JPH07120268A - 光干渉角速度計の光集積回路支持構造 - Google Patents
光干渉角速度計の光集積回路支持構造Info
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- JPH07120268A JPH07120268A JP8498294A JP8498294A JPH07120268A JP H07120268 A JPH07120268 A JP H07120268A JP 8498294 A JP8498294 A JP 8498294A JP 8498294 A JP8498294 A JP 8498294A JP H07120268 A JPH07120268 A JP H07120268A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リング干渉計を構成する光ファイバコイルに
供給する光の分岐および結合のために光導波路を構成し
た光集積回路が熱的な歪みによる屈折率の変化によっ
て、光干渉角速度計の出力に誤差を生じないようにす
る。 【構成】 光集積回路30を、この光集積回路を構成す
る電気光学結晶と同じ電気光学結晶、またはこの電気光
学結晶と同程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強
板50に固定し、この補強板50が弾性を有する接着剤
51によりリング干渉計の支持構造体10に弾性的に固
定する。
供給する光の分岐および結合のために光導波路を構成し
た光集積回路が熱的な歪みによる屈折率の変化によっ
て、光干渉角速度計の出力に誤差を生じないようにす
る。 【構成】 光集積回路30を、この光集積回路を構成す
る電気光学結晶と同じ電気光学結晶、またはこの電気光
学結晶と同程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強
板50に固定し、この補強板50が弾性を有する接着剤
51によりリング干渉計の支持構造体10に弾性的に固
定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光の分岐および結合
のために光集積回路として構成された光導波路が用いら
れた光干渉角速度計における光集積回路支持構造に関す
る。
のために光集積回路として構成された光導波路が用いら
れた光干渉角速度計における光集積回路支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光源からの光を二つに分岐してリング干
渉計を構成する光ファイバコイルに伝搬させ、また光フ
ァイバコイルを伝搬した二つの光を結合させて干渉光と
して光検出器に導くのに、光ファイバカプラの代わりに
光集積回路として構成された光導波路が用いられた光干
渉角速度計は、従来、図9に示すように、円板状の支持
構造体60の一面側の周縁部にリング干渉計を構成する
多層に巻装された光ファイバコイル61が取り付けら
れ、光ファイバコイル61の内側において支持構造体6
0上に光源62,光検出器63および光集積回路70が
配され、光集積回路70が、例えばニオブ酸リチウムか
らなる電気光学結晶に例えばチタンが帯状に拡散されて
形成された、中央の幹部(みきぶ)71と、幹部71の
一端側において幹部71と連続する一対の枝部72aお
よび72bと、幹部71の他端側において幹部71と連
続する一対の枝部73aおよび73bとからなる光導波
路74を有するものにされ、光集積回路70の一端およ
び他端に光結合器76および77が設けられ、光導波路
74の枝部72aおよび72bが光ファイバコイル61
の一端61aおよび他端61bに接続され、枝部73a
および73bが光ファイバ78および79によって光源
62および光検出器63に接続され、支持構造体60の
他面側に電気回路部80が取り付けられた構成になって
いる。
渉計を構成する光ファイバコイルに伝搬させ、また光フ
ァイバコイルを伝搬した二つの光を結合させて干渉光と
して光検出器に導くのに、光ファイバカプラの代わりに
光集積回路として構成された光導波路が用いられた光干
渉角速度計は、従来、図9に示すように、円板状の支持
構造体60の一面側の周縁部にリング干渉計を構成する
多層に巻装された光ファイバコイル61が取り付けら
れ、光ファイバコイル61の内側において支持構造体6
0上に光源62,光検出器63および光集積回路70が
配され、光集積回路70が、例えばニオブ酸リチウムか
らなる電気光学結晶に例えばチタンが帯状に拡散されて
形成された、中央の幹部(みきぶ)71と、幹部71の
一端側において幹部71と連続する一対の枝部72aお
よび72bと、幹部71の他端側において幹部71と連
続する一対の枝部73aおよび73bとからなる光導波
路74を有するものにされ、光集積回路70の一端およ
び他端に光結合器76および77が設けられ、光導波路
74の枝部72aおよび72bが光ファイバコイル61
の一端61aおよび他端61bに接続され、枝部73a
および73bが光ファイバ78および79によって光源
62および光検出器63に接続され、支持構造体60の
他面側に電気回路部80が取り付けられた構成になって
いる。
【0003】なお、図示していないが、光導波路74の
枝部72aおよび72bのいずれか一方または双方に対
しては位相変調用の電極対が設けられるとともに、電気
回路部80には上記の電極対に対して位相変調信号を供
給する位相変調信号発生回路と光検出器63の出力信号
を上記の位相変調信号で同期検波して光干渉角速度計の
出力を得る同期検波回路が設けられる。
枝部72aおよび72bのいずれか一方または双方に対
しては位相変調用の電極対が設けられるとともに、電気
回路部80には上記の電極対に対して位相変調信号を供
給する位相変調信号発生回路と光検出器63の出力信号
を上記の位相変調信号で同期検波して光干渉角速度計の
出力を得る同期検波回路が設けられる。
【0004】そして、光源62からの光が光ファイバ7
8を通じて光導波路74の枝部73aから幹部71を通
って枝部72aおよび72bに供給されることによって
二つに分岐され、その際、そのいずれか一方または双方
の光が上記の電極対への上記の位相変調信号の供給によ
って位相変調され、その二つの光が、一方は左回り光と
して光ファイバコイル61の一端61aから、他方は右
回り光として光ファイバコイル61の他端61bから、
それぞれ光ファイバコイル61に供給され、この光ファ
イバコイル61を伝搬した二つの光が、上記の左回り光
は光ファイバコイル61の他端61bから光導波路74
の枝部72bを通じて、上記の右回り光は光ファイバコ
イル61の一端61aから光導波路74の枝部72aを
通じて、それぞれ光導波路74の幹部71に供給される
ことによって一つに結合され、その得られた干渉光が光
導波路74の枝部73bから光ファイバ79を通じて光
検出器63に供給されて電気信号に変換され、その電気
信号が上記の位相変調信号で同期検波されて光干渉角速
度計の出力が得られる。
8を通じて光導波路74の枝部73aから幹部71を通
って枝部72aおよび72bに供給されることによって
二つに分岐され、その際、そのいずれか一方または双方
の光が上記の電極対への上記の位相変調信号の供給によ
って位相変調され、その二つの光が、一方は左回り光と
して光ファイバコイル61の一端61aから、他方は右
回り光として光ファイバコイル61の他端61bから、
それぞれ光ファイバコイル61に供給され、この光ファ
イバコイル61を伝搬した二つの光が、上記の左回り光
は光ファイバコイル61の他端61bから光導波路74
の枝部72bを通じて、上記の右回り光は光ファイバコ
イル61の一端61aから光導波路74の枝部72aを
通じて、それぞれ光導波路74の幹部71に供給される
ことによって一つに結合され、その得られた干渉光が光
導波路74の枝部73bから光ファイバ79を通じて光
検出器63に供給されて電気信号に変換され、その電気
信号が上記の位相変調信号で同期検波されて光干渉角速
度計の出力が得られる。
【0005】また、上述した従来の光干渉角速度計にお
いては、図10および図11に示すように、上述した支
持構造体60の一面上に基板91が取り付けられ、この
基板91上に光集積回路70が接着剤92によって直
接、固定される。
いては、図10および図11に示すように、上述した支
持構造体60の一面上に基板91が取り付けられ、この
基板91上に光集積回路70が接着剤92によって直
接、固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光干渉
角速度計においては、基板91上に光集積回路70が接
着剤92によって直接、固定されるので、外部から熱が
加えられたとき光集積回路70を構成する電気光学結晶
と基板91との熱膨張係数の違いから光集積回路70に
大きな熱応力が発生して光集積回路70を構成する電気
光学結晶に熱的な歪みを生じ、電気光学結晶の屈折率が
変化して光干渉角速度計の出力に誤差を生じる不都合が
ある。
角速度計においては、基板91上に光集積回路70が接
着剤92によって直接、固定されるので、外部から熱が
加えられたとき光集積回路70を構成する電気光学結晶
と基板91との熱膨張係数の違いから光集積回路70に
大きな熱応力が発生して光集積回路70を構成する電気
光学結晶に熱的な歪みを生じ、電気光学結晶の屈折率が
変化して光干渉角速度計の出力に誤差を生じる不都合が
ある。
【0007】この発明においては、光の分岐および結合
のために光集積回路として構成された光導波路が用いら
れた光干渉角速度計において、光集積回路を構成する電
気光学結晶に熱的な歪みをほとんど生じず、電気光学結
晶の熱的な歪みによる屈折率の変化によって光干渉角速
度計の出力の誤差をほとんど生じないようにしたもので
ある。
のために光集積回路として構成された光導波路が用いら
れた光干渉角速度計において、光集積回路を構成する電
気光学結晶に熱的な歪みをほとんど生じず、電気光学結
晶の熱的な歪みによる屈折率の変化によって光干渉角速
度計の出力の誤差をほとんど生じないようにしたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明においては、光
源、リング干渉計を構成する光ファイバコイル、光検出
器および光源からの光を二つに分岐して光ファイバコイ
ルに供給するとともに光ファイバコイルを伝搬した二つ
の光を結合させて光検出器に供給する光導波路が形成さ
れた光集積回路を設けるが、特に、その光集積回路を、
この光集積回路を構成する電気光学結晶と同じ電気光学
結晶、またはこの光集積回路を構成する電気光学結晶と
同程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強板に固定
し、この補強板をリング干渉計の支持構造体に弾性的に
固定する。
源、リング干渉計を構成する光ファイバコイル、光検出
器および光源からの光を二つに分岐して光ファイバコイ
ルに供給するとともに光ファイバコイルを伝搬した二つ
の光を結合させて光検出器に供給する光導波路が形成さ
れた光集積回路を設けるが、特に、その光集積回路を、
この光集積回路を構成する電気光学結晶と同じ電気光学
結晶、またはこの光集積回路を構成する電気光学結晶と
同程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強板に固定
し、この補強板をリング干渉計の支持構造体に弾性的に
固定する。
【0009】
【作 用】上記のように構成されたこの発明の光干渉角
速度計においては、外部から熱が加えられたとき補強板
と支持構造体との熱膨張係数の違いから補強板に熱応力
が発生しても、補強板が支持構造体に弾性的に固定され
ているため補強板が支持構造体に対して変位して、その
熱応力が吸収されるとともに、光集積回路と補強板は同
一の電気光学結晶または同程度の熱膨張係数を有する材
料によって形成されているため両者の熱膨張係数の違い
によって光集積回路に直接大きな熱応力が発生すること
もないので、光集積回路を構成する電気光学結晶に熱的
な歪みをほとんど生じず、電気光学結晶の熱的な歪みに
よる屈折率の変化によって光干渉角速度計の出力に誤差
を生じることがほとんどない。
速度計においては、外部から熱が加えられたとき補強板
と支持構造体との熱膨張係数の違いから補強板に熱応力
が発生しても、補強板が支持構造体に弾性的に固定され
ているため補強板が支持構造体に対して変位して、その
熱応力が吸収されるとともに、光集積回路と補強板は同
一の電気光学結晶または同程度の熱膨張係数を有する材
料によって形成されているため両者の熱膨張係数の違い
によって光集積回路に直接大きな熱応力が発生すること
もないので、光集積回路を構成する電気光学結晶に熱的
な歪みをほとんど生じず、電気光学結晶の熱的な歪みに
よる屈折率の変化によって光干渉角速度計の出力に誤差
を生じることがほとんどない。
【0010】
【実施例】まず、この発明が適用される光干渉角速度計
の一例を図1を参照して説明する。アルミニウムやステ
ンレスなどからなる円板状の支持構造体10の一面側の
周縁部にリング干渉計を構成する多層に巻装された光フ
ァイバコイル21が取り付けられ、光ファイバコイル2
1の内側において支持構造体10上に光源22,光検出
器23および光集積回路30が配され、光集積回路30
が、例えばニオブ酸リチウムからなる電気光学結晶に例
えばチタンが帯状に拡散されて互いに分離されて並行し
て形成された分岐用光導波路31および結合用光導波路
32を有するものにされ、分岐用光導波路31が、光集
積回路30の一端側における一対の枝部31aおよび3
1bと、これと連続する光集積回路30の他端側におけ
る幹部31cとからなるものにされ、結合用光導波路3
2が、光集積回路30の一端側における幹部32cと、
これと連続する光集積回路30の他端側における一対の
枝部32aおよび32bとからなるものにされ、光集積
回路30の一端および他端に光結合器33および34が
設けられ、分岐用光導波路31の枝部31aおよび31
bが光ファイバコイル21の一端21aおよび他端21
bに接続され、分岐用光導波路31の幹部31cと結合
用光導波路32の幹部32cが光ファイバ35によって
接続され、結合用光導波路32の枝部32aおよび32
bが光ファイバ36および37によって光源22および
光検出器23に接続され、支持構造体10の他面側に電
気回路部40が取り付けられる。
の一例を図1を参照して説明する。アルミニウムやステ
ンレスなどからなる円板状の支持構造体10の一面側の
周縁部にリング干渉計を構成する多層に巻装された光フ
ァイバコイル21が取り付けられ、光ファイバコイル2
1の内側において支持構造体10上に光源22,光検出
器23および光集積回路30が配され、光集積回路30
が、例えばニオブ酸リチウムからなる電気光学結晶に例
えばチタンが帯状に拡散されて互いに分離されて並行し
て形成された分岐用光導波路31および結合用光導波路
32を有するものにされ、分岐用光導波路31が、光集
積回路30の一端側における一対の枝部31aおよび3
1bと、これと連続する光集積回路30の他端側におけ
る幹部31cとからなるものにされ、結合用光導波路3
2が、光集積回路30の一端側における幹部32cと、
これと連続する光集積回路30の他端側における一対の
枝部32aおよび32bとからなるものにされ、光集積
回路30の一端および他端に光結合器33および34が
設けられ、分岐用光導波路31の枝部31aおよび31
bが光ファイバコイル21の一端21aおよび他端21
bに接続され、分岐用光導波路31の幹部31cと結合
用光導波路32の幹部32cが光ファイバ35によって
接続され、結合用光導波路32の枝部32aおよび32
bが光ファイバ36および37によって光源22および
光検出器23に接続され、支持構造体10の他面側に電
気回路部40が取り付けられる。
【0011】図示していないが、分岐用光導波路31の
枝部31aおよび31bのいずれか一方または双方に対
しては位相変調用の電極対が設けられるとともに、電気
回路部40には上記の電極対に対して位相変調信号を供
給する位相変調信号発生回路と光検出器23の出力信号
を上記の位相変調信号で同期検波して光干渉角速度計の
出力を得る同期検波回路が設けられる。
枝部31aおよび31bのいずれか一方または双方に対
しては位相変調用の電極対が設けられるとともに、電気
回路部40には上記の電極対に対して位相変調信号を供
給する位相変調信号発生回路と光検出器23の出力信号
を上記の位相変調信号で同期検波して光干渉角速度計の
出力を得る同期検波回路が設けられる。
【0012】そして、光源22からの光が光ファイバ3
6を通じて結合用光導波路32の枝部32aから幹部3
2cを通り、光ファイバ35を通じて分岐用光導波路3
1の幹部31cから枝部31aおよび31bに供給され
ることによって二つに分岐され、その際、そのいずれか
一方または双方の光が上記の電極対への上記の位相変調
信号の供給によって位相変調され、その二つの光が、一
方は左回り光として光ファイバコイル21の一端21a
から、他方は右回り光として光ファイバコイル21の他
端21bから、それぞれ光ファイバコイル21に供給さ
れ、この光ファイバコイル21を伝搬した二つの光が、
上記の左回り光は光ファイバコイル21の他端21bか
ら分岐用光導波路31の枝部31bおよび幹部31cと
光ファイバ35を通じて、上記の右回り光は光ファイバ
コイル21の一端21aから分岐用光導波路31の枝部
31aおよび幹部31cと光ファイバ35を通じて、そ
れぞれ結合用光導波路32の幹部32cに供給されるこ
とによって一つに結合され、その得られた干渉光が結合
用光導波路32の枝部32bから光ファイバ37を通じ
て光検出器23に供給されて電気信号に変換され、その
電気信号が上記の位相変調信号で同期検波されて光干渉
角速度計の出力が得られる。
6を通じて結合用光導波路32の枝部32aから幹部3
2cを通り、光ファイバ35を通じて分岐用光導波路3
1の幹部31cから枝部31aおよび31bに供給され
ることによって二つに分岐され、その際、そのいずれか
一方または双方の光が上記の電極対への上記の位相変調
信号の供給によって位相変調され、その二つの光が、一
方は左回り光として光ファイバコイル21の一端21a
から、他方は右回り光として光ファイバコイル21の他
端21bから、それぞれ光ファイバコイル21に供給さ
れ、この光ファイバコイル21を伝搬した二つの光が、
上記の左回り光は光ファイバコイル21の他端21bか
ら分岐用光導波路31の枝部31bおよび幹部31cと
光ファイバ35を通じて、上記の右回り光は光ファイバ
コイル21の一端21aから分岐用光導波路31の枝部
31aおよび幹部31cと光ファイバ35を通じて、そ
れぞれ結合用光導波路32の幹部32cに供給されるこ
とによって一つに結合され、その得られた干渉光が結合
用光導波路32の枝部32bから光ファイバ37を通じ
て光検出器23に供給されて電気信号に変換され、その
電気信号が上記の位相変調信号で同期検波されて光干渉
角速度計の出力が得られる。
【0013】図3および図4は、この発明の光干渉角速
度計における光集積回路の支持構造の一例を示し、光集
積回路30が、光集積回路30を構成する電気光学結晶
であるニオブ酸リチウム、または光集積回路30を構成
する電気光学結晶であるニオブ酸リチウムと同程度の熱
膨張係数を有するKモネルからなる補強板50に接着剤
などによって固定され、補強板50が適当な弾性を有す
る接着剤51によって例えば3点において上述した支持
構造体10に固定される。
度計における光集積回路の支持構造の一例を示し、光集
積回路30が、光集積回路30を構成する電気光学結晶
であるニオブ酸リチウム、または光集積回路30を構成
する電気光学結晶であるニオブ酸リチウムと同程度の熱
膨張係数を有するKモネルからなる補強板50に接着剤
などによって固定され、補強板50が適当な弾性を有す
る接着剤51によって例えば3点において上述した支持
構造体10に固定される。
【0014】この例においては、外部から熱が加えられ
たとき補強板50と支持構造体10との熱膨張係数の違
いから補強板50に熱応力が発生しても、補強板50が
弾性を有する接着剤51によって支持構造体10に固定
されているため補強板50が光集積回路30と一体に支
持構造体10に対して支持構造体10の板面方向に変位
して、その熱応力が吸収されるとともに、光集積回路3
0と補強板50は同一の電気光学結晶または同程度の熱
膨張係数を有する材料によって形成されているため両者
の熱膨張係数の違いによって光集積回路30に直接大き
な熱応力を発生することもないので、光集積回路30を
構成する電気光学結晶に熱的に歪みをほとんど生じず、
電気光学結晶の熱的な歪みによる屈折率の変化によって
光干渉角速度計の出力に誤差を生じることがほとんどな
い。
たとき補強板50と支持構造体10との熱膨張係数の違
いから補強板50に熱応力が発生しても、補強板50が
弾性を有する接着剤51によって支持構造体10に固定
されているため補強板50が光集積回路30と一体に支
持構造体10に対して支持構造体10の板面方向に変位
して、その熱応力が吸収されるとともに、光集積回路3
0と補強板50は同一の電気光学結晶または同程度の熱
膨張係数を有する材料によって形成されているため両者
の熱膨張係数の違いによって光集積回路30に直接大き
な熱応力を発生することもないので、光集積回路30を
構成する電気光学結晶に熱的に歪みをほとんど生じず、
電気光学結晶の熱的な歪みによる屈折率の変化によって
光干渉角速度計の出力に誤差を生じることがほとんどな
い。
【0015】図5および図6は、この発明の光干渉角速
度計における光集積回路の支持構造の他の例を示し、光
集積回路30が上述した補強板50に接着剤などによっ
て固定されるとともに、支持構造体10に台部11と前
後左右の薄板状支持片12が形成され、光集積回路30
が固定された補強板50が支持構造体10の台部11上
に載置されて接着剤52によって支持構造体10の薄板
状支持片12に固定される。
度計における光集積回路の支持構造の他の例を示し、光
集積回路30が上述した補強板50に接着剤などによっ
て固定されるとともに、支持構造体10に台部11と前
後左右の薄板状支持片12が形成され、光集積回路30
が固定された補強板50が支持構造体10の台部11上
に載置されて接着剤52によって支持構造体10の薄板
状支持片12に固定される。
【0016】この例においては、外部から熱が加えられ
たとき補強板50と支持構造体10との熱膨張係数の違
いから補強板50に熱応力が発生しても、補強板50が
支持構造体10の薄板状支持片12に固定されているた
め図7に一部を拡大して示すように支持構造体10の薄
板状支持片12が弾性変形することによって補強板50
が光集積回路30と一体に支持構造体10に対して支持
構造体10の板面方向に変位して、その熱応力が吸収さ
れるとともに、光集積回路30と補強板50は同一の電
気光学結晶または同程度の熱膨張係数を有する材料によ
って形成されているため両者の熱膨張係数の違いによっ
て光集積回路30に直接大きな熱応力が発生することも
ないので、光集積回路30を構成する電気光学結晶に熱
的な歪みをほとんど生じず、電気光学結晶の熱的な歪み
による屈折率の変化によって光干渉角速度計の出力に誤
差を生じることがほとんどない。
たとき補強板50と支持構造体10との熱膨張係数の違
いから補強板50に熱応力が発生しても、補強板50が
支持構造体10の薄板状支持片12に固定されているた
め図7に一部を拡大して示すように支持構造体10の薄
板状支持片12が弾性変形することによって補強板50
が光集積回路30と一体に支持構造体10に対して支持
構造体10の板面方向に変位して、その熱応力が吸収さ
れるとともに、光集積回路30と補強板50は同一の電
気光学結晶または同程度の熱膨張係数を有する材料によ
って形成されているため両者の熱膨張係数の違いによっ
て光集積回路30に直接大きな熱応力が発生することも
ないので、光集積回路30を構成する電気光学結晶に熱
的な歪みをほとんど生じず、電気光学結晶の熱的な歪み
による屈折率の変化によって光干渉角速度計の出力に誤
差を生じることがほとんどない。
【0017】図8は、この発明の光干渉角速度計におけ
る光集積回路の支持構造の更に他の例を示し、光集積回
路30が上述した補強板50に接着剤などによって固定
されるとともに、支持構造体10に台部13および左右
における支持溝14と薄板状支持片15の組が形成さ
れ、光集積回路30が固定された補強板50が支持構造
体10の台部13上に載置されて接着剤53によって支
持構造体10の支持溝14および薄板状支持片15に固
定される。
る光集積回路の支持構造の更に他の例を示し、光集積回
路30が上述した補強板50に接着剤などによって固定
されるとともに、支持構造体10に台部13および左右
における支持溝14と薄板状支持片15の組が形成さ
れ、光集積回路30が固定された補強板50が支持構造
体10の台部13上に載置されて接着剤53によって支
持構造体10の支持溝14および薄板状支持片15に固
定される。
【0018】この例においても、図5,図6および図7
に示した例と同様の作用を生じ、同様の効果が得られ
る。なお、光集積回路としては図1,図3に示したもの
に限らず図2に示すように分岐用光導波路31の枝部3
1aおよび31bと結合用光導波路32の枝部32aお
よび32bが光集積回路30の一端側に形成され、分岐
用光導波路31の幹部31cおよび結合用光導波路32
の幹部32cが光集積回路30の他端側に形成されたも
のでもよく、更に図9中に示した光集積回路70でもよ
い。
に示した例と同様の作用を生じ、同様の効果が得られ
る。なお、光集積回路としては図1,図3に示したもの
に限らず図2に示すように分岐用光導波路31の枝部3
1aおよび31bと結合用光導波路32の枝部32aお
よび32bが光集積回路30の一端側に形成され、分岐
用光導波路31の幹部31cおよび結合用光導波路32
の幹部32cが光集積回路30の他端側に形成されたも
のでもよく、更に図9中に示した光集積回路70でもよ
い。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、光集積回路を、この
光集積回路を構成する電気光学結晶と同じ電気光学結
晶、またはこの光集積回路を構成する電気光学結晶と同
程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強板に固定
し、この補強板を支持構造体に弾性的に固定するので、
光集積回路を構成する電気光学結晶に熱的な歪みをほと
んど生じず、電気光学結晶の熱的な歪みによる屈折率の
変化によって光干渉角速度計の出力に誤差を生じること
がほとんどない。
光集積回路を構成する電気光学結晶と同じ電気光学結
晶、またはこの光集積回路を構成する電気光学結晶と同
程度の熱膨張係数を有する材料からなる補強板に固定
し、この補強板を支持構造体に弾性的に固定するので、
光集積回路を構成する電気光学結晶に熱的な歪みをほと
んど生じず、電気光学結晶の熱的な歪みによる屈折率の
変化によって光干渉角速度計の出力に誤差を生じること
がほとんどない。
【0020】なお、図1,図2に示したようにリング干
渉計を構成する光ファイバコイル21の内側に配される
光集積回路30が分岐用光導波路31および結合用光導
波路32が互いに分離されて並行して形成されたものに
されている場合には、光集積回路30の一端から他端ま
での長さを図9に示した従来の光干渉角速度計のそれの
半分程度に小さくすることができ、これに伴って光集積
回路30が内側に配される光ファイバコイル21のルー
プ径を図9に示した従来の光干渉角速度計のそれに比べ
て著しく小さくすることができるので、光干渉角速度計
全体を従来の光干渉角速度計に比べて著しく小型化する
ことができる。
渉計を構成する光ファイバコイル21の内側に配される
光集積回路30が分岐用光導波路31および結合用光導
波路32が互いに分離されて並行して形成されたものに
されている場合には、光集積回路30の一端から他端ま
での長さを図9に示した従来の光干渉角速度計のそれの
半分程度に小さくすることができ、これに伴って光集積
回路30が内側に配される光ファイバコイル21のルー
プ径を図9に示した従来の光干渉角速度計のそれに比べ
て著しく小さくすることができるので、光干渉角速度計
全体を従来の光干渉角速度計に比べて著しく小型化する
ことができる。
【図1】この発明が適用されるべき光干渉角速度計の一
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図2】この発明が適用されるべき光干渉角速度計の他
の例を示す平面図。
の例を示す平面図。
【図3】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の一例を示す平面図。
造の一例を示す平面図。
【図4】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の一例を示す側面図。
造の一例を示す側面図。
【図5】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の他の例を示す平面図。
造の他の例を示す平面図。
【図6】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の他の例を示す断面図。
造の他の例を示す断面図。
【図7】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の他の例を示す熱応力発生時の一部の断面図。
造の他の例を示す熱応力発生時の一部の断面図。
【図8】この発明の光干渉角速度計の光集積回路支持構
造の更に他の例を示す断面図。
造の更に他の例を示す断面図。
【図9】従来の光干渉角速度計の一例を示す斜視図。
【図10】従来の光干渉角速度計における光集積回路の
支持構造を示す斜視図。
支持構造を示す斜視図。
【図11】従来の光干渉角速度計における光集積回路の
支持構造を示す側面図。
支持構造を示す側面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加来 良二 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番6号 日本 航空電子工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 光源と、リング干渉計を構成する光ファ
イバコイルと、光検出器と、上記光源からの光を二つに
分岐して上記光ファイバコイルに供給するとともに上記
光ファイバコイルを伝搬した二つの光を結合させて上記
光検出器に供給する光導波路が形成された光集積回路と
を備えた光干渉角速度計の光集積回路支持構造におい
て、 上記光集積回路が、この光集積回路を構成する電気光学
結晶と同じ電気光学結晶、またはこの光集積回路を構成
する電気光学結晶と同程度の熱膨張係数を有する材料か
らなる補強板に固定され、この補強板が上記リング干渉
計の支持構造体に弾性的に固定されていることを特徴と
する光干渉角速度計の光集積回路支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8498294A JPH07120268A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 光干渉角速度計の光集積回路支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8498294A JPH07120268A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 光干渉角速度計の光集積回路支持構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1037275A Division JPH0692892B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 光干渉角速度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07120268A true JPH07120268A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=13845828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8498294A Pending JPH07120268A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 光干渉角速度計の光集積回路支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07120268A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967414A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-17 | Nec Corp | 光フアイバジヤイロ |
JPS6060606A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-08 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 光学装置 |
JPS60188913A (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光回路デバイス |
JPS61230023A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光フアイバセンサ |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP8498294A patent/JPH07120268A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967414A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-17 | Nec Corp | 光フアイバジヤイロ |
JPS6060606A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-08 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 光学装置 |
JPS60188913A (ja) * | 1984-03-08 | 1985-09-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光回路デバイス |
JPS61230023A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光フアイバセンサ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971014 |