JPH0712033Y2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
- Publication number
- JPH0712033Y2 JPH0712033Y2 JP1986155428U JP15542886U JPH0712033Y2 JP H0712033 Y2 JPH0712033 Y2 JP H0712033Y2 JP 1986155428 U JP1986155428 U JP 1986155428U JP 15542886 U JP15542886 U JP 15542886U JP H0712033 Y2 JPH0712033 Y2 JP H0712033Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- recording medium
- transfer recording
- layer
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はサーマルヘッドを用いて被転写紙に熱転写記録
を行なう熱転写プリンターに用いる熱転写記録媒体に関
し、とくに印字後の媒体から記録内容を容易に読みとる
ことのできないようにしたことを特徴とする記録媒体に
関する。
を行なう熱転写プリンターに用いる熱転写記録媒体に関
し、とくに印字後の媒体から記録内容を容易に読みとる
ことのできないようにしたことを特徴とする記録媒体に
関する。
（従来技術） 近年、サーマルヘッドを用いた熱転写プリンターの普及
にともない、転写後の媒体から記録情報が漏洩すること
が懸念されている。このために転写後に媒体を加熱して
残存インキを溶融させる等の方法が提案されている。ま
た、機構的に無駄が多くなく、媒体に印字後処理をする
ことなしに情報の漏洩を防止する方法として、基材とし
てインキと同色のフィルムを用いる方法もあるが、この
場合には、任意の色の高濃度の着色フィルムを数μの厚
さで作らなければならないことからくる技術的制約とコ
スト面でのデメリットが大きくなる。
にともない、転写後の媒体から記録情報が漏洩すること
が懸念されている。このために転写後に媒体を加熱して
残存インキを溶融させる等の方法が提案されている。ま
た、機構的に無駄が多くなく、媒体に印字後処理をする
ことなしに情報の漏洩を防止する方法として、基材とし
てインキと同色のフィルムを用いる方法もあるが、この
場合には、任意の色の高濃度の着色フィルムを数μの厚
さで作らなければならないことからくる技術的制約とコ
スト面でのデメリットが大きくなる。
（考案の目的） 以上のような事情に鑑み成された本考案は、印字後の転
写記録媒体から記録内容を容易に読み取ることができな
い熱転写記録媒体の提供を目的とする。
写記録媒体から記録内容を容易に読み取ることができな
い熱転写記録媒体の提供を目的とする。
（考案の概要） 以上のような目的を達成すべくなされた本考案は、ポリ
エステルフィルムの同一面に少なくとも２層の着色層を
形成してなる熱転写記録媒体であって、フィルム面に接
する着色層のバインダー樹脂として特定の熱可塑性樹脂
を用い、かつ前記着色層の厚みを2.5μｍ以下とするこ
とによって常態及び印字時にポリエステルフィルムから
の剥離が起こらず、前記着色層とその上に塗り重ねる熱
転写性の着色層を実質的に同色とすることにより、印字
後の媒体から容易には記録内容が読み取れないようにし
たものである。
エステルフィルムの同一面に少なくとも２層の着色層を
形成してなる熱転写記録媒体であって、フィルム面に接
する着色層のバインダー樹脂として特定の熱可塑性樹脂
を用い、かつ前記着色層の厚みを2.5μｍ以下とするこ
とによって常態及び印字時にポリエステルフィルムから
の剥離が起こらず、前記着色層とその上に塗り重ねる熱
転写性の着色層を実質的に同色とすることにより、印字
後の媒体から容易には記録内容が読み取れないようにし
たものである。
（考案の詳述） 以下、図面を参照にして本考案を詳細に説明する。
本考案の熱転写記録媒体（１）は、第１図に示すよう
に、ポリエステルフィルム（２）の一方の面に少なくと
も２層の着色層（３）、（４）が形成されている。この
うち、ポリエステルフィルム（２）に接する着色層
（３）は、厚みが2.5μｍ以下であり、かつ色相がその
上に設けられた熱転移性の着色層（４）の色相と実質的
に同一に設定してある。
に、ポリエステルフィルム（２）の一方の面に少なくと
も２層の着色層（３）、（４）が形成されている。この
うち、ポリエステルフィルム（２）に接する着色層
（３）は、厚みが2.5μｍ以下であり、かつ色相がその
上に設けられた熱転移性の着色層（４）の色相と実質的
に同一に設定してある。
この着色層（３）は、印字時並びに非印字時にポリエス
テルフィルム（２）から剥離しないようにするため、特
殊な組成物からなっている。具体的には環化ゴム、ポリ
アミドのいずれかあるいはこれらの組合せからなるバイ
ンダーを着色剤、分散剤、溶剤とともに混練した組成物
である。このような組成の組成物により着色層（３）を
形成すると、印字時はもちろんのこと、非印字時にもこ
の着色層（３）はポリエステルフィルム（２）から剥離
することがなく、その上の着色層（４）のみが被転写体
（５）側に転移する。この時の様子を示すのが第２図で
ある。印字後の熱転写記録媒体（６）は印字該当部の着
色層（４）がパターン状に除かれてその表面が凹凸とな
り、図面では印字の状態が確認できるように思われる
が、実際に使用される熱転写記録媒体の着色層（４）の
厚さは２〜３μｍと非常に薄く、しかもその色相が着色
層（３）と実質的に同一にしてあるので、どのような印
字がこの熱転写記録媒体（６）を使用して行なわれたか
は確認できない。
テルフィルム（２）から剥離しないようにするため、特
殊な組成物からなっている。具体的には環化ゴム、ポリ
アミドのいずれかあるいはこれらの組合せからなるバイ
ンダーを着色剤、分散剤、溶剤とともに混練した組成物
である。このような組成の組成物により着色層（３）を
形成すると、印字時はもちろんのこと、非印字時にもこ
の着色層（３）はポリエステルフィルム（２）から剥離
することがなく、その上の着色層（４）のみが被転写体
（５）側に転移する。この時の様子を示すのが第２図で
ある。印字後の熱転写記録媒体（６）は印字該当部の着
色層（４）がパターン状に除かれてその表面が凹凸とな
り、図面では印字の状態が確認できるように思われる
が、実際に使用される熱転写記録媒体の着色層（４）の
厚さは２〜３μｍと非常に薄く、しかもその色相が着色
層（３）と実質的に同一にしてあるので、どのような印
字がこの熱転写記録媒体（６）を使用して行なわれたか
は確認できない。
尚、熱転写性の着色層（４）は従来の感熱転写層の熱転
写層と同じ組成物で構成すればよい。
写層と同じ組成物で構成すればよい。
以上、本考案を着色層が２層の例で説明したが、本考案
はこれに限定されるものではなく、熱転写性の着色層が
２層以上の積層構造であってもよい。
はこれに限定されるものではなく、熱転写性の着色層が
２層以上の積層構造であってもよい。
（実施例） 以下、本考案の好ましい実施例を述べる。
厚さ5.7μの４枚透明ポリエステルフィルムに下記表−
１に示す組成の着色インキにより非転移性の着色層をそ
れぞれ形成した。厚さはそれぞれ1.4μであった。
１に示す組成の着色インキにより非転移性の着色層をそ
れぞれ形成した。厚さはそれぞれ1.4μであった。
次に、非転移性の着色層を形成したそれぞれのポリエス
テルフィルムの着色層上に下記表−２に示す組成の着色
インキにより熱転移性の着色層を形成し、３種類の熱転
写記録媒体を得た。熱転移性の着色層はそれぞれ３μｍ
であった。
テルフィルムの着色層上に下記表−２に示す組成の着色
インキにより熱転移性の着色層を形成し、３種類の熱転
写記録媒体を得た。熱転移性の着色層はそれぞれ３μｍ
であった。
これらの記録媒体を8dot/mmのラインタイプサーマルヘ
ッドを備えたプリンターでBeck平滑度150秒の被転写紙
に印字したところ、いずれも良好な印字ができた。
ッドを備えたプリンターでBeck平滑度150秒の被転写紙
に印字したところ、いずれも良好な印字ができた。
表−２ 合成ワックス（ポリエチレンワックス融点70℃）…18重
量部、カーボンブラック…３重量部、分散剤（ポリカル
ボン酸塩）…１重量部 印字後の記録媒体を観察したところ、印字内容は判読で
きなかった。
量部、カーボンブラック…３重量部、分散剤（ポリカル
ボン酸塩）…１重量部 印字後の記録媒体を観察したところ、印字内容は判読で
きなかった。
（考案の効果） 上述したように本願考案に係わる熱転写記録媒体は、良
好な印字が可能で、かつ印字後の熱転写記録媒体から印
字内容の判読は困難である。
好な印字が可能で、かつ印字後の熱転写記録媒体から印
字内容の判読は困難である。
また、フィルム面に接する着色層中に含まれるバインダ
ー樹脂の環化ゴム、ポリアミドは、他の樹脂と比べてポ
リエステルフィルムとの密着性が高い。よってフィルム
面に接する着色層が、他の着色層と共に転移することは
少ないので、印字内容の判読はいっそう困難である。
ー樹脂の環化ゴム、ポリアミドは、他の樹脂と比べてポ
リエステルフィルムとの密着性が高い。よってフィルム
面に接する着色層が、他の着色層と共に転移することは
少ないので、印字内容の判読はいっそう困難である。
第１図は本考案の概略構成説明図、第２図は本考案の使
用状態の説明図をそれぞれ示す。 （１）、（６）……熱転写記録媒体 （２）……ポリエステルフィルム （３）、（４）……着色層 （５）……被転写体
用状態の説明図をそれぞれ示す。 （１）、（６）……熱転写記録媒体 （２）……ポリエステルフィルム （３）、（４）……着色層 （５）……被転写体
Claims (1)
- 【請求項１】ポリエステルフィルムの一方の面に少なく
とも２層の着色層を形成してなる熱転写記録媒体におい
て、フィルム面に接する着色層はその厚みが2.5μｍ以
下であり、かつ色相が他の着色層と実質的に同一であ
り、バインダー樹脂が環化ゴム、ポリアミドのいずれか
を主成分とすることを特徴とする熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986155428U JPH0712033Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986155428U JPH0712033Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6360662U JPS6360662U (ja) | 1988-04-22 |
| JPH0712033Y2 true JPH0712033Y2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=31076124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986155428U Expired - Lifetime JPH0712033Y2 (ja) | 1986-10-09 | 1986-10-09 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0712033Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2598895B2 (ja) * | 1985-03-26 | 1997-04-09 | 大日本印刷株式会社 | 感熱転写シート |
| JPH0430052Y2 (ja) * | 1985-06-10 | 1992-07-21 |
-
1986
- 1986-10-09 JP JP1986155428U patent/JPH0712033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6360662U (ja) | 1988-04-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5116148A (en) | Heat transfer ink sheet having a precoating layer which is thermally transferred prior to sublimation of an ink dye | |
| JPH011590A (ja) | 熱転写プリンタ及び熱転写方法並びにこれに用いる熱転写用インクシ−ト | |
| EP0389635B1 (en) | Thermal-transfer method and thermal-transfer sheet | |
| JPS5940637B2 (ja) | 熱記録媒体 | |
| JPS60189493A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
| JPH0712033Y2 (ja) | 熱転写記録媒体 | |
| EP0194860B1 (en) | Heat-sensitive transferring recording medium | |
| JPH0345390A (ja) | 熱転写フイルム及びカードの製造方法 | |
| KR20050002839A (ko) | 열전사 기록 매체 및 인화물 | |
| JP2002079765A (ja) | 熱転写記録媒体および画像形成装置 | |
| JP2570260B2 (ja) | 感熱転写記録体 | |
| JPS62116187A (ja) | 訂正可能な熱転写記録体 | |
| JPS63170091A (ja) | 熱転写シ−ト | |
| JP3055800B2 (ja) | 熱転写シート | |
| JPH1178256A (ja) | 昇華型熱転写体およびそれを用いた昇華型熱転写記録方法 | |
| JPS62201291A (ja) | 昇華型熱転写受像体 | |
| KR100258727B1 (ko) | 열전사 기록매체 | |
| JP2722474B2 (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
| JPS62128791A (ja) | 感熱転写シ−トおよびその使用方法 | |
| JPH04193591A (ja) | 熱転写記録媒体 | |
| JPH0238390B2 (ja) | ||
| JPH03211090A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
| JPH0725159A (ja) | カラー熱転写記録方法 | |
| JPS63227376A (ja) | 熱転写インクシ−ト | |
| JPS6394884A (ja) | 感熱転写記録媒体 |