JPH07120069A - 電気温風機 - Google Patents

電気温風機

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Publication number
JPH07120069A
JPH07120069A JP27191393A JP27191393A JPH07120069A JP H07120069 A JPH07120069 A JP H07120069A JP 27191393 A JP27191393 A JP 27191393A JP 27191393 A JP27191393 A JP 27191393A JP H07120069 A JPH07120069 A JP H07120069A
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JP
Japan
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air
heat storage
storage device
blower
heat
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Application number
JP27191393A
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English (en)
Inventor
Yoshio Akiyama
吉雄 秋山
Makoto Akaho
誠 赤穂
Shigeaki Tsukada
成明 塚田
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Publication date
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風量を適度に抑えた上で、温風ヒータを許
容範囲内の最大の消費電力で発熱させて高熱量の温風を
室内に送風する。 【構成】 吹出口26に通じる第1の送風通路27と、
この第1の送風通路27内に空気を送風する送風ファン
23と、第1の送風通路27内に設けられた自己温度制
御型の温風ヒータ30と、第1の送風通路27から流入
口43を介して分岐した第2の送風通路33と、この第
2の送風通路33内に設けられた蓄熱装置32と、流入
口43を開閉するダンパー機構45と、ダンパー機構4
5および送風ファン23を制御する制御手段とを具備
し、前記制御手段は、蓄熱装置32が蓄えている蓄熱量
が多い場合には、流入口43を大きく開口させるように
ダンパー機構45を制御し、かつ送風ファン23の回転
数を増大させ、蓄熱装置32における蓄熱量の減少に伴
い、流入口43の開口量が狭まるようにダンパー機構4
5を制御し、かつ送風ファン23の回転数を減少させる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温風ヒータおよび蓄
熱装置を用いて吹出口から温風を送風する電気温風機に
関する。
【0002】
【従来の技術】室内の暖房に用いる電気温風機として、
特開平5−223350号公報に開示されているよう
に、自己温度制御型の温風ヒータ(PTCヒータ)と蓄
熱装置とを併用して高熱量の温風を吹き出すようにした
ものが提案されている。
【0003】この電気温風機の構造を図8に示してあ
り、符号1が温風機本体で、この温風機本体1の背面の
下部に吸気口2が、前面の下部に吹出口3がそれぞれ形
成されている。そして温風機本体1内に、前記吸気口2
と吹出口3との間に渡る単一の送風通路4が設けられ、
この送風通路4内に前記吸気口2側から蓄熱装置5、送
風ファン6、自己温度制御型の温風ヒータ(PTCヒー
タ)7が順に設けられている。
【0004】蓄熱装置5は蓄熱体8と、この蓄熱体8に
熱を蓄える蓄熱ヒータ9とで構成されており、この蓄熱
装置5には温風機の運転休止時に予め蓄熱ヒータ9を介
して充分な熱エネルギーが蓄えられる。
【0005】このような状態のもとで、温風機の運転時
に温風ヒータ7および送風ファン6が駆動され、前記送
風ファン6の動作で温風機本体1の外部の空気が吸気口
2から送風通路4内に順次吸入され、この空気が蓄熱装
置5と接触して温風となる。そしてこの温風がさらに温
風ヒータ7と接触してより高い温度の温風となり、この
温風が吹出口3から室内に順次吹き出し、室内の暖房が
図られる。
【0006】このような電気温風機は、一般家庭のAC
100Vの電源を用いて運転されるが、ブレーカーの容
量からその最大の消費電力を約1200W程度に保つ必
要がある。
【0007】ところで、正特性サーミスタを用いた自己
温度制御型の温風ヒータ7においては、その温度が上が
るほど抵抗値が増して消費電力(発熱量)が低下し、温
度が下がると消費電力が低下する特性を有している。そ
して温風ヒータ7の消費電力が大きいほど発熱量が増
し、高熱量の温風を得る上で有利となる。
【0008】ここで、上述のように、送風通路4内に蓄
熱装置5と温風ヒータ7とが直列的に配置し、蓄熱装置
5で加熱した温風を温風ヒータ7に向けて送風する構成
であると、温風ヒータ7の温度がその温風の熱量分だけ
高くなってその消費電力(発熱量)が低下してしまい、
そこで特開昭5−223350号においては、蓄熱装置
5の蓄熱量(放熱量)が大きい運転初期には送風ファン
6による送風量を増して温風ヒータ7の温度上昇を抑
え、これにより温風ヒータ7がブレーカーの容量を超え
ない範囲で最大の消費電力(約1200W)で発熱する
ように制御し、蓄熱装置5の蓄熱量(放熱量)が減少す
るに従って送風量を減少させて温風ヒータ7の消費電力
が1200Wを維持するように制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電気
温風機においては、温風ヒータの温度上昇を抑えるため
に、特に運転初期の送風量を大幅に増大させている。と
ころが、送風量が増大しすぎると、その送風された空気
と蓄熱装置および温風ヒータとの熱交換率が低下し、高
熱量の温風を得る上で不利となるばかりでなく、吹出口
の間近の採暖者にはその強い風速でかえって冷風感を与
えてしまい、さらに強い風速により大きな騒音も発生し
てしまう。
【0010】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、送風量を適度に抑
えた上で、温風ヒータを許容範囲内の最大の消費電力で
発熱させて高熱量の温風を室内に送風することができる
電気温風機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、第1の手段として、温風機本体に
設けられた吹出口と、この吹出口に通じる第1の送風通
路と、この第1の送風通路内に前記吹出口に向けて空気
を送風する送風ファンと、前記第1の送風通路の途中に
設けられた自己温度制御型の温風ヒータと、前記第1の
送風通路の途中から流入口を介して分岐しかつその分岐
の先端側が前記吹出口の内側において第1の送風通路に
連通した第2の送風通路と、この第2の送風通路内の途
中に設けられた蓄熱装置と、前記流入口を開閉するダン
パー機構と、前記蓄熱装置が蓄えている蓄熱量に応じて
前記ダンパー機構および送風ファンを制御する制御手段
とを具備し、前記制御手段は、前記蓄熱装置が蓄えてい
る蓄熱量が多い場合には、前記流入口を大きく開口させ
るように前記ダンパー機構を制御し、かつ前記送風ファ
ンの回転数を増大させ、蓄熱装置における蓄熱量の減少
に伴い、前記流入口の開口量が狭まるようにダンパー機
構を制御し、かつ送風ファンの回転数を減少させるよう
にし、また第2の手段として、温風機本体に設けられた
吹出口と、この吹出口に通じそれぞれ別々の送風ファン
により前記吹出口に向けて空気が送風される第1の送風
通路および第2の送風通路と、前記第1の送風通路内の
途中に設けられた自己温度制御型の温風ヒータと、前記
第2の送風通路内の途中に設けられた蓄熱装置と、この
蓄熱装置が蓄えている蓄熱量に応じて前記第2の送風フ
ァンを制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、
前記蓄熱装置が蓄えている蓄熱量が多い場合には、第2
の送風ファンの回転数を増大させ、蓄熱装置における蓄
熱量の減少に伴い第2の送風ファンの回転数を減少させ
るようにしたものである。
【0012】
【作用】第1の手段においては、蓄熱装置に充分な熱エ
ネルギーが蓄えられた状態で暖房運転の指令が投入され
ると、温風ヒータが発熱し、送風ファンが回転する。送
風ファンの回転により温風機本体の外部の空気が第1の
送風通路内に送風される。第1の送風通路内に送風され
た空気は温風ヒータに接触し、この接触で空気の温度が
上昇して温風となる。
【0013】第1の送風通路を流通する空気の一部は、
流入口から第2の送風通路内に流入し、この第2の送風
通路内を流通する間に蓄熱装置と接触してこの蓄熱装置
との熱交換で温風となり、この温風が吹出口に向って順
次送風される。
【0014】そして蓄熱装置で加熱された温風と、温風
ヒータで加熱された温風とが吹出口の内側で合流して混
合し、この混合した温風が吹出口から温風機本体の前方
に吹き出し、室内の暖房が図られる。
【0015】このように、温風ヒータに対して送風する
空気と、蓄熱装置に対して送風する空気とが個々に別け
て送風され、このため温風ヒータには低温(室温)の空
気を送風することができ、したがってこの温風ヒータへ
の送風量を特に増すことなく温風ヒータの温度を低く保
てる。このため温風ヒータの消費電力をブレーカーの容
量で規制される許容範囲内で最大の例えば1200Wに
保つことができ、さらに送風量が適度に抑えられること
によりその空気と温風ヒータとの熱交換の効率も上昇
し、これにより高熱量の温風を得ることができる。
【0016】また蓄熱装置に対する送風量も適度に抑え
られるから、この空気と蓄熱装置との熱交換の効率も上
昇し、したがってこの蓄熱装置により高熱量の温風が生
成される。
【0017】そして温風ヒータで加熱された高熱量の温
風と、蓄熱装置で加熱された高熱量の温風とが吹出口の
内側で合流して吹出口から吹き出すから、効率よく室内
が暖房され、さらにその吹出口から吹き出す温風の風速
がそれほど強くないから、吹出口の間近の採暖者に冷風
感を与えるようなこともないし、また騒音もほとんど生
じることがない。
【0018】蓄熱装置の蓄熱量は時間の経過に伴って減
少するが、この蓄熱量が一定量にまで減少したときに
は、制御手段によりダンパー機構が駆動され、また送風
ファンの回転数が低下するように制御される。
【0019】ダンパー機構の動作で流入口の開口量が狭
まり、第2の送風通路内に流入する風量が絞られて減少
する。このため、その送風された空気と蓄熱装置との接
触時間が増し、蓄熱装置の蓄熱量が減少していても高熱
量の温風が生成される。
【0020】第2の送風通路内への送風量が絞られる
と、その分、温風ヒータへの送風量が増し、温風ヒータ
の温度が低下して消費電力が増大し、ブレーカーの容量
である1200Wを越えてしまうことになるが、第2の
送風通路への送風量が絞られたときには、これに応じて
制御手段により送風ファンの回転数が低下するように制
御されており、したがって温風ヒータへの送風量の増加
分がその送風ファンの回転数の低下で相殺され、これに
より温風ヒータへの送風量がほぼ一定に保たれる。この
ため温風ヒータの消費電力が増大せず、ブレーカーの容
量を超過するような不都合が防止される。そして温風ヒ
ータに対する送風量がほぼ一定に保たれるから、その温
風ヒータにより高熱量の温風が生成される。
【0021】第2の手段においては、蓄熱装置に充分な
熱エネルギーが蓄えられた状態で暖房運転の指令が投入
されると、温風ヒータが発熱し、第1および第2の送風
ファンが回転する。
【0022】第1の送風ファンの回転により温風機本体
の外部の空気が第1の送風通路内に送風される。第1の
送風通路内に送風された空気は温風ヒータに接触し、こ
の接触で空気の温度が上昇して温風となる。
【0023】また第2の送風ファンの回転により温風機
本体の外部の空気が第2の送風通路内に送風され、この
空気が第2の送風通路内を流通する間に蓄熱装置と接触
してこの蓄熱装置との熱交換で温風となり、この温風が
吹出口に向って順次送風される。
【0024】そして蓄熱装置で加熱された温風と、温風
ヒータで加熱された温風とが吹出口の内側で合流して混
合し、この混合した温風が吹出口から温風機本体の前方
に吹き出し、室内の暖房が図られる。
【0025】このように、温風ヒータに対して送風する
空気と、蓄熱装置に対して送風する空気とが個々に別け
て送風され、このため温風ヒータには低温(室温)の空
気を送風することができ、したがってこの温風ヒータへ
の送風量を特に増すことなく温風ヒータの温度を低く保
てる。このため温風ヒータの消費電力をブーレカーの容
量で規制される許容範囲内で最大の例えば1200Wに
保つことができ、さらに送風量が適度に抑えられること
によりその空気と温風ヒータとの熱交換の効率も上昇
し、これにより高熱量の温風を得ることができる。
【0026】また蓄熱装置に対する送風量も適度に抑え
られるから、この空気と蓄熱装置との熱交換の効率も上
昇し、したがってこの蓄熱装置により高熱量の温風が生
成される。
【0027】そして温風ヒータで加熱された高熱量の温
風と、蓄熱装置で加熱された高熱量の温風とが吹出口の
内側で合流して吹出口から吹き出すから、効率よく室内
が暖房され、さらにその吹出口から吹き出す温風の風速
がそれほど強くないから、吹出口の間近の採暖者に冷風
感を与えるようなこともないし、また騒音もほとんど生
じることがない。
【0028】蓄熱装置の蓄熱量は時間の経過に伴って減
少するが、この蓄熱量が一定量にまで減少したときに
は、制御手段により第2の送風ファンの回転数が低下す
るように制御される。このため、その送風された空気と
蓄熱装置との接触時間が増し、蓄熱装置の蓄熱量が減少
していても高熱量の温風が生成される。
【0029】このとき、第1の送風ファンにおいてはそ
の回転数に変化がなく、したがって温風ヒータへの送風
量は一定に保たれる。このため温風ヒータの消費電力が
増大せず、ブレーカーの容量を超過するようなことがな
い。そして温風ヒータに対する送風量が一定に保たれる
から、その温風ヒータにより高熱量の温風が生成され
る。
【0030】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1ない
し図7を参照して説明する。図1には電気温風機の断面
図を、図2には電気温風機の正面図をそれぞれ示してあ
り、20が温風機本体で、この温風機本体20は比較的
偏平な箱形状に構成され、背面にはファンケーシング2
1を備え、このファンケーシング21の内部に送風モー
タ22で駆動される送風ファン23が設けられている。
【0031】ファンケーシング21は背面に吸気口24
を、下端部に吐出口25をそれぞれ有し、また温風機本
体20の前面の下部には吹出口26が形成されている。
そして温風機本体20内の下部には第1の送風通路27
が形成され、この第1の送風通路27は一端側が前記吐
出口25から吸気口24を通して温風機本体20の背面
側の室内に連通し、他端側が吹出口26を通して温風機
本体20の前面側の室内に連通している。そしてこの第
1の送風通路27内の途中に、その断面に対向して配置
するように正特性サーミスタからなる自己制御型の温風
ヒータ(PCTヒータ)30が設けられている。
【0032】さらに温風機本体20の内部には、断熱材
で形成された断熱ケース31が設けられ、この断熱ケー
ス31の内部に蓄熱装置32が収納され、この蓄熱装置
32は断熱ケース31内をその上部を除いて前後に仕切
るように配置し、この蓄熱装置32の外面と断熱ケース
31の内面との間の空間で逆U字状に屈曲する第2の送
風通路33が構成されている。そしてこの蓄熱装置32
の外面に温度センサ34が取り付けられている。
【0033】蓄熱装置32の構造を図3および図4に示
してあり、37は金属タンク37で、この金属タンク3
7はプレス加工された一対の皿形状のパネル38を加締
め合わせなり、この金属タンク37内にFe23 、A
23 、MgO、SiO2等の粒状の蓄熱材39が封
入され、この蓄熱材39の内部に蓄熱ヒータ40が差し
込まれ、この蓄熱ヒータ40により蓄熱材39が加熱さ
れ、その熱エネルギーが蓄熱材39を介して蓄えられる
ようになっている。
【0034】断熱ケース31は第1の送風通路27の上
に配置し、前記温風ヒータ30は前記蓄熱装置32の直
下に位置している。そして断熱ケース31内の第2の送
風通路33の一端側の端部は流入口43として開口し、
この流入口43が温風ヒータ30と吸気口24との間で
かつ温風ヒータ30に隣接した位置において第1の送風
通路27に接続してその内部に連通し、また第2の送風
通路33の他端側の端部は流出口44として開口し、こ
の流出口44が温風ヒータ30と吹出口26の間でかつ
温風ヒータ30に隣接した位置において第1の送風通路
27に接続してその内部に連通している。
【0035】前記流入口43には、この流入口43を開
閉するダンパー機構45が設けられている。このダンパ
ー機構45は、支軸46を介して回動自在に支持された
ダンパー板47と、このダンパー板47を連動するカム
48とで構成されている。前記ダンパー板47は送風フ
ァン23を介して第1の送風通路27内に送風される空
気の一部を流入口43を通して第2の送風通路33内に
流入させるガイドを兼ねている。
【0036】前記カム48はダンパーモータ49を介し
て駆動され、このカム48が回転すると、前記ダンパー
板47が支軸46を支点にして回動し、この回動で第2
の送風通路33の流入口43の実質的な開口量が変化し
て第2の送風通路33内への空気の流入量が調整され、
また前記カム48がさらに回転することにより、ダンパ
ー板47が流入口43の周縁部に密着して流入口43が
密閉されるものである。
【0037】前記ダンパー板47には、図5に示すよう
に弾性的に変形が可能なステンレス等からなるクッショ
ンプレート50が設けられ、このクッションプレート5
0にカム48が接触している。そしてカム48の回転で
ダンパー板47が流入口43の周縁部に圧接した際に、
前記クッションプレート50が弾性的に変形することに
より、ダンパー板47や、カム48を駆動するダンパー
モータ49に加わろうとする過大な負荷が吸収されるよ
うになっている。
【0038】温風機本体20の上面には操作パネル54
が設けられ、この操作パネル54に図6に示すように、
各種の表示部55…および操作キー56…が設けられ、
さらにこの操作パネル54の下方側に制御回路部57が
設けられ、この制御回路部57に図7に示すような制御
回路が組み込まれている。
【0039】次に、作用について述べる。蓄熱ヒータ4
0は例えば深夜電力を利用して通電され、この蓄熱ヒー
タ40により蓄熱材39が加熱され、この蓄熱材39に
徐々に熱エネルギーが蓄えられる。この蓄熱時には、第
2の送風通路33の流入口43がダンパー機構45のダ
ンパー板47により密閉され、これにより第2の送風通
路33内への空気の流入が防止され、効率的な蓄熱が行
なわれる。
【0040】このようにして蓄熱装置32に充分な熱エ
ネルギーが蓄えられた後において、タイマあるいは手動
操作により暖房運転の指令が投入されると、ダンパー機
構45のダンパー板47が回動して流入口43が大きく
開放される。また温風ヒータ30および送風モータ22
が通電され、温風ヒータ30が発熱し、送風ファン23
が回転する。
【0041】送風ファン23の回転により温風機本体2
0の外部の空気が吸気口24から吸入され、この空気が
第1の送風通路27内に送風される。この第1の送風通
路27内に送風された空気は温風ヒータ30に接触し、
この接触で空気の温度が上昇して温風となる。
【0042】第1の送風通路27を流通する空気の一部
は、流入口43から第2の送風通路33内に流入し、こ
の第2の送風通路33内を流通する間に蓄熱装置32と
接触してこの蓄熱装置32との熱交換で温風となり、こ
の温風が流出口44に向って順次送風される。
【0043】そして流出口44から流出する温風と、温
風ヒータ30を通過して熱せられた温風とが吹出口26
の内側で合流して混合し、この混合した温風が吹出口2
6から温風機本体20の前方に吹き出し、室内の暖房が
図られる。
【0044】このように、温風ヒータ30に対して送風
する空気と、蓄熱装置32に対して送風する空気とが個
々に別けて送風され、このため温風ヒータ30には低温
(室温)の空気を送風することができる。
【0045】温風ヒータ30はその温度が低いと消費電
力(発熱量)が増加し、温度が上昇すると消費電力(発
熱量)が減少する特性を有するが、この実施例の温風ヒ
ータ30に対しては上述のように低温(室温)の空気を
送風することができ、したがって温風ヒータ30への送
風量を特に増すことなく温風ヒータ30の温度を低く保
て、したがって温風ヒータ30の消費電力をブレーカー
の容量で規制される許容範囲内で最大の例えば1200
Wに保つことができ、さらに送風量が適度に抑えられる
ことによりその空気と温風ヒータ30との熱交換の効率
も上昇し、これにより高熱量の温風を得ることができ
る。
【0046】また蓄熱装置32に対する送風量も適度に
抑えられるから、この空気と蓄熱装置32との熱交換の
効率も上昇し、したがってこの蓄熱装置32により高熱
量の温風が生成される。
【0047】そして温風ヒータ30で加熱された高熱量
の温風と、蓄熱装置32で加熱された高熱量の温風とが
吹出口26の内側で合流して吹出口26から吹き出すか
ら、効率よく室内が暖房され、さらにその吹出口26か
ら吹き出す温風の風速がそれほど強くないから、吹出口
26の間近の採暖者に冷風感を与えるようなこともない
し、また騒音もほとんど生じることがない。
【0048】蓄熱装置32の蓄熱量は時間の経過に伴っ
て減少するが、この蓄熱量が一定量にまで減少したとき
には、温度センサ34によりその減少が検出され、その
信号が制御回路部57のマイクロコンピュータに入力さ
れる。そしてこの信号の入力に基づいて、マイクロコン
ピュータによりダンパーモータ49が回転し、送風モー
タ22の回転数が低下するように制御される。
【0049】ダンパーモータ49の回転によりカム48
が図1中の時計方向に所定角度回動し、この回動でダン
パー板47が上方に押し上げられ、これにより流入口4
3の開口量が狭まり、第2の送風通路33内に流入する
風量が絞られて減少する。このため、その送風された空
気と蓄熱装置32との接触時間が増し、蓄熱装置32の
蓄熱量が減少していても高熱量の温風が生成される。
【0050】第2の送風通路33内への送風量が絞られ
ると、その分、温風ヒータ30への送風量が増し、温風
ヒータ30の温度が低下して消費電力が増大し、ブレー
カーの容量である1200Wを越えてしまうことになる
が、第2の送風通路33への送風量が絞られたときに
は、これに応じてマイクロコンピュータにより送風モー
タ22の回転数が低下するように制御されており、その
回転数の低下により温風ヒータ30への送風量の増加分
が相殺され、これにより温風ヒータ30への送風量がほ
ぼ一定に保たれる。
【0051】したがって温風ヒータ30の消費電力が増
大せず、ブレーカーの容量を超過するような不都合が防
止される。そして温風ヒータ30に対する送風量がほぼ
一定に保たれるから、その温風ヒータ30により高熱量
の温風が生成される。
【0052】一方、蓄熱装置32に蓄えられていた熱エ
ネルギーのほぼ全量が放出された時点には、流入口43
がダンパー板47により密閉され、温風ヒータ30に対
しては制御回路部57のマイクロコンピュータにより送
風モータ22の制御に基づいて温風ヒータ30の消費電
力が1200Wを維持する風量で空気が送風される。
【0053】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、例えば吹出口に通じる第1の送風通路と
第2の送風通路とにそれぞれ別々の第1および第2の送
風ファンを設け、第1の送風通路内の途中に自己温度制
御型の温風ヒータを、第2の送風通路内の途中に蓄熱装
置をそれぞれ設け、前記蓄熱装置が蓄えている蓄熱量が
多い場合には、前記第2の送風ファンの回転数を増大さ
せ、蓄熱装置における蓄熱量の減少に伴い第2の送風フ
ァンの回転数を減少させるように制御するような場合で
あってもよい。そしてこの場合には、第1の送風通路へ
空気を送風する送風ファンの回転数は一定に保ち、温風
ヒータをブレーカーの容量の許容範囲内で最大となる消
費電力で発熱させるようにする。
【0054】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
温風ヒータの温度上昇を抑えるために特に送風量を増大
させるような必要がなく、したがってその送風した空気
と蓄熱装置および温風ヒータとの熱交換率を高めて高熱
量の温風を得ることができ、またその風速が適度に抑え
られるから、吹出口の間近の採暖者に冷風感を与えるこ
ともなく、かつ大きな騒音が生じることもない利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気温風機の断面
図。
【図2】この発明の一実施例に係る電気温風機の正面
図。
【図3】その電気温風機における蓄熱装置の断面図。
【図4】その電気温風機における蓄熱装置の正面図。
【図5】その電気温風機におけるダンパー機構の断面
図。
【図6】その電気温風機における蓄熱装置の正面図。
【図7】その電気温風機における操作パネルの平面図。
【図8】従来の電気温風機の断面図。
【符号の説明】
23…送風ファン 27…第1の送風通路 30…温風ヒータ 32…蓄熱装置 33…第2の送風通路 43…流入口 45…ダンパー機構 57…制御回路部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温風機本体に設けられた吹出口と、この吹
    出口に通じる第1の送風通路と、この第1の送風通路内
    に前記吹出口に向けて空気を送風する送風ファンと、前
    記第1の送風通路の途中に設けられた自己温度制御型の
    温風ヒータと、前記第1の送風通路の途中から流入口を
    介して分岐しかつその分岐の先端側が前記吹出口の内側
    において第1の送風通路に連通した第2の送風通路と、
    この第2の送風通路内の途中に設けられた蓄熱装置と、
    前記流入口を開閉するダンパー機構と、前記蓄熱装置が
    蓄えている蓄熱量に応じて前記ダンパー機構および送風
    ファンを制御する制御手段とを具備し、前記制御手段
    は、前記蓄熱装置が蓄えている蓄熱量が多い場合には、
    前記流入口を大きく開口させるように前記ダンパー機構
    を制御し、かつ前記送風ファンの回転数を増大させ、蓄
    熱装置における蓄熱量の減少に伴い、前記流入口の開口
    量が狭まるようにダンパー機構を制御し、かつ送風ファ
    ンの回転数を減少させることを特徴とする電気温風機。
  2. 【請求項2】温風機本体に設けられた吹出口と、この吹
    出口に通じそれぞれ別々の第1および第2の送風ファン
    により前記吹出口に向けて空気が送風される第1の送風
    通路および第2の送風通路と、前記第1の送風通路内の
    途中に設けられた自己温度制御型の温風ヒータと、前記
    第2の送風通路内の途中に設けられた蓄熱装置と、この
    蓄熱装置が蓄えている蓄熱量に応じて前記第2の送風フ
    ァンを制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、
    蓄熱装置が蓄えている蓄熱量が多い場合には第2の送風
    ファンの回転数を増大させ、蓄熱装置における蓄熱量の
    減少に伴い第2の送風ファンの回転数を減少させること
    を特徴とする電気温風機。
JP27191393A 1993-10-29 1993-10-29 電気温風機 Pending JPH07120069A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101304627B1 (ko) * 2009-12-11 2013-09-05 주식회사 포스코 부식 방지형 축열 장치

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