JPH07119329A - 機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置

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JPH07119329A
JPH07119329A JP27009793A JP27009793A JPH07119329A JP H07119329 A JPH07119329 A JP H07119329A JP 27009793 A JP27009793 A JP 27009793A JP 27009793 A JP27009793 A JP 27009793A JP H07119329 A JPH07119329 A JP H07119329A
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cylinder
end wall
carrier
absorbing member
shock absorbing
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Hiroyuki Tominaga
浩之 冨永
Kenichi Watanabe
渡辺  賢一
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】伸縮式衝撃吸収部材の設置に拘わらず、終端停
止位置に停止している搬送台車と終端壁との間の間隔を
できるだけ減少させ、もって駐車装置の省スペース化お
よび建築コストの低減化を図る。 【構成】搬送路5と、搬送路5を移動する搬送台車11
と、搬送路5の終端の終端壁17とを設ける。終端壁1
7に設けられたシリンダ19とシャフト21とを有する
伸縮式衝撃吸収部材23を設ける。シャフト21は外部
からの力によりシリンダ19内に急激に押し込まれる際
に衝撃力を吸収する。シャフト21を、搬送台車11が
終端壁17の手前の所定の終端停止位置Aに停止すると
きに搬送台車11と接触してシリンダ19内に緩やかに
押し込まれるように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両を載せて水平方向
または垂直方向に移動する搬送台を備える機械式駐車装
置に関し、とくに搬送台の暴走対策に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械式駐車装置には、搬送路を
移動する搬送台(搬送台車または昇降台)の暴走を防止
する暴走阻止手段が設けられている。該暴走阻止手段と
しては、例えば特開平2−210170号公報に開示さ
れているように、近接スイッチが搬送台車の位置を検出
して位置信号を出力し、位置信号に基づいて搬送台車の
速度を算出し、搬送台車の速度が所定の設定速度を超え
ているときには終端停止位置の手前で非常停止をかける
ようにしたものが知られている。
【0003】また、このような暴走阻止手段によっても
搬送台車が停止せずに搬送路の終端の壁等に衝突すると
き、その衝撃を吸収するための伸縮式衝撃吸収部材を設
けることがある。例えば図8に示す機械式駐車装置で
は、搬送台車101が移動する搬送路103の両側に、
それぞれ車両aを収納可能な複数のスペースb,b,…
が一列に並んで成るスペース列c,cを設け、該スペー
ス列cの終端のスペースbの側方の位置を搬送台車10
1の終端停止位置dとして、正常運転時において搬送台
車101が終端停止位置dに停止するようになってい
る。終端停止位置dに停止している搬送台車101より
も外方には終端壁105が設けられており、終端壁10
5に伸縮式衝撃吸収部材107が設けられている。伸縮
式衝撃吸収部材107はシリンダ109とシャフト11
1とから成る。シャフト111は常時突出した状態にさ
れており、シャフト111の先端が終端停止位置dに停
止している搬送台車101に接触しないように設置され
ている。伸縮式衝撃吸収部材107は、暴走した搬送台
車101がシャフト111をシリンダ109内に急激に
押し込む際に減衰力が発生し、搬送台車101および終
端壁105が受ける衝撃を吸収するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の駐
車装置では、終端停止位置dに停止している搬送台車1
01と終端壁105との間に伸縮式衝撃吸収部材107
を設ける分だけ駐車装置が長くなる一方、スペース列c
と終端壁105との間には利用できないデッドスペース
eが生じる。このため、駐車装置の省スペース化および
建築コストの低減化の障害になるという問題があった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、伸縮式衝撃吸収部材
の設置に拘わらず、終端停止位置に停止している搬送台
車と終端壁との間の間隔をできるだけ減少させ、もって
駐車装置の省スペース化および建築コストの低減化を図
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた解決手段は、水平方向
または垂直方向に直線状に延びる搬送路と、車両を載せ
て上記搬送路を移動する搬送台と、上記搬送路の終端に
設けられた終端壁と、該終端壁に上記搬送台の搬送方向
の内方へ向かって突出するように設けられ外部からの力
により突出長さが急激に減少せしめられる際に衝撃力を
吸収する伸縮式衝撃吸収部材とを備えている。上記搬送
台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に停止する
とき、上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記突出長さが上記
搬送台により緩やかに減少せしめられるように配置され
ている。
【0007】請求項2に係る発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の機械式駐車装置において、上記伸縮式衝
撃吸収部材が、上記終端壁に設けられたシリンダと該シ
リンダから上記搬送台の搬送方向の内方へ向かって突出
し外部からの力により上記シリンダ内に急激に押し込ま
れる際に衝撃力を吸収するシャフトとを有する。上記搬
送台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に停止す
るとき、上記伸縮式衝撃吸収部材のシャフトは、上記搬
送台と接触して上記シリンダ内に緩やかに押し込まれる
ように設けられている。
【0008】請求項3に係る発明が講じた解決手段は、
水平方向または垂直方向に直線状に延びる搬送路と、車
両を載せて上記搬送路を移動する搬送台と、上記搬送路
の終端に設けられた終端壁と、上記搬送台に該搬送台の
搬送方向の外方へ突出するように設けられ外部からの力
により突出長さが急激に減少せしめられる際に衝撃力を
吸収する伸縮式衝撃吸収部材とを備えている。上記搬送
台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に停止する
とき、上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記突出長さが上記
終端壁により緩やかに減少せしめられるように配置され
ている。
【0009】請求項4に係る発明が講じた解決手段は、
請求項3記載の機械式駐車装置において、上記伸縮式衝
撃吸収部材が、上記搬送台に設けられたシリンダと該シ
リンダから上記搬送台よりも搬送方向の外方へ突出し外
部からの力によりシリンダ内に急激に押し込まれる際に
衝撃力を吸収するシャフトとを有する。上記搬送台が上
記終端壁の手前の所定の終端停止位置に停止するとき、
上記伸縮式衝撃吸収部材のシャフトは、上記終端壁と接
触して上記シリンダ内に緩やかに押し込まれるように設
けられている。
【0010】請求項5に係る発明が講じた解決手段は、
請求項4記載の機械式駐車装置において、上記搬送路が
水平方向へ延びており、上記シリンダが上記搬送台に対
して上方から平面的に見てオーバーラップして設けられ
た構成とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
搬送台が終端壁の手前の所定の終端停止位置に停止する
とき、終端壁から突出する伸縮式衝撃吸収部材はその突
出長さが搬送台により緩やかに減少せしめられるので、
上記伸縮式衝撃吸収部材が減衰力を発生することはな
く、搬送台が終端停止位置に停止することに支障を来す
ことはない。搬送台と終端壁との間の間隔は、突出長さ
が減少した分小さくなる。一方、搬送台が比較的高速で
終端停止位置を越えて暴走するときには、上記伸縮式衝
撃吸収部材の突出長さが急激に減少せしめられるので、
伸縮式衝撃吸収部材は減衰力を発生して衝突の衝撃力を
吸収する。
【0012】特に、請求項2に係る発明では、上記請求
項1に係る発明の伸縮式衝撃吸収部材がシリンダとシャ
フトとを有しており、搬送台が終端停止位置に停止する
とき、シャフトが搬送台と接触してシリンダ内に緩やか
に押し込まれる。この際、伸縮式衝撃吸収部材が減衰力
を発生することはなく、搬送台が終端停止位置に停止す
ることに支障を来すことはない。搬送台と終端壁との間
の間隔は、シャフトが押し込まれた分小さくなる。一
方、搬送台が比較的高速で終端停止位置を越えて暴走す
るときには、上記シャフトがシリンダ内に急激に押し込
まれるので、伸縮式衝撃吸収部材は減衰力を発生して衝
突の衝撃力を吸収する。
【0013】また、請求項3に係る発明では、搬送台が
終端停止位置に停止するとき、終端壁により伸縮式衝撃
吸収部材の搬送台からの突出長さが緩やかに減少せしめ
られるので、伸縮式衝撃吸収部材が減衰力を発生するこ
となく搬送台は終端停止位置に停止し、搬送台と終端壁
との間の間隔は突出長さが減少した分小さくなる。
【0014】さらに、請求項4に係る発明では、上記請
求項3に係る発明の伸縮式衝撃吸収部材がシリンダとシ
ャフトとを有しており、搬送台が終端停止位置に停止す
るとき、シャフトが終端壁と接触してシリンダ内に緩や
かに押し込まれる。伸縮式衝撃吸収部材は減衰力を発生
することはなく、搬送台は終端停止位置に停止し、搬送
台と終端壁との間の間隔はシャフトが押し込まれた分小
さくなる。
【0015】請求項5に係る発明では、上記請求項4に
係る発明の伸縮式衝撃吸収部材のシリンダが搬送台に対
して上方から平面的に見てオーバーラップして設けられ
ているので、上記搬送台が終端壁の手前の終端停止位置
に停止しているとき該搬送台と終端壁との間にシリンダ
は介在せず、上記搬送台と終端壁との間の間隔はより小
さくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0017】図1および図2は、本発明の第1実施例に
係る機械式駐車装置が適用された駐車設備を示す。図1
は駐車設備の断面図である。図2は機械式駐車装置の平
面図である。
【0018】駐車設備1は、地下に設けられており、上
下3基の機械式駐車装置3,3,3を備えている。各機
械式駐車装置3は、平面往復式の駐車装置であって、搬
送路5の両側にそれぞれ一つのスペース列Lが配置さ
れ、該スペース列Lにはそれぞれ車両Wを収納可能な複
数のスペースS,S,…が搬送路5に沿って直列に配設
されている。
【0019】一方側のスペース列Lの1つのスペースS
には入庫用昇降スペースSNが設けられ、機械式駐車装
置3の入庫用昇降スペースSNは地上に設けられた入庫
室7の下方に配置されており、図示しない入庫用昇降装
置により車両が地上から機械式駐車装置3に移送される
ようになっている。また、一方側のスペース列Lのもう
1つのスペースSには出庫用昇降スペースSSが設けら
れ、出庫用昇降スペースSSは地上の出庫室9の下方に
配置されており、図示しない出庫用昇降装置により車両
が機械式駐車装置3から地上に移送されるようになって
いる。
【0020】一方側のスペース列Lの他のスペースSお
よび他方側のスペース列LのすべてのスペースSには車
両搭載用のパレットPが収納された駐車スペースSTが
設けられており、各駐車スペースSTにはパレットPを
載せる図示しない駐車棚が設けられている。
【0021】上記搬送路5にはパレットPを載せて移動
する搬送台としての搬送台車11が設けられており、搬
送台車11は搬送路5を移動して駐車スペースSTと入
庫用昇降スペースSNとの間、駐車スペースSTと出庫
用昇降スペースSSとの間でパレットPを移送するよう
に構成されている。また、上記駐車棚および搬送台車1
1には搬送方向に直交する横方向に配列された複数の横
送り用ローラが設けられており、横送りローラによって
駐車スペースSTと搬送台車11との間でパレットPを
移載するようにされている。
【0022】上記搬送台車11は前後左右に4個の車輪
13,13を有し、該左右の車輪13は図示しないモー
タにより駆動されて搬送路5に設けられたガイドレール
15上を走行するようにされている。搬送台車11は、
スペース列Lの終端に位置する駐車スペースSTの側方
を終端停止位置Aとして、正常運転時において両端の終
端停止位置A,Aの間を移動するようにされている。
【0023】上記搬送路5は終端停止位置Aよりも搬送
方向の外方まで延設され、搬送路5の終端に終端壁17
が設けられている。該終端壁17には、シリンダ19と
シャフト21とを有する2本の伸縮式衝撃吸収部材23
が設けられている。終端停止位置Aに停止している搬送
台車11と終端壁17との間の空間は伸縮式衝撃吸収部
材手段23を設けるための空間であって駐車目的には利
用されず、とくに伸縮式衝撃吸収部材23を設けること
によって各スペース列Lと終端壁17との間には全く利
用できないデッドスペースDが生じる。
【0024】上記伸縮式衝撃吸収部材23のシリンダ1
9は終端壁17に設けられている一方、シャフト21は
シリンダ19から搬送方向の内方へ向かって突出してお
り、外部からの力によりシリンダ19内に急激に押し込
まれる際に衝撃力を吸収するようにされている。また、
シャフト21は、搬送台車11が終端壁17の手前の終
端停止位置Aに停止するときに搬送台車11に接触して
シリンダ19内に緩やかに押し込まれるように配置され
ている。また、伸縮式衝撃吸収部材23は、搬送台車1
1が終端停止位置Aから中央側へ移動した後、シャフト
21を突出状態に復帰させるようにされている。
【0025】図1に示すように、上段の機械式駐車装置
3では、搬送台車11が図中左側の終端停止位置Aに停
止しており、左側の伸縮式衝撃吸収部材23のシャフト
21は没入状態になっている一方、右側の伸縮式衝撃吸
収部材23のシャフト21は突出状態になっている。中
段の機械式駐車装置3では、搬送台車11が出庫用昇降
スペースSSに停止しており、両側の伸縮式衝撃吸収部
材23のシャフト21はいずれも突出状態になってい
る。下段の機械式駐車装置3では、搬送台車11が図中
右側の終端停止位置Aに停止しており、右側の伸縮式衝
撃吸収部材23のシャフト21は没入状態になっている
一方、左側の伸縮式衝撃吸収部材23のシャフト21は
突出状態になっている。
【0026】また、上記機械式駐車装置3は、ロータリ
エンコーダとコントローラとを備えている。コントロー
ラは、ロータリエンコーダからの搬送台車11の位置信
号を受け、搬送台車11が終端停止位置Aの手前の所定
位置を越えたときに搬送台車11を減速制御し、搬送台
車11が終端停止位置Aに達したときにモータの電源を
遮断すると共にモータの機械ブレーキを作動させて搬送
台車11を停止させるように構成されている。
【0027】次に、上記機械式駐車装置3の作動につい
て説明すると、搬送台車11はコントローラの制御によ
って終端停止位置Aの手前で減速され、低速で終端停止
位置Aに接近する。この際、搬送台車11は伸縮式衝撃
吸収部材23の突出状態のシャフト21の先端に当接
し、低速移動に伴いシャフト21をシリンダ19内に緩
やかに押し込んでいき、終端停止位置Aで停止する。こ
のため、上記伸縮式衝撃吸収部材23が減衰力を発生す
ることはなく、搬送台車11が終端停位置Aに停止する
ことに支障を来すことはない。
【0028】一方、コントローラの異常等の原因により
搬送台車11が暴走した場合、暴走した搬送台車11は
終端停止位置Aの手前で上記シャフト21に当接してシ
ャフト21をシリンダ19内に急激に押し込むので、伸
縮式衝撃吸収部材23は減衰力を発生することになり、
搬送台車11および終端壁17が受ける衝撃力が吸収さ
れる。
【0029】このように、第1実施例によれば、搬送台
車11が終端壁17の手前の終端停止位置Aに停止する
ときに伸縮式衝撃吸収部材23のシャフト21がシリン
ダ19内に緩やかに押し込まれるように構成されている
ので、シャフト21の没入長さだけ終端停止位置Aに停
止している搬送台車11と終端壁17との間の間隔が小
さくなり、デッドスペースDも小さくなり、機械式駐車
装置3の省スペース化および建築コストの低減化を図る
ことができる。なお、シリンダ19を終端壁17に埋め
込みシャフト21だけを終端壁17から搬送路5に突出
させた場合には、さらに搬送台車11と終端壁17との
間の間隔を小さくすることができる。
【0030】図3および図4は本発明の第2実施例を示
す。図3は、機械式駐車装置であって、伸縮式衝撃吸収
部材のシャフトが没入状態であるときの正面図である。
図4は、機械式駐車装置であって、伸縮式衝撃吸収部材
のシャフトが突出状態であるときの正面図である。
【0031】本実施例の機械式駐車装置3は、昇降式で
あって地上の床面に設けられたピット25内に設置され
ており、垂直方向に直線状に延びる搬送路5の両側にそ
れぞれ一つずつのスペース列Lが配設され、該各スペー
ス列Lには、それぞれ車両Wを収納可能な複数のスペー
スS,S,…が移送路5に沿って棚状に配置されてい
る。上記搬送路5には搬送台としての昇降台27が設け
られており、1階において外部から入庫した車両が昇降
台27上のパレットPに乗り、昇降台27を上昇させて
パレットPに載せられた車両Wを各駐車スペースSTに
移載するようにされている。搬送路5の1階部位は昇降
台27の下方の終端停止位置Aとされている。
【0032】ピット25内には伸縮式衝撃吸収部材23
が設置されている。伸縮式衝撃吸収部材23は、第1実
施例と同一のシリンダ19とシャフト21とを有する。
シャフト21は、上方へ向かって突出し、高速で降下し
た昇降台27によりシリンダ19内に急激に押し込まれ
る際に衝撃力を吸収するようにされていると共に、シャ
フト21の先端に昇降台27が載るように構成されてい
る。
【0033】第2実施例では、下降する昇降台27が1
階に近づくとコントローラの制御により減速されて、突
出状態のシャフト21に当接する。昇降台27は低速で
下降してシャフト21をシリンダ19内に緩やかに押し
込んでいき、所定の終端停止位置Aに停止する。昇降台
27を吊持する図示しないワイヤロープが切断されたと
き等昇降台27が高速で下降した場合、伸縮式衝撃吸収
部材23のシャフト21に高速で当たり、シャフト21
がシリンダ19内に急激に押し込まれることによって伸
縮式衝撃吸収部材23は減衰力を発生することになり、
昇降台27および終端壁としてのピット25の底壁25
aが受ける衝撃が吸収される。
【0034】第2実施例によっても、終端停止位置Aに
停止している昇降台27と終端壁である底壁25aとの
間の間隔はシャフト21の没入長さだけ小さくなり、デ
ッドスペースDとなっているピット25の深さを小さく
することができ、機械式駐車装置3の省スペース化およ
び建築コストの低減化を図ることができる。
【0035】図5〜図7は本発明の第3実施例を示す。
図5は機械式駐車装置の平面図である。図6は搬送台の
端部の拡大平面図である。図7は搬送台の端部の拡大正
面図である。
【0036】第3実施例の機械式駐車装置3は、第1実
施例と同様の平面往復式の駐車装置であって、伸縮式衝
撃吸収部材23を搬送台車11に設けている。該搬送台
車11は、矩形のフレーム状の台車本体29を備えてい
る。該台車本体29には、前後左右4個の車輪13と、
左右2個の車輪13を駆動するモータ31と、各車輪1
3にモータ31の動力を伝達する動力伝達手段33とが
設けられている。また、上記台車本体29の上部には、
横方向に配列された複数の横送りローラ35が設けられ
ており、該横送りローラ35と駐車スペースSTに設け
られた図示しない横送りローラとによってパレットPを
搬送台車11と駐車スペースSTとの間で移載するよう
に構成されている。
【0037】また、上記台車本体29の前部と後部とに
はそれぞれ伸縮式衝撃吸収部材23が設けられている。
各伸縮式衝撃吸収部材23のシリンダ19は台車本体2
9のフレーム内に取り付けられることにより搬送台車1
1に対して上方から見て平面的にオーバーラップして設
けられている。一方、上記シャフト21は、シリンダ1
9から台車本体29を貫通して搬送台車11よりも搬送
方向の外方へ突出し、突出状態から台車本体29の外面
までシリンダ19内に没入可能とされており、外部から
の力によりシリンダ19内に急激に押し込まれる際に衝
撃力を吸収するように構成されている。また、上記シャ
フト21は、搬送台車11が終端停止位置Aに停止して
いるときに終端壁17と接触してシリンダ19内に緩や
かに押し込まれるように構成されている。
【0038】そして、上記伸縮式衝撃吸収部材23が低
速で所定の終端停止位置Aに接近すると、台車本体29
から突出するシャフト21が終端壁17に当接する。シ
ャフト21は、搬送台車11の移動に伴い終端壁17に
よりシリンダ19内に緩やかに押し込まれる。搬送台車
11が暴走した場合、シャフト21が終端壁17に当た
り終端壁によってシリンダ19内に急激に押し込めれる
ことによって伸縮式衝撃吸収部材23は減衰力を発生す
ることになり、衝突の衝撃が吸収される。
【0039】本実施例によれば、伸縮式衝撃吸収部材2
3のシリンダ19は搬送台車11に対して上方から見て
平面的にオーバーラップして設けられているので、終端
停止位置Aに停止している搬送台車11と終端壁17と
の間にシリンダ19が介在せず、終端停止位置Aにおけ
る搬送台車11と終端壁17との間の間隔を第1実施例
よりもさらにシリンダ19の長さだけ減少させると共に
デッドスペースDをさらに小さくすることができ、機械
式駐車装置3の省スペース化および建築コストの低減化
を一層図ることができる。
【0040】なお、本発明は、上記第1実施例〜第3実
施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を
包含するものである。例えば、本発明の伸縮式衝撃吸収
部材は上記シリンダ19とシャフト21を有する伸縮式
衝撃吸収部材23に限らず、外部からの力により全長が
急激に減少せしめられる際に衝撃力を吸収するもの、例
えばコイルばねであってもよい。
【0041】そして、該コイルバネを用いる場合、上記
第1実施例に対応する変形例としては、上記コイルバネ
を終端壁17に搬送台車11の搬送方向の内方へ向かっ
て突出するように設けると共に、上記コイルバネを、搬
送台車11が終端壁17の手前の所定の終端停止位置に
停止するとき上記コイルバネの突出長さが搬送台車11
により緩やかに減少せしめられるように配置する。
【0042】また、上記第3実施例に対応する変形例と
しては、上記コイルバネを搬送台車11に該搬送台車1
1よりも搬送方向の外方へ突出するように設けると共
に、上記コイルバネを、搬送台車11が終端停止位置に
停止するとき上記コイルバネの突出長さが上記終端壁1
7により緩やかに減少せしめられるように配置する。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の機械式駐車装置
によれば、搬送台は終端壁の手前の終端停止位置に停止
するときに、例えば伸縮式衝撃吸収部材のシャフトがシ
リンダ内に押し込まれるようにして伸縮式衝撃吸収部材
の長さが緩やかに減少するので、終端停止位置に停止し
ている搬送台と終端壁との間の間隔を小さくすることが
でき、駐車装置の省スペース化および建築コストの低減
化を図ることができる。
【0044】とくに、請求項5に係る発明によれば、伸
縮式衝撃吸収部材を搬送台に設けると共に該伸縮式衝撃
吸収部材がシリンダとシャフトとを有する請求項4に係
る発明において、上記シリンダが搬送台に対してその搬
送方向にオーバーラップして設けられているので、搬送
台が終端停止位置に停止しているとき搬送台と終端壁と
の間にシリンダが介在せず、その間隔をより小さくする
ことができ、駐車装置の省スペース化および建築コスト
の低減化を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る機械式駐車装置が適
用された駐車設備の断面図である。
【図2】上記機械式駐車装置の平面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る機械式駐車装置であ
って、伸縮式衝撃吸収部材のシャフトが没入状態である
ときの正面図である。
【図4】上記機械式駐車装置であって伸縮式衝撃吸収部
材のシャフトが突出状態であるときの正面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る機械式駐車装置の平
面図である。
【図6】上記機械式駐車装置の搬送台車の端部の拡大平
面図である。
【図7】上記搬送台車の端部の拡大正面図である。
【図8】従来の機械式駐車装置の平面図である。
【符号の説明】
5 搬送路 11 搬送台車(搬送台) 17 終端壁 19 シリンダ 21 シャフト 23 伸縮式衝撃吸収部材 25a ピットの底壁(終端壁) 27 昇降台(搬送台) A 終端停止位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向または垂直方向に直線状に延び
    る搬送路と、 車両を載せて上記搬送路を移動する搬送台と、 上記搬送路の終端に設けられた終端壁と、 該終端壁に上記搬送台の搬送方向の内方へ向かって突出
    するように設けられ、外部からの力により突出長さが急
    激に減少せしめられる際に衝撃力を吸収する伸縮式衝撃
    吸収部材とを備えており、 上記搬送台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に
    停止するとき、上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記突出長
    さが上記搬送台により緩やかに減少せしめられるように
    配置されていることを特徴とする機械式駐車装置。
  2. 【請求項2】 上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記終端壁
    に設けられたシリンダと該シリンダから上記搬送台の搬
    送方向の内方へ向かって突出し外部からの力により上記
    シリンダ内に急激に押し込まれる際に衝撃力を吸収する
    シャフトとを有し、 上記搬送台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に
    停止するとき、上記伸縮式衝撃吸収部材のシャフトは、
    上記搬送台と接触して上記シリンダ内に緩やかに押し込
    まれるように設けられていることを特徴する請求項1記
    載の機械式駐車装置。
  3. 【請求項3】 水平方向または垂直方向に直線状に延び
    る搬送路と、 車両を載せて上記搬送路を移動する搬送台と、 上記搬送路の終端に設けられた終端壁と、 上記搬送台に該搬送台の搬送方向の外方へ突出するよう
    に設けられ、外部からの力により突出長さが急激に減少
    せしめられる際に衝撃力を吸収する伸縮式衝撃吸収部材
    とを備えており、 上記搬送台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に
    停止するとき、上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記突出長
    さが上記終端壁により緩やかに減少せしめられるように
    配置されていることを特徴とする機械式駐車装置。
  4. 【請求項4】 上記伸縮式衝撃吸収部材は、上記搬送台
    に設けられたシリンダと該シリンダから上記搬送台より
    も搬送方向の外方へ突出し外部からの力によりシリンダ
    内に急激に押し込まれる際に衝撃力を吸収するシャフト
    とを有し、 上記搬送台が上記終端壁の手前の所定の終端停止位置に
    停止するとき、上記伸縮式衝撃吸収部材のシャフトは、
    上記終端壁と接触して上記シリンダ内に緩やかに押し込
    まれるように設けられていることを特徴する請求項3記
    載の機械式駐車装置。
  5. 【請求項5】 上記搬送路は水平方向へ延びており、上
    記シリンダは上記搬送台に対して上方から平面的に見て
    オーバーラップして設けられている請求項4記載の機械
    式駐車装置。
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