開した場合を示している。)に取付
けられた軸には、ばねローラー42が回動可能に嵌合し
ている。引張りばね44の一端はフック状となってお
り、そのフック部分がこのローラーの外周に形成された
溝と係合している(図6参照)。後台枠4bにはばねブ
ラケット43が取付けられており、このバネブラケット
にはナット46によってアジャストボルト45が取付け
られている。アジャストボルトの一端は環状をなしてお
り、この部分に引張りばね44の他端が係合している。
引張りばねのばね力はアームブラケットを経てルーフ枠
に伝達される。
【0016】図8はトラック荷台のウイング開閉装置の
ハンドル操作部分を示した組立図である。同図において
ハンドル操作部分は操作ロッド11、操作ハンドル1
2、ロック装置13から成っている。操作ロッド11の
上端部は前部支持部分9のアームBの略中央部(その位
置は図2において中心線の交差点で示している)にピン
を介して枢着している。
【0017】図9はロック装置13の一例を示した正面
図、図10は図9の矢印Aから見た図、図11は図9の
B−B面を矢印方向に見た図、図12はロック解除レバ
ーを示した図、図13ないし図17はその各部品の詳細
を示した図である。図9ないし図17において、前台枠
4aには操作ハンドル12の取付け用ベースプレート5
0が設けられており、このベースプレートには軸50a
とハーフリング50bとが取付けられている。この軸5
0aにはレバー組立て51が回動可能に嵌合している。
レバー組立て51はレバーA51aと、レバーB51b
とこれらを連結 10 している円筒部とから成っている。レバーAは軸50a
の嵌合部を中央にして鈍角に交わる2つの部分から成
り、一方の端部には、一端が前部支持部分9のアームB
23に枢着している操作ロッド11の他端がピンを介し
て枢着している。レバーAの他方の端部にはパイプ状の
操作ロッド9が固定されている。
【0018】レバーB51bは2枚の板から成り、その
端部には軸53が取付けられている。一端に爪を有する
2個のロックレバー52はその一端部付近で、軸53に
回動可能に嵌合しており、他端部にはそれぞれリンク5
6の一端がピンを介して枢着している。また2個のリン
ク56の他端はピンを介して相互に枢着している。2個
のロックレバー52の他端部付近の間には引張りばね5
5が弾装されている。また2枚のレバーBの外側にはそ
れぞれL字状のストッパー54が取付けられている。2
個のリンク56の相互の枢着部の前記ピンにはクレビス
57の一端が取付けられており、クレビスの他端にはワ
イヤー58の一端が取付けられている。ワイヤー58は
ローラー59を経由して後記する操作ハンドルのレバー
ブラケット61に導かれている。
【0019】2個のロックレバー52の一端部の爪はハ
ーフリング50bの内面と接しているが、ロックレバー
は軸53を中心としてハの字状に開いており、引張りば
ね55の作用でその角度が小さくなるように付勢されて
いる。したがって常時はロックレバーの爪はハーフリン
グの内面に食い込むように作用しており、軸50aを中
心とするレバー組立て51の回動作用はロックされ、ウ
イングの開閉運動もロックされる。後記するようにロッ
ク解除レバーの作用で、ワイヤー58が図9における右
方に引張られれば、リンク56の作用でロックレバー5
2の交差角度は大きくなり、レバー組立て51の回動作
用のロックも解除される。ワイヤーを右方に引張りすぎ
ると2個のリンク56の交差角度が反対になり、引張り
ばねの作用が無効になるので、ストッパー54の作用で
それを防いでいる。
【0020】 11 前記したように操作ロッドはパイプ状をなしているが、
その中央部付近にパイプをを縦方向に4つ割にした形状
のレバー60が取付けられている。すなわち、操作ハン
ドルの外側にはブラケット61が取付けられており、こ
のブラケットにはレバーブラケット62の一端がピンを
介して枢着している。レバーブラケットは操作ハンドル
を貫いて反対側にその他端部が出ており、他端部付近で
レバー60が固定されている。この他端部には前記した
ワイヤー58の他端が固定されている。
【0021】前記した引張りばね55がリンク56、ク
レビス57を介して常時ワイヤー58を図9における左
方向に引張っているので、その作用により、レバーブラ
ケットの他端は図12における下方向に引張られ、レバ
ー60は常時は図12の2点鎖線で示す位置にあり、ロ
ックレバー52の爪の作用によりウイングの開閉はロッ
クされている。ウイングの開閉操作をするに当たっては
レバー60と、操作ハンドル9とを一緒に握り、レバー
60を図12における実線の位置にし、ワイヤー58、
クレビス57、リンク58、ロックレバー52を経て爪
とハーフリングとの間のロックを解除して操作を行う。
【0021】図18はロック装置13の別の例を示した
正面図、図19はその側面図である。図18及び図19
において前台枠4aには操作ハンドル12の取付け用ベ
ースプレート70が設けられており、このベースプレー
トには軸70aが取付けられている。軸70aには2枚
のラチェット71a、71bがキー75によって固定さ
れている。この2枚のラチェットはお互いに歯の向きが
逆となっている。またこのラチェットは71a、71b
はケース76内に収納されている。ケース76にはレバ
ープレート83がボルトにより取付けられており、この
ケース及びレバープレートを軸70aが貫通する部分に
は軸受が設けられている。2枚のラチェット相互間、ラ
チェットと軸受けとの間には3枚のスペーサー72が挿
入されている。軸70aの先端は座金73、止め輪74
によって軸受部分に止められている。 12 レバープレート83の上部には操作ハンドル84が取付
けられ、またその下部には、一端が前部支持部分9のア
ームB23に枢着している操作ロッド11の他端がピン
を介して枢着している。したがって操作ハンドル84を
操作すれば、操作ハンドル84、レバープレート83、
ケース76等はすべて軸70aの回りに回動し、その運
動が操作ロッド11、前部支持部分9を経て、ウイング
8に伝達され、ウイングは開閉される。
【0023】ケース76内の上部には2個のブラケット
77が設けられ、各ブラケットには軸80が取付けられ
ている。この軸を一端に爪を有するラチェット爪78の
他端に設けられた穴に挿入し、止めねじ80aで固定す
る。軸80にはまたアーム81の一端が固定されてい
る。2個のリンク82のそれぞれの一端が各アーム81
の他端にピンを介して枢着しており、リンク82の他端
同士はピンを介して相互に枢着している。ラチェット爪
78とケース76との間には爪をラチェットの歯に押し
付けるようにばね80bが弾装されている。
【0024】操作ハンドル84はパイプ状をなしてお
り、その中にはプッシュロッド85が挿入されている。
プッシュロッドの上端にはプッシュボタン86が取付け
られており、プッシュボタンの下面と操作ハンドルとの
間にはプッシュボタンを上方へ付勢する圧縮ばね87が
弾装されている。プッシュロッドの下端付近にはピン8
8が取付けられており、このピンは操作ハンドルの外壁
を貫通してケース76の内部まで延設されリンク82の
他端同士の枢着部の上面に当接するようになっている。
【0025】このロック装置の例では常時は2枚のラチ
ェットに2個のラチェット爪の爪部が噛み合っているた
めに操作ハンドルはロックされ、したがってウイング8
は現在の開閉位置でロックされる。ウイングを開閉する
にはプッシュボタン86を押し下げる。するとピン88
を介してリンク82の他端の枢着部が押し下げられて 13 、ラチェット爪が開き、爪とラチェットとの噛み合わせ
が外れるためにロックは解除され、操作ハンドルを動か
すことによってウイング8を開閉することができる。開
閉操作中に突風等の影響で、ウイングがバランスを崩す
ことが起きてもプッシュボタンの押し下げをやめること
によって、ロック装置はすぐに作用し、ウイングの開閉
動作をその時点で、ロックすることができる。図示のス
トッパー79はピン88による押圧でリンク82が開き
すぎるのを防止する役目を有している。
【0026】ロック装置のその他の例としてはクレーン
等に使用されているメカニカルブレーキを使用する方法
が考えられる。周知のようにメカニカルブレーキはその
出力軸は一の方向においては入力軸の回転を越えて回転
することのないような性質を有しているために、操作ハ
ンドルと操作ロッドとの間にこのメカニカルブレーキを
装着することによってウイング8の落下事故を防ぐと同
時に突風等の際にもウイングの動きが直接操作ハンドル
に伝わることがないために操作不能になることを防ぐこ
とができる。
【0027】図20は本発明に係るトラック荷台のウイ
ング開閉装置を使用した場合のウイングの各開度におけ
るモーメントのバランス状況を示したグラフである。図
から分かるようにこの例の場合はウイングの全負荷モー
メントに対してその2/3を圧縮ばねのばね力で負担
し、その1/3を引張りばねで負担するようにしてい
る。モーメントバランスはウイングの開度0においては
ウイングのモーメントが勝り(閉まり勝手になってい
る)、開度90(全開)においてはばねのモーメントが
勝り(開き勝手になっている)、その途中では両者のモ
ーメントが同一になっている(楽に開閉できる)ことが
望まれる。この例の場合は圧縮ばねの調節、引張りばね
の調節、アジャストロッドの調節と3箇所の調節を適宜
に行なうことによって微細な調節が可能である。経験に
よれば、図20に示したように圧縮ばねと引張りばねと
のモーメントの分担割合が2:1の場合に最も調節は容
易である 14 。
【発明の効果】本発明はトラック荷台のウイングの開閉
の際にそのモーメントを圧縮ばねと引張りばねとに負担
させ、かつその操作部分にロック装置を置くことにより
次に示すような優れた効果を奏するものである。 トラックの荷箱に大きな開口を確保することができ
る。 障害物等によって開閉が誤作動を起こすことがな
い。 手動で容易に開閉できる。 風の強い場合等でも操作が確実かつ安全に行いうる ウイングが全閉の時は閉まり勝手でかつ全開の時に
は開き勝手にすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラック荷台のウイング開閉装置
の全体の一例を示した斜視図である。
【図2】トラック荷台のウイング開閉装置の前部支持部
分の詳細を示した正面図ある。
【図3】その側面図である。
【図4】図3のA−A断面を矢印方向に見た図である。
【図5】トラック荷台のウイング開閉装置の後部支持部
分の詳細を示した正面図である。
【図6】図5におけるA−A面を矢印方向に見た図であ
る。
【図7】図5におけるB−B面を矢印方向に見た図及び
ばねブラケットの側面図である 15 。
【図8】トラック荷台のウイング開閉装置のハンドル操
作部分を示した組立図である。
【図9】ロック装置13の一例を示した正面図である。
【図10】図9の矢印Aから見た図である。
【図11】図9のB−B面を矢印方向に見た図である。
【図12】ロック解除レバーを示した図である。
【図13】図12の矢印Aから見た図である。
【図14】解除レバー取付け部の詳細を示した正面図で
ある。
【図15】その平面図である。
【図16】ブラケットの詳細図である。
【図17】レバーブラケットの詳細図である。
【図18】ロック装置の別の例を示した正面図出ある。
【図19】その側面図である
【図20】本発明に係るトラック荷台のウイング開閉装
置を使用した場合のウイングの各開度におけるモーメン
トのバランス状況を示したグラフである。 16
【図21】ウイング式構造を持つ荷箱を示した図であ
る。
【図22】ウイングを全開にした状況を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 トラック 2 荷台 3荷箱 4a 前台枠
4b 後台枠 5 メーンビーム 5a 回転軸 5b 支持軸
6 ルーフ枠 7 外皮 8 ウイング 9前部支持部分 10
後部支持部分 11 操作ロッド 12 ロック装置 20 ブラケット本体 21 リンク 22 アジ
ャストロッド 23 アームB 24 アームA 25 プレート
26 圧縮ばね 27 ばね座 28 ばね軸 29 ナット 3
0 ケース 41 アームブラケット 42 ばねローラー 4
3 ばねブラケット 44 引張りばね 45 アジャストボルト 46
ナット 50 ベースプレート 50a 軸 50b ハー
フリング 51 レバー組立て 51a レバーA 51b
レバーB 52 ロックレバー 53 軸 54 ストッパー
55 引張りばね 56 リンク 57 クレビス 58 ワイヤー
59 ローラー 60 レバー 61 ブラケット 62 レバーブ
ラケット 70 ベースプレート 70a 軸 71a ラチ
ェット 71b ラチェット 72 スペーサー 73 座
金 74 止め輪 75 キー 76 ケース 77 ブラケット
78 ラチェット爪 79 ストッパー 80 軸 81 アーム 8
2 リンク 83 レバープレート 84 操作ハンドル 85
プッシュロッド 86 プッシュボタン 87 ばね 88 ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月15日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (4)

    1 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック荷台の上部に設けられて荷箱の
    外側を形成するウイングを回動させて側面を解放し荷物
    の積み下ろし容易にするトラック荷台のウイング開閉装
    置において、トラック荷台上部の前方の車体とばね座と
    の間に弾装された圧縮ばねと、一端が前記ばね座に取付
    けられているばね軸と、3個所の枢着点を持ち、第1の
    枢着点において車体に枢着し、第2の枢着点において前
    記ばね軸の他端に枢着しているリンクと、4個所の枢着
    点を持ち、第1の枢着点において車体に枢着し、第2の
    枢着点において一端が前記ウイングに枢着しているアー
    ムAの他端に枢着しているアームBと、その一端および
    他端がそれぞれ前記リンク及びアームBの第3の枢着点
    に枢着し、長さの調節が可能なアジャストロッドと、ト
    ラック荷台上部の後方の車体とウイングとの間に弾装さ
    れた引張りばねと、一端が前記アームBの第4の点に枢
    着している操作ロッドと、一端が該操作ロッドの他端に
    枢着し、一端部付近で車体に枢着し、他端が握り部とな
    っている操作ハンドルと、該操作ハンドルに装着された
    ロック装置とから構成されることを特徴とするトラック
    荷台のウイング開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック装置は、車体に取付けられ、
    円筒の一部の形状をなすハーフリングと、一端に前記ハ
    ーフリングの内面を摺動する爪を有し、その一端部付近
    が前記操作ハンドルに固定された部材の一の点において
    枢着している2本のロックレバーと、一端が前記ロック
    レバーの他端に枢着し、他端が相互に枢着している2本
    のリンクと、2本のロックレバーの間に弾装されている
    引張りばねと、一端が前記操作ハンドルの握り部付近に
    枢着しているレバーブラケットと、該レバーブラケット
    の他端部に取付けられているロック解除レバーと、前記
    レバーブラケットの他端と前記2本のレバーの他端の枢
    着点とを連結するワイヤとから成るものであることを特
    徴とする請求項1のトラック荷台のウイング開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック装置は、車体に固定されてい
    る2個のラチェット 2 と、一端に前記ラチェットに噛合する爪を有し、他端が
    前記操作ハンドルと共に回動する部材に枢着している2
    個のラチェット爪と、一端が各ラチェット爪の爪付近に
    枢着し、他端が相互に枢着している2本のリンクと、パ
    イプ材から成る前記操作ハンドルの中に挿通されたプッ
    シュロッドと、該プッシュロッドの先端に取付けられた
    プッシュボタンと、該プッシュボタンと前記操作ハンド
    ルとの間に弾装されている圧縮ばねと、前記プッシュロ
    ッドの下部に、前記2本のリンクのリンクの他端部の上
    部に当接するように取付けられたピンと、前記ラチェッ
    ト爪をラチェットに押付ける方向に付勢するばねとから
    成るものであることを特徴とする請求項1のトラック荷
    台のウイング開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック装置は、前記操作ハンドルの
    車体との枢着部分に設けられている回転軸と、該回転軸
    にメカニカルブレーキを介して取付けられた出力軸と、
    該出力軸と前記操作ロッドの前記他端部とを連結する連
    結レバーとから成るものであることを特徴とする請求項
    1のトラック荷台のウイング開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105346503A (zh) * 2015-11-23 2016-02-24 贵州航天天马机电科技有限公司 一种适用于钢板弹簧车辆的闭锁器

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