JPH07122328B2 - 木質防振床板 - Google Patents

木質防振床板

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JPH07122328B2
JPH07122328B2 JP12451290A JP12451290A JPH07122328B2 JP H07122328 B2 JPH07122328 B2 JP H07122328B2 JP 12451290 A JP12451290 A JP 12451290A JP 12451290 A JP12451290 A JP 12451290A JP H07122328 B2 JPH07122328 B2 JP H07122328B2
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wooden
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floor
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一誠 荒木
力 大川
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は住宅等の建築物の床材として床面を形成する床
板に関し、とくに軽量床衝撃音の特定周波数成分を低減
する木質防振床板に関するものである。
(従来の技術) 従来、床衝撃音を低減する木質防振床板として、例えば
実開平1−159048号公報に記載された木質防振床材が知
られている。この木質防振床材は、木質化粧板と切溝を
有する下地合板との間にゴム、樹脂、アスファルト等か
らなる可撓性シートが挾着され、下地合板の裏面に発泡
樹脂、繊維等からなる緩衝板が積層されたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、かかる従来の木質防振床材は未だ軽量床
衝撃音に対する遮音性能が十分なものではなく、とくに
最近の社会的要求であるより高度な遮音性能(JIS−A
−1418による遮音等級LL−45)を満足させるため、床板
を構成する材料や積層順序を変えても、遮音等級の決定
に重要な周波数125Hz、250Hzおよび500Hzにおいて、あ
る周波数の遮音性能は改善できても残りの他の周波数に
おける床衝撃音レベルがかえって増大し、全体的に遮音
等級を改善するには至らなかった。
ここにおいて、材料や積層順序を変えずに居住時の床安
定性を保持したまま、遮音等級を改善するためには、問
題となる特定周波数(125Hz、250Hzおよび500Hz)にお
ける床衝撃音レベルのバランスを微妙に制御し、全体的
に床衝撃音レベルを引き下げることのできる木質床板の
開発が必要となった。
本発明はかかる現状に鑑み、他の周波数例えば250Hz、5
00Hzのレベルを劣化させずに、とくに減衰させにくい周
波数125Hzにおける床衝撃音レベルを減衰させ、床面安
定性のより高度な遮音性能(LL−45等級)を有する木質
防振床板を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明木質防振床板は、軽量
床衝撃加振時の周波数250Hzと500Hzにおける遮音性能を
LL−45等級に保ちつつ、周波数125Hzにおける床衝撃音
レベルを減衰させたものである。すなわち、本発明木質
防振床板は、木質基板の裏面に緩衝板が貼着され、基板
は裏面に複数の切溝が所定間隔をおいて設けられ、基板
と緩衝板との間において上記切溝間に板片状又は小塊状
の錘が装着されてなるものである。又、好ましくは木質
基板が中間にゴム、樹脂等からなる軟質シートが挿入さ
れた積層板となされたり、木質基板と緩衝板との間に発
泡樹脂シートが基板裏面に密着して設けられたり、錘が
木質基板裏面又は基板裏面の発泡樹脂シートと部分的に
密着されたものである。
(作用) 本発明によれば、上部からの軽量床衝撃加振によって木
質基板が起振され、切溝間のほぼ中央部が振動の腹部と
なる。この腹部に相当する部分に錘が装着されているこ
とから、木質基板の固有振動数が低減に移行し、振動、
振幅も低減され、特定周波数この場合125Hzにおける床
衝撃音レベルのみを大きく減衰せしめることができ、し
かも他の周波数の床衝撃音レベルを押し上げることな
く、緩衝板へ伝播する床衝撃エネルギーが抑制される。
緩衝板の緩衝作用により、伝播した床衝撃エネルギーが
吸収され、床衝撃音の伝達が阻止される。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
図面において、(1)は木質基板であって、合板、パー
ティクルボード等が使用される。木質基板(1)は第1
図の如く木質板単体となされていてもよいし、第3図の
如く表面化粧板(2)と下地板(3)の2枚の木質板間
に軟質シート(4)が挿入された積層板となされていて
もよい。軟質シート(4)としては軟質ゴム、発泡ゴ
ム、軟質発泡樹脂、制振樹脂、粗目布引き軟質発泡ゴム
等からなるシートが使用される。この軟質シート(4)
は基板(1)に複数層設けられていてもよい。又、軟質
シート(4)が存在する場合には緩衝作用が大となり好
ましい。
木質基板(1)は一般に厚み8〜15mmの細長板(例えば
幅75mm、長さ900mm)となされ、裏面に複数の切溝
(5)が所定間隔をおいて設けられている。切溝(5)
は、一般に幅1〜2mmとなされ、例えば第1図〜第2図
の場合、基板(1)の幅方向に延びる溝となされ、基板
(1)の長さ方向に小ピッチ(例えば10mmピッチ)で複
数本設けられた切溝群(5)′が基板(1)の長さ方向
に所定間隔(例えば約70mm)をおいて設けられている。
又、第3図〜第4図の場合には、基板(1)の幅方向に
延びる溝となされ、単一溝が基板(1)の長さ方向に所
定ピッチ(例えば50mmピッチ)で設けられている。又、
第5図や第6図の如く、上記第3図〜第4図のものにさ
らに基板(1)の長さ方向に沿う切溝(5)が設けられ
ていてもよい。一般に切溝(5)は基板(1)が木質板
単体からなる場合に上記切溝群(5)′が並設され、基
板(1)が軟質シート(4)を含む積層板の場合に単一
溝が並設されているが、必ずしもこれに限定されない。
上記切溝群や単一溝は一般に基板(1)の厚みや構成に
よって長さ方向に30〜200mmピッチで設けられる。な
お、切溝(5)は貫通型あるいは半貫通型のスリットと
なされ、その断面形状はV形状、U形状、逆V形状等適
宜形状となされればよい。
(6)は発泡樹脂シートであって、木質基板(1)の裏
面に密着して設けられている。発泡樹脂シート(6)と
しては、可塑剤入り発泡樹脂シート、高比重物質入り発
泡樹脂シート等が使用され、一般に厚み0.5〜2mmとなさ
れている。この発泡樹脂シート(6)は存在していると
遮音性能が向上し好ましいが、必ずしもなくともよい。
(7)は板片状又は小塊状の錘であって、木質基板
(1)の裏面側の切溝(5)間に装着されている。錘
(7)は、具体的には上記切溝(5)が第1図の如く切
溝群(5)′が並設されて設けられている場合には、軽
量床衝撃加振時の基板(1)の振動の腹部となる切溝群
(5)′間のほぼ中央部に装着され、切溝(5)が第3
図の如く単一溝が並設されて設けられている場合には、
振動の腹部となる単一溝間のほぼ中央部に装着されてい
る。又、錘(7)は上記第1図、第3図あるいは第5図
の如く基板(1)の長さ方向に一列状に装着されてもよ
いし、第6図の如く千鳥状に装着されてもよく、あるい
は又基板(1)中間の軟質シート(4)下部にも装着さ
れてもよい。錘(7)と基板(1)裏面又は基板(1)
裏面の発泡樹脂シート(6)とは部分的に密着して貼着
されていると、その効果が有効に発揮でき好ましい。一
般に上記部分的に密着させる方法として、錘(7)を平
板片にエンボス加工を施したり、シワをつけたりして表
面凹凸状板片としたり、あるいは平板片の錘(7)の貼
着面の一部に離型紙片、軟質発泡樹脂シートを設けて密
着する部分を制限する方法等が採用される。
錘(7)としては、一般に鉛板が使用されるが、他の金
属板、遮音シート等金属混入樹脂シート、無機質板片等
のほか、板状あるいは小塊状の重量のある材料が使用さ
れればよい。錘(7)の形状は四角形、円形、多角形、
その他異形等適宜形状の板片状や小塊状となされておれ
ばよい。錘(7)の重量や大きさは、錘(7)の材質、
木質基板(1)の厚み、切溝(5)の深さや間隔あるい
は後述する緩衝板(8)によって異なるが、板片状の場
合一般に重量は1個当り3〜30g、大きさは厚み0.3〜2m
mで切溝(5)間に装着しうる寸法のものが使用され
る。又、小塊状の場合は1個当り直径2〜5mmのものが
1箇所に10〜20個程度基板(1)下面に打込み装着され
る。
緩衝板(8)は木質基板(1)の裏面に発泡樹脂シート
(6)、錘(7)を介して貼着されている。緩衝板
(8)としては繊維、発泡樹脂、軟質ゴム、立体網状体
等の単一あるいはこれら複合材料からなる板が使用され
る。緩衝板(8)の表裏面は平滑となされていてもよい
し、凹凸や切れ目が設けられていてもよい。緩衝板
(8)の厚みは材質、バネ定数によって異なるが、一般
に3〜15mmのものが使用される。
本発明木質防振床板は細長板単体となされて使用されて
もよいし、第7図や第8図の如く複数並列しても組合わ
されて使用されてもよい。又、本発明木質防振床板は一
般に予め積層一体化されて施工されるが、施工現場にお
いて各層を別々に積層組立てされてもよい。
第9図及び第10図は本発明木質防振床板の軽量床衝撃音
レベル(JIS−A−1418、コンクリートスラブ床厚150m
m、面積10m2)を示すグラフである。
第9図の場合は、第1図〜第2図に示す床板に関し、木
質基板として厚み10mm、幅75mm、長さ900mmのものを使
用し、切溝は深さ5mm、幅1.5mmの半貫通型のものを10mm
ピッチで5本1組の切溝群とし、切溝群間の間隔は約70
mm、錘として厚み1mmの50mm平方の鉛板を使用し、緩衝
板の厚みを5mmとし、この床板を並列に並べて600mm×90
0mmの供試体とし、直下階における軽量床衝撃音レベル
の測定結果を実線で示した。比較として上記錘だけがな
い場合の結果を破線で示した。
第10図の場合は、第3図〜第4図に示す床板に関し、木
質基板として、厚み2.5mmの表面化粧板、厚み1mmの軟質
シート、厚み5.5mmの下地板が積層された厚み9mm、幅75
mm、長さ900mmのものを使用し、切溝は深さ5.5mm、幅1.
5mmの貫通型のものを50mmピッチで設け、錘として厚み
0.5mmの30mm平方の鉛板を使用し、緩衝板の厚みを5mmと
し、この床板を並列に並べて600mm×900mmの供試体と
し、直下階における軽量床衝撃音レベルの測定結果を実
線で示した。比較として上記錘だけがない場合の結果を
破線で示した。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明木質防振床板は、木質基板の
裏面に緩衝板が貼着され、基板の裏面に複数の切溝が所
定間隔をおいて設けられ、基板と緩衝板との間において
上記切溝間に板片状又は小塊状の錘が装着されているの
で、床面安定性を損なうことなく、床面歩行時の快適感
を保持しつつ、従来の様に床板を構成する材料などの手
直しでは得られなかった、減衰させにくい125Hz時の床
衝撃音レベルを大きく減衰させ、しかも他の周波数の床
衝撃音レベルを劣化させず、全体的にバランスよく遮音
等級を改善することが可能となる。
さらに、木質基板が中間にゴム、樹脂等からなる軟質シ
ートが挿入された積層板となっている場合、また木質基
板と緩衝板との間に発泡樹脂シートが基板裏面に密着し
て設けられている場合には、上述の錘による作用効果が
一層促進せられ、JIS遮音等級LL−45をクリヤーする高
度な遮音性能を有する薄型の木質防振床板を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明木質防振床板の一実施例を示す一部切欠
斜視図、第2図は同一部切欠断面図、第3図は本発明木
質防振床板の他の実施例を示す一部切欠斜視図、第4図
は同一部切欠断面図、第5図、第6図は本発明における
切溝と錘の配置例を示す説明図、第7図、第8図は本発
明木質防振床板の使用例を示す平面図、第9図、第10図
は本発明木質防振床板の遮音性能を示すグラフである。 1…木質基板、2…表面化粧板、3…下地板、4…軟質
シート、5…切溝、5′…切溝群、6…発泡樹脂シー
ト、7…錘、8…緩衝板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質基板の裏面に緩衝板が貼着され、基板
    は裏面に複数の切溝が所定間隔をおいて設けられ、基板
    と緩衝板との間において上記切溝間に板片状又は小塊状
    の錘が装着されてなる木質防振床板。
  2. 【請求項2】木質基板が中間にゴム、樹脂等からなる軟
    質シートが挿入された積層板となされた請求項1記載の
    木質防振床板。
  3. 【請求項3】木質基板と緩衝板との間に発泡樹脂シート
    が基板裏面に密着して設けられた請求項1又は請求項2
    記載の木質防振床板。
  4. 【請求項4】錘が木質基板裏面又は基板裏面の発泡樹脂
    シートと部分的に密着された請求項1又は請求項2又は
    請求項3記載の木質防振床板。
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JP3363856B2 (ja) 1998-12-17 2003-01-08 キヤノン株式会社 正帯電性トナー、画像形成方法及び画像形成装置
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