JP2983499B2 - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

Info

Publication number
JP2983499B2
JP2983499B2 JP9211275A JP21127597A JP2983499B2 JP 2983499 B2 JP2983499 B2 JP 2983499B2 JP 9211275 A JP9211275 A JP 9211275A JP 21127597 A JP21127597 A JP 21127597A JP 2983499 B2 JP2983499 B2 JP 2983499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
damping member
plate
auto
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9211275A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1137234A (ja
Inventor
一正 鮎川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNITSUTA KK
Original Assignee
YUNITSUTA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUNITSUTA KK filed Critical YUNITSUTA KK
Priority to JP9211275A priority Critical patent/JP2983499B2/ja
Publication of JPH1137234A publication Critical patent/JPH1137234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2983499B2 publication Critical patent/JP2983499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンのベルト補機駆動に利用されるオートテンショナに
関する。
【0002】
【従来の技術】オートテンショナは、単一のベルトで複
数の装置に駆動力を伝達する伝動装置に用いられ、ベル
トのゆるみを防止して駆動力を各装置に確実に伝達させ
る。このようなオートテンショナは、例えばエンジンブ
ロック等の所定部位に固定されるカップ状の固定部と、
この固定部に対して揺動自在に支持されたアームと、こ
のアームに回転自在に取り付けられたプーリとを備えて
いる。ベルトはプーリの側面に懸架され、緊張する方向
に付勢される。ベルトを緊張させるための付勢力は、所
定のねじり力で巻回されてオートテンショナに配設され
るねじりコイルスプリングの反発力によって発生する。
【0003】従来アームの過度の揺動を防止するため
に、オートテンショナにはダンピング部材が設けられ
る。ダンピング部材は例えばアーム側に取り付けられる
環状部材であり、固定部との摩擦力、即ちダンピング力
によってアームの揺動を減衰させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】揺動するアームとダン
ピング部材との係合部分は重要な課題となっている。長
期にわたる使用で係合部分が摩耗してガタつきが生じ、
このガタつきによる異音が発生したり、また局部的に荷
重がかかる係合の仕方では係合部分が破損するといった
問題があった。
【0005】この様な点に鑑み、本発明ではアームとダ
ンピング部材の係合部分において荷重の偏りが少なく異
音の出ないダンピング機構を備えたオートテンショナを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるオートテン
ショナは、プレートと、このプレートの一方の面に一体
的に設けられた円筒壁と、円筒壁の開口部に揺動自在に
取り付けられ、プレート側の面に円筒壁の軸が通る点に
関して点対称に複数の取付ピンが形成されたアームと、
円筒壁の軸方向長さとほぼ同じ軸方向長さを有し、円筒
壁内に収容されて底面部がプレートに摺接するカップ状
の本体と、本体の開口側に全周にわたって形成されるフ
ランジ部と、本体に一体的に設けられる取付部と、取付
部に取付ピンに対応して本体の軸に平行かつ本体の軸方
向全体にわたって形成される複数の取付穴とを有し、
付ピンと取付穴とが係合することによりアームに取り付
けられるダンピング部材と、アームとダンピング部材と
の間に設けられ、ダンピング部材をプレート側に付勢す
る付勢手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
【0008】
【0009】オートテンショナにおいて、取付部がダン
ピング部材の本体の内周面から軸に向かって突出して形
成されてもよいさらに、ダンピング部材の軸に垂直な
断面において、複数の取付穴が、同一円周上に位置し且
つこの円周において等間隔であってもよい。
【0010】オートテンショナにおいて、付勢手段が
ダンピング部材カップ状の本体の内側から本体の底面
プレートに付勢するバネであってもよい。
【0011】オートテンショナにおいて、アームのプレ
ート側に円筒突起が形成され、バネがこの円筒突起の内
周面にガイドされてもよい。さらに円筒突起およびバネ
が複数設けられてもよい。あるいは、アームのプレート
側に円柱突起が形成されて、バネがこの円柱突起の外周
面にガイドされてもよい。さらに円柱突起およびバネが
複数設けられてもよい。
【0012】オートテンショナは、アームを所定の回動
方向に付勢するねじりコイルスプリングを備えてもよ
く、このねじりコイルスプリングは好ましくは、円筒壁
の外側に巻回され、一端がプレートに他端がアームに取
り付けられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるオートテンシ
ョナの実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は第1実施形態のオートテンショナを
利用した自動車用エンジンのベルトシステムを示す図で
ある。このベルトシステムは、エンジンの出力軸に取り
付けられた駆動プーリ11と、エアコンディショナ、パ
ワーステアリング装置、オルタネータ用の各従動プーリ
12、13、14と、アイドラプーリ15、16、そし
てオートテンショナ(以下、テンショナという)10と
を備えている。各プーリの間には単一の駆動ベルト17
が懸架され、この駆動ベルト17は時計周りに駆動され
る。
【0015】テンショナ10は固定部20を備え、この
固定部20はエンジンブロックに固定される。またテン
ショナ10はプーリ60を備え、このプーリ60は固定
部20に対して回動可能かつ回転可能に設けられ、プー
リ60の外周面に駆動ベルト17が懸架される。プーリ
60は、ねじりコイルスプリング50により実線の位置
から反時計周りに付勢されて破線の位置まで移動し、駆
動ベルト17を緊張させる。
【0016】図2にはテンショナ10の上面図が示さ
れ、図3には図2のI−I線における断面図が示され
る。図4は固定部20にアーム30を取り付ける構成を
示す分解斜視図である。
【0017】固定部20は、プレート22と円筒壁24
とボルト係合部26とを備える。プレート22は平板で
あり、取付穴21が3隅に形成される。この3つの取付
穴21には固定部20をエンジンブロックに固定するた
めのボルト(図示しない)が挿入される。円筒壁24は
プレート22の一方の面22aから突出して形成され
る。この円筒壁24の軸心を軸Cとする(図3、4参
照)。ボルト係合部26は面22aから円筒壁24と同
じ側に突出し、軸C周りにボルト螺合穴26aが形成さ
れる。
【0018】アーム30は、円筒壁24の開口側、即ち
プレート22の反対側に設けられる。アーム30は金属
材料より形成され、2つの円盤部材である蓋部31とプ
ーリ取付部33とが偏心して重なるように構成される。
蓋部31は円筒壁24の開口を閉密し、図4に明らかな
ように蓋部31の中央にはボス部32が軸C周りの円筒
状に上方に突出して形成される。このボス部32には回
動軸であるピボットボルト28が嵌合する。プーリ係合
部33の中央にはプーリ軸受34が上方に突出して形成
され、このプーリ軸受34にプーリボルト68が螺合す
る。
【0019】アーム30のボス部32にピボットボルト
28が貫通した状態で、ピボットボルト28の下端に形
成されたネジ部28aがボルト螺合穴26aに螺合し、
蓋部31が円筒壁24の開口部に取り付けられることに
より、アーム30は固定部20に対して軸Cを軸心とす
るピボットボルト28周りに回動自在に支持される。ピ
ボット軸受27は、アーム30とピボットボルト28と
の間に介装される。
【0020】図5はアーム30の下面を示す図である。
蓋部31には3つの取付ピン36および3つの円筒突起
38が形成され、これらの取付ピン36および円筒突起
38は蓋部31の下面31aから軸C方向に沿って延び
ている(図3参照)。軸Cに垂直な断面において、3つ
の取付ピン36の中心は同一円周上に位置し、かつ、こ
の円周において等間隔に設けられる。同様に3つの円筒
突起38の中心も同一円周上(取付ピン36の円周と同
一である必要はない)に等間隔に設けられる。なお取付
ピン36および円筒突起38の数は3つに限定されるこ
となく、それ以上でもよい。また取付ピン36の数と円
筒突起38の数は同じである必要はなく、それぞれが同
一円周上に等間隔に配置されていればよい。
【0021】スプリング受け部37は蓋部31の側面か
ら径方向の外側に突出するように形成され、ねじりコイ
ルスプリング50と当接する。プーリ取付部33の下面
33aから係止突起35が軸Cに沿って突出しており
(図3参照)、ねじりコイルスプリング50の端部54
が係合している。
【0022】再び図2および図3を参照する。プーリ6
0は、ボールベアリング62を介して、プーリボルト6
8によりアーム30のプーリ取付部33に回転自在に取
り付けられる。プーリボルト68の頭部とボールベアリ
ング62との間には、塵埃の浸入を防止するダストシー
ルド64が介装される。プーリボルト68はピボットボ
ルト28と平行に設けられ、その軸方向における中心が
ほぼプーリ60に懸架されるベルトの中央を通る平面上
にある。またこの平面Lは、ピボット軸受27のほぼ軸
C方向における中心を通り、ピボット軸受27にかかる
荷重の偏りを減ずることができ、軸C方向の長さを短く
設定できる。
【0023】図3、図4を参照する。ねじりコイルスプ
リング50は、金属線を螺旋状に巻回して成り、この螺
旋状に巻回した螺旋部56と、螺旋部56から延びた端
部52、54とを備える。螺旋部56の径は円筒壁24
の外径より大きく設けられ、螺旋部56は固定部20の
円筒壁24の外側に軸C周りに巻回される。端部52、
54は螺旋部56から径方向の外側に折曲して形成さ
れ、図5に示すように一方の端部52は固定部20に形
成された係止突起23に係合し、もう一方の端部54は
アーム30に形成された係止突起35に係合する。即ち
ねじりコイルスプリング50は固定部20とアーム30
とにより螺旋軸、即ち軸C方向の位置が規制される。
【0024】また、ねじりコイルスプリング50はアー
ム30の側面から径方向の外側に突出したスプリング受
け部37と当接し、このスプリング受け部37により径
方向の位置が規制される。なお図示しないが、円筒壁2
4の外周面にも径方向の外側に突出したスプリング受け
部が形成されており、これによりスプリング受け部37
と同様、ねじりコイルスプリング50の径方向の位置が
規制される。
【0025】ねじりコイルスプリング50は適度にねじ
られた状態でプレート22とアーム30との間に圧縮状
態で介装され、この状態でプーリ60に懸架された駆動
ベルト17を緊張させる方向(図1参照)にアーム30
を付勢する。
【0026】図3に示すようにダンピング部材40は円
筒壁24の内側、ねじりコイルスプリング50は円筒壁
24の外側に設けられるので、ダンピング部材40はね
じりコイルスプリング50と干渉しない。従ってダンピ
ング部材40を取り付ける部分、即ちアーム30の取付
ピン36および円筒突起38を、円筒壁24よりも内側
に突出して形成できる。
【0027】図6はダンピング部材40の上面図であ
り、図7は図6のII−II線におけるダンピング部材
40の断面図である。図3、図4および図6、図7を参
照してダンピング機構を説明する。摩擦部材であるダン
ピング部材40は、固定部20の円筒壁24とアーム3
0との間に設けられる。ダンピング部材40は、樹脂、
ゴム等の弾性部材により形成され、例えばポリアセター
ル、自己潤滑性を持たせるためモリブデンを含むナイロ
ン等の高分子材料、あるいは強度に優れたガラス繊維強
化ナイロンや炭素繊維強化プラスチック等が用いられ
る。
【0028】ダンピング部材40はカップ状の本体41
と、この本体41のアーム30側の端面に設けられたフ
ランジ部43とを備える。本体41の外径は円筒壁24
の内径とほぼ同じであり、フランジ部43の外径は蓋部
31の外径とほぼ同じである。また本体41の軸C方向
の長さは円筒壁24の軸C方向の長さとほぼ同じであ
る。
【0029】本体41の中央には軸C周りの穴47が形
成され、固定部20のボルト係合部26が貫通し、ダン
ピング部材40は穴47と円筒壁24によって固定部2
0に対する径方向の位置が規制される。
【0030】ダンピング部材40の3つの取付部45
は、本体41の内周面から軸Cに向かって内側に突出し
て形成される。各取付部45には円柱穴(以下、取付穴
という)42が形成され、この取付穴42は軸Cに対し
て平行かつ軸C方向全体に渡って設けられる。取付穴4
2の径はアーム30の取付ピン36の外径と略同径であ
る。この取付穴42に取付ピン36がそれぞれ挿入され
ることにより、ダンピング部材40のアーム30に対す
る回動方向、および径方向における相対移動が拘束され
る。
【0031】図8はダンピング部材近傍の拡大断面図で
ある。本体41の外周面41aは円筒壁24の内周面2
4bに挿入される。本体41の底面41bはプレートの
上面22aと密着し、この密着面はアーム30の揺動の
際にダンピング力を発生する摩擦面である。ダンピング
部材40を取り付けた状態において、フランジ部43の
下面43aと円筒壁24の開口部端面24aとはフラン
ジ部43の弾性変形によりごく軽い力で接触している。
このフランジ部43は円筒壁24の内部、特に摺接面へ
の外部からの塵埃の浸入を防止するために設けられる。
従来C形スプリングを使ったダンピング機構では、ダン
ピング発生のために必ず一部開口部が必要となり、密閉
構造が難しかったが、本発明により摩擦摺動面の略密閉
という構造が可能となった。
【0032】コイルバネ48はダンピング部材40を固
定部20側へ付勢する付勢手段であり、本体41内、即
ちアーム30とダンピング部材40との間であり、かつ
取付部45と干渉しない位置(図6の矢印Aの範囲内)
に設けられる。本実施形態では矢印Aの範囲のほぼ中央
に1つ、計3カ所に設けられる。コイルバネ48は円筒
突起38によって径方向に移動が規制され、また円筒突
起38の内周面38aによって軸C方向にガイドされ
る。コイルバネ48は円筒突起38の内側とダンピング
部材40の本体底面41cとの間に圧縮した状態で挿入
されることにより、ダンピング部材40をプレート22
側へ付勢する。コイルバネ48は点対称に位置する円筒
突起38内にそれぞれ設けられているので、ダンピング
部材40は略均一、かつ一定の力でプレート22側に押
圧付勢される。
【0033】アーム30が揺動する場合、ダンピング部
材40の本体底面41bと固定部20のプレート上面2
2aとの摺接面において、摩擦力によるダンピング力が
発生する。このダンピング力はねじりコイルスプリング
50のねじり力に関係なく一定である。なおコイルバネ
48による付勢力は必要なダンピング力に応じて適宜設
定される。
【0034】駆動ベルト17(図1参照)の駆動時にお
いて、駆動ベルト17の振動に伴ってプーリ60とアー
ム30とはピボットボルト28周りに揺動するが、この
ときダンピング部材40もアーム30と一体的に揺動
し、円筒壁24の内周面24bに摺接する。上述したよ
うに、第1実施形態のテンショナ10にはダンピング部
材40とコイルバネ48とを備えたダンピング機構が設
けられており、アーム30の振動が減衰される。
【0035】このように本実施形態では、点対称に設け
られた3つのコイルバネ48によって、ダンピング部材
40がプレート22へ付勢されることにより、ダンピン
グ部材40の全周に略均一に摩擦力が働くので、摩擦摺
動面を広く確保できる。これによりダンピング部材40
は摩耗量が低減され、早期破損が防止される。さらに上
述のようなガイド機構により、アーム30の揺動時にダ
ンピング部材40の取付穴42とアーム30の取付ピン
36とのガタつきによる異音を防止できる。
【0036】図9から図10を参照して、本発明の第2
実施形態であるオートテンショナを説明する。図9はダ
ンピング部材近傍の拡大断面図であり、図10はアーム
の下面図である。第2実施形態はコイルバネをガイドす
る構成が異なること以外は第1実施形態と同様の構成で
あり、同じ構成については詳述しない。また第1実施形
態と同じ構成には同符号を付し、対応する構成について
は第1実施形態の符号に100を加算して示している。
【0037】図9に示すように、アーム30において、
蓋部31の下面31aから円柱突起138が軸Cに沿っ
て突出している。コイルバネ148は圧縮された状態で
蓋部下面31aとダンピング部材40の本体底面41c
との間に介装され、略均一かつ一定の力でプレート22
側にダンピング部材40を押圧付勢する。コイルバネ1
48は円柱突起138の外周面を巻回し、これによりコ
イルバネ148は軸方向にガイドされる。即ち第1実施
形態ではコイルバネ48の外側が円筒突起38の内周面
にガイドされるが、第2実施形態ではコイルバネ148
の内側が円柱突起138の外周面にガイドされる。なお
第2実施形態においても、円柱突起138およびコイル
バネ148は点対称に設けられていればよく、その数は
限定されない。
【0038】第2実施形態においても第1実施形態と同
様、点対称に設けられた3つのコイルバネ148によっ
て、ダンピング部材40がプレート22へ付勢されるこ
とにより、ダンピング部材40の全周に略均一に摩擦力
が働き摩擦摺動面を広く確保できる。従ってダンピング
部材40の早期破損が防止され、ガタつきによる騒音が
低減する。
【0039】図11から図12を参照して、本発明の第
3実施形態であるオートテンショナを説明する。図11
はオートテンショナの断面図、図12はダンピング部材
近傍の拡大断面図である。第3実施形態はダンピング機
構が異なること以外は第1実施形態と同様の構成であ
り、同じ構成については詳述しない。また第1実施形態
と同じ構成には同符号を付し、対応する構成については
第1実施形態の符号に200を加算して示している。
【0040】第3実施形態のテンショナ10において、
円筒壁224は第1実施形態の円筒壁24よりも厚く設
けられ、ダンピング部材240のフランジ部243も円
筒壁224の厚みに伴い径方向の外側に向かって長く延
びている。ダンピング部材240の本体241の軸C方
向の長さは円筒壁224の軸C方向の長さよりやや短
い。なお、ダンピング部材240およびアーム230の
下面231aの形状は第1実施形態に示したものとほぼ
同じである(図5〜図7参照)。
【0041】ダンピング部材240を取り付けた状態に
おいて、フランジ部243の下面243aと円筒壁22
4の開口部端面224aとが密着し、この密着面はアー
ム30の揺動の際にダンピング力を発生する摩擦面であ
る。本体241の外周面241aは円筒壁224の内周
面224bに挿入され、本体241の底面241bはプ
レートの上面22aとわずかな隙間をもって対向する。
【0042】第3実施形態の場合も、第1、第2実施形
態と同様、均等に配置された3つのコイルコイルバネ4
8により、ダンピング部材40が略均一、かつ一定の力
でプレート22側に押圧付勢され、ダンピング部材40
の早期破損の防止、およびガタつきによる騒音の低減が
図られる。
【0043】図13から図16を参照して、本発明の第
4実施形態であるオートテンショナを説明する。図13
はオートテンショナの構成を示す断面図、図14はダン
ピング部材の上面図、図15はダンピング部材の断面
図、図16はダンピング部材近傍の拡大断面図である。
第4実施形態はアーム30とダンピング部材40との係
合する構成が異なること以外は第1実施形態と同様の構
成であり、同じ構成については詳述しない。また第1実
施形態と同じ構成には同符号を付している。
【0044】図13、図14を参照する。ダンピング部
材340は内周壁342と、外周壁344と、環状底板
346とを備える。内周壁342と外周壁344とは共
に軸C周りの円筒部材であり、環状底板346によって
互いの一方の端部が連結されている。外周壁344にお
ける環状底板346と反対側の端部にはフランジ部34
3が形成される。
【0045】内周壁342と外周壁344との間には、
3本のリブ345が径方向に延びかつ軸C方向全体にわ
たって設けられており、内周壁342と外周壁346と
に囲まれた空間はこの3本のリブ345によって仕切ら
れる。リブ345は、アーム30の揺動時に発生する回
動方向の摩擦抵抗力に対し、十分に広い受圧面積を確保
できる上、回動方向に複数の受圧面積を構成しているの
で、係合部でのダンピング部材のクリープ変形などによ
るガタつきを防止できる。これにより、係合部のガタつ
きによる異音や係合部の疲労による破損を防止できる。
【0046】この仕切られた各空間にアーム30の蓋部
331に形成された3つの突起338が当接する。この
突起338の内部にはコイルバネ48が設けられる。コ
イルバネ48は3個所に設けられ、環状底板346を均
一に押圧付勢する。
【0047】第4実施形態の場合も、第1〜第3実施形
態と同様、均等に配置された3つのコイルバネ48によ
り、ダンピング部材40が略均一、かつ一定の力でプレ
ート22側に押圧付勢される。従って、ダンピング部材
40の早期破損防止およびガタつきによる異音の発生の
防止ができる。
【0048】以上のように各実施形態のオートテンショ
ナは、荷重の偏りの少ないダンピング機構を備え、また
摩擦摺動部への塵埃の侵入を防ぎ、ガタつき音などの異
音の発生が防止される。さらに係合部の受圧面積を大き
く取れ、かつ複数設けているので、係合部における揺動
による応力を分散し、疲労による破損を防止し、クリー
プによるガタつき異音を防止できる。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、荷重の偏りのないダン
ピング部材を備えたオートテンショナを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオートテンショナの第1実施形態
を用いたベルトシステムを示すブロック図である。
【図2】図1に示すオートテンショナを示す上面図であ
る。
【図3】図2に示すオートテンショナのI−I線におけ
る断面図である。
【図4】図2に示すオートテンショナのアームを固定部
に取り付ける構成を示す図である。
【図5】図3に示すアームの下面図である。
【図6】図2に示すダンピング部材の上面図である。
【図7】図6に示すダンピング部材のII−II線にお
ける断面図である。
【図8】図3のダンピング部材近傍を示す部分拡大図で
ある。
【図9】本発明によるオートテンショナの第2実施形態
を示す、ダンピング部材近傍の部分拡大断面図である。
【図10】図9のオートテンショナにおけるアームの下
面図である。
【図11】本発明によるオートテンショナの第3実施形
態を示す断面図である。
【図12】図11のダンピング部材近傍を示す部分拡大
図である。
【図13】本発明によるオートテンショナの第4実施形
態を示す断面図である。
【図14】図13に示すダンピング部材の上面図であ
る。
【図15】図13に示すダンピング部材のIII−II
I線における断面図である。
【図16】図13のダンピング部材近傍を示す部分拡大
図である。
【符号の説明】
10 テンショナ 17 駆動ベルト 20 固定部 24 円筒壁 23、35 係止突起 37 スプリング受け部 28 ピボットボルト 30 アーム 36 取付ピン 40 ダンピング部材 42 取付穴 48 コイルバネ 50 ねじりコイルスプリング 60 プーリ 68 プーリボルト

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレートと、 このプレートの一方の面に一体的に設けられた円筒壁
    と、 前記円筒壁の開口部に揺動自在に取り付けられ、前記
    レート側の面に前記円筒壁の軸が通る点に関して点対称
    に複数の取付ピンが形成されたアームと、前記円筒壁の軸方向長さとほぼ同じ軸方向長さを有し、
    前記円筒壁内に収容されて底面部が前記プレートに摺接
    するカップ状の本体と、前記本体の開口側に全周にわた
    って形成されるフランジ部と、前記本体に一体的に設け
    られる取付部と、前記取付部に前記取付ピンに対応して
    前記本体の軸に平行かつ前記本体の軸方向全体にわたっ
    て形成される複数の取付穴とを有し、 前記取付ピンと前
    記取付穴とが係合することにより前記アームに取り付け
    られるダンピング部材と、 前記アームと前記ダンピング部材との間に設けられ、前
    記ダンピング部材を前記プレート側に付勢する付勢手段
    とを備えることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記取付部が前記ダンピング部材の前記
    本体の内周面から前記軸に向かって突出して形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記ダンピング部材の軸に垂直な断面に
    おいて、前記複数の取付穴が、同一円周上に位置し且つ
    この円周において等間隔であることを特徴とする請求項
    2に記載のオートテンショナ。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段が、前記本体の内側から前
    記本体の底面部を前記プレートに付勢するバネであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記アームの前記プレート側に円筒突起
    が形成され、前記バネがこの円筒突起の内周面にガイド
    されることを特徴とする請求項4に記載のオートテンシ
    ョナ。
  6. 【請求項6】 前記円筒突起および前記バネが複数設け
    られることを特徴とする請求項5に記載のオートテンシ
    ョナ。
  7. 【請求項7】 前記アームの前記プレート側に円柱突起
    が形成され、前 記バネがこの円柱突起の外周面にガイド
    されることを特徴とする請求項4に記載のオートテンシ
    ョナ。
  8. 【請求項8】 前記円柱突起および前記バネが複数設け
    られることを特徴とする請求項7に記載のオートテンシ
    ョナ。
  9. 【請求項9】 前記円筒壁の外側に巻回されるととも
    に、一端が前記プレートに他端が前記アームに取り付け
    られ、前記アームを所定の回動方向に付勢するねじりコ
    イルスプリングを備えることを特徴とする請求項1に記
    載のオートテンショナ。
JP9211275A 1997-07-22 1997-07-22 オートテンショナ Expired - Fee Related JP2983499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9211275A JP2983499B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 オートテンショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9211275A JP2983499B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 オートテンショナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1137234A JPH1137234A (ja) 1999-02-12
JP2983499B2 true JP2983499B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=16603236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9211275A Expired - Fee Related JP2983499B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 オートテンショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2983499B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6932731B2 (en) * 2001-07-05 2005-08-23 Ina-Schaeffler Kg Tensioner
JP5235064B2 (ja) * 2007-09-28 2013-07-10 パナソニック株式会社 照明器具
KR101716554B1 (ko) * 2014-12-30 2017-03-14 지엠비코리아 주식회사 오토텐셔너

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1137234A (ja) 1999-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2474503C (en) Belt tensioner with pivot bushing
US5967919A (en) Belt tensioner
US8678965B2 (en) Auto-tensioner
JPH07259935A (ja) ベルトテンショナー
KR20040060847A (ko) 전동 벨트 시스템용 벨트 당김장치
US4723934A (en) Belt tensioner
US20150031485A1 (en) Tensioner with multiple nested torsion springs
JP5485407B2 (ja) テンショナ
JP2983499B2 (ja) オートテンショナ
WO2015013568A2 (en) Tensionner with single torsion spring having multiple nested windings
WO1994025779A1 (en) Automatic tensioner
JPH08270742A (ja) ベルトテンショナー
JPH11141630A (ja) オートテンショナ
JP3402461B2 (ja) ベルトテンショナー
JP3079125B2 (ja) 薄型オートテンショナ
JP2017122470A (ja) オートテンショナ
JP3253943B2 (ja) オートテンショナ
JP3025167B2 (ja) ベルトテンショナー
JP2981415B2 (ja) ベルトテンショナー
JP2939428B2 (ja) ベルトテンショナー
JP2904764B1 (ja) オートテンショナ
JP4420180B2 (ja) オートテンショナ
CN114151520B (zh) 一种张紧器、发动机和车辆
JP2981433B2 (ja) オートテンショナ
JP2983491B2 (ja) オートテンショナ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees