JPH07119412A - タービン設備における排熱回収装置 - Google Patents
タービン設備における排熱回収装置Info
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- JPH07119412A JPH07119412A JP26530093A JP26530093A JPH07119412A JP H07119412 A JPH07119412 A JP H07119412A JP 26530093 A JP26530093 A JP 26530093A JP 26530093 A JP26530093 A JP 26530093A JP H07119412 A JPH07119412 A JP H07119412A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 復水器５における冷却水循環配管11を閉回路
になすとともに冷却用として真水を使用し、かつこの冷
却水循環配管11およびボイラ水循環配管21途中に、熱電
加熱装置23を設けたものである。 【効果】 復水器からの復水の持つ熱をヒートアップし
て回収するとともにこの回収した熱によりボイラ水を加
熱することができ、したがって熱回収を行っていない場
合に比べて、設備全体としての熱効率を向上させること
ができるので、非常に経済的である。また、冷却用とし
て真水を使用しているので、海水を使用する場合に比べ
て、配管系統の腐食および汚れなどの心配が殆ど無くな
る。
になすとともに冷却用として真水を使用し、かつこの冷
却水循環配管11およびボイラ水循環配管21途中に、熱電
加熱装置23を設けたものである。 【効果】 復水器からの復水の持つ熱をヒートアップし
て回収するとともにこの回収した熱によりボイラ水を加
熱することができ、したがって熱回収を行っていない場
合に比べて、設備全体としての熱効率を向上させること
ができるので、非常に経済的である。また、冷却用とし
て真水を使用しているので、海水を使用する場合に比べ
て、配管系統の腐食および汚れなどの心配が殆ど無くな
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン設備における
排熱回収装置に関するものである。
排熱回収装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、蒸気タービン設備において、蒸気
タービンから排出される蒸気は、水冷式の復水器に導か
れ、そしてここで復水された水はボイラに戻されてい
る。
タービンから排出される蒸気は、水冷式の復水器に導か
れ、そしてここで復水された水はボイラに戻されてい
る。
【０００３】また、このような蒸気タービン設備におい
て、復水器における冷却媒体として、海水が使用される
とともにこの冷却系統は開回路とされ、さらに海水が復
水器で奪った蒸気の潜熱は、温度レベルが低いため、そ
のまま熱回収が行われずに捨てられていた。
て、復水器における冷却媒体として、海水が使用される
とともにこの冷却系統は開回路とされ、さらに海水が復
水器で奪った蒸気の潜熱は、温度レベルが低いため、そ
のまま熱回収が行われずに捨てられていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蒸気タービ
ン設備によると、タービンから排出される蒸気は、復水
器で海水により冷却されて復水されるが、この時、海水
に奪われた熱の回収は行われておらず、したがって不経
済であるという問題があり、また冷却媒体として海水が
使用されているため、配管系統が腐食するという問題も
あった。
ン設備によると、タービンから排出される蒸気は、復水
器で海水により冷却されて復水されるが、この時、海水
に奪われた熱の回収は行われておらず、したがって不経
済であるという問題があり、また冷却媒体として海水が
使用されているため、配管系統が腐食するという問題も
あった。
【０００５】そこで、本発明は上記問題を解消し得るタ
ービン設備における排熱回収装置を提供することを目的
とする。
ービン設備における排熱回収装置を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のタービン設備における排熱回収装置は、蒸
気発生用のボイラと、このボイラから蒸気が導入される
蒸気タービンと、この蒸気タービンから排出される蒸気
を冷却する復水器とを有するタービン設備における排熱
回収装置であって、上記復水器における冷却媒体の配管
経路を閉回路になすとともに冷却媒体として水を使用
し、かつこの配管経路の途中に、熱電加熱装置を設けた
ものである。
め、本発明のタービン設備における排熱回収装置は、蒸
気発生用のボイラと、このボイラから蒸気が導入される
蒸気タービンと、この蒸気タービンから排出される蒸気
を冷却する復水器とを有するタービン設備における排熱
回収装置であって、上記復水器における冷却媒体の配管
経路を閉回路になすとともに冷却媒体として水を使用
し、かつこの配管経路の途中に、熱電加熱装置を設けた
ものである。
【０００７】
【作用】上記の構成によると、復水器への冷却媒体の配
管経路の途中に熱電加熱装置を設けたので、冷却媒体か
ら熱を電気に変換して取り出すことができ、したがって
例えば冷却媒体をそのまま外部に排出している場合に比
べて、設備全体としての熱効率が向上する。
管経路の途中に熱電加熱装置を設けたので、冷却媒体か
ら熱を電気に変換して取り出すことができ、したがって
例えば冷却媒体をそのまま外部に排出している場合に比
べて、設備全体としての熱効率が向上する。
【０００８】また、冷却媒体として水を使用したので、
海水を使用する場合に比べて、配管系統の腐食および汚
れなどの心配が殆ど無い。
海水を使用する場合に比べて、配管系統の腐食および汚
れなどの心配が殆ど無い。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１に基づき説明
する。図１において、１は高温蒸気を発生するボイラ２
と、このボイラ２から発生した高温蒸気が供給されると
ともに例えば発電機３を駆動する蒸気タービン４と、こ
の蒸気タービン４から排出される低温の蒸気を冷却して
復水させる復水器５と、途中に復水ポンプ６、給水タン
ク７および給水ポンプ８が介装された復水戻り配管９
と、途中に冷却水ポンプ１０が介装されて上記復水器５
に冷却媒体である冷却水（真水）を循環供給する冷却水
循環配管１１とを具備するタービン設備で、さらにこの
タービン設備１には、復水器５で排気蒸気から奪った熱
を冷却水から回収するための排熱回収装置１２が具備さ
れている。
する。図１において、１は高温蒸気を発生するボイラ２
と、このボイラ２から発生した高温蒸気が供給されると
ともに例えば発電機３を駆動する蒸気タービン４と、こ
の蒸気タービン４から排出される低温の蒸気を冷却して
復水させる復水器５と、途中に復水ポンプ６、給水タン
ク７および給水ポンプ８が介装された復水戻り配管９
と、途中に冷却水ポンプ１０が介装されて上記復水器５
に冷却媒体である冷却水（真水）を循環供給する冷却水
循環配管１１とを具備するタービン設備で、さらにこの
タービン設備１には、復水器５で排気蒸気から奪った熱
を冷却水から回収するための排熱回収装置１２が具備さ
れている。
【００１０】この排熱回収装置１２は、一端部がボイラ
２の下部ドラム２ａに接続されるとともに他端部が上部
ドラム２ｂに接続され、かつ途中にボイラ水ポンプ２２
が介装されたボイラ水循環配管２１と、このボイラ水循
環配管２１および冷却水循環配管１１の途中に介装され
た熱電加熱装置２３とから構成されている。
２の下部ドラム２ａに接続されるとともに他端部が上部
ドラム２ｂに接続され、かつ途中にボイラ水ポンプ２２
が介装されたボイラ水循環配管２１と、このボイラ水循
環配管２１および冷却水循環配管１１の途中に介装され
た熱電加熱装置２３とから構成されている。
【００１１】また、この熱電加熱装置２３は、例えばペ
ルチェ効果を利用した熱電加熱素子と、この熱電加熱素
子に電流を供給する電源とから構成されたものである。
なお、上記熱電加熱装置を構成する熱電加熱素子は、一
対の異種の金属、例えばｐ型半導体およびｎ型半導体の
一端側を接続させたもので、この一端側は冷却水配管１
１の外周面に接触するように固定されるとともに、他端
側は温度が高い状態下に置かれる。また、上記半導体材
料としては、例えばビスマステルル系のものが使用され
る。
ルチェ効果を利用した熱電加熱素子と、この熱電加熱素
子に電流を供給する電源とから構成されたものである。
なお、上記熱電加熱装置を構成する熱電加熱素子は、一
対の異種の金属、例えばｐ型半導体およびｎ型半導体の
一端側を接続させたもので、この一端側は冷却水配管１
１の外周面に接触するように固定されるとともに、他端
側は温度が高い状態下に置かれる。また、上記半導体材
料としては、例えばビスマステルル系のものが使用され
る。
【００１２】したがって、上記タービン設備１におい
て、蒸気タービン４から排出された排気蒸気は復水器５
に入り、ここで冷却水循環配管１１内を流れる冷却水に
より、冷却されて復水される。
て、蒸気タービン４から排出された排気蒸気は復水器５
に入り、ここで冷却水循環配管１１内を流れる冷却水に
より、冷却されて復水される。
【００１３】一方、復水器５内で排気蒸気から熱を奪っ
て比較的高温となった冷却水は、冷却水循環配管１１内
を移動するが、熱電加熱装置２３の箇所でヒートアップ
されることになる。すなわち、熱電加熱素子の一端側か
ら吸熱し、その他端側の高温ボイラ水側に放熱させるも
のである。
て比較的高温となった冷却水は、冷却水循環配管１１内
を移動するが、熱電加熱装置２３の箇所でヒートアップ
されることになる。すなわち、熱電加熱素子の一端側か
ら吸熱し、その他端側の高温ボイラ水側に放熱させるも
のである。
【００１４】このように、蒸気タービン４から排出され
る蒸気の持つ熱エネルギーを外部電力によりヒートアッ
プして、ボイラ水側に回収したことになり、設備全体と
しての熱効率が向上する。
る蒸気の持つ熱エネルギーを外部電力によりヒートアッ
プして、ボイラ水側に回収したことになり、設備全体と
しての熱効率が向上する。
【００１５】また、上記構成においては、冷却媒体とし
て水が使用されているので、例えば海水を使用する場合
に比べて、配管系統の腐食および汚れの心配が殆ど無く
なる。
て水が使用されているので、例えば海水を使用する場合
に比べて、配管系統の腐食および汚れの心配が殆ど無く
なる。
【００１６】ところで、上記実施例においては、熱電加
熱装置２３により、ボイラ水を加熱するようにしたが、
例えば他の雑用加熱に用いても良く、また復水器５から
ボイラ２側に戻される復水自身を加熱するようにしても
良い。
熱装置２３により、ボイラ水を加熱するようにしたが、
例えば他の雑用加熱に用いても良く、また復水器５から
ボイラ２側に戻される復水自身を加熱するようにしても
良い。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、復
水器への冷却媒体の配管経路の途中に熱電加熱装置を設
けたので、冷却媒体から熱をヒートアップして回収する
ことができ、したがって従来のように、熱回収を行って
いない場合に比べて、設備全体としての熱効率を向上さ
せることができ、非常に経済的である。
水器への冷却媒体の配管経路の途中に熱電加熱装置を設
けたので、冷却媒体から熱をヒートアップして回収する
ことができ、したがって従来のように、熱回収を行って
いない場合に比べて、設備全体としての熱効率を向上さ
せることができ、非常に経済的である。
【００１８】また、冷却媒体として水を使用しているの
で、海水を使用する場合に比べて、配管系統の腐食およ
び汚れなどの心配が殆ど無くなる。
で、海水を使用する場合に比べて、配管系統の腐食およ
び汚れなどの心配が殆ど無くなる。
【図１】本発明の一実施例におけるタービン設備の概略
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
１ タービン設備 ２ ボイラ ４ 蒸気タービン ５ 復水器 ９ 復水戻り配管 １１ 冷却水循環配管 １２ 排熱回収装置 ２１ ボイラ水循環配管 ２３ 熱電加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 国興 東京都港区虎ノ門３丁目８番21号 日正汽 船株式会社内 (72)発明者 吉田 茂 東京都港区虎ノ門３丁目８番21号 日正汽 船株式会社内 (72)発明者 沖原 正章 大阪府大阪市淀川区野中北１丁目３番38号 ボルカノ株式会社内 (72)発明者 栗本 隆志 大阪府大阪市淀川区野中北１丁目３番38号 ボルカノ株式会社内 (72)発明者 岡井 一博 大阪府大阪市淀川区野中北１丁目３番38号 ボルカノ株式会社内 (72)発明者 熊谷 猛 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 猪野 義隆 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 林 雅俊 大阪府大阪市此花区西九条５丁目３番28号 日立造船株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】蒸気発生用のボイラと、このボイラから蒸
気が導入される蒸気タービンと、この蒸気タービンから
排出される蒸気を冷却する復水器とを有するタービン設
備における排熱回収装置であって、上記復水器における
冷却媒体の配管経路を閉回路になすとともに冷却媒体と
して水を使用し、かつこの配管経路の途中に、熱電加熱
装置を設けたことを特徴とするタービン設備における排
熱回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26530093A JP3483277B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | タービン設備における排熱回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26530093A JP3483277B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | タービン設備における排熱回収装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119412A true JPH07119412A (ja) | 1995-05-09 |
| JP3483277B2 JP3483277B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=17415289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26530093A Expired - Fee Related JP3483277B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | タービン設備における排熱回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3483277B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1136820A (ja) * | 1997-07-22 | 1999-02-09 | Toshiba Corp | 水素燃焼タービンプラント |
| JP2012219808A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 発電ユニット |
| CN103471158A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-25 | 高成福 | 一种利用蒸汽节能取暖装置 |
| CN104654816A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-05-27 | 南京凯盛开能环保能源有限公司 | 汽轮机直接驱动转动设备的水泥窑余热利用系统及方法 |
| CN105423772A (zh) * | 2015-11-18 | 2016-03-23 | 东北电力大学 | 汽轮机轴封漏汽与锅炉连续排污余热联合制冷电站空冷系统及空冷凝汽器换热系数预测方法 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP26530093A patent/JP3483277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1136820A (ja) * | 1997-07-22 | 1999-02-09 | Toshiba Corp | 水素燃焼タービンプラント |
| JP2012219808A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 発電ユニット |
| CN103471158A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-25 | 高成福 | 一种利用蒸汽节能取暖装置 |
| CN104654816A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-05-27 | 南京凯盛开能环保能源有限公司 | 汽轮机直接驱动转动设备的水泥窑余热利用系统及方法 |
| CN105423772A (zh) * | 2015-11-18 | 2016-03-23 | 东北电力大学 | 汽轮机轴封漏汽与锅炉连续排污余热联合制冷电站空冷系统及空冷凝汽器换热系数预测方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3483277B2 (ja) | 2004-01-06 |
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