JP3079125B2 - 薄型オートテンショナ - Google Patents

薄型オートテンショナ

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JP3079125B2
JP3079125B2 JP09211274A JP21127497A JP3079125B2 JP 3079125 B2 JP3079125 B2 JP 3079125B2 JP 09211274 A JP09211274 A JP 09211274A JP 21127497 A JP21127497 A JP 21127497A JP 3079125 B2 JP3079125 B2 JP 3079125B2
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一正 鮎川
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンのベルト補機駆動に利用されるオートテンショナに
関する。
【0002】
【従来の技術】オートテンショナは単一のベルトで複数
の装置に駆動力を伝達する伝動装置に用いられ、ベルト
のゆるみを防止し、ベルトに所定の張力を維持させるこ
とにより駆動力を各装置に確実に伝達させる。このよう
なオートテンショナは、例えばエンジンブロック等の所
定部位に固定される固定ケースと、この固定ケースに対
して揺動自在なアームと、このアームの先端に回転自在
に取り付けられたプーリとを備えている。ベルトはプー
リの側面に懸架され、緊張する方向に付勢される。ベル
トを緊張させるための付勢力は、所定のねじり力で巻回
されてオートテンショナに配設されるねじりコイルスプ
リングの反発力によって発生する。
【0003】従来、ねじりコイルスプリングは固定ケー
ス内に収められ、一端が固定ケースに他端がアームに固
定される。ねじりコイルスプリングの付勢力は、バネ定
数に関係するコイルの線の長さ(以下、コイル長さとい
う)と、ねじり応力に関係するコイルの線の太さ(以
下、コイル太さという)とによって決定される。所定の
付勢力を得るためには所定のコイル長さおよびコイル太
さが必要であり、例えば所定のコイル長さを有するねじ
りコイルスプリングにおいて、コイル径を小さくすると
コイルの軸方向長さは長くなる。固定ケースの径および
軸方向長さは、ねじりコイルスプリングの径および軸方
向長さに対応して決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、エンジンや補機
の小型化に伴ってオートテンショナについても小型化が
要求されている。例えば4気筒エンジンでは、ねじりコ
イルスプリングが収められたテンショナ本体を径方向に
短くし軸方向に長くすることにより小型化に対応してい
るが、V型エンジン等では、クランク軸の軸方向にテン
ショナを取り付けるスペースがなくエンジンブロックに
対して正面に取り付けられるため、テンショナが突出す
る構成となり、テンショナ本体を径方向に短くし軸方向
に長くするとエンジン全長が長くなる問題がある。
【0005】本発明はこの様な点に鑑みてなされたもの
であり、オートテンショナを要求される基本的な性能を
保持したまま薄型化することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による薄型オート
テンショナは、一方の面に円筒壁を有するプレートと、
この円筒壁の開口部に揺動自在に取り付けられる円盤状
蓋部と、この蓋部のプレートの反対側において一体的
に偏心して重なる円盤状のプーリ取付部と、プーリ取付
部のプレート側端面からプレート側に突出し蓋部の軸心
に対してプーリ取付部の軸心より遠方に位置する係止突
起とを有するアームと、円筒壁および蓋部の外側に巻回
される螺旋部と、螺旋部から径方向外側に向かって折曲
する2つの端部とを有するとともに、端部の一方がプレ
ートに端部の他方がアームの係止突起に取り付けられ、
アームを揺動方向に付勢するねじりコイルスプリング
と、アームと円筒壁との間に設けられ、円筒壁の軸方向
長さとほぼ同じ軸方向長さを有する摩擦部材とを備える
ことを特徴としている。
【0007】薄型オートテンショナにおいて、アームに
円柱突起が形成され、摩擦部材にこの円柱突起に係合す
る円柱穴が形成され、円柱突起が円柱穴に係合すること
により摩擦部材がアームに取り付けられてもよい。
【0008】
【0009】薄型オートテンショナにおいて、摩擦部材
が環状部とフランジ部とを備え、この環状部の内側に設
けられたC形バネにより、摩擦部材が円筒壁の内周面に
付勢されてもよい。さらに、摩擦部材において環状部が
円筒壁の内周面に密着し、摩擦部材のフランジ部の肩部
がアームの蓋面に密着してもよい。
【0010】薄型オートテンショナにおいて、ねじりコ
イルスプリングの両端が、摩擦部材の摺動部に対して干
渉しないように、円筒壁の外側に巻回された螺旋部から
径方向の外側に向かって延びてもよい。
【0011】薄型オートテンショナにおいて、円筒壁の
外周面から突出するように係合突起が形成され、ねじり
コイルスプリングがこの係合突起に当接することにより
径方向に位置が規制されてもよい。
【0012】薄型オートテンショナにおいて、ねじりコ
イルスプリングの外周にゴムあるいはウレタン等のゴム
状弾性体からなる筒状のカバーが取り付けられてもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による薄型オートテ
ンショナの実施形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は本実施形態の薄型オートテンショナ
を利用した自動車用エンジンのベルトシステムを示す図
である。このベルトシステムは、エンジンの出力軸に取
り付けられた駆動プーリ11と、エアコンディショナ、
パワーステアリング装置、オルタネータ用の各従動プー
リ12、13、14と、アイドラプーリ15、16、そ
して薄型オートテンショナ(以下、テンショナという)
10とを備えている。各プーリの間には単一の駆動ベル
ト17が懸架され、この駆動ベルト17は時計周りに駆
動される。
【0015】テンショナ10は固定部20を備え、この
固定部20はエンジンブロックに固定される。またテン
ショナ10はプーリ60を備え、このプーリ60は固定
部20に対して回動可能かつ回転可能に設けられ、プー
リ60の外周面に駆動ベルト17が懸架される。プーリ
60は、ねじりコイルスプリング50により実線の位置
から反時計周りに付勢されて破線の位置まで移動し、駆
動ベルト17を緊張させる。
【0016】図2〜図4を参照する。図2にはテンショ
ナ10の上面図が示され、図3には図2のI−I線にお
ける断面図が示される。図4は固定部20にアーム30
を取り付ける構成を示す分解斜視図である。
【0017】固定部20は、プレート22と円筒壁24
とボルト係合部26とを備える。プレート22は平板で
あり、取付穴21が3隅に形成される。この3つの取付
穴21には固定部20をエンジンブロックに固定するた
めのボルト(図示しない)が挿入される。円筒壁24は
プレート22の一方の面22aから突出して形成され
る。ボルト係合部26は面22aから円筒壁24と同じ
側に突出し、円筒壁24の径中心の位置にボルト螺合穴
26aが形成される。
【0018】アーム30は、円筒壁24の開口側、即ち
プレート22の反対側に設けられる。アーム30は金属
材料より形成され、2つの円盤部材である蓋部31とプ
ーリ取付部33とが偏心して重なるように構成される。
蓋部31は円筒壁24の開口を閉密し、図3に明らかな
ように蓋部31の中央にはボス部32が円筒状に上方に
突出して形成される。このボス部32には回動軸である
ピボットボルト28がピボット軸受27を介して嵌合す
る。プーリ係合部33の中央にはプーリ軸受34が上方
に突出して形成され、このプーリ軸受34にボールベア
リング62、ダストシールド64を介してプーリボルト
68が螺合する。
【0019】アーム30のボス部32にピボットボルト
28が貫通した状態で、ピボットボルト28の下端に形
成されたネジ部28aがボルト螺合穴26aに螺合し、
蓋部31が円筒壁24の開口部に取り付けられることに
より、アーム30は固定部20に対してピボットボルト
28周りに回動自在にされる。
【0020】ピボット軸受27はアーム30とピボット
ボルト28との間に介装される所定長さの略円筒部材で
あり、例えば合成樹脂等から形成される。ピボット軸受
27は図3の上方からボス部32の内周面32aに嵌合
され、さらにピボット軸受27の内側にピボットボルト
28が貫通される。ねじりコイルスプリング50は適度
に圧縮された状態で介装されるので、アーム30はピボ
ットボルト28の頭部28bとピボット軸受27により
上下方向に固定され、ピボット軸受27を介しピボット
ボルト28周りに回動可能である。
【0021】図5はアーム30の下面を示す図である。
蓋部31には円柱突起である2つのピン36が形成さ
れ、これらのピン36は蓋部31の下面31aから円筒
壁24の軸方向に沿って延びている。スプリング受け部
37は蓋部31の側面から径方向の外側に向かって突出
し、ねじりコイルスプリング50と当接して径方向の位
置を規制する。プーリ取付部33の下面33aには係止
突起35が軸方向に突出し、ねじりコイルスプリング5
0の一端である端部54が係合する。
【0022】再び図3、図4を参照する。ねじりコイル
スプリング50は、金属線を螺旋状に巻回して成り、こ
の螺旋状に巻回した螺旋部56と、螺旋部56から延び
た端部52、54とを備える。螺旋部56の径は円筒壁
24の外径より大きく設けられ、螺旋部56は固定部2
0の円筒壁24の外側に巻回される。端部52、54は
螺旋部56から径方向の外側に向かって折曲し、図5に
示すように一方の端部52は固定部20に形成された係
止突起23に係合し、もう一方の端部54はアーム30
に形成された係止突起35に係合する。即ちねじりコイ
ルスプリング50は固定部20とアーム30とにより螺
旋軸方向の位置が規制される。
【0023】また、ねじりコイルスプリング50はアー
ム30の側面から径方向の外側に突出したスプリング受
け部37と当接し、このスプリング受け部37により径
方向の位置が規制される。なお図示しないが、円筒壁2
4の外周面にも径方向の外側に突出したスプリング受け
部が形成されており、これによりスプリング受け部37
と同様、ねじりコイルスプリング50の径方向の位置が
規制される。
【0024】ねじりコイルスプリング50は適度にねじ
られた状態でプレート22とアーム30との間に圧縮状
態で介装され、この状態でプーリ60に懸架された駆動
ベルト17を緊張させる方向(図1参照)にアーム30
を付勢する。
【0025】ねじりコイルスプリング50の外側には、
厚さの薄いゴムあるいはウレタン等のゴム状弾性体から
なる筒状のカバー70が設けられる。このカバー70は
径方向に引き伸ばした状態でねじりコイルスプリング5
0の外周に嵌め込まれる。カバー70はねじりコイルス
プリング50の装置外に対する露出を防止する。即ち、
例えば車両駆動時に小石などが跳ね上がってねじりコイ
ルスプリング50に衝突したとき、カバー70によって
この衝撃が緩和され、これによりねじりコイルスプリン
グ50の破損が防止される。なお、図4では図示の複雑
化を避けるため、カバー70は示していない。
【0026】従来の構成では、本実施形態に示す円筒壁
24に相当する固定ケースの内側にねじりコイルスプリ
ングを収納する構成であったため、ねじりコイルスプリ
ングの外側に固定ケースを配置することになり、固定ケ
ースの外径が更に大きくなるので小型化することが困難
であった。またダンピングバンドを固定ケース内に設け
るので、このダンピングバンドあるいはその内側に設け
られたリングスプリングとねじりコイルスプリングとが
干渉しないように、径方向の隙間を余分に設ける必要が
あった。しかし本実施形態においては、図3、図4に示
すようにねじりコイルスプリング50を円筒壁24の外
側に設け、ねじりコイルスプリング50の螺旋部56の
径を大きく設けて軸方向長さを短くしており、従来のね
じりコイルスプリング50と同じ線の長さ・太さであれ
ば従来と同じ付勢力を得ることができる。即ちダンピン
グバンド40およびリングスプリング48を、円筒壁2
4の内側に収納することにより効率よくスペースを活用
し、軸方向長さを短く設定できる。このように、円筒壁
24の内側を活用することによってオートテンショナ1
0の薄型化が可能になる。
【0027】また、図3に示すようにダンピングバンド
40およびリングスプリング48は円筒壁24の内側、
ねじりコイルスプリング50は円筒壁24の外側に設け
られるので、ダンピングバンド40およびリングスプリ
ング48はねじりコイルスプリング50と干渉すること
がなく、オートテンショナ10の軸方向長さはさらに短
くできる。また、ねじりコイルスプリング50をアーム
30側で係止する場合、従来ではアーム側の係止部を円
筒壁24の内側に形成しなければならず、ダンピングバ
ンド40等との干渉を避けるように設けられ、係止部の
位置は制限されていた。しかし、本実施形態ではねじり
コイルスプリング50のアーム30側の係止突起35は
円筒壁24より外側に設けられており、設計の自由度が
向上する。
【0028】図6はダンピングバンド40の上面図であ
り、図7は図6のII−II線におけるダンピングバン
ド40の断面図である。図3、図4および図6、図7を
参照してダンピング機構を説明する。摩擦部材であるダ
ンピングバンド40は、固定部20の円筒壁24とアー
ム30との間に設けられ、ナイロン樹脂などの弾性部材
により形成される。ダンピングバンド40はアーム30
の過度の揺動を防止するために設けられ、円筒壁24と
の摩擦力、即ちダンピング力によってアーム30の揺動
を減衰させる。
【0029】ダンピングバンド40は円筒形の環状部4
1と、この環状部41のアーム30側の端面に設けられ
たフランジ部43とを備える。環状部41の外径は円筒
壁24の内径とほぼ同じであり、フランジ部43の外径
は蓋部31の外径とほぼ同じである。
【0030】ダンピングバンド40を取り付けた状態
(図3参照)において、フランジ部43の肩部43aと
アーム30の蓋部下面31aとが略密着し、環状部41
の外周面41aと円筒壁24の内周面24b(図4)と
が密着する。即ち円筒壁24の内部はアーム30および
ダンピングバンド40によって略密閉される。
【0031】ダンピングバンド40のフランジ部43
は、円筒壁24の内部への塵埃の浸入を防止するために
設けられるものであるが、従来のダンピングバンドはね
じりコイルスプリングと干渉させないために円筒壁の開
口部上端に設けられ、アームの蓋部下面が凹凸を有する
形状であったため、フランジ部とわずかな隙間を有して
いた。従ってこの隙間から塵埃等が円筒壁内、即ちダン
ピングバンドとの摺動面に侵入する可能性があった。し
かし、本実施形態のダンピングバンド40は、フランジ
部43の肩部43aがアーム30の蓋部下面31aに密
着するため、従来のような隙間からの塵埃の浸入は防止
され、ダンピングバンド40の耐久性が向上する。
【0032】ダンピングバンド40の2つの円柱穴(以
下、取付穴という)42は、フランジ部43側の環状部
41から内側に突出して形成される。取付穴42の径は
アーム30のピン36の外径と略同径である。この取付
穴42にピン36がそれぞれ挿入されることにより、ダ
ンピングバンド40のアーム30に対する回動方向、お
よび径方向における相対移動が拘束される。
【0033】またダンピングバンド40は取付穴42と
対向する側に軸方向の開口部44を有する。この開口部
44は、ダンピングバンド40の熱変形を吸収するとと
もに、ダンピングバンド40が摩耗した際に徐々に広が
り、C形リングスプリング48の力を十分に伝達できる
ように弾性変形可能としている。環状部41の内周面4
1bには周方向に軸方向位置の異なる2つのリングスプ
リング受け45a、45bが形成される。リングスプリ
ング受け45aはリングスプリング48の上面と係合
し、リングスプリング受け45bはリングスプリング4
8の下面と係合する。
【0034】リングスプリング48は金属線から成るC
形バネであり(図4参照)、ダンピングバンド40の内
周面41bに径方向に収縮された状態で、取り付けられ
る。本実施形態では軸方向に2枚重ねて取り付けられ
る。リングスプリング48の板幅(径方向の寸法)は開
口部44側から取付穴42側に向かって徐々に厚く形成
される。リングスプリング48はダンピングバンド40
の内周面41bに密着し、リングスプリング受け45
a、45bと取付穴42とによって軸方向に挟持され
る。2つのリングスプリング48は、ダンピングバンド
40を略均一、かつ一定の力で円筒壁24側に押圧付勢
する。これによりアーム30の揺動時、ダンピングバン
ド40と円筒壁24との摺接面において、摩擦力による
ダンピング力が発生する。このダンピング力は、ねじり
コイルスプリング50のねじり力に関係なく一定であ
る。リングスプリング48による付勢力は、必要なダン
ピング力に応じて適宜設定される。
【0035】駆動ベルト17(図1参照)の駆動時にお
いて、駆動ベルト17の振動に伴ってプーリ60とアー
ム30とはピボットボルト28周りに揺動するが、この
ときダンピングバンド40もアーム30と一体的に揺動
し、円筒壁24の内周面24bと摺動する。上述したよ
うに、本実施形態のテンショナ10にはダンピングバン
ド40とリングスプリング48とを備えたダンピング機
構が設けられており、ダンピングバンド40が円筒壁2
4と摺動する際にダンピング力が生じ、アーム30およ
びプーリ40の振動が減衰される。
【0036】図2および図3を参照する。プーリ60
は、ボールベアリング62を介して、プーリボルト68
によりアーム30のプーリ取付部33に回転自在に取り
付けられる。プーリボルト68の頭部とボールベアリン
グ62との間には、塵埃の浸入を防止するダストシール
ド64が介装される。プーリボルト68はピボットボル
ト28と平行に設けられ、ボールベアリングの軸中心は
ほぼプーリ60に懸架されるベルトの中央を通る平面
(図3の破線L)上にある。ベルト中央を通る平面Lが
ピボット軸受27のほぼ軸中心を通ることにより荷重の
偏りを減ずることができ、軸受長さを短く設定できる。
【0037】以上のように構成されたテンショナ10に
おいて、固定部20に対しピボットボルト28を軸心と
して、プーリ60はアーム30とともに回動し、ねじり
コイルスプリング50の付勢力により駆動ベルト17が
緊張する方向に付勢される。プーリ60は駆動ベルト1
7の駆動時にプーリボルト68周りに回転し、駆動ベル
ト17の振動によるアーム30の揺動は、ダンピングバ
ンド40の所定のダンピング力によって減衰される。
【0038】ねじりコイルスプリング50を円筒壁24
の外側に巻回することによって、ねじりコイルスプリン
グ50の内側の有効な空間、即ち円筒壁24とダンピン
グ機構を設けることができる。またダンピングバンド4
0のフランジ部43とアーム30の蓋部31が密着しダ
ンピングバンドの外周面41が円筒壁24の内周面24
bと摺接するので、ダンピングバンド40の開口部44
を除く部位での防塵等の効果が高まる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、要求される基本的な性
能を保持しつつ薄型化されたオートテンショナを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄型オートテンショナの実施形態
を用いたベルトシステムを示すブロック図である。
【図2】図1に示す薄型オートテンショナを示す上面図
である。
【図3】図2に示す薄型オートテンショナのI−I線に
おける断面図である。
【図4】図2に示す薄型オートテンショナのアームを固
定部に取り付ける構成を示す図である。
【図5】図3に示すアームの下面図である。
【図6】図3に示すダンピングバンドの上面図である。
【図7】図6に示すダンピングバンドのII−II線に
おける断面図である。
【符号の説明】
10 テンショナ 17 駆動ベルト 20 固定部 22 プレート 24 円筒壁 23、35 係止突起 37 スプリング受け部 28 ピボットボルト 30 アーム 40 ダンピングバンド 48 リングスプリング 50 ねじりコイルスプリング 60 プーリ 68 プーリボルト 70 カバー

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に円筒壁を有するプレートと、 この円筒壁の開口部に揺動自在に取り付けられる円盤状
    蓋部と、この蓋部の前記プレートの反対側において一
    体的に偏心して重なる円盤状のプーリ取付部と、前記プ
    ーリ取付部の前記プレート側の端面から前記プレート側
    に突出する係止突起とを有するアームと、 前記円筒壁および前記蓋部の外側に巻回される螺旋部
    と、前記螺旋部から径方向外側に向かって折曲する2つ
    の端部とを有するとともに、前記端部の一方が前記プレ
    ートに、前記端部の他方が前記アームの前記係止突起に
    それぞれ係止し、前記アームを揺動方向に付勢するねじ
    りコイルスプリングと、 前記アームと前記円筒壁との間に設けられ、前記円筒壁
    の軸方向長さとほぼ同じ軸方向長さを有する摩擦部材と
    を備えることを特徴とする薄型オートテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記アームに円柱突起が形成され、前記
    摩擦部材にこの円柱突起に係合する円柱穴が形成され、
    前記円柱突起が前記円柱穴に係合することにより前記摩
    擦部材が前記アームに取り付けられることを特徴とする
    請求項1に記載の薄型オートテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記摩擦部材が環状部とフランジ部とを
    備え、この環状部の内側に設けられたC形バネにより、
    前記摩擦部材が前記円筒壁の内周面に付勢されることを
    特徴とする請求項1に記載の薄型オートテンショナ。
  4. 【請求項4】 前記摩擦部材において、前記環状部が前
    記円筒壁の内周面に密着し、前記フランジ部の肩部が前
    記アームの蓋面に密着することを特徴とする請求項3に
    記載の薄型オートテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記円筒壁の外周面から突出するように
    係合突起が形成され、前記ねじりコイルスプリングがこ
    の係合突起に当接することにより径方向に位置が規制さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の薄型オートテン
    ショナ
  6. 【請求項6】 前記ねじりコイルスプリングの外周に、
    ゴムあるいはウレタン等のゴム状弾性体からなる筒状の
    カバーを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の
    薄型オートテンショナ。
JP09211274A 1997-07-22 1997-07-22 薄型オートテンショナ Expired - Fee Related JP3079125B2 (ja)

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