JPH0712190Y2 - 自動車用天井材 - Google Patents

自動車用天井材

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JPH0712190Y2
JPH0712190Y2 JP1985091384U JP9138485U JPH0712190Y2 JP H0712190 Y2 JPH0712190 Y2 JP H0712190Y2 JP 1985091384 U JP1985091384 U JP 1985091384U JP 9138485 U JP9138485 U JP 9138485U JP H0712190 Y2 JPH0712190 Y2 JP H0712190Y2
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JP
Japan
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propylene
propylene copolymer
sheet
polypropylene
copolymer
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JP1985091384U
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JPS6245U (ja
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寛 原山
豊 吉野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は自動車用天井材に関する。
〔従来技術〕
自動車用天井材は軽量性、防音性、吸音性、耐熱性、耐
たわみ性等の多くの性能が要求されるため多くの提案が
なされているけれども適当なものがない。たとえば実開
昭55-148926号公報ではポリプロピレン発泡体の両面に
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等より
なる非発泡シートを積層した自動車用天井材の芯材が提
案されている。
しかしながらポリプロピレン発泡体は80〜110℃の高温
になると軟化され、垂れ下がってしまい、低温になると
割れ易くなり、耐衝撃性が低下するという欠点を有して
おり、又振動が加えられるときしみ音が発生しやすいと
いう欠点があった。又ポリプロピレン発泡体にポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の非発泡シー
トを熱融着する際には非常に高温にしなければならず、
かつポリプロピレンの融点の範囲がせまいので発泡体が
へたりやすく、熱融着は困難であり、見ばえの良い自動
車用天井材は得られなかった。
〔考案の目的〕
本考案は上記欠点に鑑み、ポリプロピレン系発泡体の特
性を低下させることなく、軽量で耐衝撃性、耐熱性、剛
性、弾性等がすぐれ、熱成形が容易で仕上りがきれいで
あり、見ばえのよい自動車用天井材を提供せんとしてな
されたものである。
〔考案の構成〕
本考案で使用するエチレン系重合体とはポリエチレン及
びエチレンを主体とする他のモノマーとの共重合体であ
って、たとえば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、無定形エチレン・プロピ
レン共重合体等があげられ、これらは単独あるいは二種
以上混合して使用することができる。これらポリエチレ
ンおよび/またはエチレン共重合体のメルトインデック
スは0.1〜50好ましくは0.2〜30のものが適している。
本考案で使用するプロピレン系重合体とはポリプロピレ
ン及びポリプロピレンを主体とする他のモノマーとの共
重合体であって、任意のものが使用できるが、融点が13
0〜160℃のプロピレン共重合体(A)とプロピレン共重
合体(A)の融点より10℃以上高い融点を有するポリプ
ロピレンもしくはポリプロピレン共重合体(B)との混
合物であるのが好ましい。
上記プロピレン共重合体(A)は、比較的低融点のプロ
ピレン共重合体であるため、耐熱性はあまり付与させる
ことはできないが、引張り強さ、真空成形性等を向上さ
せる性能を有するもので、融点が130〜160℃の、例えば
エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・ブ
テン・プロピレン共重合体等のα−オレフィン・プロピ
レン共重合体等があげられる。
このプロピレン共重合体(A)の共重合されるα−オレ
フィンの種類および数は特に限定されるものではなく、
融点が130〜160℃の間のものであればどのようなもので
もよく、これらを単独であるいは混合して用いることが
できる。
又、上記ポリプロピレンもしくはプロピレン共重合体
(B)は耐熱性を付与するもので、融点がプロピレン共
重合体(A)の融点より10℃以上高い140〜170℃のもの
で、例えばα−オレフィン含有量がプロピレン共重合体
(A)の場合より少ないα−オレフィン・プロピレン共
重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体あるい
はポリプロピレン等があげられる。
これらのα−オレフィンの種類や数は特に限定されるも
のではなく、融点がプロピレン共重合体(A)より10℃
以上高い140〜170℃の範囲のものであればいずれでもよ
く、これらを単独あるいは混合して用いることができ
る。
なお、プロピレン共重合体(A)およびポリプロピレン
もしくはプロピレン共重合体(B)はメルトインデック
スが0.1〜50好ましくは0.3〜30のものが適している。
本考案で使用する架橋発泡シートは上記エチレン系重合
体20〜90重量%とプロピレン系重合体10〜80重量%より
なるものであるが、プロピレン系重合体の含有量が多く
なると成形温度が高くなり、均一な発泡シートが得られ
にくくなり、又非発泡シートを熱融着しにくくなり、逆
にエチレン系重合体の含有量が多くなると、耐熱性、機
械的強度等の物性が低下するので、エチレン系重合体の
含有量は20〜90重量%であるのが好ましく、より好まし
くは30〜80重量%であり、プロピレン系重合体の含有量
は10〜80重量%であるのが好ましく、より好ましくは20
〜70重量%である。
又プロピレン系重合体としてプロピレン共重合体(A)
及びポリプロピレンもしくはプロピレン共重合体(B)
を使用する際にはプロピレン共重合体(A)とポリプロ
ピレンもしくはプロピレン共重合体の比率が1:2〜5:1で
あるのが好ましい。
本考案で使用する架橋発泡シートの発泡倍率は、特に限
定されるものではないが、発泡倍率が高くなると機械的
強度が低下し、小さくなると重たくなるので10〜50倍で
あるのが好ましく、より好ましくは15〜40倍である。又
架橋発泡シートは架橋されているのであるが、架橋度は
小さくなると、製造の際には均一微細な気泡や独立気泡
を有する発泡体は得られがたく、得られた発泡シートは
耐熱性が低下し、逆に大きくなると溶融粘度が高くなっ
て高発泡倍率の良好な発泡体が得られ難くなり、得られ
た発泡シートは熱成形が困難になるので5〜90%である
のが好ましく、より好ましくは20〜80%である。
又シートの厚みは特に限定されるものではないが1〜10
mmが好ましく、より好ましくは2〜5mmである。
なお本考案において架橋度とは、試料約50mgを25mlのキ
シレン中に120℃で24時間浸漬した時の不溶部分の重量
%をいう。
本考案で使用する非発泡プロピレン系重合体シートはポ
リプロピレン及びプロピレンを主体とする他のモノマー
との共重合体の、実質的に発泡されていないシートであ
って、共重合体としては、たとえばエチレン・プロピレ
ンブロック共重合体、エチレン・プロピレンランダム共
重合体、エチレン・ブテン・プロピレン共重合体のα−
オレフィン・プロピレン共重合体があげられる。又該シ
ートの厚みは特に限定されるものではないが、薄くなる
と機械的強度が低下し、厚くなると重くなるので0.1〜1
mmであるのが好ましい。
該非発泡シートは発泡シートとパッド材との間に介在し
てパッド材の熱融着性を高め、又、天井内面への接着性
を向上させるとともに接着界面を補強する。更に融着加
工時や賦形の際に受ける熱や外力から発泡シートを保護
する。
本考案の基材シートは上記架橋発泡シートの両面に非発
泡プロピレン系共重合体シートが積層されるのであるが
積層方法は任意の方法が採用されてよく、たとえば熱ま
たは接着剤で貼着する方法、非発泡プロピレン系共重合
体を溶融押出してシート成形する際に、架橋発泡シート
にラミネートする方法があげられる。
本考案で使用するパッド材は自動車用天井材にソフト感
を付与するものであり、従来公知のものが使用される
が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の
20〜50倍の高発泡シートが好適に使用できる。
本考案で使用される表皮材は自動車用天井材に美感、高
級感等を付与するものであり、たとえば、不織布、織
布、編物、塩ビレザー、サーモプラスチックエラストマ
ーシート等があげられる。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面を参照して説明する。第1図
は本考案の自動車用天井材の一例を示す断面図である。
図中11は架橋発泡シートであり、架橋発泡シート11の両
面に非発泡プロピレン系重合体シート12が積層されて基
材シート1となされている。架橋発泡シート11は融点15
5℃のエチレン・プロピレンランダム共重合体30重量
%、融点142℃のエチレン・ブテン・プロピレン共重合
体30重量%及び融点120℃の線状低密度ポリエチレン40
重量%よりなり、独立気泡を有する発泡倍率30倍、厚さ
3mmの発泡シートである。又重合体シート12はMFR0.9、
融点163℃、密度0.9g/cm3のポリプロピレンホモポリマ
ーよりなり、厚さ0.3mmである。図中2は融点110℃の低
密度ポリエチレンよりなり、発泡倍率30倍、厚さ1.5mm
のパッド材であり、基材シート1の一面に積層されてい
る。図中3はポリエステル不織布よりなる表皮材であ
り、パッド材2に積層されている。
〔考案の効果〕
本考案の自動車用天井材の構成は上述の通りであるから
軽量であって、耐衝撃性、耐熱性、剛性、強性、防音
性、吸音性、耐たわみ性等がすぐれており、かつ熱成形
が容易にでき、仕上りがきれいであり、見ばえがよく、
自動車の天井材として好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車用天井材の一例を示す断面図で
ある。 1……基材シート、11……架橋発泡シート、12……非発
泡プロピレン系重合体シート、2……パッド材、3……
表皮材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン系重合体20〜90重量%とプロピレ
    ン系重合体10〜80重量%よりなる架橋発泡シートの両面
    に非発泡プロピレン系重合体シートが積層されている基
    材シートの片面にパッド材及び表皮材が順次積層されて
    なる自動車用天井材。
  2. 【請求項2】プロピレン系重合体が、融点(示差熱分析
    曲線のピーク温度、以下同じ)が130〜160℃のプロピレ
    ン共重合体(A)とプロピレン共重合体(A)の融点よ
    り10℃以上高い融点を有するポリプロピレンもしくはプ
    ロピレン共重合体(B)との混合物である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の自動車用天井材。
  3. 【請求項3】プロピレン共重合体(A)とポリプロピレ
    ンもしくはプロピレン共重合体(B)の比率が1:2〜5:1
    である実用新案登録請求の範囲第2項記載の自動車用天
    井材。
JP1985091384U 1985-06-17 1985-06-17 自動車用天井材 Expired - Lifetime JPH0712190Y2 (ja)

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JPS6245U JPS6245U (ja) 1987-01-06
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JPS6217234Y2 (ja) * 1979-04-12 1987-05-01
JPS5655638U (ja) * 1979-10-05 1981-05-14
JPS59192558A (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 豊和繊維工業株式会社 自動車用内装材およびその製造方法

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JPS6245U (ja) 1987-01-06

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