JP2001150480A - 透かし模様成形体 - Google Patents

透かし模様成形体

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JP2001150480A
JP2001150480A JP33929299A JP33929299A JP2001150480A JP 2001150480 A JP2001150480 A JP 2001150480A JP 33929299 A JP33929299 A JP 33929299A JP 33929299 A JP33929299 A JP 33929299A JP 2001150480 A JP2001150480 A JP 2001150480A
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molded
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synthetic resin
molding layer
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JP33929299A
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Tetsuo Ishikawa
鉄雄 石川
Tomoyuki Soma
友行 相馬
Noboru Fujita
登 藤田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の透かし模様成形体は表面の極薄い層によ
って、透かし模様を構成するために平面的な表現とな
り、商品価値や高級感に乏しい。 【解決手段】有色透明合成樹脂を用いる射出成形方法に
よって形成された凹凸面を有する一次成形層と、該一次
成形層の凹凸面を覆うように表面の滑らかな二次成形層
とを一体に成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭電気製品,情報
機器製品,日用雑貨製品等の合成樹脂部分の本体やその
パーツとして、または意匠部材として利用される透かし
模様成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透かし模様成形体を得る手段として、透
明合成樹脂成形品の表面、或いは裏面に印刷やフィルム
転写,印刷フィルムインモールド,塗装等により透かし
模様を形成する方法がある。また別の手段として、金型
表面をブラストやエッチングによって粗面化し、成形体
表面転写することによって透かし模様をいれる方法があ
る。模様は、粗面化部分と非粗面化部分によって構成す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の透かし模様
成形体は何れも表面の極薄い層によって、透かし模様を
構成するために平面的な表現となり、商品価値や高級感
に乏しい。例えば、印刷やフィルム転写又は印刷フィル
ムのインモールド法においては、印刷インクの偏析によ
り光の透過が不均一になり易く、透かし模様にムラが生
じる。また塗装によって透かし模様の成形体を得るため
には、マスキング処理した模様部分またはそれ以外の部
分を光り透過性の塗料を用いて、コーティングする方法
が考えられる。しかし、この場合は印刷と同様、コーテ
ィングムラが生じる。
【0004】一方、金型粗面転写による透かし模様成形
体では透明樹脂の粗面と非粗面の組合わせ表現に限るた
め、一元的であり表現の多様性に欠ける課題がある。更
に何れの場合においても、透かし模様を配する部分が単
純表面に制限されて、複雑な成形体には対応しにくい問
題がある。
【0005】これらの方法は、概して生産こそ可能であ
るが工程が繁雑となり、生産コストが高くなる欠陥があ
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除
去し、透かし模様成形体において、表面層のみならず深
さ方向に変化させ、透かし模様の自在性と色相濃淡の自
由性を表現可能な高意匠,高級感に優れた透かし模様成
形体を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では透明合成樹脂を使用した二層射出成形に
よって達成できる。即ち、凹凸で模様を形成した一次成
形層を有色透明合成樹脂により成形し、次に凹凸を覆う
様に透明合成樹脂で二次成形層を平滑に形成する。この
様な構成において、二次成形層表面を基準として、一次
成形層の凹部については一次成形層の厚みが薄くなるた
め色相が淡くなり、凸部では厚くなり濃く表現できるこ
ととなる。つまり、一次成形層の凹凸厚みのコントロー
ルによって色相の階調が可能となり凹凸形状の組合わせ
により、無限の透かし模様をデザインすることができ
る。又、一次成形層に透明合成樹脂、二次成形層に有色
透明合成樹脂の構成、更には一次成形層,二次成形層に
色相の異なる有色透明合成樹脂で構成することによっ
て、より幅広い透かし模様の表現が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
一例を、添付の図面に基づいて説明する。
【0009】本実施の形態の透し模様成形体は模試的に
示す図1平面図(I)断面図(II)に示す様に、有色透
明合成樹脂を用いて射出成形法により、凹凸で形成した
模様面1を有するベース層となる一次成形層2に、模様
面1を覆う表面の滑らかな透明合成樹脂を用いて合成樹
脂層となる二次成形層3を一体に形成した2層の合成樹
脂成形体である。
【0010】これら成形体を得る手段は射出成形方法に
よる周知のインサート成形、または二色成形によって実
施することができる。一次成形層2及び二次成形層を形
成する合成樹脂としては、ポリスチレン,アクリロニト
リルスチレン,アクリロニトリルブタジエンスチレン,
ポリメチルメタアクリルブタジエンスチレン,メチルメ
タアクリレート,ポリカーボネート,ポリエステル,ポ
リ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリメチルペンテン,
ナイロン,ポリエーテルケトン,ポリサンホン,ポリエ
ーテルサンホン,エチレン酢ビ共重合体,スチレンブタ
ジエンスチレン共重合樹脂,スチレンエチレンスチレン
共重合樹脂,ポリブテン,ポリウレタン等の光透過性樹
脂が使用できる。
【0011】また、これらの樹脂に着色顔料,着色染
料,耐候剤,帯電防止剤,抗菌剤等を光透過性を失われ
ない範囲で添加して用いることができる。次に、一次成
形層2および二次成形層3の合成樹脂材質上の組合わせ
は互いに熱融着性を有するものが良い。更なる好適条件
としては二次成形層3を形成する合成樹脂に対し、一次
成形層2を形成する合成樹脂の融点や耐熱特性が高い方
が良い。即ち、一次成形層2に形成された凹凸模様1に
熱溶融された二次成形合成樹脂が射出流入される際、凹
凸模様1の溶け出しを抑止する効果がある。
【0012】図1の一次成形層2と二次成形層3を一体
に形成した二層成形体において、有色透明合成樹脂を用
いた一次成形層2に形成した凹凸模様1を二層成形体全
体厚みd0に対し、d1〜d4の変化を与えると、有色
透明合成樹脂の色相が淡いものから濃いφw0〜w2の
輪が透かし模様となって輪郭を形成することになる。同
様にして図2は、φw1〜w2の輪の透かし模様におい
て、輪の輪郭の中で外側から内側に向けて角度θ1,θ
2を付け、連続的に色相の濃淡を表現したものである。
また、図3はφw1〜w2の輪の透かし模様において、
輪の輪郭の中でR1,R2と変化させ濃淡を表現した例
である。
【0013】次に図4は、図3の中心のφw0部分を二
次成形層3単独層(d0)となる様に形成したもので、
φw0が透明円として表現した例である。同様にして図
5は、φw0を透明円、φw2を一次成形層2の有色透
明合成樹脂単独層(d0)で表現した例である。この様
にして、凹凸のデザイン、例えば形,傾き,R,高さを
自由に変化させることによって無限の透かし模様成形体
を得ることができる。しかも、一次成形層2と二次成形
層3の色相を有色透明/透明,透明/有色透明,有色透
明/有色透明(但し、色違い)と組合わせることによっ
て色相の濃淡や、有色透明/有色透明の場合は、微妙な
色彩の変化も表現可能となる。
【0014】また図1〜図5の実施例において、一次成
形層2或いは二次成形層3の何れか一方、または双方に
透明、若しくは有色透明熱可塑性エラストマーを用いる
ことによって、ソフト感のある透かし模様成形体を得る
ことも可能である。熱可塑性エラストマーにはポリオレ
フィン系エラストマー,スチレン系エラストマー,塩ビ
系エラストマー,ポリエステル系エラストマー,ポリア
ミド系エラストマー,ウレタン系エラストマー,エチレ
ンアクリル酸系エラストマー等が利用できる。一次成形
層2と二次成形層3が互いに熱融着する組み合わせの成
形材を選択することが好適である。本実施例に述べる熱
可塑性エラストマーの適用により、ソフトなタッチ感を
付与したり、衝撃機能を醸成する等、新たな表現の透か
し模様成形体を提供できることとなる。また熱可塑性エ
ラストマーの硬度は、ソフト感付与,耐衝撃性向上等の
使用目的よりショアAで90°以下が望ましい。
【0015】同様に、図1〜図5の実施例において、一
次成形層2の裏面、或いは二次成形層3の表面層の何れ
か一方、若しくは双方に金型粗面転写によって艶消し処
理すれば、光の乱反射とあいまって、新感覚の透かし模
様成形体が得られる。以上の発明からなる透かし模様成
形体は、周知のインサート成形や二層成形による射出成
形方法で容易に成形でき、家庭用電気製品,情報機器,
住宅用機器,建材,雑貨用品等の新感覚部材,高意匠部
材として広く活用できる。
【0016】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、以下のような効果がある。
【0017】(1)一次成形層の凹凸で形成する模様に
係るデザインの自由性が向上する。
【0018】(2)一次成形層,二次成形層の透明、及
び有色透明合成樹脂組合わせによる透かし部の自由な色
相コントラスト表現ができる。
【0019】(3)一次成形層,二次成形層への熱可塑
性エラストマー組合わせによるエラステックな機能の付
与等、商品価値をより一層高めることができる。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
成形体の厚み方向に立体的に透かし模様を形成できるた
め、見た目に深みがあり、重厚且つ高級感に優れ、且つ
新しい感覚のデザインを表現した透かし模様成形体を提
供できることとなり、商品の訴求力を高められる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の一例に係る透かし模様成形体の
平面図及び断面図である。
【図2】本実施の形態の第二の実施形態に係る断面図で
ある。
【図3】本実施の形態の第三の実施形態に係る断面図で
ある。
【図4】本実施の形態の第四の実施形態に係る断面図で
ある。
【図5】本実施の形態の第五の実施形態に係る断面図で
ある。
【符号の説明】
1…模様面、2…一次成形層、3…二次成形層。
フロントページの続き (72)発明者 藤田 登 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 4F202 AA45C AF01 AF10 AF15 CA11 CB01 CB22 CB28 CK12 CQ01 4F206 AA45C AF01 AF10 AF15 JA07 JB22 JB28 JL02 JM04 JN25 JQ81

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有色透明合成樹脂を用いる射出成形方法に
    よって形成された凹凸面を有する一次成形層と、該一次
    成形層の凹凸面を覆うように表面の滑らかな二次成形層
    とを一体に成形したことを特徴とする透かし模様成形
    体。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記一次成形層に透明合成樹脂とし、前記二次成形層に
    有色透明合成樹脂としたことを特徴とする透かし模様成
    形体。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記一次成形層及び前記二次成形層のそれぞれの色相を
    異なる有色透明合成樹脂で形成したことを特徴とする透
    かし模様成形体。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記一次成形層または前記二次成形層のいずれか一方、
    若しくは双方の少なくとも一部が単独層で形成されてい
    ることを特徴とする透かし模様成形体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記一次成形層または前記二次成形層のいずれか一方、
    若しくは双方にシェアA硬度90°より軟らかい熱可塑
    性エラストマーで形成したことを特徴とする透かし模様
    成形体。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記一次成形層の表面(凹凸面の反対の面)あるいは前
    記二次成形層の表面のいずれか一方、若しくは双方面に
    光透過を失わない範囲で艶消し処理したことを特徴とす
    る透かし模様成形体。
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