JPH0712147B2 - デジタル/アナログ変換装置 - Google Patents

デジタル/アナログ変換装置

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JPH0712147B2
JPH0712147B2 JP31321886A JP31321886A JPH0712147B2 JP H0712147 B2 JPH0712147 B2 JP H0712147B2 JP 31321886 A JP31321886 A JP 31321886A JP 31321886 A JP31321886 A JP 31321886A JP H0712147 B2 JPH0712147 B2 JP H0712147B2
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digital
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analog
frequency
switching
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Inventor
和成 田中
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はデジタル/アナログ変換装置に関し、例えば、
コンパクトディスクプレーヤに適用し得るものである。
[従来の技術] コンパクトディスクプレーヤは、光ピックアップでピッ
クアップした再生信号を波形整形し復調した後、デジタ
ル処理回路に与えて誤り訂正やデインターリーブ等を
し、その後、デジタル/アナログ変換回路に与えてアナ
ログオーディオ信号に変換してスピーカ装置に与えるよ
うになされている。
このようなコンパクトディスクプレーヤにおけるデジタ
ル/アナログ変換回路による変換においては、例えば、
16ビットのデジタル信号を変換するため各ビットに対す
る変換部が完全に同期して変換動作することは少なく、
僅かにタイミングがずれて変換される。そのため、第4
図(A)に示すようにデータの切換時にグリッジGRを含
むアナログ信号ANが送出される。グリッジGRはローパス
フィルタを介することでその影響を小さくできるが、完
全にはその影響を除去することはできず、そこで、従
来、第4図(B)に示すようなアナログ信号レベルが安
定しているタイミングで立ち上がるスイッチング制御信
号SCONでスイッチ回路(図示せず)をオンオフ動作させ
て変換後のアナログ信号ANをサンプリングし、第4図
(C)に示すようにPAM(パルス振幅変調)信号PAMに変
換してグリッジを除去し、すなわち、いわゆるデグリッ
ジをし、その後ローパスフィルタを介して円滑化して出
力するようになされている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、スイッチ回路をオンオフ動作させるた
め、スイッチング周波数を中心として再生するオーディ
オ信号の帯域分を側波帯として有するノイズ成分が出力
信号に現れ、その影響が音声出力に現れるという問題が
生じ、また、その影響を除去しようとすると、ローパス
フィルタとして特性が厳しいものを用いなければならな
いという不都合があった。
実際上、アナログ/デジタル変換、デジタル/アナログ
変換のサンプリング周波数はコンパクトディスクプレー
ヤの場合、44.1[kHz]であり、オーディオ帯域が0〜2
0[kHz]であるのでスイッチングに伴うノイズ成分は24
〜64[kHz]で現れ、オーディオ信号に影響し易く、ロ
ーパスフィルタの特性は非常に厳しいものとなってい
た。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、グリッジ
を除去でき、かつそのときのスイッチングの影響を受け
ることのない出力アナログ信号を得ることのできるデジ
タル/アナログ変換装置を提供しようとするものであ
る。
[問題点を解決するための手段] かかる問題点を解決するため、本発明においては、デジ
タルデータをデジタル/アナログ変換回路を介してアナ
ログ信号に変換した後、デジタルデータの安定している
期間だけオン動作するスイッチ回路を介してデジタル/
アナログ変換に伴うグリッジを除去するようにしたデジ
タル/アナログ変換装置において、スイッチ回路のスイ
ッチング周波数をデジタルデータのサンプリング周波数
の2倍以上の整数倍に選定した。
[作用] スイッチ回路に対するスイッチング周波数をデジタルデ
ータのサンプリング周波数の2倍以上に選定すると、ス
イッチングによるノイズ成分の周波数帯域は所望の信号
成分の帯域から大きく隔たったものとなり、高精度のロ
ーパスフィルタを用いる必要はなく、悪影響を与えるこ
となくグリッジを除去し得る。
[実施例] 以下、本発明をコンパクトディスクプレーヤに適用した
一実施例を図面を参照しながら詳述する。
第1図において、デジタル信号処理回路1には光ピック
アップによりピックアップされ、波形整形回路及び復調
回路を順次介して復調された再生データが与えられる。
デジタル信号処理回路1は到来する再生データをデイン
ターリーブし、誤り訂正し、Lチャンネル用オーディオ
データLAD(第2図(A))及びRチャンネル用オーデ
ィオデータRAD(第2図(B))に分離してそれぞれデ
ジタル/アナログ変換回路2及び3に与える。
この実施例においては、デジタル信号処理回路1はデジ
タル/アナログ変換後の信号が滑らかになるように、デ
ータの補間を行いアナログ/デジタル変換時のサンプリ
ング周波数の2倍の周波数を有するオーディオデータLA
D、RADを出力する。
デジタル/アナログ変換回路2及び3はそれぞれ、オー
ディオデータLAD、RADをアナログ信号LAA、RAAに変換し
てデグリッジ用スイッチ回路4または5を介してローパ
スフィルタ6または7に与え、ローパスフィルタ6及び
7はそれぞれ到来する変換されたアナログ信号を円滑化
してオーディオ信号LAUD、RAUDとして出力する。
デジタル信号処理回路1またはLチャンネル用デジタル
/アナログ変換回路2に与えられるデータLADの周期と
同一の周期を有し、そのデータが安定している期間だけ
立ち上がるデューティ1/4のパルス信号LP(第2図
(C))及びRチャンネル用デジタル/アナログ変換回
路3に与えられるデータRAD(第2図(B))の周期と
同一の周期を有し、そのデータが安定している期間だけ
立ち上がるデューティ1/4のパルス信号RP(第2図
(D))を出力する。これらパルス信号LP、RPはオア回
路8に与えられ、オーディオデータのサンプリング周波
数の2倍の周波数を有し、オーディオデータの安定して
いる期間に立ち上がるパルス信号に変換されてデグリッ
ジ用スイッチ回路4及び5に対するスイッチング制御信
号SCON(第2図(E))として与えられる。
かくして、スイッチ回路4及び5はサンプリング周波数
の2倍の周波数でオンオフ動作し、デジタル/アナログ
変換により生じたグリッジの影響を含まないPAM信号LPA
M、RPAMを出力し、これらがローパスフィルタ6及び7
で円滑化されてオーディオ信号LAUD、RAUDとして出力さ
れる。
従って、上述の実施例によれば、デジタル/アナログ変
換に伴うグリッジの影響を含まないオーディオ信号LAU
D、RAUDを得ることができ、かくするにつき、スイッチ
回路4及び5のスイッチング周波数をオーディオデータ
のサンプリング周波数(例えば88.2[kHz])の2倍に
したので、スイッチングによるノイズ成分176.4±20[k
Hz])がオーディオ帯域(0〜20[kHz])から非常に
隔たり、影響を与えないオーディオ信号LAUD、RAUDを得
ることができる。
また、このようにノイズ成分の帯域がオーディオ帯域か
ら十分に離れているため、ローパスフィルタ6及び7に
緩やかな特性のものを適用でき、選別作業等が容易にな
る。さらに、上述の実施例によれば、従来に比べて2倍
の周波数でスイッチングしてアナログ信号を得ているの
で得られた信号のエネルギーが大きくなり、S/N比を向
上させることができる。これに対して、従来例では前述
のように、スイッチングに伴うノイズ成分は24〜64[kH
z]で現れ、オーディオ信号に影響し易く、ローパスフ
ィルタの特性は非常に厳しいものが必要となる。
第3図は実験結果を示すもので、第3図(A)はホワイ
トノイズのデジタルデータをいずれか一方のデジタル/
アナログ変換回路で変換した直後のアナログ信号のスペ
クトラムを示し、第3図(B)はそのデジタルデータの
サンプリング周波数と同一の周波数を有するスイッチン
グ制御信号でスイッチ回路をオンオフ動作させた場合の
PAM信号のスペクトラムを示し、第3図(C)はその2
倍の周波数を有するスイッチング制御信号でスイッチ回
路をオンオフ動作させた場合のPAM信号のスペクトラム
を示している。
第3図(A)及び(B)の比較から明らかなようにスイ
ッチングに伴い、スイッチング周波数を中心として±オ
ーディオ帯域分だけのノイズ成分が増加している。これ
に対して、第3図(A)及び(C)の比較から明らかな
ようにスイッチング周波数がデジタルデータの2倍の場
合には従来のスイッチング周波数で増加していた帯域の
成分はスイッチ回路を介した後もほとんど増加していな
い。
なお、上述の実施例においては、デジタル信号処理回路
1がアナログ/デジタル変換時のサンプリング周波数よ
り2倍の周波数を有するデジタルデータを出力するもの
を示したが、アナログ/デジタル変換と同一のサンプリ
ング周波数のデジタルデータを出力するようにしたもの
にも適用することができる。この場合、上述の実施例以
上にスイッチングに伴うノイズ成分がオーディオ帯域に
近付くので、本発明によるスイッチング周波数を2倍に
することは特に有効となる。
また、上述の実施例においては、本発明をコンパクトデ
ィスクプレーヤに適用したものを示したが、本発明はこ
れに限らず、デジタル/アナログ変換回路を含む各種の
電子、電気機器に適用することができる。
さらに、上述の実施例においては、変換するデジタルデ
ータのサンプリング周波数の2倍の周波数を有するスイ
ッチング制御信号を示したが、スイッチング制御信号の
周波数はこれに限らず、2倍以上の整数倍であれば、い
かなるものであっても良い。
また、スイッチ回路は上述の実施例のものだけに限ら
ず、例えばシャント式のものであっても良く、デジタル
/アナログ変換回路も各種の変換方式のものに対しても
適用することができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、変換するデジタルデー
タのサンプリング周波数に対して2倍以上の整数倍の周
波数を有するスイッチング制御信号によってデグリッジ
用のスイッチ回路をオンオフ制御するようにしたので、
ノイズ自身の周波数を変えて比較的精度の低いローパス
フィルタでも除去し易いノイズを発生させることがで
き、所定の帯域を有する信号成分に対してスイッチング
によるノイズ成分が影響を与えることなくグリッジを除
去することのできるデジタル/アナログ変換装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデジタル/アナログ変換装置の一
実施例を示すブロック図、第2図はその各部の信号波形
図、第3図は実験結果を示す略線図、第4図は従来装置
の欠点の説明に供する信号波形図である。 1……デジタル信号処理回路、2、3……デジタル/ア
ナログ変換回路、4、5……デグリッジ用スイッチ回
路、6、7……ローパスフィルタ、SCON……スイッチン
グ制御信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルデータをデジタル/アナログ変換
    回路を介してアナログ信号に変換した後、上記デジタル
    データの安定している期間だけオン動作するスイッチ回
    路を介してデジタル/アナログ変換に伴うグリッジを除
    去するようにしたデジタル/アナログ変換装置におい
    て、 上記スイッチ回路のスイッチング周波数を上記デジタル
    データのサンプリング周波数の2倍以上の整数倍に選定
    したことを特徴とするデジタル/アナログ変換装置
JP31321886A 1986-12-29 1986-12-29 デジタル/アナログ変換装置 Expired - Lifetime JPH0712147B2 (ja)

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JP31321886A JPH0712147B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 デジタル/アナログ変換装置

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JP31321886A JPH0712147B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 デジタル/アナログ変換装置

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JPS63167522A JPS63167522A (ja) 1988-07-11
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JP31321886A Expired - Lifetime JPH0712147B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 デジタル/アナログ変換装置

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