JPH07125267A - レーザー熱転写プリンタ - Google Patents

レーザー熱転写プリンタ

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Publication number
JPH07125267A
JPH07125267A JP14508893A JP14508893A JPH07125267A JP H07125267 A JPH07125267 A JP H07125267A JP 14508893 A JP14508893 A JP 14508893A JP 14508893 A JP14508893 A JP 14508893A JP H07125267 A JPH07125267 A JP H07125267A
Authority
JP
Japan
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ink
belt
transfer
coating
laser light
Prior art date
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Pending
Application number
JP14508893A
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English (en)
Inventor
Osao Katsuta
長生 勝田
Naoyuki Yokoyama
尚幸 横山
Norimasa Kubota
憲応 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクを繰り返し塗布することによりインク
キャリアを再生可能としてインク等のムダを無くすとと
もに、色むらの少ない高画質の画像を形成し得るコンパ
クトなレーザー熱転写プリンタを提供すること。 【構成】 赤外光吸収材料からなる無端状のベルト16
と、インク28を吸収し保持する塗布体25を備えこの
塗布体25を当接させることにより前記ベルト16にイ
ンク28を塗布する塗布手段18と、この塗布手段18
によりインクが塗布された前記ベルト16にレーザー光
を照射してインク28を記録紙12に転写させる転写手
段17と、転写が終了した後の前記ベルト16に残存す
るインクを昇華させることにより除去する消去手段19
とを有してなるレーザー熱転写プリンタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光を照射する
ことにより、インクを記録媒体に転写するようにしたレ
ーザー熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フルカラーの画像を記録媒体に対
して記録するプリンタの記録方式としては、インクを熱
転写する熱転写方式がカラーの再現力の面から有力であ
る。従来の熱転写方式のプリンタでは、フィルム基材上
にインク層を形成したインクフィルムが使用されてお
り、サーマルヘッドを用いて面順次方式等によりフルカ
ラーの画像を形成するようになっている。面順次方式で
は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3
原色の各インク層がインクフィルムに配置され、イエロ
画像だけを先に記録媒体の全面にプリントしておき、こ
のイエロ画像の上にマゼンタ、シアンの色を順次重ねて
転写することにより、カラー画像を記録媒体上に形成す
る。また、記録速度の高速化を図るために、サーマルヘ
ッドによる加熱に代えて、インクフィルムにレーザー光
を照射し、インク層のインクを記録媒体に熱転写するよ
うにしたプリンタも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクフィルムを使用した熱転写プリンタによりカラー
画像を形成する場合には、使用していないインクがイン
クフィルムに多量に残っている場合であっても、このイ
ンクフィルムを破棄しなければならないという無駄が生
じていた。そこで、インクキャリアに液体状のインクを
繰り返し塗布して、再生使用を可能にしたプリンタも開
発されてきている。たとえば、無端状のインクリボンを
使用し、液状化した熱昇華性インクを満たしたインクリ
ボン再生槽を設けるようにしたものがある。ところが、
比較的大きなインクリボン再生槽をインクリボンの移動
経路中に設ける必要があるため、装置が大型化する問題
がある。また、特開昭58−65,677号公報には、
インクキャリアを細かいメッシュ体によって構成し、イ
ンクをノズルにより吹付塗布するようにしたものが開示
されている。これによれば、インク溶融槽を装置内のい
ずれの箇所にも配置できるため位置的な制約を受けるこ
とは回避できるが、依然として比較的大きなインク溶融
槽や吹付用のポンプを設けざるを得ず、装置の小型化を
十分に図ることができない。しかも、ノズルから吐出さ
れた新たなインクは、転写時の記録密度に応じて部分的
に異なるメッシュ体上の残留インクと溶融することにな
るため、塗布ムラが生じる虞れがある。
【0004】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、レーザー光を照射する
ことによりインクを記録媒体に転写するプリンタであっ
て、インクを繰り返し塗布することによりインクキャリ
アを再生可能としてインク等のムダを無くすとともに、
色むらの少ない高画質の画像を形成し得るコンパクトな
レーザー熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、レーザー光を照射することにより、インク
を記録媒体に転写するプリンタであって、赤外光吸収材
料からなる無端状のベルトと、インクを吸収し保持する
塗布体を備えこの塗布体を当接させることにより前記ベ
ルトにインクを塗布する塗布手段と、この塗布手段によ
りインクが塗布された前記ベルトにレーザー光を照射し
てインクを記録媒体に転写させる転写手段と、転写が終
了した後の前記ベルトに残存するインクを昇華させるこ
とにより除去する消去手段とを有してなるレーザー熱転
写プリンタである。
【0006】
【作用】このように構成したレーザー熱転写プリンタに
あっては、レーザー光は、インクが塗布されたベルトに
向けて照射される。赤外光吸収材料からなるベルトはレ
ーザー光を吸収して発熱し、この熱により励起されたイ
ンクが記録媒体に転写され画像が形成される。ここで、
塗布手段をベルトに当接して設けインクをベルト上に繰
り返し塗布するようにしたので、インクキャリアとして
のベルトを再生しつつ記録媒体にインクを転写して画像
を形成することができる。しかも、消去手段により、転
写が終了した後のベルトに残存するインクが加熱せられ
て昇華し、除去されるため、塗布手段による塗布時の塗
りむらの発生を防止することができ、色むらの少ない高
画質の画像を形成することが可能となる。さらに、塗布
手段はインクを吸収し保持する塗布体を備えこの塗布体
を当接させることによりベルトにインクを塗布するよう
に構成したので、従来必要としていた比較的大きな昇華
性インクを満たしたインク再生槽等を設けなくてもよ
く、装置全体の小型化を図ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るレーザ
ー熱転写プリンタの要部である画像形成ヘッドを示す概
略構成図、図2は、図1のベルトを直線的に表して要部
を模式的に示す図、図3は、図1に示される塗布手段の
概略構成図、図4は、図1のB−B線に沿う断面図、図
5は、図1に示される画像形成ヘッドによる走査を説明
する概略斜視図、図6は、図5に示される塗布手段を示
す拡大斜視図である。
【0008】本実施例のレーザー熱転写プリンタは、レ
ーザー光を照射してインクを記録媒体としての記録紙等
に転写するものであり、インクに昇華性染料が用いられ
た昇華型の熱転写プリンタである。このプリンタには、
図1に示したように、記録紙12(記録媒体に相当す
る)に対してカラー画像を形成する画像形成ヘッド15
が設けられている。画像形成ヘッド15は、インクフィ
ルムを使用しておらず、両端がつなげられた無端状のベ
ルト16と、このベルト16にインク28を塗布する塗
布手段18と、この塗布手段18によりインクが塗布さ
れたベルト16にレーザー光を照射してインクを記録紙
12に転写させる転写手段17と、転写が終了した後の
ベルト16に残存するインクを除去する消去手段19と
を有しており、一体の構造をなしている。
【0009】ベルト16は、その内周面が回転軸20a
〜20cのそれぞれの外側面に当接するように巻き付け
られた所定の幅を有する無端状のベルトであり、回転軸
20a〜20cの軸方向から見て三角形を呈している。
このベルト16は、この三角形の一辺に位置するベルト
の外周面が搬送されてくる記録紙12に対向するように
配置されており、その内周面に近接して転写手段17が
設けられている。また、ベルト16は、図中A方向に駆
動されるようになっており、転写手段17のベルトが駆
動される上流側には、ベルト16の外周面に当接して塗
布手段18が配設され、一方、下流側には、ベルト16
の内周面に近接して消去手段19が配設されている。そ
して、図2に模式的に示したように、ベルト16の駆動
に伴なってインク28の塗布、転写、および消去が繰り
返されるようになっている。なお、図中の斜線部分はイ
ンク28を表しており、Lは、レーザー光の照射方向、
Iは、消去手段19により転写後の残存インクが昇華す
る方向を示している。
【0010】次ぎに、各構成要素についてさらに説明す
る。インク28が転写される記録紙12は、図示しない
給紙カセット等に積層状態で収容されており、この記録
紙は、給紙ローラにより給紙され、搬送ローラにより搬
送されて(いずれも図示せず)、画像形成ヘッド15の
位置まで送られる。前記ベルト16は、赤外光吸収材料
より形成され、たとえば、光熱変換の効率の良い炭素繊
維等が用いられる。このベルト16は、図4および図5
に示したように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の3原色のインク28y、28m、28cに対
応する3つのベルト16y,16m,16cから構成さ
れている。尚、各色のベルトの配置は、図示の順に特定
されるものではない。黒、金銀等の特別な色について
は、必要に応じて設けるようにするとよい。また、各色
のベルトは、回転軸20a〜20cの軸方向に沿って隣
設されている。このように配置することにより、回転軸
20a〜20cを各色のベルトに共用することができ
る。また、消去手段19の共通化を図ることもできる。
前記回転軸20a〜20cは、図示しない駆動手段によ
り回転駆動され、一つの駆動系により3色のベルトを共
に駆動させるようになっている。このようにすれば、非
常に簡易なコンパクトな構成とすることができる。ま
た、使用する色のベルトのみ駆動できるように構成して
もよい。この場合、駆動手段からの駆動力は、図示しな
いクラッチ等から構成される締結手段のオン・オフによ
り使用する色のベルトにのみ伝達されるようにするか、
あるいは、各色のベルトごとに独立した駆動系を設ける
ようにするとよい。このようにすれば、使用されない色
についてのインクの塗布および消去がなされることを回
避することが可能となる。
【0011】前記塗布手段18(18y、18m、18
cの総称を示す。後述するこの塗布手段18の構成要素
23〜27についても同様。)は、図5に示したよう
に、イエロ、マゼンタ、シアンの各インク28y、28
m、28cを各ベルト16y,16m,16cに塗布し
て再生するために画像形成ヘッド15に3個設けられて
いる。これら塗布手段18は、転写手段17により記録
紙12に対して転写が行われる位置よりもベルト駆動の
上流側の位置に、ベルト16の外周面に当接して設けら
れている。尚、図3では、イエロのインク28yを塗布
し再生する塗布手段18yのみを図示し、他の2つの塗
布手段18m、18cについては図示省略してあるが同
様に構成されている。
【0012】塗布手段18のたとえばイエロ色について
の塗布手段18yについて説明すれば、この塗布手段1
8yは、図3に示したように、塗布部23yとインク供
給部24yとを有する。前記塗布部23yは、フェルト
状の物質からなる塗布体25yを有しており、この塗布
体25yがインク28yを吸収し保持するようになって
いる。塗布体25yは、乾燥防止のためベルトに向かい
合う面が開口されたケース体に収納するのが良い。ま
た、前記塗布部23yには、インク28yを塗布体25
yに取り込むための供給口26yが設けられている。前
記インク供給部24yは、図6に示したように、万年筆
等で用いられているようなインクカートリッジの形態を
採っており、内部にはインク28yが収容される。この
インク供給部24y内のインク28yは、液状化した状
態で使用に供されるものであるが、プリンタ使用時に温
度を上昇させ安定した液状体を維持できるように温度制
御してもよい。また、このインク供給部24yの端部に
はインク28yを送り込むための供給端27yが形成さ
れており、この供給端27yが前記供給口26yに差し
込まれることにより、インク28yが塗布体25yに染
み込んで保持される。そして、この塗布体25yの一端
がベルト16yに適当な押圧力で当接せられながら図6
に示した矢印E方向にベルト16yが駆動することによ
り、ベルト16yの弾性と相俟って、染み込んだインク
28yはベルト16yに均一に塗布(図中斜線部分)さ
れるようになっている。
【0013】前記転写手段17は、図4に示したよう
に、折り返しミラー31を有している。この折り返しミ
ラー31は、ベルト16の内側にベルト16の駆動と干
渉しないように配置されている。プリンタ内部に設けら
れた図示しないレーザーダイオードから発振された画像
信号に応じたレーザー光Lは、図示しない光学系を通っ
て整形された後、前記折り返しミラー31によって折り
返される。折り返しミラー31は、反射したレーザー光
Lをベルト16の内周面に対して垂直に入射させる角度
に傾斜した状態に設定されている。この折り返しミラー
31で折り返されたレーザー光Lは、ベルト16の内周
面に向けて照射され吸収される。ここで、炭素繊維等の
赤外光吸収材料からなるベルト16は、レーザー光Lを
吸収して発熱する光熱変換層として機能する。したがっ
て、ベルト16はレーザー光Lを吸収すると熱を発生
し、この熱エネルギによってベルト16に染み込んだ昇
華性染料インク28が昇華する。ベルト16の外周面と
記録紙12の受像面とは、図示しないガイド部材により
所定の至近距離に保たれており、昇華したインクは、記
録紙12の受像面でトラップされ、結果的に記録紙12
を染着して画像が形成される。レーザー光Lのスポット
径は、インクが記録紙12の受像面に到達する過程で放
射状に広がることを考慮して、最終的に所望するドット
径よりも3割程小さくなるように設定するのが良い。ま
た、レーザー光の強度と、ベルト16の移動速度とは、
昇華効率の最も有効となるようにする必要がある。即
ち、図1の画像形成ヘッド15において、レーザー光は
画像形成ヘッド15内で相対的に移動しておらずヘッド
内の定位置を照射しており、ベルト16のみが移動する
が、ここで、ベルト16の一定面積に塗布されたインク
を昇華するためには、所定のエネルギーが必要であるた
め、ベルト16の移動速度が速くなるとレーザー光の強
度も増す必要がある。
【0014】折り返しミラー31は、図中矢印で示す方
向に沿って移動自在に設けられ、この折り返しミラー3
1が移動することにより、ベルト16に対するレーザー
光Lの入射位置が変更され、記録紙12に転写すべきイ
ンクの色を選択的に切り替えられるようになっている。
つまり、折り返しミラー31が図4における第1位置P
yにある場合は、前記入射位置が図4において最も上側
に寄った位置となり、レーザー光Lは最上部のベルト1
6yの内周面に照射され、イエロ色のインクが励起され
る。同様にして、折り返しミラー31が図4における第
3位置Pcまで移動されると、前記入射位置が図4中最
も下側に寄った位置となり、レーザー光Lは最下部のベ
ルト16cの内周面に照射され、シアン色のインクが励
起される。また、折り返しミラー31が図4における第
2位置Pmまで移動されると、レーザー光Lは中央部の
ベルト16mの内周面に照射され、マゼンタ色のインク
が励起される。図5に示したように、主走査は、画像形
成ヘッド15がスライド軸32a,32bの軸方向、す
なわち図中C方向に沿って移動することにより行われ、
副走査は、記録紙12が図中D方向に送られることによ
り行われる。なお、図5においては、図の複雑化を避け
るため、転写手段17および消去手段19は図示省略さ
れている。
【0015】消去手段19は、転写手段17のベルト駆
動の下流側に、ベルト16の内周面に近接して配設され
ており、ベルトを染料インクの昇華温度以上に加熱する
加熱部とこの加熱部により昇華させた染料インクを捕獲
するフィルタ(いずれも図示せず)とを有している。こ
れにより、塗布時の塗りむらが発生するのを防止できる
ようになっている。前記加熱部は、炭素繊維等からなる
ベルト16に通電することにより発生するジュール熱を
利用して加熱するように構成される。なお、レーザー光
を一部分波してベルトに照射させて加熱したり、ヒータ
などの発熱体によりベルトを加熱したりしてもよい。ま
た、加熱部の作用により昇華した染料インクは、前記フ
ィルタにより捕獲されるようになっているが、これを再
利用するように構成してもよい。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。先ず、
記録紙12の先端を画像形成ヘッド15に対向する位置
まで搬送した後、記録紙12の搬送を一時停止する。画
像形成ヘッド15をスライド軸32a,32bに沿って
図5に示す右端に位置させ、また、ベルト16のインク
塗布の行われた箇所が転写手段17の位置に達するま
で、ベルト16を回転させる。次に、所定位置に搬送さ
れた記録紙12に1ライン分のイエロ画像を形成するた
めに折り返しミラー31が図4に示す第1位置Pyに移
動され、図示しないレーザーダイオードから画像信号に
応じたレーザー光Lが発振される。これと同時に、図5
に示したように、画像形成ヘッド15が一定速度でC方
向左側に向けて移動するとともに、ベルト16yは回転
軸20a〜20cの回転駆動により、画像形成ヘッド1
5の移動速度と同じ速度で且つ逆方向(図中E方向)に
駆動される。このとき、転写位置においては、ベルト1
6と記録紙12との相対速度はゼロとなるように設定さ
れている。発振されたレーザー光Lは、図示しない光学
系を通って整形された後、折り返しミラー31で折り返
される。このレーザー光Lは、図4に示すように、ベル
ト16yの内周面から垂直に入射する。このレーザー光
Lが炭素繊維等の赤外光吸収材料からなるベルト16y
に吸収されると、該ベルト16yは発熱し、この熱によ
ってベルト16yに染み込んだイエロ色の昇華性染料イ
ンク28yが昇華する。昇華したインクは、記録紙12
の受像面にトラップされる。これにより、記録紙12が
染着され、イエロ画像が形成される。次いで、イエロ画
像が形成された同じライン上にマゼンタ色を重ね合わせ
るために、画像形成ヘッド15あるいは記録紙12が調
節移動され、また、折り返しミラー31が第2位置Pm
に移動される。ベルト16mを駆動しつつ、画像形成ヘ
ッド15が移動するとともにレーザー光Lが発振される
と、このレーザー光Lは、折り返しミラー31で折り返
され、ベルト16mの内周面から垂直に入射する。する
と、ベルト16mがレーザー光Lの吸収に伴って発熱
し、ベルト16mに染み込んだマゼンタ色の昇華性染料
インク28mが昇華し、この昇華したインクが受像面に
トラップされ、イエロ画像のライン上にマゼンタ色が重
ね合わされることになる。マゼンタ色の重ね合わせが終
了すると、同じライン上にシアン色を重ね合わせるため
に、画像形成ヘッド15あるいは記録紙12が調節移動
され、また、折り返しミラー31が第3位置Pcに移動
される。ベルト16cを駆動しつつ、画像形成ヘッド1
5が移動するとともにレーザー光Lが発振されると、こ
のレーザー光Lは、折り返しミラー31で折り返され、
ベルト16cの内周面から垂直に入射する。すると、ベ
ルト16cがレーザー光Lの吸収に伴って発熱し、ベル
ト16cに染み込んだシアン色の昇華性染料インク28
cが昇華し、この昇華したインクが受像面にトラップさ
れ、前記ライン上にシアン色が更に重ね合わされる。画
像形成ヘッド15が左端に達し、1ライン分のフルカラ
ー画像の作像が完了すると、画像形成ヘッド15を右端
に戻すとともに、記録紙12を1ライン分搬送する。以
上の操作をライン数分だけ繰り返すことにより、記録紙
12の全面に渡って所定のフルカラー画像が形成され
る。なお、ベルトの幅方向に複数のレーザー光を照射す
るようにすれば、同時に複数ラインの記録が可能となり
レーザー光の数に比例して記録速度が速くなるため、画
像形成ヘッド15の移動回数を減らすことができる。こ
のように複数のレーザー光を照射する代わりに、1つの
レーザー光をベルトの幅方向に走査して、一度の画像形
成ヘッド15の移動により複数のラインを記録するよう
にしてもよい。また、画像形成ヘッド15の左右両方向
移動時に記録を行うようにしてもよく、さらに、ベルト
16に充分なインクが塗布されている場合は、ベルト1
6の駆動速度を画像形成ヘッド15の移動速度より遅く
することも可能である。
【0017】このような作像工程において、転写が終了
した後は、消去手段19によりベルト16に残存するイ
ンクが加熱せられて昇華し、除去される。また、転写時
の昇華に伴ってインク28が減少することになるが、塗
布手段18により、インク28がベルト16上に繰り返
し塗布されインクキャリアとしてのベルト16が再生さ
れる。この場合に、カートリッジ状のインク供給部24
に収容された液状化したインク28は塗布体25に染み
込んで保持されており、この塗布体25の一端がベルト
16に適当な押圧力で当接せられることにより、ベルト
16の弾性と相俟って、染み込んだインク28がベルト
16に均一に塗布される。
【0018】このように、本実施例のレーザー熱転写プ
リンタは、赤外光吸収材料からなる無端状のベルト16
と、インク28を吸収し保持する塗布体25を備えこの
塗布体25を当接させることにより前記ベルト16にイ
ンク28を塗布する塗布手段18と、この塗布手段18
によりインクが塗布された前記ベルト16にレーザー光
を照射してインク28を記録紙12に転写させる転写手
段17と、転写が終了した後の前記ベルト16に残存す
るインクを昇華させることにより除去する消去手段19
とを有するようにしたので、インク28をベルト16上
に繰り返し塗布することによりインクキャリアとしての
ベルトを再生しつつ記録紙12にインク28を転写して
画像を形成することができる。これにより、インクフィ
ルムを巻き付けたロールを装着するのに手間がかかった
り、インクを使用していない部分が残ったインクフィル
ムでも破棄しなければならなかったりするという従来の
熱転写プリンタの欠点が改善され、インク等のムダを無
くし装置全体のランニングコストを低減することができ
る。しかも、消去手段19により、転写が終了した後の
ベルト16に残存するインクが加熱せられて昇華し、除
去されるため、塗布手段18による塗布時の塗りむらの
発生を防止することができ、色むらの少ない高画質の画
像を形成することが可能となる。さらに、塗布手段18
はインク28を吸収し保持する塗布体25を備え、この
塗布体25を当接させることによりベルト16にインク
28を塗布するように構成したので、従来必要としてい
た比較的大きな昇華性インクを満たしたインク再生槽等
を設けなくてもよく、装置全体の小型化を図ることがで
きる。そして、インクの供給に当たっては、カートリッ
ジ状のインク供給部24を塗布部23の供給口26に差
し込む方式を採用しているため、インクをこぼしたり、
飛散させたりするという問題が生じることもない。ま
た、画像形成に当たり、インク28を染み込ませたベル
ト16と記録紙12の受像面とを非接触としたため、イ
ンク以外の物質が転写されることがなく、この点からも
高画質なフルカラー画像を形成することが可能となる。
【0019】図7は、画像形成ヘッドの他の実施例によ
る走査を説明する概略斜視図、図8は、図7に示される
塗布手段を示す拡大斜視図である。なお、上述した実施
例と共通する部材については同一符号を付し、その説明
を一部省略する。この実施例によれば、画像形成中にあ
っては、ベルト16は、該ベルト16の周速度の方向が
ドラム52の周速度の方向と一致するように、回転軸2
0a〜20cにより駆動される。この場合、主走査は、
ドラム52が図中G方向に回転することにより行われ、
副走査は、画像形成ヘッド35が図中F方向に移動する
ことにより行われる。この実施例では、画像形成ヘッド
35は、ペンタイプの塗布手段38を有する。たとえ
ば、イエロ色の塗布手段38yは、図8に示したよう
に、イエロ色のインク28yが収容されたインク供給部
44yと、このインク供給部44yの端部に連設された
フェルト状の塗布体45yとから構成されている。そし
て、この塗布手段38yをベルト16yに当接させなが
らベルト16yを図中H方向に駆動させることによりイ
ンク28yが塗布(図中斜線部分)されるようになって
いる。ここで、ベルト16の駆動速度は、記録に使用す
るインクを転写位置に供給できる程度の速度があればよ
く、ドラム52の回転による記録紙の搬送速度と比較す
ると非常に遅いものとなる。このようにしても上述した
実施例と同じ効果を奏することが可能である。また、こ
の塗布手段38は、いわゆるペンタイプの形態を採って
いるので、取扱いが容易となり交換等の作業効率が向上
するだけでなく、装置全体もさらにコンパクトに構成す
ることができる。
【0020】尚、上述したものは本発明の実施例であ
り、本発明は特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱するこ
となく、種々変更することができる。たとえば、転写手
段17は、移動自在な折り返しミラー31を有してお
り、この折り返しミラー31を移動させることにより3
色の切り替えを行うようにしたが、ミラーの移動に代え
て各ベルトごとに3つのレーザー光源を設けるようにし
てもよい。そして、これらを順次切り替えてレーザー光
を発振することによりレーザー光を照射するベルト16
を切り替え、3色の切り替えを行うようにすることがで
きる。あるいは、各色を同時に転写することにして、作
像スピードを上げるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
赤外光吸収材料からなる無端状のベルトと、インクを吸
収し保持する塗布体を備えこの塗布体を当接させること
により前記ベルトにインクを塗布する塗布手段と、この
塗布手段によりインクが塗布された前記ベルトにレーザ
ー光を照射してインクを記録紙に転写させる転写手段
と、転写が終了した後の前記ベルトに残存するインクを
昇華させることにより除去する消去手段とを有するよう
にしたので、インクをベルト上に繰り返し塗布すること
によりインクキャリアとしてのベルトを再生しつつ記録
紙にインクを転写して画像を形成することができる。こ
れにより、インクフィルムを巻き付けたロールを装着す
るのに手間がかかったり、インクを使用していない部分
が残ったインクフィルムでも破棄しなければならなかっ
たりするという従来の熱転写プリンタの欠点が改善さ
れ、インク等のムダを無くし装置全体のランニングコス
トを低減することができる。しかも、消去手段により、
転写が終了した後のベルトに残存するインクが加熱せら
れて昇華し、除去されるため、塗布手段による塗布時の
塗りむらの発生を防止することができ高画質の画像を形
成することが可能となる。さらに、塗布手段はインクを
吸収し保持する塗布体を備えこの塗布体を当接させるこ
とによりベルトにインクを塗布するように構成したの
で、従来必要としていた比較的大きな昇華性インクを満
たしたインク再生槽等を設けなくてもよく、装置全体の
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザー熱転写プリ
ンタの要部である画像形成ヘッドを示す概略構成図であ
る。
【図2】 図1のベルトを直線的に表して要部を模式的
に示す図である。
【図3】 図1に示される塗布手段の概略構成図であ
る。
【図4】 図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】 図1に示される画像形成ヘッドによる走査を
説明する概略斜視図である。
【図6】 図5に示される塗布手段を示す拡大斜視図で
ある。
【図7】 画像形成ヘッドの他の実施例による走査を説
明する概略斜視図である。
【図8】 図7に示される塗布手段を示す拡大斜視図で
ある。
【符号の説明】
12…記録紙(記録媒体)、 16…ベル
ト、17…転写手段、 18…塗
布手段、19…消去手段、 25
…塗布体、28…インク、 L
…レーザー光。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザー光を照射することにより、インク
    を記録媒体に転写するプリンタであって、 赤外光吸収材料からなる無端状のベルトと、 インクを吸収し保持する塗布体を備えこの塗布体を当接
    させることにより前記ベルトにインクを塗布する塗布手
    段と、 この塗布手段によりインクが塗布された前記ベルトにレ
    ーザー光を照射してインクを記録媒体に転写させる転写
    手段と、 転写が終了した後の前記ベルトに残存するインクを昇華
    させることにより除去する消去手段とを有してなるレー
    ザー熱転写プリンタ。
JP14508893A 1993-06-16 1993-06-16 レーザー熱転写プリンタ Pending JPH07125267A (ja)

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Cited By (3)

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