JP2001004851A - 光回路 - Google Patents

光回路

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JP2001004851A
JP2001004851A JP17902699A JP17902699A JP2001004851A JP 2001004851 A JP2001004851 A JP 2001004851A JP 17902699 A JP17902699 A JP 17902699A JP 17902699 A JP17902699 A JP 17902699A JP 2001004851 A JP2001004851 A JP 2001004851A
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circuit
polarization
wave
multiplexing
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JP17902699A
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Kousuke Nishimura
公佐 西村
Masashi Usami
正士 宇佐見
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KDDI Corp
Original Assignee
KDD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法が小さく、振動、温度及び湿度などの環
境変化に対して極めて安定に動作し、石英ファイバとの
結合性の良好な複屈折光素子を実現する。 【解決手段】 石英基板12上に2つの導波路を形成
し、その長手方向に偏光合分波回路14、相対遅延回路
16及び偏光合波回路18を形成する。偏光合分波回路
14は、入射光をそのTE成分とTM成分に分波する。
相対遅延回路16は、偏光合分波回路14により分波さ
れたTE成分とTM成分を互いに異なる距離伝搬させる
ことで、TM波(又はTE波)をTE波(又はTM波)
に対して相対的に遅延させる。偏光合波回路18は、相
対遅延回路16により相対的に遅延されたTE波及びT
M波を合波する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面光導波路から
なる光回路に関し、より具体的には、TE波とTM波に
異なる伝搬時間を与える光回路に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに直交する偏光成分に対して異なる
伝搬速度を与える複屈折素子は、近年の光通信技術の高
度化に伴い、極めて重要な部品の一つとなってきてい
る。特に長距離光通信システムでは、石英光ファイバの
僅かな偏光モード分散が長距離にわたって蓄積されるの
で、これを補償する手段として複屈折素子が使用され
る。
【0003】複屈折光回路としては、従来、偏光ビーム
スプリッタPBS(Polarization Bea
m Splitter)と反射鏡又はプリズムを用いた
空間分割型複屈折光回路、方解石及びルチルなどの複屈
折結晶からなるバルク結晶型複屈折光回路、並びに、構
造的異方性を持ったファイバからなるファイバ型複屈折
光回路が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空間分割型複屈折光回
路は、第1の偏光ビームスプリッタにより入射光を1:
1でTE波とTM波に分割し、分割されたTE波及びT
M波を互いに異なる伝搬距離だけ伝搬させ、第2の偏光
ビームスプリッタにより合波する構成からなる。PBS
の典型的な大きさは数mmの立方体で比較的に大きい。
しかも、多くの部品を空間的に結合する必要があるの
で、全体の寸法が大きくなる。空間的光学結合系では、
温度変化及び振動などの環境変化に対する安定性が低
い。更に光通信用の石英ファイバ及びその他の部品と結
合するには、入射側及び出射側でそれぞれ別の光学的結
合系が必要となる。
【0005】方解石やルチルなどの複屈折結晶の場合、
空間分割型光回路よりも小型化しやすく、部品点数を大
幅に削減できる。1.55μm帯の光をルチル結晶複屈
折素子(直交する偏光成分間の屈折率差が0.26)を
用いて各光学軸方向の偏光成分の間に5ピコ秒分の相対
的な時間的遅延を与えるためには、約5.7mmの素子
長が必要である。しかし、バルク結晶型複屈折光回路で
も、光通信用の石英ファイバ及びその他の部品と結合す
るには、入射側と出射側にそれぞれ光学結合系が必要で
あり、その分、寸法が大きくなる上に、安定性も悪くな
ってしまう。
【0006】構造的異方性を持ったファイバでは、直交
する偏光成分間の屈折率差△nは10−4〜10−3
度と小さいが、数m乃至数十mの長さのものを容易に製
造できるので、所望の伝搬時間差を得るのは比較的容易
である。例えば、△n=5×10−4のファイバ型複屈
折素子において各光学軸方向の偏光成分の間に5ピコ秒
の相対的な時間遅延を与えるためには、約3mの長さの
ファイバが必要である。ファイバ型複屈折素子は、光通
信用の石英ファイバと同じ材科で製造できるので、相互
の結合は比較的簡単であり、融着又はファイバコネクタ
により安定的に、且つ低損失で結合できる。但し、ファ
イバ型複屈折素子は素子長が比較的長いので、振動又は
温度変化により発生するファイバ張力変化により複屈折
量が変化し、光通信システムに必要な長期にわたる特性
の安定性には問題がある。
【0007】従って、従来例のものは、石英ファイバと
の結合性能、大きさ及び時間的な安定性の何れかで問題
があった。
【0008】そこで、本発明は、複屈折を実現しつつ、
寸法が小さく、振動、温度及び湿度などの環境変化に対
して極めて安定に動作し、石英ファイバとの結合性の良
好な光回路を提示することを目的とする。
【0009】本発明はまた、既存の複屈折光回路では得
られない機能を奏する光回路を提示することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光回路は、
平面光導波路で形成された光回路であって、2×2の第
1及び第2の偏光合分波回路と、所定の光路差の2つの
光導波路を具備し、当該第1及び第2の偏光合分波回路
の間に配置される相対遅延回路とからなることを特徴と
する。このような構成により、温度及び湿度などの環境
変化に対する特性の安定性は飛躍的に向上する。また、
寸法は、数cm程度と小さくすることができる。更に石
英製導波路で形成すれば、石英ファイバとも、突き合わ
せ接合又は融着により安定且つ低損失で結合できる。
【0011】第1及び第2の偏光合分波回路はそれぞ
れ、第1及び第2の方向性結合器と、当該第1及び第2
の方向性結合器を接続し、TE偏光成分とTM偏光成分
に所定の異なる光路差を与える2つの光導波路とからな
る。これにより、偏光分波と偏光合波の両方を実現でき
る。
【0012】本発明に係る光回路はまた、平面光導波路
で形成された光回路であって、1×2の光合分波回路
と、2×2の偏光合分波回路と、所定の光路差の2つの
光導波路を具備し、当該光合分波回路と当該偏光合分波
回路の間に配置される相対遅延回路と、当該相対遅延回
路の一方の光導波路上に配置され、TE波及びTM波の
一方を他方を変換するモード変換素子とからなることを
特徴とする。これにより、通常の複屈折回路として機能
するだけでなく、入力光の偏光成分の位相関係に応じて
出力光の偏光方向が変化する偏光スイッチとしても機能
する。
【0013】偏光合分波回路は好ましくは、第1及び第
2の方向性結合器と、当該第1及び第2の方向性結合器
を接続し、TE偏光成分とTM偏光成分に所定の異なる
光路差を与える2つの光導波路とからなる。モード変換
素子は好ましくは半波長板からなる。
【0014】本発明に係る光回路はまた、平面光導波路
で形成された光回路であって、2×2の光合分回路と、
2×2の偏光合分波回路と、所定の光路差の2つの光導
波路を具備し、当該光合分波回路と当該偏光合分波回路
の間に配置される相対遅延回路と、当該相対遅延回路の
一方の光導波路上に配置され、TE波及びTM波の一方
を他方を変換するモード変換素子とからなることを特徴
とする。これにより、通常の複屈折回路として機能する
だけでなく、入力光の偏光成分の位相関係に応じて出力
ポートが切り替わるパワースイッチとして機能する。
【0015】偏光合分波回路は好ましくは、第1及び第
2の方向性結合器と、当該第1及び第2の方向性結合器
を接続し、TE偏光成分とTM偏光成分に所定の異なる
光路差を与える2つの光導波路とからなる。モード変換
素子は好ましくは半波長板からなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0017】図1は、本発明の導波路構造を示す平面図
であり、図2は、そのA−A線から見た断面図を示す。
本実施例の各要素は、平面光回路PLC(Planar
lightwave circuit)として形成さ
れている。本実施例10は、基本的に、石英基板12上
に形成された偏光合分波回路14、相対遅延回路16及
び偏光合波回路18からなる。偏光合分波回路14、相
対遅延回路16及び偏光合波回路18はそれぞれ、2×
2の光回路である。
【0018】偏光合分波回路14は、一方のポート対の
第1のポートにTE波を入力し、第2のポートにTM波
を入力した場合、他方のポート対のいずれかのポートか
らそのTE波とTM波の合波光を出力する偏光合波回路
として機能する。偏光合分波回路14はまた、一方のポ
ート対の第1のポートにTE偏光成分とTM偏光成分を
有する光を入力すると、そのTE偏光成分とTM偏光成
分を分離して他方のポート対の所定のポートから出力す
る偏光分波回路として機能する。
【0019】相対遅延回路16は、TE成分とTM成分
に対してそれぞれ異なる光路差を与える2つの光導波路
からなる。相対遅延回路16は、例えば、偏光合分波回
路14により分波されたTE成分とTM成分を互いに異
なる距離伝搬させることで、TM波(又はTE波)をT
E波(又はTM波)に対して相対的に遅延させる。
【0020】偏光合波回路18は、偏光合分波回路14
と全く同じ構成からなり、同様に、偏光合波回路として
も、偏光分波回路としても機能する。
【0021】各光回路14,16,18は、厚さ1mm
の石英基板(下部クラッド)12上に6μm角のゲルマ
ニウムドープ石英コア及び厚さ25μmの石英上部クラ
ッドを積層した石英導波路からなる。図3は、その石英
導波路の断面構造を示す。クラッドとコアの比屈折率差
は0.8%である。コアの導波路構造の形成には、石英
導波路の一般的な製造工程を用いている。導波路の実効
屈折率neffは1.457である。
【0022】偏光合分波回路14は、基本的には、導波
路型マッハツェンダ干渉計構造からなる。即ち、2つの
光導波路20,22をその長手方向の2ヶ所で接近させ
て結合率50%の方向性結合器24,26を形成し、方
向性結合器24,26間の一方の光導波路20(又は2
2)の上部クラッド上に、非晶質シリコン応力付与膜2
8を積層してある。光導波路20,22の一端が光入出
力ポート20A,22Aとなる。
【0023】非晶質シリコン応力付与膜28は、CVD
法により光導波路20の上部クラッド上に堆積され、そ
の形状は、ホトリソグラフ法及びレーザトリミング法に
より精細に調整され得る。λを光波長とするとき、2つ
の方向性結合器24,26の間にある光導波路20,2
2の光路差が、TE波に対して(N+1/2)・λとな
り、TM波に対してM・λとなるように、応力付与膜2
8を調整する。N,Mは整数である。
【0024】この種の導波路型偏光合分波回路は、例え
ば、M. Okuno他,”Birefringenc
e Control of Silica Waveg
uides on Si and Its Appli
cation to a Polarization−
Beam Splitter/Switch”, Jo
unal of Lightwave Technol
ogy, vol.12, No.4, (1994)
pp.625−633に詳細に説明されている。
【0025】相対遅延回路16は、偏光合分波回路14
の光導波路20に接続する光導波路30と、偏光合分波
回路14の光導波路22に接続する光導波路32とから
なる。光導波路30上に、曲げ半径5mmの4つの円弧
を形成して、光導波路30の長さを光導波路32よりも
約1mm程度、長くしてある。これにより、光導波路3
0,32間には、約5ピコ秒程度の時間差が生じる。光
路長差をΔL、真空中の光の速度をc、実効屈折率をn
eff、光導波路30,32間の時間差をΔtとする
と、Δt=neff△L/cである。
【0026】偏光合波回路18は、偏光合分波回路14
と同じ構造からなる。相対遅延回路16の光導波路3
0,32からの光がそれぞれ、光導波路34,36に入
射する。2つの光導波路34,36をその長手方向の2
ヶ所で接近させて結合率50%の方向性結合器38,4
0を形成し、方向性結合器38,40間の一方の光導波
路34(又は36)の上部クラッド上に、非晶質シリコ
ン応力付与膜42を積層する。非晶質シリコン応力付与
膜42もまた、CVD法により光導波路34の上部クラ
ッド上に堆積され、その形状は、ホトリソグラフ法及び
レーザトリミング法により精細に調整され得る。光導波
路34,36の、相対遅延回路16とは反対の端面が光
入出力ポート34A,36Aとなる。
【0027】図3は、偏光合分波回路14と偏光合波回
路18の基本構造を示す。図3を参照して、偏光合分波
回路14と偏光合波回路18の基本的な動作を簡単に説
明する。図3に示すように、2つの入力ポート50,5
2と2つの出力ポート54,56との間に結合率50%
の2つの方向性結合器58,60があり、方向性結合器
58,60を結ぶ2つの光導波路62,64の光路差
が、TE波に対して(N+0.5)λ、TM波に対して
Mλになっているとする。N,Mは整数であり、λは伝
搬する光の波長である。
【0028】入力ポート50,52の電界をそれぞれE
1,E2、出力ポート54,56の電界をそれぞれE
3,E4とする。詳細な計算は省略するが、方向性結合
器58,60の結合率が50%であり、伝送ロスを無視
できるとした条件下では、E,E,E,Eは以
下の関係になる。即ち、TE波に対しては、 E=+E =−E TM波に対しては、 E=jE =jE となる。換言すると、TE波はストレートに進行し、T
M波はクロス方向に進行する。j(=(−1)1/2
は、位相が90゜回転することを示し、−(マイナス)
は位相が180゜回転することを示す。符号の+(プラ
ス),−(マイナス)及びjは、EとEの相対的な
位相関係を示す。
【0029】この場合に、入力ポート52のみにTE波
とTM波を具備する光を入力すると、そのTE波は、出
力ポート56から出力され、そのTM波は、出力ポート
54から出力される。すなわち、入力光をTE成分とT
M成分に分波できる。入力ポート50にTE波を入力
し、入力ポート52にTM波を入力すると、それらは共
に出力ポート54から出力される。これにより、偏光合
波機能を実現できる。
【0030】光導波路62,64の光路差が、TE波に
対してNλ、TM波に対して(M+0.5)λになった
場合、TE波とTM波の位相の変化が逆になる。即ち、
TE波に対しては、 E=jE =jE TM波に対して、 E=E =−E となる。
【0031】図3に示す2×2光回路が、入力ポート5
0,52と出力ポート54,56を入れ換えても、すな
わち、出力ポート54,46に光を入力し、入力ポート
50,52から光を出力する場合にも、全く同様に動作
することは明らかである。
【0032】TM偏光成分をTE偏光成分に対して遅ら
せる場合を正の複屈折動作、逆に、TE偏光成分をTM
偏光成分に対して遅らせる場合を負の複屈折動作と呼ぶ
ことにすると、図1に示す実施例は、その両方でも動作
する。
【0033】先ず、正の複屈折動作を説明する。直線偏
光の信号光を、その偏光面が基板12に対して45゜に
なるように光入出力ポート22Aに入射する。即ち、T
E偏光成分とTM偏光成分を均等に具備する信号光を光
入出力ポート22Aに入力する。偏光合分波回路14は
この場合偏光分波回路として機能し、ポート22Aの入
力光をTE偏光成分とTM偏光成分に分離し、TE偏光
成分を光導波路22から出力し、TM偏光成分を光導波
路24から出力する。
【0034】偏光合分波回路14の光導波路20から出
力されるTM波は相対遅延回路16の光導波路30に入
力し、偏光合分波回路14の光導波路22から出力され
るTE波は相対遅延回路16の光導波路32に入力す
る。上述のように、光導波路30の光路長を光導波路3
2の光路長よりも長くしてあるので、TM波は、TE波
に比べて約5ピコ秒、遅れることになる。
【0035】偏光合波回路18の一方のポートにTM波
が入力し、並列な他方のポートにTE波が入力するの
で、偏光合波回路18は、先に説明したように両入力を
合波して、導波路36のポート36Aから出力する。但
し、合波光では、TM波はTE波に対して所定時間(こ
こでは約5ピコ秒)遅れている。
【0036】負の複屈折動作をさせたい場合、すなわ
ち、TE偏光成分をTM偏光成分に対して遅延させたい
場合には、ポート20AにそのTE偏光成分及びTM偏
光成分を具備する光を入力する。偏光部波回路14は、
ポート20Aから入力する光のTE偏光成分を導波路2
0から相対遅延回路16に供給し、TM偏光成分を導波
路22から相対遅延回路16に供給する。従って、TE
偏光成分がTM偏光成分に対して一定時間遅れることに
なる。偏光合波回路18はTE偏光成分とTM偏光成分
を合波してポート34Aから出力する。
【0037】ちなみに、TE偏光成分及びTM偏光成分
を具備する光をポート36Aに入力したとき、そのTE
偏光成分と、TE偏光成分に対して相対遅延回路16の
遅延量だけ遅れたTM偏光成分がポート22Aから出力
される。また、TE偏光成分及びTM偏光成分を具備す
る光をポート34Aに入力したとき、そのTM偏光成分
と、TM偏光成分に対して相対遅延回路16の遅延量だ
け遅れたTE偏光成分がポート20Aから出力される。
【0038】本実施例10は、平面光回路素子からなる
ので、振動、温度及び湿度などの環境変化に対して特性
の安定性が極めて高くなる。また、寸法は、長さ80m
m×幅3mm程度であり、非常にコンパクトにである。
更に石英光ファイバと低損失且つ安定に結合することが
可能である。更には、別の平面光回路と集積化すること
も可能であり、容易である。
【0039】本実施例では、偏光合分波回路14及び偏
光合波回路18の光分岐部分に方向性結合器を使用した
が、マルチモード干渉計(MMI)型分岐回路を用いて
もよい。MMI分岐回路は、方向性結合型分岐回路と比
較すると損失面では若干劣るが、プロセス精度偏差に対
する特性の安定性の面で優れている。
【0040】上述の実施例では、相対遅延回路16の光
導波路30,32を基本的に直線的に配置したが、これ
らの光導波路30,32を湾曲させることができれば、
全体をよりコンパクトにすることができる。図4は、図
1に示す実施例をそのように変更した実施例の平面図を
示す。図4では、相対遅延回路16の光導波路44,4
6を180゜の曲がり導波路とした。これにより、偏光
合分波回路14と偏光合波回路18が並列に配置され、
光入出力ポート20A,22Aと光入出力ポート34
A,36Aが同じ端面に配置されることとなる。図1に
示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してあ
る。
【0041】このように変更することで、素子寸法は、
長さ50mm×幅15mmとなる。図3に示す実施例で
は、図1に示す実施例と比べて、幅はやや大きいものの
長さを短くすることができる。
【0042】一般的に、相対遅延回路16の2つの光導
波路30,32;44,46は、所望の相対的な光路差
が得られるならば、許容曲げ半径以上の半径で任意の開
き角を持つ円弧と直線を接続した任意の形状であってか
まわない。このような自由度は、本発明によるPLC型
複屈折素子を更に別のPLC素子と一体集積化する場合
の設計上の自由度として重要となる場合がある。
【0043】説明を省略したが、特に石英導波路PLC
では、導波路上にヒータを形成して伝搬光の位相を調整
することができる。特に、図1及び図3に示す実施例の
偏光合分波回路14及び偏光合分波回路18では、必要
に応じて導波路上のヒータを利用して位相の微細な調整
を行なうことが可能である。
【0044】石英基板を使用する実施例を説明したが、
シリコン基板を使用しても良いことはいうまでもない。
【0045】図1及び図3に示す実施例では、相対遅延
回路16の遅延時間Δtに相当する時間だけTE偏光成
分をTM偏光成分より遅らせた信号光をポート22Aに
入力すると、入力光のTE波とTM波の位相関係に応じ
て、ポート36Aからの出力光の偏光方向が変化する。
例えば、入力光のTE偏光成分とTM偏光成分が所定の
位相差の場合にポート36Aの出力光が45゜偏光であ
るとすると、この位相差より180゜更にずれている場
合には、ポート36Aの出力光は−45゜偏光になる。
このことは、図1及び図3に示す実施例が、入力光にお
けるTE/TM波の位相関係によって出力状態が切り換
わる偏光スイッチとして機能することを示している。
【0046】図5は、本発明の第3実施例の平面図を示
す。この実施例も、上述の実施例と同様に、石英基板又
はシリコン基板上に平面光回路として形成される。本実
施例は、Y分岐型合分波回路110、相対遅延回路11
2、相対遅延回路112の一方の光導波路上に配置され
るモード変換素子114、及び偏光合分波回路116か
らなる。Y分岐型合分波回路110は1×2の光回路、
相対遅延回路112及び偏光合分波回路116は2×2
の光回路である。相対遅延回路112及び偏光合分波回
路116の構成はそれぞれ、図1に示す相対遅延回路1
6及び偏光合分波回路18と同じである。モード変換素
子114はTEモードをTMモードに、TMモードをT
Eモードに変換する素子であり、具体的には半波長板か
らなる。
【0047】Y分岐型合分波回路110、相対遅延回路
112及び偏光合分波回路116を形成する石英光導波
路は、厚さ1mmの石英基板〈下部クラッド〉上に6μ
m角のゲルマニウムドープ石英コア及び厚さ25μmの
石英上部クラッドを積層して形成されている。クラッド
とコアの比屈折率差は0.8%である。コアの導波路構
造の形成には、石英導波路の一般的な製造工程を用いて
いる。
【0048】Y型合分波回路110は1×2の光回路で
あり、ポート118に入力する光を所定の割合で2分割
して、相対遅延回路112に供給する分波器として機能
し、相対遅延回路112からの光を合波してポート11
8に出力する合波器として機能する。合分波器110か
ら相対遅延回路112への2つの出力光は、相対遅延回
路112の2つの光導波路120,122を別々に伝搬
する。相対遅延回路16と同様に、相対遅延回路112
の一方の光導波路120を途中で湾曲させ、他方の光導
波路122をストレートのままとすることにより、光導
波路120の伝搬光を、光導波路122の伝搬光に対し
て所望時間だけ遅延させるようにしている。光導波路1
20上にモード変換素子114となる半波長板124を
配置してある。光導波路120を伝搬し、半波長板12
4を透過した光と、光導波路122を伝搬した光は、偏
光合分波回路116の各ポートに入射する。半波長板1
24は、合分波器110の出力と偏光合分波回路116
の入力の間であれば、どこに位置しても良い。
【0049】モード変換素子114となる半波長板12
4は、厚さ約15μmの異方性ポリイミドからなり、石
英導波路の一部にダイヤモンドカッターで溝を切り、そ
こに紫外線硬化樹脂で固定されている。このような波長
板を平面光導波路の一部に挿入する技術は周知である
(例えば、Y. Inoue他,”Polarizat
ion Mode Converter With P
olyimide Half Waveplate i
n Silica−Based PlanarLigh
twave Circuit”, IEEE Phot
onics Technology Letters,
Vol.6, No.5,(1994) pp.62
6−628参照)。半波長板の挿入損失は0.27dB
(透過率94.0%)程度と僅かである。
【0050】偏光合分波回路116は、偏光合分波回路
18と全く同じ構成からなる。即ち、相対遅延回路11
2及びモード変換素子114を通過した2つの光はそれ
ぞれ、偏光合分波回路116の2つの光導波路126,
128に入射する。2つの光導波路126,128をそ
の長手方向の2ヶ所で接近させて結合率50%の方向性
結合器130,132を形成し、方向性結合器130,
132間の一方の光導波路128(又は126)の上部
クラッド上に、非晶質シリコン応力付与膜134を積層
する。非晶質シリコン応力付与膜134は非晶質シリコ
ン応力付与膜42と同様に製造及び調整される。光導波
路126,128の、相対遅延回路112とは反対の端
面が光入出力ポート126A,128Aとなる。
【0051】本実施例の作用を具体的に説明する。ポー
ト118にTE波が入射すると仮定する。Y型合分波回
路110は、ポート118の入力光を上述の分割比で分
割し、50%光を相対遅延回路112の光導波路120
に、50%を光導波路122に供給する。相対遅延回路
112では、光導波路120の光路長が光導波路122
のそれに対して約1mm長くしてあるので、時間にして
約5ピコ秒相当の相対的遅延が光導波路120の伝搬光
に与えられる。半波長板124は、光導波路122を伝
搬するTE波をTM波に変換すると共に、パワーにして
6%減衰させる。従って、光導波路120を伝搬し、半
波長板124を透過した光は、パワー47%のTM波で
あり、他方、光導波路122を伝搬した光はパワー50
%のTE波である。偏光が異なるこれらの光が偏光合分
波回路116のそれぞれ光導波路126,128に入射
する。
【0052】偏光合分波回路116は、偏光合成回路1
8と同様に、これら直交する偏光の光を合成し、ポート
128Aからその合波光を出力する。合波光のTM偏光
成分はTE偏光成分に対してΔt(約5ピコ秒)だけ遅
延しており、そのパワー比は、0.47:0.5であ
る。
【0053】このように、本実施例では、TE波からな
る入力光に対し、出力光のTM偏光成分がTE偏光成分
に対して所定時間遅延しているので、本実施例の光回路
は、複屈折素子として機能していることになる。
【0054】ポート118にTM波を入力すると、ポー
ト126Aから合波光が出力される。その合波光では、
TE偏光成分がTM偏光成分に対してΔt(約5ピコ
秒)だけ遅延しており、そのパワー比は、0.47:
0.5である。
【0055】また、図5に示す実施例は、入出力ポート
を逆にして、ポート126A又は126Bに、TE偏光
成分とTM偏光成分に一定に時間差Δtを具備する光を
入力すると、TE偏光成分とTM偏光成分の位相関係に
応じて、ポート118の出力光のパワーが2つのレベル
間で変化する。
【0056】例えば、ポート128Aに、TM偏光成分
と、そのTM偏光成分に対してΔt遅れ、振幅がTM偏
光成分の0.94であるTE偏光成分とを具備する光が
入力したとする。このとき、偏光合分波器116は偏光
分波器として機能し、相対遅延回路112の光導波路1
20にTM偏光成分を、光導波路122にTE偏光成分
を供給する。光導波路120を伝搬するTM偏光成分
は、半波長板124によりTE偏光に変換され、光導波
路122を伝搬する光に対してΔtだけ遅延する。Y型
光合分波回路118は、相対遅延回路112からの、時
間、即ち位相の合った同じ偏光成分を合波して、ポート
118から出力する。従って、ポート128Aに入力す
る光のTE偏光成分とTM偏光成分が同じ位相関係にあ
るとき、ポート118の出力光のパワーは両者を合波し
た1.88となり、逆の位相関係にあるときには、ポー
ト118の出力光のパワーは実質的に0となる。これ
は、本実施例の光回路が、入力光に含まれるTE偏光成
分とTM偏光成分の位相関係により出力光がオン/オフ
するパワー・スイッチ機能を奏することを示している。
【0057】逆に、TE偏光成分と、そのTE偏光成分
に対してΔt遅れ、振幅がTE偏光成分の0.94であ
るTM偏光成分とを具備する光の場合、その光をポート
126Aに入力すれば、同様に、そのTE偏光成分とT
M偏光成分の位相関係により、ポート118の出力光が
オン又はオフになる。
【0058】図5に示す実施例も、振動、温度及び湿度
などの環境変化に対する特性の安定性が極めて高くな
る。寸法は長さ50mm×幅3mmと非常にコンパクト
にすることができる。更に前述のとおり、石英光ファイ
バと低損失且つ安定に結合することが可能である。更に
別のPLCと一体に集積することも可能であり、容易で
ある。
【0059】偏光合分波回路116では、合分波に方向
性結合器を使用したが、MMI型合分波回路を用いても
よい。
【0060】相対遅延回路112の2つの光導波路12
0,122は、所望の相対的な光路差が得られるなら
ば、許容曲げ半径以上の半径で任意の開き角を持つ円弧
と直線を接続した任意の形状であってかまわない。
【0061】図6は、本発明の第4実施例の平面図を示
す。この実施例も、上述の各実施例と同様に、石英基板
又はシリコン基板上に平面光回路として形成される。本
実施例は、偏光合分波回路140、偏光合分波回路14
0から出力されるTEモード(又はTMモード)の光を
TMモード(又はTEモード)に変換するモード変換回
路142、相対遅延回路144及び合分波回路146か
らなる。
【0062】偏光合分波回路140の構成は、図1に示
す実施例の偏光合分波回路14と全く同じである。すな
わち、偏光合分波回路140は、2つの光導波路14
8,150をその長手方向の2ヶ所で接近させて結合率
50%の方向性結合器152,154を形成し、方向性
結合器152,154間の一方の光導波路148(又は
150)の上部クラッド上に、非晶質シリコン応力付与
膜28と同じ作用の非晶質シリコン応力付与膜156を
積層してある。光導波路148,150の一端が光入出
力ポート148A,150Aとなる。非晶質シリコン応
力付与膜156は、Nを整数、λを光波長とするとき、
光2つの方向性結合器150,152間の光導波路14
8,150の光路差が、例えばTE波に対して(N+1
/2)・λとなり、TM波に対してM・λとなるよう
に、応力付与膜156を調整する。N,Mは整数であ
る。
【0063】相対遅延回路144は、偏光合分波回路1
40の光導波路148に接続する光導波路158と、偏
光合分波回路140の光導波路150に接続する光導波
路160とからなる。光導波路30,120と同様に、
光導波路158上に、曲げ半径5mmの4つの円弧を形
成して、光導波路158の長さを光導波路160よりも
約1mm程度、長くしてある。これにより、光導波路1
58,160間には、約5ピコ秒程度の時間差が生じ
る。
【0064】モード変換素子142はモード変換素子1
14と同様に半波長板162からなり、TEモードをT
Mモードに、TMモードをTEモードに変換する。本実
施例では、モード変換素子142となる半波長板162
は、光導波路158上に配置される。半波長板162
は、図6では、光導波路158の湾曲路の前に配置され
ているが、その後に配置しても良い。すなわち、半波長
板162は、偏光合分波回路140の出力と合分波回路
146の入力の間であれば、どこに配置しても良い。
【0065】合分波回路146は、相対遅延回路の光導
波路158,160にそれぞれ連なる光導波路164,
166からなる。これらの光導波路164,166を所
定長さだけ近接配置して結合率50%の方向性結合器1
68が形成さている。光導波路164,166の、相対
遅延回路144とは反対の端面が光入出力ポート164
A,166Aとなる。
【0066】図6に示す実施例では、ポート164A
(又は同166A)にTE波を入力したとき、ポート1
50Aは、1:0.94のパワー比のTE偏光成分及び
TM偏光成分を具備し、しかも、そのTM偏光成分がそ
のTE偏光成分に対して一定時間Δtだけ遅延した光を
出力する。また、ポート164A(又は同166A)に
TM波を入力したとき、ポート150Aは、1:0.9
4のパワー比のTM偏光成分及びTE偏光成分を具備
し、しかも、そのTE偏光成分がそのTM偏光成分に対
して一定時間Δtだけ遅延した光を出力する。これは、
図5に示す実施例と同じ動作である。
【0067】図6に示す実施例で、ポート148Aに、
パワー比が1:0.94のTE偏光成分とTM偏光成分
を具備し、TE偏光成分に対してTM偏光成分がΔtだ
け遅延する光が入力したとする。偏光合分波回路140
は偏光合分波回路14と同様に、入力信号光をTE偏光
成分とTM偏光成分に分離する。分離されたTE偏光成
分が光導波路148から出力され、TM偏光成分が光導
波路150から出力される。
【0068】モード変換素子142である半波長板16
2は、偏光合分波器140の光導波路148からのTE
偏光成分をTM偏光に変換すると共に、挿入損失により
パワーを6%低下させる。半波長板162の出力光は相
対遅延回路144の光導波路158を伝搬する。偏光合
分波回路140の光導波路150から出力される光(T
M偏光)は相対遅延回路144の光導波路160に入射
する。光導波路158,160を伝搬する光は共にTE
波になっている。しかも、半波長板162の挿入損失に
より、光導波路158,160上の各光は同じ強度にな
っている。また、光導波路158を伝搬する光は、光導
波路160を伝搬する光に比べてΔtだけ遅延するの
で、光伝送路158,160を伝搬する各光は時間的に
同期することになる。
【0069】光導波路158,160を伝搬した光は、
それぞれ合分波器146の光導波路164,166に入
射する。合分波器168の方向性結合器168は、相対
遅延回路144の光導波路158,160からの光を単
純に合分波する。方向性結合器168内でクロス方向に
進む波は、位相が90゜進む。相対遅延回路144の光
導波路158,160からの光は共にTE波で同じ振幅
になり、互いに同期している。相対遅延回路144の光
導波路158の出力光が導波路160の出力光に対して
+90゜(又は−90゜)位相が進んでいる場合には、
合分波器146は、一方のポート164A(又は166
A)から両者を合波した光を出力し、他方のポート16
6A(又は164A)から何の光も出力しない。
【0070】すなわち、本実施例は、ポート148Aに
入力する光のTE偏光成分とTM偏光成分間の、Δtの
遅延を除いた位相関係がある位相差又はその逆の位相差
の場合、一方のポート164A(又は166A)からの
み光が出力され、他方のポート166A(又は166
A)からは光が出力されない経路スイッチとして機能す
る。出力ポート164A,166Aの出力光の配分は、
ポート148Aに入力する光のTE偏光成分とTM偏光
成分間の、Δtの遅延を除いた位相関係に従って変化す
る。
【0071】バルク複屈折結晶又は複屈折ファイバを使
用する従来の複屈折光回路は、TE偏光成分又はTM偏
光成分に対してTM偏光成分又はTE偏光成分を予め遅
延させた光を入力した場合には、単に、そのTE偏光成
分とTM偏光成分の位相関係に従った偏光方向の光を出
力するに過ぎない。すなわち、従来例の複屈折光回路は
偏光スイッチとして機能し得ないが、図5に示す実施例
はパワースイッチとして機能でき、図6に示す実施例は
経路スイッチとして機能し得る。これは従来例では得ら
れない特徴的な機能である。
【0072】なお、合分波器146として方向性結合器
型合分岐回路168を用いたが、MMI型分岐回路であ
っても同様な動作が得られる。
【0073】図5及び図6に示す実施例は、相対遅延回
路112,144の時間差をゼロにすることで、TE偏
光成分とTM偏光成分に時間差の無い光を入力した場合
に、それぞれ、パワースイッチ及び経路スイッチとして
動作させることができることは明らかである。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、環境変化に対する安定性が極めて
高く、且つ寸法の小さい複屈折光回路を実現できる。全
ての回路を導波路で形成することにより、極めて低損失
となる。別のPLC光回路との一体集積化が容易にな
る。石英製導波路を用いた場合、通信用石英光ファイバ
と安定に結合でき、結合損失も少ない。既存の複屈折光
回路では得られない特有の機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の導波路構造を示す平面
図図である。
【図2】 第1実施例の断面図である。
【図3】 偏光合分波回路14の機能の説明図である。
【図4】 本発明の第2実施例の平面図である。
【図5】 本発明の第3実施例の平面図である。
【図6】 本発明の第4実施例の平面図である。
【符号の説明】
10:第1実施例 12:基板 14:偏光合分波回路 16:相対遅延回路 18:偏光合波回路 20,22:光導波路 20A,22A:光入出力ポート 24,26:方向性結合器 28:応力付与膜 30,32:光導波路 34,36:光導波路 38,40:方向性結合器 42:非晶質シリコン応力付与膜 44,46:光導波路 50,52:入力ポート 54,56:出力ポート 58,60:方向性結合器 62,64:光導波路 110:Y分岐型合分波回路 112:相対遅延回路 114:モード変換素子 116:偏光合波回路 120,122:光導波路 124:半波長板 126,128:光導波路 126A,128A:光入出力ポート 130,132:方向性結合器 140:偏光合分波回路 142:モード変換回路 144:相対遅延回路 146:合分波回路 148,150:光導波路 148A,150A:光入出力ポート 152,154:方向性結合器 156:応力付与膜 158,160:光導波路 162:半波長板 164,166:光導波路 164A,166A:光入出力ポート 168:方向性結合器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面光導波路で形成された光回路であっ
    て、 2×2の第1及び第2の偏光合分波回路と、 所定の光路差の2つの光導波路を具備し、当該第1及び
    第2の偏光合分波回路の間に配置される相対遅延回路と
    からなることを特徴とする光回路。
  2. 【請求項2】 当該第1及び第2の偏光合分波回路はそ
    れぞれ、 第1及び第2の方向性結合器と、 当該第1及び第2の方向性結合器を接続し、TE偏光成
    分とTM偏光成分に所定の異なる光路差を与える2つの
    光導波路とからなる請求項1に記載の光回路。
  3. 【請求項3】 平面光導波路で形成された光回路であっ
    て、 1×2の光合分波回路と、 2×2の偏光合分波回路と、 所定の光路差の2つの光導波路を具備し、当該光合分波
    回路と当該偏光合分波回路の間に配置される相対遅延回
    路と、 当該相対遅延回路の一方の光導波路上に配置され、TE
    波及びTM波の一方を他方を変換するモード変換素子と
    からなることを特徴とする光回路。
  4. 【請求項4】 当該偏光合分波回路が、 第1及び第2の方向性結合器と、 当該第1及び第2の方向性結合器を接続し、TE偏光成
    分とTM偏光成分に所定の異なる光路差を与える2つの
    光導波路とからなる請求項3に記載の光回路。
  5. 【請求項5】 当該モード変換素子が半波長板からなる
    請求項5に記載の光回路。
  6. 【請求項6】 平面光導波路で形成された光回路であっ
    て、 2×2の光合分回路と、 2×2の偏光合分波回路と、 所定の光路差の2つの光導波路を具備し、当該光合分波
    回路と当該偏光合分波回路の間に配置される相対遅延回
    路と、 当該相対遅延回路の一方の光導波路上に配置され、TE
    波及びTM波の一方を他方を変換するモード変換素子と
    からなることを特徴とする光回路。
  7. 【請求項7】 当該偏光合分波回路が、 第1及び第2の方向性結合器と、 当該第1及び第2の方向性結合器を接続し、TE偏光成
    分とTM偏光成分に所定の異なる光路差を与える2つの
    光導波路とからなる請求項6に記載の光回路。
  8. 【請求項8】 当該モード変換素子が半波長板からなる
    請求項6に記載の光回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7177490B2 (en) 2003-03-20 2007-02-13 Fujitsu Limited Optical waveguide, optical device, and method of manufacturing optical waveguide
JP2007188002A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光信号処理器
CN114200588A (zh) * 2021-11-16 2022-03-18 武汉光迅科技股份有限公司 一种光解复用组件结构和封装方法

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