JPH07122278A - 熱電池 - Google Patents
熱電池Info
- Publication number
- JPH07122278A JPH07122278A JP27010893A JP27010893A JPH07122278A JP H07122278 A JPH07122278 A JP H07122278A JP 27010893 A JP27010893 A JP 27010893A JP 27010893 A JP27010893 A JP 27010893A JP H07122278 A JPH07122278 A JP H07122278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone rubber
- battery
- thermal
- thermal battery
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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-
- Y02E60/12—
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- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作動中の変形が少なく、且つ断熱性に優れた
熱電池を提供することを目的とするものである。 【構成】 複数個の熱電池をガラスマイクロバルーンを
混入したシリコーンゴムにてモールドしたことを特徴と
する熱電池とすることにより、上記目的を達成できる。
熱電池を提供することを目的とするものである。 【構成】 複数個の熱電池をガラスマイクロバルーンを
混入したシリコーンゴムにてモールドしたことを特徴と
する熱電池とすることにより、上記目的を達成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させることにより電解質を溶融させ、イオン伝導度を
高めて電気エネルギーを取り出すようにした電池であ
り、電池内圧に対する強度確保および複数セルの積層に
適しているという観点から、一般的に円筒形の形状がと
られる。
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させることにより電解質を溶融させ、イオン伝導度を
高めて電気エネルギーを取り出すようにした電池であ
り、電池内圧に対する強度確保および複数セルの積層に
適しているという観点から、一般的に円筒形の形状がと
られる。
【0003】近年、飛翔体の動力用として、高出力かつ
軽量の熱電池が要求されている。高出力の用途に対する
熱電池の構造としては、1個の電池で高出力を得る方
式、複数個の熱電池を組み合わせて高出力を得る方式の
2種類が代表的であるが、種々の用途への対応が容易で
あるという観点から、後者の方式が比較的多く用いられ
ている。
軽量の熱電池が要求されている。高出力の用途に対する
熱電池の構造としては、1個の電池で高出力を得る方
式、複数個の熱電池を組み合わせて高出力を得る方式の
2種類が代表的であるが、種々の用途への対応が容易で
あるという観点から、後者の方式が比較的多く用いられ
ている。
【0004】複数個の熱電池を組み合わせる場合、円筒
状であるが故に図1に示すように、個々の電池間の空隙
を比較的熱に強いシリコーンゴム等でモールドすること
になるが、作動中の熱電池の表面温度は300℃近くま
で上昇するため、比較的熱に強いシリコーンゴムといえ
ども時間が経過すると軟化あるいは変形し、組み込んだ
個々の熱電池が脱落するなどの問題点があるため、複雑
な固定方法を取ることを余儀なくされていた。また、セ
ラミックファイバーなどの断熱材に比べて熱伝導が良い
ため熱電池の断熱という面からも問題があった。
状であるが故に図1に示すように、個々の電池間の空隙
を比較的熱に強いシリコーンゴム等でモールドすること
になるが、作動中の熱電池の表面温度は300℃近くま
で上昇するため、比較的熱に強いシリコーンゴムといえ
ども時間が経過すると軟化あるいは変形し、組み込んだ
個々の熱電池が脱落するなどの問題点があるため、複雑
な固定方法を取ることを余儀なくされていた。また、セ
ラミックファイバーなどの断熱材に比べて熱伝導が良い
ため熱電池の断熱という面からも問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の熱電池の問題点を解決して、作動中の変形が少な
く、かつ断熱性に優れた熱電池を提供することを目的と
するものである。
来の熱電池の問題点を解決して、作動中の変形が少な
く、かつ断熱性に優れた熱電池を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、複数個の熱電池のモールド材として、予
め所定量のガラスマイクロバルーンと共に混合したシリ
コーンゴムを用いるものである。ガラスマイクロバルー
ンの混合比率が高くなるにつれて、シリコーンゴムの流
動性が失われモールドが困難になるので、ガラスマイク
ロバルーンの混合比率は重量比でシリコーンゴムの50
%以下にすることが望ましい。
決するために、複数個の熱電池のモールド材として、予
め所定量のガラスマイクロバルーンと共に混合したシリ
コーンゴムを用いるものである。ガラスマイクロバルー
ンの混合比率が高くなるにつれて、シリコーンゴムの流
動性が失われモールドが困難になるので、ガラスマイク
ロバルーンの混合比率は重量比でシリコーンゴムの50
%以下にすることが望ましい。
【0007】
【作用】本発明はモールド材として、ガラスマイクロバ
ルーンを混合したシリコーンゴムを使用することによ
り、熱電池が作動して電池の周囲温度が300℃近くま
で上昇しても、モールド材が変形することなく、かつ断
熱性が優れているので放電容量が向上する。
ルーンを混合したシリコーンゴムを使用することによ
り、熱電池が作動して電池の周囲温度が300℃近くま
で上昇しても、モールド材が変形することなく、かつ断
熱性が優れているので放電容量が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0009】図1は本発明の実施例に係る斜視図で、複
数個の熱電池1をガラスマイクロバルーンを混合したシ
リコーンゴム2にてモールドしたものである。なお、3
は外装である。
数個の熱電池1をガラスマイクロバルーンを混合したシ
リコーンゴム2にてモールドしたものである。なお、3
は外装である。
【0010】モールド材の調製は、先ずシリコーンゴム
の主剤と硬化剤を十分混合した後、重量比でシリコーン
ゴム2に対し、ガラスマイクロバルーン1の割合で、ガ
ラスマイクロバルーンの粉末を撹拌しながら徐々に加え
て行った。充分に混合後、組み合わせた熱電池の空隙に
この混合物を流し込み、硬化させた。なお、試験用に製
作した電池は表面温度をモニターするために予め熱電対
を貼り付けた後、モールド材を流し込んだ。モールド材
の硬化後、この電池を活性化したが、電池の表面温度が
300℃に達してもモールド材の変形や個々の熱電池の
脱落は認められなかった。
の主剤と硬化剤を十分混合した後、重量比でシリコーン
ゴム2に対し、ガラスマイクロバルーン1の割合で、ガ
ラスマイクロバルーンの粉末を撹拌しながら徐々に加え
て行った。充分に混合後、組み合わせた熱電池の空隙に
この混合物を流し込み、硬化させた。なお、試験用に製
作した電池は表面温度をモニターするために予め熱電対
を貼り付けた後、モールド材を流し込んだ。モールド材
の硬化後、この電池を活性化したが、電池の表面温度が
300℃に達してもモールド材の変形や個々の熱電池の
脱落は認められなかった。
【0011】次に本発明によるモールド材を使用した電
池Aと、従来のシリコーンゴムのみにてモールドした電
池Bの放電特性を比較した。ここではいずれも熱電池7
個をモールドし、各電池を並列に接続して出力を取り出
した。各電池とも素電池は12個直列とし、素電池はい
ずれも正極板に二硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化
リチウムの混合物、負極板にリチウム−シリコン合金を
使用した。図2に放電特性を示すが、本発明のモールド
材を使用した電池Aにおいて放電容量の向上が認められ
た。
池Aと、従来のシリコーンゴムのみにてモールドした電
池Bの放電特性を比較した。ここではいずれも熱電池7
個をモールドし、各電池を並列に接続して出力を取り出
した。各電池とも素電池は12個直列とし、素電池はい
ずれも正極板に二硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化
リチウムの混合物、負極板にリチウム−シリコン合金を
使用した。図2に放電特性を示すが、本発明のモールド
材を使用した電池Aにおいて放電容量の向上が認められ
た。
【0012】
【発明の効果】上記した如く、本発明は電池の温度が上
昇してもモールド材が軟化かつ変形しないため、組み合
わせて使用する熱電池のモールドにきわめて有用であ
る。また、混合によりモールド材の断熱性が良くなるの
で、放電容量の向上にきわめて有効である。
昇してもモールド材が軟化かつ変形しないため、組み合
わせて使用する熱電池のモールドにきわめて有用であ
る。また、混合によりモールド材の断熱性が良くなるの
で、放電容量の向上にきわめて有効である。
【図1】シリコーンゴムまたはシリコーンゴムとガラス
マイクロバルーンの混合物によりモールドした熱電池の
斜視図である。
マイクロバルーンの混合物によりモールドした熱電池の
斜視図である。
【図2】本発明電池と従来電池の放電電圧特性曲線の比
較を示した図である。
較を示した図である。
1 熱電池 2 モールド材 3 外装
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個の熱電池をガラスマイクロバルー
ンを混入したシリコーンゴムにてモールドしたことを特
徴とする熱電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27010893A JP3452146B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27010893A JP3452146B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122278A true JPH07122278A (ja) | 1995-05-12 |
JP3452146B2 JP3452146B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=17481653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27010893A Expired - Fee Related JP3452146B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3452146B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102567538B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2023-08-16 | 국방과학연구소 | 열전지 전극 및 이의 제조방법 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP27010893A patent/JP3452146B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102567538B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2023-08-16 | 국방과학연구소 | 열전지 전극 및 이의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3452146B2 (ja) | 2003-09-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |