JPH0712338U - パレタイザーの箱物供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱物をパレット上へ積み上げるパレタイザー
において、箱物を破損しないで確実にキャッチ装置で掬
い上げられるようにする。 【構成】 搬入装置７に箱物Ｂの側面に摺接して供給姿
勢を規制する規制ガイド８を設け、この搬入装置７に接
続する受渡し装置３の送りベルト２の位置を規制ガイド
８の幅中心線Ｌから片方へ偏らせて設ける。 【効果】 受渡し装置３上の箱物Ｂが傾いた状態となっ
てキャッチ装置６で箱物Ｂを破損しないように掬い上げ
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パレット上へ段ボール箱等の箱物を積み上げるパレタイザーにおけ るキャッチ装置への箱物供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パレタイザーは、コロコンベアからなる受渡し装置が用いられ、このコロコン ベアに載った箱物をＬ字状に屈曲させた掬い上げ杆で各コロの間を通して掬い上 げると共にこの掬い上げ杆と対向する側に箱物の側面を受ける押え板を設けて箱 物をコロコンベア上から掬い上げるようにした箱物のキャッチ装置が用いられて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のパレタイザーにおけるキャッチ装置は、箱物の上方から押え板が箱物の 側面に沿って降下して押え板と反対側の掬い上げ杆で箱物の底面を掬い上げ、パ レット上へ箱物を降す場合には、箱物を接近して積み上げるために、押え板側を 既に積んでいる箱物の側面に接近させて掬い上げ杆を外方へ回動して箱物をパレ ット上へ降下させている。 このように、箱物を掬い上げる際に押え板が垂直に降下してくるため、箱物の 位置を正確に所定位置としていないと、押え板が箱物の上面に衝突して箱物ある いは押え板を破損させることがある。 本考案では、このようなことを防ぐために次の如く構成した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

多数の並列したローラ１とこのローラ１に巻き掛けた送りベルト２からなる受 渡し装置３上の箱物Ｂを掬い上げ杆４と押え板５とからなるキャッチ装置６で吊 り下げてパレットＰ上へ移載すべくしたパレタイザーにおいて、前記受渡し装置 ３へ箱物Ｂを供給する搬入装置７に箱物Ｂの側面に摺接して供給姿勢を規制する 規制ガイド８を設け、この規制ガイド８の幅中心線Ｌに対して受渡し装置３の送 りベルト２の張架位置を片側に偏らせて箱物Ｂが受渡し装置３上で傾いた状態と なるようにした。

【０００５】

【考案の作用及び効果】

箱物Ｂは搬入装置７で移送される途中に規制ガイド８で受渡し装置３への供給 姿勢を調整された後に受渡し装置３に供給されるが、規制ガイド８の幅中心線Ｌ に対して受渡し装置３の送りベルト２の張架位置が片側に偏っているので、箱物 の底面がローラ１とベルト２に乗って少し傾いた状態となってキャッチ装置６の 下方へ供給される。 すると、箱物Ｂの上向きに傾いた側面側にキャッチ装置６の押え板５が位置す るようにすることで押え板５の下端が箱物Ｂの上面に衝突することを防ぎながら 掬い上げ杆４で箱物Ｂの底面を掬い吊り下げることができる。

【０００６】

【実施例】

パレタイザー１０は、周辺機器を図３の如く配置して使用する。 パレタイザー１０の後側には、パレット供給装置１１を配置し、多段に積み上 げたパレットＰを１個ずつパレタイザー１０の前下部のコロコンベア１２上へ供 給するようにしている。

【０００７】 パレタイザー１０の側部には、箱物の受渡し装置３を配置し、この受渡し装置 ３に向けてベルトコンベアからなる搬入装置７を接続している。この搬入装置７ の中間部に幅を規制する規制ガイド８を設け、搬入装置７の始端側に載置した箱 物Ｂが搬入装置７の搬送径路途中に設けた規制ガイド８によって箱物Ｂの姿勢を 修正されながら受渡し装置３へ供給する。

【０００８】 受渡し装置３上へパレタイザー１０のキャッチ装置６が移動してきて、箱物Ｂ を掬い上げてパレットＰ上へ順次積み上げていくことになる。 １４はパレタイザー１０の制御装置で、パレットＰ上への箱物Ｂの積み上げパ ターンを設定したり電源のＯＮ・ＯＦＦをするようにしている。 搬入装置７は、左右機枠１５，１６の始端側と終端側に軸支したローラ１７， １８に平ベルト１９を巻き掛けたもので、略中間位置に左右幅を箱物Ｂの幅より 僅かに広い程度の間隔にした規制ガイド８を設け、始端側に載置した箱物Ｂの姿 勢を搬入途中で修正するようにしている。

【０００９】 この搬入装置７の終端側に連結する受渡し装置３は、左右の機枠２０，２１に 軸支した複数のローラ１と、各ローラ１に巻き掛けた送りベルト２からなり、搬 入装置１３から受け取った箱物Ｂを所定位置へ送る。２２は箱物Ｂが当接したこ とを感知するセンサで、箱物Ｂが当接すると送りベルト２の駆動を停止する。送 りベルト２は、前記規制ガイド８の幅中心線Ｌから片側へ偏らせて張架している 。従って搬入装置７で受渡し装置３へ供給される箱物Ｂは、底面の幅中心から片 側によった位置を送りベルト２で受けられるため、箱物Ｂはやや傾いた状態で保 持されることになる。 キャッチ装置６は図２に示す如く構成している。

【００１０】 四角ボックス状のキャッチ機枠２４から左右方向へ横架軸支した枢支軸２５， ２６の機枠２４から突出した軸端にブラケット２７，２８を取り付け、一方の枢 支軸２５の軸端に取り付けた２つのブラケット２７，２７に掬い杆取付枠２９を 横架し、この掬い杆取付枠２９にＬ字状に屈曲させた掬い杆３０を複数本取り付 けている。 キャッチ機枠２４の両外側面に設けるブラケット２７，２８にはそれぞれ機枠 ２４を横切る支軸４０，４１，４２，４３で連結すると共に機枠２４の側面にお いてリンク３１と３２で両ブラケット２７，２８を連結していて、一方のブラケ ット２８側の支軸４１を機枠２４内部の電動シリンダ（図示省略）で動かしてブ ラケット２８を回動すると他方のブラケット２７も回動する関係となるようにし ている。

【００１１】 リンク３１，３１の掬い上げ杆４側の下端にはガイド取付枠３３を横架し、こ のガイド取付枠３３に板バネ状のガイド板３４を複数本取り付けている。 ガイド板３４と対向してブラケット２８側のキャッチ機枠２４の底面には押え 板５の取付枠３６を箱物Ｂの幅に合わせるためにガイド板３４との間隔を調整可 能に取り付けている。 このキャッチ装置６で箱物Ｂをキャッチする場合には、図４に示す如く、掬い 上げ杆４とガイド板３４を外方へ回動した状態で押え板５が箱物Ｂの上向きに傾 いた側面になるようにして降下し、ガイド板３４と押え板５で箱物Ｂの側面を挾 み込みながら、掬い上げ杆６が各ローラ１の間を通って箱物Ｂの底面を掬うよう になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部の平面図である。

【図２】一部の拡大側面図である。

【図３】全体の斜視図である。

【図４】作用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ ローラ ２ 送りベルト ３ 受渡し装置 ４ 掬い上げ杆 ５ 押え板 ６ キャッチ装置 ７ 搬入装置 ８ 規制ガイド Ｂ 箱物 Ｌ 規制ガイド８の幅中心線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の並列したローラ（１）とこのロー
   ラ（１）に巻き掛けた送りベルト（２）からなる受渡し
   装置（３）上の箱物（Ｂ）を掬い上げ杆（４）と押え板
   （５）とからなるキャッチ装置（６）で吊り下げてパレ
   ット（Ｐ）上へ移載すべくしたパレタイザーにおいて、
   前記受渡し装置（３）へ箱物（Ｂ）を供給する搬入装置
   （７）に箱物（Ｂ）の側面に摺接して供給姿勢を規制す
   る規制ガイド（８）を設け、この規制ガイド（８）の幅
   中心線（Ｌ）に対して受渡し装置（３）の送りベルト
   （２）の張架位置を片側に偏らせて箱物（Ｂ）が受渡し
   装置（３）上で傾いた状態となるようにしてなるパレタ
   イザーの箱物供給装置。