JPH07125000A - 艶消し加飾容器 - Google Patents

艶消し加飾容器

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Publication number
JPH07125000A
JPH07125000A JP5303339A JP30333993A JPH07125000A JP H07125000 A JPH07125000 A JP H07125000A JP 5303339 A JP5303339 A JP 5303339A JP 30333993 A JP30333993 A JP 30333993A JP H07125000 A JPH07125000 A JP H07125000A
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JP
Japan
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container
matte
transparent
outer container
molding
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Pending
Application number
JP5303339A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Sonoyama
寿久 園山
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Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも透明または半透明の成形部を含む
2以上の異色の成形部からなり、少なくとも表面に艶消
し加工が施された多色成形外容器を、内容器の外周に付
設して、周壁を二重壁構造とし、内容器と外容器の二重
壁構造により立体感を生じるとともに、多色成形外容器
によって充分に深みがある立体感を生じさせて、一段と
立体感が向上された艶消し加飾容器を得る。 【構成】 少なくとも透明または半透明の成形部を含む
2以上の異色の成形部からなり、少なくとも表面に艶消
し加工が施された多色成形外容器を、内容器の外周に付
設して、周壁を二重壁構造とした艶消し加飾容器

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料等を収納する加
飾容器に関し、さらに詳しくは、内容器の外周に外容器
を付設して周壁を二重壁構造にするとともに、外容器に
立体感を有する艶消し加飾を施して、二重壁構造による
立体感と外容器の立体感とで立体感を一段と向上させた
多色の艶消し加飾容器に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料等を収納する容器は、美観を良好
にするため表面に様々な装飾を施すことが行われてお
り、たとえば、容器の表面に金属箔および着色塗料等か
らなる装飾層を転写により形成し、その表面を硬化膜の
マット塗装にて被覆したり(実開昭61−27300
号)、あるいは容器の表面に模様形成のための印刷され
た印刷層と、コ−ト液中にシリカ系物質を添加して分散
させたグラデ−ションマットコ−トにより被覆形成され
たコ−ト層とを順に積層形成する(実開昭61−146
246)ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、容器表面の
装飾層の表面にマット塗装にて硬化膜を被覆したり、グ
ラデ−ションマットコ−トによるコ−ト層で容器表面の
印刷層を被覆する方法では、艶消し加飾が施されて特有
の良好な美観が生じるものの、下層の装飾層や印刷層が
平面であるため立体感に乏しい。
【0004】本発明は、このような欠点を解消し、充分
に深みがある立体感を有する艶消し加飾を施した多色成
形外容器を内容器の外周に付設し、周壁を二重壁構造に
して、二重壁構造による立体感と外容器の立体感とで立
体感を一段と向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明艶消し加飾容器
は、少なくとも透明または半透明の成形部を含む2以上
の異色の成形部からなり、少なくとも表面に艶消し加工
が施された多色成形外容器を、内容器の外周に付設して
周壁を二重壁構造としたもので、内容器の外周に多色成
形外容器を密着させるか、あるいは空隙を設けて付設
し、さらに部分的に密着させ部分的に空隙を介在させて
付設している。
【0006】
【作用】本発明艶消し加飾容器は、このように構成され
ているため、内容器と外容器の二重壁構造により立体感
が生じるとともに、少なくとも表面に艶消し加工が施さ
れた多色成形外容器によって充分に深みがある立体感が
生じ、一段と立体感が向上された艶消し加飾容器が得ら
れる。
【0007】以下、本発明艶消し加飾容器を示す図面を
参照しながら説明する。図1は本発明艶消し加飾容器の
一例を示す一部切欠断面正面図であり、この艶消し加飾
容器1は、内容器2の外周に多色成形外容器3を密着さ
せて構成されている。
【0008】この多色成形外容器3は、透明な合成樹脂
と不透明な合成樹脂とを、成形用内周面を梨地加工した
成形金型を用い混合射出して形成されたもので、透明な
成形部4の中に不透明な飛び石状成形部5が混在され、
表面に梨地状の艶消し面6が形成されている。
【0009】しかして、この艶消し加飾容器1は、多色
成形外容器3の透明な成形部4から内容器2を見通すこ
とができ、内容器2と多色成形外容器3の二重壁構造に
より、内容器2が立体的に認識されて立体感が生じる。
【0010】また、多色成形外容器3は、透明な成形部
4の内部を見通すことができ、この透明な成形部4の中
に混在する不透明な飛び石状成形部5が立体的に認識さ
れるため、これらの透明な成形部4とこの中に混在する
不透明な飛び石状成形部5とによって立体感が生じる。
【0011】そして、この多色成形外容器3の表面に、
さらに艶消し加工が施されて梨地状の艶消し面6が形成
されているため、全体がぼかされて、内容器2と多色成
形外容器3の二重壁構造により生じた立体感、および透
明な成形部4とこの中に混在する不透明な飛び石状成形
部5とで生じた立体感が一段と助長される。
【0012】従って、この艶消し加飾容器1は、内容器
2とその外周に密着して付設された多色成形外容器3と
で立体感が生じる上、多色成形外容器3の透明な成形部
4とこの中に混在する不透明な飛び石状成形部5とでさ
らに立体感が生じ、さらに、表面の梨地状の艶消し面6
で全体がぼかされて立体感が一段と助長されるため、深
みのある良好な立体感を有する艶消し加飾容器1が得ら
れる。
【0013】特に、内容器2が着色され、また多色成形
外容器3の透明な成形部4やこの中に混在する不透明な
飛び石状成形部5などが着色されていると、こられの色
調の調整によって様々なコントラストが生じ、より深み
が生じて立体感がさらに一段と助長され、加飾効果が一
段と向上される。
【0014】また、内容器2が、多色成形外容器3と同
様に透明な成形部の中に不透明な飛び石状成形部が混在
されて構成され、さらに内容器2の表面に梨地状の艶消
し面が形成されていると、さらに一段と立体感や加飾効
果が向上される。
【0015】図2は本発明艶消し加飾容器の他の例を示
す断面斜視図で、この蓋体として使用される艶消し加飾
容器1aは、内容器2aの外周に多色成形外容器3aを
空隙7を設けて付設されている。
【0016】そして、多色成形外容器3aは、無色半透
明な合成樹脂と着色半透明な合成樹脂とを、成形用内周
面を梨地加工した成形金型を用い混合射出して形成され
たもので、無色半透明な成形部4aと着色半透明の成形
部5aを互いに隣接させて成形され、表面に梨地状の艶
消し面6が形成されている。
【0017】しかして、この艶消し加飾容器1aは、多
色成形外容器3aの無色半透明な成形部4aおよびこの
成形部4aと互いに隣接する着色半透明の成形部5aか
ら、空隙7を介して透明な場合に比べて不明瞭ではある
が内容器2aを見通すことができ、内容器2aと多色成
形外容器3aの二重壁構造により、内容器2aが立体的
に認識されて立体感が生じる。
【0018】また、この多色成形外容器3aは、無色半
透明な成形部4aの内部およびこの成形部4aと互いに
隣接する着色半透明の成形部5aの内部を、透明な場合
に比べて不明瞭ではあるが見通すことができ、無色半透
明な成形部4aと着色半透明の成形部5a間に立体感が
生じる。
【0019】そして、この多色成形外容器3aの表面
に、さらに艶消し加工が施されて梨地状の艶消し面6が
形成されているため、全体がぼかされて、内容器2aと
多色成形外容器3aの二重壁構造と空隙7により生じた
立体感、および互いに隣接する無色半透明な成形部4a
と着色半透明の成形部5aとで生じた立体感が、一段と
助長される。
【0020】特に、この艶消し加飾容器1aは、内容器
2aの外周に空隙7を設けて多色成形外容器3aを付設
しているため、ぼかし効果が一段と助長され、この内容
器2aと多色成形外容器3aとによって、前記の場合に
比べて一段と良好な立体感が得られる。
【0021】従って、この艶消し加飾容器1aは、内容
器2aとその外周に空隙7を設けて付設された多色成形
外容器3aとで良好な立体感が生じる上、多色成形外容
器3aの互いに隣接する無色半透明な成形部4aと着色
半透明の成形部5aとで立体感が生じ、さらに、表面に
施された梨地状の艶消し面6で全体がぼかされて立体感
が一段と助長されるため、深みのある良好な立体感を有
する艶消し加飾容器1aが得られる。
【0022】この場合も、内容器2aが着色されている
と、こられの色調の調整によって様々なコントラストが
生じ、より深みが生じて立体感がさらに一段と助長さ
れ、加飾効果が一段と向上される。
【0023】また、内容器2aが、多色成形外容器3a
と同様に無色半透明な成形部と着色半透明の成形部とを
互いに隣接して構成され、さらに、内容器2aの表面に
梨地状の艶消し面6が形成されていると、さらに一段と
立体感や加飾効果が向上される。
【0024】図3は本発明艶消し加飾容器のその他の例
を示す一部断面正面図、図4は同下面図で、この蓋体と
して使用される艶消し加飾容器1bは、内容器2bの外
周に多色成形外容器3bを部分的に密着させ部分的に空
隙7を介在させて付設されている。
【0025】そして、多色成形外容器3bは、半透明な
合成樹脂と不透明な合成樹脂とを、成形用内周面が梨地
加工されていない成形金型を用い混合射出して、半透明
な成形部4bの中に不透明な帯状成形部5bを混在して
成形され、次いで、その表面に艶消し塗膜層8が被覆形
成されて構成されている。
【0026】しかして、この艶消し加飾容器1bは、多
色成形外容器3bの半透明な成形部4bから、部分的に
空隙7を介して透明な場合に比べて不明瞭ではあるが内
容器2bを見通すことができ、内容器2bと多色成形外
容器3bの二重壁構造により、内容器2aが立体的に認
識されて立体感が生じる。
【0027】また、この多色成形外容器3bは、半透明
な成形部4bの内部を透明な場合に比べて不明瞭ではあ
るが見通すことができ、この半透明な成形部4bの中に
混在する不透明な帯状成形部5bが立体的に認識される
ため、これらの半透明な成形部4bとこの中に混在する
不透明な帯状成形部5bとによって立体感が生じる。
【0028】そして、この多色成形外容器3bの表面
に、さらに艶消し塗膜層8が被覆形成されているため、
全体がぼかされて、内容器2bと多色成形外容器3bの
二重壁構造と部分的な空隙7により生じた立体感、およ
び半透明な成形部4bとこの中に混在する不透明な帯状
成形部5bとで生じた立体感が一段と助長される。
【0029】特に、この艶消し加飾容器1bは、内容器
2bの外周に部分的に空隙7を介在させて部分的に密着
させた多色成形外容器3bを付設しているため、部分的
なぼかし効果があり、この内容器2bと多色成形外容器
3bとによって、一段と良好で変化のある立体感が得ら
れる。
【0030】従って、この艶消し加飾容器1bは、内容
器2bとその外周に部分的に密着させ部分的に空隙7を
介在させて付設された多色成形外容器3bとで変化のあ
る立体感が生じる上、多色成形外容器3bの半透明な成
形部4bとこの中に混在する不透明な帯状成形部5bと
で立体感が生じ、さらに、表面に被覆形成された艶消し
塗膜層8で全体がぼかされて立体感が一段と助長される
ため、深みがあってかつ変化のある良好な立体感を有す
る艶消し加飾容器1bが得られる。
【0031】この場合も、内容器2bが着色されている
と、こられの色調の調整によって様々なコントラストが
生じ、より深みが生じて変化のある立体感がさらに一段
と助長され、加飾効果が一段と向上される。
【0032】また、内容器2bが、多色成形外容器3b
と同様に半透明な成形部とこの中に混在する不透明な帯
状成形部とで構成され、さらに内容器2bの表面に艶消
し塗膜層が形成されていると、さらに一段と変化のある
立体感や加飾効果が向上される。
【0033】このように、この発明において、内容器
2,2a,2bの外周に付設される多色成形外容器3,
3a,3bは、少なくとも透明または半透明の成形部を
含む2以上の異色の成形部からなる多色成形外容器であ
ることが必要で、多色成形外容器が異色の不透明な成形
部の組み合わせで構成されていると、多色成形外容器の
いずれの成形部の内部も見通すことができず、それほど
立体感が生じない。
【0034】ここで、少なくとも透明または半透明の成
形部を含む2以上の異色の成形部からなる多色成形外容
器の組み合わせは、透明または半透明の成形部が無色で
あっても着色されていてもよく、この透明または半透明
の成形部以外の成形部は、前記の透明または半透明の成
形部とは異色の透明または半透明の成形部、あるいは不
透明の成形部とすればよい。
【0035】なお、異色の中には濃淡によって異なる場
合も含まれる。また、半透明な成形部は、使用する合成
樹脂の原色が半透明の場合もあり、透明な合成樹脂に不
透明な着色剤を加えて半透明にした場合もある。
【0036】このような多色成形外容器が、成形用内周
面を梨地加工した成形金型を使用して形成される場合
は、成形されると同時に成形用内周面を梨地加工した成
形金型によって艶消し加工が施され、多色成形外容器の
少なくとも表面に梨地状の艶消し面が形成されて、この
艶消し面によりぼかされ、少なくとも透明または半透明
の成形部を含む2以上の異色の成形部により生じた立体
感に深みが生じて、立体感が一段と助長される。
【0037】このような艶消し面を形成する成形用内周
面を梨地加工した成形金型としては、サンドブラスト法
などで成形用内周面に梨地加工が施された成形金型が使
用され、たとえば、富士製作所社製;フジランダムWA
−220などが挙げられる。なお、サンドブラスト法な
どでの梨地加工は、多色成形外容器の少なくとも表面に
梨地状の艶消し面が形成されるように、成形金型の少な
くとも多色成形外容器表面側に形成すればよい。
【0038】また、多色成形外容器が成形用内周面を梨
地加工していない成形金型を使用して形成される場合
は、多色成形外容器が形成された後、その表面に艶消し
塗膜層が被覆形成されて、この艶消し塗膜層によりぼか
され、少なくとも透明または半透明の成形部を含む2以
上の異色の成形部により生じた立体感に深みが生じて、
立体感が一段と助長される。
【0039】この際、成形機としては、多シリンダ−式
混色成形機および通常の1シリンダ−式成形機が使用さ
れるが、特に1シリンダ−式成形機を使用する場合、メ
ルトフロ−インデックスに差があるものが好ましく使用
され、異質の合成樹脂を使用するときは、相溶性のある
ものが好ましく使用される。
【0040】多色成形外容器のパタ−ンとしては、特に
限定されず、波状パタ−ン、マ−ブルパタ−ン、ブロッ
ク状パタ−ンなど、種々のパタ−ンに自由に成形でき
る。
【0041】また、このような多色成形外容器を形成す
る合成樹脂としては、一般に化粧料収納容器等の容器一
般に使用される透明または半透明もしくは不透明な合成
樹脂がいずれも使用され、使用に際し、同じ材質の合成
樹脂の他、異質の2以上の合成樹脂も使用される。
【0042】合成樹脂の具体例としては、たとえば、旭
化成工業社製;スタイラックT−8707(スチレン−
アクリロニトリル共重合体、透明)、スタイラック78
3(スチレン−アクリロニトリル共重合体、透明)、三
井東圧化学社製;ライタック330PC(スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、透明)、ノ−ブレンBJSG
(ポリプロピレン樹脂、乳白色半透明)、ノ−ブレンB
JHH3000(ポリプロピレン樹脂、乳白色半透明)
などが挙げられる。
【0043】そして、必要な場合は、これらの合成樹脂
に透明または不透明な着色剤を混入して種々の色彩に着
色し、種々の色彩に着色されたこれらの透明、半透明、
不透明な合成樹脂が使用される。
【0044】このように、多色成形外容器が成形用内周
面を梨地加工していない成形金型を使用して形成された
後、その表面に形成される艶消し塗膜層は、艶消し材
を、合成樹脂、溶剤およびその他の必要成分とともに混
合分散して艶消し塗料を調製し、この艶消し塗料を多色
成形外容器の表面にスプレイ塗装などの方法で塗装して
形成される。
【0045】ここで、使用される艶消し材としては、粒
子径が30μmより大きいビ−ズを使用するとスプレイ
塗装がしにくくなるため、粒子径が30μm以下のビ−
ズが好ましく使用され、同径のものや種々の径のものを
混合したものが使用される。
【0046】このようなビ−ズとしては、たとえば、粒
子径が30μm以下のシリカ、ガラスなどの無機粉末ビ
−ズ、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
ポリカ−ボネ−ト樹脂およびこれらの変性樹脂などの樹
脂粉末ビ−ズなどが好ましく使用される。
【0047】市販品としては、たとえば、藤倉化成社
製;AD5405F(アクリル樹脂ビ−ズを7重量%含
有する艶消し材、粒子径が1〜13μmのビ−ズの混合
物で、ビ−ズの平均粒子径は 5.6μm)が挙げられる。
【0048】また、艶消し塗料に使用される合成樹脂と
しては、多色成形外容器の表面に艶消し塗膜層を形成す
るとき使用される合成樹脂がいずれも限定されることな
く使用され、たとえば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂およびこれらの変性樹脂などが好ましく使
用される。市販品としては、たとえば、藤倉化成社製;
HH8883U(紫外線硬化型樹脂)などが挙げられ
る。
【0049】このようにして多色成形外容器の表面に形
成される艶消し塗膜層は、立体感を有する多色成形外容
器がぼかされて見える程度の厚さに塗布し、形成するの
が好ましく、無色であっても着色したものであってもよ
い。
【0050】この他、多色成形外容器は、表面の艶消し
加工を、艶消し層を印刷または転写するなどの方法で行
ってもよく、さらに、表面に直接サンドブラスト法で艶
消し加工を行ってもよい。
【0051】また、内容器も特に限定されず、プラスチ
ック製、金属製、木製、ガラス製、陶器などで構成され
ていてもよく、前記したように着色されていたり、多色
成形外容器と同様に構成されていてもよい。
【0052】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。 実施例1 成形機として、FSD120S18ASE(日精樹脂工
業社製;混色成形機)を使用し、この成形機で、スタイ
ラックT−8707(旭化成工業社製;スチレン−アク
リロニトリル共重合体、無色透明)と、スタイラック7
83(旭化成工業社製;スチレン−アクリロニトリル共
重合体、着色不透明、白色)とを、成形用内周面を梨地
加工した成形金型を用い混合射出して、図1に示すよう
に無色透明な成形部4の中に不透明な飛び石状成形部5
を混在した多色成形外容器3を成形すると同時に、多色
成形外容器3の表面に梨地加工を施して梨地状の艶消し
面6を形成した。
【0053】次いで、この多色成形外容器3をスタイラ
ックT−8707を用いて形成した内容器2の外周に密
着させて付設し、図1に示すような艶消し加飾容器1を
製造した。
【0054】このようにして製造された艶消し加飾容器
1は、多色成形外容器3の無色透明な成形部4を通して
内容器2を立体的に認識することができ、また無色透明
な成形部4の中に不透明な飛び石状成形部5を立体的に
認識することができる上、全体がぼかされて、内容器2
と多色成形外容器3の二重壁構造により生じた立体感、
および多色成形外容器3の透明な成形部4とこの中に混
在する不透明な飛び石状成形部5とで生じた立体感が一
段と助長されており、深みのある良好な立体感を有する
艶消し加飾容器1であった。
【0055】実施例2 実施例1における多色成形外容器の成形において、スタ
イラックT−8707に代えて、ノ−ブレンBJHH3
000(三井東圧化学社製;ポリプロピレン樹脂、半透
明、原色)を使用し、スタイラック783に代えて、ノ
−ブレンBJSG(三井東圧化学社製;ポリプロピレン
樹脂、着色半透明、橙色)を使用した以外は、実施例1
と同様にして、図2に示すように無色半透明な成形部4
aと着色半透明な成形部5aを隣接させて設けた多色成
形外容器3aを成形した。
【0056】次いで、この多色成形外容器3aを、スタ
イラックT−8707を用いて形成した内容器2aの外
周に空隙7を設けて付設し、図2に示すような艶消し加
飾容器1aを製造した。
【0057】このようにして製造された艶消し加飾容器
1aは、多色成形外容器3aの無色半透明な成形部4a
および着色半透明な成形部5aを通し、さらに空隙7を
通して内容器2aを立体的に認識することができ、また
無色透明な成形部4aと隣接する着色半透明な成形部5
aを立体的に認識することができる上、全体がぼかされ
て、内容器2aと多色成形外容器3aの二重壁構造によ
り生じた立体感、および多色成形外容器3aの無色半透
明な成形部4aおよび着色半透明な成形部5aとで生じ
た立体感が一段と助長されており、深みのある良好な立
体感を有する艶消し加飾容器1aであった。
【0058】実施例3 成形機として、FSD120S18ASE(日精樹脂工
業社製;混色成形機)を使用し、この成形機で、スタイ
ラックT−8707(旭化成工業社製;スチレン−アク
リロニトリル共重合体、着色半透明、青色)と、スタイ
ラック783(旭化成工業社製;スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、着色不透明、白色)とを、成形用内周
面が梨地加工されていない成形金型を用い混合射出し
て、図3に示すような半透明な成形部4bの中に不透明
な帯状成形部5bを混在した多色成形外容器3bを成形
した。
【0059】一方、HH8883U(藤倉化成社製;ア
クリル系紫外線硬化型樹脂)100重量部と、AD54
05F(藤倉化成社製;アクリル樹脂ビ−ズを7重量%
含有する艶消し材、粒子径が1〜13μmのビ−ズの混
合物で、ビ−ズの平均粒子径は 5.6μm)100重量部
とを混合して艶消し塗料を調製した。
【0060】次いで、得られた艶消し塗料を、前記の多
色成外容器3bの表面にスプレイ塗装して艶消し塗膜層
8を被覆形成した。そして、この多色成形外容器3bを
内容器2bの外周に部分的に密着させ部分的に間隙7を
介在させて付設し、図3に示すような艶消し加飾容器1
bを製造した。
【0061】このようにして製造された艶消し加飾容器
1bは、多色成形外容器3bの着色半透明な成形部4b
を通し、さらに部分的に空隙7を通して内容器2bを立
体的に認識することができ、また着色半透明な成形部4
bの中に不透明な帯状成形部5bを立体的に認識するこ
とができる上、艶消し塗膜層8で全体がぼかされて、内
容器2bと多色成形外容器3bの二重壁構造により生じ
た立体感、および多色成形外容器3bの着色半透明な成
形部4bとこの中に混在する不透明な帯状成形部5bと
で生じた立体感が一段と助長されており、深みがありか
つ変化のある良好な立体感を有する艶消し加飾容器1b
であった。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明艶消し加飾
容器は、少なくとも透明または半透明の成形部を含む2
以上の異色の成形部からなり、少なくとも表面に艶消し
加工が施された多色成形外容器を、内容器の外周に付設
して、周壁を二重壁構造としているため、内容器と外容
器の二重壁構造により立体感が生じるとともに、多色成
形外容器によって充分に深みがある立体感が生じ、さら
に艶消し加工により全体がぼかされて、内容器と多色成
形外容器の二重壁構造により生じた立体感、および多色
成形外容器で生じた立体感が一段と助長されて、一段と
立体感が向上された艶消し加飾容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の艶消し加飾容器の一例を示す一部切欠
断面正面図である。
【図2】本発明の艶消し加飾容器の他の例を示す断面斜
視図である。
【図3】本発明の艶消し加飾容器のその他の例を示す一
部切欠断面正面図である。
【図4】図3に示す加飾容器の底面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 艶消し加飾容器 2,2a,2b 内容器 3,3a,3b 多色成形外容器 4 透明な成形部 4a 無色半透明な成形部 4b 半透明な成形部 5 不透明な飛び石状成形部 5a 着色透明な成形部 5b 不透明な帯状成形部 6 艶消し面 7 空隙 8 艶消し塗膜層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも透明または半透明の成形部を
    含む2以上の異色の成形部からなり、少なくとも表面に
    艶消し加工が施された多色成形外容器を、内容器の外周
    に付設して、周壁を二重壁構造としたことを特徴とする
    艶消し加飾容器
  2. 【請求項2】 内容器の外周に多色成形外容器を密着さ
    せて付設した請求項1記載の艶消し加飾容器
  3. 【請求項3】 内容器の外周に多色成形外容器を空隙を
    設けて付設した請求項1記載の艶消し加飾容器
  4. 【請求項4】 内容器の外周に多色成形外容器を部分的
    に密着させ部分的に空隙を介在させて付設した請求項1
    記載の艶消し加飾容器
JP5303339A 1993-11-08 1993-11-08 艶消し加飾容器 Pending JPH07125000A (ja)

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