JPH07122937B2 - 光情報記録体の補修方法 - Google Patents
光情報記録体の補修方法Info
- Publication number
- JPH07122937B2 JPH07122937B2 JP61205591A JP20559186A JPH07122937B2 JP H07122937 B2 JPH07122937 B2 JP H07122937B2 JP 61205591 A JP61205591 A JP 61205591A JP 20559186 A JP20559186 A JP 20559186A JP H07122937 B2 JPH07122937 B2 JP H07122937B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective layer
- optical information
- information recording
- refractive index
- film
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光情報記録体の補修方法に関する。
近年、光カード、光ディスク、コンパクトディスク、レ
ーザーディスク等、種々の光情報記録体が各種情報記録
用として広く利用されるようになっている。この種光情
報記録体は、金属薄膜に情報をピットして記録した光情
報記録層を有し、この光情報記録層にレーザー光線等を
照射してピットの有無により生じる反射光の強度変化を
検出して情報の再生を行い得るよう構成されている。
ーザーディスク等、種々の光情報記録体が各種情報記録
用として広く利用されるようになっている。この種光情
報記録体は、金属薄膜に情報をピットして記録した光情
報記録層を有し、この光情報記録層にレーザー光線等を
照射してピットの有無により生じる反射光の強度変化を
検出して情報の再生を行い得るよう構成されている。
このように光情報記録体における光情報記録層は非常に
重要な部分であるが、光情報記録層は薄い金属膜層にピ
ットを形成しただけのものであるから、表面に露出した
状態であると簡単に傷が付いたり剥離したりという問題
があり、このため従来より光情報記録体の光情報記録層
は透明で硬質な合成樹脂よりなる保護層による被覆が施
されている。この保護層はポリカーボネートやポリメチ
ルメタクリレート等の硬質で傷付き難い合成樹脂より構
成されているが、必ずしも充分な硬度を有するものでも
なく、取扱い時にしばしば表面の傷付きを生じることが
あり、保護層表面に傷が付くとレーザー光線等を照射し
た際に傷の部分で光が屈折して正常な情報の読取りが困
難となるという問題があった。
重要な部分であるが、光情報記録層は薄い金属膜層にピ
ットを形成しただけのものであるから、表面に露出した
状態であると簡単に傷が付いたり剥離したりという問題
があり、このため従来より光情報記録体の光情報記録層
は透明で硬質な合成樹脂よりなる保護層による被覆が施
されている。この保護層はポリカーボネートやポリメチ
ルメタクリレート等の硬質で傷付き難い合成樹脂より構
成されているが、必ずしも充分な硬度を有するものでも
なく、取扱い時にしばしば表面の傷付きを生じることが
あり、保護層表面に傷が付くとレーザー光線等を照射し
た際に傷の部分で光が屈折して正常な情報の読取りが困
難となるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、傷付いた保護
層表面を修復して光情報記録体を補修する方法を提供す
ることを目的とするものである。
層表面を修復して光情報記録体を補修する方法を提供す
ることを目的とするものである。
即ち本発明は光情報記録体の光情報記録層を保護する透
明な保護層表面に、該保護層と略同一の屈折率の合成樹
脂シート又はフィルムに保護層と略同一の屈折率の液体
を塗布して保護層表面に貼着し、保護層表面に形成され
た傷内に前記保護層と略同一の屈折率を有する液体を充
填するとともに、合成樹脂シート又はフィルムの被膜を
形成することにより、保護層表面を修復することを特徴
とする光情報記録体の補修方法を要旨とするものであ
る。
明な保護層表面に、該保護層と略同一の屈折率の合成樹
脂シート又はフィルムに保護層と略同一の屈折率の液体
を塗布して保護層表面に貼着し、保護層表面に形成され
た傷内に前記保護層と略同一の屈折率を有する液体を充
填するとともに、合成樹脂シート又はフィルムの被膜を
形成することにより、保護層表面を修復することを特徴
とする光情報記録体の補修方法を要旨とするものであ
る。
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図において1は光情報記録体、2は光情報記録体1
の基材、3はピット4として記録された情報を有する光
情報記録層、5は光情報記録層3を保護する透明な保護
層である。上記基材2は例えばアクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等の
合成樹脂やガラス等より構成される。また光情報記録層
3は例えばクロム、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、銀、金、アルミニウム等の金属薄膜にフォトエッチ
ング等により、光情報としての多数のピット4を設けて
構成されている。保護層5は光情報記録層3に照射され
る光線の透過を妨げることなく光情報記録層3を保護す
るもので、保護層5には透明で硬質な合成樹脂が用いら
れる。保護層5を構成する透明で硬質な合成樹脂として
は通常セルロース誘導体、ビニル系樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリメチルペンテン樹
脂等が用いられる。
の基材、3はピット4として記録された情報を有する光
情報記録層、5は光情報記録層3を保護する透明な保護
層である。上記基材2は例えばアクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等の
合成樹脂やガラス等より構成される。また光情報記録層
3は例えばクロム、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、銀、金、アルミニウム等の金属薄膜にフォトエッチ
ング等により、光情報としての多数のピット4を設けて
構成されている。保護層5は光情報記録層3に照射され
る光線の透過を妨げることなく光情報記録層3を保護す
るもので、保護層5には透明で硬質な合成樹脂が用いら
れる。保護層5を構成する透明で硬質な合成樹脂として
は通常セルロース誘導体、ビニル系樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリメチルペンテン樹
脂等が用いられる。
本発明方法は第1図に示すように、保護層5と略同一の
屈折率の合成樹脂シート又はフィルム9に保護層5と略
同一の屈折率の液体7を塗布して保護層表面に貼着し、
保護層5と略同一の屈折率の液体7によって傷6を充填
するとともに、合成樹脂シート又はフィルム9と保護層
5との間に液体7の被膜を形成することにより補修を行
うものである。
屈折率の合成樹脂シート又はフィルム9に保護層5と略
同一の屈折率の液体7を塗布して保護層表面に貼着し、
保護層5と略同一の屈折率の液体7によって傷6を充填
するとともに、合成樹脂シート又はフィルム9と保護層
5との間に液体7の被膜を形成することにより補修を行
うものである。
上記保護層5と略同一の屈折率の液体7あるいは、合成
樹脂シート又はフィルム9は、保護層5の屈折率をnと
したとき、n−0.3nn+0.3、特にn−0.05n
n+0.05の屈折率を有することが好ましい。具体的には
保護層5がポリカーボネート(屈折率1.54)の場合、略
同一の屈折率の液体7としては、オルトジクロルベンゼ
ン(1.538)、スチレン(1.547)、芳香族石油ナフサ
(1.544)、1,2−ジブロモエタン(1.535)、ブロモベ
ンゼン(1.55)、フェノール(1.541)、ベンジルアル
コール(1.538)、クレゾール(1.54)、アセトフェノ
ン(1.534)等が挙げられ、合成樹脂シート又はフィル
ム9としてはポリエチレン(1.53)、ポリアミド(1.5
3)、ポリ塩化ビニル(1.52〜1.55)等が挙げられる
(物質名の後の()内の数値は屈折率を示す。以下同
様)。保護層5がポリメチルメタクリレート(1.48)の
場合、略同一の屈折率の液体7としてはトリクロルエチ
レン(1.478)、パークロルエチレン(1.504)、ソルベ
ントナフサ(1.490)、パインオイル(1.482)、イソホ
ロン(1.478)等が挙げられ、合成樹脂シート又はフィ
ルム9としてはポリプロピレン(1.49)、ポリビニルア
ルコール(1.49〜1.53)、ポリ酢酸ビニル(1.45〜1.4
7)、酢酸セルロース(1.46〜1.47)、エチルセルロー
ス(1.46〜1.49)、ポリフッ化ビニル(1.467)等が挙
げられる。
樹脂シート又はフィルム9は、保護層5の屈折率をnと
したとき、n−0.3nn+0.3、特にn−0.05n
n+0.05の屈折率を有することが好ましい。具体的には
保護層5がポリカーボネート(屈折率1.54)の場合、略
同一の屈折率の液体7としては、オルトジクロルベンゼ
ン(1.538)、スチレン(1.547)、芳香族石油ナフサ
(1.544)、1,2−ジブロモエタン(1.535)、ブロモベ
ンゼン(1.55)、フェノール(1.541)、ベンジルアル
コール(1.538)、クレゾール(1.54)、アセトフェノ
ン(1.534)等が挙げられ、合成樹脂シート又はフィル
ム9としてはポリエチレン(1.53)、ポリアミド(1.5
3)、ポリ塩化ビニル(1.52〜1.55)等が挙げられる
(物質名の後の()内の数値は屈折率を示す。以下同
様)。保護層5がポリメチルメタクリレート(1.48)の
場合、略同一の屈折率の液体7としてはトリクロルエチ
レン(1.478)、パークロルエチレン(1.504)、ソルベ
ントナフサ(1.490)、パインオイル(1.482)、イソホ
ロン(1.478)等が挙げられ、合成樹脂シート又はフィ
ルム9としてはポリプロピレン(1.49)、ポリビニルア
ルコール(1.49〜1.53)、ポリ酢酸ビニル(1.45〜1.4
7)、酢酸セルロース(1.46〜1.47)、エチルセルロー
ス(1.46〜1.49)、ポリフッ化ビニル(1.467)等が挙
げられる。
本発明方法は光カード、光ディスク、コンパクトディス
ク、レーザーディスク等の各種光情報記録体の補修に適
用することができる。
ク、レーザーディスク等の各種光情報記録体の補修に適
用することができる。
以上説明したように、本発明方法は光情報記録体の保護
層表面に、該保護層と略同一の屈折率を有する液体を塗
布した合成樹脂シート又はフィルムを保護層表面に貼着
し、保護層表面に形成された傷内に前記保護層と略同一
の屈折率を有する液体を充填するとともに、合成樹脂シ
ート又はフィルムの被膜を形成することにより、光情報
記録体表面を修復することができ、取扱い時等に保護層
表面に生じた傷によって、光情報の読取りが困難となっ
た光情報記録体を補修し、光情報の読取りを可能とす
る。また本発明補修方法は特殊な装置等を必要とせず、
きわめて簡単な作業を行なうだけで傷付いた光情報記録
体の補修を確実に行い得る。更に本発明方法は、合成樹
脂シート又はフィルムに保護層と略同一の屈折率の液体
を塗布して保護層表面に貼着する方法を採用しているた
め、補修作業が短時間に完了して作業性が良好である。
又、補修後の光情報記録媒体は、保護層の上に液体の被
膜を介して最表面に合成樹脂のシート又はフィルムが位
置するため、補修後の光情報記録体の液体等が揮散した
りすることなく、長期間に亘って安定した補修効果を維
持することができる等の効果を有する。
層表面に、該保護層と略同一の屈折率を有する液体を塗
布した合成樹脂シート又はフィルムを保護層表面に貼着
し、保護層表面に形成された傷内に前記保護層と略同一
の屈折率を有する液体を充填するとともに、合成樹脂シ
ート又はフィルムの被膜を形成することにより、光情報
記録体表面を修復することができ、取扱い時等に保護層
表面に生じた傷によって、光情報の読取りが困難となっ
た光情報記録体を補修し、光情報の読取りを可能とす
る。また本発明補修方法は特殊な装置等を必要とせず、
きわめて簡単な作業を行なうだけで傷付いた光情報記録
体の補修を確実に行い得る。更に本発明方法は、合成樹
脂シート又はフィルムに保護層と略同一の屈折率の液体
を塗布して保護層表面に貼着する方法を採用しているた
め、補修作業が短時間に完了して作業性が良好である。
又、補修後の光情報記録媒体は、保護層の上に液体の被
膜を介して最表面に合成樹脂のシート又はフィルムが位
置するため、補修後の光情報記録体の液体等が揮散した
りすることなく、長期間に亘って安定した補修効果を維
持することができる等の効果を有する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明の実施
例を示す縦断面図である。 1……光情報記録体、3……光情報記録層 5……保護層、6……傷 7……保護層と略同一屈折率の液体 9……保護層と略同一屈折率の合成樹脂シート又はフィ
ルム
例を示す縦断面図である。 1……光情報記録体、3……光情報記録層 5……保護層、6……傷 7……保護層と略同一屈折率の液体 9……保護層と略同一屈折率の合成樹脂シート又はフィ
ルム
Claims (1)
- 【請求項1】光情報記録体の光情報記録層を保護する透
明な保護層表面に、該保護層と略同一の屈折率の合成樹
脂シート又はフィルムに保護層と略同一の屈折率の液体
を塗布して保護層表面に貼着し、保護層表面に形成され
た傷内に前記保護層と略同一の屈折率を有する液体を充
填するとともに、合成樹脂シート又はフィルムの皮膜を
形成することにより、保護層表面を修復することを特徴
とする光情報記録体の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61205591A JPH07122937B2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 光情報記録体の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61205591A JPH07122937B2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 光情報記録体の補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6361436A JPS6361436A (ja) | 1988-03-17 |
JPH07122937B2 true JPH07122937B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=16509416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61205591A Expired - Lifetime JPH07122937B2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 光情報記録体の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07122937B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63106947A (ja) * | 1986-10-23 | 1988-05-12 | Canon Inc | 光学的情報記録担体の修復方法 |
JPH0235681A (ja) * | 1988-07-26 | 1990-02-06 | Ricoh Co Ltd | 光メディアの修復方法 |
WO1995021890A1 (en) * | 1994-02-09 | 1995-08-17 | Boca Chemicals International | Disc repair system |
JP6318274B2 (ja) * | 2016-07-25 | 2018-04-25 | 株式会社ハセ・プロ | 補修用貼付シート及び補修対象面の補修方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58128072A (ja) * | 1982-01-25 | 1983-07-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デイスククリ−ナ− |
-
1986
- 1986-09-01 JP JP61205591A patent/JPH07122937B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6361436A (ja) | 1988-03-17 |
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