JPH07119458A - 排気マニホールド用防音遮熱板 - Google Patents

排気マニホールド用防音遮熱板

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JPH07119458A
JPH07119458A JP6182462A JP18246294A JPH07119458A JP H07119458 A JPH07119458 A JP H07119458A JP 6182462 A JP6182462 A JP 6182462A JP 18246294 A JP18246294 A JP 18246294A JP H07119458 A JPH07119458 A JP H07119458A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防音、遮熱および耐久性に優れた立体形状の
排気マニホールド用防音遮熱板を提供する。 【構成】防音遮熱板は、所定の立体形状に成形した金属
基板と、該金属基板の排気マニホールド側の表面に設け
た不織布と、該不織布の表面に配置されかつ前記金属基
板に固定され、線径が 0.1〜1mmで網目が5〜100 メッ
シュの金属線の織金網とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体形状の防音遮熱板、
特に自動車の排気マニホールド用防音遮熱板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンルーム内には、エンジ
ンのほかにエンジン制御、走行制御等を行うための種々
の電子機器が配置されている。これら電子機器は熱源の
エンジンからの高熱に曝されるため、該熱源に遮熱板を
設けてこれら電子機器を保護している。すなわち、遮熱
板をエンジンの排気マニホールドの周囲に所定の距離を
おいて配置することにより電子機器への熱が遮熱され
る。また、排気マニホールドは一般に騒音発生源である
ため、前記遮熱板が防音機能も果たす防音遮熱板である
ことが要求されている。
【0003】しかし、従来の防音遮熱板としては単に金
属板または複数枚の金属板を積層固定したもの、もしく
はその間にアスベストシート等を挟設したものが知られ
ているが、 防音遮熱板として特に防音機能を十分に果た
していない。すなわち、かかる従来の防音遮熱板では、
排気マニホールドからの固体伝播音により騒音が高くな
ることがある。また、排気マニホールドと防音遮熱板と
の間の空間が共鳴箱の役割を果たし、排気マニホールド
からの騒音が上記空間内で反射を繰り返し、これにより
騒音が増幅されて防音遮熱板おける騒音値が上昇する。
さらに、複数の金属板の間に吸音材としてアスベストシ
ート等を挟設したものについても、外表面の金属板が騒
音を反射するため、十分な吸音効果が得られていない。
【0004】また、 排気マニホールドを覆う排気マニホ
ールドカバーが実開平1−158513号明細書に開示されて
いる。このカバーは、排気マニホールド側のインナープ
レートと、該インナープレートの外側のアウタープレー
トと、前記インナープレートとアウタープレートとの間
に介装される吸音材とから構成され、前記インナープレ
ートに複数の開口が形成されたものである。かかる構成
のマニホールドカバーでは、インナープレートの開口を
介して排気マニホールドの放射音が吸音材で吸収される
が、 インナープレートの開口以外の部分で放射音の反射
が繰り返されて放射音が増幅されることについては全く
考察されていない。 その結果、騒音の防止効果が低く、
特に高周波の騒音を防止する効果が極めて低いものであ
る。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の諸問題を解消し、防音、遮熱および耐久
性に優れた立体形状の排気マニホールド用防音遮熱板を
提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の立体形
状に成形した金属基板と、該金属基板の排気マニホール
ド側の表面に設けた不織布と、該不織布の表面に配置さ
れかつ前記金属基板に固定され、線径が 0.1〜1mmで網
目が5〜100 メッシュの金属線の織金網とからなる防音
遮熱板にある。
【0007】金属基板としては厚さ 0.5〜2mmの鋼板、
メッキ鋼板またはステンレス鋼板等を用いることができ
る。金属基板の厚さが 0.5mm未満の場合、エンジンの振
動による増幅音が発生したり、亀裂が生じ易く、一方2
mmを超えると、全体としての重量が著しく重くなり、軽
量化が困難になる。
【0008】不織布は無機質繊維よりなる。該無機質繊
維としては、セラミックファイバ、グラスウール、シリ
カファイバまたはロックウールを用いることができる。
【0009】セラミックファイバとしては、アルミナセ
ラミックファイバまたはシリカアルミナセラミックファ
イバを用いるのが好ましく、これらは以下に示された密
度等の条件を満たし得る不織布の中で、最も一般的で、
コストも安価で安全性も高い。セラミックファイバを用
いる場合には、平均繊維径が 1.5〜20μm 、平均繊維長
が5mm以上であるものが好ましい。また、セラミックフ
ァイバは耐熱性および耐久性にも優れている。耐熱性に
対する要求があまり重要でない場合には、コストの面か
らグラスウールが好ましい。
【0010】次に、不織布は組付け時に0.05〜0.5g/cm3
の平均嵩密度、 0.5〜15mmの平均厚さおよび1%以上の
平均圧縮率を有することが好ましい。なお、平均圧縮率
は、圧縮によって減少した不織布の容積の割合である。
平均嵩密度が 0.05g/cm3未満であれば、耐久性に問題を
生じ、0.5g/cm3より大きければ、吸音不良の問題を生じ
るおそれがある。また、 0.5mm未満の平均厚さでは吸音
性および遮熱性が不十分であり、15mmより厚いと、エン
ジンルーム内の限られた室内でエンジンに装着できない
おそれがある。さらに、1%以上の平均圧縮率で組付け
ることにより不織布を効果的に固定することができ、エ
ンジンの振動等により不織布の位置がズレたり、粉化し
たりすることを有効に防止することができる。
【0011】本発明において、無機質繊維よりなる不織
布は次のようにして騒音を吸収する。すなわち、無機質
繊維の繊維同志の間隙が侵入した音のエネルギーを毛細
管の粘性抵抗により熱エネルギーに変換するか、あるい
は繊維自体が侵入した音のエネルギーで振動して熱エネ
ルギーに変換する。このようにして、無機質繊維が吸音
材の役割を果たす。
【0012】一方、不織布は次のようにして振動をも吸
収する。すなわち、エンジンから排気マニホールド用防
音遮熱板に伝達された振動エネルギーは、無機質繊維の
内部摩擦により熱エネルギーに変換される。このように
して、不織布は制振材の役割をも果たす。
【0013】金属線の織金網は、エンジンの排気マニホ
ールド側に最も近く位置するので、耐熱性および柔軟性
に優れていることが必要である。柔軟性は、不織布を立
体形状の金属基板の湾曲面に緊密に固定させるために要
求されるばかりでなく、金属板と比較して排気マニホー
ルドからの放射音を反射させることなく不織布に有効に
吸収させることができ、しかも金属基板に伝わった振動
を効果的に減衰させるからである。かかる耐熱性および
柔軟性の面から織金網を構成する金属線としてはステン
レス鋼(SUS 304) 、真鍮または亜鉛メッキ鋼製のものが
好適である。
【0014】さらに、織金網は線径が 0.1〜1.0mm で、
網目が5〜100 メッシュである。線径が0.1mm 未満の場
合、柔軟性には優れるが、耐久性が不十分であり、一方
1.0mm を超えると、耐久性には優れるが、柔軟性が劣
り、加工性が悪くなる。特に、0.2〜0.3mm の線径が好
ましい。また、網目が5メッシュより粗いと、不織布が
自動車の振動や走行風等により該網目から脱落して飛散
し、一方 100メッシュより細かくなると、排気マニホー
ルドからの放射音を反射させて防音効果が低減する。網
目は40〜50メッシュが好ましい。
【0015】本発明の防音遮熱板において、金属基板の
最外周端部にクリンチ加工を施すことにより、該端部を
不織布および織金網の方向に曲げてこれら不織布および
織金網の周縁部を被覆固定することができる。このクリ
ンチ加工処理により、織金網および不織布が側面方向へ
はみ出すことがなくなり、金属基板および織金網の端部
が、側面に現れない。従って、防音遮熱板の取り付け作
業のときに、手が端部に触れても、怪我等の心配がな
く、安全である。
【0016】織金網と金属基板との固定は、スポット溶
接またはスタッド溶接、リベット止めもしくははとめ止
めにより行う。生産性の面からはリベット止めまたはス
ポット溶接が好ましく、この場合織金網を金属基板の湾
曲面に対し完全に固定することができる。また、耐久性
の面からははとめ止めが好ましい。
【0017】織金網を金属基板に固定する際には、10〜
100mm ピッチ間隔で固定するのが特に好ましい。ピッチ
間隔が10mm未満の場合には、固定部分がサウンドブリッ
ジとなり、防音効果が低下するおそれがある。一方、ピ
ッチ間隔が 100mm以上になると、不織布の密着状態が不
完全となり、エンジンの振動等により不織布の位置がズ
レたり、粉化したりする傾向がある。
【0018】スポット溶接の場合、ナゲット径が2〜5
mmであることが好ましい。ナゲット径が2mm未満の場合
には、織金網と金属基板との間の溶接結合強度が弱くな
り、耐久性が劣る。また、5mmより大きい場合には、サ
ウンドブリッジの問題が生じる。この場合、スポット溶
接すべき位置に対応する不織布の部分に予め溶接用の穴
を設けることが好ましい。この穴は7〜15mmの口径を有
するのがよい。口径が7mm未満の場合には、スポット溶
接用の電極を挿入することが困難になり、15mmより大き
い場合には、吸音効果が低下する。
【0019】はとめ止めを行う場合、はとめは10mm以下
の穴径であることが望ましい。はとめの穴径が10mmより
大きいと、その部分を音が通過してしまい、防音効果が
低下してしまうからである。
【0020】スタッド溶接の場合、L、TまたはU字型
等の通常のスタッドピンを用いることができる。また、
スタッドピンの直径は 0.5〜3.0mm が好ましい。直径が
0.5mm 未満の場合、 スタッドピン自体の強度が不十分に
なり、 一方3.0mm を越えると、サウンドブリッジを生じ
るおそれがある。
【0021】不織布は、通常短繊維不織布のシートの形
態で生産され、所定の形状に打ち抜き加工されている。
他方、織金網は不織布を金属基板に密着させて金属基板
の振動を吸収させるために用いるものである。したがっ
て、織金網と不織布との間に隙間があると、金属基板と
不織布の密着状態が不完全となり、エンジンまたは走行
中の振動により不織布が振動してズレ、粉化および飛散
等を生じ、これにより耐久性が著しく悪化する。このた
め、不織布を織金網と一体に成形し、これを接着剤によ
って金属基板に固定するのが好ましい。接着剤としては
耐熱性の観点から無機材質のバインダーが好適である。
【0022】不織布と織金網とは、不織布の湿式抄造法
に用いる抄造金型に織金網を脱着自在に配設し、湿式抄
造することにより一体に成形することができる。
【0023】さらに、金属基板に織金網をスポット溶接
等により固定するに際し、不織布の占める空間を確保す
るためには、排気マニホールドと対向する側から見て、
金属基板の固定部分を凸状に加工するか、または織金網
の固定部分をを凹状に加工するか、もしくはその両方を
行うことができる。また、一般に市販されている無機質
繊維の不織布は伸延性が小さく、無理に引き延ばそうと
すると亀裂および破損等を生じ易い。このため、市販の
不織布を使用する場合、これを湿潤状態で形成すること
が有利である。すなわち、不織布が湿潤状態であるの
で、伸延性が向上し、金属基板および織金網の凹凸また
は湾曲面に追従させても亀裂および破損等を生じること
はない。
【0024】不織布として用いられるグラスウール、ロ
ックウール、シリカ−アルミナセラミックファイバ等の
短繊維不織布は自動車のエンジンまたは走行中の振動に
加え、走行風および泥水等の条件下で使用される場合に
は、その端部が徐々に飛散または流出する。すなわち、
金属基板と織金網との間に挟設された不織布の外周部
分、開口部分または曲面部分の一部が金属基板または織
金網に固定されていない構造となり、不織布が飛散また
は流出しやすい。このため、不織布の外周端から3〜15
mmの幅部分に無機バインダーを用いて硬化処理を施すこ
とができる。無機バインダーとしては、コロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナまたはモンモリロナイト等の粘
土鉱物の水溶液、例えば、シリカゾル「商品名スノーテ
ックス(日産化学株式会社製)」がある。硬化処理の幅
が3mmより狭いと、硬化処理部分と未硬化処理部分の界
面から硬化処理部分が剥離脱落し易くなる。一方、硬化
処理を行うと、不織布自体の吸音率が悪化するので、硬
化処理の幅はできるかぎり狭く、すなわち15mm以下にす
るのが好ましく、8〜10mm程度がより好適である。
【0025】このようにして作製した防音遮熱板は織金
網の面を排気マニホールド側に配置し、かつ織金網と排
気マニホールドとの間に5〜50mmの間隔を設けて設置す
る。5mm未満の間隔では遮熱および防音効果が不十分で
あり、50mmを越えると、例えばエンジンルームの限られ
たスペース内で装着できないおそれがあるからである。
さらに、防音遮熱板と排気マニホールドとは接触してい
ないことが好ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明にかかる防音遮熱板は、所定形状
に形成された金属基板と、該金属基板の表面に設けた不
織布と、該不織布の表面に配置されかつ前記金属基板に
固定され、線径が 0.1〜1mmで網目が5〜100 メッシュ
の金属線の織金網とからなる。特に、不織布を織金網と
一体にするか、金属基板の表面に湿潤状態で不織布を装
着し、該不織布の表面に織金網を配置することにより防
音遮熱板を形成する。かかる防音遮熱板は、不織布およ
び織金網を、エンジンの排気マニホールドと対面させる
ように配置するので、エンジン等からの騒音が不織布に
より吸収されて金属基板に伝播しない。従って、騒音が
金属基板を通じて外部に伝播されることがない。
【0027】織金網は不織布を保持するため音源側に配
置されているので、音源側の音を該織金網の網目を介し
て不織布に通すため、不織布の吸音効果が極めて有効に
発揮される。また、織金網は制振効果にも優れている。
さらに、不織布は遮熱効果に優れており、エンジン等か
ら発生する熱、特に排気マニホールドからの高熱も容易
に遮断することができる。また、本発明にかかる防音遮
熱板においては、上述したように織金網により不織布が
支えられているので、該不織布のズレ、粉化、飛散また
は流出が防止されて耐久性が増す。織金網が金属基板と
共に不織布を密着して支えるので、不織布の磨耗も防止
される。さらに、織金網をスポット溶接等により金属基
板に固定するので、金属基板への織金網および不織布の
取り付けを確実にし、複雑な立体形状の防音遮熱板を容
易に製作することが可能になる。本発明によれば、高温
下で連続使用しても制振性の低下がなく、防音、遮熱お
よび耐久性に優れた立体形状を有する排気マニホールド
用の防音遮熱板を提供することができる。
【0028】本発明の排気マニホールド用防音遮熱板
は、エンジンカバー、マフラー、ターボチャージャーカ
バーおよび触媒コンバータ等の高熱および騒音発生機器
にも適用でき、防音および遮熱材として優れた効果を発
揮することができる。
【0029】
【実施例】次に本発明を図面を参照して実施例に基づい
て説明する。 実施例1 本例の防音遮熱板は自動車の排気マニホールドに防音遮
熱板として用いるもので、該マニホールドに対応した立
体的な形状を有する。図1〜図3に示すように、防音遮
熱板1は立体形状に成形した金属基板2と、この金属基
板2の排気マニホールド(図示せず)側の表面に設けら
れた不織布3と、該不織布3の表面に配置され、かつ前
記金属基板2にスポット溶接により固定された金属線の
織金網4とからなり、その最外周部は図2に示すような
クリンチ加工(2a)が施されている。
【0030】表1に示すように、金属基板2としては、
厚さが1mmのアルミメッキ鋼板(SACD80)を使用し、不織
布3と織金網4としては、 網目が50メッシュ、線径が0.
18mmのステンレス鋼(SUS304)製の平織金網に平均繊維径
2.2 μm,平均繊維長さ30mmのシリカアルミナセラミック
ファイバを湿式抄造することにより一体的に成形したも
のを使用する。 湿式抄造により形成した不織布の金属基
板2への取付け時の平均厚さは4mm,平均嵩密度は0.25g/
cm3,平均圧縮率は約5%である。
【0031】織金網4を金属基板2へスポット溶接によ
り固定するために、30-80mm のスポット溶接の固定ピッ
チ間隔に対応する位置で不織布3に直径約10mmのスポッ
ト溶接用の穴5が設けられている。 織金網4と金属基板
2とのスポット溶接部分6におけるナゲット径は3mmで
ある。
【0032】このようにして作製した防音遮熱板1を2
リットル、4気筒のディーゼルエンジンの排気マニホー
ルドの周囲に5〜30mmの間隔で取り付け、該エンジンを
毎分4000回転で運転し、この間にエンジンの騒音を測定
し、その結果を表2に示す。表2に示す値はエンジンか
ら右、左、前および上に各1m離れた位置で測定した騒
音の値の平均値である。
【0033】次いで、防音遮熱板1から220mm の長さと
10mmの幅とを有する短冊状の試験片を作成し、この試験
片を用いてJIS-G-0602に規定された制振鋼板の振動減衰
特性試験法に従って各周波数における損失係数を測定
し、その結果を表3に示す。また、防音遮熱板1から円
盤状試験片を作成し、 この試験片を用いてJIS-A-1405に
規定された管内法による垂直入射吸音率測定法に従って
各周波数における吸音率を測定し、その結果を表4に示
す。
【0034】実施例2−10 実施例1と同じ構造を有する防音遮熱板を、表1に示す
ように金属基板2の厚さ、不織布3の平均嵩密度および
平均厚さ、織金網4の種類、網目および線径を変えるこ
とにより作製し、その各周波数における損失係数および
吸音率を実施例1に記載した方法により測定し、その結
果を表3および4に示す。
【0035】実施例11 図4および図5に示すように、あらかじめシート状に成
形した平均繊維径2.2μm,平均繊維長さ30mmのシリカア
ルミナセラミックファイバよりなる平均厚さ5mmの不織
布7を、網目が10メッシュ、 線径が0.8mm のステンレス
鋼(SUS304)製の平織金網8と共に実施例1に記載した金
属基板2にスタッド溶接により固定することにより防音
遮熱板を作製する。この場合、直径2mmのスタッドピン
を50mmの固定ピッチで金属基板2に垂直に溶接し、これ
に不織布7と織金網8とを差し込み、次いで不織布の平
均圧縮率が約5%になるようにスタッドピンの先端を折
り曲げる。このようにして作製した防音遮熱板を2リッ
トル、4気筒のディーゼルエンジンの排気マニホールド
の周囲に取り付け、実施例1と同様の方法でエンジンの
騒音を測定し、その結果を表2に示す。
【0036】実施例12 金属基板としてステンレス鋼板(SUS304)を用い、不織布
として中川産業製のガラス繊維をニードルパンチ処理し
てなるガラスウールマットを用いた以外は実施例11に
記載したと同様の方法で防音遮熱板を作製する。このよ
うにして作製した防音遮熱板を2リットル、4気筒のデ
ィーゼルエンジンの排気マニホールドの周囲に取り付
け、実施例1と同様の方法でエンジンの騒音を測定し、
その結果を表2に示す。また、各周波数における損失係
数および吸音率を実施例1に記載した方法により測定
し、その結果を表3および4に示す。不織布の取付け時
の平均厚さは12mm,平均嵩密度は0.08g/cm3,平均圧縮
率は約5%である。
【0037】実施例13 金属基板に織金網をステンレス鋼(SUS304)製のはとめ(
穴径5mm) を用いて固定した以外は実施例1に記載した
と同様の方法で防音遮熱板を作製する。このようにして
作製した防音遮熱板を2リットル、4気筒のディーゼル
エンジンの排気マニホールドの周囲に取り付け、実施例
1と同様の方法でエンジンの騒音を測定し、その結果を
表2に示す。また、各周波数における損失係数および吸
音率を実施例1に記載した方法により測定し、その結果
を表3および4に示す。なお、不織布の外周端から10mm
の幅部分に固形分濃度10%のコロイダルシリカで硬化処
理が施されている。
【0038】比較例1 不織布として実施例11に記載したものを用い、織金網
の代わりにアルミメッキ鋼製のパンチングメタル(開口
径6mm, 開口率30%) を用いた以外は実施例1に記載し
たと同様の方法で防音遮熱板を作製する。なお、 パンチ
ングメタルをその外周部で金属基板にスポット溶接によ
り固定する。このようにして作製した防音遮熱板を2リ
ットル、4気筒のディーゼルエンジンの排気マニホール
ドの周囲に取り付け、実施例1と同様の方法でエンジン
の騒音を測定し、その結果を表2に示す。また、各周波
数における損失係数および吸音率を実施例1に記載した
方法により測定し、その結果を表3および4に示す。
【0039】比較例2 不織布を用いることなく2枚のアルミメッキ鋼板(厚さ
0.6mm)を重ね、その外周部をスポット溶接により接合し
て防音遮熱板を作製する。このようにして作製した防音
遮熱板を2リットル、4気筒のディーゼルエンジンの排
気マニホールドの周囲に取り付け、実施例1と同様の方
法でエンジンの騒音を測定し、その結果を表2に示す。
また、各周波数における損失係数および吸音率を実施例
1に記載した方法により測定し、その結果を表3および
4に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防音遮熱板の一例の部分切り欠
き平面図である。
【図2】図1のI−I線に沿う線図的部分断面図であ
る。
【図3】図1のII−II線に沿う線図的部分断面図であ
る。
【図4】本発明にかかる防音遮熱板の他の例の部分切り
欠き平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う線図的部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 防音遮熱板 2 金属基板 3 不織布 4 金属線の織金網 5 溶接用の穴 6 スポット溶接部分 7 不織布 8 金属線の織金網 9 スタッドピン
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】実施例2−9 実施例1と同じ構造を有する防音遮熱板を、表1に示す
ように金属基板2の厚さ、不織布3の平均嵩密度および
平均厚さ、織金網4の種類、網目および線径を変えるこ
とにより作製し、その各周波数における損失係数および
吸音率を実施例1に記載した方法により測定し、その結
果を表3および4に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】実施例10 図4および図5に示すように、あらかじめシート状に成
形した平均繊維径2.2μm,平均繊維長さ30mmのシリカア
ルミナセラミックファイバよりなる平均厚さ5mmの不織
布7を、網目が10メッシュ、 線径が0.8mm のステンレス
鋼(SUS304)製の平織金網8と共に実施例1に記載した金
属基板2にスタッド溶接により固定することにより防音
遮熱板を作製する。この場合、直径2mmのスタッドピン
を50mmの固定ピッチで金属基板2に垂直に溶接し、これ
に不織布7と織金網8とを差し込み、次いで不織布の平
均圧縮率が約5%になるようにスタッドピンの先端を折
り曲げる。 このようにして作製した防音遮熱板を2リットル、4気
筒のディーゼルエンジンの排気マニホールドの周囲に取
り付け、実施例1と同様の方法でエンジンの騒音を測定
し、その結果を表2に示す。また各周波数における損失
係数および吸音率を実施例1に記載した方法により測定
し、その結果を表3および4に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】実施例11 金属基板としてステンレス鋼板(SUS304)を用い、不織布
として中川産業製のガラス繊維をニードルパンチ処理し
てなるガラスウールマットを用いた以外は実施例10に
記載したと同様の方法で防音遮熱板を作製する。このよ
うにして作製した防音遮熱板を2リットル、4気筒のデ
ィーゼルエンジンの排気マニホールドの周囲に取り付
け、実施例1と同様の方法でエンジンの騒音を測定し、
その結果を表2に示す。また、各周波数における損失係
数および吸音率を実施例1に記載した方法により測定
し、その結果を表3および4に示す。不織布の取付け時
の平均厚さは12mm,平均嵩密度は0.08g/cm3,平均圧縮
率は約5%である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】実施例12 金属基板に織金網をステンレス鋼(SUS304)製のはとめ(
穴径5mm) を用いて固定した以外は実施例1に記載した
と同様の方法で防音遮熱板を作製する。このようにして
作製した防音遮熱板を2リットル、4気筒のディーゼル
エンジンの排気マニホールドの周囲に取り付け、実施例
1と同様の方法でエンジンの騒音を測定し、その結果を
表2に示す。また、各周波数における損失係数および吸
音率を実施例1に記載した方法により測定し、その結果
を表3および4に示す。なお、不織布の外周端から10mm
の幅部分に固形分濃度10%のコロイダルシリカで硬化処
理が施されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】比較例1 不織布として実施例10に記載したものを用い、織金網
の代わりにアルミメッキ鋼製のパンチングメタル(開口
径6mm, 開口率30%) を用いた以外は実施例1に記載し
たと同様の方法で防音遮熱板を作製する。なお、 パンチ
ングメタルをその外周部で金属基板にスポット溶接によ
り固定する。 このようにして作製した防音遮熱板を2リットル、4気
筒のディーゼルエンジンの排気マニホールドの周囲に取
り付け、実施例1と同様の方法でエンジンの騒音を測定
し、その結果を表2に示す。また、各周波数における損
失係数および吸音率を実施例1に記載した方法により測
定し、その結果を表3および4に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【表1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【表2】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【表3】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【表4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の立体形状に成形した金属基板と、
    該金属基板の排気マニホールド側の表面に設けた不織布
    と、該不織布の表面に配置されかつ前記金属基板に固定
    され、線径が 0.1〜1mmで網目が5〜100 メッシュの金
    属線の織金網とからなることを特徴とする排気マニホー
    ルド用防音遮熱板。
  2. 【請求項2】 金属基板が厚さ 0.5〜2mmの鋼板、メッ
    キ鋼板またはステンレス鋼板からなり、不織布がセラミ
    ックファイバ、グラスウール、シリカファイバまたはロ
    ックウールから選択される少なくとも1種の無機質繊維
    からなり、織金網がステンレス鋼、真鍮または亜鉛メッ
    キ鋼からなる請求項1に記載の防音遮熱板。
  3. 【請求項3】 不織布が組付け時に0.05〜0.5g/cm3の平
    均嵩密度、 0.5〜15mmの平均厚さおよび1%以上の平均
    圧縮率を有する請求項1に記載の防音遮熱板。
  4. 【請求項4】 織金網が金属基板に10〜100 mmの固定ピ
    ッチで固定され、織金網側の面と排気マイホールドとの
    間隔が5〜50mmとなるよう配置してなる請求項1に記載
    の防音遮熱板。
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