JPH07125417A - 記録用紙、及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

記録用紙、及びそれを用いた画像形成方法

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JPH07125417A
JPH07125417A JP5299040A JP29904093A JPH07125417A JP H07125417 A JPH07125417 A JP H07125417A JP 5299040 A JP5299040 A JP 5299040A JP 29904093 A JP29904093 A JP 29904093A JP H07125417 A JPH07125417 A JP H07125417A
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recording paper
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Yoshinobu Shimomura
義信 下村
Mamoru Sakaki
守 坂木
Masato Katayama
正人 片山
Tatsuo Takeuchi
達夫 竹内
Akio Suzuki
章雄 鈴木
Yoshihiro Takada
吉宏 高田
Masayoshi Takahashi
正義 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置及び電子写真記録装
置のいずれにおいても使用可能で、特に記録面に特殊な
コーティングを施していない、所謂普通紙タイプの記録
用紙及び該記録用紙を用いる画像形成方法を提供するこ
と。 【構成】 中性紙処方をベースにした記録用紙であっ
て、窒素化合物を含有する液状インクの浸透を遅延させ
る浸透遅延剤を記録面側に有し、前記インク中の窒素化
合物に起因して生じるアンモニア若しくはアンモニウム
イオンを吸着する物質を4〜9重量%の範囲で内添して
なることを特徴とする記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録用紙に関し、更に
詳しくはインクジェット記録装置及び電子写真記録装置
のいずれにおいても使用可能で、特に記録面に特殊なコ
ーティングを施していない、所謂普通紙タイプの記録用
紙及び該記録用紙を用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録用紙に
直接インクを噴射する方式であって、従来の記録装置に
比べランニングコストが安く、静かで且つカラー記録が
容易な記録方法として注目されている。この様な記録方
式において用いられるインクは安全性、印刷特性の面か
ら水系のインクが用いられ、又、被記録材はインクの被
記録材への吸収が早く且つ異色インクの重複があっても
インクの溢れ等を招じないこと、インクドットの広がり
が適正であること、又、ドット形状が真円に近いこと、
更にドットエッジが鮮明であること、当然の事としてド
ット濃度が高く、且つドットのコントラストを際立たせ
る為に十分白色度が高いことが要求されている。
【0003】一方、電子写真記録装置において使用され
る記録用紙としては、適度な表面電気抵抗値及び表面平
滑度を有し、トナーの転写性が良好であること、トナー
の定着性が良好であること、紙粉の発生が少なく、発生
した紙粉が感光体や帯電ローラー等に付着し画像不良を
発生しないこと、及び記録用紙が転写ドラムでの吸着不
良等が発生しないこと等が要求されている。
【0004】上記インクジェット記録用紙に対しては、
上記従来の要求に応える為に、特開平1−135682
号公報に開示されている様な専用のコート紙の使用が提
案されている。これに対し、モノクロ記録やビジネスカ
ラー記録の分野では、低価格で汎用性のある記録用紙、
即ち電子写真記録分野で一般に用いられている様な普通
紙の使用が望まれている。一方、電子写真記録装置用の
記録用紙としては、近年になって、紙の保存性等の問題
から従来の酸性紙に代えて中性紙が使用される様にな
り、例えば、特開昭51−13244号公報、特開昭5
9−162561号公報及び特公平2−54543号公
報には、電子写真記録特性に優れる中性紙のトナー転写
用紙が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の電子写真用普通紙をインクジェット記録方式に用い
た場合にはインクの吸収性に乏しく、多量のインクが付
与されるとインクの溢れ等を生じてしまうという問題が
あり、更に紙の繊維に沿ってインクが吸収されてしまう
為に、インクドットの形状が不鮮明になる等の不都合が
発生する。これらの問題点を解決する手段として、本願
出願人らは以前にインク中に記録ノズルの乾燥による目
詰りを防止する目的で含有されている高沸点有機溶剤の
量を減らすと共に、染料の溶解助剤としてアンモニア、
尿素及びその誘導体、アミノアルコール、アルキルアミ
ン、アミノ酸等を含ませると共に、このインクを用いて
記録する記録用紙に内添したものを用いるインクジェッ
ト記録方式を提案している。
【0006】又、近年、電子写真記録用普通紙として主
流になりつつある中性紙のトナー転写用紙をインクジェ
ット記録方式の記録用紙として使用すると、インクジェ
ット記録の際に用いられる黒色インクにおいて、ブロン
ズといわれる画像の茶変現象が現れるという問題があ
り、窒素化合物を含む上記インクを用いたインクジェッ
ト記録方式では、更にブロンズが顕著に表れるという問
題がある。又、かかる中性紙は電子写真記録用として用
いる場合にも、特に紙粉の発生を抑え、且つ感光ドラ
ム、定着ローラー及び給紙等の紙搬送ローラー類の摩耗
を抑え、転写ドラムでの吸着不良を防止するといった、
複写機特性を充分満足させるものは未だ得られていな
い。この様な状況において、インクジェット記録方式の
優れた特性の故にインクジェット記録方式が普及される
と共に、電子写真記録方式にもインクジェット記録方式
にも共通して使用可能な記録用紙に対する要望が非常に
大きくなっている。従って、本発明の目的は、インクジ
ェット記録装置及び電子写真記録装置のいずれにおいて
も使用可能で、特に記録面に特殊なコーティングを施し
ていない、所謂普通紙タイプの記録用紙及び該記録用紙
を用いる画像形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記の目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、中性紙処方をベ
ースにした記録用紙であって、窒素化合物を含有する液
状インクの浸透を遅延させる浸透遅延剤を記録面側に有
し、前記インク中の窒素化合物に起因して生じるアンモ
ニア若しくはアンモニウムイオンを吸着する物質を4〜
9重量%の範囲で内添してなることを特徴とする記録用
紙、及び該記録用紙を使用する画像形成方法である。
【0008】
【作用】本発明者らは、窒素化合物を含有する液状イン
クを用いたインクジェット記録に適し、中性紙をベース
とした記録用紙に、インクの浸透を遅延させる浸透遅延
剤をその記録面に含ませ、且つインク中の窒素化合物に
起因するアンモニア若しくはアンモニウムイオンを吸着
する物質を特定範囲の量で内添させた記録用紙が、イン
クジェット記録装置及び電子写真記録装置のいずれにお
いても使用可能であることを見出した。
【0009】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明に用いることが可能
な記録用紙は、LBKP及びNBKPに代表される化学
パルプ、サイズ剤及び填料を主体とし、その他の抄紙助
剤を必要に応じて用い常法により抄紙される。使用され
るパルプ材としては、機械パルプや古紙再生パルプを併
用してもよいし、又、これを主材としても何ら問題はな
い。
【0010】上記紙に内添されるサイズ剤としては、例
えば、ロジンサイズ、AKD、アルニケル無水コハク
酸、石油樹脂系サイズ、エピクロルヒドリン、カチオン
澱粉及びアクリルアミド等が挙げられる。但し、電子写
真記録装置にて用いる記録用紙としては、このサイズ剤
の表面自由張力が小さいものを用いると、記録装置で使
用されるトナー樹脂の定着性を阻害することがある為、
使用されるトナーにより適宜選択すればよい。
【0011】本発明の記録用紙は、紙の表面強度や記録
性を良くする為に、上記の様にして得られた記録用紙の
表面を通常使用される澱粉等を用いて表面サイズプレス
処理して得られる。本発明において、記録用紙の表面p
Hは、最終的には上記のサイズプレス処理により調整さ
れる。好ましくは上記のサイズプレス液が、カチオン性
化合物を含むことにより上記範囲内にpH領域に調整さ
れる。本発明でいうカチオン性化合物とは、第1級乃至
第3級アミノ基又は第4級アンモニウム基、ピリジン、
ピリジニウム、イミダゾール、イミダゾリニウム、スル
ホニウム、ホスホニウム等の官能基を主鎖又は側鎖に有
する化合物であり、好ましくはこれらの強酸塩である。
この様なカチオン性化合物の例としては、例えば、ポリ
ビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリジアリルアミ
ン、ポリジメチルアミノエチルメタアクリレート、及び
その塩等のビニル系カチオン化合物のホモポリマー或は
上記の官能基を有するビニルモノマーを他のビニル化合
物と一部共重合させたカチオン変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等、或
はグリシジルアンモニウムクロライド等を用いて、分子
内の水酸基等の官能基に上記のカチオン性官能基を付加
したカチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン
化澱粉等が挙げられる。
【0012】以上の様に調製される本発明の記録用紙
は、先ず第一に電子写真記録用として適性を有する様に
調整される。即ち、表面電気抵抗値(JIS C 21
11(20℃/65%RH))は109 〜1012Ωの範
囲内が好ましく、上記範囲外であるとトナーの転写不良
やドラムからの分離不良等の現象が発生する恐れがあ
る。又、記録用紙の搬送性やカール適性の面では、坪量
(JIS P 8124)が60〜90g/m2 、密度
(JIS P 8118)が0.6〜0.8g/cm
3 、抄造時の水分含有量(JIS P 8127)が
3.5〜7重量%、剛直度(JIS P 8143)が
MD方法で50〜130cm3 /100、CD方向で2
5〜100cm3 /100程度の範囲内が好ましく、更
に白色度(JISP 8123)は75%以上、不透明
度(JIS P 8138)は80%以上、表面平滑度
(JIS P 8119)は10〜60秒程度が好まし
い。
【0013】本発明の特徴の1つは、以上の様にして形
成される記録用紙の記録面が、インクの浸透遅延剤を含
むことである。本発明の記録用紙の表面に付着したイン
クは、上記の浸透遅延剤の作用により、0.01秒〜数
秒程度、紙層中への浸透が遅れ、記録用紙表面上で水等
の低沸点溶剤の大部分を蒸発させた後に紙層中に浸透す
る。この効果により、インクが必要以上に紙面で滲ま
ず、又、染料が記録面付近に留まる為、コントラストの
高いドットが形成される。
【0014】浸透遅延剤として好ましい材料としては、
例えば、カゼイン、澱粉、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド等、インクに
対して膨潤性のある親水性樹脂、SBRラテックス、ア
クリルエマルジョン、スチレン/マレイン酸共重合体、
スチレン/アクリル酸共重合体等の親水性部分と疎水性
部分を分子内に有する樹脂、シリコンオイル、パラフィ
ン、ワックス、フッ素化合物等、撥水性を有する物質、
及び前記のサイズ剤等が挙げられる。これらの材料は、
記録面に0.1〜3g/m2 程度付与される。上記範囲
内であれば、インクの浸透を遅延する効果を保持し、且
つ、多価アルコール等の不揮発性溶剤を含む蒸発残留分
であるインクは、紙層中に浸透及び吸収される為、イン
ク定着性が極端に低下することがない。
【0015】本発明の最大の特徴は、上記中性紙処方を
ベースにした記録用紙の紙層中に特にインクジェット記
録に用いるインク中の窒素化合物より発生し、ブロンズ
を促進するアンモニア又はアンモニウムイオンを吸着す
る物質を4〜9重量%、好ましくは6〜8重量%の範囲
で含むことである。該吸着性物質の内添量が4重量%未
満であるとインクジェット記録方式による画像形成方法
において、フェザリングやブロンズが発生する等の問題
があり、一方、9重量%を越えると電子写真記録方式に
よる画像形成において、ドラムや定着ローラの傷、摩耗
及び転写ドラムへの紙の吸着不良の発生等の問題があり
好ましくない。
【0016】この様な吸着物質としては、例えば、微粉
珪酸、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、カオリン、カオ
リナイト、ハロイサイト、ナクライト、ディッカイト、
パイロフィライト、セリサイト、二酸化チタン、ベント
ナイト、活性白土等の填料;アクリル酸又はメタクリル
酸等のモノマーの単独重合体、又は他の一般的モノマー
との共重合体、マレイン酸、メタクリル酸等のα、β不
飽和酸の単独重合体又は他の一般的モノマーとの共重合
体、スルホン酸基を有するポリマー、多価カルボン酸と
多価アルコールとのエステル、多価カルボン酸で変性し
た酸性セルロース誘導体あるいはナトリウム、カリウム
等、これらのアルカリ金属塩等のポリマー;ラウリル硫
酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン
酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル
スルホコハク酸等の塩類等の界面活性剤等が挙げられる
が、本発明においてドラムや定着ローラの傷、摩耗等の
改良について、特に好ましい材料は合成珪酸アルミニウ
ム若しくはカオリン鉱物である。
【0017】以上の様に、エッジがシャープで均一であ
り、記録用紙面上での適度なインクの滲みを有し、且つ
濃度の高いドットを形成する(印字品位の良い画像を形
成する)為には、インクと記録用紙との双方の構成とし
て、記録面に付着したインク滴が瞬時に記録用紙層内に
吸収されず、記録用紙表面でのインク溶媒の蒸発がある
程度完了してから、インクが記録用紙層内に吸収される
ことが望ましい。
【0018】本発明では、インク中の窒素化合物より発
生するアンモニアやアンモニウムイオンを吸着する物質
を特定の範囲、特に4重量%以下で記録用紙が含んでい
る為、特に、窒素化合物を含むインクと中性紙を用いた
インクジェット記録方法における利点を保ちつつ、印字
品位が良好でブロンズの発生のないインクジェット記録
用紙が提供される。又、本発明の記録用紙は、従来の中
性のPPC用紙と比べても、記録特性以外の表面形状や
物理特性について大きな変更を伴わず、更に前記吸着物
質の含有量を9重量%以下とすることにより、電子写真
記録方式での画像形成の際に生ずるドラムや定着ローラ
の傷、摩耗や、転写ドラムへの紙の吸着不良を防止す
る。こうして、本発明の記録用紙は、電子写真記録用の
トナー転写記録用紙及びインクジェット記録用紙の双方
に優れた特性をもって適用可能である。
【0019】本発明のインクジェット記録方法に使用さ
れるインクは、記録材としては直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料、食用色素に代表される水溶性染
料や分散染料、顔料等を含むが、特に酸性染料又は直接
染料を使用するのが主流である。この様な記録材は、イ
ンク中において約0.1〜20重量%を占める割合で使
用されている。溶媒は、通常、水又は水と水溶性有機溶
剤との混合溶媒であり、特に水と水溶性有機溶剤との混
合溶媒であって、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防
止効果を有する多価アルコール等を含有するものであ
る。又、酸性染料或は直接染料を使用する場合には、染
料の溶解助剤として、アンモニア(アンモニウムイオ
ン)、尿素又はその誘導体、アミノアルコール、アルキ
ルアミン、アミノ酸等の窒素化合物を含むものが多い。
インクに使用される染料自体も従来公知の酸性染料又は
直接染料が使用可能であるが、特に好ましいものは以下
の黒色染料である。
【0020】
【化1】 (但し、上記式中のMはNa又はLi、RはH又はアル
キル基、X1 〜X5 はH、SO31 又はCOOY2
1 及びY2 はNa、Li、K又はNH4 である。)
【0021】本発明の記録用紙を使用するインクジェッ
ト記録方式としては、インクの小滴を種々の駆動原理を
利用して、ノズルより吐出して記録を行わせる従来公知
のインクジェット記録方式のいずれのものにも適用可能
である。その中でも本発明は、特に特開昭54−599
36号公報に記載される方法で熱エネルギーの作用を受
けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化によ
る作用力によってインクをノズルから吐出させるインク
ジェット記録方式に特に有効に使用出来る。
【0022】又、本発明の記録用紙を使用する電子写真
記録方式自体は周知であり、その装置の1例を図1及び
図2に示す。先ず、図1に示す如く光導電特性を有する
感光体3を、一次帯電器5により帯電させた後、露光し
て静電潜像を形成し、現像手段として現像器6に保有さ
れている1成分又は2成分現像剤における現像剤のトナ
ー8を用いて上記静電潜像を現像し、トナー像を形成し
た後、別途搬送されてきた本発明の記録用紙4に転写手
段としての転写帯電器7によって、上記感光体上のトナ
ー像を転写させる。続いて、図2に示す2つのローラー
9及びローラー10(又は1つのローラーと1つのベル
ト)によって構成された定着手段としての定着器13に
よって、熱、圧力又は両者の作用によって、上記の如く
転写されたトナー像を記録用紙4に定着させ、最終の複
写画像を得る。
【0023】上記転写工程において発生する記録用紙4
に未定着のトナー及び記録用紙4から発生する紙粉は、
転写工程に配置されたクリーナー部1により除去され、
感光体3がクリーニングされる。感光体3に当接したク
リーニング部材2(例えば、クリーニングブレード)に
より感光体表面をクリーニングした後、再度帯電等の工
程が繰り返される。更に図2に示す様に定着器12にお
いて未定着のトナー及び記録用紙4から発生する紙粉
は、定着ローラー9に当接されたクリーニング部材11
によって清浄されると共に、シリコンオイルの如き離型
剤が定着ローラー9に塗布されている。以上の例は電子
写真記録方式において本発明の記録用紙を使用して画像
を形成する1例の方法を説明したものであって、本発明
の記録用紙は他の公知のいずれの電子写真記録装置にお
いても使用することが出来るのは当然である。
【0024】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 原料パルプLBKP100部を叩解した後に、アルケニ
ル無水コハク酸0.2部、カチオン化澱粉0.5部及び
填料としてカオリンを6重量部を配合して、常法の長網
抄紙にマシンにて抄造した。抄造時の速度は200m/
minとし、坪量73g/m2 の記録用紙を得た。これ
に酸化澱粉95部及びスチレン/マレイン酸共重合体5
部からなる浸透遅延剤水溶液を調製し、サイズプレス工
程にて1g/m2 塗布し、更にカレンダー工程にて表面
平滑度95秒になる如く圧力を調整して、本発明の記録
用紙Aを得た。
【0025】実施例2 填料としてのカオリンの使用量を4.5部とした他は実
施例1と同じ条件で、本発明の記録用紙Bを得た。 実施例3 填料としてのカオリンの使用量を8部とした他は実施例
1と同じ条件で、本発明の記録用紙Cを得た。 比較例1 填料としてのカオリンの使用量を3部とした他は実施例
1と同じ条件で、比較例の記録用紙Dを得た。
【0026】比較例2 填料としてのカオリンの使用量を14部とした他は実施
例1と同じ条件で、比較例の記録用紙Eを得た。 比較例3 填料としてのカオリンに代えて炭酸カルシウムを6部使
用した他は実施例1と同じ条件で、比較例の記録用紙F
を得た。 比較例4 填料としてのカオリン11部とした他は実施例1と同じ
条件で、比較例の記録用紙Gを得た。
【0027】(1)電子写真記録装置による評価 上記で得られたA〜Gの各記録用紙を、電子写真装置と
してキヤノン社製複写機NP9800、CLC300を
用いて夫々10万枚及び1万枚通紙し、給紙ローラー摩
耗による給紙不良、定着ローラー又は感光ドラムの傷に
よる画像不良及び転写ドラム部での吸着不良を調査し
た。 評価1:給紙不良が生じたもの及び定着ローラー又は感
光ドラムの傷により画像不良が発生したものを×、発生
しないものを○とた。 評価2:転写ドラム上での転写記録用紙の吸着不良、特
に剥れが発生し、ジャムしたものを×、ジャムが発生し
ないが、転写ドラム上から転写記録用紙が浮き気味のも
のを△、全く問題がないものを○とした。
【0029】(2)インクジェット記録装置による評価 評価には以下の組成のインクを使用した。 (インク組成) インクa: 染料(前記具体例の化合物を混合したもの、但し、対イオンは、及 びについてはLi、についてはNaである。) 3部 ジエチレングリコール 5部 エタノール 5部 尿素 5部 水 82部
【0029】表1に示す如く、記録用紙A〜G及びイン
クaを用いて、1mm当たり14本の割合で記録ノズル
を有し、熱の作用によりインク滴を吐出させるインクジ
ェット方式の記録ヘッドを搭載した記録装置により記録
を行ない、記録適性を評価した。その結果を表1に併記
する。
【0030】(評価項目) 評価3:印字品位 ヘッドの走査方向と平行に幅1ドットの直線を印字し、
25cm離れた距離からの目視にて評価した。直線のエ
ッジが不透明でボケていたり、フェザリングの目立つも
のを×とし、鮮明な直線として視覚出来るものを○とし
た。フェザリングが発生しているが軽微で実用上容認出
来るものを△とした。
【0031】評価4:ブロンズ 前記の記録装置を用いて記録用紙全面にベタ印字した。
印字部が黒く認識出来るものを○とし、ブロンズが発生
し、茶色いまだら模様の見えるものを×とした。又、若
干ブロンズが発生しているが実用上容認出来るものを△
とした。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1によれば、本発明の記録用紙A〜
Cは、比較例の記録用紙D〜Gに比較して、電子写真記
録方式の用記録用紙としてもインクジェツト方式の記録
用紙としても顕著に優れていることが明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、イン
クの吸収むら、トナーの転写むらがなく、均一な画像が
得られるインクジェット記録用兼電子写真記録用中性普
通紙が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真記録方式による複写を説明する図であ
る。
【図2】電子写真記録方式における定着工程を説明する
図である。
【符号の説明】
1:クリーナー部 2:クリーニング部材 3:感光体 4:記録用紙 5:一次帯電器 6:現像器 7:転写帯電器 8:トナー 9、10:ローラー 11:クリーニング部材 12:定着器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 達夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 章雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高田 吉宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 正義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性紙処方をベースにした記録用紙であ
    って、窒素化合物を含有する液状インクの浸透を遅延さ
    せる浸透遅延剤を記録面側に有し、前記インク中の窒素
    化合物に起因して生じるアンモニア若しくはアンモニウ
    ムイオンを吸着する物質を4〜9重量%の範囲で内添し
    てなることを特徴とする記録用紙。
  2. 【請求項2】 アンモニア若しくはアンモニウムイオン
    を吸着する物質が、合成珪酸アルミニウム若しくはカオ
    リン鉱物である請求項1に記載の記録用紙。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録方式による画像形成
    に適用される請求項1又は請求項2に記載の記録用紙。
  4. 【請求項4】 電子写真記録方式による画像形成に適用
    される請求項1又は請求項2に記載の記録用紙。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の記録用紙
    に対し、窒素化合物を含有するインクの小滴を記録信号
    に応じて記録ヘッドのオリフィスから吐出して付着させ
    ることにより、該記録用紙に記録画像を形成することを
    特徴としたインクジェット記録方式による画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の記録用紙
    に対し、感光体上に形成されたトナー像を静電的に転写
    し、該記録用紙上に転写されたトナー像を、熱及び/又
    は圧力を付加して定着させ、記録画像を形成することを
    特徴とした電子写真記録方式による画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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