JPH07122014B2 - 難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物

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JPH07122014B2
JPH07122014B2 JP62054338A JP5433887A JPH07122014B2 JP H07122014 B2 JPH07122014 B2 JP H07122014B2 JP 62054338 A JP62054338 A JP 62054338A JP 5433887 A JP5433887 A JP 5433887A JP H07122014 B2 JPH07122014 B2 JP H07122014B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物に係
り、特に耐光性および耐熱性を有し、かつ、実用成形
性、耐衝撃性の良好な難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組
成物に関するものである。
b.従来の技術 耐衝撃性ポリスチレン及びABS樹脂に代表されるゴム変
性スチレン系樹脂は、その優れた機械的性質、電気絶縁
性、成形加工性並びに成形外観性を有しているので、自
動車用部品、電気機器部品、建築用部材等の各種工業用
品として広範囲に使用されている。
しかしながら、前記ゴム変性スチレン系樹脂は易燃性で
あるため、その使用分野に制限がある。すなわち、ゴム
変性スチレン系樹脂は、近年特にその用途によって安全
性の面から燃焼性に関する各種法規制を受けており、そ
のため高度に難燃化されることが要求されている。
c.発明が解決しようとする問題点 一方、OA機器などの事務用機器などに使用されるゴム変
性スチレン系樹脂は、前記難燃化以外に、使用部品によ
っては比較的高温においても変形しない程度の耐熱性が
要求されており、しかも、これら機器の外装材としての
用途においては、窓から直射日光や室内の蛍光燈の光に
よる退色が最近特に問題とされ、優れた耐光性を有して
いることが必須の条件となっている。
このため、難燃性ゴム変性スチレン系樹脂は、難燃性は
もとより、優れた耐熱性及び耐光性を併せもつ多機能の
性能を有するものであることが要求されている。
したがって、ゴム変性スチレン系樹脂に高融点の難燃
剤、例えばハロゲン化ジフェニルエーテルを配合して難
燃化することが試みられているが、このような難燃剤を
使用すると難燃化並びに耐熱性は向上するが、その反面
で耐光性が極端に低下するといった新たな問題点が生ず
る。
また、ハロゲン化ビスフェノール型ポリカーボネートオ
リゴマーを難燃剤として配合した場合には、耐熱性及び
耐光性が向上するものの流動性が低下したり、配合剤の
分散性不良に基づく耐衝撃性の低下が生ずるといった問
題点があり、工業的に実用的な材料として使用すること
ができなかった。
さらに、ゴム変性スチレン系樹脂にハロゲン化ビスフェ
ノール型ポリカーボネートオリゴマーとテトラハロゲン
化ビスフェノール系化合物を特定の割合で配合した組成
物(特公昭60−54347号公報参照)が提案されている
が、該組成物はテトラハロゲン化ビスフェノール系化合
物のブルーミングの防止や耐熱性の向上を目的とするも
のであって、このような成分のみを配合したゴム変性ス
チレン系樹脂組成物では、高度な耐光性及び耐熱性を有
し、しかも実用的な成形性並びに耐衝撃性を有するゴム
変性スチレン系樹脂組成物とならず、このような性能を
要求される分野では未だ満足される材料ではなかった。
d.問題点を解決するための手段 本発明は上記の点に鑑みて、高度な耐光性及び耐熱性を
有し、しかも実用的な成形性並びに良好な耐衝撃性を有
する難燃性スチレン系樹脂組成物を提供しようと本発明
者等が鋭意検討した結果、ハロゲン化ビスフェノール型
ポリカーボネートオリゴマー成分とハロゲン化ビスフェ
ノール系化合物成分を特定の配合量及び配合比率で配合
し、さらに、特定割合のハロゲン化ポリオレフィン成分
を配合するすることによって、前記目的を達成し得ると
の知見を得て本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、(A)ゴム変性スチレン系樹脂成分10
0重量部に、(B)ハロゲン化ビスフェノール型ポリカ
ーボネートオリゴマー成分1〜25重量部、(C)ハロゲ
ン化ビスフェノール系化合物成分0.5〜25重量部および
(D)ハロゲン化ポリオレフィン成分0.5〜10重量部を
配合し、かつ、前記(B)成分と(C)成分の配合重量
比を(B)/(C)=97/3〜45/55としたことを特徴と
する難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物である。
e.発明の具体的説明 構成成分 (A)成分:ゴム変性スチレン系樹脂 本発明に用いられるゴム変性スチレン系樹脂成分{以
下、(A)成分という}としては、ゴム状重合体の存在
下にスチレン単量体及び必要に応じてシアン化ビニル単
量体ないしこれらと共重合可能な他の単量体を共重合し
て得られるものである。
上記(A)成分に使用されるゴム状重合体としては、例
えばポリブタジエン、ブタジエン・スチレン共重合体、
ポリイソプレンなどで代表されるジエン系ゴム状重合
体、及びエチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体、アクリル酸エステルを主体
としたアクリルゴム、イソブチレン・イソプレン共重合
体、ポリウレタンゴムなどを使用することができるが、
なかでもポリブタジエン、ブタジエン・スチレン共重合
体などのジエン系ゴム状重合体を使用することが好まし
く、また耐光性を向上する上ではエチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合
体、エチレン・ブテン共重合体などのエチレン・α−オ
レフィン系ゴム状共重合体を使用することが好ましい。
スチレン単量体としては特に制限するものではないが、
その一例としてスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、核ハロゲン置換スチレ
ン等がある。これらの中でも特にスチレン、α−メチル
スチレンが好ましい。
シアン化ビニル単量体としてはアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等がある。
上記単量体と共重合可能な単量体としてはアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステルなどが挙げられ、その具
体例としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等が挙
げられる。
さらに、アクリル酸、メタクリル酸、ジビニルベンゼン
に代表される非共役ジエン化合物、トリメチロールプロ
ポントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート等の多価アクリレート化合物などを、重合
工程や本発明の組成物の物性に影響を与えない範囲で適
宜使用することもできる。
上記に示した単量体及び化合物は、1種又は2種以上を
使用することができる。
(A)成分としてのゴム変性スチレン系樹脂の製造方法
としては、前記のゴム状重合体の存在下において、上記
の単量体及び化合物を一般に知られた乳化重合、懸濁重
合、溶液重合、バルク重合を行なって、グラフト共重合
体とし得ることができる。本発明の(A)成分として用
いる場合は、ゴムの不存在下で重合した共重合体の該グ
ラフト共重合体との組成物であってもよい。
これらゴム変性スチレン系樹脂の中でもスチレン単量体
とシアン化ビニル単量体を必須成分として重合したゴム
変性スチレン系樹脂を含有しているものが好ましい。さ
らに、上記成分に(メタ)アクリル酸エステルを加えて
重合した樹脂成分を含有する場合には、耐光性が良好と
なるので好ましい。
(B)成分:ハロゲン化ビスフェノール型ポリカーボネ
ートオリゴマー 本発明において用いられるハロゲン化ビスフェノール型
ポリカーボネートオリゴマー成分{(B)成分}として
は、通常、ハロゲン化ビスフェノール系化合物とホスゲ
ンとの反応によって得られるものなどであり、下記の一
般式(I)又は(II)で示される化合物がある。
ここで、式(I)または(II)中、Xはそれぞれ独立に
ClまたはBrであり、hもそれぞれ独立に1〜4の整数で
ある。lは繰返し単位で2〜50の整数である。m及びn
は繰返し単位で、2≦(m+n)≦50の整数が好まし
い。R1及びR2はそれぞれ独立に水素、低級アルキル基、
アルキルフェニル基及びフェニル基から選ばれたものを
示し、特に好ましくはアルキル基である。
これら化合物は単独で、または2種以上を混合して用い
ることができる。
これら化合物には、例えばテトラブロモビスフェノール
Aのポリカーボネートオリゴマー、テトラブロモビスフ
ェノールAとビスフェノールAとのポリカーボネートオ
リゴマー、あるいはテトラブロモビスフェノールSのポ
リカーボネートオリゴマー、テトラブロモビスフェノー
ルSとビスフェノールSとのポリカーボネートオリゴマ
ー、テトラブロモビスフェノールAとテトラブロモビス
フェノールSとのポリカーボネートオリゴマーなどがあ
る。なお、上記ポリカーボネートオリゴマーの両末端は
フェノール、ハロゲン化フェノール、アルキルフェノー
ルなどで封鎖してもよいし、フェノール性水酸基あるい
はカルボン酸基のままになっていてもよい。しかし耐光
性および熱安定性を向上する上で、両末端がフェノー
ル、ハロゲン化フェノール、アルキルフェノールである
ことが好ましく、特にアルキルフェノールであることが
好ましい。
上記ポリカーボネートオリゴマーは、一般にビスフェノ
ール系化合物、例えばビスフェノールAあるいはビスフ
ェノールSなどとホスゲンとの反応により製造される
が、ハロゲン化ビスフェノール系化合物を、重合条件お
よび触媒を調節しながら重合して末端封鎖のオリゴマー
を得るか、あるいはフェノール、ハロゲン化フェノー
ル、アルキルフェノールなどを末端停止剤として添加
し、これら末端停止剤とハロゲン化ビスフェノール系化
合物との反応により末端が封鎖されたオリゴマーを得る
ことができる。
なお、上記ビスフェノール系化合物とホスゲンとを反応
させる時に、非ハロゲン化ビスフェノール化合物、例え
ばビスフェノールAあるいはビスフェノールSなどを共
重合してもよい。
前記ハロゲン化ビスフェノール型ポリカーボネートオリ
ゴマーは、ゴム変性スチレン系樹脂100重量部に対して
1〜25重量部、好ましくは2〜20重量部、更に好ましく
は4〜20重量部配合される。前記配合量が1重量部より
少ないと十分な難燃性及び耐熱性が得られ難く、前記配
合量が25重量部を超えると流動性及び耐衝撃性が低下す
る。
(C)成分:ハロゲン化ビスフェノール系化合物 本発明において用いられるハロゲン化ビスフェノール系
化合物{(C)成分}としては、通常下記に示される一
般式(III)で示される化合物が用いられる。
式(III)中、Xはそれぞれ独立にClまたはBrであり、
iも独立に1〜4の整数である。Aはアルキレン基又は
スルホン基を示す。
なお、式(III)の化合物において、特に好ましい化合
物としてはテトラブロムビスフェノールA、テトラブロ
ムビスフェノールSがある。これらの化合物は単独、ま
たは2種以上を混合して用いることができる。
本発明の組成物における前記(C)成分の配合量は、
(A)成分100重量部に対し、0.5〜25重量部、好ましく
は0.5〜15重量部、更に好ましくは0.5〜10重量部、特に
好ましくは1〜4.5重量部であり、特に好ましい範囲で
配合した場合には、耐光性を極めて高いレベルに設定す
ることが可能である。
前記(C)成分の配合量が0.5重量部より少ないと十分
な流動性及び耐衝撃性が得られ難く、かつ、ポリカーボ
ネートオリゴマーとの十分な組合わせ効果が得られ難い
傾向がある。また、前記(C)成分の配合量が25重量部
を超えると、流動性及び耐衝撃性は上昇するが、耐光性
及び耐熱性の低下が大きいため良好な組成物とならな
い。
本発明において、上記(B)成分と(C)成分とを上述
した範囲でそれぞれ配合するに際しては、(B)成分と
(C)成分との配合比率(重量)が(B)/(C)=97
/3〜45/55、好ましくは95/5〜50/50、更に好ましくは93
/7〜60/40の範囲になるように配合することが重要であ
る。この配合比率の条件が満たされない場合には、本発
明の目的とする効果が得られ難い傾向にあり、良好な組
成物とならない。前記配合比率が(B)/(C)<45/5
5の場合は十分な耐光性および耐熱性を発揮することが
できない。
(D)成分:ハロゲン化ポリオレフィン 本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物においては、
(A)成分の前記ゴム変性スチレン系樹脂に(B)成分
および(C)成分を配合しただけでは難燃性、耐光性、
および耐衝撃性の向上を十分に図ることができず、更に
難燃性、耐光性および耐衝撃性を向上させるためには
(D)成分としてハロゲン化ポリオレフィンを配合する
ことが重要である。
本発明において用いられるハロゲン化ポリオレフィンと
しては、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、
臭素化ポリエチレン、塩素化エチレン・プロピレン共重
合体ながあるが、これらの中では塩素化ポリオレフィ
ン、特に塩素化ポリエチレンが好ましい。これらハロゲ
化ポリオレフィンの中のハロゲンの含有量は20〜50重量
%、特に25〜45重量%であることが好ましい。
上記ハロゲン化ポリオレフィンは、ゴム変性スチレン系
樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部、好ましくは0.5
〜8重量部の割合で使用される。上記ハロゲン化ポリオ
レフィンの配合量が0.5重量部より少ない量では十分な
難燃性、耐光性および耐衝撃性が得られ難い傾向があ
る。また、前記配合量が10重量部を超えると熱安定性が
悪くなり、耐熱性の低下が著しいので好ましくない。
(D)その他の成分 前記必須の配合成分の他に任意配合成分として難燃性の
相乗効果のある助剤を添加すると、より好ましい難燃効
果が得られ、前記(B)及び(C)成分の難燃剤の添加
量を減少させることもできる。このような助剤の具体的
な例として、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酸
化第二スズ、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、ホ
ウ酸亜鉛、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アンモニウ
ムなどを挙げることができるが、特に三酸化アンチモン
がよい。
前記三酸化アンチモンなどの助剤は、ゴム変性スチレン
系樹脂100重量部に対し0〜10重量部、好ましくは2〜
8重量部の量で配合することができる。該配合量が10重
量部を超えると、難燃助剤としての効果が平衡に達して
しまうだけでなく、該助剤が一般に耐衝撃性、機械的強
度を低下させるので、あまり多量に配合することは好ま
しくない。
さらに、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物には公
知の安定剤および滑剤などが使用できるが、安定剤とし
てホスファイト類、エポキシ化合物、有機スズ化合物、
ステアリン酸などを少量添加すると成形加工時の熱安定
性が一層向上する。また、滑剤として水添硬化ひまし
油、低分子ポリエチレン、シリコンオイルなどを少量添
加すると成形性が向上する。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物には、耐
熱性向上、剛性向上のため、ガラス繊維、アスベスト、
チタン酸カリ、セラミックファイバーなどの繊維物質や
タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、
酸化カルシウム、酸化アルミニウム、マイカ、ガラスビ
ーズ、ガラスフレークなどの充填剤を添加することもで
きる。その他、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフ
ェノン系化合物、サクシレート系化合物などの紫外線吸
収剤、ヒンダードフェノール系化合物などの酸化防止剤
や分散剤、発泡剤、着色剤などの公知の添加剤を加える
こともできる。
難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造 本発明の難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物は前記配
合成分を配合する以外は公知の樹脂組成物の製造方法と
なんら変ることなく製造することができる。
前記(A)〜(D)成分およびその他の必要とする添加
剤を、通常用いられるヘンシェル型ミキサー、タンブラ
ーなどによる混合および熱ロール、押出機、バンバリミ
キサーなどによる溶融混合により製造することができる
が、前記(A)成分中に(B)〜(C)成分を高濃度に
配合したマスターバッチを予め調製し、これを未配合の
(A)成分に配合する、いわゆるマスターバッチ方式で
混合することもできる。
本発明の難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物は引き続
き、押出成形、射出成形、圧縮成形などにより成形され
て成形品とされるが、これらの成形品は機械的性質のほ
か、難燃性、耐熱性、耐光性、実用成形性および耐衝撃
性にも優れており、表面外観も良好であるので、機械部
品、電気部品、自動車部品として極めて有用である。
f.実施例 以下実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、下記実施例及び比較例中の「部」および「%」は
それぞれ重量基準で示した。
また、得られた組成物についての各物性は次の方法によ
って評価した。
(1)燃焼試験 UL94に準拠。
試験片:1/8″×1/2″×5″および 1/16″×1/2″×5″ (2)衝撃試験 実用的な耐衝撃性を評価するため、受け皿(30mmφ)上
に置いた厚さ2.4mmの板に、円錐先端を有する12.7mm
φ、荷重10.56kgの打撃棒を50cmの高さから落下させて
落錘衝撃強度を測定した。
(3)流動性 実用的な加工性を評価するため、スパイラル金型(厚み
2mm×巾20mm、ゲート2×3mm)を用い、5oz射出成形機
にて成形温度220℃、射出圧力840kg/cm2の条件下で成形
した場合の流動長さ(cm)を求めた。
(4)耐熱性 ASTM D648に準拠。
試験片:1/2″×1/2″×5″ 荷 重:18.6kg/cm2 (5)耐光性 キセノンウエザーオーメーターを用い耐候試験100時間
(ブラックパネル温度63℃、雨なし)後の色差(ΔE)
を下式により算出した。
L0,a0,b0:耐光試験前の試験片の明度、赤色度、黄色度 L,a,b:耐光試験後の試験片の明度、赤色度、黄色度 耐光性はΔEが小さい程、良いものと判定する。
実施例1〜12および比較例1〜5 アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン共重合樹
脂であるJSR ABS 15(日本合成ゴム株式会社製ABS樹
脂)100重量部に対し、難燃剤(B成分)として下記構
造式の(B−1)、(B−2)および(B−3)を また、(C)成分として下記構造式の(C−1)および
(C−2)を用い、 さらに、塩素化ポリエチレン(塩素含有量35%)と三酸
化アンチモンとを第1表に示す割合で配合した。そして
さらに第1表に示す各組成物に、安定剤としてジブチル
錫マレートを0.5部、ステアリン酸を0.5部、滑剤として
水添硬化ひまし油0.5部とシリコーンオイル0.05部、及
び下記のオフィスグレーカラー2部を各々配合した。
オフィスグレーカラー (酸化チタン1.67部、ベンガラ0.01部、黄色焼成顔料0.
09部、カーボンブラック0.03部及びステアリン酸マグネ
シウム0.9部) そして、これらの配合物をヘンシェル型ミキサーにより
撹拌混合し、さらに50mmφベント付押出機により220℃
で溶融混練してペレット化した難燃性ゴム変性スチレン
系樹脂組成物を得た。
実施例13〜16 実施例1〜4において用いたJRS ABS 15の代わりにアク
リロニトリル−エチレン・プロピレンゴム−スチレン共
重合樹脂JSR AES 110(日本合成ゴム株式会社製AES樹
脂)を用いて同様に評価した。
評価結果を第1表に示す。
実施例17 実施例1において用いたJSR ABS 15の代わりにアクリロ
ニトリル−エチレン・プロピレンゴム−スチレン共重合
樹脂JSR AES 110(日本合成ゴム株式会社製AES樹脂)と
メチルメタクリレート・スチレン・アクリロニトリル共
重合体(MSA)(メチルメタクリレート/スチレン/ア
クリロニトリル=55/20/25各%)とを比率80/20(%)
にブレンドして用い、同様に評価した。
評価結果を第1表に示す。
実施例18 実施例1において用いたJSR ABS 15の代わりにJSR ABS
15とJSR AES 110とを比率50/50(%)にブレンドして用
い、同様に評価した。
評価結果を第1表に示す。
ここで実施例及び比較例の結果を対比してみると以下の
ことが明らかである。
比較例1は(C)成分を用いず(B)成分のハロゲン化
ビスフェノール型ポリカーボネートを単独で使用した場
合であるが、耐光性、耐熱性は優れているものの、耐衝
撃性、流動性が極めて劣っている。
比較例2は本発明の(B)/(C)=20/80(%)とし
て本発明の範囲外の配合比率とした例であり、耐光性、
耐熱性が劣っている。
比較例3は難燃剤として(C)成分のハロゲン化ビスフ
ェノール系化合物を単独で使用した場合であるが、耐衝
撃性、流動性は優れているものの、耐光性、耐熱性が極
めて劣っている。
一方、本発明の実施例の組成物は高度な耐光性、耐熱性
を有した上で、耐衝撃性及び流動性も優れている。
また、比較例4では、(D)成分の塩素化ポリエチレン
を配合しない場合であるが、本発明の実施例の組成物と
比べ難燃性が極めて劣り、また耐光性、耐衝撃性が不十
分なものである。
したがって、本発明の組成物は、(B)成分と(C)成
分に更に(D)成分を併用することにより、優れた耐光
性、耐熱性、難燃性を有することができ、しかも実用レ
ベルの高度な地衝撃性、流動性も得ることができる。
本発明の要件がいずれか1つでも外れる場合には、本発
明の目的とする優れた特性を有する樹脂組成物を得るこ
とができない。
g.発明の効果 本発明の難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物は、優れ
た耐光性、耐熱性及び難燃性を有していると共に、実用
レベルの高度な耐衝撃性、流動性を有するものであり、
OA機器などの事務機器や電気機器などの大型成形品や複
雑な成形品の成形が可能で、実用上優れた材料であるか
ら、工業的価値が極めて大きく、産業上極めて有用なも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ゴム変性スチレン系樹脂成分100重
    量部に、 (B)ハロゲン化ビスフェノール型ポリカーボネートオ
    リゴマー成分1〜25重量部、 (C)ハロゲン化ビスフェノール系化合物成分0.5〜25
    重量部および (D)ハロゲン化ポリオレフィン成分0.5〜10重量部 を配合し、かつ、前記(B)成分と(C)成分の配合重
    量比を(B)/(C)=97/3〜45/55としたことを特徴
    とする難燃性ゴム変性スチレン系樹脂組成物。
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