JP2967638B2 - 電気暖房機 - Google Patents

電気暖房機

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JP2967638B2
JP2967638B2 JP4008274A JP827492A JP2967638B2 JP 2967638 B2 JP2967638 B2 JP 2967638B2 JP 4008274 A JP4008274 A JP 4008274A JP 827492 A JP827492 A JP 827492A JP 2967638 B2 JP2967638 B2 JP 2967638B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気暖房機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の自然対流式の電気暖房
機の一例を示す正面断面図、図14は図13のA−A断
面を示す横断面図である。図13,図14において、1
は暖房機本体で、底板2と上面パネル3とを有する。4
は本体1内に配設された遮熱板、5は遮熱板4内に配設
されたヒータ、6は遮熱板4にヒータ5を固定するヒー
タ取付板、7は底板2に設けられた吸気口、8は上面パ
ネル3に設けられた吹出口であり、白抜きの矢印は冷風
の流れ、黒塗りの矢印は温風の流れを示す。
【0003】従来の自然対流式の電気暖房機は、図1
3,図14に示すように構成され、ヒータ5に通電が開
始されると、遮熱板4内の空気がヒータ5により加熱さ
れて上昇し、吹出口8から外部へ放出されて室内を暖房
する。一方、これにより吸気口7からは室内の冷たい空
気が本体1内に取り込まれ、ヒータ5で加熱されて遮熱
板4内を上昇する。このようにして自然対流により室内
の空気を循環させながら室内の暖房を行っている。
【0004】図15は、従来の蓄熱式の電気暖房機の一
例を示す横断面図であり、図において、10は発熱体、
11は蓄熱材、12は台座、13は断熱材、14は蓄熱
材11と断熱材13との間に形成された風路、15は送
風機、16はフィルタが設けられた吸気口、17は吹出
口、18はバイパス風路、19はバイパス風路18に設
けられたダンパを示す。
【0005】図16は、図15に示す従来の蓄熱式の電
気暖房機の制御シーケンスを示す図であり、図16に示
すように、暖房機を使用しない蓄熱時には、送風機15
を停止させて発熱体10に最大電力で通電を行い、蓄熱
材11を約500〜600°Cまで加熱する。そして、
暖房時には発熱体10への通電を停止して送風機15を
駆動し、吸気口16から室内の冷たい空気を取り込んで
風路14に送り込み、蓄熱材11で熱交換を行い熱風に
すると共に、ダンパ19が設けられたバイパス風路18
から送られてくる少量の冷風と混合して温風とし、吹出
口17から温風を送風して室内の暖房を行う。なお、ダ
ンパ19を調節することによって送風される温風の温度
を調節している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
気暖房機では、暖房開始時などの必要な時に急速暖房を
行うことが困難で、そのため暖房開始から室内が適温に
なるまでに時間がかかる等の問題点があった。すなわ
ち、図13,図14に示す自然対流式の電気暖房機で急
速暖房を行うためには、ヒータの電気容量を増加させる
必要があるが、家庭用電気コンセントの電気容量は15
A以下に制限されており、家庭用暖房機でヒータの電気
容量を増加させることは困難である。
【0007】また、図15,図16に示す蓄熱式の電気
暖房機で急速暖房を行うためには、面積が広く薄い大型
の蓄熱材を設けておく必要があるが、装置が大型化し重
量が増加すると共に、コスト高となり、家庭用暖房機で
は困難である。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、電気容量を増加させたり、装置
を大型化したりすることなく、暖房開始時など必要な時
に急速暖房が行える電気暖房機を得ることを目的として
いる。
【0009】なお、本願に関連ある先行技術としては、
特開平2−37251号公報「温風暖房機」,実開平1
−136344号公報「蓄熱式暖房器」,実開昭63−
43394号公報「蓄熱式パネルヒータ」等がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電気暖房機は、それ自体で自然対流式の電気暖房機を
構成する自然対流式暖房部と、それ自体で蓄熱式の電気
暖房機を構成する蓄熱式暖房部とを備えたものである。
【0011】この発明の請求項2に係る電気暖房機は、
それ自体で輻射式の電気暖房機を構成する輻射式暖房部
と、それ自体で蓄熱式の電気暖房機を構成する蓄熱式暖
房部とを備えたものである。
【0012】この発明の請求項3に係る電気暖房機は、
冷気を直接ブースターヒータに導く第1の風路と、冷気
を蓄熱式暖房部を介してブースターヒータに導く第2の
風路とを設け、風路の切り換えができるようにしたもの
である。
【0013】この発明の請求項4に係る電気暖房機は、
蓄熱材にSiCを有するSiCレンガを使用することと
したものである。
【0014】この発明の請求項5に係る電気暖房機は、
不使用時に低電力で蓄熱材を加熱しておき、暖房時には
送風機を駆動させると共に通常電力で蓄熱材を加熱する
こととしたものである。
【0015】この発明の請求項6に係る電気暖房機は、
不使用時に通常電力で蓄熱材を一時的あるいは断続的に
加熱しておき、暖房時には送風機を駆動させると共に通
常電力で蓄熱材を加熱することとしたものである。
【0016】この発明の請求項7に係る電気暖房機は、
蓄熱式の電気暖房機の装置上部に風路を開閉する手段を
備えたものである。
【0017】この発明の請求項8に係る電気暖房機は、
蓄熱式の電気暖房機に蓄熱材の温度を検知する手段と、
風路を流れる風量を調節する手段とを備えたものであ
る。
【0018】
【作用】請求項1においては、急速暖房が必要な場合に
自然対流式暖房部で行う暖房と蓄熱式暖房部による暖房
とを併用できる。
【0019】請求項2においては、急速暖房が必要な場
合に輻射式暖房部で行う暖房と蓄熱式暖房部による暖房
とを併用できる。
【0020】請求項3においては、急速暖房が必要な場
合に加熱された蓄熱材による暖房とブースターヒータに
よる暖房とを併用できる。
【0021】請求項4においては、蓄熱材の形状を薄く
することなく小型化できる。
【0022】請求項5においては、暖房開始時に蓄熱材
の蓄熱とこの蓄熱材が加熱されることによる熱源とで暖
房できる。
【0023】請求項6においては、暖房開始時に蓄熱材
の蓄熱とこの蓄熱材が加熱されることによる熱源とで暖
房できる安価な装置が得られる。
【0024】請求項7においては、蓄熱式の電気暖房機
において自然対流暖房も行うことができる。
【0025】請求項8においては、暖房運転中の蓄熱材
の温度を自動制御できる。
【0026】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図面を用いて説
明する。図1はこの発明の実施例1の電気暖房機の構成
を示す横断面図であり、図において、20は自然対流式
暖房部本体で、上面パネル21を有する。22は本体2
0内に配設された遮熱板、23は遮熱板22内に配設さ
れたヒータ、24は遮熱板22にヒータ23を固定する
ヒータ取付板、25は本体20裏面下部に設けられた吸
気口、26は上面パネル21に設けられた吹出口であ
り、以上から明らかなように、自然対流式暖房部本体2
0は、それ自体で自然対流式の電気暖房機を成す構成と
なっている。
【0027】また、30は蓄熱式暖房部本体で、温風吹
出口31と空気吸気口32とを有する。33は本体30
内に配設された送風機、34は蓄熱材であり中に発熱体
35が埋設されている。36は外部への放熱を遮断する
断熱材であり、蓄熱材34と断熱材36とのあ間に風路
37が形成されている。以上から明らかなように、蓄熱
式暖房部本体30は、それ自体で蓄熱式の電気暖房機を
成す構成となっている。なお、白抜きの矢印は冷風の流
れ、黒塗りの矢印は温風の流れを示す。
【0028】この発明の実施例1の電気暖房機は以上の
ように構成され、自然対流式暖房部本体20では、ヒー
タ23に通電が開始されると、遮熱板22内の空気がヒ
ータ23により加熱されて上昇し、吹出口26から外部
へ放出して室内を暖房する。一方、吸気口25からは室
内の冷たい空気が本体20内に取り込まれ、ヒータ23
で加熱されて遮熱板22内を上昇する。このようにして
自然対流により室内の空気を循環させながら室内の暖房
を効率良く行う。また、蓄熱式暖房部本体30において
は、暖房機を使用しない時に発熱体35に通電が行われ
て蓄熱材34が加熱されてここに熱が蓄えられ、例えば
暖房開始時などの必要時に送風機33を駆動させること
で、吸気口32から取り入れられた冷風が風路37を通
過して温風となり、吹出口31から温風を吹き出して暖
房能力を高める。すなわち、急速暖房が必要な時には、
自然対流式暖房部20と蓄熱式暖房部30の両方で暖房
を行うことで急速暖房を可能にしたものである。なお、
蓄熱式暖房部が行う暖房の熱エネルギーは、暖房機を使
用しない時に発熱体35へ通電を行って蓄えられるもの
であり、電気容量を増大させることはない。
【0029】図2は、上記実施例1の電気暖房機の他の
構成例を示す横断面図であり、実施例1では蓄熱式暖房
部本体30を自然対流式暖房部本体20の前側に設けた
構成としたが、図2のように蓄熱式暖房部本体30が自
然対流式暖房部20の下側に設けられた構成であっても
良く、さらには図示してないがそれぞれの暖房部20,
30を横並びに配置するなど、構成に限定されるもので
はない。
【0030】実施例2.図3はこの発明の実施例2の構
成を示す横断面図で、図において、図1,図2と同一符
号は同一又は相当する部分を示し、40は輻射式暖房部
本体、41は輻射式暖房用発熱体、42は輻射体であ
り、以上から明らかなように、輻射式暖房部本体40
は、それ自体で輻射式の電気暖房機を成す構成となって
いる。上記実施例1では、自然対流式暖房部20と蓄熱
式暖房部30とが一体となった電気暖房機の例を示した
が、この実施例2では、蓄熱式暖房部30と輻射式暖房
部40とを一体として電気暖房機を構成したもので、通
常の暖房は輻射式暖房部本体40の輻射暖房用発熱体4
1に通電して輻射熱により行い、暖房開始時などの急速
暖房が必要な時には、送風機33を駆動させて蓄熱暖房
を併用することとしたもので、上記実施例1と同様の効
果を奏する。
【0031】実施例3.図4はこの発明の実施例3の構
成を示す横断面図、図5,図6はその動作を説明するた
めの横断面図である。図において、図15と同一符号は
同一又は相当する部分を示し、50はこの実施例3にお
ける蓄熱式の電気暖房機、51はブースターヒータ、5
2は風路切換用シャッターを示す。この実施例3では、
蓄熱式の電気暖房機50内部の温風吹出口17付近にブ
ースターヒータ51を取り付けると共に、シャッター5
2を取り付けて風路を切り換えられるように構成してい
る。
【0032】実施例3の電気暖房機は図4に示すように
構成され、暖房機を使用しない時に発熱体10に通電が
行われて蓄熱材11が加熱され、蓄熱材11に十分な熱
が蓄えられる。そして、例えば暖房開始時のように急速
暖房が必要な時には、風路切換用シャッター52を動作
させて、図5に示すように、取り込んだ冷風を蓄熱材1
1側へ一度送り込んで、蓄熱材11に接触させて加熱し
てからブースターヒータ51へ送り込み、ブースターヒ
ータ51で再加熱して吹出口17から高温の温風を送出
し、室内を急速暖房する。そして、室内の温度が一定温
度以上に暖房されると、風路切換用シャッター52を動
作させて、こんどは取り込んだ冷風を直接ブースターヒ
ータ51へ送り込み、ブースターヒータ51だけで加熱
した温風を吹出口17から送出する。
【0033】以上のようにして、急速暖房が必要な時
は、ブースターヒータ51と蓄熱加熱とを併用して急速
暖房を行うことができ、しかも蓄熱材11の加熱は暖房
機を使用しない時に行え、装置を大型化したり電源容量
を増加させたりする必要なく、上記実施例1,2と同様
に急速暖房が可能な電気暖房機が得られる。なお、上記
構成におけるブースターヒータ51は、ニクロム線ヒー
タ,シーズヒータ,セラミックヒータ等、各種の電気ヒ
ータを使用できる。
【0034】実施例4.図7はこの発明の実施例4を説
明するための図で、従来の蓄熱式の電気暖房機では、そ
の蓄熱材11に、Fe23 レンガ(熱伝導率1〜2
[kcal/m・h・ ℃])またはMgOレンガ(熱伝導率3〜
4[kcal/m・h・ ℃] )を使用しており、熱伝導率が良く
なく、送風機15で強制送風を行うと、その表面温度だ
けが直ぐ低下してしまい、このため上述のような急速暖
房には向かないという欠点があった。この実施例4で
は、蓄熱材11を熱伝導率の良いSiC(Silicon Carbi
de) を有するレンガ、例えばSiCを80%以上含むS
iCレンガ(熱伝導率10〜20[kcal/m・h・ ℃] )で
形成することにより、表面温度の急速な低下を防ぎ、蓄
熱暖房で急速暖房を可能にしたものであり、従来のレン
ガで急速暖房を可能にするためには、蓄熱材11の形状
を、面積を広くして、且つ、薄くする必要があったが、
この実施例4におけるレンガを使用することで、蓄熱材
11の形状を変えずに小形化でき、装置全体を小型化で
きる。
【0035】実施例5.図8はこの発明の実施例5を説
明するための図で、従来の装置の図16と対応する蓄熱
式の電気暖房機の制御シーケンスを示す図である。この
実施例5は、図8に示すような制御シーケンスを行うこ
とで、従来の装置より更に小形化した蓄熱式の電気暖房
機で暖房開始時の急速暖房を可能にするものであり、装
置の構成は図15に示す蓄熱式の電気暖房機と同様であ
り、装置構成を示す断面図は省略するが、発熱体10,
蓄熱材11,断熱材13を小型化して装置全体をコンパ
クトにした構成となっており、且つ、蓄熱材11は上記
実施例4で説明したSiCレンガで形成されることが望
ましい。
【0036】次に実施例5の動作について説明する。蓄
熱時には最大通電容量(MAX)の数分の1(実施例で
は20%)で発熱体10に通電を行い、蓄熱材11を約
500〜600°Cまで加熱する。なお、装置が小型化
されているため、最大通電容量も図15,図16に示す
従来の装置の約半分となる。そして、暖房開始時から
は、送風機15を駆動させると共に、最大通電容量で発
熱体10に通電を行う。このような制御を行うことによ
り、蓄熱材11の温度は、送風機15による強制送風が
行われても、約500°Cから徐々に低下して約300
°Cまで下がるが、それ以上温度が下がらなくなる。従
って、暖房開始時の急速暖房が必要な時に約500℃の
蓄熱材11の熱源を用いて蓄熱急速暖房が行え、通常暖
房時には約300℃の蓄熱材11の熱源を用いて蓄熱温
風暖房を行うことができ、暖房初期においては通常時の
2倍近くの暖房能力で急速暖房が可能となる。
【0037】実施例6.図9,図10は、この発明の実
施例6を説明するための図で、図8と対応する蓄熱式の
電気暖房機の制御シーケンスを図である。上記実施例5
においては、蓄熱時には最大通電容量(MAX)の数分
の1で継続して発熱体10に通電を行うこととしている
が、この実施例6では、蓄熱時に最大通電容量(MA
X)で、一時的(図9)あるいは断続的(図10)に通
電を行うこととしたもので、このような制御とすること
により、発熱体10への通電制御を、リレーによるON
−OFF制御とすることができ、装置を安価に構成でき
る。
【0038】実施例7.図11は、この発明の実施例7
を説明するための装置構成を示す横断面図であり、図に
おいて、図15と同一符号は同一又は相当する部分を示
し、60は風路14を開口する開口部、61は開口部の
開閉動作を行うシャッター、62はダクト、63は天面
吹出口である。この実施例7における電気暖房機は、暖
房開始時までは上記実施例5,実施例6と同様な制御を
行う蓄熱式の電気暖房機であるが、図11に示すように
構成され、通常暖房時には送風機15を停止して、自然
対流暖房もできる構成としている。
【0039】すなわち、急速暖房時はシャッター61に
より開口部60を塞ぎ、実施例5,実施例6の暖房開始
時と同様に制御される。そして、通常暖房時において
は、シャッター61により開口部60を開口し、且つ、
送風機15を停止して、約300℃程度の蓄熱材11で
暖められた空気が、開口部60,自然対流ダクト62,
天面吹出口63を通って上方から室内へ放出され、それ
により吸気口16および吹出口17から室内の冷たい空
気を吸い込み、このようにして自然対流により室内の空
気を循環させながら室内の暖房を行う。従って、上記実
施例5,実施例6の機能を何ら損なうことなく、自然対
流暖房も可能な電気暖房機が得られる。
【0040】実施例8.図12は、この発明の実施例8
を説明するための装置構成を示す横断面図であり、図に
おいて、図11と同一符号は同一又は相当する部分を示
し、64は温度検知センサである。この実施例8に示す
装置は、図11に示す実施例7の装置の蓄熱材11に直
接あるいは蓄熱材11の近傍に、温度検知センサ64を
設けたもので、通常暖房時においても、蓄熱材11の温
度を温度検知センサ64で検知し、自然対流用のシャッ
ター61を動作させることで、自然対流時の空気量を変
えて、蓄熱材11の温度コントロールを自動制御する構
成としたものである。
【0041】そして、例えば暖房のみを行うときは、蓄
熱材11を約300℃に保ち、また、暖房しながら蓄熱
を行うときは、蓄熱材11が約500℃になるように空
気量を調節し、暖房を行いながら蓄熱材11に蓄熱を行
うことも可能としたもので、これにより暖房開始時以外
の急速暖房が必要な時にも、急速暖房が行える電気暖房
機を構成できる。なお、実施例8に示す装置では、シャ
ッター61の動作により空気量を調整することとしてい
るが、送風機15により空気量の調節する装置としても
良い。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】急速暖房が必要な場合に自然対流式暖房部
で行う暖房と蓄熱式暖房部による暖房とを、電気容量を
増加させることなく併用でき、即暖性がないという従来
の自然対流式の電気暖房機の欠点を解消できる。
【0044】また、急速暖房が必要な場合に輻射式暖房
部で行う暖房と蓄熱式暖房部による暖房とを、電気容量
を増加させることなく併用でき、即暖性がないという従
来の輻射式の電気暖房機の欠点を解消できる。
【0045】また、急速暖房が必要な場合に加熱された
蓄熱材による暖房とブースターヒータによる暖房とを併
用でき、電気容量を増加させたり装置を大型化したりす
ることなく、即暖性がないという従来の蓄熱式の電気暖
房機の欠点を解消できる。
【0046】また、蓄熱材の形状を薄くすることなく小
型化でき、急速暖房効率を向上させ、コンパクトで低価
格な蓄熱式の電気暖房機を提供できる。
【0047】また、小型で低価格な蓄熱式の電気暖房機
としながら暖房初期の暖房能力を倍増することができ
る。
【0048】そして、制御回路を安価に構成できる。
【0049】そして、上記のような蓄熱式の電気暖房機
において自然対流暖房も行うことができ、快適性を向上
させることができる。
【0050】さらに、暖房運転中の蓄熱材の温度を自動
制御することにより、暖房を行いながら蓄熱が可能とな
り、暖房初期以外の急速暖房も可能とし、使い勝手の良
い装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す横断面図である。
【図2】この発明の実施例1の他の構成例を示す横断面
図である。
【図3】この発明の実施例2を示す横断面図である。
【図4】この発明の実施例3を示す横断面図である。
【図5】この発明の実施例3の動作を説明するための横
断面図である。
【図6】この発明の実施例3の動作を説明するための横
断面図である。
【図7】この発明の実施例4を説明するための図であ
る。
【図8】この発明の実施例5を説明するための図であ
る。
【図9】この発明の実施例6を説明するための図であ
る。
【図10】この発明の実施例6を説明するための図であ
る。
【図11】この発明の実施例7を説明するための図であ
る。
【図12】この発明の実施例8を説明するための図であ
る。
【図13】従来の自然対流式の電気暖房機の一例を示す
正面断面図である。
【図14】図13のA−A断面を示す横断面図である。
【図15】従来の蓄熱式の電気暖房機の一例を示す横断
面図である。
【図16】従来の蓄熱式の電気暖房機の制御シーケンス
を示す図である。
【符号の説明】
10 発熱体 11 蓄熱材 12 台座 13 断熱材 14 風路 15 送風機 16 吸気口 17 吹出口 18 バイパス風路 19 ダンパ 20 自然対流式暖房部本体 23 ヒータ 30 蓄熱式暖房部本体 33 送風機 34 蓄熱材 35 発熱体 36 断熱材 37 風路 40 輻射式暖房部本体 41 輻射暖房用発熱体 42 輻射体 50 蓄熱式の電気暖房機 51 ブースターヒータ 52 風路切換用シャッター 60 開口部 61 シャッター 62 ダクト 63 天面吹出口 64 温度検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 7/02 602 F24H 7/02 603 F24D 15/00 F28D 20/00 F24H 3/00 F24H 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータが設けられそれ自体で自然対
    流式の電気暖房機を構成する自然対流式暖房部と、送風
    機と風路中に電気ヒータを内蔵する蓄熱材とが設けられ
    それ自体で蓄熱式の電気暖房機を構成する蓄熱式暖房部
    とを備え、 不使用時に上記蓄熱式暖房部の電気ヒータに通電して蓄
    熱材を加熱しておき、急速暖房が必要な場合には上記自
    然対流式暖房部で行う暖房と上記蓄熱式暖房部の送風機
    を駆動して加熱された蓄熱材による暖房とを併用する電
    気暖房機。
  2. 【請求項2】 輻射体と電気ヒータとが設けられそれ自
    体で輻射式の電気暖房機を構成する輻射式暖房部と、送
    風機と風路中に電気ヒータを内蔵する蓄熱材とが設けら
    れそれ自体で蓄熱式の電気暖房機を構成する蓄熱式暖房
    部とを備え、 不使用時に上記蓄熱式暖房部の電気ヒータに通電して蓄
    熱材を加熱しておき、急速暖房が必要な場合には上記輻
    射式暖房部で行う暖房と上記蓄熱式暖房部の送風機を駆
    動して加熱された蓄熱材による暖房とを併用する電気暖
    房機。
  3. 【請求項3】 外部からの冷気を取り込む送風機と、取
    り込んだ冷気を直接ブースターヒータに導く第1の風路
    と、取り込んだ冷気を電気ヒータを内蔵する蓄熱材が設
    けられた蓄熱式暖房部を介して上記ブースターヒータに
    導く第2の風路と、上記第1の風路か上記第2の風路か
    を選択する風路切換手段とを備え、 不使用時に上記蓄熱式暖房部の電気ヒータに通電して蓄
    熱材を加熱しておき、急速暖房が必要な場合には上記第
    2の風路を選択して加熱された蓄熱材による暖房と上記
    ブースターヒータによる暖房とを併用する電気暖房機。
  4. 【請求項4】 請求項第1項,請求項第2項または請求
    項第3項記載の電気暖房機において、上記蓄熱材にSi
    C(Silicon Carbide) を有するSiCレンガを使用する
    ことを特徴とする電気暖房機。
  5. 【請求項5】 送風機と風路中に電気ヒータを内蔵する
    蓄熱材とが設けられた蓄熱式の電気暖房機において、 不使用時に上記電気ヒータに低電力で通電して上記蓄熱
    材を加熱しておき、暖房時には上記送風機を駆動させる
    と共に上記電気ヒータに通常電力で通電する運転制御手
    段を備え、 暖房開始時から一定時間の間は上記蓄熱材の蓄熱とこの
    蓄熱材が加熱されることによる熱源とで暖房し、一定時
    間経過後は上記蓄熱材が加熱されることによる熱源で暖
    房を行うことを特徴とする電気暖房機。
  6. 【請求項6】 請求項第5項記載の電気暖房機におい
    て、不使用時に行う電気ヒータの通電を、通常電力で一
    時的あるいは断続的に通電することを特徴とする電気暖
    房機。
  7. 【請求項7】 請求項第5項または第6項記載の電気暖
    房機において、装置上部で風路を開閉する手段を備え、 暖房運転中に風路を開口して送風機を停止することによ
    り、自然対流暖房を可能にした電気暖房機。
  8. 【請求項8】 請求項第5項,第6項または第7項記載
    の電気暖房機において、蓄熱材の温度を検知する温度検
    知手段と、風路を流れる風量を調節する風量調節手段と
    を備え、 暖房運転中の蓄熱材の温度を自動制御することを特徴と
    する温風暖房機。
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