JPH0712188A - オートテンショナ - Google Patents
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- JPH0712188A JPH0712188A JP21319593A JP21319593A JPH0712188A JP H0712188 A JPH0712188 A JP H0712188A JP 21319593 A JP21319593 A JP 21319593A JP 21319593 A JP21319593 A JP 21319593A JP H0712188 A JPH0712188 A JP H0712188A
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Abstract
を、固定ケースによって回動自在に支持し、揺動アーム
30の揺動を、ねじりコイルばね40と摩擦部材60の
働きによって減衰させるオートテンショナである。皿ば
ね70を、摩擦部材60が配置された、揺動アーム30
のハブ31の基端側部分ではなく、ハブ31の先端側部
分に配置した。固定側となるプレート80と、回動側と
なる揺動アーム30との間に、直接、摩擦部材60を介
在した。 【効果】ガタに起因した打音の発生を防止できる。微振
動であっても、確実に揺動抵抗を発生させて、減衰させ
ることができる。
Description
たベルト等のテンションを一定に保つためのオートテン
ショナに関する。
固定ケースに対して回動自在に支持された揺動アーム
に、ねじりコイルばねによって一定方向への回動付勢力
が与えられているとともに、揺動アームと固定ケースと
の間に介在した摩擦部材によって揺動抵抗が与えられて
いる。
ショナにおいては、揺動アーム100と固定側部材10
1との間に、ブッシュ部材102、波板ばね103、ブ
ッシュ部材104および摩擦部材105を挟み込んでい
る。ブッシュ部材102は、揺動アーム100に対して
ボス102aによって回り止めされている。ブッシュ部
材104は、ブッシュ部材102のボス102a内に、
ピン104aを挿通させることにより、両ブッシュ間1
02,104間に介在した波板ばね103の伸縮を許容
した状態で、互いに回り止めされている。摩擦部材10
5は、ブッシュ部材104に対してダボ結合により固定
されており、皿ばね103による付勢力によって固定側
部材101側に押圧されている。これにより、摩擦部材
105は、一対のブッシュ部材102,104を介して
揺動アーム100側に回動不能に固定され、皿ばね10
3によって押圧された状態で固定側部材101側に摺接
されることになる。
摩擦部材105が一対のブッシュ部材102,104を
介して間接的に揺動アーム100側に固定されたオート
テンショナにおいては、両ブッシュ部材102,104
間のピン104aとボス102aとの嵌め合い精度によ
るバックラッシ(遊び部分)等の影響で、揺動時にガタ
を生じやすく、このガタの影響で、揺動時に打音が発生
したりするという問題があった。また、微振動の場合に
は、当該微振動がガタによって吸収されてしまって、揺
動抵抗を発生することができなくなり、したがって、微
振動を減衰させることができないという問題もあった。
打音や微振動時の減衰不良の発生を防止することができ
るオートテンショナを提供することを目的とする。
するため、 (1) 請求項1に係るオートテンショナは、先端にプー
リが取り付けられ、基端側に有底筒状の固定ケースの環
状のボスに先端側から嵌め合わされる環状のハブを有
し、当該固定ケースに対して上記ハブの軸線を中心とし
て回動自在な揺動アームと、固定ケースに内装され、揺
動アームの回動中心とほぼ同心に設けられたねじりコイ
ルばねとを備え、ねじりコイルばねによって揺動アーム
を所定方向へ回動付勢しているオートテンショナにおい
て、上記揺動アームのハブの基端側端面に対向した状態
で、固定ケースに固定されたプレートと、このプレート
と揺動アームのハブの基端側端面との間に直接介在した
摩擦部材と、揺動アームのハブの先端側端面とこれに対
向する固定ケースの面との間に介在し、上記ハブをプレ
ート側へ付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
方向に摺動自在な複数の部材を介して、間接的に摩擦部
材を固定していたので、回動方向にガタが発生していた
が、上記発明の構成によれば、固定側となるプレート
と、回動側となる揺動アームとの間に、直接、摩擦部材
を介在させたので、ガタを生じさせない。これは、付勢
手段を、摩擦部材が配置された揺動アームのハブ基端側
ではなく、ハブ先端側に配置することにより可能となっ
た。 (2) 請求項2に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材は、上記
ねじりコイルばねから、回動中心に沿う方向に離して配
置されており、上記ねじりコイルばねは、回動中心に沿
う方向に圧縮され、揺動アームを上記プレート側へ付勢
する状態で内装されていることを特徴とするものであ
る。
ねじりコイルばねから、回動中心に沿う方向に離して配
置したので、ねじりコイルばねと干渉することなく摩擦
部材の径を大きくすることができる。また、上記ねじり
コイルばねを圧縮状態で組み込んで、揺動アームをプレ
ート側へ付勢しているので、摩擦部材への押圧力を増加
させることができる。 (3) 請求項3に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材と対向す
る、揺動アームのハブの基端側端面に、嵌め合わせまた
は一体成形により、耐摩耗性部が構成されていることを
特徴とするものである。
揺動アームの上記ハブの基端側端面に耐摩耗性部が構成
されているので、長期にわたって安定した摩擦性能を維
持することができる。 (4) 請求項4に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材は、当該
摩擦部材と対向する、揺動アームのハブの基端側端面
に、一体回動可能に固定されていることを特徴とするも
のである。
側に一体回動可能に固定しているので、摩擦面をプレー
ト側に特定することができ、安定した摩擦性能を得るこ
とができる。 (5) 請求項5に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材と対向す
る、揺動アームのハブの基端側端面、摩擦部材の外縁
部、およびプレートの外縁部の三者によって区画される
隙間が折れ曲がり状になるように、上記三者の形状を設
定したことを特徴とするものである。
ート外縁部付近に形成される隙間を折れ曲がり状とした
ので、外部からの塵埃や泥水等の浸入を防止することが
できる。 (6) 請求項6に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材は、揺動
アーム側およびプレート側とで、異なる摩擦半径を有す
ることを特徴とするものである。
摩擦半径の小さい側の面のみを摩擦面として特定するこ
とができる。 (7) 請求項7に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、ねじりコイルばねの揺
動アーム側の取付け端は、プーリからみて回動中心より
も遠方側になるように配置されていることを特徴とする
ものである。
中心よりも、ねじりコイルばねの揺動アーム側の取付け
端が遠方側になるように配置したので、回動中心となる
軸とこれに嵌め合わされている孔との間に嵌め合い精度
による径方向隙間があった場合においても、ねじりコイ
ルばねのねじり反発力が、軸に孔の内周面の所定位置を
常に押し付けるように働く結果、揺動時に軸の周囲にガ
タが生じることがない。 (8) 請求項8に係るオートテンショナは、 上記請求
項1記載のオートテンショナにおいて、上記付勢手段
は、上記ボスに嵌め合わされ且つ上記固定ケースの面を
座面とする、輪状の皿ばねからなり、上記固定ケースの
面には、上記ボスの周に沿って窪まされた、環状の凹溝
が形成されており、この凹溝の内面は、上記ボスの周面
と上記固定ケースの面とを円滑に繋ぐ湾曲面からなり、
この湾曲面の、ボス寄りの始端は、皿ばねの周縁と干渉
しないように、上記座面よりも窪み方向寄りの位置に設
定されていることを特徴とするものである。
とで形成されるコーナ部分に、すみ肉R状の面取り部分
を形成した場合、この面取り部分は、皿ばねの周縁部と
の干渉を回避するためにR(面取り半径)を小さくしな
ければならない結果、上記面取り部分に応力が集中する
という問題が発生する。これに対して、上記構成によれ
ば、上記ボスの周面と上記固定ケースの面(座面)と
が、凹溝の湾曲面によって円滑に繋がれるので、応力集
中を防ぐことができ、しかも、凹溝の湾曲面の、ボス寄
りの始端を上記座面よりも窪み方向寄りの位置に設定し
たので、湾曲面が皿ばねの周縁部と干渉することもな
い。また、組立に際し、揺動アームのハブを押し込んで
皿ばねを圧縮した状態においても、この湾曲面と干渉し
ない。 (9) 請求項9に係るオートテンショナは、請求項1記
載のオートテンショナにおいて、上記互いに嵌め合わさ
れるボスとハブとの対向周面どうしの間に、摩擦低減用
の筒状部材が介在しており、この筒状部材の内周面、及
びこの内周面に対向する、上記ボス又はハブの外周面
は、互いに合致可能なテーパ面に形成されており、上記
筒状部材は、上記付勢手段によって上記テーパ面どうし
を離間させる方向に付勢されていることを特徴とするも
のである。
耗した摩耗粉が、筒状部材の内周面からなるテーパ面
と、これに対向する、上記ボスの外周面からなるテーパ
面との間の隙間に堆積した場合にも、筒状部材が、付勢
手段からテーパ面どうしを離間させる方向に付勢力を受
けている結果、上記隙間の閉塞による、筒状部材と対向
部材とのロックが発生することがない。 (10) 請求項10に係るオートテンショナは、請求項1
記載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材の図心
が、摩擦部材の、摺動時に強く押圧される部位の面積を
他の部位の面積よりも相対的に広くできるように、上記
揺動アームの回動中心から所定距離離した位置に設定さ
れていることを特徴とするものである。
アームの回動中心からオフセットさせることにより、摩
擦部材の、摺動時に強く押圧される部位の面積を他の部
位の面積よりも相対的に広くできる結果、摩擦部材を均
一に摩耗させることが可能となる。 (11) 請求項11に係るオートテンショナは、請求項1
記載のオートテンショナにおいて、上記摩擦部材は、複
数に分割されていることを特徴とするものである。
端面との間に介在した摩擦部材が、1枚ものからなる場
合には、プレート等の平坦度が悪いときに、摩擦部材が
上記プレートの面等の沿うように曲げ変形を受ける結
果、摩擦力が安定せず、また、摩擦部材を破損させる虞
もある。これに対して、本構成によれば、摩擦部材を複
数に分割したので、摩擦部材に働く面圧を均等化させる
ことができ、摩擦力を安定して発生させることができ
る。
基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係るオー
トテンショナとしてのオートテンショナの縦断面図であ
る。図2はその要部拡大断面図である。図1および図2
を参照して、このオートテンショナは、先端にベルト巻
掛け用のプーリ10が取り付けられ、基端側に回動中心
となる環状のハブ31を有する揺動アーム30と、揺動
アーム30のハブ31にボス21を貫通させた状態で、
揺動アーム30を回動自在に支持する二重筒状の固定ケ
ース20と、固定ケース20に内装され、揺動アーム3
0を所定方向へ回動付勢するねじりコイルばね40と、
ボス21の上端面に段付きボルト52によって固定され
た環状のプレート80と、上記プレート80と揺動アー
ム30のハブ31の基端側端面31aとの間に介在し
た、樹脂等からなる環状の摩擦部材60と、ハブ31の
先端側端面31aをプレート80側(上方)へ弾性付勢
して、プレート80と揺動アーム30のハブ31の基端
側端面31aとによって摩擦部材60に対する挟持力を
働かせる皿ばね70とを備えている。
0とプレート80又は揺動アーム30の基端側端面31
aとの間で発生させた摩擦力による揺動抵抗によって、
プーリ10に巻き掛けられたベルト(図示せず)のテン
ションを一定に保つものである。この実施例の特徴とす
るところは、揺動抵抗を与えるための摩擦部材60を、
固定側であるプレート80と揺動アーム30との間に、
直接介在させることにより、固定側と回動側との間で
の、回動方向のガタをなくしたことにある。
突設されており、この軸50に対して軸受51を介して
プーリ10が回転自在に支持されている。また、揺動ア
ーム30の基端側には、上記ハブ31と、このハブ31
の外周側にハブ31と同心のボス32が突設されてい
る。上記ねじりコイルばね40は、ハブ31の外周とボ
ス32の内周との間に配置されている。ねじりコイルば
ね40の上部側巻端は、揺動アーム30側に固定され、
下端側巻端は、固定ケース20側に固定されている。ま
た、ねじりコイルばね40は、軸線方向に圧縮された状
態でオートテンショナに組み付けられている。このねじ
りコイルばね40の圧縮反力は、皿ばね70と協働し
て、摩擦部材60を押圧し、押圧力を高くすることがで
きる。
21の径方向外方にボス21と同心のボス22を形成し
ており、両ボス21,22の中間部には、ボス21の基
端に連続し、上記皿ばね70の座となる環状座部23を
形成している。また、固定ケース20のボス21の外周
と、揺動アーム30のハブ31の内周との間には、両者
を円滑に相対回動させるためのナイロン製等の樹脂ブッ
シュ71が介在させてある。この樹脂ブッシュ71は下
端に環状フランジ部71aを有している。
の所定部にピン状突起からなるストッパ34が一体に形
成されている。このストッパ34は、固定ケース20の
ボス22の上端部に形成した切欠溝22a内に収容され
ており、揺動アーム30の回動時に切欠溝22aの壁面
に当接されて揺動アーム30の必要以上の回動を規制す
る。
52aの下端面によってプレート80を押さえ込んだ状
態で、プレート80を固定ケース20に固定している。
この固定状態で、段付きボルト52の段部52bと、固
定ケース20側のボス21の上面に形成された環状凹部
21aの底面との間には、微小な隙間(図示せず)が設
けられている。
52bを貫通させた環状の平板部81と、この平板部8
1の外周縁に形成され下方に僅かに突出する筒状部82
と、平板部81の内周寄りの下面に一の突起部83を有
している。この突起部83は、固定ケース20のボス2
1の上面に形成した切欠溝21b内に導入されており、
プレート80が固定ケース20に対して相対的に回らな
いようにしてある。なお、プレート80を固定ケース2
0のボス21に組み付けるときに、位置決めの目印とな
るスリットが、プレート80の上面の所定位置と揺動ア
ーム30のハブ32の上端面の所定位置に形成されてい
る。また、プレート80としては、組み付け前の自由状
態で、図においての外周縁側が下方となるような反りを
有するものを使用しており、このプレート80を段付き
ボルト52によって固定した状態で、プレート80が真
直な状態となるようにしてある。これにより、プレート
80が摩擦部材80に対して略全面で接触できるように
してある。これは、プレート80が自由状態で真直なも
のである場合に、段付きボルト52によって、プレート
80の内周縁側を下方へ押圧して固定すると、プレート
80に対しては、段付きボルト52による下方への押圧
力の働く位置よりも外径側に皿ばね70による上方への
反力が及ぼされる結果、プレート80の内周縁側が相対
的に下方へ撓んで、この部分のみが摩擦部材60に接す
ることになり、偏摩耗を生じてしまうので、これを防止
して、プレート80を摩擦部材60に対して一様に押圧
するためである。
ーム30のハブ31の基端側端面31a、および摩擦部
材60の外縁部の三者によって区画される隙間Sが折れ
曲がり状になるようにしてあり、これにより、当該隙間
Sを通して、外部からオートテンショナ内部への塵埃や
泥水等の浸入を防止することができる。この場合、プレ
ート80の外周縁付近の構造をシール構造としたので、
他に特別なダストカバー等を設ける必要がなく、製造コ
ストを安くすることができる。
環状座部23の上面に複数枚が配置され、スラストワッ
シャ72および低摩擦部材からなる樹脂ブッシュ71の
下端フランジ部71aを介して、ハブ31をプレート8
0側へ付勢している。上記の低摩擦部材からなる樹脂ブ
ッシュ71の下端フランジ部71aによって、皿ばね7
0が揺動アーム30側と連れ回りすることを防止してお
り、これにより、安定した摩擦力が得られるようにして
ある。また、上記のスラストワッシャ72は、皿ばね7
0の押付け力をハブ31の先端面に対して均等に伝達す
ることにより、局部的に高い面圧部が生じることを防止
している。
60は、アルミニウムに対して攻撃性を有する樹脂系の
もの(単体で攻撃性を有する樹脂の他、内部の強化繊維
や摩擦係数調整用添加材等が攻撃性を有する樹脂があ
る。)からなり、内周61を、六角形等の多角形形状に
してある。一方、揺動アーム30のハブ31の基端側端
面31aには、摩擦部材60の内周61を嵌め合わせる
ための筒状突起31cが形成されており、この筒状突起
31cの外周縁は、摩擦部材61の内周61に適合した
多角形形状に形成されている。摩擦部材60は、上記の
多角形形状を用いた嵌め合わせにより、揺動アーム30
に対して相対回動不能に固定されている。
部材60が配置された、揺動アーム30のハブ31の基
端側ではなく、ハブ31の先端側に配置するようにし、
固定側となるプレート80と、回動側となる揺動アーム
30との間に、直接、摩擦部材60を介在させたので、
回動方向にガタを生じさせない。したがって、このガタ
に起因した打音の発生を防止することができ、また、微
振動であっても確実に揺動抵抗を発生させて確実に減衰
させることができる。
40から、回動中心に沿う方向に離して配置したので、
ねじりコイルばね40と干渉することなく摩擦部材60
の径を大きくすることができる結果、大きな摩擦半径を
確保することができる。しかも、上記ねじりコイルばね
40を圧縮状態で組み込んでおり、ねじりコイルばね4
0の圧縮反力を皿ばね70による付勢力に付加している
ので、摩擦部材60への押圧力を増加させることができ
る結果、上記の摩擦半径の確保と相まって大きな揺動抵
抗を得ることができる。
ては、固定ケース20内に、ねじりコイルばね40を
自由状態で収容し、これに揺動アーム30を被せ、
ねじりコイルばね40の捩じりを伴って揺動アーム30
を回動させることにより、揺動アーム30のストッパ3
4の周方向位置を固定ケース20側の切欠溝22aの位
置に一致させ、この状態で、揺動アーム30を、皿ば
ね70が略密着するまで押し込んで、ストッパ34を切
欠溝22a内に導入した後、段付きボルト52によっ
て、プレート80を固定して、揺動アーム30を取り付
ける、という〜の工程を経ることになるが、段付き
ボルト52を用いて固定する際に、必然的に、揺動アー
ム30を、皿ばね70およびねじりコイルばね40の反
発力に抗して、段付きボルト52以外の手段により固定
ケース20側に押し付けた状態で、作業を行うことにな
る。したがって、固定の際に、段付きボルト52に余分
な軸力が作用しない結果、当該段付きボルト52の締付
けトルクを精度良く管理することができ、後において、
段付きボルト52に不要な緩み等を生じさせることを回
避することができる。
多角形形状として、これを揺動アーム30に嵌め合わせ
ているので、摩擦部材60と揺動アーム30との相対回
動を確実に防止することができる結果、摩擦部材60と
プレート80との接触面のみを摩擦面として特定して、
使用することができ、安定した摩擦性能を確保すること
ができる。特に、揺動アーム30として、摩擦部材60
に対してあまり相性の良くない部材(アルミニウム)等
を使用する場合に、好適である。なお、この実施例にお
いて、摩擦部材60と揺動アーム30との固定構造とし
て、圧入やカシメ等による他の公知の固定構造を採用す
ることができる。
を示している。この実施例が、図1の実施例と異なる構
成は、図4に示すように、摩擦部材60としては、樹
脂系摩擦部材からなる円形環状板を使用し、この摩擦
部材60と、アルミニウム製の揺動アーム30の基端側
端面31aとの間に、当該基端側端面31aに回動不能
に固定された、耐摩耗性部としての、鉄製等の歯付き座
金90を設けたことにある。
歯付き座金90を示しており、図6の実線は、歯付き座
金90が環状溝部33内に嵌め込まれる状態を示してい
る。これらの図を参照して、上記歯付き座金90は、環
状の座金本体91の内周縁に浅い筒部92を有し、座金
本体91の外周縁に、菊座状に突出形成された複数の歯
部93を有している。これらの歯部93は、自由状態
で、先端が径方向外方に拡がるように傾斜されている。
すなわち、図5において、径Cよりも径Dが大きくなる
ように設定されている。また、径Cは、環状溝部33の
径E〔図7(a)参照〕よりもやや小さくしてあり、歯
付き座金90を環状溝部33に導入しやすくしてある。
また、径Dは、環状溝部33の径Eよりも大きくしてあ
り、したがって、図7(a),(b)を参照して、歯付
き座金90を環状溝部33に導入する際に、傾斜状の歯
部93が略直立する状態まで曲げられる。そして、歯付
き座金90を環状溝部33に完全に嵌め込んだ状態で
は、図7(b)に示すように、歯部93の曲げ変形によ
る弾性反発力RFによって、歯付き座金90が環状溝部
33の内壁面に確実に固定される。しかも、歯部93の
先端部が、環状溝部33の内壁面に食い込むような状態
となるので、固定が一層確実となる。
0と、こに対して相性の悪いアルミニウムからなる揺動
アーム30との間に、揺動アーム側30に固定した鉄製
の歯付き座金90を介在させることにより、鉄と樹脂と
の間に摩擦面を形成して、安定した摩擦性能を得ること
ができる。しかも、従来の締めしろによる(圧縮変形に
よる)圧入の場合には、締めしろ管理のために、環状溝
部33の径と圧入部材の径との間に、高い寸法精度が要
求されるが、本実施例では、歯付き座金90の環状溝部
33への固定が、当該歯付き座金90の歯部93の曲げ
変形による弾性反発力によって行われるので、高い寸法
精度が要求されない。したがって、加工コストを削減し
て製造コストを安くすることができる。なお、上記のよ
うな耐摩耗性部を、圧入やかしめにより、揺動アーム3
0側に取り付けることもでき、また、揺動アーム30の
少なくとも摺接部分のみを耐摩耗性のある素材で形成し
ても良い。
入を防止するために、プレート80の外周縁付近の隙間
Sを折れ曲がり状に形成する、変更例を示している。図
8においては、揺動アーム30のハブ31の基端側端面
31aに、摩擦部材60の外周側において、環状溝31
dを設け、この環状溝31d内に、プレート80の筒状
部82が侵入するようにした。
状部82を廃止して、平板状のプレート80の下面と摩
擦部材60の外周面に沿うような環状段部31eを、揺
動アーム30のハブ31の基端側端面31aに形成し
た。これら図8および図9の実施例においても、図1の
実施例と同様の作用効果を奏する。図10および図11
のそれぞれは、この発明の他の実施例を示している。図
10を参照して、この実施例の特徴とするところは、摩
擦部材60自身を段付き構造とすることにより、摩擦部
材60のプレート側摺接面60Aを、摩擦部材60の内
周側に寄せ、揺動アーム側摺接面60Bを、摩擦部材6
0の外周側に寄せたことにある。この場合、プレート側
摺接面60Aよりも、揺動部材側摺接面60Bの方が、
相対的に摩擦半径が大きくなるので、摩擦部材60は、
揺動アーム30側と一体回動することになる結果、プレ
ート側摺接面60Aのみが、摩擦面として特定される。
したがって、揺動アーム30がアルミニウム等からなっ
ていて、摩擦部材60に対する耐摩耗性が劣るような場
合に、他方側のみを摩擦面として使用することができ、
耐久性に優れたオートテンショナを提供することができ
る。
としては、平板状のものを用い、揺動アーム30のハブ
基端側端面31aに、摩擦部材60の揺動アーム側摺接
面60Bを、摩擦部材60の外周側へ偏らせるための環
状溝部31fを設けた。この実施例においても、図10
の実施例と同様の作用効果を奏する。図12は、この発
明のさらに他の実施例を示している。同図を参照して、
この実施例の特徴とするところは、ねじりコイルばね4
0の取付け端40Aを、プーリ10からみて回動中心C
よりも遠方側(図においてH>G)になるように配置し
た。これにより得られる作用効果を、図13(a),
(b)に示す従来例と比較しつつ説明する。
に、ねじりコイルばね40の取付け端40Aが、プーリ
10からみて、回動中心C(設計上のもの)よりも近く
に配置されていた。したがって、ベルトの張力変動に伴
うプーリ10側の荷重変動により、揺動アーム30が動
く時には、プーリ荷重の増減に応じて、まず、ハブ31
がスライド移動して、図13(a)または図13(b)
に示すようにハブ31の内周面31Pにおける異なる受
け点Pの位置でボス21に接触する必要があった。した
がって、ベルトからの力Fによって図13(b)の状態
から、図13(a)の状態になるまでの間は、揺動アー
ム30が揺動しないために、この間、摩擦減衰力が得ら
れないという問題があった。さらに、受け点Pが変化す
るたびに、接触打音が発生するという問題があった。
の揺動時において、回動中心Cとなるボス21の外周面
とこれを支持しているハブ31の内周面31Pとの間に
嵌め合い精度による径方向隙間があったとしても、ねじ
りコイルばね40のねじり反発力が、ボス21をハブ3
1の内周面31Pの所定位置に常に押し付けるように働
く結果、揺動時にボス21の周囲にガタが生じることが
ない。したがって、微小な荷重変化に対しても、常に所
要の減衰力を得ることができる。また、ガタによる打音
が生じることもない。さらに、上記の嵌め合い精度をあ
まり厳しく設定しないでも済む結果、製造コストを安く
することができる。
示している。同図を参照して、本実施例が図1の実施例
と異なる構成は、上記摩擦部材80の図心Mを、揺動ア
ーム30の回動中心Cから所定距離dだけ離した位置に
設定することにより、摩擦部材60の、摺動時に強く押
圧される部位60Cの面積を、他の部位の面積よりも相
対的に広くしたことである。これにより、本実施例によ
れば、摩擦部材60を均一に摩耗させることが可能とな
り、耐久性を向上させることができる。
示している。同図を参照して、本実施例が図1の実施例
と異なる構成は、摩擦部材60を、複数に分割したこと
である。摩擦部材60が図1の実施例のように1枚もの
からなる場合には、プレート80等の平坦度が悪いとき
に、摩擦部材60が上記プレート80の面等の沿うよう
に曲げ変形を受ける。このため、摩擦力が不安定とな
り、また、長期的には、摩擦部材60を破損させること
が懸念される。これに対して、本実施例によれば、複数
の摩擦部材60を設けたので、各摩擦部材60に働く面
圧を均等化させることができ、摩擦力を安定して発生さ
せることができる。
の実施例を示している。これらの図を参照して、この実
施例が図1の実施例と異なるのは、下記の〜であ
る。 図17及び図18を参照して、ボス21の基端部の
周囲に形成された段部24の上面からなる、皿ばね70
の座面25に、ボス21の外周面21cに沿う環状の凹
溝26が形成されている。固定ケース20の縦断面にお
ける、上記凹溝26の内面の断面輪郭線は、図18に示
すように、上記ボス21の外周面21cと上記座面25
とを円滑に繋ぐための湾曲面26aからなっており、そ
の結果、ボス21の外周面21cと座面25とで形成さ
れるコーナ部分に、応力が集中することを防止するよう
にしている。また、上記湾曲面26aの、ボス21寄り
の始端部26bは、座面よりも下方(窪み方向)に位置
されており、皿ばね70の内周縁との干渉を確実に避け
ている。 図18および要部を図解的に示す図19を参照し
て、ボス21の外周面21cとハブ31の内周面31f
との間に、摩擦低減用の筒状部材としての樹脂ブッシュ
73が介在しており、この樹脂ブッシュ73は、上記外
周面21cと内周面31fとの間に介在した円錐面部7
3aと、この円錐面部73aの下端に設けられた環状フ
ランジ部73bとを有している。そして、ボス21の外
周面21cは、上記円錐面部73aの内周面73cと合
致可能なテーパ角度を有する円錐面に形成されている。
また、ハブ31の内周面31fは、上記円錐面部73a
の外周面73dと合致可能なテーパ角度を有する円錐面
に形成されている。樹脂ブッシュ73の環状フランジ部
73bと、皿ばね70との間には、環状のシム部材72
が介在している。樹脂ブッシュ73は、皿ばね70の付
勢力を上記シム部材72を介して受け、上方へすなわち
円錐面部73aの内周面73cとボス21の外周面21
cとを離間させる方向に付勢されている。
できる。すなわち、樹脂ブッシュ73の円錐面部73a
の内周面73cとボス21の外周面21cとの摺動によ
り、樹脂ブッシュ73が摩耗し、この摩耗粉が、上記内
周面73cと上記外周面21cとの間の隙間Qに堆積し
た場合にも、皿ばね70によって樹脂ブッシュ73が隙
間を拡げる方向に付勢力を受けている結果、上記隙間Q
の閉塞による、樹脂ブッシュ73とボス21とのロック
が発生することがない。 図1の実施例においては、摩擦部材60とハブ31
の筒状突起31cとの嵌め合わせ部分の形状を多角形形
状として、摩擦部材60とハブ31との相対回動を規制
し、これにより、摩擦部材60がハブ31と一体に回動
できるようにした。
0の内周面は円筒面からなり、摩擦部材60とハブ31
との相対回動を規制する手段を採用していない。したが
って、摩擦部材60が、ハブ31とプレート80との間
で自由に回動できる。しかしながら、この自由回動が許
容されるのは、オートテンショナの使用開始初期の段階
であるという知見を、本願発明者は得た。すなわち、オ
ートテンショナを暫くの期間使用すると、柔らかいアル
ミニウム製のハブ31が摩耗して発生した摩耗粉が、摩
擦部材60の下面とハブ31の基端側端面31aとの間
にかみ込む結果、摩擦部材60と基端側端面31aとの
間の摩擦係数が増加し、摩擦部材60とプレート80と
の間の摩擦係数よりも大きくなる。その結果、摩擦部材
60とハブ31が一体回動し、常に、摩擦部材60がプ
レート80上で摺動する状態になる。したがって、以
後、一定の揺動抵抗を得ることができる。なお、摩擦部
材60とハブ31とは、オートテンショナの使用開始か
ら比較的初期の段階で、ロックして一体回動するように
なり、その後は、摺動しないので、ハブ31の基端側端
面31aは軽度の損傷で済む。
31との相対回動を規制する構造を採用する必要がなく
なるので、製造コストを安くすることができる。なお、
ハブ31は、例えば鉄系材料からなるプレート80より
も柔らかい材料であれば良く、例えば、銅、マグネシウ
ム、その他の軽金属を採用することができる。ハブ31
の、摩擦部材60と摺接する部分のみを、ハブ31の他
の部分と別体に構成して上記のような軽金属とすること
もできる。 図1の実施例においては、プレート80の下面に設
けた一の突起部83を、ボス21の端面に形成した切欠
溝21bに挿入することにより、プレート80とボス2
1との相対回動を規制するようにしていた。また、図1
の実施例においては、プレート80の上面の外縁部に、
プレート80をボス21に組み付けるときの、位置決め
用スリット84を一つ設けており、この一のスリット8
4を、揺動アーム30のハブ32の上端面に形成した一
対の位置決め用スリット32a間に位置合わせするよう
にしていた。
6,図18及び図20を参照して、プレート80の下面
の、軸線を挟んだ対称位置に、一対の突起部83を設
け、また、プレート80の上面の位置決め用スリット8
4も、軸線を挟んだ対称位置に、一対設けた。図20を
参照して、本実施例によれば、がたつき防止のためのス
パンを、従来のRの、二倍の2×Rとすることができる
結果、組立て時の上記位置決めスリット84の回転方向
の誤差を、従来の2×tの、1/2のtとすることがで
きる。また、突起部83及び位置決め用スリット84
を、回動中心Cを挟んだ対称位置に一対ずつ設けたの
で、組付け時に方向に確認せずに組付けることができ、
誤組付けを防止することができる。 図1の実施例においては、揺動アーム30に一体形
成したストッパ34を、固定ケース20のボス22の切
欠溝22aに挿入したが、本実施例においては、ストッ
パ34を揺動アーム30と別体のピン部材とした。 摩擦部材60の上面を示す図21を参照して、摩擦
部材60の摩擦面となる上面に、複数の溝62が放射状
に形成されている。したがって、摩擦面から発生した摩
耗粉が、上記溝62へ排出される結果、摩擦面とプレー
ト80との間に摩耗粉を介在させない状態とすることが
でき、長期にわたって案内した減衰性能を得ることがで
きる。
2に示すように、同心円状の溝63を設けることもでき
る。また、図23に示すように、溝62に代えて、複数
の凹み64を設けることもできる。さらに、図24に示
すように、放射状の溝62と同心円状の溝63を組み合
わせることもできる。加えて、図25に示すように、多
角形状の環状溝65と斜め溝66を組み合わせることも
できる。
れるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種
々の設計変更を施すことができる。
れば、付勢手段を、摩擦部材が配置された揺動アームの
ハブ基端側ではなく、ハブ先端側に配置するようにし、
固定側となるプレートと、回動側となる揺動アームとの
間に、直接、摩擦部材を介在させたので、ガタを生じさ
せない。したがって、打音の発生を防止することがで
き、また、微振動であっても確実に揺動抵抗を発生させ
て減衰させることができる。
部材を、上記ねじりコイルばねから、回動中心に沿う方
向に離して配置したので、ねじりコイルばねと干渉する
ことなく摩擦部材の径を大きくすることができる。ま
た、上記ねじりコイルばねを圧縮状態で組み込んで、揺
動アームを上記プレート側へ付勢しているので、摩擦部
材への押圧力を増加させることができ、大きな揺動抵抗
を得ることができる。
部材と対向する、揺動アームの上記ハブの基端側端面に
耐摩耗性部が構成されているので、長期にわたって安定
した摩擦性能を維持することができる。請求項4に係る
発明の構成によれば、摩擦部材を揺動アーム側に一体回
動可能に固定しているので、摩擦面を摩擦部材のプレー
ト側面に特定することができ、安定した摩擦性能を得る
ことができる。
ート外縁部付近に形成される隙間を折れ曲がり状とした
ので、外部からの塵埃や泥水等が摩擦部材側へ浸入する
ことを防止することができ、耐久性を向上させることが
できる。また、特別なダストカバー等を必要としないの
で、製造コストを安くすることができる。請求項6に係
る発明の構成によれば、摩擦部材の両面のうち摩擦半径
の小さい側の面のみを摩擦面として特定することができ
る結果、安定した摩擦性能を得ることができる。また、
非摩擦面側の部材としては、耐摩耗性に劣るが、他の面
で優れているような材料を採用することも可能となり、
製造上に自由度が増す。
中心となる軸とこれを支持している孔との間に嵌め合い
精度による径方向隙間があっても、ねじりコイルばねの
ねじり反発力が、軸を孔の内周面の所定位置へ常に押し
付けるように働く結果、揺動時に軸の周囲にガタが生じ
ることがなく、ガタによる打音が生じることもない。請
求項8に係る発明の構成によれば、ボスの周面と固定ケ
ースの面とが、凹溝の湾曲面によって円滑に繋がれるの
で、応力集中を防ぐことができ、しかも、凹溝を固定ケ
ースの面に設けたので、皿ばねの周縁部と干渉すること
もない。
部材の内周面が摩耗した摩耗粉が、筒状部材の内周面か
らなるテーパ面と、これに対向する、上記ボス又はハブ
の外周面からなるテーパ面との間の隙間に堆積した場合
にも、筒状部材が、付勢手段からテーパ面どうしを離間
させる方向に付勢力を受けている結果、上記隙間の閉塞
による、筒状部材と対向部材とのロックが発生すること
がない。
擦部材の図心を揺動アームの回動中心からオフセットさ
せることにより、摩擦部材の、摺動時に強く押圧される
部位の面積を他の部位の面積よりも相対的に広くできる
結果、摩擦部材を均一に摩耗させることができる。請求
項11に係る発明の構成によれば、摩擦部材を複数に分
割したので、プレート等の平坦度が悪いときにも、摩擦
部材に働く面圧を均等化させることができ、摩擦力を安
定して発生させることができ、また、摩擦部材の耐久性
を向上させることができる。
てのオートテンショナの概略立て断面図である。
付け状態を示している。
要部拡大断面図である。
図である。
図である。
ョナの要部拡大断面図である。
ョナの要部拡大断面図である。
ショナの要部拡大断面図である。
ショナの要部拡大断面図である。
ショナの模式図である。
式図であり、(a)及び(b)は、それぞさ荷重点の異
なる場合を示している。
平面図である。
配置状態を示す概略平面図である。
ショナの概略平面図である。
である。
である。
Claims (11)
- 【請求項1】先端にプーリが取り付けられ、基端側に有
底筒状の固定ケースの環状のボスに先端側から嵌め合わ
される環状のハブを有し、当該固定ケースに対して上記
ハブの軸線を中心として回動自在な揺動アームと、固定
ケースに内装され、揺動アームの回動中心とほぼ同心に
設けられたねじりコイルばねとを備え、ねじりコイルば
ねによって揺動アームを所定方向へ回動付勢しているオ
ートテンショナにおいて、 上記揺動アームのハブの基端側端面に対向した状態で、
固定ケースに固定されたプレートと、 このプレートと揺動アームのハブの基端側端面との間に
直接介在した摩擦部材と、 揺動アームのハブの先端側端面とこれに対向する固定ケ
ースの面との間に介在し、上記ハブをプレート側へ付勢
する付勢手段とを備えたことを特徴とするオートテンシ
ョナ。 - 【請求項2】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記摩擦部材は、上記ねじりコイルばねから、回動中心
に沿う方向に離して配置されており、 上記ねじりコイルばねは、回動中心に沿う方向に圧縮さ
れ、揺動アームを上記プレート側へ付勢する状態で内装
されていることを特徴とするオートテンショナ。 - 【請求項3】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記摩擦部材と対向する、揺動アームのハブの基端側端
面に、嵌め合わせまたは一体成形により、耐摩耗性部が
構成されていることを特徴とするオートテンショナ。 - 【請求項4】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記摩擦部材は、当該摩擦部材と対向する、揺動アーム
のハブの基端側端面に、一体回動可能に固定されている
ことを特徴とするオートテンショナ。 - 【請求項5】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記摩擦部材と対向する、揺動アームのハブの基端側端
面、摩擦部材の外縁部、およびプレートの外縁部の三者
によって区画される隙間が折れ曲がり状になるように、
上記三者の形状を設定したことを特徴とするオートテン
ショナ。 - 【請求項6】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記摩擦部材は、揺動アーム側およびプレート側とで、
異なる摩擦半径を有することを特徴とするオートテンシ
ョナ。 - 【請求項7】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記ねじりコイルばねの揺動アーム側の取付け端は、プ
ーリからみて回動中心よりも遠方側になるように配置さ
れていることを特徴とする請求項1記載のオートテンシ
ョナ。 - 【請求項8】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記付勢手段は、上記ボスに嵌め合わされ且つ上記固定
ケースの面を座面とする、輪状の皿ばねからなり、 上記固定ケースの面には、上記ボスの周に沿って窪まさ
れた、環状の凹溝が形成されており、 この凹溝の内面は、上記ボスの周面と上記固定ケースの
面とを円滑に繋ぐ湾曲面からなり、 この湾曲面の、ボス寄りの始端部は、皿ばねの周縁と干
渉しないように、上記座面よりも窪み方向寄りの位置に
設定されていることを特徴とするオートテンショナ。 - 【請求項9】上記請求項1記載のオートテンショナにお
いて、 上記互いに嵌め合わされるボスとハブとの対向周面どう
しの間に、摩擦低減用の筒状部材が介在しており、 この筒状部材の内周面、及びこの内周面に対向する、上
記ボスの外周面は、互いに合致可能なテーパ面に形成さ
れており、 上記筒状部材は、上記付勢手段によって上記テーパ面ど
うしを離間させる方向に付勢されていることを特徴とす
るオートテンショナ。 - 【請求項10】上記請求項1記載のオートテンショナに
おいて、 上記摩擦部材の図心が、摩擦部材の、摺動時に強く押圧
される部位の面積を他の部位の面積よりも相対的に広く
できるように、上記揺動アームの回動中心から所定距離
離した位置に設定されていることを特徴とするオートテ
ンショナ。 - 【請求項11】上記請求項1記載のオートテンショナに
おいて、 上記摩擦部材は、複数に分割されていることを特徴とす
るオートテンショナ。
Priority Applications (3)
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