JP2970336B2 - Pdp駆動回路 - Google Patents
Pdp駆動回路Info
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Description
し、輝度階調の変化が連続的に、しかも自然な状態で行
われるように処理をするための回路を具備したPDP駆
動回路に関するものである。
DP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)が注目されて
いる。このPDPの駆動方式は、従来のCRT駆動方式
とは全く異なっており、ディジタル化された映像入力信
号による直接駆動方式である。したがって、パネル面か
ら発光される輝度階調は、扱う信号のビット数によって
定まる。PDPは基本的特性の異なるAC型とDC型の
2方式に分けられるが、DC型PDPでは、すでに課題
とされていた輝度と寿命について改善手法の報告があ
り、実用化へ向けて進展しつつある。
については十分な特性が得られているが階調表示に関し
ては、試作レベルで最大64階調表示までの報告しかな
かったが、アドレス・表示分離型駆動法(ADSサブフ
ィールド法)による将来の256階調の手法が提案され
ている。この方法に使用されるPDP(プラズマ・ディ
スプレイ・パネル)10のパネル構造が図6に示され、
駆動シーケンスと駆動波形が図7(a)(b)に示され
る。
11の下面に、対になるXサスティン電極12、Yサス
ティン電極13を透明電極と補助電極で形成する。補助
電極は、透明電極の抵抗による電圧降下を防ぐため、バ
ス電極23を透明電極の一部に形成する。これらXサス
ティン電極12、Yサスティン電極13の上に誘電体層
14を設け、その上に各セル間の結合を分離するために
ストライブ状リブ18を形成する。さらに、MgO膜か
らなる保護層15を蒸着する。対向する裏面ガラス基板
16上には、アドレス電極17を形成する。アドレス電
極17間にストライプ上のストライブ状リブ18を設
け、さらにアドレス電極17を被覆するようにしてR
(赤)螢光体19、G(緑)螢光体20、B(青)螢光
体21を塗分けて形成する。放電空間22には、Ne+
Xe混合ガスが封入される。
の相対比が1、2、4、8、16、32、64、128
の8個のサブフィールドで構成され、8画面の輝度の組
み合わせで256階調の表示を行う。図7(b)のよう
に、それぞれのサブフィールドは、リフレッシュした1
画面分のデータの書込みを行うアドレス期間とそのサブ
フィールドの輝度レベルを決めるサスティン期間で構成
される。アドレス期間では、最初全画面同時に各ピクセ
ルに初期的に壁電荷が形成され、その後サスティンパル
スが全画面に与えられ表示を行う。サブフィールドの明
るさはサスティンパルスの数に比例し、所定の輝度に設
定される。このようにして256階調表示が実現され
る。
方式では、階調数を増やせば増やすほど、1フレーム期
間内でパネルを点灯発光させる準備期間としてのアドレ
ス期間のビット数が増加するため、発光期間としてのサ
スティン期間が相対的に短くなり、最大輝度が低下す
る。このように、パネル面から発光される輝度階調は、
扱う信号のビット数によって定まるため、扱う信号のビ
ット数を増やせば、画質は向上するが、発光輝度が低下
し、逆に扱う信号のビット数を減らせば、発光輝度が増
加するが、階調表示が少なくなり、画質の低下を招く。
そのため、少ない階調で連続的に、かつ自然に濃淡が変
化する手法−擬似中間調表示−として、印刷、電子コピ
ーなどの分野では、白、黒の2階調で中間調を表わす研
究、開発が行われ、多くの方式が提案されている。しか
し、映像の分野では、この種の擬似中間調表示の決定的
方法がまだ存在しないのが現状である。
差拡散回路を提案した。これは、誤差検出回路35で求
めた誤差出力を、hライン遅延回路36とdドット遅延
回路37に加え、この再現誤差を、映像信号入力端子3
0に入力した原画素映像信号に組み入れるようにしたP
DP駆動回路において、前記誤差検出回路35は、実 測
線に基づいて補正された輝度レベルのデータを記憶する
メモリ38と、この誤差検出回路35に入力する拡散出
力信号とメモリ38内の実測線に基づいて補正された輝
度レベルのデータとの差から誤差出力を得るための減算
回路39と、この減算回路39の出力に、hライン遅延
データとdドット遅延データに重み付けする荷重回路4
0、41とを具備してなるものである。
原理は、2つの輝度階調で密度変調を行い、ある広がり
を持った小領域内で視覚上擬似的な階調を作り出し、多
階調を得るようにしたものである。図3によりさらに詳
しく説明する。 Ai,j :現処理対象の入力画素値 Ai,j−1:1ライン前の入力画素値 Ai−1,j:1ドット前の入力画素値 δv :1ライン前からの拡散出力画素の誤差荷重値 δh :1ドット前からの拡散出力画素の誤差荷重値 とすると、誤差検出回路35に入力した拡散出力信号
と、メモリ38からのデータとが、減算回路39でその
差がとられて誤差出力信号が得られる。この誤差出力信
号は、荷重回路40と41でそれぞれKv、Khの重み
付けされた誤差荷重出力信号δv、δhとなり、hライ
ン遅延回路36とdドット遅延回路37に入力し、垂直
方向加算回路31と水平方向加算回路32で原画素A
i,jに組み入れられ、Ci,j=Ai,j+δv+δ
h となる。なお、Ci,j:現処理対象の拡散出力画
素値 δv=Kv×{f(Ci,j−1)−Br} δh=Kh×{f(Ci−1,j)−Br} f(Ci,j):Ci,jに対する補正輝度 Br:発光輝度レベル である。 このようにして、原映像入力信号に誤差を組み入れて拡
散させ、かつ、原映像入力信号よりも少ないビット数の
信号により、発光輝度が低下することなく、しかも、滑
らかな応答が得られる。
れた画像は、略自然な変化であって概ね好ましい結果が
得られているが、擬似中間調表示は規則的なパターンが
繰返し発生し、擬似紋様を作ってしまうという若干の問
題がある。このときの作用を、補正輝度線が直線の場合
について、図4及び図5により説明する。映像出力端子
34から出力したmビット(m≦n−1)の駆動信号が
PDP10へ供給され、PDP10の駆動信号に対する
発光輝度レベルを実測して実際の発光輝度データを測定
する。この発光輝度レベルをその最大値で正規化したも
のが図5に示す階段状の実測線であったものとする。な
お、この例では、映像入力信号がn=8ビットであるも
のを、駆動信号を上位4桁のm=4ビットに落した例を
示している。一般に、映像入力信号がn桁であるもの
を、駆動信号として上位m桁(m≦n−1)に落した場
合、下位n−m桁分が誤差となるが、PDP10の実際
の発光輝度データの誤差に対し、ビット変換回路33に
よる誤差は十分に小さく、無視できる範囲のものであ
る。前記実測線に基づいて、y=ax+bで表わされる
補正輝度線を求める。この補正輝度線は、図5の場合、
y=xという理想線からややずれているので、補正をす
ることが必要となる。これを補正した輝度線は、図4に
示され、拡散出力信号レベルに対し{(補正輝度線勾配
a−1)−補正輝度線接片b}の補正を施したものであ
る。この図4のように、補正輝度線をy=xとなるよう
に補正したときは、その補正された階段状のデータがメ
モリ38に記憶される。この図4において、 a:映像入力画素値(一定値の場合) b:入力aに対する擬似中間調レベル e1、e2、e3:誤差出力 d1、d2、d3:誤差荷重出力 とし、また、図示のように、発光輝度レベルBrを黒、
黒、黒、Br+1を白、白、白とすると、 (1)b−Br=e1、e1×Kh=d1、a+d1=
e2であるから、a+d 1 =黒となる。 (2)a+d2=e3であるから、a+d2=白とな
る。 (3)d3=0であるから、a+d3=aとなり、黒で
ある。 (4)以上を繰り返すから、黒、白、黒、黒、白、黒、
黒、白、黒、…と黒、白、黒が一定の周期で出現する。
以上は、水平方向のみで考えたが、垂直方向でも同様で
ある。したがって、水平と垂直の両方向について考える
と、2次元的に繰返しの紋様が現われる。
の多値化誤差を荷重して加え、入力信号と発光輝度との
濃淡誤差を最小にするとともに、簡単な回路構成で擬似
中間調表示によって得られた画像に発生した擬似紋様を
解消することを目的とするものである。
35で求めた誤差出力を、hライン遅延回路36とdド
ット遅延回路37に加え、この再現誤差を、映像信号入
力端子30に入力した原画素映像信号に組み入れるよう
にしたPDP駆動回路において、前記誤差検出回路35
は、PDP駆動信号に対するPDP10の実際の発光輝
度データを実測し、この実測線に基づいて補正輝度線を
求め、この補正輝度線が理想線からずれているとき、こ
の補正輝度線となるように補正された輝度レベルのデー
タを記憶するメモリ38と、前記映像信号入力または再
現誤差値に、原画質を劣化させない程度のランダムな補
正値を加算および/または減算する手段とを具備してな
ることを特徴とするPDP駆動回路である。
る手段を、垂直方向加算回路31と水平方向加算回路3
2の間、映像入力端子30と垂直方向加算回路31の
間、水平方向加算回路32の出力側、減算回路39と荷
重回路40、41の間のいずれかに挿入したので、擬似
中間調表示は規則的なパターンが発生しなくなり、擬似
紋様を解消することができる。
する。図1は、図2に示した誤差拡散回路において、原
画質を劣化させない程度のランダムな補正値を加算およ
び/または減算する手段として、補正量制御部42、補
正量出力部43、補正加算回路44を付加したものであ
る。すなわち、補正加算回路44を回路中の適宜な位置
に挿入し、この補正加算回路44には、原画質を劣化さ
せない、誤差荷重出力値以下の補正値を出力する補正量
出力部43を接続する。この補正量出力部43は、一定
の補正値であれば、再び規則的パターンが繰返し発生し
て擬似紋様となるので、補正量制御部42によって、補
正量出力部43の補正値が、大、小、正、負、正負混合
などランダムな値になるように制御する。
ずれであってもよい。 (1)図1のように、垂直方向加算回路31と水平方向
加算回路32の間に挿入する場合 (2)映像入力端子30と垂直方向加算回路31の間に
挿入する場合 (3)水平方向加算回路32の出力側に挿入する場合 (4)減算回路39と荷重回路40、荷重回路41の間
に挿入する場合以上のように補正加算回路44を挿入す
ることによって、擬似中間調表示は規則的なパターンが
発生しなくなり、擬似紋様を解消する。
信号に対するPDP10の実際の発光輝度データを実測
し、この実測線に基づいて補正輝度線を求め、この補正
輝度線が理想線からずれているとき、この補正輝度線と
なるように補正された輝度レベル のデータを記憶するメ
モリ38を具備したので、実際に測定したデータに基づ
くメモリ38内のデータと、誤差検出回路35に入力し
た拡散出力信号との差から誤差出力を得ることができ、
とかく大きな誤差となるPDPの出力側の誤差を拡散し
て、大幅な画質の向上を図ることができ、特に、本発明
は、映像信号入力または再現誤差値に、原画質を劣化さ
せない程度のランダムな補正値を加算および/または減
算する手段とを具備したので、擬似中間調表示は、規則
的なパターンが発生しなくなり、擬似紋様を解消するこ
とができる。したがって、濃淡誤差をより緻密に、かつ
自然な状態で変化させることができる。しかも、簡単な
回路構成で達成することができる。
回路35に入力する拡散出力信号と、メモリ38内の実
測線に基づいて補正された輝度レベルのデータとの差か
ら誤差出力を得るための減算回路39を具備したので、
演算結果を記憶する必要がなく、メモリ38の記憶容量
を最小限に設定できる。
回路35に入力する拡散出力信号と、メモリ38内の実
測線に基づいて補正された輝度レベルのデータとの差か
ら誤差出力を得るための減算回路39と、この減算回路
39の出力に、hライン遅延データとdドット遅延デー
タに重み付けする荷重回路40と荷重回路41とを具備
したので、濃淡誤差をより緻密に、かつ自然な状態で変
化させることができる。
ブロック図である。
を示すブロック図である。
を一部抽出した拡大図である。
である。
動波形図である。
1…表面ガラス基板、12…Xサスティン電極、13…
Yサスティン電極、14…誘電体層、15…保護層、1
6…裏面ガラス基板、17…アドレス電極、18…スト
ライブ状リブ、19…R(赤)螢光体、20…G(緑)
螢光体、21…B(青)螢光体、22…放電空間、23
…バス電極、30…映像信号入力端子、31…垂直方向
加算回路、32…水平方向加算回路、33…ビット変換
回路、34…映像出力端子、35…誤差検出回路、36
…hライン遅延回路、37…dドット遅延回路、38…
メモリ、39…減算回路、40…荷重回路、41…荷重
回路、42…補正量制御部、43…補正量出力部、44
…補正加算回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 誤差検出回路35で求めた誤差出力を、
hライン遅延回路36とdドット遅延回路37に加え、
この再現誤差を、映像信号入力端子30に入力した原画
素映像信号に組み入れるようにしたPDP駆動回路にお
いて、前記誤差検出回路35は、PDP駆動信号に対す
るPDP10の実際の発光輝度データを実測し、この実
測線に基づいて補正輝度線を求め、この補正輝度線が理
想線からずれているとき、この補正輝度線となるように
補正された輝度レベルのデータを記憶するメモリ38
と、前記映像信号入力または再現誤差値に、原画質を劣
化させない程度のランダムな補正値を加算および/また
は減算する手段とを具備してなることを特徴とするPD
P駆動回路。 - 【請求項2】 誤差検出回路35は、この誤差検出回路
35に入力する拡散出力信号と、メモリ38内の実測線
に基づいて補正された輝度レベルのデータとの差から誤
差出力を得るための減算回路39を具備し、この減算回
路39の後段にランダムな補正値を加算および/または
減算する手段を挿入してなる請求項1記載のPDP駆動
回路。 - 【請求項3】 ランダムな補正値を加算および/または
減算する手段は、補正量出力部43と、この補正量出力
部43の補正値を制御する補正量制御部42と、補正量
出力部43の補正値を誤差検出回路35中に加算する補
正加算回路44とからなる請求項1または2記載のPD
P駆動回路。
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JP5234225A JP2970336B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | Pdp駆動回路 |
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JP5234225A JP2970336B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | Pdp駆動回路 |
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-
1993
- 1993-08-26 JP JP5234225A patent/JP2970336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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