JPH07122001B2 - 合成樹脂発泡体 - Google Patents
合成樹脂発泡体Info
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- JPH07122001B2 JPH07122001B2 JP63122269A JP12226988A JPH07122001B2 JP H07122001 B2 JPH07122001 B2 JP H07122001B2 JP 63122269 A JP63122269 A JP 63122269A JP 12226988 A JP12226988 A JP 12226988A JP H07122001 B2 JPH07122001 B2 JP H07122001B2
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- foam
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- synthetic resin
- resin foam
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の技術分野〕 本発明は、新規な合成樹脂発泡体さらに詳しくは、耐候
性の優れた合成樹脂発泡体に関するものである。
性の優れた合成樹脂発泡体に関するものである。
従来、安価な軽量ディスプレー材としてはポリスチレン
発泡ボードが広く用いられてきた。
発泡ボードが広く用いられてきた。
しかし、ポリスチレン発泡ボードは、太陽光線に長時間
照射されると、黄変し、美感を損ねるため、屋外用ディ
スプレー材料として使用できなかった。
照射されると、黄変し、美感を損ねるため、屋外用ディ
スプレー材料として使用できなかった。
耐候性の優れた素材としては、ポリメタクリル酸メチル
が知られているが、ポリスチレンと比較して、樹脂の値
段が高価であり、さらに、このものは単独では、発泡体
になりにくいという欠点がある。
が知られているが、ポリスチレンと比較して、樹脂の値
段が高価であり、さらに、このものは単独では、発泡体
になりにくいという欠点がある。
ポリメタクリル酸メチルの発泡しにくさを改良するため
に、これに少量のスチレンを共重合させる方法が提案さ
れているが(特公昭51−27264号公報)、未だポリスチ
レンに比肩し得るような発泡加工性が得られておらず、
また耐候性も必ずしも満足すべきものではなかった。
に、これに少量のスチレンを共重合させる方法が提案さ
れているが(特公昭51−27264号公報)、未だポリスチ
レンに比肩し得るような発泡加工性が得られておらず、
また耐候性も必ずしも満足すべきものではなかった。
また、上記発泡体の有する欠点を解消する方法として
は、メタクリル酸メチル40〜60重量%及びスチレン60〜
40重量%から構成され、溶液粘度指数0.07〜0.20及び残
留モノマー量0.6重量%以下の共重合体からなる合成樹
脂発泡体も提案されている(特公昭58−35613号公
報)。
は、メタクリル酸メチル40〜60重量%及びスチレン60〜
40重量%から構成され、溶液粘度指数0.07〜0.20及び残
留モノマー量0.6重量%以下の共重合体からなる合成樹
脂発泡体も提案されている(特公昭58−35613号公
報)。
この合成樹脂発泡体は、耐候性、耐油性、二次加工性な
どの諸物性が大巾に改善され、優れた利点を多く有する
ものである。
どの諸物性が大巾に改善され、優れた利点を多く有する
ものである。
しかし、上記の方法によって得られた発泡体は、一般に
用いられているポリスチレン発泡ボードと比較して、気
泡が粗大で、表面が軽石状であり、かつ、機械的強度が
不十分であるため、軽量ディスプレー材としては、使用
することには困難性があった。
用いられているポリスチレン発泡ボードと比較して、気
泡が粗大で、表面が軽石状であり、かつ、機械的強度が
不十分であるため、軽量ディスプレー材としては、使用
することには困難性があった。
また、発泡体表面に、合成樹脂、その他の材質からなる
フィルムを張り合わせる方法は、製造コストが上昇する
という問題点を有する。
フィルムを張り合わせる方法は、製造コストが上昇する
という問題点を有する。
そのため、コストが安価であり、耐候性に優れ、軽量デ
ィスプレー材として十分な機械的物性をもった合成樹脂
発泡体が求められていた。
ィスプレー材として十分な機械的物性をもった合成樹脂
発泡体が求められていた。
本発明者らは、この要望に答えるべく種々研究を重ねた
結果、特定の組成からなり、特定の物性を有するメタク
リル酸メチル−スチレン共重合体(以下、MS樹脂と言
う)を用いて発泡させると、その目的を達成しうること
を見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
結果、特定の組成からなり、特定の物性を有するメタク
リル酸メチル−スチレン共重合体(以下、MS樹脂と言
う)を用いて発泡させると、その目的を達成しうること
を見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、メタクリル酸メチル(以下、単に
MMAと言う)60〜70重量%及びスチレン(以下、単にST
と言う)40〜30重量%から構成され、重量平均分子量
(以下、単に分子量と言う)が13万〜20万の範囲の共重
合体からなる合成樹脂発泡体を提供するものである。
MMAと言う)60〜70重量%及びスチレン(以下、単にST
と言う)40〜30重量%から構成され、重量平均分子量
(以下、単に分子量と言う)が13万〜20万の範囲の共重
合体からなる合成樹脂発泡体を提供するものである。
本発明において、MMA成分は、共重合樹脂全量に対し
て、60〜70重量%の範囲内であることが必要であり、60
%以下では、耐候性が不十分であり、70%以上では、ポ
リメタクリル酸メチルと比較して、ほとんどコストダウ
ンにならない。
て、60〜70重量%の範囲内であることが必要であり、60
%以下では、耐候性が不十分であり、70%以上では、ポ
リメタクリル酸メチルと比較して、ほとんどコストダウ
ンにならない。
また、分子量が、13万以下では、樹脂の分子量が小さす
ぎるため、機械的性質が劣化するので、実用的でなく、
逆に20万以上では、樹脂の分子量が大きすぎるため、押
出しが困難である。
ぎるため、機械的性質が劣化するので、実用的でなく、
逆に20万以上では、樹脂の分子量が大きすぎるため、押
出しが困難である。
密度は、0.6〜0.03g/cm3の範囲であることが好ましく、
0.6g/cm3以上では、軽量ディスプレー材料として適当で
なく、0.03g/cm3以下では、機械的性質が劣化するの
で、実用的でない。
0.6g/cm3以上では、軽量ディスプレー材料として適当で
なく、0.03g/cm3以下では、機械的性質が劣化するの
で、実用的でない。
本発明発泡体においては、その材料の共重合体成分中に
所望に応じたMMA、ST以外の単量体をその発泡体の物
性、加工性が損なわれない範囲で含ませることができ
る。
所望に応じたMMA、ST以外の単量体をその発泡体の物
性、加工性が損なわれない範囲で含ませることができ
る。
また、本発明発泡体においては、発泡剤としては、ポリ
スチレン系樹脂の発泡に用いられる通常の発泡剤を用い
ることができる。
スチレン系樹脂の発泡に用いられる通常の発泡剤を用い
ることができる。
上記発泡剤としては、例えば、プロパン、ブタン、ヘキ
サン等の脂肪族炭化水素類、トリクロロフロロメタン、
ジクロロジフロロメタン等のハロゲン化炭化水素類等の
揮発性発泡剤があげられるが、中でも、ブタン主成分と
する混合系発泡剤が好ましい。
サン等の脂肪族炭化水素類、トリクロロフロロメタン、
ジクロロジフロロメタン等のハロゲン化炭化水素類等の
揮発性発泡剤があげられるが、中でも、ブタン主成分と
する混合系発泡剤が好ましい。
本発明発泡体において、核剤としては、タルク、シリカ
等の無機核剤、クエン酸塩等の分解型核剤を用いること
ができる。
等の無機核剤、クエン酸塩等の分解型核剤を用いること
ができる。
さらに、本発明発泡体は、発泡剤、発泡助剤、核剤のほ
かに、通常の発泡体製造に際して慣用されている添加
剤、改質剤を加えることができる。
かに、通常の発泡体製造に際して慣用されている添加
剤、改質剤を加えることができる。
なお、本発明における分子量は、ゲルバーミェションク
ロマトグラフィによって測定したものである。
ロマトグラフィによって測定したものである。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜3、比較例1〜4 表−1に示される組成を有するMS樹脂100重量部に対
し、核剤として、タルク0.6重量部とを内径50mmの押出
機に供給した。
し、核剤として、タルク0.6重量部とを内径50mmの押出
機に供給した。
一方、該押出機に設けられた発泡剤注入口より、該MS樹
脂100重量部に対して、6重量部となるブタンを圧入し
た。
脂100重量部に対して、6重量部となるブタンを圧入し
た。
押出機内で均一に混練された発泡性溶融ゲルは、該押出
機の出口に付設された直径75mmのサーキュラーダイから
大気中押出されて発泡し、発泡ボードに成形された。
機の出口に付設された直径75mmのサーキュラーダイから
大気中押出されて発泡し、発泡ボードに成形された。
得られた発泡ボードに屋外曝露試験を行い、試料の黄色
度をJIS K7103プラスチック黄色度及び黄変度試験方法
に従って測定した。
度をJIS K7103プラスチック黄色度及び黄変度試験方法
に従って測定した。
結果を表−1に示す。
実施例4〜6、比較例5〜7 表−2に記載されるような種々の分子量を有する、MMA
成分65wt%及びST成分35wt%のMS樹脂各100重量部に対
し、核剤として、タルク0.5重量部、発泡剤としてブタ
ン7重量部より、実施例1と同様に発泡ボードを成形
し、曲げ物性を測定した。
成分65wt%及びST成分35wt%のMS樹脂各100重量部に対
し、核剤として、タルク0.5重量部、発泡剤としてブタ
ン7重量部より、実施例1と同様に発泡ボードを成形
し、曲げ物性を測定した。
その結果を表2に示す。
〔効果〕 本発明の合成樹脂発泡体は、太陽光線に長時間曝露され
ても何ら変色や変形を生じることなく、また軽量であり
ながら表面硬度や機械的強度に優れる上、良好な表面平
滑性更には表面光沢性を有することから、種々の分野に
利用することができるが、ディスプレー材料特に屋外用
ディスプレー材料として好適に利用される。
ても何ら変色や変形を生じることなく、また軽量であり
ながら表面硬度や機械的強度に優れる上、良好な表面平
滑性更には表面光沢性を有することから、種々の分野に
利用することができるが、ディスプレー材料特に屋外用
ディスプレー材料として好適に利用される。
Claims (1)
- 【請求項1】メタクリル酸メチル60〜70重量%及びスチ
レン40〜30重量%から構成され、重量平均分子量が13万
〜20万の範囲の共重合体からなる合成樹脂発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63122269A JPH07122001B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 合成樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63122269A JPH07122001B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 合成樹脂発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01292040A JPH01292040A (ja) | 1989-11-24 |
JPH07122001B2 true JPH07122001B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=14831778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63122269A Expired - Fee Related JPH07122001B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 合成樹脂発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07122001B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100219125B1 (ko) * | 1991-03-20 | 1999-09-01 | 알렉산더 피 반 위고 | 발포성 수지조성물, 이를 사용한 열가소성 발포 패턴 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5835613A (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-02 | Toshiba Corp | 電子回路 |
JPS62112612A (ja) * | 1985-11-11 | 1987-05-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | アクリル系樹脂 |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP63122269A patent/JPH07122001B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5835613A (ja) * | 1981-08-27 | 1983-03-02 | Toshiba Corp | 電子回路 |
JPS62112612A (ja) * | 1985-11-11 | 1987-05-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | アクリル系樹脂 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01292040A (ja) | 1989-11-24 |
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