JPH07122861A - 電子制御機器用ケース体 - Google Patents

電子制御機器用ケース体

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Publication number
JPH07122861A
JPH07122861A JP27051393A JP27051393A JPH07122861A JP H07122861 A JPH07122861 A JP H07122861A JP 27051393 A JP27051393 A JP 27051393A JP 27051393 A JP27051393 A JP 27051393A JP H07122861 A JPH07122861 A JP H07122861A
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JP
Japan
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cover
case
electronic control
protrusion
case body
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Withdrawn
Application number
JP27051393A
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English (en)
Inventor
Toshiki Kobayashi
俊樹 小林
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂フィルムを使用することなしに、積み上
げられた状態からの個別剥離が確実に実施できるような
ケース開口部を覆うカバーを有する電子制御機器用ケー
ス体を提供する。 【構成】 ケース21のザグリ穴21aおよびメネジ部
21bに対応して、ケース21と当接するカバー22の
段差縁22bの裏主面22d上に、ケース21との位置
決め定置用の、複数の互いに略等しい高さを有しカバー
22をケース21に組付けする際ケース21上のザグリ
穴21aに収まる形状の円筒状打ち出し部22cを備え
る。またカバー22の平坦部22aの周縁部の全周にわ
たって形成された段差縁22bより続く絞り部22h上
に、絞り部22hの傾きより大きい角度の面を有する打
ち出し部22gを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子制御機器用ケース体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子制御機器(以下ECU)は、マイコ
ンを含む電子回路部品を搭載したプリント基板をケース
体に密閉して構成される。このケース体は電磁フィール
ドなどの点からアルミ板などが採用されており、例えば
プリント基板を包囲、保持するケースと、例えばケース
にネジなどにより締着するためのネジ穴部が形成されて
いる上下開口を覆うカバーとからなっている。
【0003】従来のカバーには図3に示すように、この
平坦部の裏主面22eに両面テープ22jによりポリエ
チレンテレフタレートを素材とする、電気絶縁のための
樹脂フィルム22kが貼着されていた。しかしコスト削
減のためにこの樹脂フィルム22kの使用を廃止するこ
とが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記カバーをケースに
締着するに際しては、予め多数積み上げられたカバー層
の上端から一枚のカバーを剥離してケースの枠上に移送
する作業がなされる。樹脂フィルムは電気絶縁だけでな
く、積み上げられた状態においてカバー間にスペースを
形成し、カバー同士が密着することを防ぐことができる
ために、樹脂フィルムを使用した場合はカバー層の上端
からカバーを一枚だけ剥離することが容易にできた。
【0005】これに対し樹脂フィルムの使用を廃止した
場合には、カバーはその両面が平滑であるために互いの
密着性が高く、図7に示すごとくカバー層の上端からカ
バー22を一枚だけ剥離することは困難であった。この
ため、手作業の場合は作業者の負担が大きく、また真空
吸着式の吸盤をもつ剥離機を用いた場合でも複数枚を一
度に剥離する場合があり、完全な自動化は困難であっ
た。
【0006】本発明は前記問題点に鑑みなされたもので
あり、樹脂フィルムの使用を廃止しても積み上げられた
状態からの個別剥離が確実に実施できるケース開口部を
覆うカバーを備える電子制御機器用ケース体を提供する
ことをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記問題点
を解決するために、電子制御機器が内蔵されたケースの
開口部を覆うカバーに対し、その一方の面上に突起部を
形成するとともに、このカバーを鉛直方向に重ね合わせ
た際の前記突起部に対する鉛直方向反対側の面がこの突
起部の大半を収納し得ない形状になっており、前記突起
部の鉛直方向の高さに概略相当する分だけ、重ね合わせ
たカバー同士を離反可能とした電子制御機器用ケース体
としている。
【0008】また、電子制御機器が内蔵されたケースの
開口部を覆うカバーが、ケースと向かい合う面を下に水
平面上に置かれたとき、ケースの開口部を覆う際ケース
に当接する端部の高さと中央部の高さとが異なるように
構成されているものである電子制御機器用ケース体にお
いては、カバーの端部上に突起部を形成するとともに、
このカバーを鉛直方向に重ね合わせた際の突起部に対す
る鉛直方向反対側の面がこの突起部の大半を収納し得な
い形状になっており、突起部の鉛直方向の高さに概略相
当する分だけ、重ね合わせたカバー同士を離反可能とし
てもよい。
【0009】前記電子制御機器用ケース体は、概略直方
体形状であり、カバーの端部は、略等しい幅でカバー全
周にわたって形成されているとともに、突起部周辺部分
の幅がそれ以外の部分に比べ広くなっていてもよい。前
記カバーの端部にカバーを貫通する穴部とケースの開口
部に穴部とがそれぞれ形成され、これらの穴部は、それ
ぞれカバーがケースの開口部を覆う際、重なり合う位置
に形成されていて、カバーとケースとを固定する固定部
材を挿入するためのものであり、カバーに形成された穴
部は、前記カバーの端部の広くなっている部分に形成さ
れていてもよい。
【0010】突起部はカバーの端部におけるケースとの
当接面側に形成されており、この当接面に対し略垂直な
側面を有するものであり、ケースの開口部には、カバー
がケースの開口部を覆う際、突起部を収納するように穴
部が形成されていてもよい。前記カバーの穴部は、突起
部に形成されており、ケースに形成された固定部材を挿
入するための穴部と突起部を収納するための穴部とが、
ケース開口部上の同一の位置に形成されていてもよい。
【0011】前記カバー上の穴部および前記ケース上の
穴部はケースとカバーとのそれぞれの四隅に形成されて
いてもよい。また、電子制御機器が内蔵されたケースの
開口部を覆うカバーが、ケースと向かい合う面を下に水
平面上に置かれたとき、ケースの開口部を覆う際ケース
に当接する端部の高さと中央部の高さとが異なるように
構成されているものである電子制御機器用ケース体にお
いては、カバーの端部より中央部にかけて連続して斜面
が形成されており、この斜面上に、この斜面の傾きと異
なる傾きの面を有する突起部を備えるようにしてもよ
い。
【0012】前記カバーの端部は略等しい幅でカバーの
全周にわたって形成されているとともに、カバーの端部
にカバーを貫通する穴部とケースの開口部に穴部とがそ
れぞれ形成され、これら穴部は、それぞれカバーがケー
スの開口部を覆う際、カバーとケースとを固定する固定
部材を挿入するために重なり合う位置に形成されてい
て、カバーに形成された穴部の周辺部分の端部は、それ
以外の部分に比べ広く形成され、この広くなっている端
部より中央部にかけて続く斜面上に突起部を備えていて
もよい。
【0013】前記突起部は、その突起部の備えつけられ
ている斜面に比べて急な傾きの面を有していてもよい。
【0014】
【作用】前記構成よりなる本発明によれば、電子制御機
器が内蔵されたケースの開口部を覆うカバーを有する電
子制御機器用ケース体において、積み上げられた状態か
らでも、互いに密着することなく剥離が容易にできるカ
バーを有する電子制御機器用ケース体を提供する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した電子制御機器用ケー
ス体の一実施例を説明する。図1は本発明の第1実施例
を適用したエンジンのECUの分解斜視図、図2は本発
明の第1実施例を適用したカバーとケースとのネジ締結
部周辺の拡大断面図である。
【0016】このECUは、電子回路部品を搭載したプ
リント基板1と、このプリント基板1を密閉するケース
体2とからなる。このケース体2はプリント基板1を包
囲、保持するケース21とこのケース21の上下開口を
覆う一対の同一形状のカバー22とからなる。プリント
基板1はこのケース21に載置されており、更にネジ
(不図示)によりプリント基板1はケース21に締着さ
れる。
【0017】カバー22は、本発明上では図1および図
2に示すように、例えば厚さ約1mm、一辺が約150
mmのアルミニウムを素材とした平板の形状であり、中
央部には平坦部22aを有する。なお、カバー22の形
状は平板形状に限定されない。カバー22の平坦部22
aの周囲には、ケース21との締着時にはケース21の
上下開口面と当接する段差縁22b(カバー22の端
部)が、カバー22の周縁部全周にわたって形成されて
いる。この段差縁22bを設けることで、カバー22の
強度が高まる等の効果がある。
【0018】またカバー22の段差縁22bの裏主面2
2d(カバーの端部)上の四隅に、ケース21開口部上
のザグリ穴21aおよびメネジ部21bに対応した位置
に形成された、ケース21との位置決め定置用の複数の
互いに略等しい高さを有する4個の円筒状打ち出し部
(突起部)22cを備え、これらはプレスにより一体成
形することができる。カバー22を鉛直方向に重ね合わ
せた際、カバー22の段差縁22bの裏主面22dが、
隣接、当接するカバー22の円筒状打ち出し部22cの
大半を収納し得ないように、この円筒状打ち出し部22
cは形成される。またカバー22の四隅に略等しい高さ
の円筒状打ち出し部22cを設けることにより、カバー
22は平地を円筒状打ち出し部22cの4点で支えるの
で、平地にカバー22を置いたときにぐらつくことがな
く安定する。
【0019】この段差縁22b上の円筒状打ち出し部2
2cの、ケース21のメネジ部21bに対応した位置に
形成された締着用穴部22iが形成され、ネジ(固定部
材)23をこの締着用穴部22iとメネジ部21bとを
通すことによりケース21とカバー22とは締着され
る。もし、締着用穴部22iと打ち出し部22cを共用
しない場合は、締着用穴部22iを作成する工程と打ち
出し部22cを作成する工程との2工程を必要とする
が、このように、共用する場合は締着用穴部22iと打
ち出し部22cの作成が1工程で済むため生産性が向上
する。また締着用穴部22iと打ち出し部22cを共用
すると、ケース21とカバー22とのネジ締め時に打ち
出し部22cがケース21のザグリ穴21aに収まる
際、ケース21とカバー22とのネジ締めの位置が固定
されるため、ネジ締めする際の締着用穴部の位置決めが
容易になる。
【0020】またカバー22には、平坦部22aから段
差縁22b全体にわたって続いて絞り部(斜面)22h
が形成されている。このカバー22の絞り部22hの四
隅は、締着用穴部22i周辺部分が円形上に広く形成さ
れているカバー22の段差縁22bの形状に合わせて形
成されている。このようにカバー22の締着用穴部22
i周辺部分の段差縁22bを広く形成することで、段積
みの際カバー22は隣接するカバー22の円筒状打ち出
し部22cと当接しやすくなるので、段積みの際の隣接
するカバー22の円筒状打ち出し部22cとの位置決め
が容易となる。また広く形成された段差縁22bの形状
に合わせて形成された絞り部22hは、このカバー22
の強度をより高める。
【0021】ケース21は、本発明では例えばアルミニ
ウムのダイカスト鋳造により成形された、図1に示すよ
うな両端開口の四角枠である。このケース21の上下開
口部の四隅には図2に示すようにカバー22定置用のザ
グリ穴21aと、これに連続して形成されたカバー22
締着用のメネジ部21bとが、上下合わせて8個形成さ
れている。本実施例では円筒状打ち出し部22cは、カ
バー22をケース21に組付けた状態ではザグリ穴21
aの内部に挿入されるように形成されている。このため
この組付けた状態では円筒状打ち出し部22cは表面に
現れなくなり、美観を損なうことがない。
【0022】以上説明したように本発明の第1実施例
は、平坦部22aの周縁部の全周にわたって形成された
段差縁22bの裏主面22d上に、ケース21との位置
決め定置用の複数の互いに略等しい高さを有する円筒状
打ち出し部22cを設けたものである。なお、上述の実
施例ではカバー22の材質を金属としたが、金属に限定
されないことは当然であり、例えば樹脂で構成してもよ
い。
【0023】また上述の実施例の円筒状打ち出し部22
cは、形状、製造方法を特に問わないので、ザグリ穴2
1aに納まれば例えば打ち抜きで突起部を作ってもよ
く、またカバー22とケース21の止着方法は締着に限
らず、例えば鋲着でもよい。次に本発明の第2実施例を
適用したECUを、図4から図6を参照して説明する。
【0024】図4は本発明の第2実施例を適用したEC
Uの分解斜視図、図5は図4のカバーの裏主面図、図6
は図5に示されるカバーのA−A線における拡大断面図
である。カバー22は、図4から図6に示すように、ケ
ース21に締着するためのネジ穴22i周辺部より続く
絞り部22h上に、平坦部22aの裏主面22e側から
表主面22f側へ向かうとともに、平坦部22a側から
段差縁22b側へ向かって略半円筒状に突きだすように
形成された複数の打ち出し部(突起部)22gを備え
る。この打ち出し部22gは、このカバー22とプレス
により一体成形されると、1工程で済むため生産性が向
上する。
【0025】このように、絞り部22h上に打ち出し部
22gが形成されることによりカバー22の平坦部22
aのたわみ強度が増加する。特にこのように、広くなっ
ている締着用ネジ穴22iの周辺部より続く絞り部22
h上に、この打ち出し部22gを設けることでカバー2
2の四隅の強度がより高くなるとともに、このカバー2
2の段積みの際、隣接するカバー22と4点で接するの
で安定する。
【0026】なお、打ち出し部22gは絞り部22cの
絞り角度をθ1 、打ち出し部22gの打ち出し角度をθ
2 とするとθ1 <90°、θ2 <90°、θ1 ≠θ2 の
範囲で形成されている。上述の実施例に示すようにθ2
>θ1 のとき、このようなカバー22を多数積み上げた
場合には、図9中(b)の重ね合わせた状態の2枚のカ
バー22(以降、2枚のカバー22やその部分のうち、
上のカバー22のほうに(上)を、下のカバー22のほ
うに(下)を付けて表す)を表した概念図に示すよう
に、各カバー22は打ち出し部22g(上)、(下)の
みが重なり接触して、その場所以外の平坦部22a
(上)、(下)や絞り部22h(上)、(下)などは接
触しない。つまり、打ち出し部22g(上)、(下)以
外のカバー22(上)、(下)間にカバー22の板厚に
略相当するスペースδが生じるため、カバー22同士が
完全に密着することがなく、個別剥離が確実に実施でき
る。この場合、カバー22は打ち出し部22g同士で4
点で部分的に重なり合うために積み上げても崩れない。
【0027】逆に上述の実施例にないθ2 <θ1 の範囲
でも、カバー22を積み上げた場合、各カバー22の打
ち出し部22g同士が接触することがないので、カバー
22同士は完全に密着しない。そのためカバー22は、
その段積みから剥離しやすくなる。上述以外の角度範囲
の場合、θ2 、θ1 >90°の範囲では剥離作用を有す
るものの打ち出し部22gの成形が困難であり、可能な
場合でも一工程での成形は不可能であるためその製作に
は相当のコストアップを要する。また特許請求の範囲に
ないθ1 =θ2 の場合はカバー22同士が密着しやすく
なるため、個別剥離がしにくくなる恐れがある。このた
めθ1 <90°、θ2 <90°、θ1 ≠θ2の範囲で形
成されるのが望ましい。
【0028】なお打ち出し部22gの形状は本実施例で
は略半円筒形状としたが、略半円筒形状に限定されない
ことは当然であり、例えば略三角柱形状等で構成しても
よい。上述の実施例では、カバー22の材質を金属とし
たが、金属に限定されないことは当然であり、例えば樹
脂等で構成してもよい。上述の実施例の打ち出し部22
gは製造方法を特に問わないし、例えば打ち抜きで打ち
出し部22gを作ってもよく、またカバーとケースの止
着方法は締着に限らず、例えば鋲着でもよい。
【0029】以上説明したように、本発明の第2実施例
は、平坦部22aの周縁部の全周にわたって形成された
段差縁22bより続く絞り部22h上に、略半円筒状に
突き出し形成された複数の打ち出し部22gを設けたも
のである。図10はカバーの組付け工程の様子を表した
図である。プリント基板1が締着されたケース21はイ
ンタバル運転されるベルトコンベア3により移送され
る。このベルトコンベア3に近接して剥離機4が配設さ
れている。この剥離機4はカバー22の上方を通って水
平に延び、ベルトコンベア3上に達する固定ガイド41
を備え、固定ガイド41の下面には下端に吸盤42をも
つ可動アーム43が保持されている。可動アーム43は
剥離機4の駆動機構(不図示)によりカバー22の段積
みの上面に下降して最上端のカバー22を一枚吸着し、
その後、上昇、コンベア3の上方への水平移動、ケース
21の上への下降、吸盤42からの空気の吹き出しによ
るカバー22の落下を順次行い、作業者がカバー22を
ケース21に締着する。よってこのカバー22の組付け
の際、カバー22を段積みより最上端の1枚を剥離する
必要性が出てくる。
【0030】次に本発明の第1実施例と第2実施例とに
おけるこのカバー22の段積みの様子を図7から図9を
用いて説明する。従来の樹脂フィルム22kを使用して
いないカバー22を段積みに重ねた場合、図7に示すご
とく、カバー22はその平滑性のために互いに密着する
ため、一枚ずつ剥離することは困難であった。
【0031】本発明の第1実施例を採用したカバー22
は、図8に示す如く、このカバー22を鉛直方向に重ね
合わせた際の円筒状打ち出し部22cの反対側の面がこ
の円筒状打ち出し部22cの大半を収納し得ない形状に
形成されているため、円筒状打ち出し部22cの高さに
概略相当する分だけ、重ね合わせたカバー22同士は離
反する。
【0032】また、本発明の第2実施例を採用した、上
述のθ2 >θ1 の範囲のカバー22は、図9中(b)の
2枚のカバー22を重ねた状態を表した概念図に示すご
とく打ち出し部22g(上)、(下)が隣接するカバー
22(上)、(下)間の密着を防ぎ、各カバー22間に
略等しく板厚δの隙間を生じるため、積み重ねた状態か
らのカバー22の剥離が容易となる。θ2 <θ1 の範囲
でもこの段積みのカバー22同士が完全に密着しないの
で、図9中(a)に示す如く積み重ねた状態からの剥離
が容易になる。
【0033】よって本発明の第1実施例を採用したカバ
ー22は、円筒状打ち出し部22cが隣接するカバー2
2間の密着を防ぎ、また、本発明の第2実施例を採用し
たカバー22は、打ち出し部22gが隣接するカバー2
2間の密着を防ぐため、積み重ねた状態からのカバー2
2の剥離が容易となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子制御機器が内蔵されたケースの開口部を覆うカバーを
有する電子制御機器用ケース体において、カバーが積み
上げられた状態からでも、互いに密着することなくカバ
ーを剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用したECUの分解斜
視図
【図2】図1のカバーとケースのネジ締結部周辺の拡大
断面図
【図3】従来のカバーの裏主面図
【図4】本発明の第2実施例を適用したECUの分解斜
視図
【図5】図4のカバーの裏主面図
【図6】図5中のA−A線における拡大断面図
【図7】従来の樹脂フィルムを使用していないカバーの
段積みを表した図
【図8】本発明の第1実施例を適用したカバーの段積み
を表した図
【図9】本発明の第2実施例を適用したカバーの段積み
を表した図
【図10】本発明を適用したカバーの組付け工程の様子
を表した図
【符号の説明】
1 プリント基板 2 ケース体 3 ベルトコンベア 4 剥離機 21 ケース 21a ザグリ穴 21b メネジ部 22 カバー 22a 平坦部 22b 段差縁 22c 第1実施例における突起部(円筒状打ち出し
部) 22d 段差縁22bの裏主面 22e 平坦部22aの裏主面 22f 平坦部22aの表主面 22g 第2実施例における突起部(打ち出し部) 22h 絞り部 22i カバーの締着用穴部 22j 両面テープ 22k 樹脂フィルム 23 ネジ 41 固定ガイド 42 吸盤 43 可動アーム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子制御機器が内蔵されたケースの開口部
    を覆うカバーに対し、その一方の面上に突起部を形成す
    るとともに、このカバーを鉛直方向に重ね合わせた際の
    前記突起部に対する鉛直方向反対側の面がこの突起部の
    大半を収納し得ない形状になっており、前記突起部の鉛
    直方向の高さに概略相当する分だけ、重ね合わせたカバ
    ー同士を離反可能としたことを特徴とする電子制御機器
    用ケース体。
  2. 【請求項2】電子制御機器が内蔵されたケースの開口部
    を覆うカバーが、ケースと向かい合う面を下に水平面上
    に置かれたとき、ケースの開口部を覆う際ケースに当接
    する端部の高さと中央部の高さとが異なるように構成さ
    れているものである電子制御機器用ケース体において、
    前記カバーの端部上に突起部を形成するとともに、この
    カバーを鉛直方向に重ね合わせた際の前記突起部に対す
    る鉛直方向反対側の面がこの突起部の大半を収納し得な
    い形状になっており、前記突起部の鉛直方向の高さに概
    略相当する分だけ、重ね合わせたカバー同士を離反可能
    としたことを特徴とする電子制御機器用ケース体。
  3. 【請求項3】前記電子制御機器用ケース体は、概略直方
    体形状であり、前記カバーの端部は、略等しい幅でカバ
    ー全周にわたって形成されているとともに、前記突起部
    周辺部分の幅がそれ以外の部分に比べ広くなっているこ
    とを特徴とする請求項2記載の電子制御機器用ケース
    体。
  4. 【請求項4】前記カバーの端部にカバーを貫通する穴部
    と前記ケースの開口部に穴部とがそれぞれ形成され、こ
    れらの穴部は、それぞれ前記カバーがケースの開口部を
    覆う際、重なり合う位置に形成されていて、カバーとケ
    ースとを固定する固定部材を挿入するためのものであ
    り、前記カバーに形成された穴部は、前記カバーの端部
    の広くなっている部分に形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の電子制御機器用ケース体。
  5. 【請求項5】前記突起部は前記カバーの端部におけるケ
    ースとの当接面側に形成されており、この当接面に対し
    略垂直な側面を有するものであり、前記ケースの開口部
    には、前記カバーがケースの開口部を覆う際、前記突起
    部を収納するように穴部が形成されていることを特徴と
    する請求項2ないし4の少なくともいずれか1つに記載
    の電子制御機器用ケース体。
  6. 【請求項6】前記カバーの穴部は、前記突起部に形成さ
    れており、前記ケースに形成された固定部材を挿入する
    ための穴部と前記突起部を収納するための穴部とが、ケ
    ース開口部上の同一の位置に形成されていることを特徴
    とする請求項5記載の電子制御機器用ケース体。
  7. 【請求項7】前記カバー上の穴部および前記ケース上の
    穴部は前記ケースと前記カバーとのそれぞれの四隅に形
    成されていることを特徴とする請求項3および6記載の
    電子制御機器用ケース体。
  8. 【請求項8】電子制御機器が内蔵されたケースの開口部
    を覆うカバーが、ケースと向かい合う面を下に水平面上
    に置かれたとき、ケースの開口部を覆う際ケースに当接
    する端部の高さと中央部の高さとが異なるように構成さ
    れているものである電子制御機器用ケース体において、
    前記カバーの端部より中央部にかけて連続して斜面が形
    成されており、この斜面上に、この斜面の傾きと異なる
    傾きの面を有する突起部を備えることを特徴とする電子
    制御機器用ケース体。
  9. 【請求項9】前記カバーの端部は略等しい幅でカバーの
    全周にわたって形成されているとともに、前記カバーの
    端部にカバーを貫通する穴部と前記ケースの開口部に穴
    部とがそれぞれ形成され、これら穴部は、それぞれ前記
    カバーがケースの開口部を覆う際、カバーとケースとを
    固定する固定部材を挿入するために重なり合う位置に形
    成されていて、前記カバーに形成された穴部の周辺部分
    の端部は、それ以外の部分に比べ広く形成され、この広
    くなっている端部より中央部にかけて続く斜面上に前記
    突起部を備えることを特徴とする請求項8記載の電子制
    御機器用ケース体。
  10. 【請求項10】前記突起部は、その突起部の備えつけら
    れている斜面に比べて急な傾きの面を有することを特徴
    とする請求項8および9記載の電子制御機器用ケース
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019046894A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社ケーヒン 電子制御装置

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