JPH07122963A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
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- JPH07122963A JPH07122963A JP5264798A JP26479893A JPH07122963A JP H07122963 A JPH07122963 A JP H07122963A JP 5264798 A JP5264798 A JP 5264798A JP 26479893 A JP26479893 A JP 26479893A JP H07122963 A JPH07122963 A JP H07122963A
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- wave filter
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/02—Details
- H03H9/05—Holders; Supports
- H03H9/058—Holders; Supports for surface acoustic wave devices
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インピーダンス整合調整の幅を広くして種々
のフィルタ回路に対応できる弾性表面波フィルタを提供
することを目的とする。 【構成】 直方体状誘電体ブロックの一つの面に2個で
一組を成すボンディングパッド対が複数組形成され、各
ボンディングパッド対がスルーホールにより遠回りに接
続されて導電路を形成し、この導電路のうち前記一つの
面と反対の面に形成されている部分が容量成分の一方の
電極面を成すように構成されたインピーダンス整合調整
ブロック15,15をパッケージ6内に有し、弾性表面
波フィルタ素子1の入出力電極3,4と前記パッケージ
6に形成されている入出力電極11,11とが前記ボン
ディングパッドを介して接続されている。
のフィルタ回路に対応できる弾性表面波フィルタを提供
することを目的とする。 【構成】 直方体状誘電体ブロックの一つの面に2個で
一組を成すボンディングパッド対が複数組形成され、各
ボンディングパッド対がスルーホールにより遠回りに接
続されて導電路を形成し、この導電路のうち前記一つの
面と反対の面に形成されている部分が容量成分の一方の
電極面を成すように構成されたインピーダンス整合調整
ブロック15,15をパッケージ6内に有し、弾性表面
波フィルタ素子1の入出力電極3,4と前記パッケージ
6に形成されている入出力電極11,11とが前記ボン
ディングパッドを介して接続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波フィルタ素
子をパッケージ内に収納して成る弾性表面波フィルタに
関する。
子をパッケージ内に収納して成る弾性表面波フィルタに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理機器や通信機器に対し小
型化および可搬化の要求が高まり、これに伴って信号処
理用フィルタ回路の小型化が要求されている。一般に、
高周波部のフィルタ回路に多く用いられている誘電体共
振器フィルタは、形状が大きくて重いため、これに代わ
る高周波帯域小型フィルタとして、弾性表面波フィルタ
が注目を集めている。
型化および可搬化の要求が高まり、これに伴って信号処
理用フィルタ回路の小型化が要求されている。一般に、
高周波部のフィルタ回路に多く用いられている誘電体共
振器フィルタは、形状が大きくて重いため、これに代わ
る高周波帯域小型フィルタとして、弾性表面波フィルタ
が注目を集めている。
【0003】弾性表面波フィルタは、圧電体基板上に入
力用および出力用の櫛型電極を設けた3端子或いは4端
子型の素子であり、小型および高性能化のため上記圧電
体基板としては、電気−機械結合係数が大きく且つ周波
数の温度係数が比較的小さいものが用いられる。
力用および出力用の櫛型電極を設けた3端子或いは4端
子型の素子であり、小型および高性能化のため上記圧電
体基板としては、電気−機械結合係数が大きく且つ周波
数の温度係数が比較的小さいものが用いられる。
【0004】図11は、従来の弾性表面波フィルタを示
す概略平面図である。弾性表面波フィルタ素子30は、
圧電体基板31上にAl等から成る櫛型入力電極32と
櫛型出力電極33とを同一伝搬路上に配置して構成され
る。
す概略平面図である。弾性表面波フィルタ素子30は、
圧電体基板31上にAl等から成る櫛型入力電極32と
櫛型出力電極33とを同一伝搬路上に配置して構成され
る。
【0005】上記の入出力電極32,33における電極
指の幅、間隔、ピッチ、本数、及び各電極指の長さ等は
必要とするフィルタ特性によって決定されるが、フィル
タのインピーダンスは50Ωからずれてしまう。このた
め、弾性表面波フィルタ素子30を他の高周波回路と接
続する場合には、同図に示すように、インピーダンス整
合回路34,35を弾性表面波フィルタの入出力端子に
接続する必要がある。インピーダンス整合回路34,3
5は、図12に示すように、インダクタンスLと容量C
とからなり、LCの接続点を入出力としている。
指の幅、間隔、ピッチ、本数、及び各電極指の長さ等は
必要とするフィルタ特性によって決定されるが、フィル
タのインピーダンスは50Ωからずれてしまう。このた
め、弾性表面波フィルタ素子30を他の高周波回路と接
続する場合には、同図に示すように、インピーダンス整
合回路34,35を弾性表面波フィルタの入出力端子に
接続する必要がある。インピーダンス整合回路34,3
5は、図12に示すように、インダクタンスLと容量C
とからなり、LCの接続点を入出力としている。
【0006】そして、従来においては、弾性表面波フィ
ルタを図示しないプリント基板に搭載してフィルタ回路
を構成する場合、上記インピーダンス整合回路34,3
5におけるインダクタンスLはプリント基板の導体配線
パターン形成において同時形成されたミアンダパターン
で構成され、容量CはSMT技術により搭載接続された
チップコンデンサーで構成される。
ルタを図示しないプリント基板に搭載してフィルタ回路
を構成する場合、上記インピーダンス整合回路34,3
5におけるインダクタンスLはプリント基板の導体配線
パターン形成において同時形成されたミアンダパターン
で構成され、容量CはSMT技術により搭載接続された
チップコンデンサーで構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインピーダンス整合回路34,35を含むフィルタ
回路構成では、弾性表面波フィルタ素子30が小さくな
っても、インピーダンス整合回路34,35が大きな実
装面積を占めることになるため、フィルタ回路自体が小
型化されたことにならない。また、インダクタンスLの
ミアンダパターンが損傷する等の信頼性の面でも問題が
生じる。
来のインピーダンス整合回路34,35を含むフィルタ
回路構成では、弾性表面波フィルタ素子30が小さくな
っても、インピーダンス整合回路34,35が大きな実
装面積を占めることになるため、フィルタ回路自体が小
型化されたことにならない。また、インダクタンスLの
ミアンダパターンが損傷する等の信頼性の面でも問題が
生じる。
【0008】一方、弾性表面波素子を構成している圧電
体基板の一部若しくはパッケージの一部にボンディング
パッドを形成し、これをボンディイグワイヤで接続する
ことでインダンクタンス成分および容量成分を得るよう
にして上記欠点を解消し得るようにしたものが知られて
いる(特開平5−191199号公報参照)。
体基板の一部若しくはパッケージの一部にボンディング
パッドを形成し、これをボンディイグワイヤで接続する
ことでインダンクタンス成分および容量成分を得るよう
にして上記欠点を解消し得るようにしたものが知られて
いる(特開平5−191199号公報参照)。
【0009】しかし、かかる構成では、十分なインダク
タンス或いは容量を得ることができないため、インピー
ダンス整合調整の幅が狭小であり、種々のフィルタ回路
に対応できないという欠点がある。
タンス或いは容量を得ることができないため、インピー
ダンス整合調整の幅が狭小であり、種々のフィルタ回路
に対応できないという欠点がある。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑み、インピーダ
ンス整合回路をパッケージ内に有することでフィルタ回
路の小型化等を図るとともに、インピーダンス整合調整
の幅を広くして種々のフィルタ回路に対応することがで
きる弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。
ンス整合回路をパッケージ内に有することでフィルタ回
路の小型化等を図るとともに、インピーダンス整合調整
の幅を広くして種々のフィルタ回路に対応することがで
きる弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波フィ
ルタは、上記の課題を解決するために、弾性表面波フィ
ルタ素子をパッケージ内に封止して成る弾性表面波フィ
ルタにおいて、直方体状誘電体ブロックの一つの面に2
個で一組を成すボンディングパッド対が複数組形成さ
れ、各ボンディングパッド対が前記誘電体ブロックの厚
みを利用して遠回りに接続されて導電路を形成し、この
導電路のうち前記一つの面と反対の面に形成されている
部分が容量成分の一方の電極面を成すように構成された
インピーダンス整合調整ブロックを前記パッケージ内に
有し、前記弾性表面波フィルタ素子の入出力電極と前記
パッケージに形成されている入出力電極とが前記ボンデ
ィングパッドを介して接続されていることを特徴とする
弾性表面波フィルタ。
ルタは、上記の課題を解決するために、弾性表面波フィ
ルタ素子をパッケージ内に封止して成る弾性表面波フィ
ルタにおいて、直方体状誘電体ブロックの一つの面に2
個で一組を成すボンディングパッド対が複数組形成さ
れ、各ボンディングパッド対が前記誘電体ブロックの厚
みを利用して遠回りに接続されて導電路を形成し、この
導電路のうち前記一つの面と反対の面に形成されている
部分が容量成分の一方の電極面を成すように構成された
インピーダンス整合調整ブロックを前記パッケージ内に
有し、前記弾性表面波フィルタ素子の入出力電極と前記
パッケージに形成されている入出力電極とが前記ボンデ
ィングパッドを介して接続されていることを特徴とする
弾性表面波フィルタ。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、インピーダンス整合調整
ブロックにおいて、リアクタンスは前記ボンディングパ
ッド対を遠回りに接続した導電路により形成され、容量
は上記導電路のうちの一部とパッケージに形成されてい
る電極或いは当該ブロックに別に形成した電極により形
成される。
ブロックにおいて、リアクタンスは前記ボンディングパ
ッド対を遠回りに接続した導電路により形成され、容量
は上記導電路のうちの一部とパッケージに形成されてい
る電極或いは当該ブロックに別に形成した電極により形
成される。
【0013】そして、上記のリアクタンスは、誘電体ブ
ロックの厚みを利用して距離を稼いだ導電路から成るも
のであり、且つ、異なる組のボンディングパッドをワイ
ヤボンディングして複数の導電路を接続できるので、得
られる最大のリアクタンスは格段に大きくなる。その一
方、それよりも小さなリアクタンスを必要とするのであ
れば、前記導電路を通さないようにボンディングパッド
をワイヤボンディングすればよい。また、同様にパッド
接続形態を変えることにより広い幅で任意の容量を得る
ことが可能である。このように、インピーダンス整合調
整の幅が広がることにより、種々のフィルタ回路に対応
することが可能になる。
ロックの厚みを利用して距離を稼いだ導電路から成るも
のであり、且つ、異なる組のボンディングパッドをワイ
ヤボンディングして複数の導電路を接続できるので、得
られる最大のリアクタンスは格段に大きくなる。その一
方、それよりも小さなリアクタンスを必要とするのであ
れば、前記導電路を通さないようにボンディングパッド
をワイヤボンディングすればよい。また、同様にパッド
接続形態を変えることにより広い幅で任意の容量を得る
ことが可能である。このように、インピーダンス整合調
整の幅が広がることにより、種々のフィルタ回路に対応
することが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図に基づい
て説明する。
て説明する。
【0015】図1は、弾性表面波フィルタのパッケージ
蓋7を取り外した状態の斜視図であり、図2(a)は上
記図1のA−A矢視断面図、図2(b)は上記図1のB
−B矢視断面図である。また、図3は、パッケージ6内
に収納されている弾性表面波フィルタ素子1を拡大して
示す斜視図である。
蓋7を取り外した状態の斜視図であり、図2(a)は上
記図1のA−A矢視断面図、図2(b)は上記図1のB
−B矢視断面図である。また、図3は、パッケージ6内
に収納されている弾性表面波フィルタ素子1を拡大して
示す斜視図である。
【0016】弾性表面波フィルタ素子1は、LiTaO
3 (36°回転YカットX軸方向伝搬)単結晶板からな
る厚さが0.35mmで大きさが1.4×3mmの圧電
体基板2上に、厚さ175nmのAl等から成る入力電
極3…、出力電極4…を同一伝搬路上に交互に形成して
なるものである。各入力電極3及び各出力電極4は、と
もに一対の櫛型電極をその電極指が交互に並ぶように配
置して成るものであり、その一方の櫛型電極5は接地さ
れる。
3 (36°回転YカットX軸方向伝搬)単結晶板からな
る厚さが0.35mmで大きさが1.4×3mmの圧電
体基板2上に、厚さ175nmのAl等から成る入力電
極3…、出力電極4…を同一伝搬路上に交互に形成して
なるものである。各入力電極3及び各出力電極4は、と
もに一対の櫛型電極をその電極指が交互に並ぶように配
置して成るものであり、その一方の櫛型電極5は接地さ
れる。
【0017】電極指の幅、間隔、ピッチ、本数、及び各
電極指の長さ(重み付け形状)等は必要とされるフィル
タ特性によって異なる。本実施例では、中心周波数83
6MHzを得るために電極指幅を1.23μmとし、電
極指の長さはアポダイズ法で重み付けを行っている。
電極指の長さ(重み付け形状)等は必要とされるフィル
タ特性によって異なる。本実施例では、中心周波数83
6MHzを得るために電極指幅を1.23μmとし、電
極指の長さはアポダイズ法で重み付けを行っている。
【0018】弾性表面波フィルタ素子1を収容している
パッケージ6は、第1層〜第5層のセラミック層6a〜
6eを焼成積層した構造を有しており、全体の大きさは
5.2×4.8×1.83mm3 となっている。
パッケージ6は、第1層〜第5層のセラミック層6a〜
6eを焼成積層した構造を有しており、全体の大きさは
5.2×4.8×1.83mm3 となっている。
【0019】上記の第1層6aはパッケージ6の底壁部
をなすものであり、この第1層6aの上面には接地電極
13が形成されている。また、第2層〜第5層6b〜6
eはパッケージ6の側壁部をなすものであり、第2層6
bにおける互いに向かい合う部分は、第3層〜第5層6
c〜6eよりも広幅に形成され、パッケージ6内に少し
突出している。第2層6bの上記突出部分の上面には、
それぞれ3つの電極10,11,12が形成されてお
り、これら電極10,11,12は、パッケージ6の外
側の側面を経て第1層6aの底面まで延びている。
をなすものであり、この第1層6aの上面には接地電極
13が形成されている。また、第2層〜第5層6b〜6
eはパッケージ6の側壁部をなすものであり、第2層6
bにおける互いに向かい合う部分は、第3層〜第5層6
c〜6eよりも広幅に形成され、パッケージ6内に少し
突出している。第2層6bの上記突出部分の上面には、
それぞれ3つの電極10,11,12が形成されてお
り、これら電極10,11,12は、パッケージ6の外
側の側面を経て第1層6aの底面まで延びている。
【0020】電極10〜13は、タングステンを厚膜印
刷したものであり、各層6a〜6eを重ねて焼成すると
きに同時に焼成される。そして、この焼成の後、パッケ
ージ内外で露出しているタングステン膜部分には、Ni
がメッキされ更にその上にAuがメッキされる。
刷したものであり、各層6a〜6eを重ねて焼成すると
きに同時に焼成される。そして、この焼成の後、パッケ
ージ内外で露出しているタングステン膜部分には、Ni
がメッキされ更にその上にAuがメッキされる。
【0021】前記3つの電極のうちの両側の電極10,
10、12,12は接地用の電極であり、前記の接地電
極13に接続されている。一方、中央の電極11,11
は、外部回路との接続のためのもので、一方が入力側と
なり、他方が出力側として用いられる。
10、12,12は接地用の電極であり、前記の接地電
極13に接続されている。一方、中央の電極11,11
は、外部回路との接続のためのもので、一方が入力側と
なり、他方が出力側として用いられる。
【0022】パッケージ6の中央には、前記の弾性表面
波フィルタ素子1が導電性接着剤で固着されるが、更に
その両側にインピーダンス整合調整ブロック15,15
が同じく導電性接着剤(例えば、Agを主成分とする)
にて固着されている。
波フィルタ素子1が導電性接着剤で固着されるが、更に
その両側にインピーダンス整合調整ブロック15,15
が同じく導電性接着剤(例えば、Agを主成分とする)
にて固着されている。
【0023】図4は、インピーダンス整合調整ブロック
15を示すもので、同図の(a)はその平面図、同図の
(b)はその側面図、同図の(c)はそのC−C矢視断
面図である。
15を示すもので、同図の(a)はその平面図、同図の
(b)はその側面図、同図の(c)はそのC−C矢視断
面図である。
【0024】インピーダンス整合調整ブロック15は、
第1ブロック15aと第2ブロック15bとが貼り合わ
され、全体として1.0×1.0×4.0mm3 の大き
さを有する直方体状誘電体ブロックからなる。なお、誘
電体材料としてAlN(誘電率8.8)を用いており、
その薄板焼結体を得るには、ドクターブレード法で製造
したグリーンシートを常圧焼結すればよい。
第1ブロック15aと第2ブロック15bとが貼り合わ
され、全体として1.0×1.0×4.0mm3 の大き
さを有する直方体状誘電体ブロックからなる。なお、誘
電体材料としてAlN(誘電率8.8)を用いており、
その薄板焼結体を得るには、ドクターブレード法で製造
したグリーンシートを常圧焼結すればよい。
【0025】インピーダンス整合調整ブロック15の一
つの面(前記貼り合わせ面と対面する第1ブロック上
面)には、2個で一組を成すボンディングパッド20
a,20bを4組形成してある。各ボンディングパッド
は、0.4×0.4mm2 の大きさに設計されている。
つの面(前記貼り合わせ面と対面する第1ブロック上
面)には、2個で一組を成すボンディングパッド20
a,20bを4組形成してある。各ボンディングパッド
は、0.4×0.4mm2 の大きさに設計されている。
【0026】ボンディングパッド20a,20bには、
第1ブロック15aを貫通するスルーホール16,16
が形成されている。そして、各組のスルーホール16,
16同士は、これと対応して第1ブロック15aの前記
の貼り合わせ部分に形成されている導電部21…にて電
気的に接続される。即ち、各ボンディングパッド20
a,20b同士は、スルーホール16,16および導電
部21によって遠回りに接続され、導電路を形成する。
第1ブロック15aを貫通するスルーホール16,16
が形成されている。そして、各組のスルーホール16,
16同士は、これと対応して第1ブロック15aの前記
の貼り合わせ部分に形成されている導電部21…にて電
気的に接続される。即ち、各ボンディングパッド20
a,20b同士は、スルーホール16,16および導電
部21によって遠回りに接続され、導電路を形成する。
【0027】また、上記導電部21は、0.4mm幅に
形成されており、容量成分の一方の電極面をなす。即
ち、第2ブロックの前記張り合わせ面と対面する面に形
成された接地電極17とで容量を形成する。接地電極1
7は、当該インピーダンス整合調整ブロック15が前記
パッケージ6に収容されるとき、前述の導電性接着剤に
て接地電極13と電気的に接続される。なお、このよう
に接地電極13上にインピーダンス整合調整ブロック1
5を配置する場合は、前記接地電極17は無くてもよい
ものである。
形成されており、容量成分の一方の電極面をなす。即
ち、第2ブロックの前記張り合わせ面と対面する面に形
成された接地電極17とで容量を形成する。接地電極1
7は、当該インピーダンス整合調整ブロック15が前記
パッケージ6に収容されるとき、前述の導電性接着剤に
て接地電極13と電気的に接続される。なお、このよう
に接地電極13上にインピーダンス整合調整ブロック1
5を配置する場合は、前記接地電極17は無くてもよい
ものである。
【0028】そして、弾性表面波フィルタ素子1の入力
電極3とパッケージ側の入力電極11とは、パッケージ
6内に収容されたインピーダンス整合調整ブロック15
を介してボンディングワイヤ18…により接続される。
同じく、弾性表面波フィルタ素子1の出力電極3とパッ
ケージ側の出力電極11も、インピーダンス整合調整ブ
ロック15を介してボンディングワイヤ18…により接
続されるようになっている。なお、各入力電極3及び出
力電極4を構成している一方の櫛型電極5はボンディン
グワイヤ18にて、電極10又は電極12に接続されて
接地される。
電極3とパッケージ側の入力電極11とは、パッケージ
6内に収容されたインピーダンス整合調整ブロック15
を介してボンディングワイヤ18…により接続される。
同じく、弾性表面波フィルタ素子1の出力電極3とパッ
ケージ側の出力電極11も、インピーダンス整合調整ブ
ロック15を介してボンディングワイヤ18…により接
続されるようになっている。なお、各入力電極3及び出
力電極4を構成している一方の櫛型電極5はボンディン
グワイヤ18にて、電極10又は電極12に接続されて
接地される。
【0029】また、インピーダンス整合は、インピーダ
ンス整合調整ブロック15のボンディングパッドの接続
を、例えば図のごとく行うことで調整されている。
ンス整合調整ブロック15のボンディングパッドの接続
を、例えば図のごとく行うことで調整されている。
【0030】図5は、図4のインピーダンス整合調整ブ
ロック15において、図のごとくボンディングワイヤ1
8…で接続した場合の等価回路を示している。また、パ
ッケージ6内で構成される全体回路の等価回路は、図6
に示すようになる。
ロック15において、図のごとくボンディングワイヤ1
8…で接続した場合の等価回路を示している。また、パ
ッケージ6内で構成される全体回路の等価回路は、図6
に示すようになる。
【0031】上記の構成によれば、インピーダンス整合
調整ブロック15において、リアクタンスは、前記のボ
ンディングパッド20a,20bを接続する導電路(ス
ルーホール16,16および導電部21)により形成さ
れ、容量は上記導電路のうちの導電部21と接地電極1
7により形成される。
調整ブロック15において、リアクタンスは、前記のボ
ンディングパッド20a,20bを接続する導電路(ス
ルーホール16,16および導電部21)により形成さ
れ、容量は上記導電路のうちの導電部21と接地電極1
7により形成される。
【0032】そして、上記のリアクタンスは、誘電体ブ
ロックの厚みを利用して距離を稼いだ導電路から成り、
且つ、異なる組のボンディングパッド20a,20bを
ボンディイグワイヤ18…で接続して複数の導電路を接
続することができるので、得られる最大のリアクタンス
は格段に大きくなる。その一方、それよりも小さなリア
クタンスを必要とするのであれば、前記導電路を通さな
いようにボンディングパッド20a,20bをボンディ
ングワイヤ18…で接続すればよい(例えば、後述の図
9のごとく)。また、同様に、パッド接続形態を変える
ことにより広い幅で任意の容量を得ることが可能であ
る。このように、インピーダンス整合調整の幅が広がる
ことにより、種々のフィルタ回路に対応することが可能
になる。
ロックの厚みを利用して距離を稼いだ導電路から成り、
且つ、異なる組のボンディングパッド20a,20bを
ボンディイグワイヤ18…で接続して複数の導電路を接
続することができるので、得られる最大のリアクタンス
は格段に大きくなる。その一方、それよりも小さなリア
クタンスを必要とするのであれば、前記導電路を通さな
いようにボンディングパッド20a,20bをボンディ
ングワイヤ18…で接続すればよい(例えば、後述の図
9のごとく)。また、同様に、パッド接続形態を変える
ことにより広い幅で任意の容量を得ることが可能であ
る。このように、インピーダンス整合調整の幅が広がる
ことにより、種々のフィルタ回路に対応することが可能
になる。
【0033】なお、上記の実施例では、インピーダンス
整合調整ブロック15の導電部21の幅を0.4mmと
したが、更に大きな容量が必要とされることがあるフィ
ルタ回路に適用する場合には、導電部21の幅を広くし
たものを用い、その逆にあまり大きな容量を必要としな
いフィルタ回路に適用する場合には、導電部21の幅を
狭くしたものを用いればよい。
整合調整ブロック15の導電部21の幅を0.4mmと
したが、更に大きな容量が必要とされることがあるフィ
ルタ回路に適用する場合には、導電部21の幅を広くし
たものを用い、その逆にあまり大きな容量を必要としな
いフィルタ回路に適用する場合には、導電部21の幅を
狭くしたものを用いればよい。
【0034】図7は、前記のインピーダンス整合調整ブ
ロック15において、中央側2つの導電部21の幅を
0.2mmとした場合を示している。そして、図8は、
この場合のインピーダンス整合調整ブロック15におい
て同図のごとく配線した場合の等価回路を示しており、
図5の場合に比べ容量が小さくなっている。なお、導電
部21の幅の変化によりリアクタンスも多少変化してい
る。
ロック15において、中央側2つの導電部21の幅を
0.2mmとした場合を示している。そして、図8は、
この場合のインピーダンス整合調整ブロック15におい
て同図のごとく配線した場合の等価回路を示しており、
図5の場合に比べ容量が小さくなっている。なお、導電
部21の幅の変化によりリアクタンスも多少変化してい
る。
【0035】また、図9は、中央側2つの導電部21の
幅を0.8mmとした場合を示している。そして、図1
0(a)及び(b)は、この場合のインピーダンス整合
調整ブロック15において同図のごとく配線した場合の
等価回路を示しており、図5の場合に比べ容量は多く、
リアクタンスは小さくなっている。なお、図9,図10
において、左側の容量0.4pF及び0.8pFが不要
である場合は、左から3番目のボンディングパッド20
aと入力端子11とを直接に接続するようにしてもよい
ものである。
幅を0.8mmとした場合を示している。そして、図1
0(a)及び(b)は、この場合のインピーダンス整合
調整ブロック15において同図のごとく配線した場合の
等価回路を示しており、図5の場合に比べ容量は多く、
リアクタンスは小さくなっている。なお、図9,図10
において、左側の容量0.4pF及び0.8pFが不要
である場合は、左から3番目のボンディングパッド20
aと入力端子11とを直接に接続するようにしてもよい
ものである。
【0036】なお、本実施例では、スルーホール16…
によってボンディングパッド20a(又は20b)と導
電部21とを電気的に接続したが、上記スルーホール1
6に代えて、例えば、ブロック側面に形成した導電路に
て両者を接続するようにしてもよいものである。
によってボンディングパッド20a(又は20b)と導
電部21とを電気的に接続したが、上記スルーホール1
6に代えて、例えば、ブロック側面に形成した導電路に
て両者を接続するようにしてもよいものである。
【0037】また、本実施例では、入力電極3…同士、
及び出力電極4…同士を、圧電体基板2上に形成した電
極パッド29,30(図3参照)で接続しており、この
電極パッド29,30が圧電体基板2下の接地電極13
とで容量を形成するので、インピーダンス整合のための
より大きな容量を提供できる。
及び出力電極4…同士を、圧電体基板2上に形成した電
極パッド29,30(図3参照)で接続しており、この
電極パッド29,30が圧電体基板2下の接地電極13
とで容量を形成するので、インピーダンス整合のための
より大きな容量を提供できる。
【0038】更に、ボンディングワイヤ18として、半
径10μmのAu線を用いれば、長さ1.0mmで約
1.0nHのインダクタンスを得ることができる。
径10μmのAu線を用いれば、長さ1.0mmで約
1.0nHのインダクタンスを得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インピ
ーダンス整合回路をパッケージ内に有するのでフィルタ
回路全体の小型化が図れるとともに、インピーダンス整
合調整の幅を広くして種々のフィルタ回路に対応するこ
とができる。
ーダンス整合回路をパッケージ内に有するのでフィルタ
回路全体の小型化が図れるとともに、インピーダンス整
合調整の幅を広くして種々のフィルタ回路に対応するこ
とができる。
【図1】本発明の弾性表面波フィルタのパッケージ蓋を
取り外した状態での斜視図である。
取り外した状態での斜視図である。
【図2】同図(a)は図1のA−A矢視断面図、同図
(b)は図1のB−B矢視断面図である。
(b)は図1のB−B矢視断面図である。
【図3】弾性表面波フィルタ素子を拡大して示す斜視図
である。
である。
【図4】インピーダンス整合調整ブロックの一例を示す
図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は同
側面図、同図(c)は同図(b)のC−C矢視断面図で
ある。
図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は同
側面図、同図(c)は同図(b)のC−C矢視断面図で
ある。
【図5】図4におけるインピーダンス整合調整ブロック
の等価回路図である。
の等価回路図である。
【図6】パッケージ内で構成される全体回路の等価回路
図である。
図である。
【図7】インピーダンス整合調整ブロックの他の例を示
す図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は
同側面図、同図(c)は同図(b)のD−D矢視断面図
である。
す図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は
同側面図、同図(c)は同図(b)のD−D矢視断面図
である。
【図8】図7におけるインピーダンス整合調整ブロック
の等価回路図である。
の等価回路図である。
【図9】インピーダンス整合調整ブロックの他の例を示
す図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は
同側面図、同図(c)は同図(b)のE−E矢視断面図
である。
す図であって、同図(a)はその平面図、同図(b)は
同側面図、同図(c)は同図(b)のE−E矢視断面図
である。
【図10】図9におけるインピーダンス整合調整ブロッ
クの等価回路図である。
クの等価回路図である。
【図11】従来の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図12】図11の等価回路図である。
1 弾性表面波フィルタ素子 2 圧電体基板 3 入力電極 4 出力電極 6 パッケージ 10 接地電極 11 入出力用の電極 12 接地電極 13 接地電極 15 インピーダンス整合調整ブロック 16 スルーホール 20aボンディングパッド 20bボンディングパッド 21 導電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 敏晴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 竹内 孝介 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 柴田 賢一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性表面波フィルタ素子をパッケージ内
に封止して成る弾性表面波フィルタにおいて、直方体状
誘電体ブロックの一つの面に2個で一組を成すボンディ
ングパッド対が複数組形成され、各ボンディングパッド
対が前記誘電体ブロックの厚みを利用して遠回りに接続
されて導電路を形成し、この導電路のうち前記一つの面
と反対の面に形成されている部分が容量成分の一方の電
極面を成すように構成されたインピーダンス整合調整ブ
ロックを前記パッケージ内に有し、前記弾性表面波フィ
ルタ素子の入出力電極と前記パッケージに形成されてい
る入出力電極とが前記ボンディングパッドを介して接続
されていることを特徴とする弾性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26479893A JP3301833B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26479893A JP3301833B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122963A true JPH07122963A (ja) | 1995-05-12 |
JP3301833B2 JP3301833B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=17408360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26479893A Expired - Fee Related JP3301833B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301833B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109787582A (zh) * | 2019-01-04 | 2019-05-21 | 武汉衍熙微器件有限公司 | 一种阻抗可变的声波滤波器装置 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP26479893A patent/JP3301833B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109787582A (zh) * | 2019-01-04 | 2019-05-21 | 武汉衍熙微器件有限公司 | 一种阻抗可变的声波滤波器装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3301833B2 (ja) | 2002-07-15 |
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