JPH0712407Y2 - 橋梁用高欄親柱 - Google Patents

橋梁用高欄親柱

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JPH0712407Y2
JPH0712407Y2 JP11074990U JP11074990U JPH0712407Y2 JP H0712407 Y2 JPH0712407 Y2 JP H0712407Y2 JP 11074990 U JP11074990 U JP 11074990U JP 11074990 U JP11074990 U JP 11074990U JP H0712407 Y2 JPH0712407 Y2 JP H0712407Y2
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市郎 今井
章 松村
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、橋両端の橋詰に設置される橋梁用高欄親柱に
関するものである。
(従来の技術) 従来、橋梁用高欄親柱は橋詰の上流側、下流側の計4箇
所に設置されて橋の顔(象徴)となることから、御影石
等の自然石が橋ごとに一品生産的に加工され、重さ1ト
ン余の重量物となされているのが一般的である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、かかる従来の親柱は、重量物であるため
に運搬や施工における作業性が悪い問題点がある。橋ご
との一品生産品であるためにデザイン、設計、製作に手
間と時間がかかり、しかも御影石等の高価な自然石を用
いることと相まって非常に高価なものになる問題点があ
る。又、一品生産品であることから供給者側で在庫をも
つことができず、顧客の要望に迅速に対応できない問題
点がある。
本考案はかかる従来の問題点を解消した橋梁用高欄親柱
を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案橋梁用高欄親柱は、親柱を分割した部材の組合せ
により中空状とすると共に内部に補強材料を充填するこ
とにより強度を付与して上記課題を解決したものであ
る。すなわち、本考案橋梁用高欄親柱は、地覆部に埋設
固定された台盤に、上下に開口された中空状の親柱本体
が取付けられて内部に補強材料が充填され、親柱本体の
上部に1又は複数のキャップが被せられてなり、親柱本
体は1又は複数種類の金属製板状部材が所定数溶接によ
り一体化されたものである。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本考案について説明する。
図面において、(1)は親柱本体であって、金属製の上
下に開口された中空状となされている。親柱本体(1)
は、1又は複数種類のアルミ鋳物等からなる板状部材
が、親柱本体(1)の形状に応じて所定数溶接により一
体化されている。この溶接は一般には製造工場で予め行
われるが、施工現場で行われてもよい。又、上記板状部
材は親柱本体(1)の形状が変化しても共通で使用しう
るようになされているのが好ましく、種類もあまり多す
ぎないのが好ましい。
例えば第1図〜第3図の場合、親柱本体(1)は四角柱
状の基本形となされ、四角柱の各面を構成する4枚の同
種類の板状部材(11)から形成されている。板状部材
(11)は縦長の長方形状となされ、上下縁部及び左右縁
部が背面側に曲折されている。親柱本体(1)は第3図
の如く、板状部材(11)の左右の曲折縁部が互に嵌合さ
れて突合わされ、上下の曲折縁部がそれぞれ突合わされ
て溶接されている。
第5図〜第7図の場合、親柱本体(1)は上記基本形の
変形となされ、左右の四角柱間が壁体で連結された形状
となされている。この場合には、左右の四角柱を形成す
る上記板状部材(11)と、四角柱の壁体側の面を形成す
る、板状部材(11)の一部を切欠いた変形板状部材(1
2)と、壁体を形成する板状部材(13)の3種類の部材
から形成されている。第7図の如く、3枚の板状部材
(11)と1枚の板状部材(12)により各四角柱が形成さ
れ、板状部材(12)間に相対して設けられた2枚の板状
部材(13)により壁体が形成されている。
第8図〜第10図の場合、親柱本体(1)は上記基本形の
変形となされ、四角柱に角形台形状の壁体が連結された
形状となされている。この場合には、上記と同様に板状
部材(11),(12)と、角形台形状の壁体を形成する2
種類の板状部材(14),(15)の計4種類の部材から形
成されている。第10図の如く、3枚の板状部材(11)と
1枚の板状部材(12)により四角柱が形成され、相対向
して設けられて板状部材(12)に連結された台形状の2
枚の板状部材(14)と、この板状部材(14)間を連結す
る傾斜した1枚の板状部材(15)により角形台形状の壁
体が形成されている。
第11図〜第13図の場合、親柱本体(1)は上記基本形の
変形となされ、四角柱に丸形台形状の壁体が連結された
形状となされている。この場合には、上記と同様に板状
部材(11),(12)と、丸形台形状の壁体を形成する湾
曲状の板状部材(16)の3種類の部材から形成されてい
る。第13図の如く、3枚の板状部材(11)と1枚の板状
部材(12)により四角柱が形成され、相対向して設けら
れて板状部材(12)に連結された2枚の湾曲状の板状部
材(16)により丸形台形状の壁体が形成されている。
親柱本体(1)は上記の如く、通常縦長の板状部材が親
柱本体(1)の各面を構成するようにして溶接される
が、必ずしもこれに限定されることなく単に板状部材が
適宜複数枚溶接されて形成されてもよい。又、各板状部
材が互に嵌合されて組合わされると溶接組立しやすく好
ましい。
(2)はキャップであって、アルミ鋳物等の金属製とな
され、親柱本体(1)の上部に被せられる。キャップ
(2)は親柱本体(1)の形状に応じて1又は複数種類
のものが被せられる。例えば、親柱本体(1)が第2図
の如く四角柱状の場合には1個、第5図、第8図、第11
図の如く四角柱と壁体が連結されている場合には各四角
柱と壁体にそれぞれ形状の異なるものが被せられる。
又、キャップ(2)は第4図の如く下縁部に、親柱本体
(1)の開口部に挿入される取付部(21)が設けられ、
外部から親柱本体(1)にボルト(8)止めされるよう
になされている。
(3)は台盤であって、金属から作製されている。台盤
(3)は親柱本体(1)の底面の形状に適合するような
形状の箱形状となされている。この台盤(3)はコンク
リート等の地覆部(5)に埋設され、アンカーボルト等
により固定されるものである。台盤(3)は一般には親
柱本体(1)と別体となされているが、親柱本体(1)
の下端部に溶接一体化されていてもよい。
(4)は補強材料であって、台盤(3)上の親柱本体
(1)内に充填され、防護柵としての強度を親柱に付与
するためのものである。補強材料(4)は一般にモルタ
ルが使用されるが、親柱に強度を付与しうる他の材料で
あってもよい。
次に本考案親柱の施工例について説明すると、まず台盤
(3)を親柱設置場所の地覆部(5)に埋設固定し、中
空状の親柱本体(1)を台盤(3)に取付ける。親柱本
体(1)と台盤(3)の取付けはボルト止めや溶接によ
ればよい。次いで、親柱本体(1)内にモルタル等の補
強材料(4)を適宜高さまで充填し、親柱本体(1)の
上部にキャップ(2)を被せて固定すればよい。
一般に親柱本体(1)、台盤(3)はそれぞれ工場で予
め作製され、施工現場で両者が接合されるが、親柱本体
(1)あるいは台盤(3)が施工現場で作製されて両者
が接合されてもよい。
なお、図面において、(6)は橋梁に取付けられた高
欄、(7)は親柱内に設けられた鉄筋である。
(考案の効果) 以上詳述した如く、本考案橋梁用高欄親柱は、親柱本体
が中空状となされているので、従来に比べ著しく軽量化
でき、運搬や施工時の作業性を向上させることができ
る。
又、親柱本体が1又は複数種類の金属製板状部材が所定
数溶接により一体化されているので、従来の一品生産と
は全く異なり、デザイン、設計、製作の手間が少くてす
み、大量生産ができ、コスト面でも割安とすることがで
きる。しかも、親柱本体の構成部材である板状部材を在
庫しておくことができ、顧客の要望に迅速に対応するこ
とができる。
しかも、台盤に、上下に開口された親柱本体が取付けら
れて内部に補強材料が充填されているので、強度面にお
いても十分なものが容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案親柱の一実施例を示し、第1図
は親柱の縦断面図、第2図は親柱の斜視図、第3図は親
柱本体の横断面図、第4図はキャップ取付部の縦断面
図、第5図〜第7図、第8図〜第10図、第11図〜第13図
は、それぞれ本考案親柱の他の三つの実施例を示し、第
5図、第8図、第11図はそれぞれ親柱の斜視図、第6
図、第9図、第12図はそれぞれ親柱の縦断面図、第7
図、第10図、第13図はそれぞれ親柱本体の横断面図、第
14図は本考案親柱の設置例を示す斜視図である。 1…親柱本体、11,12,13,14,15,16…板状部材、2…キ
ャップ、21…取付部、3…台盤、4…補強材料、5…地
覆部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地覆部に埋設固定された台盤に、上下に開
    口された中空状の親柱本体が取付けられて内部に補強材
    料が充填され、親柱本体の上部に1又は複数のキャップ
    が被せられてなり、親柱本体は1又は複数種類の金属製
    板状部材が所定数溶接により一体化された橋梁用高欄親
    柱。
JP11074990U 1990-10-22 1990-10-22 橋梁用高欄親柱 Expired - Fee Related JPH0712407Y2 (ja)

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