JPH07121136A - 擬似中間調表示装置の誤差拡散回路 - Google Patents

擬似中間調表示装置の誤差拡散回路

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JPH07121136A
JPH07121136A JP5288636A JP28863693A JPH07121136A JP H07121136 A JPH07121136 A JP H07121136A JP 5288636 A JP5288636 A JP 5288636A JP 28863693 A JP28863693 A JP 28863693A JP H07121136 A JPH07121136 A JP H07121136A
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正幸 小林
Masamichi Nakajima
正道 中島
Asao Kosakai
朝郎 小坂井
Junichi Onodera
純一 小野寺
Isato Denda
勇人 傳田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少階調数で濃淡誤差を最小にし、擬似紋様の
発生を防止すること。 【構成】 加算回路31、32がnビットの入力映像信
号に過去の再現誤差を加算し、その拡散出力信号をビッ
ト変換回路33でmビットの信号に変換し、誤差検出回
路35が補正輝度レベルと拡散出力信号の差を検出して
重み付けし、遅延回路36、37が誤差荷重出力信号を
遅延させ再現誤差として加算回路31、32に出力し、
原入力信号より少ないビット数の信号で発光輝度が低下
せずに滑らかな応答が得られる。補正加算回路50は、
擬似ランダムパルス発生回路52の信号を±k倍して入
力信号に加算し、入力レベルが連続した同一値であって
も、映像出力が連続した同一値にならない。補正量制御
回路54は擬似ランダムパルス信号の1か0の連続出現
回数が設定値以上のときにその反転信号を出力し、1か
0の信号成分が連続して出現する期間を短くしてノイズ
を目立たなくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動信号のビット数を
低減して発光輝度を増加し、しかも、画質の低下を招く
ことのないようにした擬似中間調表示装置(例えば、プ
ラズマディスプレイパネル(以下単にPDPと記述す
る)表示装置)の誤差拡散回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、薄型、軽量の表示装置として、P
DP表示装置が注目されている。このPDP表示装置の
駆動方式は、従来のCRT駆動方式とは全く異なってお
り、ディジタル化された映像入力信号による直接駆動方
式である。したがって、パネル面から発光される輝度階
調は、扱う信号のビット数によって定まる。PDPは基
本的特性の異なるAC型とDC型の2方式に分けられる
が、DC型PDPでは、すでに課題とされていた輝度と
寿命について改善手法の報告があり、実用化へ向けて進
展しつつある。
【0003】ところが、AC型PDPでは、輝度と寿命
については十分な特性が得られているが階調表示に関し
ては、試作レベルで最大64階調表示までの報告しかな
かったが、アドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフ
ィールド法)による将来の256階調の手法が提案され
ている。この方法に使用されるPDP10の構造は図3
に示すように構成され、その駆動シーケンスと駆動波形
は図4の(a)、(b)に示すようになる。
【0004】図3において、表示面側の表面ガラス基板
11の下面に、対になるXサスティン電極12、Yサス
ティン電極13を透明電極と補助電極で形成する。補助
電極は、透明電極の抵抗による電圧降下を防ぐため、バ
ス電極23を透明電極の一部に形成する。これらXサス
ティン電極12、Yサスティン電極13の上に誘電体層
14を設け、その上に各セル間の結合を分離するために
ストライブ状リブ18を形成する。さらに、MgO膜か
らなる保護層15を蒸着する。対向する裏面ガラス基板
16上には、アドレス電極17を形成する。アドレス電
極17間にストライプ上のストライブ状リブ18を設
け、さらにアドレス電極17を被覆するようにしてR
(赤)螢光体19、G(緑)螢光体20、B(青)螢光
体21を塗分けて形成する。放電空間22には、Ne+
Xe混合ガスが封入される。
【0005】図4の(a)において、1フレームは、輝
度の相対比が1、2、4、8、16、32、64、12
8の8個のサブフィールドで構成され、8画面の輝度の
組み合わせで256階調の表示を行う。図4の(b)に
おいて、それぞれのサブフィールドは、リフレッシュし
た1画面分のデータの書込みを行うアドレス期間とその
サブフィールドの輝度レベルを決めるサスティン期間で
構成される。アドレス期間では、最初全画面同時に各ピ
クセルに初期的に壁電荷が形成され、その後サスティン
パルスが全画面に与えられ表示を行う。サブフィールド
の明るさはサスティンパルスの数に比例し、所定の輝度
に設定される。このようにして256階調表示が実現さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなAC駆動
方式では、階調数を増やせば増やすほど、1フレーム期
間内でパネルを点灯発光させる準備期間としてのアドレ
ス期間のビット数が増加するため、発光期間としてのサ
スティン期間が相対的に短くなり、最大輝度が低下す
る。このように、パネル面から発光される輝度階調は、
扱う信号のビット数によって定まるため、扱う信号のビ
ット数を増やせば、画質は向上するが、発光輝度が低下
し、逆に扱う信号のビット数を減らせば、発光輝度が増
加するが、階調表示が少なくなり、画質の低下を招く。
【0007】本出願人は、上述のような問題点を解決す
るために、図5に示すような擬似中間調表示装置の誤差
拡散回路28を提案した(特願平5−229542
号)。この図5に示す誤差拡散回路28は、映像信号入
力端子30に垂直方向加算回路31、水平方向加算回路
32およびビット変換回路33を介して映像出力端子3
4を結合し、水平方向加算回路32の出力側に誤差検出
回路35を結合する。
【0008】そして、誤差検出回路35は、PDP10
の輝度階調補正用に予め設定された補正輝度レベルのデ
ータを記憶するROM(リード・オンリ・メモリ)3
8、このROM38の設定デ−タと水平方向加算回路3
2からの拡散出力信号との差をとって誤差信号を出力す
る減算回路39、この誤差信号に所定の重み付けをして
誤差荷重信号を出力する荷重回路40、41からなる。
【0009】誤差検出回路35の荷重回路40、41の
出力側には、原画素A(i,j)よりhライン前の画
素、例えば1ラインだけ過去に生じた再現誤差E(i,
j−1)を出力するhライン遅延回路36を介して垂直
方向加算回路31に接続されるとともに、原画素A
(i,j)よりdドット前の画素、例えば1ドットだけ
過去に生じた再現誤差E(i−1,j)を出力するdド
ット遅延回路37を介して水平方向加算回路32に接続
されている。
【0010】そして、垂直方向加算回路31、水平方向
加算回路32によって誤差を組み入れて拡散させた拡散
出力信号をビット変換回路33に送り、このビット変換
回路33でnビットで量子化された拡散出力信号を、m
(≦n−1)ビットに変換して映像出力端子34からP
DP10へ駆動信号として出力する。このようにして、
原映像入力信号を誤差の組み入れで拡散させ、かつ、原
映像入力信号よりも少ないビット数の信号により、発光
輝度が低下することなく、しかも、滑らかな応答が得ら
れる。
【0011】しかしながら、図5に示した誤差拡散回路
28では、映像信号入力端子30に同一レベルの映像信
号が連続して入力した場合、例えば、8ビットの原画素
映像信号がFF、FF、…、FFと同一のレベルで連続
して入力したような場合、荷重回路40、41からhラ
イン遅延回路36、dドット遅延回路37へ出力する誤
差荷重出力値が、それぞれ連続した同一値となるため、
PDP10が規則的な繰り返しパターンである擬似紋様
を表示するという若干の問題点があった。
【0012】つぎに、この擬似紋様を作る現象を図6〜
図8を用いて説明する。PDP10への駆動信号に対す
る発光輝度レベルを実測し、この発光輝度レベルをその
最大値で正規化したものが、図6に示す階段状の実測線
であったものとする。なお、この例では、映像入力信号
が8ビットであるものを、駆動信号を4ビットにした例
を示している。前記実測線に基づいて、y=ax+bで
表わされる補正輝度線を求める。この補正輝度線は、y
=xという理想線からややずれているので、補正をする
ことが必要となる。これを補正した輝度線は、図7に示
され、拡散補正信号レベルに対し{(補正輝度線勾配a
−1)−補正輝度線接片b}の補正を施したものであ
る。この図7のように、補正輝度線をy=xとなるよう
に補正したときの階段状のデ−タがROM(リード・オ
ンリ・メモリ)38に記憶される。
【0013】また、図8は、図6の一部を抽出し拡大し
たものである。この図8において、 a:映像入力画素値(一定値の場合) b:入力aに対する擬似中間調レベル e1、e2、e3:誤差出力 d1、d2、d3:誤差荷重出力 とし、
【0014】また、図示のように、発光輝度レベルBr
を黒、黒、黒、Br+1を白、白、白とすると、 (1)b−Br=e1、e1×Kh=d1、a+d1=
e2であるから、a+d2=黒となる。 (2)a+d2=e3であるから、a+d2=白とな
る。 (3)d3=0であるから、a+d3=aとなり、黒で
ある。 (4)以上を繰り返すから、黒、白、黒、黒、白、黒、
黒、白、黒、…と黒、白、黒が一定の周期で出現する。
すなわち、擬似紋様が出現する。 以上は、水平方向のみで考えたが、垂直方向でも同様で
ある。したがって、水平と垂直の両方向について考える
と、2次元的に繰返しの紋様が現われる。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、入力信号のビット数よりも出力駆動信号のビット
数を低減しながら、入力信号と発光輝度との濃淡誤差を
最小にするとともに、同一レベルの映像信号が連続して
入力した場合にも擬似紋様が発生するのを防止できる擬
似中間調表示装置の誤差拡散回路を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による擬似中間調
表示装置の誤差拡散回路は、入力したnビットの原画素
の映像信号に、前記原画素より過去に生じた再現誤差を
加算する再現誤差加算回路と、この再現誤差加算回路か
ら出力する拡散出力信号をm(≦n−1)ビットの信号
に変換して表示パネルへ出力するビット変換回路と、前
記表示パネルの輝度階調補正用に予め設定された補正輝
度レベルと前記再現誤差加算回路から出力する拡散出力
信号との差を検出し、重み付けをして出力する誤差検出
回路と、この誤差検出回路から出力する誤差荷重出力信
号を所定画素分遅延させ再現誤差として前記再現誤差加
算回路に出力する遅延回路とを具備した誤差拡散回路で
あって、ドットまたはライン単位のタイミングで擬似ラ
ンダムパルス信号を発生する擬似ランダムパルス発生回
路と、この擬似ランダムパルス発生回路の擬似ランダム
パルス信号のHまたはLレベルの連続出現回数が設定値
を超えたときに前記擬似ランダムパルス信号の反転信号
を出力し、設定値を超えないときに前記擬似ランダムパ
ルス信号の非反転信号を出力する補正量制御回路と、こ
の補正量制御回路の出力信号に±k(|k|<1)倍の
係数を掛けて出力する補正係数回路と、この補正係数回
路から出力する信号を前記誤差拡散回路中の信号に加算
する補正加算回路とを具備してなることを特徴とするも
のである。
【0017】
【作用】誤差検出回路は、再現誤差加算回路から出力す
る拡散出力信号と予め設定された補正輝度レベルとの差
を検出し重み付けをして出力する。遅延回路は、誤差検
出回路から出力する誤差荷重出力信号を所定画素分遅延
させ再現誤差として再現誤差加算回路に出力する。この
再現誤差加算回路は、入力したnビットの原画素の映像
信号に、遅延回路からの再現誤差を加算する。
【0018】上述のように再現誤差加算回路で原画素映
像信号に原画素より過去に生じた周辺画素の再現誤差を
組み入れて拡散させたnビットの拡散出力信号は、ビッ
ト変換回路でm(n−1ビット以下)ビットに変換さ
れ、映像出力端子から表示パネル(例えばPDP)へ出
力する。このため、原映像入力信号よりも少ないビット
数の信号により、発光輝度が低下することなく、しか
も、滑らかな応答が得られる。
【0019】さらに、補正加算回路は、擬似ランダムパ
ルス発生回路で発生し、補正係数回路で±k倍し、補正
量制御回路で制御した擬似ランダムパルス信号を、誤差
拡散回路中の信号に加算しているので、入力する原画素
映像信号のレベルが連続した同一値であっても、映像出
力端子から表示パネル(例えばPDP)へ出力する映像
出力信号(駆動信号)に揺らぎでき、連続した同一値と
ならない。したがって、表示パネルで擬似紋様が発生す
るのを防止(抑制)することができる。
【0020】その上、擬似ランダムパルス信号の巡回の
周期を長くしたため、そのHレベル(例えば1)または
Lレベル(例えば0)が連続して出現する期間が長くな
り、目につくノイズの原因となりそうな場合であって
も、補正量制御回路は、擬似ランダムパルス発生回路で
発生した擬似ランダムパルス信号のHまたはLレベルの
連続出現回数が設定値を超えたときに擬似ランダムパル
ス信号の反転信号を出力するので、映像出力信号中に含
まれる擬似ランダムパルス信号成分のHまたはLレベル
が連続して出現する期間を短くして、目につくノイズを
軽減することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による擬似中間調表示装置の誤
差拡散回路の一実施例を図1を用いて説明する。図1に
おいて図6と同一部分は同一符号とする。図1におい
て、30は、nビットの原画素A(i,j)の映像信号
入力端子で、この映像信号入力端子30は、垂直方向加
算回路31、補正加算回路50及び水平方向加算回路3
2を経、さらにビット変換回路33でビット数を減らす
処理をして映像出力端子34に接続される。前記垂直方
向加算回路31と水平方向加算回路32は再現誤差加算
回路を構成している。
【0022】52は、ドットまたはライン単位のタイミ
ングで擬似ランダムパルス信号を発生する擬似ランダム
パルス発生回路である。この擬似ランダムパルス信号
は、ある周期の繰り返しはもっているが、その周期が十
分長いのでランダムパルス信号と見做せるような信号を
いう。前記擬似ランダムパルス発生回路52は原始多項
式回路やM系列符号発生回路で構成されている。この原
始多項式回路は、例えば、19個のフリップフロップ回
路と3個の加算回路を主体に構成された19次の原始多
項式回路からなり、周期(219−1)(即ち周期52
4,287)でH(例えば1)、L(例えば0)のラン
ダムパルス信号を出力するように構成されている。ここ
で、周期524,287は、1周期の長さが単位パルス
期間の524,287倍の長さ(期間)であることを表
わす。
【0023】前記擬似ランダムパルス発生回路52の出
力側には補正量制御回路54が結合している。この補正
量制御回路54は、前記擬似ランダムパルス発生回路5
2の擬似ランダムパルス信号のHレベル(例えば1)ま
たはLレベル(例えば0)の連続出現回数が設定値(例
えば3)を超えたか否かを監視する補正量監視回路56
と、この補正量監視回路56の監視信号に基づいて前記
擬似ランダムパルス発生回路52の擬似ランダムパルス
信号を反転、非反転して出力する反転回路58とからな
り、擬似ランダムパルス信号のHまたはLレベルの連続
出現回数が設定値を超えたときに擬似ランダムパルス信
号の反転信号を出力し、連続出現回数が設定値を超えな
いときに擬似ランダムパルス信号をそのまま出力するよ
うに構成されている。
【0024】前記補正量制御回路54の出力側は、±k
(|k|<1)倍の係数を掛けて出力する補正係数回路
60を介して前記補正加算回路50に結合されている。
前記水平方向加算回路32の出力側には誤差検出回路3
5が接続されている。この誤差検出回路35は、予め輝
度階調補正用の補正輝度レベルのデータが設定記憶され
たROM38と、このROM38で設定された補正輝度
レベルと前記水平方向加算回路32から出力する拡散出
力信号との差を演算して誤差検出信号を出力する減算回
路39と、この減算回路39から出力する誤差検出信号
に所定の重み付けをした誤差荷重信号を出力する荷重回
路40、41とからなっている。
【0025】前記誤差検出回路35の荷重回路40と4
1の出力側には、それぞれhライン遅延回路36とdド
ット遅延回路37を介して前記垂直方向加算回路31と
水平方向加算回路32とが結合している。前記hライン
遅延回路36は、前記荷重回路40から出力する誤差荷
重出力信号をhライン遅延するもので、原画素A(i,
j)よりhライン前の画素についての再現誤差(例え
ば、h=1のときは1ラインだけ過去に生じた再現誤差
E(i,j−1))を出力し、前記dドット遅延回路3
7は、前記荷重回路41から出力する誤差荷重出力信号
をdドット遅延するもので、原画素A(i,j)よりd
ドット前の画素についての再現誤差(例えば、d=1の
ときは1ドットだけ過去に生じた再現誤差E(i−1,
j))を出力する。
【0026】つぎに、図1に示した実施例の作用を図
2、図6、図7を併用して説明する。 (1)補正輝度線が直線の場合 図6に示すように、PDP10への駆動信号に対する発
光輝度レベルを実測し、この発光輝度レベルをその最大
値で正規化した実測線に基づいて、y=ax+bで表わ
される補正輝度線を求める。この補正輝度線は、y=x
という理想線からややずれているので、補正をすること
が必要となる。これを補正した輝度線は、図7に示さ
れ、拡散出力信号レベルに対し{(補正輝度線勾配a−
1)−補正輝度線接片b}の補正を施したものである。
この図7のような、補正輝度線をy=xとなるように補
正したときの階段状のデータがROM38に記憶され
る。
【0027】補正輝度線がy=xの場合、補正輝度レベ
ルは発光輝度レベルと同一になる。したがって、駆動出
力ビット数をmとすれば、2のm乗ワード(m=4のと
きは2の4乗の16ワード)の輝度レベルのデ−タをR
OM38に記憶させればよい。 なお、図6において、
補正輝度線y=ax+bがy=xとほとんど一致してい
る場合には、図7に示すような処理をすることなく、図
6に示した実測値のデ−タをROM38に記憶してもよ
い。
【0028】以上のような構成における誤差拡散方式の
原理は、既提案の図5の回路と同様にして、2つの輝度
階調で密度変調を行い、ある広がりを持った小領域内で
視覚上擬似的な階調を作り出し、多階調を得るようにし
たものである。図2によりさらに詳しく説明する。 A(i,j) :現処理対象の入力画素値 A(i,j−1):1ライン前の入力画素値(h=1の
場合) A(i−1,j):1ドット前の入力画素値(d=1の
場合) δv:1ライン前からの拡散出力画素の誤差荷重値 δh:1ドット前からの拡散出力画素の誤差荷重値 とすると、誤差検出回路35に入力した拡散出力信号と
ROM38からのデータとが、減算回路39でその差が
とられて誤差出力信号が得られる。
【0029】この誤差出力信号は、荷重回路40、41
でそれぞれKv(<1)、Kh(=1−Kv)の重み付
けされた誤差荷重出力信号δv、δhとなり、1ライン
遅延回路36(h=1の場合)と1ドット遅延回路37
(d=1の場合)に入力し、垂直方向加算回路31と水
平方向加算回路32で原画素A(i,j)に組み入れら
れ、 C(i,j)=A(i,j)+δv+δh となる。
【0030】なお、C(i,j):現処理対象の拡散出
力画素値 δv=Kv×〔f{C(i,j−1)}−Br〕 δh=Kh×〔f{C(i−1,j)}−Br〕 f{C(i,j)}:C(i,j)に対する補正輝度 Br:発光輝度レベルである。
【0031】誤差を組み入れて拡散させた拡散出力信号
をビット変換回路33に送り、このビット変換回路33
にてnビットで量子化された拡散出力信号を、m(≦n
−1)ビットに変換して映像出力端子34より出力す
る。このようにして、原映像入力信号を誤差を組み入れ
て拡散させ、かつ、原映像入力信号よりも少ないビット
数の信号により、発光輝度が低下することなく、しか
も、滑らかな応答が得られる。
【0032】さらに、補正加算回路50は、擬似ランダ
ムパルス発生回路52から出力し、補正量制御回路54
を経、補正係数回路56で±k倍された擬似ランダムパ
ルス信号を、ドットまたはライン毎に垂直方向加算回路
31の出力側で入力信号に加算しているので、映像信号
入力端子30に入力する原画素映像信号のレベルが連続
した同一値であっても、その連続したデ−タに揺らぎが
でき、拡散出力に規則的な繰り返しパターンが発生する
のを防止する。したがって、PDP10における擬似紋
様の発生を防止(抑制)することができる。
【0033】このとき、擬似ランダムパルス発生回路5
2は所定長さの周期(例えば周期524,287)でラ
ンダムパルス信号を発生し、この周期内のH(例えば
1)とL(例えば0)の出現回数は等しいので、52
4,287のパルス数期間で補正加算を行なったときの
デ−タの総和と、補正加算を行なわないときのデ−タの
総和とは等しくなり、画像デ−タの補正加算量は±0で
ある。
【0034】その上、補正量制御回路54は、擬似ラン
ダムパルス発生回路52で発生した擬似ランダムパルス
信号のHまたはLレベルの連続出現回数が設定値(例え
ば3)を超えたときに擬似ランダムパルス信号の反転信
号を出力しているので、映像出力信号中に含まれる擬似
ランダムパルス信号成分のHまたはLレベルが連続して
出現する期間を短くして、ノイズを目立たなくすること
ができる。
【0035】(2)補正輝度線が直線でない場合 PDP10の輝度を曲線状に補正したい場合(ガンマ補
正など)には、補正輝度線を希望する曲線に設定し、発
光輝度レベルとの誤差値を求め、前記(1)の場合と同
様にして補正輝度レベル設定回路に設定記憶される。そ
の他の作用は前記(1)の場合と同様である。
【0036】前記実施例では、再現誤差加算回路を垂直
方向加算回路と水平方向加算回路とで構成し、補正加算
回路を垂直方向加算回路と水平方向加算回路の間に挿入
するようにしたが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、再現誤差加算回路は垂直方向加算回路と水平方
向加算回路の一方のみで構成してもよい。また、補正加
算回路は誤差拡散回路中の信号に擬似ランダムパルス信
号を加算できる適宜の個所に設けるものであればよい。
例えば、図1において、映像信号入力端子30と垂直方
向加算回路31との間、水平方向加算回路32の出力
側、または減算回路39と荷重回路40、41の間に、
補正加算回路50を挿入するようにしてもよい。
【0037】前記実施例では、表示パネルがPDPの場
合について説明したが、本発明はこれに限るものでな
く、PDP以外の表示パネル(例えば、液晶ディスプレ
イパネル)の場合についても利用できる。
【0038】前記実施例では、補正量制御回路は、補正
量監視回路と反転回路で構成するようにしたが、本発明
はこれに限るものでなく、擬似ランダムパルス信号のH
またはLレベルの連続出現回数が設定値を超えたときに
擬似ランダムパルス信号の反転信号を出力し、連続出現
回数が設定値を超えないときに擬似ランダムパルス信号
の非反転信号を出力するものであればよい。
【0039】
【発明の効果】本発明による擬似中間調表示装置の誤差
拡散回路は、上記のように、再現誤差加算回路(例えば
垂直方向加算回路や水平方向加算回路)とビット変換回
路と誤差検出回路と遅延回路とを具備し、この誤差検出
回路は、補正輝度レベルと拡散出力信号との差を検出し
重み付けをして遅延回路に出力しているので、既提案の
回路と同様に、原映像入力信号よりも少ないビット数の
信号により、発光輝度が低下することなく、しかも、滑
らかな応答が得られる。
【0040】さらに、補正加算回路は、擬似ランダムパ
ルス発生回路で発生し補正係数回路で±k倍した擬似ラ
ンダムパルス信号を、誤差拡散回路中の信号に加算して
いるので、入力する原画素映像信号のレベルが連続した
同一値であっても、映像出力端子から表示パネル(例え
ばPDP)へ出力する映像出力信号(駆動信号)に揺ら
ぎでき、連続した同一値とならない。したがって、表示
パネルにおける擬似紋様の発生を防止(抑制)すること
ができる。
【0041】その上、擬似ランダムパルス信号の巡回の
周期を長くして、そのHまたはLレベルが連続して表れ
る期間が長くなり、ノイズが目立ちそうな場合であって
も、補正量制御回路が、擬似ランダムパルス発生回路で
発生した擬似ランダムパルス信号のHまたはLレベルの
連続出現回数が設定値(例えば3)を超えたときに擬似
ランダムパルス信号の反転信号を出力しているので、映
像出力信号中に含まれる擬似ランダムパルス信号成分の
HまたはLレベルが連続して出現する期間を短くして、
ノイズを目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による擬似中間調表示装置の誤差拡散回
路の一実施例を示すブロック図である。
【図2】画素の座標位置の説明図である。
【図3】256階調の手法に使用されるPDP(表示パ
ネルの一例)の斜視図である。
【図4】256階調の手法における駆動シーケンスと駆
動波形図である。
【図5】本出願人が既に提案した擬似中間調表示装置の
誤差拡散回路のブロック図である。
【図6】駆動信号対発光輝度レベルの実測線図である。
【図7】補正された輝度レベルの特性線図である。
【図8】図6に示す駆動信号対発光輝度レベルの実測線
を一部抽出した拡大図である。
【符号の説明】
10…PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、1
1…表面ガラス基板、 12…Xサスティン電極、13
…Yサスティン電極、 14…誘電体層、15…保護
層、 16…裏面ガラス基板、 17…アドレス電極、
18…ストライブ状リブ、 19…R(赤)螢光体、2
0…G(緑)螢光体、 21…B(青)螢光体、22…
放電空間、 23…バス電極、 30…映像信号入力端
子、31…垂直方向加算回路(再現誤差加算回路の一
例)、32…水平方向加算回路(再現誤差加算回路の一
例)、33…ビット変換回路、 34…映像出力端子、
35…誤差検出回路、 36…hライン遅延回路、37
…dドット遅延回路、 38…ROM、 39…減算回
路、40、41…荷重回路、 50…補正加算回路、5
2…原始多項式回路(擬似ランダムパルス発生回路の一
例)、541〜543、62…加算回路、 56…補正係
数回路、60…M系列符号発生回路(擬似ランダムパル
ス発生回路の一例)、D0〜D18…フリップフロップ回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野寺 純一 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 傳田 勇人 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力したnビットの原画素の映像信号に、
    前記原画素より過去に生じた再現誤差を加算する再現誤
    差加算回路と、この再現誤差加算回路から出力する拡散
    出力信号をm(≦n−1)ビットの信号に変換して表示
    パネルへ出力するビット変換回路と、前記表示パネルの
    輝度階調補正用に予め設定された補正輝度レベルと前記
    再現誤差加算回路から出力する拡散出力信号との差を検
    出し、重み付けをして出力する誤差検出回路と、この誤
    差検出回路から出力する誤差荷重出力信号を所定画素分
    遅延させ再現誤差として前記再現誤差加算回路に出力す
    る遅延回路とを具備した誤差拡散回路であって、ドット
    またはライン単位のタイミングで擬似ランダムパルス信
    号を発生する擬似ランダムパルス発生回路と、この擬似
    ランダムパルス発生回路の擬似ランダムパルス信号のH
    またはLレベルの連続出現回数が設定値を超えたときに
    前記擬似ランダムパルス信号の反転信号を出力し、設定
    値を超えないときに前記擬似ランダムパルス信号の非反
    転信号を出力する補正量制御回路と、この補正量制御回
    路の出力信号に±k(|k|<1)倍の係数を掛けて出
    力する補正係数回路と、この補正係数回路から出力する
    信号を前記誤差拡散回路中の信号に加算する補正加算回
    路とを具備してなることを特徴とする擬似中間調表示装
    置の誤差拡散回路。
  2. 【請求項2】補正量制御回路は、擬似ランダムパルス発
    生回路の擬似ランダムパルス信号のHまたはLレベルの
    連続出現回数が設定値を超えたか否かを監視する補正量
    監視回路と、この補正量監視回路の監視信号に基づいて
    前記擬似ランダムパルス発生回路の擬似ランダムパルス
    信号を反転、非反転して出力する反転回路とからなる請
    求項1記載の擬似中間調表示装置の誤差拡散回路。
  3. 【請求項3】再現誤差加算回路は、入力側から出力側に
    向かって直列に結合された垂直方向加算回路と水平方向
    加算回路とからなり、補正加算回路は前記垂直方向加算
    回路と水平方向加算回路の間に挿入してなり、遅延回路
    は、誤差検出回路から出力する誤差荷重出力信号をhラ
    イン遅延させて前記垂直方向加算回路に出力するhライ
    ン遅延回路と、前記誤差検出回路から出力する誤差荷重
    出力信号をdドット遅延させて前記水平方向加算回路に
    出力するdドット遅延回路とからなる請求項1または2
    記載の擬似中間調表示装置の誤差拡散回路。
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