JPH07119215B2 - インドール誘導体 - Google Patents
インドール誘導体Info
- Publication number
- JPH07119215B2 JPH07119215B2 JP4355382A JP35538292A JPH07119215B2 JP H07119215 B2 JPH07119215 B2 JP H07119215B2 JP 4355382 A JP4355382 A JP 4355382A JP 35538292 A JP35538292 A JP 35538292A JP H07119215 B2 JPH07119215 B2 JP H07119215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cis
- hexahydro
- benzo
- mol
- rac
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D209/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D209/56—Ring systems containing three or more rings
- C07D209/58—[b]- or [c]-condensed
- C07D209/60—Naphtho [b] pyrroles; Hydrogenated naphtho [b] pyrroles
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/28—Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
Landscapes
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- Indole Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインドール誘導体に関す
る。特に、本発明は一般式:
る。特に、本発明は一般式:
【化4】
【0002】(式中、R1 は式−O−CO−NR4 R5
の残基を示し、R2 は低級アルキル、低級シクロアルキ
ル、あるいは低級シクロアルキル、アリール、アロイ
ル、アロイルアミノ、アミノ又は環式アミノ、アミド若
しくはイミド基により置換された低級アルキルを表し;
R3 は水素又は低級アルキルを表し;R4 は低級アルキ
ルを表し;R5 は水素又は低級アルキルを表す)で示さ
れるシス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール誘導体、対応するトラ
ンス異性体又はシス−トランス異性体混合物及び製薬学
的に使用しうるその塩に関する。
の残基を示し、R2 は低級アルキル、低級シクロアルキ
ル、あるいは低級シクロアルキル、アリール、アロイ
ル、アロイルアミノ、アミノ又は環式アミノ、アミド若
しくはイミド基により置換された低級アルキルを表し;
R3 は水素又は低級アルキルを表し;R4 は低級アルキ
ルを表し;R5 は水素又は低級アルキルを表す)で示さ
れるシス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール誘導体、対応するトラ
ンス異性体又はシス−トランス異性体混合物及び製薬学
的に使用しうるその塩に関する。
【0003】これらの化合物及び塩は新規であって、有
益な治療特性により区別される。特に、それらは認識障
害及び老人性痴呆(特にアルツハイマー病)の治療又は
予防、並びに記憶能力の改善に適している。
益な治療特性により区別される。特に、それらは認識障
害及び老人性痴呆(特にアルツハイマー病)の治療又は
予防、並びに記憶能力の改善に適している。
【0004】本発明の目的は、式(I)の化合物及び対
応するトランス異性体又はシス−トランス異性体混合
物、製薬学的に使用しうるその塩それ自体、及び治療上
活性物質としてそれらの製造、これらを含有する薬剤及
びそれらの製造、並びに認識障害及び老人性痴呆(特に
アルツハイマー病)の治療又は予防のため及び記憶能力
の改善のために、そしてそれぞれ、ここで述べた適応症
のための薬剤の製造のためにそれらを使用することであ
る。
応するトランス異性体又はシス−トランス異性体混合
物、製薬学的に使用しうるその塩それ自体、及び治療上
活性物質としてそれらの製造、これらを含有する薬剤及
びそれらの製造、並びに認識障害及び老人性痴呆(特に
アルツハイマー病)の治療又は予防のため及び記憶能力
の改善のために、そしてそれぞれ、ここで述べた適応症
のための薬剤の製造のためにそれらを使用することであ
る。
【0005】“低級アルキル”という用語は、7個まで
の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和炭化水素残基、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル等を包含する。
の炭素原子を有する直鎖又は分岐飽和炭化水素残基、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル等を包含する。
【0006】“低級シクロアルキル”という用語は、7
個までの炭素原子を有する環式飽和炭化水素残基、例え
ばシクロペンチル、シクロヘキシル等を包含する。
個までの炭素原子を有する環式飽和炭化水素残基、例え
ばシクロペンチル、シクロヘキシル等を包含する。
【0007】“アリール”及び“アロイル”という用語
は、それぞれ場合により置換された、フェニル及びベン
ゾイル残基を包含し、置換基としては主に低級アルコキ
シ基(例えばメトキシ)、低級アルカンスルホニル基
(例えばメタンスルホニル)、ハロゲン(例えばフッ
素)等が考慮され、1〜3個のこのような置換基が存在
し得る;置換様式の例は、4−メトキシ−、3,4−ジ
メトキシ−、4−フルオロ−、4−メタンスルホニル−
等である。
は、それぞれ場合により置換された、フェニル及びベン
ゾイル残基を包含し、置換基としては主に低級アルコキ
シ基(例えばメトキシ)、低級アルカンスルホニル基
(例えばメタンスルホニル)、ハロゲン(例えばフッ
素)等が考慮され、1〜3個のこのような置換基が存在
し得る;置換様式の例は、4−メトキシ−、3,4−ジ
メトキシ−、4−フルオロ−、4−メタンスルホニル−
等である。
【0008】“環式アミノ基”、“環式アミド基”及び
“環式イミド基”という用語は、窒素原子を介して結合
し、さらなるヘテロ原子を含有し得、及び/又は置換さ
れ得、及び/又は融合され得る5−又は6−員複素環式
残基を包含する。さらなるヘテロ原子としては酸素が特
に考慮され、1個又は2個の低級アルキル基、例えばメ
チルが置換基として特に考慮される;複素環式残基に加
えて、融合残基は、水素化され得るベンゼン環、及び/
又は特にハロゲン(好ましくは1個又は2個の塩素原
子)、ニトロ、ヒドロキシ若しくはピリジルにより置換
され得るベンゼン環を特に含有する。
“環式イミド基”という用語は、窒素原子を介して結合
し、さらなるヘテロ原子を含有し得、及び/又は置換さ
れ得、及び/又は融合され得る5−又は6−員複素環式
残基を包含する。さらなるヘテロ原子としては酸素が特
に考慮され、1個又は2個の低級アルキル基、例えばメ
チルが置換基として特に考慮される;複素環式残基に加
えて、融合残基は、水素化され得るベンゼン環、及び/
又は特にハロゲン(好ましくは1個又は2個の塩素原
子)、ニトロ、ヒドロキシ若しくはピリジルにより置換
され得るベンゼン環を特に含有する。
【0009】ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−
イル、1−オキソイソインドリン−2−イル、1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル、1,3−ジオキソ
−オクタヒドロ−シス−イソインドリン−2−イル、
4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペリジン−1−
イル等が環式アミノ、アミド及びイミド基の例である。
イル、1−オキソイソインドリン−2−イル、1,3−
ジオキソイソインドリン−2−イル、1,3−ジオキソ
−オクタヒドロ−シス−イソインドリン−2−イル、
4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペリジン−1−
イル等が環式アミノ、アミド及びイミド基の例である。
【0010】式(I)の化合物、又は対応するトランス
異性体中では、R3 は水素を表し、R1 及びR2 が不斉
中心を有さない場合、本発明の化合物はエナンチオマー
として存在し得るが、一方、エナンチオマーの種々のジ
アステレオマー対が考えられる。本発明は考え得るすべ
ての立体異性体並びにその混合物、特にシス−トランス
混合物及び/又はラセミ化合物を包含する。
異性体中では、R3 は水素を表し、R1 及びR2 が不斉
中心を有さない場合、本発明の化合物はエナンチオマー
として存在し得るが、一方、エナンチオマーの種々のジ
アステレオマー対が考えられる。本発明は考え得るすべ
ての立体異性体並びにその混合物、特にシス−トランス
混合物及び/又はラセミ化合物を包含する。
【0011】R1 は例えば三環式構造の6−又は9−位
に位置する。例えば、式−O−CO−NR4 R5 で表さ
れる残基R1 においては、R4 はメチル、エチル、プロ
ピル又はブチルを表し、R5 は水素を表すか、又はR4
はメチルを表し、R5 はエチルを表すか、又はR4 及び
R5 はともにメチルを表すことができる。
に位置する。例えば、式−O−CO−NR4 R5 で表さ
れる残基R1 においては、R4 はメチル、エチル、プロ
ピル又はブチルを表し、R5 は水素を表すか、又はR4
はメチルを表し、R5 はエチルを表すか、又はR4 及び
R5 はともにメチルを表すことができる。
【0012】R2 は例えばn−プロピル、3−メチルブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、2−シ
クロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、4
−シクロヘキシルブチル、2−シクロペンチルエチル、
ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピ
ル、3−ベンゾイルプロピル、4−ベンゾイルブチル、
3−(4−メトキシベンゾイル)プロピル、4−(3,
4−ジメトキシベンゾイル)ブチル、5−(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)ペンチル、3−(4−フルオロベ
ンゾイル)プロピル、4−ベンゾイルアミノブチル、5
−ベンゾイルアミノペンチル、6−ベンゾイルアミノヘ
キシル、4−(4−メタンスルホニルベンゾイルアミ
ノ)ブチル、5−(4−メタンスルホニルベンゾイルア
ミノ)ペンチル、6−(4−メタンスルホニルベンゾイ
ルアミノ)ヘキシル、4−アミノブチル、5−アミノペ
ンチル、6−アミノヘキシル、2−モルホリン−4−イ
ル−エチル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−
ピペリジン−1−イルエチル、3−ピペリジン−1−イ
ルプロピル、4−(1,3−ジオキソイソインドリン−
1−イル)ブチル、5−(1.3−ジオキソイソインド
リン−1−イル)ペンチル、6−(1.3−ジオキソイ
ソインドリン−1−イル)ヘキシル、5−(1,3−ジ
オキソ−オクタヒドロ−シス−イソインドリン−2−イ
ル)ペンチル、4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオ
キソピペリジン−1−イル)ブチル、5−(4,4−ジ
メチル−2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)ペン
チル、6−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペ
リジン−1−イル)ヘキシル、4−(1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ブチル、5−(1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ペンチル又は6−(1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)ペンチルを示す。
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、2−シ
クロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、4
−シクロヘキシルブチル、2−シクロペンチルエチル、
ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピ
ル、3−ベンゾイルプロピル、4−ベンゾイルブチル、
3−(4−メトキシベンゾイル)プロピル、4−(3,
4−ジメトキシベンゾイル)ブチル、5−(3,4−ジ
メトキシベンゾイル)ペンチル、3−(4−フルオロベ
ンゾイル)プロピル、4−ベンゾイルアミノブチル、5
−ベンゾイルアミノペンチル、6−ベンゾイルアミノヘ
キシル、4−(4−メタンスルホニルベンゾイルアミ
ノ)ブチル、5−(4−メタンスルホニルベンゾイルア
ミノ)ペンチル、6−(4−メタンスルホニルベンゾイ
ルアミノ)ヘキシル、4−アミノブチル、5−アミノペ
ンチル、6−アミノヘキシル、2−モルホリン−4−イ
ル−エチル、3−モルホリン−4−イルプロピル、2−
ピペリジン−1−イルエチル、3−ピペリジン−1−イ
ルプロピル、4−(1,3−ジオキソイソインドリン−
1−イル)ブチル、5−(1.3−ジオキソイソインド
リン−1−イル)ペンチル、6−(1.3−ジオキソイ
ソインドリン−1−イル)ヘキシル、5−(1,3−ジ
オキソ−オクタヒドロ−シス−イソインドリン−2−イ
ル)ペンチル、4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオ
キソピペリジン−1−イル)ブチル、5−(4,4−ジ
メチル−2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)ペン
チル、6−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペ
リジン−1−イル)ヘキシル、4−(1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ブチル、5−(1−オキソイソイ
ンドリン−2−イル)ペンチル又は6−(1−オキソイ
ソインドリン−2−イル)ペンチルを示す。
【0013】R3 は例えば水素又はメチルを表す。
【0014】式(I)の好ましい化合物は:(+)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート、(−)
−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−(6−フタルイミドヘキシル)−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−3−(2−モルホリノエチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3aα,4,5,9bα−
ヘキサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−イル ジメチルカルバメート、(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル メチルカルバメート、(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル プロピルカルバメート、
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート、(−)
−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−(6−フタルイミドヘキシル)−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−3−(2−モルホリノエチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3aα,4,5,9bα−
ヘキサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト、rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−イル ジメチルカルバメート、(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル メチルカルバメート、(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル プロピルカルバメート、
【0015】(+)−3−(2−シクロヘキシルエチ
ル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル エチル
メチルカルバメート、rac−3−シクロヘキシルメチ
ル−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート、rac−3−(3−シクロヘキシルプロ
ピル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート、rac−3−(4−シクロヘキシル
ブチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート、及びrac−3−(2−シクロペ
ンチルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート、である。
ル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル エチル
メチルカルバメート、rac−3−シクロヘキシルメチ
ル−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート、rac−3−(3−シクロヘキシルプロ
ピル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート、rac−3−(4−シクロヘキシル
ブチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート、及びrac−3−(2−シクロペ
ンチルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート、である。
【0016】さらに式(I)の化合物の例を以下に挙げ
る:(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル エチルカルバメー
ト、rac−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ブチルカルバメー
ト、rac−3−(3−メチルブチル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−フェネチル−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−プ
ロピル−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート、rac−3−(3−フェニルプロピ
ル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート、rac−3−(3−モルホリン−4−
イル−プロピル)シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート、rac−3−(2−ピペリ
ジン−1−イル−エチル)シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−イル ジメチルカルバメート、rac−3−
(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−[5−(1,3−ジオキソ−イソインドリ
ン−2−イル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート、
る:(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル エチルカルバメー
ト、rac−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ブチルカルバメー
ト、rac−3−(3−メチルブチル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−フェネチル−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−プ
ロピル−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート、rac−3−(3−フェニルプロピ
ル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート、rac−3−(3−モルホリン−4−
イル−プロピル)シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート、rac−3−(2−ピペリ
ジン−1−イル−エチル)シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−イル ジメチルカルバメート、rac−3−
(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−[5−(1,3−ジオキソ−イソインドリ
ン−2−イル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート、
【0017】rac−3−[4−(1−オキソ−イソイ
ンドリン−2−イル)−ブチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート、rac
−3−[5−(1−オキソ−イソインドリン−2−イ
ル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート、rac−3−[6−(1
−オキソ−イソインドリン−2−イル)−ヘキシル]−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−(3−ベンゾイルプロピル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−(4−ベンゾイル−ブチル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−[3−(4−メトキシ−ベンゾ
イル)プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート、rac−3−[4−
(3,4−ジメトキシ−ベンゾイル)−ブチル]−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート、rac−3−[5−(3,4−ジメトキシ−ベン
ゾイル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[4−
(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−
1−イル)ブチル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[5−
(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−
1−イル)ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、
ンドリン−2−イル)−ブチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート、rac
−3−[5−(1−オキソ−イソインドリン−2−イ
ル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート、rac−3−[6−(1
−オキソ−イソインドリン−2−イル)−ヘキシル]−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−(3−ベンゾイルプロピル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−(4−ベンゾイル−ブチル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−3−[3−(4−メトキシ−ベンゾ
イル)プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート、rac−3−[4−
(3,4−ジメトキシ−ベンゾイル)−ブチル]−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート、rac−3−[5−(3,4−ジメトキシ−ベン
ゾイル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[4−
(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−
1−イル)ブチル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[5−
(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−
1−イル)ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、
【0018】rac−3−[6−(4,4−ジメチル−
2,6−ジオキソ−ピペリジン−1−イル)ヘキシル]
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート、rac−3−[3−(4−フルオロ−ベン
ゾイル)プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート、rac−N−[4−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ブチル]−4−メタンス
ルホニルベンズアミド、rac−N−[5−(6−ジメ
チルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4−メタンスルホニルベン
ズアミド、rac−N−[6−(6−ジメチルカルバモ
イルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ヘキシル]−4−メタンスルホニルベンズアミド、
rac−N−[4−(6−ジメチルカルバモイルオキ
シ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチ
ル]−ベンズアミド、rac−N−[5−(6−ジメチ
ルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−ベンズアミド、rac−N
−[6−(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]−ベンズ
アミド、rac−シス−(3−シクロペンチルプロピ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−シス−3−シクロペンチル−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
2,6−ジオキソ−ピペリジン−1−イル)ヘキシル]
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート、rac−3−[3−(4−フルオロ−ベン
ゾイル)プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート、rac−N−[4−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ブチル]−4−メタンス
ルホニルベンズアミド、rac−N−[5−(6−ジメ
チルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4−メタンスルホニルベン
ズアミド、rac−N−[6−(6−ジメチルカルバモ
イルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ヘキシル]−4−メタンスルホニルベンズアミド、
rac−N−[4−(6−ジメチルカルバモイルオキ
シ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチ
ル]−ベンズアミド、rac−N−[5−(6−ジメチ
ルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−ベンズアミド、rac−N
−[6−(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]−ベンズ
アミド、rac−シス−(3−シクロペンチルプロピ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート、rac−シス−3−シクロペンチル−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
【0019】rac−3−(4−アミノブチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト、rac−3−(5−アミノペンチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−ベンジル−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[5−
(1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソインド
ール−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−
[5−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)
ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル
エチルカルバメート、及び(+)−トランス−3−(2
−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト、rac−3−(5−アミノペンチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート、
rac−3−ベンジル−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−[5−
(1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソインド
ール−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート、rac−3−
[5−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)
ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル
エチルカルバメート、及び(+)−トランス−3−(2
−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート。
【0020】式(I)の化合物、又は対応するトランス
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物及びそれら
の製薬学的に許容しうる酸付加塩は、 a)一般式(II):
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物及びそれら
の製薬学的に許容しうる酸付加塩は、 a)一般式(II):
【0021】
【化5】
【0022】(式中、R3 は上記と同義であり;R21は
上記のR2 と同義であるが、アミノで置換された低級ア
ルキルを意味しない)で示される化合物、又は対応する
トランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物
を、式−CO−NR4 R5 (式中、R4 及びR5 は上記
と同義である)の残基を生じる試薬でアシル化するか;
又は b)一般式(III):
上記のR2 と同義であるが、アミノで置換された低級ア
ルキルを意味しない)で示される化合物、又は対応する
トランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物
を、式−CO−NR4 R5 (式中、R4 及びR5 は上記
と同義である)の残基を生じる試薬でアシル化するか;
又は b)一般式(III):
【0023】
【化6】
【0024】(式中、R1 及びR3 は上記と同義であ
り;R6 はアミノ基に転換しうる残基により置換された
低級アルキルを表す)で示される化合物、又は対応する
トランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物
を、R2 がアミノにより置換された低級アルキルである
(I)式の対応する化合物、又は対応するトランス異性
体若しくはシス−トランス異性体混合物に転換するか;
又は c)R2 がアミノにより置換された低級アルキルである
式(I)の化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物のアミノ基を適切にアシ
ル化し; d)所望により、シス−トランス異性体混合物及び/又
は得られたジアステレオマーの混合物を分離し;及び/
又は e)所望により、得られたラセミ化合物を分割し;及び
/又は f)所望により、得られた式(I)の化合物、又は対応
するトランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合
物を製薬学的に使用しうる酸付加塩に転換する;ことに
よる本発明に従って製造することができる。
り;R6 はアミノ基に転換しうる残基により置換された
低級アルキルを表す)で示される化合物、又は対応する
トランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物
を、R2 がアミノにより置換された低級アルキルである
(I)式の対応する化合物、又は対応するトランス異性
体若しくはシス−トランス異性体混合物に転換するか;
又は c)R2 がアミノにより置換された低級アルキルである
式(I)の化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物のアミノ基を適切にアシ
ル化し; d)所望により、シス−トランス異性体混合物及び/又
は得られたジアステレオマーの混合物を分離し;及び/
又は e)所望により、得られたラセミ化合物を分割し;及び
/又は f)所望により、得られた式(I)の化合物、又は対応
するトランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合
物を製薬学的に使用しうる酸付加塩に転換する;ことに
よる本発明に従って製造することができる。
【0025】式(II)の化合物、又は対応するトランス
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物のフェノー
ル性ヒドロキシル基のアシル化のために、対応する塩化
カルバモイル、例えば塩化ジメチルカルバモイル、塩化
エチルメチルカルバモイル等、又は対応するイソシアネ
ート、例えばメチルイソシアネート、エチルイソシアネ
ート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート
等が好都合に用いられる。このようなアシル化剤を用い
る場合、アシル化は反応条件下で不活性な有機溶媒の存
在下で、例えばトルエンのような芳香族炭化水素中で、
1,1,2−トリクロロエタン等のようなハロゲン化炭
化水素中で実施するのが好都合である。
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物のフェノー
ル性ヒドロキシル基のアシル化のために、対応する塩化
カルバモイル、例えば塩化ジメチルカルバモイル、塩化
エチルメチルカルバモイル等、又は対応するイソシアネ
ート、例えばメチルイソシアネート、エチルイソシアネ
ート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート
等が好都合に用いられる。このようなアシル化剤を用い
る場合、アシル化は反応条件下で不活性な有機溶媒の存
在下で、例えばトルエンのような芳香族炭化水素中で、
1,1,2−トリクロロエタン等のようなハロゲン化炭
化水素中で実施するのが好都合である。
【0026】さらに、アシル化は4−ジメチルアミノピ
リジンの及び塩基(単数又は複数)の存在下で実施する
のが好都合であって、その場合トリアルキルアミン、ピ
リジン等のような有機塩基が主に塩基として考慮され
る。反応温度及び反応時間は、残りの反応パラメーター
により支配される;概して、還流下で約1〜30時間煮
沸するのが適切である。
リジンの及び塩基(単数又は複数)の存在下で実施する
のが好都合であって、その場合トリアルキルアミン、ピ
リジン等のような有機塩基が主に塩基として考慮され
る。反応温度及び反応時間は、残りの反応パラメーター
により支配される;概して、還流下で約1〜30時間煮
沸するのが適切である。
【0027】それぞれ塩化カルバモイル及びイソシアネ
ートの他に、ビス−(トリクロロメチル)−カルボネー
ト並びに対応するモノアルキルアミン及びジアルキルア
ミンの混合物も好適なアシル化剤である。
ートの他に、ビス−(トリクロロメチル)−カルボネー
ト並びに対応するモノアルキルアミン及びジアルキルア
ミンの混合物も好適なアシル化剤である。
【0028】式(III)の記号R6 で表わされる置換基
は、アミノ基に転換され得る残基を含有する。保護化ア
ミノ基、例えばフタルイミド等のようなアシル化された
アミノ基がこのような残基として主に考慮される。
は、アミノ基に転換され得る残基を含有する。保護化ア
ミノ基、例えばフタルイミド等のようなアシル化された
アミノ基がこのような残基として主に考慮される。
【0029】前記の種類の基をアミノ基に転換する方法
は、当業者にはよく知られている。さらに、一方では分
子中の他の基に影響を及ぼさない方法によりアミノ基に
転換され、他方、式(III)の化合物又は対応するトラン
ス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の合成の
ために用いられる反応条件下では影響を及ぼされない基
のみが考慮されることは、どのような当業者にも明らか
である。
は、当業者にはよく知られている。さらに、一方では分
子中の他の基に影響を及ぼさない方法によりアミノ基に
転換され、他方、式(III)の化合物又は対応するトラン
ス異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の合成の
ために用いられる反応条件下では影響を及ぼされない基
のみが考慮されることは、どのような当業者にも明らか
である。
【0030】フタルイミド基がエタノール中でのヒドラ
ジンとの反応によりアミノ基に好都合に転換される。
ジンとの反応によりアミノ基に好都合に転換される。
【0031】置換基R2 中に存在するアミノ基のアシル
化は、それ自体公知であり、あらゆる当業者によく知ら
れている方法により、例えば、トリエチルアミン等のよ
うな塩基の存在下で、塩化ベンゾイルのような導入され
るアシル残基に対応するカルボン酸の反応性誘導体との
反応により、又は2−(1H−ベンゾトリアゾール−1
−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘ
キサフルオロホスフェート等のような好適な縮合剤、及
びトリエチルアミンのような塩基の存在下で、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸のような対応する遊離カルボ
ン酸との反応により、実施される。
化は、それ自体公知であり、あらゆる当業者によく知ら
れている方法により、例えば、トリエチルアミン等のよ
うな塩基の存在下で、塩化ベンゾイルのような導入され
るアシル残基に対応するカルボン酸の反応性誘導体との
反応により、又は2−(1H−ベンゾトリアゾール−1
−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘ
キサフルオロホスフェート等のような好適な縮合剤、及
びトリエチルアミンのような塩基の存在下で、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸のような対応する遊離カルボ
ン酸との反応により、実施される。
【0032】シス−トランス混合物及びジアステレオマ
ーの混合物の分離、並びにラセミ化合物の分割は、一般
に通常の方法により実施することができ、式(I)の化
合物又は対応するトランス異性体若しくはシス−トラン
ス異性体混合物だけでなく、合成の初期段階で、例えば
式(II)の化合物又は対応するトランス異性体若しくは
シス−トランス異性体混合物の段階でこれを実施するの
が好都合である。
ーの混合物の分離、並びにラセミ化合物の分割は、一般
に通常の方法により実施することができ、式(I)の化
合物又は対応するトランス異性体若しくはシス−トラン
ス異性体混合物だけでなく、合成の初期段階で、例えば
式(II)の化合物又は対応するトランス異性体若しくは
シス−トランス異性体混合物の段階でこれを実施するの
が好都合である。
【0033】式(I)の化合物、又は対応するトランス
−異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の製薬学
的に使用しうる酸付加塩の製造は、一般に慣用的な、あ
らゆる当業者によく知られた方法により実施することが
できる。無機酸による塩だけでなく有機酸による塩、例
えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、蓚酸塩、酒石酸塩、マ
レイン酸塩、アスコルビン酸塩、酢酸塩等が考えられ
る。
−異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の製薬学
的に使用しうる酸付加塩の製造は、一般に慣用的な、あ
らゆる当業者によく知られた方法により実施することが
できる。無機酸による塩だけでなく有機酸による塩、例
えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、蓚酸塩、酒石酸塩、マ
レイン酸塩、アスコルビン酸塩、酢酸塩等が考えられ
る。
【0034】式(II)の出発物質、及びそれぞれ対応す
るトランス異性体又はシス−トランス異性体混合物(W
O91/00856から公知の化合物に属する)の調製
を、反応スキームに基づいてこれ以後全般的に説明す
る;さらに、本明細書中で後述する多数の実施例は、式
(II)の特定の化合物及びそれぞれ対応するトランス異
性体又はシス−トランス異性体混合物の調製に関する詳
細な情報を含む。それにより、それ自体公知で、あらゆ
る当業者によく知られた方法が全体にわたって用いられ
ている。
るトランス異性体又はシス−トランス異性体混合物(W
O91/00856から公知の化合物に属する)の調製
を、反応スキームに基づいてこれ以後全般的に説明す
る;さらに、本明細書中で後述する多数の実施例は、式
(II)の特定の化合物及びそれぞれ対応するトランス異
性体又はシス−トランス異性体混合物の調製に関する詳
細な情報を含む。それにより、それ自体公知で、あらゆ
る当業者によく知られた方法が全体にわたって用いられ
ている。
【0035】
【化7】
【0036】IV→V 式(VI)のメトキシテトラロンを先ず、ピロリジン、ピ
ペリジン、モルホリン又は別の第二アミン、例えばジメ
チルアミン若しくはジエチルアミンを用いてエナミンに
転換し、これを次にヨードアセトアミドと反応させる。
ペリジン、モルホリン又は別の第二アミン、例えばジメ
チルアミン若しくはジエチルアミンを用いてエナミンに
転換し、これを次にヨードアセトアミドと反応させる。
【0037】V→VII 二重結合の還元は、反応条件下で不活性な有機溶媒、例
えばメチレンクロリドのような塩素化炭化水素中に溶解
したトリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸を用いて実
施するのが好都合である;それにより、式(VI)の化合
物の他に、単に比較的少量(約5〜10%)であるが、
対応するトランス異性体が生じる。しかしながら、二重
結合の還元は、触媒的水素添加により、例えばラネーニ
ッケルの存在下でも実施し得る;それにより式(VI)の
シス化合物がもっぱら生成する。0038】VI→VII オキソ基のメチレン基への還元は、反応条件下で不活性
な有機溶媒に溶解した錯体金属水素化合物を用いて、例
えばテトラヒドロフランに溶解した水素化アルミニウム
リチウムを用いて実施するのが好都合である。
えばメチレンクロリドのような塩素化炭化水素中に溶解
したトリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸を用いて実
施するのが好都合である;それにより、式(VI)の化合
物の他に、単に比較的少量(約5〜10%)であるが、
対応するトランス異性体が生じる。しかしながら、二重
結合の還元は、触媒的水素添加により、例えばラネーニ
ッケルの存在下でも実施し得る;それにより式(VI)の
シス化合物がもっぱら生成する。0038】VI→VII オキソ基のメチレン基への還元は、反応条件下で不活性
な有機溶媒に溶解した錯体金属水素化合物を用いて、例
えばテトラヒドロフランに溶解した水素化アルミニウム
リチウムを用いて実施するのが好都合である。
【0039】VII →VIII N−置換反応は、反応条件下で不活性な有機溶媒、例え
ばアセトン、メチルエチルケトン等に溶解した炭酸カリ
ウムのような塩基、及びヨウ化ナトリウムのようなアル
カリ金属ヨウ化物の存在下で、式R21−Cl又はR21−
Brの塩化物又は臭化物を用いて実施するのが好都合で
ある。反応は、例えばトリエチルアミン等のような有機
塩基の存在下で、トルエン等の中で実施してもよい。N
−アシル化は、例えばシクロペンチルアセチルクロリ
ド、シクロペンチルプロピオニルクロリド、プロピオニ
ルクロリド等を用いて先ず窒素原子をアシル化し、次い
で水素化アルミニウムリチウム等を用いてアシル化物を
還元することにより実施してもよい。
ばアセトン、メチルエチルケトン等に溶解した炭酸カリ
ウムのような塩基、及びヨウ化ナトリウムのようなアル
カリ金属ヨウ化物の存在下で、式R21−Cl又はR21−
Brの塩化物又は臭化物を用いて実施するのが好都合で
ある。反応は、例えばトリエチルアミン等のような有機
塩基の存在下で、トルエン等の中で実施してもよい。N
−アシル化は、例えばシクロペンチルアセチルクロリ
ド、シクロペンチルプロピオニルクロリド、プロピオニ
ルクロリド等を用いて先ず窒素原子をアシル化し、次い
で水素化アルミニウムリチウム等を用いてアシル化物を
還元することにより実施してもよい。
【0040】導入される置換基R21がフタルイミド基を
含有する場合には、これを切断し、次に遊離アミノ基
を、変法b)及びc)と関連して、上記と同様にしてア
シル化する。導入された残基R21中に存在するフタルイ
ミド基を還元してもよい。酢酸中で亜鉛を用いて還元す
ると1−オキソイソインドール−2−イル化合物が生成
し、例えば氷酢酸中でPd/C上で触媒水素添加すると
1−オキソイソインドリン−2−イル化合物及び対応す
る1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソインド
ール−2−イル化合物の混合物を生成する。4−(3,
4−ジメトキシベンゾイル)ブチル又は5−(3,4−
ジメトキシベンゾイル)ペンチルの場合のような最終生
成物のR2 がメトキシにより一又は二置換されたフェニ
ル基を含有する場合には、対応するN−置換反応をエー
テル切断後にのみ実施し、即ち反応順序VII →XIII→II
I を反応順序 VII→VIII→IIに代えて実施する。
含有する場合には、これを切断し、次に遊離アミノ基
を、変法b)及びc)と関連して、上記と同様にしてア
シル化する。導入された残基R21中に存在するフタルイ
ミド基を還元してもよい。酢酸中で亜鉛を用いて還元す
ると1−オキソイソインドール−2−イル化合物が生成
し、例えば氷酢酸中でPd/C上で触媒水素添加すると
1−オキソイソインドリン−2−イル化合物及び対応す
る1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソインド
ール−2−イル化合物の混合物を生成する。4−(3,
4−ジメトキシベンゾイル)ブチル又は5−(3,4−
ジメトキシベンゾイル)ペンチルの場合のような最終生
成物のR2 がメトキシにより一又は二置換されたフェニ
ル基を含有する場合には、対応するN−置換反応をエー
テル切断後にのみ実施し、即ち反応順序VII →XIII→II
I を反応順序 VII→VIII→IIに代えて実施する。
【0041】VII →XIII エーテルの切断は、水に溶解した臭化水素酸、又はメチ
レンクロリドに溶解した三臭化ホウ素、又は塩酸ピリジ
ンを用いて実施するのが好都合である。
レンクロリドに溶解した三臭化ホウ素、又は塩酸ピリジ
ンを用いて実施するのが好都合である。
【0042】XIII→II N−置換反応は、トルエン等のような不活性有機溶媒中
で、トリエチルアミン等のような塩基の存在下で、5−
ブロモ−3´,4´−ジメトキシバレロフェノン、6−
ブロモ−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキサン−1
−オン等のような対応する臭化物を用いて実施するのが
好都合である。
で、トリエチルアミン等のような塩基の存在下で、5−
ブロモ−3´,4´−ジメトキシバレロフェノン、6−
ブロモ−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキサン−1
−オン等のような対応する臭化物を用いて実施するのが
好都合である。
【0043】IV→IXX 式(VI)のメトキシテトラロンを先ず−工程IV→Vに記
載されている方法と同様に−エナミンに転換し、次にこ
れをアルキルブロモアセテートと反応させる。
載されている方法と同様に−エナミンに転換し、次にこ
れをアルキルブロモアセテートと反応させる。
【0044】IX→X ラネーニッケルの存在下での水素添加により、式(X)
の化合物を式R21−NH2 のアミンと反応させ、得られ
た物質を還元するのが好都合である。しかしながら、還
元はトリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸を用いて実
施することができるが、式(X)の化合物の他に少量で
はあるが対応するトランス異性体が生成する。
の化合物を式R21−NH2 のアミンと反応させ、得られ
た物質を還元するのが好都合である。しかしながら、還
元はトリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸を用いて実
施することができるが、式(X)の化合物の他に少量で
はあるが対応するトランス異性体が生成する。
【0045】X→VIII オキソ基のメチレン基への還元は、工程VI→VIIに記載
されている方法と同様に実施される。
されている方法と同様に実施される。
【0046】X→XII 1−位置のアルキル化反応は、リチウムジイソプロピル
アミドのような強塩基による脱プロトン化後にヨウ化メ
チルのような対応するハロゲン化アルキルを用いて実施
するのが好都合である。
アミドのような強塩基による脱プロトン化後にヨウ化メ
チルのような対応するハロゲン化アルキルを用いて実施
するのが好都合である。
【0047】XI→XII オキソ基のメチレン基への還元は、工程VI→VIIに記載
されている方法と同様に実施される。
されている方法と同様に実施される。
【0048】VIII又は XII→II エーテル切断反応は、水に溶解した臭化水素、又はメチ
レンクロリドに溶解した三臭化ブロミン、又は塩酸ピリ
ジンを用いて実施するのが好都合である。
レンクロリドに溶解した三臭化ブロミン、又は塩酸ピリ
ジンを用いて実施するのが好都合である。
【0049】式(III)の化合物、又は対応するトランス
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の調製は、
式(I)の化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物の調製と同様に、即ち前
記の反応スキーム及び前記の変法工程a)と同様に実施
される。
異性体若しくはシス−トランス異性体混合物の調製は、
式(I)の化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物の調製と同様に、即ち前
記の反応スキーム及び前記の変法工程a)と同様に実施
される。
【0050】初めに述べたように、式(I)の化合物及
び対応するトランス異性体又はシス−トランス異性体混
合物、並びにそれらの製薬上使用しうる酸付加塩は、有
益な薬理学的特性を有する。それらは酵素、すなわちア
セチルコリンエステラーゼを阻害し、それにより脳中の
アセチルコリンレベルを増大する能力を有する。したが
って、それらは認識障害及び老人性痴呆(特にアルツハ
イマー病)の治療及び予防、並びに記憶能力の改善に適
している。
び対応するトランス異性体又はシス−トランス異性体混
合物、並びにそれらの製薬上使用しうる酸付加塩は、有
益な薬理学的特性を有する。それらは酵素、すなわちア
セチルコリンエステラーゼを阻害し、それにより脳中の
アセチルコリンレベルを増大する能力を有する。したが
って、それらは認識障害及び老人性痴呆(特にアルツハ
イマー病)の治療及び予防、並びに記憶能力の改善に適
している。
【0051】アセチルコリンエステラーゼ阻害の測定
は、Ellmann ら, Biochem.Pharmacol.7(1961)88 の方
法、及び/又はJohnson ら, Analytical Biochemistry
64(1975),229の方法により実施した。下記の表は、式
(I)の代表的化合物及び標準調製のフィソスグミンに
対するアセチルコリンエステラーゼ阻害(nM/l)のIC
50値、並びにそれらの毒性(LLD、即ち“最低致死用
量”(mg/kg ),それによる投与経路及び動物の種類を
示す)に関するデータを含む。化合物 IC50 LLD フィソスティグミン 18 1 皮下ラット A 22 30 皮下ラット B 30 30 皮下ラット C 16 30腹腔内ラット D 1.4 3腹腔内ラット E 0.4 10 皮下ラット F 108 30 皮下ラット G 350 125 経口マウス H 488 100 皮下ラット A = (+)−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 B = (−)−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 C = rac−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 D = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート塩酸塩、 E = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(6−フタルイミドヘキシル)−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート塩酸塩、 F = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチル)−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート塩酸二塩、 G = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−9−イル ジメチルカルバメート塩酸塩、 H = 2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1α−メチル−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩、
は、Ellmann ら, Biochem.Pharmacol.7(1961)88 の方
法、及び/又はJohnson ら, Analytical Biochemistry
64(1975),229の方法により実施した。下記の表は、式
(I)の代表的化合物及び標準調製のフィソスグミンに
対するアセチルコリンエステラーゼ阻害(nM/l)のIC
50値、並びにそれらの毒性(LLD、即ち“最低致死用
量”(mg/kg ),それによる投与経路及び動物の種類を
示す)に関するデータを含む。化合物 IC50 LLD フィソスティグミン 18 1 皮下ラット A 22 30 皮下ラット B 30 30 皮下ラット C 16 30腹腔内ラット D 1.4 3腹腔内ラット E 0.4 10 皮下ラット F 108 30 皮下ラット G 350 125 経口マウス H 488 100 皮下ラット A = (+)−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 B = (−)−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 C = rac−シス−3−(シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメー
ト塩酸塩、 D = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート塩酸塩、 E = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(6−フタルイミドヘキシル)−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート塩酸塩、 F = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチル)−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート塩酸二塩、 G = rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−9−イル ジメチルカルバメート塩酸塩、 H = 2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1α−メチル−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩、
【0052】本発明の別の化合物のIC50値を以下に示
す:(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル メチルカルバメー
ト:18;(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル エチルカル
バメート:2460;(+)−3−(2−シクロヘキシ
ルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
プロピルカルバメート:2.6;rac−3−(2−シ
クロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ブチルカルバメート:793;(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル エチルメチルカルバメート:3.
5;rac−3−シクロヘキシルメチル−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
36;rac−3−(3−シクロヘキシルプロピル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート:19;rac−3−(4−シクロヘキシルブ
チル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート:35;rac−3−(2−シクロペ
ンチルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート:30;rac−3−(3−
メチルブチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート:67;
す:(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−イル メチルカルバメー
ト:18;(+)−3−(2−シクロヘキシルエチル)
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル エチルカル
バメート:2460;(+)−3−(2−シクロヘキシ
ルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
プロピルカルバメート:2.6;rac−3−(2−シ
クロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−
6−イル ブチルカルバメート:793;(+)−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル エチルメチルカルバメート:3.
5;rac−3−シクロヘキシルメチル−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
36;rac−3−(3−シクロヘキシルプロピル)−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート:19;rac−3−(4−シクロヘキシルブ
チル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート:35;rac−3−(2−シクロペ
ンチルエチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート:30;rac−3−(3−
メチルブチル)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート:67;
【0053】rac−3−フェネチル−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
47;rac−3−プロピル−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:40;ra
c−3−(3−フェニルプロピル)−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:36;
rac−3−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート:63;rac−3−(2−ピペリジン−1−
イル−エチル)シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−9−イル
ジメチルカルバメート:31;rac−3−[5−
(1,3−ジオキソ−イソインドリン−2−イル)−ペ
ンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート:2.7;rac−3−[4−(1
−オキソ−イソインドリン−2−イル)−ブチル]−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート:8.6;rac−3−[5−(1−オキソ−イ
ソインドリン−2−イル)−ペンチル]−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
4.5;rac−3−[6−(1−オキソ−イソインド
リン−2−イル)−ヘキシル]−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:2.9;r
ac−3−(3−ベンゾイルプロピル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
8.3;
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
47;rac−3−プロピル−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:40;ra
c−3−(3−フェニルプロピル)−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:36;
rac−3−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート:63;rac−3−(2−ピペリジン−1−
イル−エチル)シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−9−イル
ジメチルカルバメート:31;rac−3−[5−
(1,3−ジオキソ−イソインドリン−2−イル)−ペ
ンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート:2.7;rac−3−[4−(1
−オキソ−イソインドリン−2−イル)−ブチル]−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート:8.6;rac−3−[5−(1−オキソ−イ
ソインドリン−2−イル)−ペンチル]−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
4.5;rac−3−[6−(1−オキソ−イソインド
リン−2−イル)−ヘキシル]−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:2.9;r
ac−3−(3−ベンゾイルプロピル)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
8.3;
【0054】rac−3−(4−ベンゾイル−ブチル)
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート:612;rac−3−[4−(3,4−ジ
メトキシ−ベンゾイル)−ブチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:1.
4;rac−3−[5−(3,4−ジメトキシ−ベンゾ
イル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート:1.2;rac−3−
[4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリ
ジン−1−イル)ブチル]−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート:13;rac−
3−[5−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピ
ペリジン−1−イル)ペンチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:11;
rac−3−[6−(4,4−ジメチル−2,6−ジオ
キソ−ピペリジン−1−イル)ヘキシル]−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
8;rac−3−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)
プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート:6.8;rac−N−[4−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ブチル]−4−メタンス
ルホニルベンズアミド:6.7;rac−N−[5−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−4−メタン
スルホニルベンズアミド:5.1;rac−N−[6−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ヘキシル]−4−メタン
スルホニルベンズアミド:5.6;
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート:612;rac−3−[4−(3,4−ジ
メトキシ−ベンゾイル)−ブチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:1.
4;rac−3−[5−(3,4−ジメトキシ−ベンゾ
イル)−ペンチル]−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート:1.2;rac−3−
[4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリ
ジン−1−イル)ブチル]−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート:13;rac−
3−[5−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピ
ペリジン−1−イル)ペンチル]−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート:11;
rac−3−[6−(4,4−ジメチル−2,6−ジオ
キソ−ピペリジン−1−イル)ヘキシル]−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート:
8;rac−3−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)
プロピル]−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート:6.8;rac−N−[4−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ブチル]−4−メタンス
ルホニルベンズアミド:6.7;rac−N−[5−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−4−メタン
スルホニルベンズアミド:5.1;rac−N−[6−
(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ヘキシル]−4−メタン
スルホニルベンズアミド:5.6;
【0055】rac−N−[4−(6−ジメチルカルバ
モイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブチル]−ベンズアミド:16;rac−N−[5
−(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−ベンズアミ
ド:15.2;rac−N−[6−(6−ジメチルカル
バモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−
イル)ヘキシル]−ベンズアミド:11;rac−シス
−(3−シクロペンチルプロピル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:14;ra
c−シス−3−シクロペンチル−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート:95;rac−
3−(4−アミノブチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イルジメチルカルバメート:267;rac−
3−(5−アミノペンチル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート:111;ra
c−3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−イル ジメチルカルバメート:8;ra
c−3−ベンジル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート:49;rac−3−[5
−(1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソイン
ドール−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−イル ジメチルカルバメート:7.8;
モイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブチル]−ベンズアミド:16;rac−N−[5
−(6−ジメチルカルバモイルオキシ)−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−ベンズアミ
ド:15.2;rac−N−[6−(6−ジメチルカル
バモイルオキシ)−シス−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−
イル)ヘキシル]−ベンズアミド:11;rac−シス
−(3−シクロペンチルプロピル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート:14;ra
c−シス−3−シクロペンチル−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート:95;rac−
3−(4−アミノブチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イルジメチルカルバメート:267;rac−
3−(5−アミノペンチル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート:111;ra
c−3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−イル ジメチルカルバメート:8;ra
c−3−ベンジル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート:49;rac−3−[5
−(1,3−ジオキソ−オクタヒドロ−シス−イソイン
ドール−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−イル ジメチルカルバメート:7.8;
【0056】及び(+)−トランス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート:22。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−
イル ジメチルカルバメート:22。
【0057】さらに、式(I)の化合物はシグマ受容体
に対する親和性(Weber ら.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
3(1986),8784により測定)、及び一部ムスカリン系受容
体に対する親和性(Watsonら, Pharmacol.Exp.Ther.237
(1986),419、及びEberleinら, Trends Pharmacol.Scien
ce 10(1989),50により測定)を有する。以下の結合様式
から、化合物Aが一方ではシグマ受容体に対する親和性
を示し、他方でM2型のムスカリン系受容体に対する優
先的親和性を示すことは明らかである: 受容体 放射性配位子 阻害濃度(%) 10-7M 10-5M シグマ [3 H]−DTG 62.1 100.7 M1 [3 H]−ピレンゼピン 2.2 87.9 M2 [3 H]−AFDX 384 31.3 94.8
に対する親和性(Weber ら.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
3(1986),8784により測定)、及び一部ムスカリン系受容
体に対する親和性(Watsonら, Pharmacol.Exp.Ther.237
(1986),419、及びEberleinら, Trends Pharmacol.Scien
ce 10(1989),50により測定)を有する。以下の結合様式
から、化合物Aが一方ではシグマ受容体に対する親和性
を示し、他方でM2型のムスカリン系受容体に対する優
先的親和性を示すことは明らかである: 受容体 放射性配位子 阻害濃度(%) 10-7M 10-5M シグマ [3 H]−DTG 62.1 100.7 M1 [3 H]−ピレンゼピン 2.2 87.9 M2 [3 H]−AFDX 384 31.3 94.8
【0058】したがって、化合物Aは、μmol 濃度では
それはムスカリン系拮抗剤により誘発されるモルモット
(guinea pig)の筋層間神経叢の標本の収縮に拮抗する
ので、ムスカリン系受容体に対する拮抗特性を有する
(Kilbinger ら, Eur.J.Pharmacol.103(1984)313によ
る)。
それはムスカリン系拮抗剤により誘発されるモルモット
(guinea pig)の筋層間神経叢の標本の収縮に拮抗する
ので、ムスカリン系受容体に対する拮抗特性を有する
(Kilbinger ら, Eur.J.Pharmacol.103(1984)313によ
る)。
【0059】本発明の化合物及びそれらの製薬学的に使
用しうる酸付加塩は、例えば製薬学的製剤の形態で薬剤
として用い得る。この製薬学的製剤は、例えば錠剤、コ
ーティング錠剤、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセ
ル、溶液、乳濁液又は懸濁液の形態で、経口的に投与し
得る。しかしながら、投与は例えば坐薬の形態で経直腸
的に、又は例えば注射液の形態で非経口的に実施しても
よい。
用しうる酸付加塩は、例えば製薬学的製剤の形態で薬剤
として用い得る。この製薬学的製剤は、例えば錠剤、コ
ーティング錠剤、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセ
ル、溶液、乳濁液又は懸濁液の形態で、経口的に投与し
得る。しかしながら、投与は例えば坐薬の形態で経直腸
的に、又は例えば注射液の形態で非経口的に実施しても
よい。
【0060】前記のように、本発明の化合物又は製薬学
的に使用しうるその酸付加塩を含有する薬剤も、本発明
の1つ若しくはそれ以上の化合物及び/又は製薬学的に
使用しうるその酸付加塩、及び所望により1つ又はそれ
以上のその他の治療的に活性物質を、一つ又はそれ以上
の治療的に不活性な賦形剤とともに本草医学的投与形態
にすることを包含するこのような薬剤の製造方法と同様
に、本発明の目的である。
的に使用しうるその酸付加塩を含有する薬剤も、本発明
の1つ若しくはそれ以上の化合物及び/又は製薬学的に
使用しうるその酸付加塩、及び所望により1つ又はそれ
以上のその他の治療的に活性物質を、一つ又はそれ以上
の治療的に不活性な賦形剤とともに本草医学的投与形態
にすることを包含するこのような薬剤の製造方法と同様
に、本発明の目的である。
【0061】ラクトース、コーンスターチ又はその誘導
体、タルク、ステアリン酸又はその塩等は、例えば錠
剤、コーティング錠剤、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセ
ルの製造のための賦形剤として用い得る。
体、タルク、ステアリン酸又はその塩等は、例えば錠
剤、コーティング錠剤、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセ
ルの製造のための賦形剤として用い得る。
【0062】軟質ゼラチンカプセルに好適な賦形剤は、
例えば植物油、蝋、脂肪、半固体及び液体ポリオール等
である。
例えば植物油、蝋、脂肪、半固体及び液体ポリオール等
である。
【0063】溶液及びシロップの製造に好適な賦形剤
は、例えば水、ポリオール、サッカロース、転化糖、グ
ルコース等である。
は、例えば水、ポリオール、サッカロース、転化糖、グ
ルコース等である。
【0064】注入液に好適な賦形剤は、水、アルコー
ル、ポリオール、クリセリン、植物油などである。
ル、ポリオール、クリセリン、植物油などである。
【0065】坐薬に好適な賦形剤は、例えば天然油若し
くは硬化油、蝋、脂肪、半固体又は液体ポリオール等で
ある。
くは硬化油、蝋、脂肪、半固体又は液体ポリオール等で
ある。
【0066】さらに、製薬学的製剤は、防腐剤、可溶化
剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、風味
剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、コーティング剤
又は酸化防止剤を含有し得る。それらは他の治療的に有
益な物質も含有し得る。
剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、風味
剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、コーティング剤
又は酸化防止剤を含有し得る。それらは他の治療的に有
益な物質も含有し得る。
【0067】本発明に従って、本発明の化合物及び製薬
学的に使用しうるその酸付加塩を、認識障害及び老人性
痴呆(特にアルツハイマー病)の治療又は予防に、並び
に記憶能力の改善に用い得る。用量は広範な限度内で変
化し得るが、もちろん、各々の特定の場合の要件に合わ
せられる。概して、経口投与の場合は、1日に約1〜2
00mgの用量が適切であるが、しかし必要であることが
示されれば、指定上限を超えてもよい。
学的に使用しうるその酸付加塩を、認識障害及び老人性
痴呆(特にアルツハイマー病)の治療又は予防に、並び
に記憶能力の改善に用い得る。用量は広範な限度内で変
化し得るが、もちろん、各々の特定の場合の要件に合わ
せられる。概して、経口投与の場合は、1日に約1〜2
00mgの用量が適切であるが、しかし必要であることが
示されれば、指定上限を超えてもよい。
【0068】最後に、認識障害及び老人性痴呆(特にア
ルツハイマー病)の治療又は予防、並びに記憶能力の改
善のための薬剤の製造のための本発明の化合物及び製薬
上使用可能なその酸付加塩の使用も本発明の目的であ
る。
ルツハイマー病)の治療又は予防、並びに記憶能力の改
善のための薬剤の製造のための本発明の化合物及び製薬
上使用可能なその酸付加塩の使用も本発明の目的であ
る。
【0069】
【実施例】以下の実施例で本発明をさらに説明するが、
それらはいかなる方法においても本発明の範囲をを限定
するものではない。温度は全て摂氏で示す。
それらはいかなる方法においても本発明の範囲をを限定
するものではない。温度は全て摂氏で示す。
【0070】例1.a)5−メトキシ−2−テトラロン
439g (2.49mol )及びピロリジン227ml
(3.67mol )をトルエン3リットルに溶解した。p
−トルエンスルホン酸16.4g (0.09mol )を添
加した後、この混合物を4時間煮沸し、これにより生成
した水を水分離装置を用いて連続的に除去した。さら
に、トルエンを真空下に留去した。残留物をテトラヒド
ロフラン1リットルに溶解し、その後ヨードアセトアミ
ド500g (2.70mol )をテトラヒドロフラン2.
5リットルに溶解した溶液を室温で滴下した。混合物を
還流下に30分加熱し、次いで室温まで冷却し、さらに
12時間撹拌した。固体を濾別し、テトラヒドロフラン
で洗浄した。白色結晶として1,3,4,5−テトラヒ
ドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ〔e〕インドール−
2−オン475g (89%)を得た。 m.p.:220−222℃。
439g (2.49mol )及びピロリジン227ml
(3.67mol )をトルエン3リットルに溶解した。p
−トルエンスルホン酸16.4g (0.09mol )を添
加した後、この混合物を4時間煮沸し、これにより生成
した水を水分離装置を用いて連続的に除去した。さら
に、トルエンを真空下に留去した。残留物をテトラヒド
ロフラン1リットルに溶解し、その後ヨードアセトアミ
ド500g (2.70mol )をテトラヒドロフラン2.
5リットルに溶解した溶液を室温で滴下した。混合物を
還流下に30分加熱し、次いで室温まで冷却し、さらに
12時間撹拌した。固体を濾別し、テトラヒドロフラン
で洗浄した。白色結晶として1,3,4,5−テトラヒ
ドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ〔e〕インドール−
2−オン475g (89%)を得た。 m.p.:220−222℃。
【0071】b)1,3,4,5−テトラヒドロ−6−
メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3
13g (1.45mol )をメチレンクロリド3リットル
に懸濁した。トリエチルシラン690ml(4.33mol
)をトリフルオロ酢酸500ml(6.53mol )に溶
解した溶液を0℃でゆっくり滴下した後、この混合物を
室温で3時間撹拌し、次いで氷−エタノール浴で冷却
し、28%水酸化ナトリウム水溶液の約830mlでアル
カリ性とし、水中に注加し、メチレンクロリドで抽出し
た。有機相を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。真空下に溶媒を留去し、残留物を氷冷のエーテ
ルに懸濁した。固体を濾別し、エーテルですすぎ、乾燥
した。白色結晶としてrac−シス−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベ
ンゾ[e]−2−インドル−2−オン210g (67
%)を得た。m.p.:192−194℃。
メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3
13g (1.45mol )をメチレンクロリド3リットル
に懸濁した。トリエチルシラン690ml(4.33mol
)をトリフルオロ酢酸500ml(6.53mol )に溶
解した溶液を0℃でゆっくり滴下した後、この混合物を
室温で3時間撹拌し、次いで氷−エタノール浴で冷却
し、28%水酸化ナトリウム水溶液の約830mlでアル
カリ性とし、水中に注加し、メチレンクロリドで抽出し
た。有機相を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。真空下に溶媒を留去し、残留物を氷冷のエーテ
ルに懸濁した。固体を濾別し、エーテルですすぎ、乾燥
した。白色結晶としてrac−シス−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベ
ンゾ[e]−2−インドル−2−オン210g (67
%)を得た。m.p.:192−194℃。
【0072】c)リチウムアルミニウムヒドリド25g
(0.66mol )をテトラヒドロフラン2リットルに懸
濁した懸濁液をrac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ
[e]−2−インドール−2−オン71.5g (0.3
3mol )の少量づつで処理した。混合物を一夜還流下に
煮沸し、約−10℃まで冷却し、次いで水25ml、15
%水酸化ナトリウム水溶液の25ml及び水75mlを順次
滴下して加水分解した。固体を濾別し、メチレンクロリ
ドですすいだ。有機相を濃縮した。残留物をメチレンク
ロリドに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥した。真空下に
溶媒を留去し、冷蔵庫で結晶させて、灰色結晶としてr
ac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール6
4.0g (96%)を得た。少量のサンプルをエタノー
ルに溶解し、エタノール性塩酸で処理した。濃縮し、エ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンソ[e]インドール塩酸塩を得た。m.p.:2
26−231℃。
(0.66mol )をテトラヒドロフラン2リットルに懸
濁した懸濁液をrac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ
[e]−2−インドール−2−オン71.5g (0.3
3mol )の少量づつで処理した。混合物を一夜還流下に
煮沸し、約−10℃まで冷却し、次いで水25ml、15
%水酸化ナトリウム水溶液の25ml及び水75mlを順次
滴下して加水分解した。固体を濾別し、メチレンクロリ
ドですすいだ。有機相を濃縮した。残留物をメチレンク
ロリドに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥した。真空下に
溶媒を留去し、冷蔵庫で結晶させて、灰色結晶としてr
ac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール6
4.0g (96%)を得た。少量のサンプルをエタノー
ルに溶解し、エタノール性塩酸で処理した。濃縮し、エ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンソ[e]インドール塩酸塩を得た。m.p.:2
26−231℃。
【0073】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンソ
[e]インドール24.1g (0.12mol )、2−シ
クロヘキシルブロミド28.3g (0.15mol )、炭
酸カリウム26.3g (0.19mol )及びヨウ化ナト
リウム6.22g (0.19mol )をエチルメチルケト
ン550mlに懸濁し、3日間還流下に煮沸した。固体を
濾別し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、次いで溶液を水及び食塩水で洗浄し、濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィ(溶離剤;酢酸エチ
ル;メチレンクロリド1:2)の後、ベージュ色油状物
としてrac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インド
ール16.1g (43%)を得た。MS:m/e(基準
ピーク%):313(M+,11), 217(21), 216(100), 108(1
3), 44(13)。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンソ
[e]インドール24.1g (0.12mol )、2−シ
クロヘキシルブロミド28.3g (0.15mol )、炭
酸カリウム26.3g (0.19mol )及びヨウ化ナト
リウム6.22g (0.19mol )をエチルメチルケト
ン550mlに懸濁し、3日間還流下に煮沸した。固体を
濾別し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、次いで溶液を水及び食塩水で洗浄し、濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィ(溶離剤;酢酸エチ
ル;メチレンクロリド1:2)の後、ベージュ色油状物
としてrac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インド
ール16.1g (43%)を得た。MS:m/e(基準
ピーク%):313(M+,11), 217(21), 216(100), 108(1
3), 44(13)。
【0074】e)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ
[e]インドール16.1g (0.05%)を48%臭
化水素酸水溶液270mlとともに120℃で3時間煮沸
した。真空下に臭化水素酸を留去した後、残留物をメチ
レンクロリド/水に溶解した。pH8においてメチレンク
ロリドで抽出した後、溶媒を真空下に留去した。シリカ
ゲルクロマトグラフィ(溶離剤;メチレンクロリド−メ
タノール 10:1)の後、ベージュ色油状物としてr
ac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール10.3g (67%)を
得た。少量のサンプルをエタノールに溶解し、エタノー
ル性塩酸で処理した。濃縮し、エタノールから再結晶し
て、rac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩を得た。
m.p.:223−224℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ
[e]インドール16.1g (0.05%)を48%臭
化水素酸水溶液270mlとともに120℃で3時間煮沸
した。真空下に臭化水素酸を留去した後、残留物をメチ
レンクロリド/水に溶解した。pH8においてメチレンク
ロリドで抽出した後、溶媒を真空下に留去した。シリカ
ゲルクロマトグラフィ(溶離剤;メチレンクロリド−メ
タノール 10:1)の後、ベージュ色油状物としてr
ac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール10.3g (67%)を
得た。少量のサンプルをエタノールに溶解し、エタノー
ル性塩酸で処理した。濃縮し、エタノールから再結晶し
て、rac−シス−3−(2−シクロヘキシルエチル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩を得た。
m.p.:223−224℃。
【0075】f)rac−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンソ[e]インドール−6−オール2.
00g(0.006mol )をトルエン160mlに懸濁
し、トリエチルアミン2ml(0.014mol )、4−ジ
メチルアミノピリジン0.88g (0.007mol )及
びジメチルカルバモイルクロリド0.7ml(0.007
mol )で処理し、次いで4時間還流下に煮沸した。冷却
した後、混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注加
した。メチレンクロリドで抽出し、シリカゲルクロマト
グラフィ(溶離剤;酢酸エチル/ヘキサン 1:2)の
後、油状物としてrac−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート2.40g を得た。MS:m/e(基
準ピーク%):370(M+,7), 274(18), 273(100), 72(6
0)。得られた油状物をエタノールに溶解し、エタノール
性塩酸で処理した。溶媒を留去した後、ベージュ色の泡
状物としてrac−シス−3−(2−シクロヘキシルエ
チル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート塩酸塩を得た。
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンソ[e]インドール−6−オール2.
00g(0.006mol )をトルエン160mlに懸濁
し、トリエチルアミン2ml(0.014mol )、4−ジ
メチルアミノピリジン0.88g (0.007mol )及
びジメチルカルバモイルクロリド0.7ml(0.007
mol )で処理し、次いで4時間還流下に煮沸した。冷却
した後、混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注加
した。メチレンクロリドで抽出し、シリカゲルクロマト
グラフィ(溶離剤;酢酸エチル/ヘキサン 1:2)の
後、油状物としてrac−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート2.40g を得た。MS:m/e(基
準ピーク%):370(M+,7), 274(18), 273(100), 72(6
0)。得られた油状物をエタノールに溶解し、エタノール
性塩酸で処理した。溶媒を留去した後、ベージュ色の泡
状物としてrac−シス−3−(2−シクロヘキシルエ
チル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカ
ルバメート塩酸塩を得た。
【0076】例2.a)rac−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル6.98g(0.023 mol)をメチレンクロリド7
0mlに溶解した溶液を、(−)−2,2′−(1,1′
−ビナフチル)リン酸5.80g(0.017 mol)を
エタノール70ml及びメチレンクロリド70mlに溶解し
た溶液と混合した。溶媒を真空下に留去したのち、残留
物をエタノールから五回再結晶し、次いでアンモニア水
溶液に懸濁した。エーテルで抽出して、(+)−シス−
3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール2.53g(36%)を白色結晶と
して得た。m.p.130〜133℃。[α]D 20 =+
65.90°(MeOH,c=1%)。
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル6.98g(0.023 mol)をメチレンクロリド7
0mlに溶解した溶液を、(−)−2,2′−(1,1′
−ビナフチル)リン酸5.80g(0.017 mol)を
エタノール70ml及びメチレンクロリド70mlに溶解し
た溶液と混合した。溶媒を真空下に留去したのち、残留
物をエタノールから五回再結晶し、次いでアンモニア水
溶液に懸濁した。エーテルで抽出して、(+)−シス−
3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール2.53g(36%)を白色結晶と
して得た。m.p.130〜133℃。[α]D 20 =+
65.90°(MeOH,c=1%)。
【0077】小量のサンプルをエタノールに溶解し、エ
タノール性HClで処理した。濃縮し、エタノールから
再結晶したのち、(+)−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸
塩を白色結晶として得た。m.p.199〜200℃。
[α]D,20=+35.70°(MeOH,c=1%)。
タノール性HClで処理した。濃縮し、エタノールから
再結晶したのち、(+)−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸
塩を白色結晶として得た。m.p.199〜200℃。
[α]D,20=+35.70°(MeOH,c=1%)。
【0078】b)(+)−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
53g(0.008 mol)をトルエン100mlに懸濁し
た懸濁液を、トリエチルアミン1.4ml(0.01 mo
l)、4−ジメチルアミノピリジン1.24g(0.0
1mol)及びジメチルカルバモイルクロリド0.93ml
(0.01 mol)で処理した。この混合物を還流下に4
時間煮沸した。溶媒を真空下に留去したのち、残留物を
メチレンクロリドに溶解した。この溶液を水及び塩化ナ
トリウム飽和水溶液で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮した。酢酸エチル/n−ヘキサン/メ
チレンクロリド1:1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、油状物2.49gを得た。これをエ
タノールに溶解し、8.8Mエタノール性HCl2.3
mlで処理した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリ
ドに溶解した。濾過したのち、溶媒を真空下に留去し
た。残留物を酢酸エチルに懸濁した。濾過し、真空下に
60℃で乾燥したのち、(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩2.37g(69%)を
無色の結晶として得た。m.p.207℃。
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
53g(0.008 mol)をトルエン100mlに懸濁し
た懸濁液を、トリエチルアミン1.4ml(0.01 mo
l)、4−ジメチルアミノピリジン1.24g(0.0
1mol)及びジメチルカルバモイルクロリド0.93ml
(0.01 mol)で処理した。この混合物を還流下に4
時間煮沸した。溶媒を真空下に留去したのち、残留物を
メチレンクロリドに溶解した。この溶液を水及び塩化ナ
トリウム飽和水溶液で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮した。酢酸エチル/n−ヘキサン/メ
チレンクロリド1:1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、油状物2.49gを得た。これをエ
タノールに溶解し、8.8Mエタノール性HCl2.3
mlで処理した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリ
ドに溶解した。濾過したのち、溶媒を真空下に留去し
た。残留物を酢酸エチルに懸濁した。濾過し、真空下に
60℃で乾燥したのち、(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩2.37g(69%)を
無色の結晶として得た。m.p.207℃。
【0079】例3.a)rac−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル14.1g(0.04 mol)をメチレンクロリド15
0mlに溶解した溶液を、(+)−2,2′−(1,1′
−ビナフチル)リン酸9.81g(0.028 mol)を
エタノール150ml及びメチレンクロリド150mlに溶
解した溶液と混合した。溶媒を真空下に留去したのち、
残留物をエタノールから五回再結晶し、次いでアンモニ
ア水溶液に懸濁した。エーテルで抽出して、(−)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−オール2.09g(14%)を白色結
晶として得た。m.p.130〜133℃。[α]D,20
=−63.4°(MeOH,c=1%)。
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル14.1g(0.04 mol)をメチレンクロリド15
0mlに溶解した溶液を、(+)−2,2′−(1,1′
−ビナフチル)リン酸9.81g(0.028 mol)を
エタノール150ml及びメチレンクロリド150mlに溶
解した溶液と混合した。溶媒を真空下に留去したのち、
残留物をエタノールから五回再結晶し、次いでアンモニ
ア水溶液に懸濁した。エーテルで抽出して、(−)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−オール2.09g(14%)を白色結
晶として得た。m.p.130〜133℃。[α]D,20
=−63.4°(MeOH,c=1%)。
【0080】小量のサンプルをエタノールに溶解し、エ
タノール性HClで処理した。溶液を濃縮し、残留物を
エタノールから再結晶したのち、(−)−シス−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−オール塩酸塩を白色結晶として得た。m.p.
199〜200℃。[α]D 20 =−33.7°(MeO
H,c=1%)。
タノール性HClで処理した。溶液を濃縮し、残留物を
エタノールから再結晶したのち、(−)−シス−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−オール塩酸塩を白色結晶として得た。m.p.
199〜200℃。[α]D 20 =−33.7°(MeO
H,c=1%)。
【0081】b)(−)−シス−3−(2−シクロヘキ
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール1.
78g(0.006 mol)をトルエン100mlに懸濁し
た懸濁液を、トリエチルアミン1ml(0.007 mo
l)、4−ジメチルアミノピリジン0.87g(0.0
07mol)及びジメチルカルバモイルクロリド0.66m
l(0.007 mol)で処理し、還流下に24時間煮沸
した。溶媒を真空下に留去したのち、残留物をメチレン
クロリドに溶解し、そこでこの溶液を水及び塩化ナトリ
ウム溶液で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。メチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
1.12gを得た。これをエタノールに溶解し、エタノ
ール性HClで処理した。濃縮し、酢酸エチルから再結
晶したのち、(−)−シス−3−(2−シクロヘキシル
エチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート塩酸塩0.70g(29%)を無色の結晶
として得た。m.p.206℃。
シルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール1.
78g(0.006 mol)をトルエン100mlに懸濁し
た懸濁液を、トリエチルアミン1ml(0.007 mo
l)、4−ジメチルアミノピリジン0.87g(0.0
07mol)及びジメチルカルバモイルクロリド0.66m
l(0.007 mol)で処理し、還流下に24時間煮沸
した。溶媒を真空下に留去したのち、残留物をメチレン
クロリドに溶解し、そこでこの溶液を水及び塩化ナトリ
ウム溶液で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。メチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
1.12gを得た。これをエタノールに溶解し、エタノ
ール性HClで処理した。濃縮し、酢酸エチルから再結
晶したのち、(−)−シス−3−(2−シクロヘキシル
エチル)−2,3,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート塩酸塩0.70g(29%)を無色の結晶
として得た。m.p.206℃。
【0082】例4.a)rac−シス−2,3,3a,
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mol)を
エチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭酸カリ
ウム0.86g(0.006 mol)、ヨウ化ナトリウム
0.29g(0.002 mol)及びN−(4−ブロモブ
チル)フタルイミド1.40g(0.005 mol)で処
理した。混合物を還流下に24時間煮沸し、冷却したの
ち、水で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出
物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去し
た。メチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付して、粗rac−シス−
N−[4−(1,2,3a,4,5,9bーヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3
−イル)ブチル]フタルイミド2.10g(定量)を淡
黄色の結晶として得た。小量のサンプルを酢酸エチル/
エーテルから再結晶した。m.p.103〜105℃。
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mol)を
エチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭酸カリ
ウム0.86g(0.006 mol)、ヨウ化ナトリウム
0.29g(0.002 mol)及びN−(4−ブロモブ
チル)フタルイミド1.40g(0.005 mol)で処
理した。混合物を還流下に24時間煮沸し、冷却したの
ち、水で処理した。混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出
物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去し
た。メチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付して、粗rac−シス−
N−[4−(1,2,3a,4,5,9bーヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3
−イル)ブチル]フタルイミド2.10g(定量)を淡
黄色の結晶として得た。小量のサンプルを酢酸エチル/
エーテルから再結晶した。m.p.103〜105℃。
【0083】b)rac−シス−N−[4−(1,2,
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フタ
ルイミド2.00g(0.005 mol)をメチレンクロ
リド100mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素2.4ml
(0.025 mol)をメチレンクロリド100mlに溶解
した溶液で滴下処理し、そこでこの混合物を室温で1.
5時間攪拌した。氷浴で冷却しながら2N水酸化ナトリ
ウム溶液32ml(0.065 mol)を滴下した。混合物
を水に注加し、そこで、pHが8に達するまで炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えた。この混合物をメチレンクロ
リドで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。メチレンクロリド/メタノール2
0:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、
油状物を得た。これをエタノールに溶解し、エタノール
性HClで処理した。溶媒を留去し、メタノールから再
結晶して、rac−N−[4−(シス−1,2,3a,
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フタルイ
ミド塩酸塩0.3g(14%)を白色結晶として得た。
m.p.258〜260℃(分解)。
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フタ
ルイミド2.00g(0.005 mol)をメチレンクロ
リド100mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素2.4ml
(0.025 mol)をメチレンクロリド100mlに溶解
した溶液で滴下処理し、そこでこの混合物を室温で1.
5時間攪拌した。氷浴で冷却しながら2N水酸化ナトリ
ウム溶液32ml(0.065 mol)を滴下した。混合物
を水に注加し、そこで、pHが8に達するまで炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えた。この混合物をメチレンクロ
リドで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。メチレンクロリド/メタノール2
0:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、
油状物を得た。これをエタノールに溶解し、エタノール
性HClで処理した。溶媒を留去し、メタノールから再
結晶して、rac−N−[4−(シス−1,2,3a,
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フタルイ
ミド塩酸塩0.3g(14%)を白色結晶として得た。
m.p.258〜260℃(分解)。
【0084】c)rac−N−[4−(シス−1,2,
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フ
タルイミド塩酸塩0.12g(0.28 mol)、ジメチ
ルカルバモイルクロリド0.03ml(0.34mol )、
トリエチルアミン0.05ml(0.34mmol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.042g(0.34mmol)
をトルエン10mlに入れた混合物を、還流下に4時間煮
沸し、次いで水に注加した。この混合物をトルエンで抽
出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下
に留去した。残留物をメチレンクロリド/メタノール
(20:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
し、次いでエタノールに溶解した。この溶液をエタノー
ル性HClで処理し、濃縮した。残留物をメチレンクロ
リドに溶解し、エーテルをそこに加え、溶媒を留去し
て、rac−シス−2,3,3a,4,5,9bーヘキ
サヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート
塩酸塩0.11g(79%)を発泡体として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):461(M+, 8), 457(2), 27
4(19), 273(100), 216(4), 200(3), 160(10), 130(2),
72(57)。
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]フ
タルイミド塩酸塩0.12g(0.28 mol)、ジメチ
ルカルバモイルクロリド0.03ml(0.34mol )、
トリエチルアミン0.05ml(0.34mmol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.042g(0.34mmol)
をトルエン10mlに入れた混合物を、還流下に4時間煮
沸し、次いで水に注加した。この混合物をトルエンで抽
出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下
に留去した。残留物をメチレンクロリド/メタノール
(20:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
し、次いでエタノールに溶解した。この溶液をエタノー
ル性HClで処理し、濃縮した。残留物をメチレンクロ
リドに溶解し、エーテルをそこに加え、溶媒を留去し
て、rac−シス−2,3,3a,4,5,9bーヘキ
サヒドロ−3−(4−フタルイミドブチル)−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート
塩酸塩0.11g(79%)を発泡体として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):461(M+, 8), 457(2), 27
4(19), 273(100), 216(4), 200(3), 160(10), 130(2),
72(57)。
【0085】例5.a)rac−シス−2,3,3a,
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mol)を
エチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭酸カリ
ウム0.85g(0.006 mol)、ヨウ化ナトリウム
0.28g(0.002 mol)及びN−(6−ブロモブ
チル)フタルイミド1.60g(0.005 mol)で処
理した。この混合物を還流下に24時間煮沸し、冷却
し、水で処理し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸
ナトリウムで乾燥し、そこで溶媒を真空下に留去した。
残留物をメチレンクロリド/メタノール(20:1)を
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
1.90gを得た。これをメチレンクロリドに溶解し
た。エタノール性HClを加え、溶媒を留去したのち、
rac−シス−N−[6−(1,2,3a,4,5,9
bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]
インドール−3−イル)ヘキシル]フタルイミド塩酸塩
2.00g(87%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):432(M+, 6), 217(15), 216(100), 185(4), 160
(7) 。
4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mol)を
エチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭酸カリ
ウム0.85g(0.006 mol)、ヨウ化ナトリウム
0.28g(0.002 mol)及びN−(6−ブロモブ
チル)フタルイミド1.60g(0.005 mol)で処
理した。この混合物を還流下に24時間煮沸し、冷却
し、水で処理し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸
ナトリウムで乾燥し、そこで溶媒を真空下に留去した。
残留物をメチレンクロリド/メタノール(20:1)を
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
1.90gを得た。これをメチレンクロリドに溶解し
た。エタノール性HClを加え、溶媒を留去したのち、
rac−シス−N−[6−(1,2,3a,4,5,9
bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]
インドール−3−イル)ヘキシル]フタルイミド塩酸塩
2.00g(87%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):432(M+, 6), 217(15), 216(100), 185(4), 160
(7) 。
【0086】b)rac−シス−N−[6−(1,2,
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]フ
タルイミド塩酸塩1.80g(0.004 mol)をメチ
レンクロリド100mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素
1.8ml(0.019 mol)をメチレンクロリド10ml
に溶解した溶液で滴下処理した。この混合物を室温で
1.5時間攪拌し、その後、氷浴で冷却しながら2N水
酸化ナトリウム溶液25ml(0.05 mol)で滴下処理
し、次いで水に注加し、そこで、pHが8に達するまで
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物をクロロホ
ルムで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。残留物をメチレンクロリド/メタ
ノール(20:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付した。得られた油状物をエタノールに溶解し、エ
タノール性HClで処理した。溶媒を留去し、メタノー
ルから再結晶して、rac−シス−N−[6−(1,
2,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキ
シ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシ
ル]フタルイミド塩酸塩0.93g(53%)を白色結
晶として得た。m.p.218℃(分解)。
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]フ
タルイミド塩酸塩1.80g(0.004 mol)をメチ
レンクロリド100mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素
1.8ml(0.019 mol)をメチレンクロリド10ml
に溶解した溶液で滴下処理した。この混合物を室温で
1.5時間攪拌し、その後、氷浴で冷却しながら2N水
酸化ナトリウム溶液25ml(0.05 mol)で滴下処理
し、次いで水に注加し、そこで、pHが8に達するまで
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物をクロロホ
ルムで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。残留物をメチレンクロリド/メタ
ノール(20:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付した。得られた油状物をエタノールに溶解し、エ
タノール性HClで処理した。溶媒を留去し、メタノー
ルから再結晶して、rac−シス−N−[6−(1,
2,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキ
シ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシ
ル]フタルイミド塩酸塩0.93g(53%)を白色結
晶として得た。m.p.218℃(分解)。
【0087】c)rac−シス−N−[6−(1,2,
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]
フタルイミド塩酸塩0.30g(0.66mmol)、ジメ
チルカルバモイルクロリド0.06ml(0.66mmo
l)、トリエチルアミン0.19ml(1.32mmol)及
び4−ジメチルアミノピリジン0.08g(0.66mm
ol)をトルエン10mlに入れた混合物を、還流下に24
時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注
加した。この混合物をメチレンクロリドで抽出し、抽出
物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去し
た。残留物をメチレンクロリド/メタノール(20:
1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、メチ
レンクロリドに溶解した。この溶液をエタノール性HC
lで処理し、濃縮した。残留物をメチレンクロリドに溶
解し、エーテルをそこに加え、溶媒を留去した。rac
−シス−2,3,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−
3−(6−フタルイミドヘキシル)−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩0.12g(32%)を泡状体として得た。MS:
m/e(基準ピーク%):489(M+, 7), 396(2), 274(1
9), 273(100), 201(2), 160(8), 72(64) 。
3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]
フタルイミド塩酸塩0.30g(0.66mmol)、ジメ
チルカルバモイルクロリド0.06ml(0.66mmo
l)、トリエチルアミン0.19ml(1.32mmol)及
び4−ジメチルアミノピリジン0.08g(0.66mm
ol)をトルエン10mlに入れた混合物を、還流下に24
時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注
加した。この混合物をメチレンクロリドで抽出し、抽出
物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去し
た。残留物をメチレンクロリド/メタノール(20:
1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、メチ
レンクロリドに溶解した。この溶液をエタノール性HC
lで処理し、濃縮した。残留物をメチレンクロリドに溶
解し、エーテルをそこに加え、溶媒を留去した。rac
−シス−2,3,3a,4,5,9bーヘキサヒドロ−
3−(6−フタルイミドヘキシル)−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩0.12g(32%)を泡状体として得た。MS:
m/e(基準ピーク%):489(M+, 7), 396(2), 274(1
9), 273(100), 201(2), 160(8), 72(64) 。
【0088】例6.a)5−メトキシ−2−テトラロン
28g(0.16 mol)及びピロリジン12.5g(1
4.5ml、0.175 mol)をトルエン150mlに溶解
した。この混合物を水分離器を付して2時間煮沸し、冷
却し、ブロム酢酸エチル31.7g(0.19 mol)で
処理し、還流下に2時間煮沸した。次いで混合物を濃縮
し、エタノール/水(5:1)150mlに溶解し、再
度、還流下に2時間煮沸した。溶媒を真空下に留去し、
残留物を酢酸エチルに溶解した。この溶液を水及び塩化
ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、
濾過し、濃縮した。残留物をエーテルに溶解し、活性炭
で処理し、再結晶した。エチル rac−1,2,3,
4−テトラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナ
フチルアセテート18.4gを白色結晶として得た。シ
クロヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィにより、さらに10.3gの白色結
晶を母液から得ることができた。 総収量(率):白色結晶28.7g(68%)。m.
p.36〜40℃。
28g(0.16 mol)及びピロリジン12.5g(1
4.5ml、0.175 mol)をトルエン150mlに溶解
した。この混合物を水分離器を付して2時間煮沸し、冷
却し、ブロム酢酸エチル31.7g(0.19 mol)で
処理し、還流下に2時間煮沸した。次いで混合物を濃縮
し、エタノール/水(5:1)150mlに溶解し、再
度、還流下に2時間煮沸した。溶媒を真空下に留去し、
残留物を酢酸エチルに溶解した。この溶液を水及び塩化
ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、
濾過し、濃縮した。残留物をエーテルに溶解し、活性炭
で処理し、再結晶した。エチル rac−1,2,3,
4−テトラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナ
フチルアセテート18.4gを白色結晶として得た。シ
クロヘキサン/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィにより、さらに10.3gの白色結
晶を母液から得ることができた。 総収量(率):白色結晶28.7g(68%)。m.
p.36〜40℃。
【0089】b)エチル rac−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート6.30gをトルエン100mlに溶解した溶
液を、4−(2−アミノエチル)モルホリン3.1ml
(0.024 mol)で処理し、そこでこの混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール100ml中120℃及び180バール
で、ラネーニッケル1gで水素化した。生成物をメチレ
ンクロリド/メタノール(9:1)を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−(2−モルホリノエチル)−2H−ベンゾ[e]
インドール−2−オン6.80g(86%)を得た。M
S:m/e(基準ピーク%):330(M+, 3), 299(1), 16
0(3), 149(4), 113(23), 100(100) 。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート6.30gをトルエン100mlに溶解した溶
液を、4−(2−アミノエチル)モルホリン3.1ml
(0.024 mol)で処理し、そこでこの混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール100ml中120℃及び180バール
で、ラネーニッケル1gで水素化した。生成物をメチレ
ンクロリド/メタノール(9:1)を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−(2−モルホリノエチル)−2H−ベンゾ[e]
インドール−2−オン6.80g(86%)を得た。M
S:m/e(基準ピーク%):330(M+, 3), 299(1), 16
0(3), 149(4), 113(23), 100(100) 。
【0090】c)リチウムアルミニウムヒドリド1.0
g(27.1mmol)をアルゴン下にテトラヒドロフラン
20mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−モ
ルホリノエチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン6.8g(0.021 mol)をテトラヒドロフラ
ン20mlに溶解した溶液を滴下したのち、この混合物を
還流下に1時間煮沸し、次いで、まず酢酸エチル5mlで
注意深く滴下処理し、次に、完全な白色沈殿物が形成す
るまで、Na2 SO4 飽和水溶液で滴下処理した。濾過
し、濾液を濃縮したのち、残留物をエタノール100ml
に溶解した。この溶液を21%エタノール性HCl溶液
7ml(0.041 mol)で滴下処理し、室温で4時間攪
拌し、それによって結晶を分離した。これらの結晶をエ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−
(2−モルホリノエチル)−1H−ベンゾ[e]インド
ール塩酸塩6.35g(79%)を白色結晶として得
た。m.p.125〜155℃(分解)。
g(27.1mmol)をアルゴン下にテトラヒドロフラン
20mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−モ
ルホリノエチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン6.8g(0.021 mol)をテトラヒドロフラ
ン20mlに溶解した溶液を滴下したのち、この混合物を
還流下に1時間煮沸し、次いで、まず酢酸エチル5mlで
注意深く滴下処理し、次に、完全な白色沈殿物が形成す
るまで、Na2 SO4 飽和水溶液で滴下処理した。濾過
し、濾液を濃縮したのち、残留物をエタノール100ml
に溶解した。この溶液を21%エタノール性HCl溶液
7ml(0.041 mol)で滴下処理し、室温で4時間攪
拌し、それによって結晶を分離した。これらの結晶をエ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−
(2−モルホリノエチル)−1H−ベンゾ[e]インド
ール塩酸塩6.35g(79%)を白色結晶として得
た。m.p.125〜155℃(分解)。
【0091】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−モ
ルホリノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸
塩6.28g(0.016 mol)を、48%HBr水溶
液0.5リットルに溶解し、還流下に4時間煮沸し、次
いで濃縮し、そこで残留物を水に溶解した。まず固形N
a2 SO4 を、次にNaHCO3 飽和水溶液を加えるこ
とにより、この溶液を中和した。混合物をCH2 Cl2
で三回抽出し、有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びN
aCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾
過し、濾液を濃縮し、残留物を、シリカゲル0.27kg
上で、メチレンクロリド/メタノール(4:1)を用い
るクロマトグラフィに付した。生成物4.8gをエタノ
ール150mlに溶解した。21%エタノール性HCl溶
液6ml(0.035 mol)をそこに滴下し、この混合物
を室温で4時間攪拌し、それにより結晶を分離した。エ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリ
ノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル二塩酸塩4.97g(82%)を白色結晶として得
た。m.p.230〜275℃(分解)。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−モ
ルホリノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸
塩6.28g(0.016 mol)を、48%HBr水溶
液0.5リットルに溶解し、還流下に4時間煮沸し、次
いで濃縮し、そこで残留物を水に溶解した。まず固形N
a2 SO4 を、次にNaHCO3 飽和水溶液を加えるこ
とにより、この溶液を中和した。混合物をCH2 Cl2
で三回抽出し、有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びN
aCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾
過し、濾液を濃縮し、残留物を、シリカゲル0.27kg
上で、メチレンクロリド/メタノール(4:1)を用い
るクロマトグラフィに付した。生成物4.8gをエタノ
ール150mlに溶解した。21%エタノール性HCl溶
液6ml(0.035 mol)をそこに滴下し、この混合物
を室温で4時間攪拌し、それにより結晶を分離した。エ
タノールから再結晶して、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリ
ノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オー
ル二塩酸塩4.97g(82%)を白色結晶として得
た。m.p.230〜275℃(分解)。
【0092】e)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール二塩
酸塩1.00g(0.003 mol)を水50mlに溶解し
たものを1N水酸化ナトリウム溶液5.6ml(5.6mm
ol、2.1当量)で中和した。この混合物をエーテルで
抽出し、有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl
飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4 で乾燥し、濾過し、
濾液を濃縮した。油状の残留物をトルエン50mlに溶解
した。トリエチルアミン0.30g(0.41ml、0.
003 mol)、4−ジメチルアミノピリジン3.25mg
(266μmol 、0.1当量)及びジメチルカルバモイ
ルクロリド0.27ml(0.003 mol)を順次そこに
加えた。この混合物を還流下に2時間煮沸し、水に注加
し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽
和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO
4 で乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、残留物を、シリカ
ゲル220g上で、メチレンクロリド/メタノール
(9:1)を用いるクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物0.8gをエタノール10mlに溶解した。4.
89Nエタノール性HCl溶液0.92ml(0.004
5 mol)をそこに滴下し、酢酸エチルで沈殿を生じさせ
た。結晶を濾別し、熱エタノールに溶解し、活性炭で処
理した。濾過し、濃縮し、エタノール/酢酸エチルから
再結晶したのち、rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート二塩酸塩0.57g(48%)を白色
結晶として得た。m.p.170〜220℃(分解)。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール二塩
酸塩1.00g(0.003 mol)を水50mlに溶解し
たものを1N水酸化ナトリウム溶液5.6ml(5.6mm
ol、2.1当量)で中和した。この混合物をエーテルで
抽出し、有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl
飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4 で乾燥し、濾過し、
濾液を濃縮した。油状の残留物をトルエン50mlに溶解
した。トリエチルアミン0.30g(0.41ml、0.
003 mol)、4−ジメチルアミノピリジン3.25mg
(266μmol 、0.1当量)及びジメチルカルバモイ
ルクロリド0.27ml(0.003 mol)を順次そこに
加えた。この混合物を還流下に2時間煮沸し、水に注加
し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽
和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO
4 で乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、残留物を、シリカ
ゲル220g上で、メチレンクロリド/メタノール
(9:1)を用いるクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物0.8gをエタノール10mlに溶解した。4.
89Nエタノール性HCl溶液0.92ml(0.004
5 mol)をそこに滴下し、酢酸エチルで沈殿を生じさせ
た。結晶を濾別し、熱エタノールに溶解し、活性炭で処
理した。濾過し、濃縮し、エタノール/酢酸エチルから
再結晶したのち、rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−モルホリノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート二塩酸塩0.57g(48%)を白色
結晶として得た。m.p.170〜220℃(分解)。
【0093】例7.a)エチル 1,2,3,4−テト
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート15.0g(0.057 mol)をトルエン25
0mlに溶解した溶液を、プロピルアミン9.45ml
(0.114 mol)で処理し、そこでこの混合物を水分
離器を付して17時間煮沸した。濃縮し、三回再結晶し
たのち、白色結晶4.4gを得た。母液をエーテル/ヘ
キサン(2:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付し、再結晶して、さらに2.45gの物質を得た。 総収量:6.85g。m.p.81〜83℃。
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート15.0g(0.057 mol)をトルエン25
0mlに溶解した溶液を、プロピルアミン9.45ml
(0.114 mol)で処理し、そこでこの混合物を水分
離器を付して17時間煮沸した。濃縮し、三回再結晶し
たのち、白色結晶4.4gを得た。母液をエーテル/ヘ
キサン(2:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付し、再結晶して、さらに2.45gの物質を得た。 総収量:6.85g。m.p.81〜83℃。
【0094】得られた生成物6.80g(0.026 m
ol)を、エタノール400ml中120℃及び140バー
ルで15時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。
この生成物をヘキサン/エーテル(1:1)を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シ
ス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−3−プロピル−2H−ベンゾ[e]インドー
ル−2−オン5.20gを得た。
ol)を、エタノール400ml中120℃及び140バー
ルで15時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。
この生成物をヘキサン/エーテル(1:1)を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シ
ス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−3−プロピル−2H−ベンゾ[e]インドー
ル−2−オン5.20gを得た。
【0095】b)ジイソプロピルアミン2.73g
(0.027 mol)をアルゴン下に乾燥テトラヒドロフ
ラン150mlに溶解した。ヘキサン(0.027 mol)
中1.61Mブチルリチウム16.7mlを−78℃で滴
下し、そこでこの混合物を0℃で15分間攪拌し、再度
−78℃に冷却し、rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピル
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン6.40g
(0.025 mol)をテトラヒドロフラン100mlに溶
解した溶液で滴下処理した。黄色の溶液の温度を0℃に
上げ、溶液を再度−78℃に冷却し、次いで、ヨウ化メ
チル3.83g(0.027 mol)をテトラヒドロフラ
ン30mlに溶解した溶液をそこに滴下した。混合物の温
度を0℃に上げ、混合物をこの温度で3時間攪拌した。
次いで、NH4 Cl飽和水溶液10mlを注意深く滴下し
た。この混合物を酢酸エチルで抽出し、そこで有機相を
水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残留物を、シリカゲル150g上で、ヘキサン/エーテ
ル(1:1)を用いるクロマトグラフィに付し、rac
−1,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−1α−メチル−3−プロピル−2H−ベン
ゾ[e]インドール−2−オン4.8g(71%)を淡
黄色の油状物として得た。
(0.027 mol)をアルゴン下に乾燥テトラヒドロフ
ラン150mlに溶解した。ヘキサン(0.027 mol)
中1.61Mブチルリチウム16.7mlを−78℃で滴
下し、そこでこの混合物を0℃で15分間攪拌し、再度
−78℃に冷却し、rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピル
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン6.40g
(0.025 mol)をテトラヒドロフラン100mlに溶
解した溶液で滴下処理した。黄色の溶液の温度を0℃に
上げ、溶液を再度−78℃に冷却し、次いで、ヨウ化メ
チル3.83g(0.027 mol)をテトラヒドロフラ
ン30mlに溶解した溶液をそこに滴下した。混合物の温
度を0℃に上げ、混合物をこの温度で3時間攪拌した。
次いで、NH4 Cl飽和水溶液10mlを注意深く滴下し
た。この混合物を酢酸エチルで抽出し、そこで有機相を
水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残留物を、シリカゲル150g上で、ヘキサン/エーテ
ル(1:1)を用いるクロマトグラフィに付し、rac
−1,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−1α−メチル−3−プロピル−2H−ベン
ゾ[e]インドール−2−オン4.8g(71%)を淡
黄色の油状物として得た。
【0096】c)リチウムアルミニウムヒドリド1.3
3g(0.0035 mol)を、アルゴン下に、rac−
1,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−1α−メチル−3−プロピル−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン4.8g(0.018 mo
l)をテトラヒドロフラン100mlに溶解した溶液に加
えた。この混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで、5
〜10℃で、まずNH4 Cl飽和水溶液10mlで、次に
水50mlで注意深く処理し、最後に酢酸エチルで抽出し
た。有機相をMgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮し、そ
こで残留物を、シリカゲル130g上で、メチレンクロ
リド/メタノール(49:1)を用いるクロマトグラフ
ィに付した。rac−2,3,3aα,4,5,9bα
−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1α−メチル−3−プ
ロピル−1H−ベンゾ[e]インドール4.35g(9
5%)を淡黄色の油状物として得た。
3g(0.0035 mol)を、アルゴン下に、rac−
1,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−1α−メチル−3−プロピル−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン4.8g(0.018 mo
l)をテトラヒドロフラン100mlに溶解した溶液に加
えた。この混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで、5
〜10℃で、まずNH4 Cl飽和水溶液10mlで、次に
水50mlで注意深く処理し、最後に酢酸エチルで抽出し
た。有機相をMgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮し、そ
こで残留物を、シリカゲル130g上で、メチレンクロ
リド/メタノール(49:1)を用いるクロマトグラフ
ィに付した。rac−2,3,3aα,4,5,9bα
−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1α−メチル−3−プ
ロピル−1H−ベンゾ[e]インドール4.35g(9
5%)を淡黄色の油状物として得た。
【0097】d)rac−2,3,3aα,4,5,9
bα−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1α−メチル−3
−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドール4.35g
(0.017 mol)を、48%HBr水溶液150ml
中、還流下に1.5時間煮沸し、そこでこの混合物を濃
縮した。残留物を水50ml、2NのNaOH水溶液5ml
及びNaHCO3 飽和溶液50mlで中和し、CH2 Cl
2 100mlづつで三回抽出した。合わせた有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。褐色の残留物4.
8gをエタノール10ml及び酢酸エチル30mlに溶解
し、そこで5.8Nエタノール性HCl溶液3.7ml
(21.5mmol)を滴下した。この混合物を室温で4時
間攪拌し、それにより結晶を分離した。結晶を吸引下に
濾別し、酢酸エチル及びエーテルで洗浄し、真空下に乾
燥した(2.7g)。結晶化により、さらに1.1gを
母液から得ることができた。次いで、全量をメタノール
に溶解し、そこでこの溶液を活性炭で処理し、濾過し、
濃縮した。残留物をメタノール/酢酸エチルから二回再
結晶し、rac−2,3,3aα,4,5,9bα−ヘ
キサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベン
ゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩2.65g(5
6%)を得た。m.p.201〜203℃。
bα−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1α−メチル−3
−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドール4.35g
(0.017 mol)を、48%HBr水溶液150ml
中、還流下に1.5時間煮沸し、そこでこの混合物を濃
縮した。残留物を水50ml、2NのNaOH水溶液5ml
及びNaHCO3 飽和溶液50mlで中和し、CH2 Cl
2 100mlづつで三回抽出した。合わせた有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。褐色の残留物4.
8gをエタノール10ml及び酢酸エチル30mlに溶解
し、そこで5.8Nエタノール性HCl溶液3.7ml
(21.5mmol)を滴下した。この混合物を室温で4時
間攪拌し、それにより結晶を分離した。結晶を吸引下に
濾別し、酢酸エチル及びエーテルで洗浄し、真空下に乾
燥した(2.7g)。結晶化により、さらに1.1gを
母液から得ることができた。次いで、全量をメタノール
に溶解し、そこでこの溶液を活性炭で処理し、濾過し、
濃縮した。残留物をメタノール/酢酸エチルから二回再
結晶し、rac−2,3,3aα,4,5,9bα−ヘ
キサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベン
ゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩2.65g(5
6%)を得た。m.p.201〜203℃。
【0098】e)rac−2,3,3aα,4,5,9
bα−ヘキサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩1g
(0.0035 mol)を水50mlに溶解したものを1N
水酸化ナトリウム溶液3.7mlで中和し、そこでこの混
合物をエーテルで抽出した。有機相をNaHCO3 飽和
水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4
で乾燥し、濾過し、濃縮した。油状の残留物をトルエン
50mlで希釈し、そこでトリエチルアミン0.38g
(0.52ml、0.004 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン43.3mg(355μmol 、0.1当量)を
順次加え、次いでジメチルカルバモイルクロリド0.3
4ml(0.004 mol)を滴下した。この混合物を還流
下に2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、そこで
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル22
0g上で、メチレンクロリド/メタノール(9:1)を
用いるクロマトグラフィに付した。得られた油状物1.
11gをエタノール10mlに溶解し、そこで4.89N
エタノール性HCl溶液0.75ml(3.7mmol)を滴
下し、次いで、溶液が濁るまで酢酸エチルを滴下した。
その後、この混合物を室温で4時間、そして0℃で1時
間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾別し、酢酸エチ
ルで洗浄し、150℃/0.02トルで3時間乾燥し
た。rac−2,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサ
ヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール ジメチルカルバメート
塩酸塩1.14g(91%)を白色結晶として得た。
m.p.240〜247℃。
bα−ヘキサヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩1g
(0.0035 mol)を水50mlに溶解したものを1N
水酸化ナトリウム溶液3.7mlで中和し、そこでこの混
合物をエーテルで抽出した。有機相をNaHCO3 飽和
水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4
で乾燥し、濾過し、濃縮した。油状の残留物をトルエン
50mlで希釈し、そこでトリエチルアミン0.38g
(0.52ml、0.004 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン43.3mg(355μmol 、0.1当量)を
順次加え、次いでジメチルカルバモイルクロリド0.3
4ml(0.004 mol)を滴下した。この混合物を還流
下に2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、そこで
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル22
0g上で、メチレンクロリド/メタノール(9:1)を
用いるクロマトグラフィに付した。得られた油状物1.
11gをエタノール10mlに溶解し、そこで4.89N
エタノール性HCl溶液0.75ml(3.7mmol)を滴
下し、次いで、溶液が濁るまで酢酸エチルを滴下した。
その後、この混合物を室温で4時間、そして0℃で1時
間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾別し、酢酸エチ
ルで洗浄し、150℃/0.02トルで3時間乾燥し
た。rac−2,3,3aα,4,5,9bα−ヘキサ
ヒドロ−1α−メチル−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール ジメチルカルバメート
塩酸塩1.14g(91%)を白色結晶として得た。
m.p.240〜247℃。
【0099】例8.a)8−メトキシ−2−テトラロン
8.81g(0.05 mol)及びピロリジン3.91g
(4.55ml、0.055 mol)をトルエン50mlに溶
解した。この混合物を水分離器を付して2時間煮沸し、
冷却し、ブロム酢酸エチル10.2g(0.06 mol)
で処理し、次いで還流下さらに2時間煮沸し、最後に濃
縮した。残留物をエタノール/水(5:1)60mlに溶
解し、そこでこの溶液を還流下に2時間煮沸した。次い
で溶媒を真空下に留去した。残留物の酢酸エチル溶液を
水及び塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシクロヘキサン
/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。油状のエチル rac−1,2,3,
4−テトラヒドロ−8−メトキシ−2−オキソ−1−ナ
フチルアセテート12.0g(92%)を得た。
8.81g(0.05 mol)及びピロリジン3.91g
(4.55ml、0.055 mol)をトルエン50mlに溶
解した。この混合物を水分離器を付して2時間煮沸し、
冷却し、ブロム酢酸エチル10.2g(0.06 mol)
で処理し、次いで還流下さらに2時間煮沸し、最後に濃
縮した。残留物をエタノール/水(5:1)60mlに溶
解し、そこでこの溶液を還流下に2時間煮沸した。次い
で溶媒を真空下に留去した。残留物の酢酸エチル溶液を
水及び塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシクロヘキサン
/酢酸エチル(4:1)を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。油状のエチル rac−1,2,3,
4−テトラヒドロ−8−メトキシ−2−オキソ−1−ナ
フチルアセテート12.0g(92%)を得た。
【0100】b)エチル rac−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−8−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート11.76gをトルエン100mlに溶解した
溶液をプロピルアミン7.4ml(0.09 mol)で処理
した。この混合物を水分離器を付して20時間煮沸し、
次いで濃縮した。残留物を、エタノール100ml中12
0℃及び180バールで、ラネーニッケル4gで水素化
した。生成物をシクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。油状の
rac−シス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−9−メトキシ−3−プロピル−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン10.1g(87%)を得
た。サンプルをヘキサンから再結晶し、白色結晶を得
た。m.p.74〜76℃。
トラヒドロ−8−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート11.76gをトルエン100mlに溶解した
溶液をプロピルアミン7.4ml(0.09 mol)で処理
した。この混合物を水分離器を付して20時間煮沸し、
次いで濃縮した。残留物を、エタノール100ml中12
0℃及び180バールで、ラネーニッケル4gで水素化
した。生成物をシクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。油状の
rac−シス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−9−メトキシ−3−プロピル−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン10.1g(87%)を得
た。サンプルをヘキサンから再結晶し、白色結晶を得
た。m.p.74〜76℃。
【0101】c)リチウムアルミニウムヒドリド1.4
4g(0.038 mol)をアルゴン下にテトラヒドロフ
ラン20mlに懸濁し、そこで、rac−シス−1,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3
−プロピル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
9.83g(0.038 mol)をテトラヒドロフラン5
0mlに溶解した溶液を滴下した。この混合物を還流下に
1時間煮沸し、次いで、冷却したのち、まず酢酸エチル
5mlで注意深く滴下処理し、次に、完全な白色沈殿物が
形成するまで、Na2 SO4 飽和水溶液で処理した。濾
過し、濾液を濃縮したのち、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3−
プロピル−1H−ベンゾ[e]インドールを油状物とし
て得た。これを、さらに精製することなく、次の工程に
使用した。
4g(0.038 mol)をアルゴン下にテトラヒドロフ
ラン20mlに懸濁し、そこで、rac−シス−1,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3
−プロピル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
9.83g(0.038 mol)をテトラヒドロフラン5
0mlに溶解した溶液を滴下した。この混合物を還流下に
1時間煮沸し、次いで、冷却したのち、まず酢酸エチル
5mlで注意深く滴下処理し、次に、完全な白色沈殿物が
形成するまで、Na2 SO4 飽和水溶液で処理した。濾
過し、濾液を濃縮したのち、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3−
プロピル−1H−ベンゾ[e]インドールを油状物とし
て得た。これを、さらに精製することなく、次の工程に
使用した。
【0102】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3−プロピル
−1H−ベンゾ[e]インドール8.58g(0.03
5 mol)を、48%HBr水溶液0.5リットル中、還
流下に4時間煮沸した。この混合物をNaOH200g
(5 mol)の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO4
をそこに加え、混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。
合わせた有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl
飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、
濃縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付した。生成物をヘキサンから結晶させ
た。rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−オール6.4g(80%)を白色結晶として得
た。m.p.130〜132℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−9−メトキシ−3−プロピル
−1H−ベンゾ[e]インドール8.58g(0.03
5 mol)を、48%HBr水溶液0.5リットル中、還
流下に4時間煮沸した。この混合物をNaOH200g
(5 mol)の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO4
をそこに加え、混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。
合わせた有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl
飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、
濃縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付した。生成物をヘキサンから結晶させ
た。rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−9−オール6.4g(80%)を白色結晶として得
た。m.p.130〜132℃。
【0103】この生成物6.22g(0.027 mol)
を酢酸エチル/エタノール(10:1)220mlに溶解
し、そこで5.87Mエタノール性HCl溶液6ml
(0.035 mol)を滴下し、この混合物を0℃で4時
間攪拌した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]
インドール−9−オール塩酸塩6.18g(82%)を
白色結晶として得た。m.p.207〜213℃。
を酢酸エチル/エタノール(10:1)220mlに溶解
し、そこで5.87Mエタノール性HCl溶液6ml
(0.035 mol)を滴下し、この混合物を0℃で4時
間攪拌した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]
インドール−9−オール塩酸塩6.18g(82%)を
白色結晶として得た。m.p.207〜213℃。
【0104】e)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−9−オール塩酸塩1.10g(0.
004 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.61
g(0.005 mol)、トリエチルアミン1.4ml
(0.01 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.
61g(0.005 mol)をトルエン40mlに入れた混
合物を、還流下に4時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液に注加し、そこで混合物をメチレンクロ
リドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過し、真空下に蒸発させた。メチレンクロリド/メタノ
ール(99:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
及びメチレンクロリドでの酸化アルミニウムクロマトグ
ラフィによって残留物を精製し、それをエタノールに溶
解した。エタノール性HClを加えたのち、溶媒を留去
した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−9−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩1.20g(86%)を
泡状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):30
2(M+, 9), 273(51), 72(100), 42(18)。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−9−オール塩酸塩1.10g(0.
004 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.61
g(0.005 mol)、トリエチルアミン1.4ml
(0.01 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.
61g(0.005 mol)をトルエン40mlに入れた混
合物を、還流下に4時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液に注加し、そこで混合物をメチレンクロ
リドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過し、真空下に蒸発させた。メチレンクロリド/メタノ
ール(99:1)を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
及びメチレンクロリドでの酸化アルミニウムクロマトグ
ラフィによって残留物を精製し、それをエタノールに溶
解した。エタノール性HClを加えたのち、溶媒を留去
した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−9−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩1.20g(86%)を
泡状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):30
2(M+, 9), 273(51), 72(100), 42(18)。
【0105】例9.a)エチル 1,2,3,4−テト
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン8
0mlに溶解し、アミノメチル−シクロヘキサン1.98
ml(0.01525 mol)をそこに加え、この混合物を
水分離器を付して23時間煮沸した。濃縮したのち、残
留物を、エタノール150ml中120℃及び140バー
ルで10時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。
シクロヘキサン/酢酸エチル3:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付したのち、生成物を熱イソプロピ
ルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。rac−シス
−3−シクロヘキシルメチル−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン3.82g(80%)を白
色結晶として得た。m.p.136〜137℃。
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン8
0mlに溶解し、アミノメチル−シクロヘキサン1.98
ml(0.01525 mol)をそこに加え、この混合物を
水分離器を付して23時間煮沸した。濃縮したのち、残
留物を、エタノール150ml中120℃及び140バー
ルで10時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。
シクロヘキサン/酢酸エチル3:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付したのち、生成物を熱イソプロピ
ルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。rac−シス
−3−シクロヘキシルメチル−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン3.82g(80%)を白
色結晶として得た。m.p.136〜137℃。
【0106】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.9
2g(0.02412 mol)をアルゴン下にTHF40
mlに懸濁した。rac−シス−3−シクロヘキシルメチ
ル−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
3.78g(0.01206 mol)をTHF40mlに溶
解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時
間煮沸した。次いで、水0.9ml、4N水酸化ナトリウ
ム溶液0.9ml及び水2.7mlを注意深く順次そこに滴
下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混
合物を還流下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加え、濾
過し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキ
サン/酢酸エチル4:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。油状のrac−シス−3−シクロヘキ
シルメチル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール3.
53g(98%)を得た。MS:m/e(基準ピーク
%):299(C20H29NO+, 5), 216(100), 185(8), 150(1
0), 144(7), 115(14) 。
2g(0.02412 mol)をアルゴン下にTHF40
mlに懸濁した。rac−シス−3−シクロヘキシルメチ
ル−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
3.78g(0.01206 mol)をTHF40mlに溶
解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時
間煮沸した。次いで、水0.9ml、4N水酸化ナトリウ
ム溶液0.9ml及び水2.7mlを注意深く順次そこに滴
下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混
合物を還流下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加え、濾
過し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキ
サン/酢酸エチル4:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。油状のrac−シス−3−シクロヘキ
シルメチル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール3.
53g(98%)を得た。MS:m/e(基準ピーク
%):299(C20H29NO+, 5), 216(100), 185(8), 150(1
0), 144(7), 115(14) 。
【0107】c)rac−シス−3−シクロヘキシルメ
チル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール3.46g
(0.01155 mol)を、48%HBr水溶液0.1
3リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この混
合物をNaOH46.3g(1.16 mol)の氷冷水溶
液に注加し、そこで、固形NaHCO3 を加えたのち、
CH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNaHCO3 飽
和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na 2 SO
4 で乾燥し、次いで濾過し、そこで濾液を濃縮した。残
留物をシクロヘキサン/酢酸エチル4:1を用いるシリ
カゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のra
c−シス−3−シクロヘキシルメチル−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール3.38g(100%)を得た。
チル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール3.46g
(0.01155 mol)を、48%HBr水溶液0.1
3リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この混
合物をNaOH46.3g(1.16 mol)の氷冷水溶
液に注加し、そこで、固形NaHCO3 を加えたのち、
CH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNaHCO3 飽
和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na 2 SO
4 で乾燥し、次いで濾過し、そこで濾液を濃縮した。残
留物をシクロヘキサン/酢酸エチル4:1を用いるシリ
カゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のra
c−シス−3−シクロヘキシルメチル−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール3.38g(100%)を得た。
【0108】得られた油状物0.49g(0.0017
1 mol)をメタノール15mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.35ml(0.00173 mo
l)をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。残留物と
して残る塩酸塩をエタノール/エーテルから結晶させ
た。 収量(率):白色結晶0.47g(85%)。m.p.
195〜197℃。
1 mol)をメタノール15mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.35ml(0.00173 mo
l)をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。残留物と
して残る塩酸塩をエタノール/エーテルから結晶させ
た。 収量(率):白色結晶0.47g(85%)。m.p.
195〜197℃。
【0109】d)rac−シス−3−シクロヘキシルメ
チル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.78g
(0.00973 mol)をトルエン50mlに溶解した。
トリエチルアミン1.97g(2.71ml、0.019
48 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン120mg
(980mmol、0.1当量)を順次そこに加え、次い
で、ジメチルクロロホルムアミド1.79ml(0.01
948 mol)をそこに滴下した。この混合物を還流下に
2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル220g
上で、シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるクロ
マトグラフィに付すことにより、油状のrac−シス−
3−シクロヘキシルメチル−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート3.3g(95%)を得
た。
チル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.78g
(0.00973 mol)をトルエン50mlに溶解した。
トリエチルアミン1.97g(2.71ml、0.019
48 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン120mg
(980mmol、0.1当量)を順次そこに加え、次い
で、ジメチルクロロホルムアミド1.79ml(0.01
948 mol)をそこに滴下した。この混合物を還流下に
2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル220g
上で、シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるクロ
マトグラフィに付すことにより、油状のrac−シス−
3−シクロヘキシルメチル−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート3.3g(95%)を得
た。
【0110】得られた油状物3.24g(0.0090
9 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液1.83ml(9.12mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮した。残留物として残る
塩酸塩をアセトニトリル/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶2.99g(82%)。m.p.
192〜194℃。
9 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液1.83ml(9.12mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮した。残留物として残る
塩酸塩をアセトニトリル/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶2.99g(82%)。m.p.
192〜194℃。
【0111】例10.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−フェニルプロピルアミン2.29
ml(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中120℃及び140バールで
10時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成
物をシクロヘキサン/酢酸エチル2:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−
3−(3−シクロヘキシル−プロピル)−1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H
−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.13g(61
%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):341(C22H
31NO2 +, 92), 258(52), 245(26), 230(100), 173(72),
158(52), 144(23), 128(19), 115(31)。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−フェニルプロピルアミン2.29
ml(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中120℃及び140バールで
10時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成
物をシクロヘキサン/酢酸エチル2:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−
3−(3−シクロヘキシル−プロピル)−1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H
−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.13g(61
%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):341(C22H
31NO2 +, 92), 258(52), 245(26), 230(100), 173(72),
158(52), 144(23), 128(19), 115(31)。
【0112】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.3
8g(0.010 mol)をアルゴン下にTHF40mlに
懸濁した。rac−シス−3−(3−シクロヘキシル−
プロピル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン3.26g(0.0095 mol)をTHF30ml
に溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に
2時間煮沸した。次いで、酢酸エチル10mlを注意深く
そこに滴下し、続いて、完全な白色沈殿物が生じるまで
Na2 SO4 飽和水溶液を注意深くそこに滴下した。濾
過し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるクロマトグラフィに付
した。油状のrac−シス−3−(3−シクロヘキシル
−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
2.64g(84%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):327(C22H33NO+, 10), 216(100), 185(5,5), 15
9(7), 144(4,5)。
8g(0.010 mol)をアルゴン下にTHF40mlに
懸濁した。rac−シス−3−(3−シクロヘキシル−
プロピル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン3.26g(0.0095 mol)をTHF30ml
に溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に
2時間煮沸した。次いで、酢酸エチル10mlを注意深く
そこに滴下し、続いて、完全な白色沈殿物が生じるまで
Na2 SO4 飽和水溶液を注意深くそこに滴下した。濾
過し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるクロマトグラフィに付
した。油状のrac−シス−3−(3−シクロヘキシル
−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
2.64g(84%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):327(C22H33NO+, 10), 216(100), 185(5,5), 15
9(7), 144(4,5)。
【0113】c)rac−シス−3−(3−シクロヘキ
シル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル2.62g(0.008 mol)を、48%HBr水溶
液0.09リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸し
た。この混合物をNaOH32g(0.8 mol)の氷冷
水溶液に注加し、そこで固形NaHCO3 を加えたの
ち、CH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNaHCO
3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシクロヘ
キサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付すことにより、油状のrac−シス−3−
(3−シクロヘキシル−プロピル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール0.92g(37%)を得た。
シル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル2.62g(0.008 mol)を、48%HBr水溶
液0.09リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸し
た。この混合物をNaOH32g(0.8 mol)の氷冷
水溶液に注加し、そこで固形NaHCO3 を加えたの
ち、CH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNaHCO
3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシクロヘ
キサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付すことにより、油状のrac−シス−3−
(3−シクロヘキシル−プロピル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール0.92g(37%)を得た。
【0114】得られた油状物0.201gをエタノール
1mlに溶解した。5Nエタノール性HCl溶液0.13
5ml(0.673 mol)をそこに滴下し、次いで、溶液
が濁るまで酢酸エチルをそこに滴下した。次いで、室温
で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分離した結晶
を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄し、150℃/
0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩0.20g(8
9%)を白色結晶として得た。m.p.216〜221
℃。
1mlに溶解した。5Nエタノール性HCl溶液0.13
5ml(0.673 mol)をそこに滴下し、次いで、溶液
が濁るまで酢酸エチルをそこに滴下した。次いで、室温
で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分離した結晶
を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄し、150℃/
0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩0.20g(8
9%)を白色結晶として得た。m.p.216〜221
℃。
【0115】d)rac−シス−3−(3−シクロヘキ
シル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
0.67g(0.00214 mol)をトルエン20mlに
溶解した。トリエチルアミン0.277g(0.31m
l、0.00224 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン26mg(214mmol、0.1当量)を順次そこに加
え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド0.21ml
(0.00224 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に5時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル22
0g上で、CH2 Cl2 /MeOH(9:1)を用いる
クロマトグラフィに付すことにより、油状物0.787
gを得た。これをエタノール約5mlに溶解した。5Nエ
タノール性HCl溶液0.42ml(2.1mmol)をそこ
に滴下し、次いで、溶液が濁るまで酢酸エチルをそこに
滴下し、そこで室温で16時間攪拌した。分離した結晶
を吸引下に濾別し、再結晶し、100℃/0.02トル
で3時間乾燥した。rac−シス−3−(3−シクロヘ
キシル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩0.55g(61%)を
白色結晶として得た。m.p.158〜163℃。
シル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
0.67g(0.00214 mol)をトルエン20mlに
溶解した。トリエチルアミン0.277g(0.31m
l、0.00224 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン26mg(214mmol、0.1当量)を順次そこに加
え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド0.21ml
(0.00224 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に5時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカゲル22
0g上で、CH2 Cl2 /MeOH(9:1)を用いる
クロマトグラフィに付すことにより、油状物0.787
gを得た。これをエタノール約5mlに溶解した。5Nエ
タノール性HCl溶液0.42ml(2.1mmol)をそこ
に滴下し、次いで、溶液が濁るまで酢酸エチルをそこに
滴下し、そこで室温で16時間攪拌した。分離した結晶
を吸引下に濾別し、再結晶し、100℃/0.02トル
で3時間乾燥した。rac−シス−3−(3−シクロヘ
キシル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート塩酸塩0.55g(61%)を
白色結晶として得た。m.p.158〜163℃。
【0116】例11.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート5.0g(0.0191 mol)をトルエン1
00mlに溶解し、4−フェニル−ブチルアミン3.0ml
(0.0191 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して16時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール200ml中、120℃及び140バール
で10時間、ラネーニッケル2.5gで水素化した。生
成物をn−ヘキサン/酢酸エチル3:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−
3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベ
ンゾ[e]インドール−2−オン5.60g(82.5
%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):355(C23H
33NO2 +, 60), 272(16), 258(11), 244(12), 230(60), 1
73(40), 159(30), 115(25), 83(18), 55(100), 41(83)
。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート5.0g(0.0191 mol)をトルエン1
00mlに溶解し、4−フェニル−ブチルアミン3.0ml
(0.0191 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して16時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール200ml中、120℃及び140バール
で10時間、ラネーニッケル2.5gで水素化した。生
成物をn−ヘキサン/酢酸エチル3:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−
3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−2H−ベ
ンゾ[e]インドール−2−オン5.60g(82.5
%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):355(C23H
33NO2 +, 60), 272(16), 258(11), 244(12), 230(60), 1
73(40), 159(30), 115(25), 83(18), 55(100), 41(83)
。
【0117】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.7
9g(0.0208 mol)をアルゴン下にTHF20ml
に懸濁した。rac−シス−3−(4−シクロヘキシル
−ブチル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン5.60g(0.01575 mol)をTHF60
mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下
に0.5時間煮沸した。THF/水(4:1)10ml、
NaOH15%の水溶液4ml及び水2mlを注意深く順次
そこに滴下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるま
で、この混合物を還流下に15分間煮沸した。濾過し、
濃縮し、残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、油状の
rac−シス−3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール5.0g(93
%)を得た。
9g(0.0208 mol)をアルゴン下にTHF20ml
に懸濁した。rac−シス−3−(4−シクロヘキシル
−ブチル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン5.60g(0.01575 mol)をTHF60
mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下
に0.5時間煮沸した。THF/水(4:1)10ml、
NaOH15%の水溶液4ml及び水2mlを注意深く順次
そこに滴下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるま
で、この混合物を還流下に15分間煮沸した。濾過し、
濃縮し、残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、油状の
rac−シス−3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール5.0g(93
%)を得た。
【0118】c)rac−シス−3−(4−シクロヘキ
シル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
5.0g(0.0146 mol)を、48%HBr水溶液
0.17リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。
この混合物を〜200gの氷に注加し、NaOH28%
の水溶液200mlで処理した。この混合物を酢酸エチル
で三回抽出し、そこで有機相を塩化ナトリウム飽和水溶
液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリ
カゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のra
c−シス−3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール4.3g(90%)を得
た。
シル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
5.0g(0.0146 mol)を、48%HBr水溶液
0.17リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。
この混合物を〜200gの氷に注加し、NaOH28%
の水溶液200mlで処理した。この混合物を酢酸エチル
で三回抽出し、そこで有機相を塩化ナトリウム飽和水溶
液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリ
カゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のra
c−シス−3−(4−シクロヘキシル−ブチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール4.3g(90%)を得
た。
【0119】得られた油状物1.0g(0.00305
mol)をエタノール50mlに溶解した。4.56Nエタ
ノール性HCl溶液0.74ml(3.36mmol)をそこ
に滴下し、この混合物を0℃に冷却し、エーテル100
mlで処理した。分離した結晶を吸引下に濾別し、冷たい
エーテルで洗浄し、150℃/0.05トルで1時間乾
燥した。塩酸塩0.98g(88%)を白色結晶として
得た。m.p.228〜230℃。
mol)をエタノール50mlに溶解した。4.56Nエタ
ノール性HCl溶液0.74ml(3.36mmol)をそこ
に滴下し、この混合物を0℃に冷却し、エーテル100
mlで処理した。分離した結晶を吸引下に濾別し、冷たい
エーテルで洗浄し、150℃/0.05トルで1時間乾
燥した。塩酸塩0.98g(88%)を白色結晶として
得た。m.p.228〜230℃。
【0120】d)rac−シス−3−(4−シクロヘキ
シル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
3.30g(0.01008 mol)を1,2−ジクロロ
エタン70mlに溶解した。トリエチルアミン3.05g
(4.2ml、0.0301 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン330mg(270mmol、0.27当量)を順
次そこに加え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド
2.8ml(0.03024 mol)をそこに滴下した。こ
の混合物を還流下に1時間煮沸し、次いで冷却し、水に
注加し、CH2 Cl2で抽出した。有機相を塩化ナトリ
ウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮し、そこで残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル
1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
得られた油状物3.2gをエーテル100mlに溶解し
た。4.78Nエタノール性HCl溶液1.85ml
(8.83mmol)をそこに滴下し、油状の懸濁液を超音
波浴中で15分間超音波処理した。次いで、それを室温
で1時間攪拌し、分離した結晶を吸引下に濾別した。熱
酢酸エチル120mlから再結晶し、100℃/0.02
トルで3時間乾燥したのち、rac−シス−3−(4−
シクロヘキシル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート塩酸塩2.90g(83
%)を白色結晶として得た。m.p.145〜147
℃。
シル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
3.30g(0.01008 mol)を1,2−ジクロロ
エタン70mlに溶解した。トリエチルアミン3.05g
(4.2ml、0.0301 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン330mg(270mmol、0.27当量)を順
次そこに加え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド
2.8ml(0.03024 mol)をそこに滴下した。こ
の混合物を還流下に1時間煮沸し、次いで冷却し、水に
注加し、CH2 Cl2で抽出した。有機相を塩化ナトリ
ウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮し、そこで残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル
1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
得られた油状物3.2gをエーテル100mlに溶解し
た。4.78Nエタノール性HCl溶液1.85ml
(8.83mmol)をそこに滴下し、油状の懸濁液を超音
波浴中で15分間超音波処理した。次いで、それを室温
で1時間攪拌し、分離した結晶を吸引下に濾別した。熱
酢酸エチル120mlから再結晶し、100℃/0.02
トルで3時間乾燥したのち、rac−シス−3−(4−
シクロヘキシル−ブチル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−イル ジメチルカルバメート塩酸塩2.90g(83
%)を白色結晶として得た。m.p.145〜147
℃。
【0121】例12.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール5.0g(0.0246 mo
l)をCH2 Cl2 100mlに溶解し、トリエチルアミ
ン4.1ml(0.0295 mol)をそこに加え、3−シ
クロペンチルアセチルクロリド4.3ml(0.0295
mol)をCH2 Cl2 40mlに溶解した溶液をアルゴン
下に15℃でそこに滴下した。この混合物を室温で0.
5時間攪拌し、次いで水に注加し、CH2 Cl2 で抽出
した。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽
和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮
した。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル3:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、淡黄
色の油状物であるrac−シス−3−(シクロペンチル
−アセチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
6.50g(84%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):313(C20H27NO2 +, 28) 245(26), 186(34), 173
(16), 160(17), 115(13), 87(100)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール5.0g(0.0246 mo
l)をCH2 Cl2 100mlに溶解し、トリエチルアミ
ン4.1ml(0.0295 mol)をそこに加え、3−シ
クロペンチルアセチルクロリド4.3ml(0.0295
mol)をCH2 Cl2 40mlに溶解した溶液をアルゴン
下に15℃でそこに滴下した。この混合物を室温で0.
5時間攪拌し、次いで水に注加し、CH2 Cl2 で抽出
した。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽
和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮
した。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル3:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、淡黄
色の油状物であるrac−シス−3−(シクロペンチル
−アセチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
6.50g(84%)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):313(C20H27NO2 +, 28) 245(26), 186(34), 173
(16), 160(17), 115(13), 87(100)。
【0122】b)リチウムアルミニウムヒドリド1.0
2g(0.0269 mol)をアルゴン下にTHF30ml
に懸濁した。rac−シス−3−(シクロペンチル−ア
セチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール6.5
g(0.0207 mol)をTHF80mlに溶解した溶液
をそこに滴下し、この混合物を還流下に1時間煮沸し
た。THF/水(9:1)10ml、4NのNaOH水溶
液2ml及び水2mlを注意深く順次そこに滴下し、そこ
で、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混合物を還流
下に15分間煮沸した。濾過し、濃縮したのち、油状物
を得た。これをエタノール100mlに溶解した。4.7
8Nエタノール性HCl溶液5.1ml(0.0245 m
ol)をそこに滴下し、この混合物を15分間攪拌し、濃
縮した。残留物を熱い酢酸エチル100mlから結晶させ
た。rac−シス−3−(2−シクロペンチル−エチ
ル)−6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩5.
87g(86%)を白色結晶として得た。m.p.18
5〜187℃(分解)。
2g(0.0269 mol)をアルゴン下にTHF30ml
に懸濁した。rac−シス−3−(シクロペンチル−ア
セチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール6.5
g(0.0207 mol)をTHF80mlに溶解した溶液
をそこに滴下し、この混合物を還流下に1時間煮沸し
た。THF/水(9:1)10ml、4NのNaOH水溶
液2ml及び水2mlを注意深く順次そこに滴下し、そこ
で、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混合物を還流
下に15分間煮沸した。濾過し、濃縮したのち、油状物
を得た。これをエタノール100mlに溶解した。4.7
8Nエタノール性HCl溶液5.1ml(0.0245 m
ol)をそこに滴下し、この混合物を15分間攪拌し、濃
縮した。残留物を熱い酢酸エチル100mlから結晶させ
た。rac−シス−3−(2−シクロペンチル−エチ
ル)−6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩5.
87g(86%)を白色結晶として得た。m.p.18
5〜187℃(分解)。
【0123】c)rac−シス−3−(2−シクロペン
チル−エチル)−6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル塩酸塩5.80g(0.0173 mol)を、48%H
Br水溶液0.18リットルに溶解し、還流下に5時間
煮沸した。この混合物を〜200gの氷に注加し、Na
OH28%の水溶液200mlで処理した。この混合物を
酢酸エチルで三回抽出し、そこで有機相を塩化ナトリウ
ム飽和溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付すことにより、油状のrac−シス−3
−(2−シクロペンチル−エチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール4.20g(85%)を得た。
チル−エチル)−6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル塩酸塩5.80g(0.0173 mol)を、48%H
Br水溶液0.18リットルに溶解し、還流下に5時間
煮沸した。この混合物を〜200gの氷に注加し、Na
OH28%の水溶液200mlで処理した。この混合物を
酢酸エチルで三回抽出し、そこで有機相を塩化ナトリウ
ム飽和溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付すことにより、油状のrac−シス−3
−(2−シクロペンチル−エチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−オール4.20g(85%)を得た。
【0124】黄色がかった油状物1.2g(0.004
2 mol)をエタノール25mlに溶解した。4.80Nエ
タノール性HCl溶液1.05ml(0.00505 mo
l)をそこに滴下し、この白色懸濁液をエーテル50ml
で処理した。この混合物を0℃で1時間攪拌した。分離
した結晶を吸引下に濾別し、エーテルで洗浄し、150
℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩1.20g
(89%)を白色結晶として得た。m.p.205〜2
07℃(分解)。
2 mol)をエタノール25mlに溶解した。4.80Nエ
タノール性HCl溶液1.05ml(0.00505 mo
l)をそこに滴下し、この白色懸濁液をエーテル50ml
で処理した。この混合物を0℃で1時間攪拌した。分離
した結晶を吸引下に濾別し、エーテルで洗浄し、150
℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩1.20g
(89%)を白色結晶として得た。m.p.205〜2
07℃(分解)。
【0125】d)rac−シス−3−(2−シクロペン
チル−エチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
3.0g(0.0105 mol)を1,2−ジクロロエタ
ン100mlに溶解した。トリエチルアミン3.2g
(4.4ml、0.0315 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン300mg(0.00446 mol、0.25当
量)を順次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムア
ミド3.1ml(0.0315 mol)をそこに滴下した。
この混合物を還流下に1.5時間煮沸し、次いで冷却
し、水に注加し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相を塩
化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル/n−ヘキ
サン1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付す
ことにより、油状物3.2gを得た。これを酢酸エチル
60mlに溶解した。4.78Nエタノール性HCl溶液
2.1ml(0.010 mol)をそこに滴下し、そこで0
℃に冷却して結晶を分離させた。結晶を吸引下に濾別
し、130℃/0.02トルで1.5時間乾燥した。r
ac−シス−3−(2−シクロペンチル−エチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト塩酸塩2.93g(83%)を白色結晶として得た。
m.p.178〜180℃(分解)。
チル−エチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
3.0g(0.0105 mol)を1,2−ジクロロエタ
ン100mlに溶解した。トリエチルアミン3.2g
(4.4ml、0.0315 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン300mg(0.00446 mol、0.25当
量)を順次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムア
ミド3.1ml(0.0315 mol)をそこに滴下した。
この混合物を還流下に1.5時間煮沸し、次いで冷却
し、水に注加し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相を塩
化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル/n−ヘキ
サン1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付す
ことにより、油状物3.2gを得た。これを酢酸エチル
60mlに溶解した。4.78Nエタノール性HCl溶液
2.1ml(0.010 mol)をそこに滴下し、そこで0
℃に冷却して結晶を分離させた。結晶を吸引下に濾別
し、130℃/0.02トルで1.5時間乾燥した。r
ac−シス−3−(2−シクロペンチル−エチル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメー
ト塩酸塩2.93g(83%)を白色結晶として得た。
m.p.178〜180℃(分解)。
【0126】例13.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール4.06g(0.020 mo
l)をCH2 Cl2 80mlに溶解し、トリエチルアミン
3.35ml(0.024 mol)をそこに加え、3−シク
ロペンチルプロピオニルクロリド3.7ml(0.024
mol)をCH2 Cl2 40mlに溶解した溶液をアルゴン
下に20℃でそこに滴下した。この混合物を室温で1時
間攪拌し、次いで水に注加し、CH2 Cl2 で抽出し
た。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和
水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮し
た。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用いる
シリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、rac
−シス−3−(3−シクロペンチル−プロピオニル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール4.75g(7
2.5%)を淡黄色の油状物として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):327(C21H29NO2 +, 32), 258(20), 24
5(43), 186(42), 159(23), 115(21), 100(41), 87(10
0)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール4.06g(0.020 mo
l)をCH2 Cl2 80mlに溶解し、トリエチルアミン
3.35ml(0.024 mol)をそこに加え、3−シク
ロペンチルプロピオニルクロリド3.7ml(0.024
mol)をCH2 Cl2 40mlに溶解した溶液をアルゴン
下に20℃でそこに滴下した。この混合物を室温で1時
間攪拌し、次いで水に注加し、CH2 Cl2 で抽出し
た。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和
水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮し
た。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用いる
シリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、rac
−シス−3−(3−シクロペンチル−プロピオニル)−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール4.75g(7
2.5%)を淡黄色の油状物として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):327(C21H29NO2 +, 32), 258(20), 24
5(43), 186(42), 159(23), 115(21), 100(41), 87(10
0)。
【0127】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.7
1g(0.0187 mol)をアルゴン下にTHF20ml
に懸濁した。rac−シス−3−(シクロペンチル−プ
ロピオニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
4.7g(0.01435 mol)をTHF50mlに溶解
した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に0.5
時間煮沸した。THF/水(4:1)10ml、NaOH
15%の水溶液4ml及び水2mlを注意深く順次そこに滴
下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混
合物を還流下に10分間煮沸した。濾過し、濃縮したの
ち、油状物を得た。これをn−ヘキサン/酢酸エチル
1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
rac−シス−3−(3−シクロペンチル−プロピル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−1H−ベンゾ[e]インドール4.40g(9
8%)を黄色がかった油状物として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):313(C21H31NO2 +, 6,8), 216(100),
185(7), 159(6), 144(3), 128(3), 115(4), 101(5)。
1g(0.0187 mol)をアルゴン下にTHF20ml
に懸濁した。rac−シス−3−(シクロペンチル−プ
ロピオニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドール
4.7g(0.01435 mol)をTHF50mlに溶解
した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に0.5
時間煮沸した。THF/水(4:1)10ml、NaOH
15%の水溶液4ml及び水2mlを注意深く順次そこに滴
下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混
合物を還流下に10分間煮沸した。濾過し、濃縮したの
ち、油状物を得た。これをn−ヘキサン/酢酸エチル
1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
rac−シス−3−(3−シクロペンチル−プロピル)
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−1H−ベンゾ[e]インドール4.40g(9
8%)を黄色がかった油状物として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):313(C21H31NO2 +, 6,8), 216(100),
185(7), 159(6), 144(3), 128(3), 115(4), 101(5)。
【0128】c)rac−シス−3−(3−シクロペン
チル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル4.40g(0.014 mol)を、48%HBr水溶
液0.16リットルに溶解し、還流下に17時間煮沸し
た。この混合物を〜200gの氷に注加し、NaOH2
8%の水溶液180mlで処理した。この混合物をCH2
Cl2 で三回抽出し、そこで有機相を水で洗浄し、Mg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をn−ヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付すことにより、rac−シス−3−(3−シ
クロペンチル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール3.1g(74%)を油状物として得た。
チル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル4.40g(0.014 mol)を、48%HBr水溶
液0.16リットルに溶解し、還流下に17時間煮沸し
た。この混合物を〜200gの氷に注加し、NaOH2
8%の水溶液180mlで処理した。この混合物をCH2
Cl2 で三回抽出し、そこで有機相を水で洗浄し、Mg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をn−ヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付すことにより、rac−シス−3−(3−シ
クロペンチル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール3.1g(74%)を油状物として得た。
【0129】黄色がかった油状物3.0g(0.010
mol)をエタノール40mlに溶解した。4.56Nエタ
ノール性HCl溶液2.4ml(11.0mmol)をそこに
滴下し、白色懸濁液をエーテル100mlで処理し、0℃
で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾別し、エ
ーテルで洗浄し、150℃/0.05トルで1時間乾燥
した。塩酸塩2.95g(88%)を白色結晶として得
た。m.p.206〜209℃(分解)。
mol)をエタノール40mlに溶解した。4.56Nエタ
ノール性HCl溶液2.4ml(11.0mmol)をそこに
滴下し、白色懸濁液をエーテル100mlで処理し、0℃
で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾別し、エ
ーテルで洗浄し、150℃/0.05トルで1時間乾燥
した。塩酸塩2.95g(88%)を白色結晶として得
た。m.p.206〜209℃(分解)。
【0130】d)rac−シス−3−(3−シクロペン
チル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.0g(0.00668 mol)を1,2−ジクロロエ
タン40mlに溶解した。トリエチルアミン2.03g
(2.8ml、0.020 mol)及び4−ジメチルアミノ
ピリジン200mg(1.64mmol、0.25当量)を順
次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムアミド1.
8ml(0.020 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に1.5時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加
し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相を塩化ナトリウム
飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油
状物1.9gを得た。これをエーテル80mlに溶解し
た。4.78Nエタノール性HCl溶液1.2ml(5.
64mmol)をそこに滴下し、油状の懸濁液を超音波浴中
で20分間超音波処理した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、熱酢酸エチル100mlから再結晶した。100℃
/0.010トルで2時間乾燥したのち、rac−シス
−3−(3−シクロペンチル−プロピル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩
1.90g(91%)を白色結晶として得た。m.p.
127〜130℃(分解)。
チル−プロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.0g(0.00668 mol)を1,2−ジクロロエ
タン40mlに溶解した。トリエチルアミン2.03g
(2.8ml、0.020 mol)及び4−ジメチルアミノ
ピリジン200mg(1.64mmol、0.25当量)を順
次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムアミド1.
8ml(0.020 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に1.5時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加
し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相を塩化ナトリウム
飽和水溶液で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物をn−ヘキサン/酢酸エチル1:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油
状物1.9gを得た。これをエーテル80mlに溶解し
た。4.78Nエタノール性HCl溶液1.2ml(5.
64mmol)をそこに滴下し、油状の懸濁液を超音波浴中
で20分間超音波処理した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、熱酢酸エチル100mlから再結晶した。100℃
/0.010トルで2時間乾燥したのち、rac−シス
−3−(3−シクロペンチル−プロピル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩
1.90g(91%)を白色結晶として得た。m.p.
127〜130℃(分解)。
【0131】例14.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.6g(0.01755 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−メチル−ブチルアミン2.04ml
(0.01755 mol)をそこに加え、この混合物を水
分離器を付して24時間煮沸した。濃縮したのち、残留
物を、エタノール200ml中120℃及び140バール
で10時間、ラネーニッケル1.8gで水素化した。得
られた物質をシクロヘキサン/酢酸エチル3:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付した。生成物を熱イ
ソプロピルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。ra
c−シス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−6−メトキシ−3−(3−メチル−ブチル)−2H−
ベンゾ[e]インドール−2−オン2.84g(56
%)を白色結晶として得た(m.p.81〜82℃)。
また、母液から油状物0.79g(16%)を得た。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.6g(0.01755 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−メチル−ブチルアミン2.04ml
(0.01755 mol)をそこに加え、この混合物を水
分離器を付して24時間煮沸した。濃縮したのち、残留
物を、エタノール200ml中120℃及び140バール
で10時間、ラネーニッケル1.8gで水素化した。得
られた物質をシクロヘキサン/酢酸エチル3:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付した。生成物を熱イ
ソプロピルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。ra
c−シス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−6−メトキシ−3−(3−メチル−ブチル)−2H−
ベンゾ[e]インドール−2−オン2.84g(56
%)を白色結晶として得た(m.p.81〜82℃)。
また、母液から油状物0.79g(16%)を得た。
【0132】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.9
8g(0.02593 mol)をアルゴン下にTHF50
mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メチル
−ブチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
3.61g(0.01297 mol)をTHF50mlに溶
解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時
間煮沸した。水1.0ml、4NのNaOH水溶液1.0
ml及び水3.0mlを注意深く順次そこに滴下し、そこ
で、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混合物を還流
下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加え、濾過し、濃縮
したのち、油状物を得た。これをシクロヘキサン/酢酸
エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
した。油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メチル−
ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.23g
(94%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):27
3(C18H27NO+, 10), 216(100), 185(9), 159(8), 144
(3), 128(3), 101(6)。
8g(0.02593 mol)をアルゴン下にTHF50
mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メチル
−ブチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
3.61g(0.01297 mol)をTHF50mlに溶
解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時
間煮沸した。水1.0ml、4NのNaOH水溶液1.0
ml及び水3.0mlを注意深く順次そこに滴下し、そこ
で、完全な白色沈殿物が生じるまで、この混合物を還流
下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加え、濾過し、濃縮
したのち、油状物を得た。これをシクロヘキサン/酢酸
エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
した。油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メチル−
ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.23g
(94%)を得た。MS:m/e(基準ピーク%):27
3(C18H27NO+, 10), 216(100), 185(9), 159(8), 144
(3), 128(3), 101(6)。
【0133】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メ
チル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.1
9g(0.01167 mol)を、48%HBr水溶液
0.13リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。
この混合物をNaOH46.3g(1.16 mol)の氷
冷水溶液に注加した。固形NaHCO3 をそこに加え、
この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をN
aHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄
し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物
をシクロヘキサン/酢酸エチル2:1を用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィに付すことによって得た生成物を熱
n−ヘキサンに溶解し、室温で結晶させた。rac−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−
(3−メチル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−オール2.52g(75%)を白色結晶として
得た(m.p.70〜72℃)。また、母液から油状物
0.59g(16%)を得た。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−メ
チル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.1
9g(0.01167 mol)を、48%HBr水溶液
0.13リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。
この混合物をNaOH46.3g(1.16 mol)の氷
冷水溶液に注加した。固形NaHCO3 をそこに加え、
この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をN
aHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄
し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物
をシクロヘキサン/酢酸エチル2:1を用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィに付すことによって得た生成物を熱
n−ヘキサンに溶解し、室温で結晶させた。rac−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−
(3−メチル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−オール2.52g(75%)を白色結晶として
得た(m.p.70〜72℃)。また、母液から油状物
0.59g(16%)を得た。
【0134】得られた結晶0.40g(0.00154
mol)をエタノール40mlに溶解した。4.93Nエタ
ノール性HCl溶液0.32ml(0.00158 mol)
をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。塩酸塩を熱エ
タノールから結晶させた。 収量(率):白色結晶0.37g(81%)。m.p.
215〜217℃。
mol)をエタノール40mlに溶解した。4.93Nエタ
ノール性HCl溶液0.32ml(0.00158 mol)
をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。塩酸塩を熱エ
タノールから結晶させた。 収量(率):白色結晶0.37g(81%)。m.p.
215〜217℃。
【0135】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−メチル−ブチル)
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.71
g(0.01045 mol)をトルエン60mlに溶解し
た。トリエチルアミン2.1g(2.90ml、0.02
08 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン128mg
(1045mmol、0.1当量)を順次そこに加え、次い
で、ジメチルクロロホルムアミド1.92ml(0.02
088 mol)をそこに滴下した。この混合物を還流下に
2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のr
ac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−3−(3−メチル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート2.91
g(84%)を得た。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−メチル−ブチル)
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.71
g(0.01045 mol)をトルエン60mlに溶解し
た。トリエチルアミン2.1g(2.90ml、0.02
08 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン128mg
(1045mmol、0.1当量)を順次そこに加え、次い
で、ジメチルクロロホルムアミド1.92ml(0.02
088 mol)をそこに滴下した。この混合物を還流下に
2時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油状のr
ac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−3−(3−メチル−ブチル)−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート2.91
g(84%)を得た。
【0136】得られた油状物2.60g(0.0078
6 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液1.60ml(7.89mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮した。塩酸塩をアセトニ
トリル/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶2.62g(91%)。m.p.
206〜209℃。
6 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液1.60ml(7.89mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮した。塩酸塩をアセトニ
トリル/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶2.62g(91%)。m.p.
206〜209℃。
【0137】例15.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、2−フェニルエチルアミン2.02ml
(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分離
器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中70℃及び80バールで10
時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成物を
シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。生成物をヘキサン/酢酸エ
チルから結晶させた。rac−シス−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェ
ネチル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.
13g(64%)を白色結晶として得た。m.p.89
〜90℃。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、2−フェニルエチルアミン2.02ml
(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分離
器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中70℃及び80バールで10
時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成物を
シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。生成物をヘキサン/酢酸エ
チルから結晶させた。rac−シス−1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェ
ネチル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.
13g(64%)を白色結晶として得た。m.p.89
〜90℃。
【0138】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.3
557g(0.00936 mol)をアルゴン下にTHF
40mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェネチ
ル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.01
g(0.00936 mol)をTHF40mlに溶解した溶
液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時間煮沸し
た。酢酸エチル10mlをそこに滴下し、続いて、完全な
白色沈殿物が生じるまで、Na2 SO4 飽和水溶液をそ
こに滴下した。濾過し、濃縮したのち、油状のrac−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−3−フェネチル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール2.9g(100%)を得た。
557g(0.00936 mol)をアルゴン下にTHF
40mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェネチ
ル−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.01
g(0.00936 mol)をTHF40mlに溶解した溶
液をそこに滴下し、この混合物を還流下に2時間煮沸し
た。酢酸エチル10mlをそこに滴下し、続いて、完全な
白色沈殿物が生じるまで、Na2 SO4 飽和水溶液をそ
こに滴下した。濾過し、濃縮したのち、油状のrac−
シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6
−メトキシ−3−フェネチル−1H−ベンゾ[e]イン
ドール2.9g(100%)を得た。
【0139】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェネチ
ル−1H−ベンゾ[e]インドール2.88g(0.0
0936mol)を、48%HBr水溶液0.106リッ
トルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この混合物を
NaOH37.4g(0.936 mol)の氷冷水溶液に
注加した。次いで、固形NaHCO3 をそこに加え、こ
の混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNa
HCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、
Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシ
クロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付すことにより、油状のrac−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−フ
ェネチル−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.69g(98%)を得た。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−フェネチ
ル−1H−ベンゾ[e]インドール2.88g(0.0
0936mol)を、48%HBr水溶液0.106リッ
トルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この混合物を
NaOH37.4g(0.936 mol)の氷冷水溶液に
注加した。次いで、固形NaHCO3 をそこに加え、こ
の混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相をNa
HCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、
Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシ
クロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付すことにより、油状のrac−シス
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−フ
ェネチル−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.69g(98%)を得た。
【0140】得られた油状物の一部をエタノール1ml及
び酢酸エチル10mlに溶解した。5Nエタノール性HC
l溶液をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。再結晶したのち、結晶を
150℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩を白
色結晶として得た。m.p.270〜271℃。
び酢酸エチル10mlに溶解した。5Nエタノール性HC
l溶液をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。再結晶したのち、結晶を
150℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩を白
色結晶として得た。m.p.270〜271℃。
【0141】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−フェネチル−1H−ベン
ゾ[e]インドール−6−オール2.69g(0.00
917 mol)をトルエン90mlに溶解した。トリエチル
アミン0.974g(1.34ml、0.00963 mo
l)及び4−ジメチルアミノピリジン112mg(917m
mol、0.1当量)を順次そこに加え、次いで、ジメチ
ルクロロホルムアミド0.88ml(0.00963 mo
l)をそこに滴下した。この混合物を還流下に5時間煮
沸し、次いで冷却し、水に注加し、CH2 Cl2 で抽出
した。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽
和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物をジクロロメタン/イソプロピルアルコ
ールを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、生成
物をヘキサン/酢酸エチルから結晶させることにより、
rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−3−フェネチル−1H−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート3.08g(92
%)を黄色がかった結晶として得た。m.p.98〜1
02℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−フェネチル−1H−ベン
ゾ[e]インドール−6−オール2.69g(0.00
917 mol)をトルエン90mlに溶解した。トリエチル
アミン0.974g(1.34ml、0.00963 mo
l)及び4−ジメチルアミノピリジン112mg(917m
mol、0.1当量)を順次そこに加え、次いで、ジメチ
ルクロロホルムアミド0.88ml(0.00963 mo
l)をそこに滴下した。この混合物を還流下に5時間煮
沸し、次いで冷却し、水に注加し、CH2 Cl2 で抽出
した。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽
和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃
縮した。残留物をジクロロメタン/イソプロピルアルコ
ールを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、生成
物をヘキサン/酢酸エチルから結晶させることにより、
rac−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−3−フェネチル−1H−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート3.08g(92
%)を黄色がかった結晶として得た。m.p.98〜1
02℃。
【0142】これらの結晶2.59g(0.00711
mol)をエタノール10ml及び酢酸エチル40mlに溶解
した。4.56Nエタノール性HCl溶液1.64ml
(0.00746mmol)をそこに滴下した。次いで、こ
の混合物を室温で1時間、そして0℃で1時間攪拌し
た。分離した結晶を吸引下に濾別し、再結晶し、120
℃/0.02トルで3時間乾燥した。塩酸塩2.32g
(81%)を白色結晶として得た。m.p.222〜2
26℃。
mol)をエタノール10ml及び酢酸エチル40mlに溶解
した。4.56Nエタノール性HCl溶液1.64ml
(0.00746mmol)をそこに滴下した。次いで、こ
の混合物を室温で1時間、そして0℃で1時間攪拌し
た。分離した結晶を吸引下に濾別し、再結晶し、120
℃/0.02トルで3時間乾燥した。塩酸塩2.32g
(81%)を白色結晶として得た。m.p.222〜2
26℃。
【0143】例16.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール2.35g(0.0116 m
ol)をCH2 Cl2 40mlに溶解し、トリエチルアミン
2.80ml(0.0201 mol)をそこに加え、プロピ
オニルクロリド1.1ml(0.0127 mol)をCH2
Cl2 10mlに溶解した溶液をアルゴン下に25℃でそ
こに滴下した。この混合物を室温で1時間攪拌し、次い
で水に注加し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をエーテル
/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付すことにより、rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロ
ピオニル−1H−ベンゾ[e]インドール3.0g(9
9.7%)を淡黄色の油状物として得た。これを一夜で
結晶させた。m.p.81℃。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール2.35g(0.0116 m
ol)をCH2 Cl2 40mlに溶解し、トリエチルアミン
2.80ml(0.0201 mol)をそこに加え、プロピ
オニルクロリド1.1ml(0.0127 mol)をCH2
Cl2 10mlに溶解した溶液をアルゴン下に25℃でそ
こに滴下した。この混合物を室温で1時間攪拌し、次い
で水に注加し、CH2 Cl2 で抽出した。有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をエーテル
/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付すことにより、rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロ
ピオニル−1H−ベンゾ[e]インドール3.0g(9
9.7%)を淡黄色の油状物として得た。これを一夜で
結晶させた。m.p.81℃。
【0144】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.9
0g(0.0232 mol)をアルゴン下にTHF40ml
に懸濁した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピオニル−
1H−ベンゾ[e]インドール3.0g(0.0116
mol)をTHF50mlに溶解した溶液をそこに滴下し、
この混合物を還流下に1時間煮沸した。NH4 Cl飽和
水溶液25mlを注意深くそこに滴下し、この混合物を濾
過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄
し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を
CH2 Cl2 /MeOH49:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付すことにより、rac−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドール2.6
5g(93%)を無色の油状物として得た。
0g(0.0232 mol)をアルゴン下にTHF40ml
に懸濁した。rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピオニル−
1H−ベンゾ[e]インドール3.0g(0.0116
mol)をTHF50mlに溶解した溶液をそこに滴下し、
この混合物を還流下に1時間煮沸した。NH4 Cl飽和
水溶液25mlを注意深くそこに滴下し、この混合物を濾
過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄
し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を
CH2 Cl2 /MeOH49:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付すことにより、rac−シス−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−プロピル−1H−ベンゾ[e]インドール2.6
5g(93%)を無色の油状物として得た。
【0145】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピル
−1H−ベンゾ[e]インドール2.65g(0.01
08 mol)を、48%HBr水溶液0.15リットルに
溶解し、還流下に1時間煮沸した。この混合物を濃縮
し、残留物をCH2 Cl2 に捕集し、NaHCO3 飽和
溶液(100ml)と2NのNaOH溶液(20ml)との
混合物で抽出した。抽出物をMgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮した。淡いばら色の油状物2.5gをメタノー
ル40mlに溶解した。5.8Nエタノール性HCl溶液
2.05ml(11.89mmol)をそこに滴下し、この混
合物を室温で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分
離した結晶を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄した。
母液を処理したのち、rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩計2.4g
(83%)を白色結晶として得た。m.p.242〜2
44℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−プロピル
−1H−ベンゾ[e]インドール2.65g(0.01
08 mol)を、48%HBr水溶液0.15リットルに
溶解し、還流下に1時間煮沸した。この混合物を濃縮
し、残留物をCH2 Cl2 に捕集し、NaHCO3 飽和
溶液(100ml)と2NのNaOH溶液(20ml)との
混合物で抽出した。抽出物をMgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮した。淡いばら色の油状物2.5gをメタノー
ル40mlに溶解した。5.8Nエタノール性HCl溶液
2.05ml(11.89mmol)をそこに滴下し、この混
合物を室温で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分
離した結晶を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄した。
母液を処理したのち、rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩計2.4g
(83%)を白色結晶として得た。m.p.242〜2
44℃。
【0146】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール塩酸塩0.68g(0.
00293 mol)をトルエン40mlに溶解した。トリエ
チルアミン0.31g(0.43ml、0.00308 m
ol)及び4−ジメチルアミノピリジン40mg(0.3mm
ol、0.1当量)を順次そこに加え、次いで、ジメチル
クロロホルムアミド0.28ml(0.00308 mol)
をそこに滴下した。この混合物を還流下に2時間煮沸
し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで抽出した。
有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、
濃縮した。残留物を酢酸エチル/エタノール9:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油
状物0.72g(0.00238 mol、81%)を得
た。これをエーテル30mlに捕集した。4.93Nエタ
ノール性HCl溶液0.48ml(2.37mmol)をそこ
に滴下し、この混合物を濃縮した。残留物をエタノール
/エーテルから再結晶し、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート塩酸塩を120℃/0.02トルで1時間乾燥し
た。 収量(率):白色結晶0.69g(85%)。m.p.
168〜170℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−オール塩酸塩0.68g(0.
00293 mol)をトルエン40mlに溶解した。トリエ
チルアミン0.31g(0.43ml、0.00308 m
ol)及び4−ジメチルアミノピリジン40mg(0.3mm
ol、0.1当量)を順次そこに加え、次いで、ジメチル
クロロホルムアミド0.28ml(0.00308 mol)
をそこに滴下した。この混合物を還流下に2時間煮沸
し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで抽出した。
有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、
濃縮した。残留物を酢酸エチル/エタノール9:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付すことにより、油
状物0.72g(0.00238 mol、81%)を得
た。これをエーテル30mlに捕集した。4.93Nエタ
ノール性HCl溶液0.48ml(2.37mmol)をそこ
に滴下し、この混合物を濃縮した。残留物をエタノール
/エーテルから再結晶し、rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−プロピル−1H
−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバ
メート塩酸塩を120℃/0.02トルで1時間乾燥し
た。 収量(率):白色結晶0.69g(85%)。m.p.
168〜170℃。
【0147】例17.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−フェニルプロピルアミン2.29
ml(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中70℃及び80バールで10
時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成物を
シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−(3−フェニル−プロピル)−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン4.02g(76%)を得
た。MS:m/e(基準ピーク%):335(C22H25NO2 +,
52), 231(100), 230(49), 183(31), 159(32), 158(42),
144(16), 115(25), 91(55) 。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、3−フェニルプロピルアミン2.29
ml(0.016 mol)をそこに加え、この混合物を水分
離器を付して20時間煮沸した。濃縮したのち、残留物
を、エタノール150ml中70℃及び80バールで10
時間、ラネーニッケル1.5gで水素化した。生成物を
シクロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−3−(3−フェニル−プロピル)−2H−ベンゾ
[e]インドール−2−オン4.02g(76%)を得
た。MS:m/e(基準ピーク%):335(C22H25NO2 +,
52), 231(100), 230(49), 183(31), 159(32), 158(42),
144(16), 115(25), 91(55) 。
【0148】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.4
57g(0.01204 mol)をアルゴン下にTHF4
0mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−フ
ェニル−プロピル)−2H−ベンゾ[e]インドール−
2−オン4.04g(0.01204 mol)をTHF4
0mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流
下に2時間煮沸した。酢酸エチル10mlを注意深くそこ
に滴下し、続いて、完全な白色沈殿物が生じるまで、N
a2 SO4 飽和水溶液を注意深くそこに滴下した。濾過
し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキサ
ン/酢酸エチル3:1を用いるシリカゲルクロマトグラ
フィに付した。油状のrac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3
−フェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドー
ル3.46g(89%)を得た。MS:m/e(基準ピ
ーク%):321(C22H27NO+, 10), 216(100), 185(7), 15
9(7), 144(3), 115(5.5), 91(16)。
57g(0.01204 mol)をアルゴン下にTHF4
0mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−フ
ェニル−プロピル)−2H−ベンゾ[e]インドール−
2−オン4.04g(0.01204 mol)をTHF4
0mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流
下に2時間煮沸した。酢酸エチル10mlを注意深くそこ
に滴下し、続いて、完全な白色沈殿物が生じるまで、N
a2 SO4 飽和水溶液を注意深くそこに滴下した。濾過
し、濃縮したのち、油状物を得た。これをシクロヘキサ
ン/酢酸エチル3:1を用いるシリカゲルクロマトグラ
フィに付した。油状のrac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3
−フェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドー
ル3.46g(89%)を得た。MS:m/e(基準ピ
ーク%):321(C22H27NO+, 10), 216(100), 185(7), 15
9(7), 144(3), 115(5.5), 91(16)。
【0149】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−フ
ェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール
3.45g(0.0107 mol)を、48%HBr水溶
液0.121リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸し
た。この混合物をNaOH42.8g(1.07 mol)
の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO3 を加えたの
ち、この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相
をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗
浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。シク
ロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付し、ヘキサン/酢酸エチルから結晶さ
せることにより、rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−フェニル−プロピ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
53g(77%)を白っぽい結晶として得た(m.p.
98〜100℃)。母液を濃縮し、残留物をシクロヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。さらに0.62gの油状物(2.12
mmol、19%)を得た。総収率96%。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−フ
ェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール
3.45g(0.0107 mol)を、48%HBr水溶
液0.121リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸し
た。この混合物をNaOH42.8g(1.07 mol)
の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO3 を加えたの
ち、この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出した。有機相
をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗
浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。シク
ロヘキサン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付し、ヘキサン/酢酸エチルから結晶さ
せることにより、rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−フェニル−プロピ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
53g(77%)を白っぽい結晶として得た(m.p.
98〜100℃)。母液を濃縮し、残留物をシクロヘキ
サン/酢酸エチル1:1を用いるシリカゲルクロマトグ
ラフィに付した。さらに0.62gの油状物(2.12
mmol、19%)を得た。総収率96%。
【0150】得られた油状物(0.62g、2.12mm
ol)をエタノール1ml及び酢酸エチル10mlに溶解し
た。5Nエタノール性HCl溶液0.42ml(2.12
mmol)をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。再結晶したのち、結晶を
150℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩0.
38g(55%)を白色結晶として得た。m.p.18
0〜183℃。
ol)をエタノール1ml及び酢酸エチル10mlに溶解し
た。5Nエタノール性HCl溶液0.42ml(2.12
mmol)をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。再結晶したのち、結晶を
150℃/0.02トルで2時間乾燥した。塩酸塩0.
38g(55%)を白色結晶として得た。m.p.18
0〜183℃。
【0151】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−フェニル−プロピ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
5g(0.00813 mol)を1,2−ジクロロエタン
50mlに溶解した。トリエチルアミン2.46g(3.
4ml、0.0244 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン250mg(2.05mmol、0.25当量)を順次そ
こに加え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド2.2
ml(0.0224 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に1時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮し、そこで残留物を酢酸エチルを
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−フェニル−プロピ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール2.
5g(0.00813 mol)を1,2−ジクロロエタン
50mlに溶解した。トリエチルアミン2.46g(3.
4ml、0.0244 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン250mg(2.05mmol、0.25当量)を順次そ
こに加え、次いで、ジメチルクロロホルムアミド2.2
ml(0.0224 mol)をそこに滴下した。この混合物
を還流下に1時間煮沸し、次いで冷却し、水に注加し、
CH2 Cl2 で抽出した。有機相をNaHCO3 飽和水
溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で
乾燥し、濾過し、濃縮し、そこで残留物を酢酸エチルを
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。
【0152】得られた油状物3.0gを酢酸エチル60
mlに捕集した。4.56Nエタノール性HCl溶液1.
90ml(8.66mmol)をそこに滴下した。次いで、こ
の混合物を室温で2時間、そして0℃で1時間攪拌し
た。分離した結晶を吸引下に濾別し、エーテルで洗浄
し、120℃/0.02トルで1時間乾燥した。rac
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
3−(3−フェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩
2.80g(85%)を白色結晶として得た。m.p.
173〜176℃。
mlに捕集した。4.56Nエタノール性HCl溶液1.
90ml(8.66mmol)をそこに滴下した。次いで、こ
の混合物を室温で2時間、そして0℃で1時間攪拌し
た。分離した結晶を吸引下に濾別し、エーテルで洗浄
し、120℃/0.02トルで1時間乾燥した。rac
−シス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
3−(3−フェニル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩
2.80g(85%)を白色結晶として得た。m.p.
173〜176℃。
【0153】例18.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、N−(3−アミノプロピル)−モルホ
リン2.22ml(0.01525 mol)をそこに加え、
この混合物を水分離器を付し43時間煮沸した。濃縮し
たのち、残留物を、エタノール150ml中120℃及び
140バールで10時間、ラネーニッケル1.5gで水
素化した。生成物を、酢酸エチル/メタノール5:1を
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、熱イソプロ
ピルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。rac−シ
ス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−3−(3−モルホリン−4−イル−プロピ
ル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.5
8g(68%)を白色結晶として得た(m.p.65〜
67℃)。また、母液から油状物0.93g(18%)
を得た。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
80mlに溶解し、N−(3−アミノプロピル)−モルホ
リン2.22ml(0.01525 mol)をそこに加え、
この混合物を水分離器を付し43時間煮沸した。濃縮し
たのち、残留物を、エタノール150ml中120℃及び
140バールで10時間、ラネーニッケル1.5gで水
素化した。生成物を、酢酸エチル/メタノール5:1を
用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し、熱イソプロ
ピルエーテルに溶解し、室温で結晶させた。rac−シ
ス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−
メトキシ−3−(3−モルホリン−4−イル−プロピ
ル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン3.5
8g(68%)を白色結晶として得た(m.p.65〜
67℃)。また、母液から油状物0.93g(18%)
を得た。
【0154】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.9
9g(0.02595 mol)をアルゴン下にTHF50
mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−モルホ
リン−4−イル−プロピル)−2H−ベンゾ[e]イン
ドール−2−オン4.47g(0.01298 mol)を
THF50mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合
物を還流下に2時間煮沸した。水1.0ml、4NのNa
OH水溶液1.0ml及び水3.0mlを注意深く順次そこ
に滴下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、こ
の混合物を還流下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加
え、濾過し、濃縮したのち、油状物を得た。これを酢酸
エチル/メタノール1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。油状のrac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−
(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−1H−ベン
ゾ[e]インドール3.79g(88%)を得た。M
S:m/e(基準ピーク%):330(C20H30N2O2 +, 18),
243(33), 228(46), 216(95), 202(51), 160(19), 159(1
9), 127(52), 112(35), 100(100)。
9g(0.02595 mol)をアルゴン下にTHF50
mlに懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−モルホ
リン−4−イル−プロピル)−2H−ベンゾ[e]イン
ドール−2−オン4.47g(0.01298 mol)を
THF50mlに溶解した溶液をそこに滴下し、この混合
物を還流下に2時間煮沸した。水1.0ml、4NのNa
OH水溶液1.0ml及び水3.0mlを注意深く順次そこ
に滴下し、そこで、完全な白色沈殿物が生じるまで、こ
の混合物を還流下に煮沸した。乾燥Na2 SO4 を加
え、濾過し、濃縮したのち、油状物を得た。これを酢酸
エチル/メタノール1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。油状のrac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−
(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−1H−ベン
ゾ[e]インドール3.79g(88%)を得た。M
S:m/e(基準ピーク%):330(C20H30N2O2 +, 18),
243(33), 228(46), 216(95), 202(51), 160(19), 159(1
9), 127(52), 112(35), 100(100)。
【0155】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−モ
ルホリン−4−イル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]
インドール3.75g(0.01135 mol)を、48
%HBr水溶液0.13リットルに溶解し、還流下に5
時間煮沸した。この混合物をNaOH46.3g(1.
16 mol)の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO3
を加えたのち、この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出し
た。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和
水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮
した。メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィ
により、油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−イル
−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール3.20g(89%)を得た。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(3−モ
ルホリン−4−イル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]
インドール3.75g(0.01135 mol)を、48
%HBr水溶液0.13リットルに溶解し、還流下に5
時間煮沸した。この混合物をNaOH46.3g(1.
16 mol)の氷冷水溶液に注加した。固形NaHCO3
を加えたのち、この混合物をCH2 Cl2 で三回抽出し
た。有機相をNaHCO3 飽和水溶液及びNaCl飽和
水溶液で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮
した。メタノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィ
により、油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−イル
−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール3.20g(89%)を得た。
【0156】得られた油状物0.39g(0.0012
3 mol)をエタノール50mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.50ml(0.002475 m
ol)をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。二塩酸塩
をエタノール/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶0.37g(77%)。m.p.
219〜221℃。
3 mol)をエタノール50mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.50ml(0.002475 m
ol)をそこに滴下し、この混合物を濃縮した。二塩酸塩
をエタノール/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶0.37g(77%)。m.p.
219〜221℃。
【0157】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−
イル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール3.37g(0.01065 mol)をトルエン
60mlに溶解した。トリエチルアミン2.155g
(2.97ml、0.0214 mol)及び4−ジメチルア
ミノピリジン130mg(1065mmol、0.1当量)を
順次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムアミド
1.96ml(0.0213 mol)をそこに滴下した。こ
の混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで冷却し、水に
注加し、トルエンで抽出した。有機相を水で洗浄し、N
a2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をメタ
ノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付すこと
により、油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−イル
−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート3.66g(89%)を得
た。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−
イル−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール3.37g(0.01065 mol)をトルエン
60mlに溶解した。トリエチルアミン2.155g
(2.97ml、0.0214 mol)及び4−ジメチルア
ミノピリジン130mg(1065mmol、0.1当量)を
順次そこに加え、次いでジメチルクロロホルムアミド
1.96ml(0.0213 mol)をそこに滴下した。こ
の混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで冷却し、水に
注加し、トルエンで抽出した。有機相を水で洗浄し、N
a2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をメタ
ノールを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付すこと
により、油状のrac−シス−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−3−(3−モルホリン−4−イル
−プロピル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート3.66g(89%)を得
た。
【0158】得られた油状物3.61g(0.0101
7 mol)をエタノール40mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液4.17ml(20.56mmol)を
そこに滴下し、この混合物を濃縮した。二塩酸塩をエタ
ノール/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶3.90g(91%)。m.p.
233〜235℃。
7 mol)をエタノール40mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液4.17ml(20.56mmol)を
そこに滴下し、この混合物を濃縮した。二塩酸塩をエタ
ノール/エーテルから結晶させた。 収量(率):白色結晶3.90g(91%)。m.p.
233〜235℃。
【0159】例19.a)エチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
250mlに溶解し、2−ピペリジノエチルアミン4.0
5ml(0.0305 mol)及びp−トルエンスルホン酸
一水塩0.13gをそこに加え、この混合物を水分離器
を付して4時間煮沸した。濃縮したのち、残留物を、エ
タノール500ml中120℃及び140バールで10時
間、ラネーニッケル1.3gで水素化した。生成物をC
H2 Cl2 /MeOH49:1を用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
−(2−ピペリジノエチル)−2H−ベンゾ[e]イン
ドール−2−オン4.45g(89%)を得た。
トラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチル
アセテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン
250mlに溶解し、2−ピペリジノエチルアミン4.0
5ml(0.0305 mol)及びp−トルエンスルホン酸
一水塩0.13gをそこに加え、この混合物を水分離器
を付して4時間煮沸した。濃縮したのち、残留物を、エ
タノール500ml中120℃及び140バールで10時
間、ラネーニッケル1.3gで水素化した。生成物をC
H2 Cl2 /MeOH49:1を用いるシリカゲルクロ
マトグラフィに付した。油状のrac−シス−1,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
−(2−ピペリジノエチル)−2H−ベンゾ[e]イン
ドール−2−オン4.45g(89%)を得た。
【0160】b)リチウムアルミニウムヒドリド1.0
g(0.0268 mol)をアルゴン下にTHF50mlに
懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピペリジノ
エチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
4.4g(0.0134 mol)をTHF100mlに溶解
した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に1時間
煮沸した。NH4 Cl飽和水溶液25mlを注意深くそこ
に滴下し、この混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽
出した。有機相を水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾
過し、濃縮した。rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピ
ペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.
8g(90%)を無色の油状物として得た。
g(0.0268 mol)をアルゴン下にTHF50mlに
懸濁した。rac−シス−1,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピペリジノ
エチル)−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
4.4g(0.0134 mol)をTHF100mlに溶解
した溶液をそこに滴下し、この混合物を還流下に1時間
煮沸した。NH4 Cl飽和水溶液25mlを注意深くそこ
に滴下し、この混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽
出した。有機相を水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾
過し、濃縮した。rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピ
ペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.
8g(90%)を無色の油状物として得た。
【0161】c)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピ
ペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.
8g(0.0121 mol)を、48%HBr水溶液0.
35リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この
混合物を濃縮し、残留物をCH2 Cl2 に捕集し、Na
HCO3 飽和溶液100mlと2NのNaOH溶液20ml
との混合物で抽出した。抽出物をMgSO4 で乾燥し、
濾過し、濃縮した。残留物として残る泡状体3.8gを
エタノール50mlに溶解した。この混合物を濾過し、
5.8Nエタノール性HCl溶液4.8ml(27.84
mmol)をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。rac−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−ピペリ
ジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール二塩酸塩4.3g(95%)を白色結晶として得
た。m.p.265〜267℃。
5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3−(2−ピ
ペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール3.
8g(0.0121 mol)を、48%HBr水溶液0.
35リットルに溶解し、還流下に5時間煮沸した。この
混合物を濃縮し、残留物をCH2 Cl2 に捕集し、Na
HCO3 飽和溶液100mlと2NのNaOH溶液20ml
との混合物で抽出した。抽出物をMgSO4 で乾燥し、
濾過し、濃縮した。残留物として残る泡状体3.8gを
エタノール50mlに溶解した。この混合物を濾過し、
5.8Nエタノール性HCl溶液4.8ml(27.84
mmol)をそこに滴下し、この混合物を室温で1時間、そ
して0℃で1時間攪拌した。分離した結晶を吸引下に濾
別し、酢酸エチルで洗浄した。rac−シス−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−ピペリ
ジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール二塩酸塩4.3g(95%)を白色結晶として得
た。m.p.265〜267℃。
【0162】d)rac−シス−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−ピペリジノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール二塩
酸塩1.0g(0.00268 mol)を、NaOH希釈
水溶液に溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水で
洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残
留物をトルエン40mlに溶解し、そこでトリエチルアミ
ン0.28g(0.39ml、0.0279 mol)及び4
−ジメチルアミノピリジン35mg(0.28mmol、0.
1当量)を順次加え、次いで、ジメチルクロロホルムア
ミド0.26ml(0.0279 mol)をそこに滴下し
た。この混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで冷却
し、水に注加し、トルエンで抽出した。有機相を水で洗
浄し、Na2 SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留
物を酢酸エチル/エタノール1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付すことにより、油状のrac−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−
(2−ピペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート0.82g(8
2%)を得た。
5,9b−ヘキサヒドロ−3−(2−ピペリジノエチ
ル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール二塩
酸塩1.0g(0.00268 mol)を、NaOH希釈
水溶液に溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水で
洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。残
留物をトルエン40mlに溶解し、そこでトリエチルアミ
ン0.28g(0.39ml、0.0279 mol)及び4
−ジメチルアミノピリジン35mg(0.28mmol、0.
1当量)を順次加え、次いで、ジメチルクロロホルムア
ミド0.26ml(0.0279 mol)をそこに滴下し
た。この混合物を還流下に2時間煮沸し、次いで冷却
し、水に注加し、トルエンで抽出した。有機相を水で洗
浄し、Na2 SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留
物を酢酸エチル/エタノール1:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付すことにより、油状のrac−シ
ス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−
(2−ピペリジノエチル)−1H−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメート0.82g(8
2%)を得た。
【0163】得られた油状物0.76g(0.0020
5 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.83ml(4.09mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮し、残留物をエタノール
/エーテルから再結晶した。結晶を吸引下に濾別し、エ
ーテルで洗浄し、120℃/0.02トルで1時間乾燥
した。二塩酸塩0.84g(92%)を白色結晶として
得た。m.p.183〜185℃。
5 mol)をエタノール30mlに溶解した。4.93Nエ
タノール性HCl溶液0.83ml(4.09mmol)をそ
こに滴下し、この混合物を濃縮し、残留物をエタノール
/エーテルから再結晶した。結晶を吸引下に濾別し、エ
ーテルで洗浄し、120℃/0.02トルで1時間乾燥
した。二塩酸塩0.84g(92%)を白色結晶として
得た。m.p.183〜185℃。
【0164】例20.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.67g(52.5mmo
l)を、トルエン250ml、N−(4−ブロモブチル)
−3,3−ジメチルグルタルイミド14.5g(63mm
ol)及びトリエチルアミン6.9g(9.5ml、68.
2mmol)で処理し、油浴中115℃で一夜攪拌した。冷
却したのち、分離した沈殿物を吸引下に濾別し、トルエ
ンで洗浄し、そこで濾液を蒸発させた。得られた褐色の
油状物20.7gを、20倍の量のシリカゲルの上で、
酢酸エチルで濾過した。得られた塩基(12.6gの褐
色の油状物)を通常の方法で塩酸塩に転換し、rac−
シス−1−[4−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ブチル]−4,4−ジメチル−ピペリ
ジン−2,6−ジオン塩酸塩11.9g(23%)を黄
色の結晶の形態で得た。m.p.115〜116℃。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.67g(52.5mmo
l)を、トルエン250ml、N−(4−ブロモブチル)
−3,3−ジメチルグルタルイミド14.5g(63mm
ol)及びトリエチルアミン6.9g(9.5ml、68.
2mmol)で処理し、油浴中115℃で一夜攪拌した。冷
却したのち、分離した沈殿物を吸引下に濾別し、トルエ
ンで洗浄し、そこで濾液を蒸発させた。得られた褐色の
油状物20.7gを、20倍の量のシリカゲルの上で、
酢酸エチルで濾過した。得られた塩基(12.6gの褐
色の油状物)を通常の方法で塩酸塩に転換し、rac−
シス−1−[4−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ブチル]−4,4−ジメチル−ピペリ
ジン−2,6−ジオン塩酸塩11.9g(23%)を黄
色の結晶の形態で得た。m.p.115〜116℃。
【0165】b)rac−シス−1−[4−(6−メト
キシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−ブチル]−
4,4−ジメチル−ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩
8.8g(22.1mmol)を、ピリジン塩酸塩100g
と十分に混合し、アルゴン雰囲気下に油浴中180℃で
4時間攪拌した。冷却したのち、この混合物を氷水で処
理し、そこで褐色の溶液を水酸化アンモニウム溶液でア
ルカリ性にし、次いでメチレンクロリドで抽出した。有
機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発さ
せた。得られた褐色の油状生成物9.8gを30倍の量
のシリカゲルの上でクロマトグラフィに付した。メチレ
ンクロリド/酢酸エチルを使用して薄層クロマトグラム
に得られた均一な溶出液を集め、蒸発させた。得られた
油状物を、ヘキサンで処理し、結晶させた。rac−シ
ス−1−[4−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ブチル]−4,4−ジメチル−ピペリ
ジン−2,6−ジオン5.5g(65%)を黄色がかっ
た結晶の形態で得た。m.p.131〜132。
キシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−ブチル]−
4,4−ジメチル−ピペリジン−2,6−ジオン塩酸塩
8.8g(22.1mmol)を、ピリジン塩酸塩100g
と十分に混合し、アルゴン雰囲気下に油浴中180℃で
4時間攪拌した。冷却したのち、この混合物を氷水で処
理し、そこで褐色の溶液を水酸化アンモニウム溶液でア
ルカリ性にし、次いでメチレンクロリドで抽出した。有
機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発さ
せた。得られた褐色の油状生成物9.8gを30倍の量
のシリカゲルの上でクロマトグラフィに付した。メチレ
ンクロリド/酢酸エチルを使用して薄層クロマトグラム
に得られた均一な溶出液を集め、蒸発させた。得られた
油状物を、ヘキサンで処理し、結晶させた。rac−シ
ス−1−[4−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ブチル]−4,4−ジメチル−ピペリ
ジン−2,6−ジオン5.5g(65%)を黄色がかっ
た結晶の形態で得た。m.p.131〜132。
【0166】c)rac−シス−1−[4−(6−ヒド
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−ブチル]
−4,4−ジメチル−ピペリジン−2,6−ジオン5.
0g(13.0mmol)をトルエン250mlに溶解した。
この溶液をトリエチルアミン2.76g(3.8ml、2
7mmol)、ジメチルカルバモイルクロリド1.68g
(1.43ml、16mmol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン250mgで処理し、アルゴン雰囲気下に油浴中11
0℃で一夜攪拌した。冷却したのち、有機相を水、重炭
酸ナトリウム溶液及び水で順次洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、蒸発させた。得られた褐色の油状物6.5
gを30倍の量のシリカゲルの上でクロマトグラフィに
付した。メチレンクロリド/酢酸エチル1:1を使用し
て薄層クロマトグラムに得られた均一な溶出液を集め、
蒸発させた。得られた黄色の油状塩基4.0gを通常の
方法で塩酸塩に転換し、それにより、rac−シス−3
−[4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペ
リジン−1−イル)−ブチル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩4.0g
(62%)を黄色がかった結晶として得た。m.p.1
90〜192℃(分解)。
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−ブチル]
−4,4−ジメチル−ピペリジン−2,6−ジオン5.
0g(13.0mmol)をトルエン250mlに溶解した。
この溶液をトリエチルアミン2.76g(3.8ml、2
7mmol)、ジメチルカルバモイルクロリド1.68g
(1.43ml、16mmol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン250mgで処理し、アルゴン雰囲気下に油浴中11
0℃で一夜攪拌した。冷却したのち、有機相を水、重炭
酸ナトリウム溶液及び水で順次洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、蒸発させた。得られた褐色の油状物6.5
gを30倍の量のシリカゲルの上でクロマトグラフィに
付した。メチレンクロリド/酢酸エチル1:1を使用し
て薄層クロマトグラムに得られた均一な溶出液を集め、
蒸発させた。得られた黄色の油状塩基4.0gを通常の
方法で塩酸塩に転換し、それにより、rac−シス−3
−[4−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペ
リジン−1−イル)−ブチル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩4.0g
(62%)を黄色がかった結晶として得た。m.p.1
90〜192℃(分解)。
【0167】例21.a)例20のa)に記載の方法と
同様にして、rac−シス−2,3,3a,5,9b−
ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]イン
ドールをN−(5−ブロモペンチル)−3,3−ジメチ
ルグルタルイミドと反応させることによってrac−シ
ス−1−[5−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4,4−ジメチルピペリジ
ン−2,6−ジオンを得て、これを塩酸塩の形態で黄色
がかった結晶として単離した。m.p.112〜114
℃(分解)。収率59%。
同様にして、rac−シス−2,3,3a,5,9b−
ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]イン
ドールをN−(5−ブロモペンチル)−3,3−ジメチ
ルグルタルイミドと反応させることによってrac−シ
ス−1−[5−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4,4−ジメチルピペリジ
ン−2,6−ジオンを得て、これを塩酸塩の形態で黄色
がかった結晶として単離した。m.p.112〜114
℃(分解)。収率59%。
【0168】b)例20のb)に記載の方法と同様にし
て、rac−シス−1−[5−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−4,4−ジ
メチルピペリジン−2,6−ジオン9.2g(21.6
mmol)から、ピリジン塩酸塩を使用して、rac−シス
−1−[5−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4,4−ジメチルピペリジ
ン−2,6−ジオン7.9gを、tert−ブチルメチルエ
ーテル/ヘキサンから結晶させたのち、黄色がかった結
晶として得た。m.p.133〜134℃。
て、rac−シス−1−[5−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]−4,4−ジ
メチルピペリジン−2,6−ジオン9.2g(21.6
mmol)から、ピリジン塩酸塩を使用して、rac−シス
−1−[5−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)ペンチル]−4,4−ジメチルピペリジ
ン−2,6−ジオン7.9gを、tert−ブチルメチルエ
ーテル/ヘキサンから結晶させたのち、黄色がかった結
晶として得た。m.p.133〜134℃。
【0169】c)rac−シス−1−[5−(6−ヒド
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
−4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオン5.0
g(12.54mmol)をトルエン250mlに溶解し、ト
リエチルアミン2.67g(3.7ml、26.4mmo
l)、ジメチルカルバモイルクロリド1.62g(1.
4ml、15.4mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン
250mgで処理し、油浴中110℃で一夜攪拌した。冷
却したのち、有機相を水、重炭酸ナトリウム溶液及び水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ
た。得られた褐色の油状物6.3gを、30倍の量のシ
リカゲルの上で、メチレンクロリド/酢酸エチル1:1
を用いるクロマトグラフィに付し、精製された塩基
(5.9g、淡黄色の油状物)を通常の方法で塩酸塩に
転換した。酢酸エチル/エーテルから結晶させたのち、
rac−シス−3−[5−(4,4−ジメチル−2,6
−ジオキソピペリジン−1−イル)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート塩酸
塩5.1g(80%)を黄色がかった結晶として得た。
m.p.133〜135℃(分解)。
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
−4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオン5.0
g(12.54mmol)をトルエン250mlに溶解し、ト
リエチルアミン2.67g(3.7ml、26.4mmo
l)、ジメチルカルバモイルクロリド1.62g(1.
4ml、15.4mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン
250mgで処理し、油浴中110℃で一夜攪拌した。冷
却したのち、有機相を水、重炭酸ナトリウム溶液及び水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ
た。得られた褐色の油状物6.3gを、30倍の量のシ
リカゲルの上で、メチレンクロリド/酢酸エチル1:1
を用いるクロマトグラフィに付し、精製された塩基
(5.9g、淡黄色の油状物)を通常の方法で塩酸塩に
転換した。酢酸エチル/エーテルから結晶させたのち、
rac−シス−3−[5−(4,4−ジメチル−2,6
−ジオキソピペリジン−1−イル)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート塩酸
塩5.1g(80%)を黄色がかった結晶として得た。
m.p.133〜135℃(分解)。
【0170】例22.a)例20のa)に記載の方法と
同様にして、rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]
インドールから、N−(6−ブロモ−ヘキシル)−3,
3−ジメチルグルタルイミドとの反応により、rac−
シス−1−[6−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ヘキシル]−4,4−ジメチルピペリ
ジン−2,6−ジオンを黄色がかった結晶として得た。
m.p.99〜101℃。収率72%。
同様にして、rac−シス−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H−ベンゾ[e]
インドールから、N−(6−ブロモ−ヘキシル)−3,
3−ジメチルグルタルイミドとの反応により、rac−
シス−1−[6−(6−メトキシ−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−3−イル)−ヘキシル]−4,4−ジメチルピペリ
ジン−2,6−ジオンを黄色がかった結晶として得た。
m.p.99〜101℃。収率72%。
【0171】b)例20のb)に記載の方法と同様にし
て、rac−シス−1−[6−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−ヘキシル]−4,4−
ジメチルピペリジン−2,6−ジオン9.2g(21.
56mmol)から、ピリジン塩酸塩を使用して、rac−
シス−1−[6−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−3−イル)ヘキシル]−4,4−ジメチルピペ
リジン−2,6−ジオン7.9g(89%)を、エーテ
ル/ヘキサンから結晶させたのち、黄色がかった結晶と
して得た。m.p.98.5〜99℃。
て、rac−シス−1−[6−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−ヘキシル]−4,4−
ジメチルピペリジン−2,6−ジオン9.2g(21.
56mmol)から、ピリジン塩酸塩を使用して、rac−
シス−1−[6−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−3−イル)ヘキシル]−4,4−ジメチルピペ
リジン−2,6−ジオン7.9g(89%)を、エーテ
ル/ヘキサンから結晶させたのち、黄色がかった結晶と
して得た。m.p.98.5〜99℃。
【0172】c)rac−シス−1−[6−(6−ヒド
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]
−4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオン5.0
g(12.12mmol)をトルエン200mlに溶解し、そ
こで、この溶液をトリエチルアミン2.57g(3.5
5ml、25.45mmol)、ジメチルカルバモイルクロリ
ド1.56g(1.33ml、14.53mmol)及び4−
ジメチルアミノピリジン250mgで処理し、アルゴン雰
囲気下に油浴中110℃で一夜攪拌した。冷却したの
ち、有機相を水、重炭酸ナトリウム溶液及び水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。得られ
た褐色の油状物6.0gを30倍の量のシリカゲルの上
でクロマトグラフィに付した。メチレンクロリド/酢酸
エチル1:1を使用して得られた溶出液を濃縮したの
ち、黄色がかったrac−シス−3−[6−(4,4−
ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−1−イル)
ヘキシル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート3.0gを得た。これを通常の方法で塩
酸塩に転換した。塩酸塩3.0g(48%)を黄色がか
った結晶の形態で得た。m.p.144.5〜146
℃。
ロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]
−4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオン5.0
g(12.12mmol)をトルエン200mlに溶解し、そ
こで、この溶液をトリエチルアミン2.57g(3.5
5ml、25.45mmol)、ジメチルカルバモイルクロリ
ド1.56g(1.33ml、14.53mmol)及び4−
ジメチルアミノピリジン250mgで処理し、アルゴン雰
囲気下に油浴中110℃で一夜攪拌した。冷却したの
ち、有機相を水、重炭酸ナトリウム溶液及び水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。得られ
た褐色の油状物6.0gを30倍の量のシリカゲルの上
でクロマトグラフィに付した。メチレンクロリド/酢酸
エチル1:1を使用して得られた溶出液を濃縮したの
ち、黄色がかったrac−シス−3−[6−(4,4−
ジメチル−2,6−ジオキソ−ピペリジン−1−イル)
ヘキシル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート3.0gを得た。これを通常の方法で塩
酸塩に転換した。塩酸塩3.0g(48%)を黄色がか
った結晶の形態で得た。m.p.144.5〜146
℃。
【0173】例23.(+)−シス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びメチルイソシアネート1.6ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
5時間煮沸し、炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物をメチレンクロリドで抽出した。有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去したのち、残留
物をメチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油状物を
エタノールに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリドに
溶解し、活性炭及び硫酸ナトリウムで処理し、濾過し、
溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルに懸濁し、濾別
し、真空下に乾燥した。(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
メチルカルバメート塩酸塩1.58g(60%)を得
た。m.p.209〜212℃。MS:m/e(基準ピ
ーク%):356(M+, 9), 299(4), 259(100), 202(66), 1
71(6) 。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びメチルイソシアネート1.6ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
5時間煮沸し、炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物をメチレンクロリドで抽出した。有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去したのち、残留
物をメチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油状物を
エタノールに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリドに
溶解し、活性炭及び硫酸ナトリウムで処理し、濾過し、
溶媒を留去した。残留物を酢酸エチルに懸濁し、濾別
し、真空下に乾燥した。(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
メチルカルバメート塩酸塩1.58g(60%)を得
た。m.p.209〜212℃。MS:m/e(基準ピ
ーク%):356(M+, 9), 299(4), 259(100), 202(66), 1
71(6) 。
【0174】例24.(+)−シス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びエチルイソシアネート2.1ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注
加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物をエタノールに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。濃縮したのち、残留物をメチレン
クロリドに溶解し、活性炭及び硫酸ナトリウムで処理
し、濾過し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エ
チルに懸濁し、濾別し、真空下に乾燥した。(+)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イルエチルカルバメート塩酸塩1.3
9g(51%)を得た。m.p.133〜136℃。M
S:m/e(基準ピーク%):370(M+, 4), 299(4), 27
3(71), 202(100), 171(9), 145(8) 。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びエチルイソシアネート2.1ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注
加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物をエタノールに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。濃縮したのち、残留物をメチレン
クロリドに溶解し、活性炭及び硫酸ナトリウムで処理
し、濾過し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エ
チルに懸濁し、濾別し、真空下に乾燥した。(+)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イルエチルカルバメート塩酸塩1.3
9g(51%)を得た。m.p.133〜136℃。M
S:m/e(基準ピーク%):370(M+, 4), 299(4), 27
3(71), 202(100), 171(9), 145(8) 。
【0175】例25.(+)−シス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びプロピルイソシアネート2.6
ml(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下
に20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に
注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物を酢酸エチルに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約30
mlの容量に濃縮したのち、(+)−シス−3−(2−シ
クロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル プロピルカルバメート塩酸塩1.78g(63%)
を濾過によって得ることができた。m.p.125〜1
31℃。MS:m/e(基準ピーク%):384(M+, 6),
287(64), 202(100), 171(7) 。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びプロピルイソシアネート2.6
ml(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下
に20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に
注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物を酢酸エチルに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約30
mlの容量に濃縮したのち、(+)−シス−3−(2−シ
クロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル プロピルカルバメート塩酸塩1.78g(63%)
を濾過によって得ることができた。m.p.125〜1
31℃。MS:m/e(基準ピーク%):384(M+, 6),
287(64), 202(100), 171(7) 。
【0176】例26.rac−シス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びブチルイソシアネート3.0ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注
加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物をメタノールに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約30
mlの容量に濃縮し、濾過したのち、rac−シス−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ブチルカルバメート塩酸塩1.11g
(38%)を得た。m.p.192〜194℃。MS:
m/e(基準ピーク%):398(M+, 5), 301(69), 202(1
00) 。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をアセトニトリル10
0mlに懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.9ml
(0.013 mol)及びブチルイソシアネート3.0ml
(0.027 mol)で処理した。この混合物を還流下に
20時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注
加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
のち、残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物をメタノールに溶解し、等モル量のエタノール
性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約30
mlの容量に濃縮し、濾過したのち、rac−シス−3−
(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ブチルカルバメート塩酸塩1.11g
(38%)を得た。m.p.192〜194℃。MS:
m/e(基準ピーク%):398(M+, 5), 301(69), 202(1
00) 。
【0177】例27.(+)−シス−3−(2−シクロ
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をトルエン100mlに
懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.1ml(0.0
08 mol)、4−ジメチルアミノピリジン1.00g
(0.008 mol)及びエチルメチルクロロホルムアミ
ド1.00ml(0.008mol)で処理した。この混合
物を還流下に4時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム
水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去したのち、残留
物をメチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油状物を
酢酸エチルに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約25mlの容量に
濃縮し、濾過したのち、(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
エチルメチルカルバメート塩酸塩24.9g(88
%)を得た。m.p.181〜184℃。MS:m/e
(基準ピーク%):384(M+, 9), 287(100), 200(3), 86
(24)。
ヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキ
サヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−オール
2.00g(0.0067 mol)をトルエン100mlに
懸濁した懸濁液を、トリエチルアミン1.1ml(0.0
08 mol)、4−ジメチルアミノピリジン1.00g
(0.008 mol)及びエチルメチルクロロホルムアミ
ド1.00ml(0.008mol)で処理した。この混合
物を還流下に4時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム
水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去したのち、残留
物をメチレンクロリド/メタノール20:1を用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油状物を
酢酸エチルに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。硫酸ナトリウムで乾燥し、約25mlの容量に
濃縮し、濾過したのち、(+)−シス−3−(2−シク
ロヘキシルエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
エチルメチルカルバメート塩酸塩24.9g(88
%)を得た。m.p.181〜184℃。MS:m/e
(基準ピーク%):384(M+, 9), 287(100), 200(3), 86
(24)。
【0178】例28.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mo
l)をエチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭
酸カリウム0.86g(0.006mol)、ヨウ化ナト
リウム0.29g(0.002 mol)及びN−(5−ブ
ロモペンチル)フタルイミド1.50g(0.005 m
ol)で処理した。この混合物を還流下に24時間加熱
し、冷却したのち、水で処理した。この混合物を酢酸エ
チルで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。メチレンクロリド/メタノール2
0:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、
rac−N−[5−(シス−1,2,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]
インドール−3−イル)ペンチル]フタルイミド1.9
7g(95%)を得た。MS:m/e(基準ピーク
%):418(M+, 7), 216(100), 185(7)。m.p.158
〜160℃。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール1.00g(0.005 mo
l)をエチルメチルケトン60mlに溶解した溶液を、炭
酸カリウム0.86g(0.006mol)、ヨウ化ナト
リウム0.29g(0.002 mol)及びN−(5−ブ
ロモペンチル)フタルイミド1.50g(0.005 m
ol)で処理した。この混合物を還流下に24時間加熱
し、冷却したのち、水で処理した。この混合物を酢酸エ
チルで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を真空下に留去した。メチレンクロリド/メタノール2
0:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、
rac−N−[5−(シス−1,2,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3H−ベンゾ[e]
インドール−3−イル)ペンチル]フタルイミド1.9
7g(95%)を得た。MS:m/e(基準ピーク
%):418(M+, 7), 216(100), 185(7)。m.p.158
〜160℃。
【0179】b)rac−N−[5−(シス−1,2,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]フ
タルイミド15.0g(0.036 mol)をメチレンク
ロリド120mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素17.
3ml(0.179 mol)をメチレンクロリド60mlに溶
解した溶液で滴下処理し、そこでこの混合物を0℃で2
時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、水酸化ナトリウム
20.4g(0.51 mol)を水70mlに溶解した溶液
を滴下した。この混合物を水に注加し、そこで、pHが
8に達するまで炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。こ
の混合物をメチレンクロリドで抽出し、抽出物を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去した。酢酸エチ
ルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、ra
c−N−[5−(シス−1,2,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[e]イ
ンドール−3−イル)ペンチル]フタルイミド3.1g
(21%)を褐色の油状物として得た。小量のサンプル
をエタノール性HClで塩酸塩に転換した。m.p.2
46〜248℃。MS:m/e(基準ピーク%):404
(M+, 7), 202(100), 160(6), 145(5)。
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−3
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]フ
タルイミド15.0g(0.036 mol)をメチレンク
ロリド120mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ素17.
3ml(0.179 mol)をメチレンクロリド60mlに溶
解した溶液で滴下処理し、そこでこの混合物を0℃で2
時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、水酸化ナトリウム
20.4g(0.51 mol)を水70mlに溶解した溶液
を滴下した。この混合物を水に注加し、そこで、pHが
8に達するまで炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。こ
の混合物をメチレンクロリドで抽出し、抽出物を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を真空下に留去した。酢酸エチ
ルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、ra
c−N−[5−(シス−1,2,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[e]イ
ンドール−3−イル)ペンチル]フタルイミド3.1g
(21%)を褐色の油状物として得た。小量のサンプル
をエタノール性HClで塩酸塩に転換した。m.p.2
46〜248℃。MS:m/e(基準ピーク%):404
(M+, 7), 202(100), 160(6), 145(5)。
【0180】c)rac−N−[5−(シス−1,2,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
フタルイミド2.50g(0.006 mol)、ジメチル
カルバモイルクロリド0.68g(0.007 mol)、
トリエチルアミン1.0ml(0.007 mol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.91g(0.007 mol)
をトルエン100mlに入れた混合物を、還流下に4時間
煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加した。
この混合物をトルエンで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エ
チルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、r
ac−3−[5−(1,3−ジオキソ−イソインドリン
−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート2.39g(81
%)を黄色の油状物として得た。この油状物0.6gを
エタノール性HClで相当する塩酸塩に転換した。M
S:m/e(基準ピーク%):475(M+, 7), 273(100),
160(7), 72(50)。
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−
3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
フタルイミド2.50g(0.006 mol)、ジメチル
カルバモイルクロリド0.68g(0.007 mol)、
トリエチルアミン1.0ml(0.007 mol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.91g(0.007 mol)
をトルエン100mlに入れた混合物を、還流下に4時間
煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加した。
この混合物をトルエンで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を真空下に留去した。残留物を酢酸エ
チルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、r
ac−3−[5−(1,3−ジオキソ−イソインドリン
−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート2.39g(81
%)を黄色の油状物として得た。この油状物0.6gを
エタノール性HClで相当する塩酸塩に転換した。M
S:m/e(基準ピーク%):475(M+, 7), 273(100),
160(7), 72(50)。
【0181】例29.a)rac−シス−N−[4−
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブ
チル]フタルイミド8.55g(0.02 mol)を酢酸
250mlに溶解した溶液を、亜鉛粉末3.88g(0.
06 mol)で処理した。この混合物を還流下に1.25
時間煮沸し、次いで酢酸を留去した。残留物を酢酸エチ
ルに捕集し、水及び塩化ナトリウム飽和溶液で抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そこで
残留物を酢酸エチル/メタノール9:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。rac−2−[4−
(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブチル]イソインドリン−1−オン1.19g(1
4%)を黄色の泡状体として得た。MS:m/e(基準
ピーク%):390(M+, 12), 216(100), 202(19), 146(1
4), 91(10) 。
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブ
チル]フタルイミド8.55g(0.02 mol)を酢酸
250mlに溶解した溶液を、亜鉛粉末3.88g(0.
06 mol)で処理した。この混合物を還流下に1.25
時間煮沸し、次いで酢酸を留去した。残留物を酢酸エチ
ルに捕集し、水及び塩化ナトリウム飽和溶液で抽出し
た。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そこで
残留物を酢酸エチル/メタノール9:1を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付した。rac−2−[4−
(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブチル]イソインドリン−1−オン1.19g(1
4%)を黄色の泡状体として得た。MS:m/e(基準
ピーク%):390(M+, 12), 216(100), 202(19), 146(1
4), 91(10) 。
【0182】b)rac−2−[4−(6−メトキシ−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]イソ
インドリン−1−オン1.14g(0.003 mol)を
メチレンクロリド30mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ
素1.4ml(0.015 mol)をメチレンクロリド10
mlに溶解した溶液で0℃で滴下処理し、そこでこの混合
物を0℃で1.5時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、
水酸化ナトリウム1.65g(0.04 mol)を水20
mlに溶解した溶液を滴下し、そこでこの混合物をさらに
30分攪拌した。次いで、この混合物を重炭酸ナトリウ
ム水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。有機
相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をCH
2 Cl2 /MeOH9:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、rac−3−[4−(1−オキソ−
イソインドリン−2−イル)ブチル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.61g(55%)を
白色泡状体として得た。この生成物0.10gを8.6
モルのエタノール性塩酸0.5mlで処理し、濃縮した。
残留物をメチレンクロリドに溶解した。Na2 SO4 で
乾燥し、濃縮したのち、塩酸塩0.08gを白色泡状体
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):376(M+,
8), 202(100), 188(18), 171(6), 146(12)。
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]イソ
インドリン−1−オン1.14g(0.003 mol)を
メチレンクロリド30mlに溶解した溶液を、三臭化ホウ
素1.4ml(0.015 mol)をメチレンクロリド10
mlに溶解した溶液で0℃で滴下処理し、そこでこの混合
物を0℃で1.5時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、
水酸化ナトリウム1.65g(0.04 mol)を水20
mlに溶解した溶液を滴下し、そこでこの混合物をさらに
30分攪拌した。次いで、この混合物を重炭酸ナトリウ
ム水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。有機
相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をCH
2 Cl2 /MeOH9:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、rac−3−[4−(1−オキソ−
イソインドリン−2−イル)ブチル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.61g(55%)を
白色泡状体として得た。この生成物0.10gを8.6
モルのエタノール性塩酸0.5mlで処理し、濃縮した。
残留物をメチレンクロリドに溶解した。Na2 SO4 で
乾燥し、濃縮したのち、塩酸塩0.08gを白色泡状体
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):376(M+,
8), 202(100), 188(18), 171(6), 146(12)。
【0183】c)rac−3−[4−(1−オキソ−イ
ソインドリン−2−イル)ブチル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.50g(0.001
3 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.15ml
(0.0016 mol)、トリエチルアミン0.49ml
(0.0035 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン
0.20g(0.0016 mol)をトルエン30mlに入
れた混合物を還流下に2時間煮沸した。溶媒を真空下に
留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、水及び塩
化ナトリウム飽和水溶液で抽出した。硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール9:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、黄
色の油状物560mgを得た。これを8.6モルのエタノ
ール性塩酸2mlで処理した。この混合物を濃縮し、残留
物をメチレンクロリドで溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、溶媒を留去した。rac−3−[4−(1
−オキソ−インドリン−2−イル)ブチル]−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベン
ゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート
塩酸塩455mg(71%)を白色泡状体として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):447(M+, 16), 273(100),
259(14), 146(15), 72(75) 。
ソインドリン−2−イル)ブチル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.50g(0.001
3 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.15ml
(0.0016 mol)、トリエチルアミン0.49ml
(0.0035 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン
0.20g(0.0016 mol)をトルエン30mlに入
れた混合物を還流下に2時間煮沸した。溶媒を真空下に
留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、水及び塩
化ナトリウム飽和水溶液で抽出した。硫酸ナトリウムで
乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール9:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、黄
色の油状物560mgを得た。これを8.6モルのエタノ
ール性塩酸2mlで処理した。この混合物を濃縮し、残留
物をメチレンクロリドで溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、溶媒を留去した。rac−3−[4−(1
−オキソ−インドリン−2−イル)ブチル]−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベン
ゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート
塩酸塩455mg(71%)を白色泡状体として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):447(M+, 16), 273(100),
259(14), 146(15), 72(75) 。
【0184】例30.a)rac−N−[5−(シス−
1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベ
ンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]フタルイ
ミド3.10g(0.007 mol)を氷酢酸100mlに
溶解した溶液を、10%パラジウム/木炭1.0gで処
理し、60℃及び20バールの水素圧で6時間水素化し
た。酢酸を留去し、残留物をメチレンクロリドに捕集し
た。この溶液を2N水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。酢酸エチル/メタノ
ール19:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
して、rac−シス−2−[5−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]イソインドリ
ン−1−オン0.80g(27%)を黄色の油状物とし
て得た。MS:m/e(基準ピーク%):404(M+, 6),
216(100), 202(8), 185(6), 146(7)。また、rac−2
−[5−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル)ペンチル]オクタヒドロ−シス−イソイン
ドール−1,3−ジオン1.64g(55%)を黄色の
油状物として得た。MS:m/e(基準ピーク%):42
4(M+, 7), 216(100), 185(5)。
1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベ
ンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]フタルイ
ミド3.10g(0.007 mol)を氷酢酸100mlに
溶解した溶液を、10%パラジウム/木炭1.0gで処
理し、60℃及び20バールの水素圧で6時間水素化し
た。酢酸を留去し、残留物をメチレンクロリドに捕集し
た。この溶液を2N水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。酢酸エチル/メタノ
ール19:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
して、rac−シス−2−[5−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)ペンチル]イソインドリ
ン−1−オン0.80g(27%)を黄色の油状物とし
て得た。MS:m/e(基準ピーク%):404(M+, 6),
216(100), 202(8), 185(6), 146(7)。また、rac−2
−[5−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル)ペンチル]オクタヒドロ−シス−イソイン
ドール−1,3−ジオン1.64g(55%)を黄色の
油状物として得た。MS:m/e(基準ピーク%):42
4(M+, 7), 216(100), 185(5)。
【0185】b)rac−シス−2−[5−(6−メト
キシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]イ
ソインドリン−1−オン0.8g(0.002 mol)と
ピリジン塩酸塩8.0g(0.07 mol)との混合物
を、ジメチルホルムアミド3滴で処理し、180℃で2
時間攪拌した。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注加し、約1%のメタノールを加えて
おいた酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール/アンモニ
ア水110:8:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付したのち、rac−2−[5−(6−ヒドロキシ
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
イソインドリン−1−オン0.5g(65%)を得た。
この生成物120mgを塩酸塩に転換した。MS:m/e
(基準ピーク%):390(M+, 7), 202(100), 188(9), 14
6(19) 。
キシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]イ
ソインドリン−1−オン0.8g(0.002 mol)と
ピリジン塩酸塩8.0g(0.07 mol)との混合物
を、ジメチルホルムアミド3滴で処理し、180℃で2
時間攪拌した。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注加し、約1%のメタノールを加えて
おいた酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール/アンモニ
ア水110:8:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付したのち、rac−2−[5−(6−ヒドロキシ
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
イソインドリン−1−オン0.5g(65%)を得た。
この生成物120mgを塩酸塩に転換した。MS:m/e
(基準ピーク%):390(M+, 7), 202(100), 188(9), 14
6(19) 。
【0186】c)rac−2−[5−(6−ヒドロキシ
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
イソインドリン−1−オン0.33g(0.0008 m
ol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.09ml(0.
001 mol)、トリエチルアミン0.14ml(0.00
1 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.12g
(0.001 mol)をトルエン10mlに入れた混合物
を、還流下に3時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム
水溶液に注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリド
で抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、
残留物をメチレンクロリド/メタノール/アンモニア水
110:8:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに
付した。得られた無色の油状物をエタノール性塩酸で処
理し、そこでこの溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
した。rac−3−[5−(1−オキソ−イソインドリ
ン−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.3g
(71%)を白色泡状体として得た。MS:m/e(基
準ピーク%):461(M+, 3), 389(2), 273(54), 146(1
9), 72(100) 。
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
イソインドリン−1−オン0.33g(0.0008 m
ol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.09ml(0.
001 mol)、トリエチルアミン0.14ml(0.00
1 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.12g
(0.001 mol)をトルエン10mlに入れた混合物
を、還流下に3時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム
水溶液に注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリド
で抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、
残留物をメチレンクロリド/メタノール/アンモニア水
110:8:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに
付した。得られた無色の油状物をエタノール性塩酸で処
理し、そこでこの溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮
した。rac−3−[5−(1−オキソ−イソインドリ
ン−2−イル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドー
ル−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.3g
(71%)を白色泡状体として得た。MS:m/e(基
準ピーク%):461(M+, 3), 389(2), 273(54), 146(1
9), 72(100) 。
【0187】例31.a)rac−2−[5−(6−メ
トキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル)ペン
チル]オクタヒドロ−シス−イソインドール−1,3−
ジオン1.50g(0.0035 mol)とピリジン塩酸
塩15.0g(0.13 mol)との混合物を、ジメチル
ホルムアミド6滴で処理し、180℃で2時間攪拌し
た。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナトリウム水
溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノー
ル/アンモニア水110:8:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付したのち、rac−2−[5−(6
−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ペンチル]オクタヒドロ−シス−イソインドール−
1,3−ジオン0.66g(69%)を得た。小量のサ
ンプルを塩酸塩に転換した。MS:m/e(基準ピーク
%):410(M+, 8), 202(100), 171(6), 81(10)。
トキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル)ペン
チル]オクタヒドロ−シス−イソインドール−1,3−
ジオン1.50g(0.0035 mol)とピリジン塩酸
塩15.0g(0.13 mol)との混合物を、ジメチル
ホルムアミド6滴で処理し、180℃で2時間攪拌し
た。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナトリウム水
溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノー
ル/アンモニア水110:8:1を用いるシリカゲルク
ロマトグラフィに付したのち、rac−2−[5−(6
−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ペンチル]オクタヒドロ−シス−イソインドール−
1,3−ジオン0.66g(69%)を得た。小量のサ
ンプルを塩酸塩に転換した。MS:m/e(基準ピーク
%):410(M+, 8), 202(100), 171(6), 81(10)。
【0188】b)rac−2−[5−(6−ヒドロキシ
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
オクタヒドロ−シス−イソインドール−1,3−ジオン
0.50g(0.001 mol)、ジメチルカルバモイル
クロリド0.14ml(0.0015 mol)、トリエチル
アミン0.2ml(0.0015 mol)及び4−ジメチル
アミノピリジン0.18g(0.0015 mol)をトル
エン20mlに入れた混合物を、還流下に3時間煮沸し、
次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、メチレンク
ロリドで抽出した。乾燥し、濃縮したのち、残留物を酢
酸エチル/メタノール9:1を用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付した。得られた無色の油状物をエタノー
ル性HClで処理し、この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。rac−3−[5−(1,3−ジオキソ
−オクタヒドロ−シス−イソインドール−2−イル)ペ
ンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート塩酸塩0.5g(85%)を白色泡
状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):481
(M+, 8), 273(100), 200(5), 72(90)。
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチル]
オクタヒドロ−シス−イソインドール−1,3−ジオン
0.50g(0.001 mol)、ジメチルカルバモイル
クロリド0.14ml(0.0015 mol)、トリエチル
アミン0.2ml(0.0015 mol)及び4−ジメチル
アミノピリジン0.18g(0.0015 mol)をトル
エン20mlに入れた混合物を、還流下に3時間煮沸し、
次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、メチレンク
ロリドで抽出した。乾燥し、濃縮したのち、残留物を酢
酸エチル/メタノール9:1を用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付した。得られた無色の油状物をエタノー
ル性HClで処理し、この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮した。rac−3−[5−(1,3−ジオキソ
−オクタヒドロ−シス−イソインドール−2−イル)ペ
ンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジ
メチルカルバメート塩酸塩0.5g(85%)を白色泡
状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):481
(M+, 8), 273(100), 200(5), 72(90)。
【0189】例32.a)rac−シス−N−[6−
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘ
キシル]フタルイミド9.72g(0.024 mol)を
酢酸200mlに溶解した溶液を、亜鉛粉末4.70g
(0.072 mol)で処理した。この混合物を還流下に
1.25時間煮沸し、次いで酢酸を留去した。残留物を
酢酸エチルに捕集し、水及び塩化ナトリウム飽和溶液で
抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、
そこで残留物を酢酸エチル/メタノール9:1を用いる
シリカゲルクロマトグラフィに付した。rac−2−
[6−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンズ[e]インドール−
3−イル)ヘキシル]イソインドリン−1−オン0.9
8g(10%)を黄色の油状物として得た。MS:m/
e(基準ピーク%):418(M+, 10), 216(100), 146(2
0)。
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ヘ
キシル]フタルイミド9.72g(0.024 mol)を
酢酸200mlに溶解した溶液を、亜鉛粉末4.70g
(0.072 mol)で処理した。この混合物を還流下に
1.25時間煮沸し、次いで酢酸を留去した。残留物を
酢酸エチルに捕集し、水及び塩化ナトリウム飽和溶液で
抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、
そこで残留物を酢酸エチル/メタノール9:1を用いる
シリカゲルクロマトグラフィに付した。rac−2−
[6−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンズ[e]インドール−
3−イル)ヘキシル]イソインドリン−1−オン0.9
8g(10%)を黄色の油状物として得た。MS:m/
e(基準ピーク%):418(M+, 10), 216(100), 146(2
0)。
【0190】b)rac−2−[6−(6−メトキシ−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンズ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]イ
ソインドリン−1−オン0.92g(0.002 mol)
をメチレンクロリド30mlに溶解した溶液を、三臭化ホ
ウ素1.06ml(0.012 mol)をメチレンクロリド
10mlに溶解した溶液で0℃で滴下処理し、そこでこの
混合物を0℃で2時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、
水酸化ナトリウム1.23g(0.03 mol)を水20
mlに溶解した溶液を滴下し、そこでこの混合物をさらに
30分間攪拌した。次いで、この混合物を炭酸水素ナト
リウム水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。
硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/
メタノール14:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付して、rac−3−[6−(1−オキソ−イソイ
ンドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−オール0.41g(46%)を白色泡状
体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):404
(M+, 7), 202(100), 121(41) 。
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンズ[e]インドール−3−イル)ヘキシル]イ
ソインドリン−1−オン0.92g(0.002 mol)
をメチレンクロリド30mlに溶解した溶液を、三臭化ホ
ウ素1.06ml(0.012 mol)をメチレンクロリド
10mlに溶解した溶液で0℃で滴下処理し、そこでこの
混合物を0℃で2時間攪拌した。氷浴で冷却しながら、
水酸化ナトリウム1.23g(0.03 mol)を水20
mlに溶解した溶液を滴下し、そこでこの混合物をさらに
30分間攪拌した。次いで、この混合物を炭酸水素ナト
リウム水溶液に注加し、メチレンクロリドで抽出した。
硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/
メタノール14:1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィに付して、rac−3−[6−(1−オキソ−イソイ
ンドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−オール0.41g(46%)を白色泡状
体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):404
(M+, 7), 202(100), 121(41) 。
【0191】c)rac−3−[6−(1−オキソ−イ
ソインドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.41g(0.001
mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.11ml
(0.0012 mol)、トリエチルアミン0.31ml
(0.0022 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン
0.15g(0.0012 mol)をトルエン50mlに入
れた混合物を還流下に1.5時間煮沸した。溶媒を真空
下に留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、水及
び塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出した。硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール1
9:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付したの
ち、粗生成物0.39gを得た。これを8.6モルのエ
タノール性塩酸0.18mlで処理した。この溶液を濃縮
し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、溶液を硫酸ナ
トリウム及び活性炭で処理し、濾過し、溶媒を留去し
た。このようにして、rac−3−[6−(1−オキソ
−インドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩0.3g(58%)をベージュ色の泡状体として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):475(M+, 7), 274
(18), 273(100), 146(10), 72(54)。
ソインドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール0.41g(0.001
mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.11ml
(0.0012 mol)、トリエチルアミン0.31ml
(0.0022 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン
0.15g(0.0012 mol)をトルエン50mlに入
れた混合物を還流下に1.5時間煮沸した。溶媒を真空
下に留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、水及
び塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出した。硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濃縮し、メチレンクロリド/メタノール1
9:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付したの
ち、粗生成物0.39gを得た。これを8.6モルのエ
タノール性塩酸0.18mlで処理した。この溶液を濃縮
し、残留物をメチレンクロリドに溶解し、溶液を硫酸ナ
トリウム及び活性炭で処理し、濾過し、溶媒を留去し
た。このようにして、rac−3−[6−(1−オキソ
−インドリン−2−イル)ヘキシル]−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩0.3g(58%)をベージュ色の泡状体として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):475(M+, 7), 274
(18), 273(100), 146(10), 72(54)。
【0192】例33.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール5.00g(0.025 mo
l)、γ−クロロブチロフェノン4.5g(0.025
mol)及びトリエチルアミン6.9ml(0.05 mol)
をトルエン150mlに溶解した溶液を還流下に2日間煮
沸した。濾過し、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン1:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、rac
−4−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−
3−イル)−1−フェニルブタン−1−オン3.18g
(37%)を褐色の油状物として得た。サンプルをエタ
ノール性塩酸で塩酸塩に転換した。m.p.178〜1
82℃。MS:m/e(基準ピーク%):349(M+, 8),
229(34), 216(100), 214(19), 185(8), 159(8), 147
(8), 105(19), 77(17), 71(14)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール5.00g(0.025 mo
l)、γ−クロロブチロフェノン4.5g(0.025
mol)及びトリエチルアミン6.9ml(0.05 mol)
をトルエン150mlに溶解した溶液を還流下に2日間煮
沸した。濾過し、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン1:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、rac
−4−(6−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−
ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−
3−イル)−1−フェニルブタン−1−オン3.18g
(37%)を褐色の油状物として得た。サンプルをエタ
ノール性塩酸で塩酸塩に転換した。m.p.178〜1
82℃。MS:m/e(基準ピーク%):349(M+, 8),
229(34), 216(100), 214(19), 185(8), 159(8), 147
(8), 105(19), 77(17), 71(14)。
【0193】b)rac−4−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルブ
タン−1−オン2.41g(0.007 mol)を48%
臭化水素酸100mlに溶解した溶液を還流下に2時間煮
沸した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリド及び
水に捕集した。pHが14に達するまで水相を2N水酸
化ナトリウム溶液で処理した。次いで、この混合物を塩
化アンモニウム飽和水溶液で一回抽出し、さらに炭酸水
素ナトリウム飽和水溶液で一回抽出した。有機相を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を酢酸エチ
ルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得ら
れた固形物をエタノールとメチレンクロリドとの混合物
に溶解し、8.8M臭化水素酸水溶液0.8mlで処理
し、溶媒を留去した。rac−4−(6−ヒドロキシ−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニ
ルブタノン臭化水素酸塩21g(73%)を褐色の結晶
として得た。サンプルをエタノール/エーテルから再結
晶した。m.p.217〜220℃。MS:m/e(基
準ピーク%):335(M+, 7), 215(41), 202(100), 171
(8), 145(9), 105(16)。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルブ
タン−1−オン2.41g(0.007 mol)を48%
臭化水素酸100mlに溶解した溶液を還流下に2時間煮
沸した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリド及び
水に捕集した。pHが14に達するまで水相を2N水酸
化ナトリウム溶液で処理した。次いで、この混合物を塩
化アンモニウム飽和水溶液で一回抽出し、さらに炭酸水
素ナトリウム飽和水溶液で一回抽出した。有機相を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を酢酸エチ
ルを用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得ら
れた固形物をエタノールとメチレンクロリドとの混合物
に溶解し、8.8M臭化水素酸水溶液0.8mlで処理
し、溶媒を留去した。rac−4−(6−ヒドロキシ−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニ
ルブタノン臭化水素酸塩21g(73%)を褐色の結晶
として得た。サンプルをエタノール/エーテルから再結
晶した。m.p.217〜220℃。MS:m/e(基
準ピーク%):335(M+, 7), 215(41), 202(100), 171
(8), 145(9), 105(16)。
【0194】c)rac−4−(6−ヒドロキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルブ
タノン臭化水素酸塩1.00g(0.003 mol)、ジ
メチルカルバモイルクロリド0.33ml(0.0036
mol)、トリエチルアミン1.0ml(0.007 mol)
及び4−ジメチルアミノピリジン0.44g(0.00
36 mol)をトルエン30mlに入れた混合物を還流下に
3時間煮沸した。溶媒を真空下に留去し、残留物をメチ
レンクロリドに溶解し、この溶液を水及び塩化ナトリウ
ム飽和水溶液で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濃縮し、酢酸エチル/メタノール19:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、黄色の油
状物0.92gを得た。これをエタノールに溶解した。
この溶液を8.8M臭化水素酸水溶液0.36mlで処理
し、濃縮した。残留物を熱エタノールに溶解し、活性炭
で処理した。熱時に濾過したのち、溶媒を留去し、残留
物を酢酸エチルに懸濁した。濾過したのち、rac−3
−(4−オキソ−4−フェニルブチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート臭
化水素酸塩0.87g(74%)をベージュ色の結晶と
して得た。m.p.183〜186℃。MS:m/e
(基準ピーク%):406(M+, 4), 286(33), 273(100), 1
47(14), 105(21), 72(91) 。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルブ
タノン臭化水素酸塩1.00g(0.003 mol)、ジ
メチルカルバモイルクロリド0.33ml(0.0036
mol)、トリエチルアミン1.0ml(0.007 mol)
及び4−ジメチルアミノピリジン0.44g(0.00
36 mol)をトルエン30mlに入れた混合物を還流下に
3時間煮沸した。溶媒を真空下に留去し、残留物をメチ
レンクロリドに溶解し、この溶液を水及び塩化ナトリウ
ム飽和水溶液で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濃縮し、酢酸エチル/メタノール19:1を用い
るシリカゲルクロマトグラフィに付したのち、黄色の油
状物0.92gを得た。これをエタノールに溶解した。
この溶液を8.8M臭化水素酸水溶液0.36mlで処理
し、濃縮した。残留物を熱エタノールに溶解し、活性炭
で処理した。熱時に濾過したのち、溶媒を留去し、残留
物を酢酸エチルに懸濁した。濾過したのち、rac−3
−(4−オキソ−4−フェニルブチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート臭
化水素酸塩0.87g(74%)をベージュ色の結晶と
して得た。m.p.183〜186℃。MS:m/e
(基準ピーク%):406(M+, 4), 286(33), 273(100), 1
47(14), 105(21), 72(91) 。
【0195】例34.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール8.00g(0.039 mo
l)、5−ブロモ−1−フェニルペンタン−1−オン
9.49g(0.039 mol)及びトリエチルアミン1
0.9ml(0.079 mol)をトルエン240mlに溶解
した溶液を還流下に2日間煮沸した。溶媒を真空下に留
去し、残留物をメチレンクロリドに捕集し、この溶液を
水及び塩化ナトリウム飽和溶液で抽出した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付して、rac−5−(6
−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)
−1−フェニルペンタン−1−オン9.7g(68%)
を褐色の油状物として得た。サンプルをエタノール性塩
酸で塩酸塩に転換した。m.p.145〜150℃。M
S(塩酸塩):m/e(基準ピーク%):363(M+, 12),
216(100), 185(7), 159(5), 105(9) 。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール8.00g(0.039 mo
l)、5−ブロモ−1−フェニルペンタン−1−オン
9.49g(0.039 mol)及びトリエチルアミン1
0.9ml(0.079 mol)をトルエン240mlに溶解
した溶液を還流下に2日間煮沸した。溶媒を真空下に留
去し、残留物をメチレンクロリドに捕集し、この溶液を
水及び塩化ナトリウム飽和溶液で抽出した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィに付して、rac−5−(6
−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)
−1−フェニルペンタン−1−オン9.7g(68%)
を褐色の油状物として得た。サンプルをエタノール性塩
酸で塩酸塩に転換した。m.p.145〜150℃。M
S(塩酸塩):m/e(基準ピーク%):363(M+, 12),
216(100), 185(7), 159(5), 105(9) 。
【0196】b)rac−5−(6−メトキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルペ
ンタン−1−オン9.50g(0.026 mol)を48
%臭化水素酸200mlに懸濁した懸濁液を還流下に2時
間煮沸した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリド
に捕集した。pHが14に達するまで水相を2N水酸化
ナトリウム溶液で処理した。次いで、この混合物を塩化
アンモニウム飽和水溶液で抽出した。有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮し、酢酸エチルを用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィに付して、rac−3−(5−オキ
ソ−5−フェニルペンチル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−オール8.43g(92%)を褐色の結晶と
して得た。サンプルを8.8N臭化水素酸水溶液で臭化
水素酸塩に転換した。m.p.261〜264℃。MS
(臭化水素酸塩):m/e(基準ピーク%):349(M+,
9), 202(100), 171(5), 145(7), 105(13), 77(8)。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−フェニルペ
ンタン−1−オン9.50g(0.026 mol)を48
%臭化水素酸200mlに懸濁した懸濁液を還流下に2時
間煮沸した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリド
に捕集した。pHが14に達するまで水相を2N水酸化
ナトリウム溶液で処理した。次いで、この混合物を塩化
アンモニウム飽和水溶液で抽出した。有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮し、酢酸エチルを用いるシリカゲ
ルクロマトグラフィに付して、rac−3−(5−オキ
ソ−5−フェニルペンチル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−オール8.43g(92%)を褐色の結晶と
して得た。サンプルを8.8N臭化水素酸水溶液で臭化
水素酸塩に転換した。m.p.261〜264℃。MS
(臭化水素酸塩):m/e(基準ピーク%):349(M+,
9), 202(100), 171(5), 145(7), 105(13), 77(8)。
【0197】c)rac−3−(5−オキソ−5−フェ
ニルペンチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール4.0g(0.011 mol)、ジメチルカルバモイ
ルクロリド1.3ml(0.014 mol)、トリエチルア
ミン1.9ml(0.014 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン1.68g(0.014 mol)をトルエン1
20mlに入れた混合物を還流下に3時間煮沸した。溶媒
を真空下に留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解
し、この溶液を水及び塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出
した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、酢酸
エチル/メタノール19:1を用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付したのち、黄色の油状物3.9gを得
た。これをエタノールに溶解した。この溶液を8.6M
エタノール性HCl1.8mlで処理し、活性炭で処理
し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに懸濁し、濾過し
た。rac−3−(5−オキソ−5−フェニルペンチ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンズ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート塩酸塩3.64g(70%)を非晶質の
粉末として得た。MS:m/e(基準ピーク%):420
(M+, 8), 273(100), 200(3), 105(17), 77(11), 72(70)
。
ニルペンチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−オ
ール4.0g(0.011 mol)、ジメチルカルバモイ
ルクロリド1.3ml(0.014 mol)、トリエチルア
ミン1.9ml(0.014 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン1.68g(0.014 mol)をトルエン1
20mlに入れた混合物を還流下に3時間煮沸した。溶媒
を真空下に留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解
し、この溶液を水及び塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出
した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、酢酸
エチル/メタノール19:1を用いるシリカゲルクロマ
トグラフィに付したのち、黄色の油状物3.9gを得
た。これをエタノールに溶解した。この溶液を8.6M
エタノール性HCl1.8mlで処理し、活性炭で処理
し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに懸濁し、濾過し
た。rac−3−(5−オキソ−5−フェニルペンチ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンズ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート塩酸塩3.64g(70%)を非晶質の
粉末として得た。MS:m/e(基準ピーク%):420
(M+, 8), 273(100), 200(3), 105(17), 77(11), 72(70)
。
【0198】例35.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.0g(0.049 mo
l)を48%臭化水素酸250mlに溶解した溶液を還流
下に2日間煮沸した。臭化水素酸を留去し、残留物を、
メタノール30mlとメチレンクロリド500mlと水約2
00mlとの混合物に溶解し、この溶液を、pHが10〜
11に達するまで2N水酸化ナトリウム溶液で処理し
た。その後、pHが7.5に達するまで塩化アンモニウ
ム飽和水溶液及び塩酸をそこに加えた。この混合物を、
メタノール20%のメチレンクロリド溶液200mlづつ
で二回抽出し、さらにクロロホルム150mlづつで四回
抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
のち、残留物をメタノール200mlに溶解し、エーテル
の添加によって生成物を沈殿させた。濾過して、rac
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−6−オール9.57g
(一部塩酸塩として)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):189(M+, 100), 172(16), 145(35), 131(15), 1
15(15), 68(15), 56(48)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.0g(0.049 mo
l)を48%臭化水素酸250mlに溶解した溶液を還流
下に2日間煮沸した。臭化水素酸を留去し、残留物を、
メタノール30mlとメチレンクロリド500mlと水約2
00mlとの混合物に溶解し、この溶液を、pHが10〜
11に達するまで2N水酸化ナトリウム溶液で処理し
た。その後、pHが7.5に達するまで塩化アンモニウ
ム飽和水溶液及び塩酸をそこに加えた。この混合物を、
メタノール20%のメチレンクロリド溶液200mlづつ
で二回抽出し、さらにクロロホルム150mlづつで四回
抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した
のち、残留物をメタノール200mlに溶解し、エーテル
の添加によって生成物を沈殿させた。濾過して、rac
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−6−オール9.57g
(一部塩酸塩として)を得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):189(M+, 100), 172(16), 145(35), 131(15), 1
15(15), 68(15), 56(48)。
【0199】b)rac−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−オール3.0g(0.016 mol)、5−ブロモ
−3′,4′−ジメトキシバレロフェノン(欧州特許公
開第2−310126号公報に記載の方法と同様にして
得られる)5.2g(0.017 mol)及びトリエチル
アミン2.4ml(0.017 mol)をトルエン150ml
に懸濁した懸濁液を還流下に22時間煮沸した。冷却し
たのち、この混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注加
し、酢酸エチルで抽出した。メチレンクロリド/メタノ
ール20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
して、rac−5−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−ジメト
キシフェニル)−ペンタン−1−オン0.94g(15
%)を固形物として得た。小量のサンプルをエタノール
性HClで塩酸塩に転換した。m.p.230〜232
℃。MS:m/e(基準ピーク%):409(M+, 12), 202
(100), 188(5), 165(5), 145(5) 。
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−オール3.0g(0.016 mol)、5−ブロモ
−3′,4′−ジメトキシバレロフェノン(欧州特許公
開第2−310126号公報に記載の方法と同様にして
得られる)5.2g(0.017 mol)及びトリエチル
アミン2.4ml(0.017 mol)をトルエン150ml
に懸濁した懸濁液を還流下に22時間煮沸した。冷却し
たのち、この混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注加
し、酢酸エチルで抽出した。メチレンクロリド/メタノ
ール20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付
して、rac−5−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−ジメト
キシフェニル)−ペンタン−1−オン0.94g(15
%)を固形物として得た。小量のサンプルをエタノール
性HClで塩酸塩に転換した。m.p.230〜232
℃。MS:m/e(基準ピーク%):409(M+, 12), 202
(100), 188(5), 165(5), 145(5) 。
【0200】c)rac−5−(6−ヒドロキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)−ペンタン−1−オン0.70g
(0.0017 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
0.19ml(0.002 mol)、トリエチルアミン0.
28ml(0.002 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン0.25g(0.002 mol)をトルエン40mlに
入れた混合物を、還流下に21時間煮沸し、次いで炭酸
水素ナトリウム水溶液に注加した。この混合物を酢酸エ
チルで抽出し、メチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物を少量のメタノールに溶解した。等モル量のエ
タノール性HClを加えたのち、この混合物を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮した。rac−3−[5−(3,
4−ジメトキシフェニル)−5−オキソ−ペンチル]−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンズ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート塩酸塩0.84g(95%)を非晶質の粉末と
して得た。MS:m/e(基準ピーク%):480(M+,
8), 273(100), 259(5), 221(5), 200(5), 165(11), 72
(70) 。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)−ペンタン−1−オン0.70g
(0.0017 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
0.19ml(0.002 mol)、トリエチルアミン0.
28ml(0.002 mol)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン0.25g(0.002 mol)をトルエン40mlに
入れた混合物を、還流下に21時間煮沸し、次いで炭酸
水素ナトリウム水溶液に注加した。この混合物を酢酸エ
チルで抽出し、メチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られ
た油状物を少量のメタノールに溶解した。等モル量のエ
タノール性HClを加えたのち、この混合物を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮した。rac−3−[5−(3,
4−ジメトキシフェニル)−5−オキソ−ペンチル]−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シ
ス−ベンズ[e]インドール−6−イル ジメチルカル
バメート塩酸塩0.84g(95%)を非晶質の粉末と
して得た。MS:m/e(基準ピーク%):480(M+,
8), 273(100), 259(5), 221(5), 200(5), 165(11), 72
(70) 。
【0201】例36.a)rac−2,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−オール3.10g(0.014 mol)、
6−ブロモ−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキサン
−1−オン(欧州特許公開第2−310126号公報に
よって得られる)4.80g(0.015 mol)及びト
リエチルアミン3.8ml(0.027 mol)をトルエン
150mlに懸濁した懸濁液を、還流下に16時間煮沸
し、冷却したのち、炭酸水素ナトリウム水溶液に注加
し、そこでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物
を蒸発させた後に残った残留物をメチレンクロリド/メ
タノール20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付して、rac−6−(6−ヒドロキシ−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−ジメト
キシフェニル)ヘキサン−1−オン1.6g(17%)
を褐色の固形物として得た。小量のサンプルをエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.165〜16
8℃。MS:m/e (基準ピーク%):423(M+, 17), 202
(100), 165(8), 145(5) 。
5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]イ
ンドール−6−オール3.10g(0.014 mol)、
6−ブロモ−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキサン
−1−オン(欧州特許公開第2−310126号公報に
よって得られる)4.80g(0.015 mol)及びト
リエチルアミン3.8ml(0.027 mol)をトルエン
150mlに懸濁した懸濁液を、還流下に16時間煮沸
し、冷却したのち、炭酸水素ナトリウム水溶液に注加
し、そこでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物
を蒸発させた後に残った残留物をメチレンクロリド/メ
タノール20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付して、rac−6−(6−ヒドロキシ−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−ジメト
キシフェニル)ヘキサン−1−オン1.6g(17%)
を褐色の固形物として得た。小量のサンプルをエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.165〜16
8℃。MS:m/e (基準ピーク%):423(M+, 17), 202
(100), 165(8), 145(5) 。
【0202】b)rac−6−(6−ヒドロキシ−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)ヘキサン−1−オン1.30g
(0.003 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
0.34g(0.0037 mol)、トリエチルアミン
0.52ml(0.0037 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン0.45g(0.0037 mol)をトルエン
80mlに入れた混合物を、還流下に21時間煮沸し、次
いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこでこの混
合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を蒸発させた後に
残った残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
を得た。これをエタノール20mlに溶解し、等モル量の
エタノール性HClで処理した。濃縮したのち、残留物
をメチレンクロリドに溶解した。この溶液を硫酸ナトリ
ウム及び活性炭で処理し、濾過し、濾液を濃縮した。残
留物をエーテルに懸濁し、そこでこの懸濁液を濾過し
た。rac−3−[6−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−6−オキソヘキシル]−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.92g
(56%)を非晶質の粉末として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):494(M+, 10), 273(100), 165(12),
72(72)。
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−3−イル)−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)ヘキサン−1−オン1.30g
(0.003 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
0.34g(0.0037 mol)、トリエチルアミン
0.52ml(0.0037 mol)及び4−ジメチルアミ
ノピリジン0.45g(0.0037 mol)をトルエン
80mlに入れた混合物を、還流下に21時間煮沸し、次
いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこでこの混
合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を蒸発させた後に
残った残留物をメチレンクロリド/メタノール20:1
を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物
を得た。これをエタノール20mlに溶解し、等モル量の
エタノール性HClで処理した。濃縮したのち、残留物
をメチレンクロリドに溶解した。この溶液を硫酸ナトリ
ウム及び活性炭で処理し、濾過し、濾液を濃縮した。残
留物をエーテルに懸濁し、そこでこの懸濁液を濾過し
た。rac−3−[6−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−6−オキソヘキシル]−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.92g
(56%)を非晶質の粉末として得た。MS:m/e
(基準ピーク%):494(M+, 10), 273(100), 165(12),
72(72)。
【0203】例37.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール2.03g(0.01 mo
l)、炭酸カリウム2.76g(0.02 mol)、ヨウ
化ナトリウム0.2g(0.001 mol)及びγ−クロ
ロ−p−フルオロブチロフェノン4.00g(0.02
mol)をエチルメチルケトン40mlに懸濁した懸濁液
を、還流下に18時間煮沸し、次いで水に注加し、そこ
でこの混合物をpH8〜9で酢酸エチルで抽出した。抽
出物を蒸発させた後に残った残留物を酢酸エチル/ヘキ
サン2:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し
て、rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6
−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)
ブタン−1−オン3.55g(91%)を無色の油状物
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):367(M+,
9), 229(32), 216(100), 185(7), 165(7), 159(7), 123
(18)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール2.03g(0.01 mo
l)、炭酸カリウム2.76g(0.02 mol)、ヨウ
化ナトリウム0.2g(0.001 mol)及びγ−クロ
ロ−p−フルオロブチロフェノン4.00g(0.02
mol)をエチルメチルケトン40mlに懸濁した懸濁液
を、還流下に18時間煮沸し、次いで水に注加し、そこ
でこの混合物をpH8〜9で酢酸エチルで抽出した。抽
出物を蒸発させた後に残った残留物を酢酸エチル/ヘキ
サン2:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し
て、rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6
−メトキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)
ブタン−1−オン3.55g(91%)を無色の油状物
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):367(M+,
9), 229(32), 216(100), 185(7), 165(7), 159(7), 123
(18)。
【0204】b)48%臭化水素酸水溶液200ml中の
rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6−メ
トキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブタ
ン−1−オン3.3g(0.009 mol)を還流下に1
時間煮沸した。濃縮したのち、残留物を水に注加し、p
H8〜9でメチレンクロリドで抽出した。抽出物を蒸発
させた後に残った残留物をメチレンクロリド/メタノー
ル20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し
て、rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6
−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブタン−1−オン2.45g(77%)を灰色の固
形物として得た。小量のサンプルを等モル量のエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.232〜23
4℃。MS:m/e(基準ピーク%):353(M+, 8), 21
5(37), 202(100), 165(8), 145(11), 123(27), 95(17)
。
rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6−メ
トキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブタ
ン−1−オン3.3g(0.009 mol)を還流下に1
時間煮沸した。濃縮したのち、残留物を水に注加し、p
H8〜9でメチレンクロリドで抽出した。抽出物を蒸発
させた後に残った残留物をメチレンクロリド/メタノー
ル20:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付し
て、rac−1−(4−フルオロフェニル)−4−(6
−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イ
ル)ブタン−1−オン2.45g(77%)を灰色の固
形物として得た。小量のサンプルを等モル量のエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.232〜23
4℃。MS:m/e(基準ピーク%):353(M+, 8), 21
5(37), 202(100), 165(8), 145(11), 123(27), 95(17)
。
【0205】c)rac−1−(4−フルオロフェニ
ル)−4−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−3−イル)ブタン−1−オン2.00g(0.0
06 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.64ml
(0.007 mol)、トリエチルアミン1.0ml(0.
0007 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.8
5g(0.007 mol)をトルエン100mlに入れた混
合物を、還流下に5時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に注加し、そこでこの混合物を酢酸エチルで
抽出した。抽出物を蒸発させた後に残った残留物をメチ
レンクロリド/メタノール40:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付して、固形物2.14gを得た。
これを酢酸エチル15mlに溶解し、n−ヘキサン35ml
で処理し、冷凍機で冷却した。濾過し、乾燥したのち、
rac−3−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オ
キソブチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート1.59g(66%)をベージ
ュ色の結晶として得た。m.p.95〜97℃。MS:
m/e(基準ピーク%):424(M+, 1), 286(9),273(4
1), 165(5), 123(23), 95(16), 72(100) 。
ル)−4−(6−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−3−イル)ブタン−1−オン2.00g(0.0
06 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド0.64ml
(0.007 mol)、トリエチルアミン1.0ml(0.
0007 mol)及び4−ジメチルアミノピリジン0.8
5g(0.007 mol)をトルエン100mlに入れた混
合物を、還流下に5時間煮沸し、次いで炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に注加し、そこでこの混合物を酢酸エチルで
抽出した。抽出物を蒸発させた後に残った残留物をメチ
レンクロリド/メタノール40:1を用いるシリカゲル
クロマトグラフィに付して、固形物2.14gを得た。
これを酢酸エチル15mlに溶解し、n−ヘキサン35ml
で処理し、冷凍機で冷却した。濾過し、乾燥したのち、
rac−3−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オ
キソブチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒ
ドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート1.59g(66%)をベージ
ュ色の結晶として得た。m.p.95〜97℃。MS:
m/e(基準ピーク%):424(M+, 1), 286(9),273(4
1), 165(5), 123(23), 95(16), 72(100) 。
【0206】例38.rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(4−フタルイミド
ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート6.40g(0.014 mol)及
びヒドラジン水和物7.7ml(0.037 mol)をエタ
ノール200mlに溶解した溶液を、還流下に2時間煮沸
し、次いで室温で一夜攪拌した。濾過したのち、溶媒を
留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解した。水及び
塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出したのち、有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。rac−3−(4−
アミノブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート3.66g(80%)を暗色
の油状物として得た。この生成物0.2gをエタノール
に溶解し、8.6Mエタノール性HCl0.1mlで処理
し、濃縮した。残留物をメチレンクロリドに溶解し、活
性炭及び硫酸ナトリウムで処理した。濾過し、濃縮した
のち、残留物を再度メチレンクロリド2ml及びエーテル
20mlに溶解し、次いで攪拌しながらヘキサン30mlを
そこに加えた。1時間攪拌したのち、固形物を濾別し、
乾燥した。rac−3−(4−アミノブチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート塩酸塩0.17gを吸湿性の固形物として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):331(M+, 6), 273(74), 2
59(12), 216(11), 72(100)。
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(4−フタルイミド
ブチル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート6.40g(0.014 mol)及
びヒドラジン水和物7.7ml(0.037 mol)をエタ
ノール200mlに溶解した溶液を、還流下に2時間煮沸
し、次いで室温で一夜攪拌した。濾過したのち、溶媒を
留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解した。水及び
塩化ナトリウム飽和水溶液で抽出したのち、有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。rac−3−(4−
アミノブチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート3.66g(80%)を暗色
の油状物として得た。この生成物0.2gをエタノール
に溶解し、8.6Mエタノール性HCl0.1mlで処理
し、濃縮した。残留物をメチレンクロリドに溶解し、活
性炭及び硫酸ナトリウムで処理した。濾過し、濃縮した
のち、残留物を再度メチレンクロリド2ml及びエーテル
20mlに溶解し、次いで攪拌しながらヘキサン30mlを
そこに加えた。1時間攪拌したのち、固形物を濾別し、
乾燥した。rac−3−(4−アミノブチル)−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート塩酸塩0.17gを吸湿性の固形物として得た。M
S:m/e(基準ピーク%):331(M+, 6), 273(74), 2
59(12), 216(11), 72(100)。
【0207】例39.rac−3−(4−アミノブチ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート3.46g(0.01 mol)、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸2.10g(0.01 mo
l)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオ
ロホスフェート4.00g(0.01 mol)及びトリエ
チルアミン2.9ml(0.021 mol)をジメチルホル
ムアミド80mlに溶解した溶液を、室温で22時間攪拌
し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこで
この混合物をメチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を、まず
メチレンクロリド/メタノール9:1を用い、次に酢酸
エチル/メタノール4:1を用い、そして最後にメチレ
ンクロリド/メタノール20:1を用いる三回シリカゲ
ルクロマトグラフィに付した。得られた固形物を酢酸エ
チル/メタノールに溶解し、等モル量のエタノール性H
Clで処理した。得られた溶液を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過した。溶媒を留去して、rac−シス−3−
[4−(4−メタンスルホニルベンゾイルアミノ)−ブ
チル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカル
バメート塩酸塩2.10g(37%)をベージュ色の泡
状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):513
(M+, 7), 273(100), 259(5), 216(7), 183(12), 121
(5), 107(5), 72(65) 。
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート3.46g(0.01 mol)、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸2.10g(0.01 mo
l)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオ
ロホスフェート4.00g(0.01 mol)及びトリエ
チルアミン2.9ml(0.021 mol)をジメチルホル
ムアミド80mlに溶解した溶液を、室温で22時間攪拌
し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこで
この混合物をメチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を、まず
メチレンクロリド/メタノール9:1を用い、次に酢酸
エチル/メタノール4:1を用い、そして最後にメチレ
ンクロリド/メタノール20:1を用いる三回シリカゲ
ルクロマトグラフィに付した。得られた固形物を酢酸エ
チル/メタノールに溶解し、等モル量のエタノール性H
Clで処理した。得られた溶液を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過した。溶媒を留去して、rac−シス−3−
[4−(4−メタンスルホニルベンゾイルアミノ)−ブ
チル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチルカル
バメート塩酸塩2.10g(37%)をベージュ色の泡
状体として得た。MS:m/e(基準ピーク%):513
(M+, 7), 273(100), 259(5), 216(7), 183(12), 121
(5), 107(5), 72(65) 。
【0208】例40.rac−3−[5−(1,3−ジ
オキソ−イソインドリン−2−イル)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート1.79g(0.004 mol)及びヒドラジン水和
物0.48ml(0.01 mol)をエタノール35mlに溶
解した溶液を、還流下に2時間煮沸し、次いで室温で一
夜攪拌した。濾過したのち、溶媒を留去し、残留物をメ
チレンクロリドに溶解した。水で抽出したのち、有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をメチレ
ンクロリド/メタノール/アンモニア水を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付して、rac−3−(5−ア
ミノペンチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート0.9g(69%)を淡黄色
の油状物として得た。小量のサンプルを等モル量のエタ
ノール性HClでビス塩酸塩に転換した。MS:m/e
(基準ピーク%):345(M+, 6), 273(100), 259(14), 8
4(12), 72(73) 。
オキソ−イソインドリン−2−イル)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−
ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメ
ート1.79g(0.004 mol)及びヒドラジン水和
物0.48ml(0.01 mol)をエタノール35mlに溶
解した溶液を、還流下に2時間煮沸し、次いで室温で一
夜攪拌した。濾過したのち、溶媒を留去し、残留物をメ
チレンクロリドに溶解した。水で抽出したのち、有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物をメチレ
ンクロリド/メタノール/アンモニア水を用いるシリカ
ゲルクロマトグラフィに付して、rac−3−(5−ア
ミノペンチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル ジメチルカルバメート0.9g(69%)を淡黄色
の油状物として得た。小量のサンプルを等モル量のエタ
ノール性HClでビス塩酸塩に転換した。MS:m/e
(基準ピーク%):345(M+, 6), 273(100), 259(14), 8
4(12), 72(73) 。
【0209】例41.rac−3−(5−アミノペンチ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチル
カルバメート0.60g(0.002 mol)、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸0.35g(0.002 mo
l)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオ
ロホスフェート0.66g(0.002 mol)及びトリ
エチルアミン0.48ml(0.003 mol)をジメチル
ホルムアミド10mlに溶解した溶液を、室温で一夜攪拌
し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこで
この混合物をメチレンクロリドで抽出した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を、まず
メチレンクロリド/メタノール/アンモニア水105:
8:1を用い、次に酢酸エチル/メタノール4:1を用
いる、二回シリカゲルクロマトグラフィに付した。得ら
れた油状物0.6gを等モル量のエタノール性HClで
塩酸塩に転換した。rac−シス−3−[5−(4−メ
タンスルホニルベンゾイルアミノ)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート塩酸
塩0.57g(58%)を白色の非晶質粉末として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):527(M+, 1), 273
(44), 200(7), 183(12), 121(9), 104(5), 72(100) 。
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチル
カルバメート0.60g(0.002 mol)、4−(メ
タンスルホニル)安息香酸0.35g(0.002 mo
l)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオ
ロホスフェート0.66g(0.002 mol)及びトリ
エチルアミン0.48ml(0.003 mol)をジメチル
ホルムアミド10mlに溶解した溶液を、室温で一夜攪拌
し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そこで
この混合物をメチレンクロリドで抽出した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留物を、まず
メチレンクロリド/メタノール/アンモニア水105:
8:1を用い、次に酢酸エチル/メタノール4:1を用
いる、二回シリカゲルクロマトグラフィに付した。得ら
れた油状物0.6gを等モル量のエタノール性HClで
塩酸塩に転換した。rac−シス−3−[5−(4−メ
タンスルホニルベンゾイルアミノ)ペンチル]−2,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ
[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート塩酸
塩0.57g(58%)を白色の非晶質粉末として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):527(M+, 1), 273
(44), 200(7), 183(12), 121(9), 104(5), 72(100) 。
【0210】例42.rac−シス−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(6−フタルイミド
ヘキシル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート6.60g(0.014 mol)
及びヒドラジン水和物7ml(0.035 mol)をエタノ
ール200mlに溶解した溶液を、還流下に4時間煮沸
し、室温で週末にかけて攪拌した。濾過したのち、溶媒
を留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解した。溶液
を水で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、濾液を濃縮した。得られた油状物4.57gのうち
0.5gをメチレンクロリド/メタノール/アンモニア
水90:10:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付した。得られた油状物をエタノールに溶解し、エタ
ノール性HClで処理した。溶媒を留去して、rac−
3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメートビス塩酸塩0.
4gをベージュ色の非晶質固形物として得た。MS:m
/e(基準ピーク%):359(M+, 4), 273(100), 259
(8), 72(82)。
4,5,9b−ヘキサヒドロ−3−(6−フタルイミド
ヘキシル)−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル
ジメチルカルバメート6.60g(0.014 mol)
及びヒドラジン水和物7ml(0.035 mol)をエタノ
ール200mlに溶解した溶液を、還流下に4時間煮沸
し、室温で週末にかけて攪拌した。濾過したのち、溶媒
を留去し、残留物をメチレンクロリドに溶解した。溶液
を水で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、濾液を濃縮した。得られた油状物4.57gのうち
0.5gをメチレンクロリド/メタノール/アンモニア
水90:10:1を用いるシリカゲルクロマトグラフィ
に付した。得られた油状物をエタノールに溶解し、エタ
ノール性HClで処理した。溶媒を留去して、rac−
3−(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,5,
9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インド
ール−6−イル ジメチルカルバメートビス塩酸塩0.
4gをベージュ色の非晶質固形物として得た。MS:m
/e(基準ピーク%):359(M+, 4), 273(100), 259
(8), 72(82)。
【0211】例43.rac−3−(6−アミノヘキシ
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチル
カルバメート(粗生成物)2.5g(0.007 mo
l)、4−(メタンスルホニル)安息香酸1.40g
(0.007 mol)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−
1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム
ヘキサフルオロホスフェート2.65g(0.007 m
ol)及びトリエチルアミン1.40g(0.014 mo
l)をジメチルホルムアミド50mlに溶解した溶液を、
室温で20時間攪拌し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶
液に注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽
出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留
物を、まずメチレンクロリド/メタノール20:1を用
い、次に酢酸エチル/メタノール4:1を用いる、二回
シリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた固形物
1.8gをメチレンクロリドに溶解し、そこで8.2N
エタノール性HCl0.5mlを加えた。硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、濃縮したのち、rac−3−[6−
(4−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)ヘキシ
ル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート1.96g(49%)を非晶質の固形物
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):541(M+,
3), 448(7), 273(100), 183(13), 121(6), 107(8), 72
(90) 。
ル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イルジメチル
カルバメート(粗生成物)2.5g(0.007 mo
l)、4−(メタンスルホニル)安息香酸1.40g
(0.007 mol)、2−(1H−ベンゾトリアゾル−
1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム
ヘキサフルオロホスフェート2.65g(0.007 m
ol)及びトリエチルアミン1.40g(0.014 mo
l)をジメチルホルムアミド50mlに溶解した溶液を、
室温で20時間攪拌し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶
液に注加し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽
出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮したのち、残留
物を、まずメチレンクロリド/メタノール20:1を用
い、次に酢酸エチル/メタノール4:1を用いる、二回
シリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた固形物
1.8gをメチレンクロリドに溶解し、そこで8.2N
エタノール性HCl0.5mlを加えた。硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、濃縮したのち、rac−3−[6−
(4−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)ヘキシ
ル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1
H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチ
ルカルバメート1.96g(49%)を非晶質の固形物
として得た。MS:m/e(基準ピーク%):541(M+,
3), 448(7), 273(100), 183(13), 121(6), 107(8), 72
(90) 。
【0212】例44.a)rac−シス−N−[4−
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブ
チル]フタルイミド30.0g(0.07 mol)とピリ
ジン塩酸塩120g(1.0 mol)との混合物を、ジメ
チルホルムアミド10滴で処理し、180℃で18時間
攪拌した。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に懸濁し、メチレンクロリドで抽出した。水
相中の未溶解残留物を濾別し、6N塩酸4滴を加えてお
いたメタノールに懸濁した。未溶解の成分を濾別し、メ
チレンクロリド/メタノール約1:1の混合物に捕集し
た。次いでこの混合物を濾過し、濾液を濃縮した。こう
して得られた暗色の油状物11.2gをジメチルホルム
アミド100mlに溶解し、トリエチルアミン36.3ml
(0.26 mol)およびベンゾイルクロリド15.1ml
(0.13 mol)をそこに加えた。室温で一夜攪拌した
のち、この混合物を2N水酸化ナトリウム溶液で処理
し、30分間攪拌し、pHが1に達するまで6N塩酸を
そこに加え、次いでこの混合物のpHを炭酸水素ナトリ
ウムによって約8に調節した。メチレンクロリドで抽出
して、暗色の油状物4.0gを得た。これをメチレンク
ロリド/メタノール9:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。rac−N−[4−(6−ヒドロキ
シ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]
−ベンズアミド1.38gを褐色の油状物として得た。
小量のサンプルを等モル量のエタノール性HClで塩酸
塩に転換した。MS:m/e(基準ピーク%):364
(M+, 7), 202(100), 188(8), 171(7), 145(5), 105(19)
。
(1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブ
チル]フタルイミド30.0g(0.07 mol)とピリ
ジン塩酸塩120g(1.0 mol)との混合物を、ジメ
チルホルムアミド10滴で処理し、180℃で18時間
攪拌した。冷却したのち、この混合物を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に懸濁し、メチレンクロリドで抽出した。水
相中の未溶解残留物を濾別し、6N塩酸4滴を加えてお
いたメタノールに懸濁した。未溶解の成分を濾別し、メ
チレンクロリド/メタノール約1:1の混合物に捕集し
た。次いでこの混合物を濾過し、濾液を濃縮した。こう
して得られた暗色の油状物11.2gをジメチルホルム
アミド100mlに溶解し、トリエチルアミン36.3ml
(0.26 mol)およびベンゾイルクロリド15.1ml
(0.13 mol)をそこに加えた。室温で一夜攪拌した
のち、この混合物を2N水酸化ナトリウム溶液で処理
し、30分間攪拌し、pHが1に達するまで6N塩酸を
そこに加え、次いでこの混合物のpHを炭酸水素ナトリ
ウムによって約8に調節した。メチレンクロリドで抽出
して、暗色の油状物4.0gを得た。これをメチレンク
ロリド/メタノール9:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。rac−N−[4−(6−ヒドロキ
シ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]
−ベンズアミド1.38gを褐色の油状物として得た。
小量のサンプルを等モル量のエタノール性HClで塩酸
塩に転換した。MS:m/e(基準ピーク%):364
(M+, 7), 202(100), 188(8), 171(7), 145(5), 105(19)
。
【0213】b)rac−N−[4−(6−ヒドロキシ
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]ベ
ンズアミド1.18g(0.001 mol)、ジメチルカ
ルバモイルクロリド0.36ml(0.004 mol)、ト
リエチルアミン0.54ml(0.004 mol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.48g(0.004 mol)
をトルエン60mlに入れた混合物を、還流下に17時間
加熱し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。メチレンクロ
リド/メタノール20:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、固形物を得た。これをメチレンクロ
リド30mlに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。活性炭及び硫酸ナトリウムで処理したのち、
この混合物を濾過し、溶媒を留去した。rac−シス−
3−(4−ベンゾイルアミノブチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.8
3g(54%)をベージュ色の非晶質固形物として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):435(M+, 7), 273
(100), 259(8), 105(27), 72(61) 。
−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−
シス−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ブチル]ベ
ンズアミド1.18g(0.001 mol)、ジメチルカ
ルバモイルクロリド0.36ml(0.004 mol)、ト
リエチルアミン0.54ml(0.004 mol)及び4−
ジメチルアミノピリジン0.48g(0.004 mol)
をトルエン60mlに入れた混合物を、還流下に17時間
加熱し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。メチレンクロ
リド/メタノール20:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、固形物を得た。これをメチレンクロ
リド30mlに溶解し、等モル量のエタノール性HClで
処理した。活性炭及び硫酸ナトリウムで処理したのち、
この混合物を濾過し、溶媒を留去した。rac−シス−
3−(4−ベンゾイルアミノブチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩0.8
3g(54%)をベージュ色の非晶質固形物として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):435(M+, 7), 273
(100), 259(8), 105(27), 72(61) 。
【0214】例45.ベンゾイルクロリド0.05ml
(0.43 mol)をメチレンクロリド2mlに溶解したも
のを、rac−3−(5−アミノペンチル)−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベン
ゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート二
塩酸塩0.15g(0.36mmol)及びトリエチルアミ
ン0.06ml(0.43mmol)をメチレンクロリド10
mlに溶解した溶液に滴下し、この混合物を室温で1時間
攪拌した。次いで、溶媒を留去し、残留物をメチレンク
ロリド/メタノール/アンモニア水110:8:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油
状物をエタノールに溶解し、エタノール性HClで処理
した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリドに溶解
し、この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒
を留去した。rac−3−(5−ベンゾイルアミノペン
チル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート塩酸塩0.11g(63%)をベージ
ュ色の非晶質固形物として得た。MS:m/e(基準ピ
ーク%):449(M+, 3), 273(66), 200(8), 105(44), 77
(32), 72(100) 。
(0.43 mol)をメチレンクロリド2mlに溶解したも
のを、rac−3−(5−アミノペンチル)−2,3,
3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベン
ゾ[e]インドール−6−イルジメチルカルバメート二
塩酸塩0.15g(0.36mmol)及びトリエチルアミ
ン0.06ml(0.43mmol)をメチレンクロリド10
mlに溶解した溶液に滴下し、この混合物を室温で1時間
攪拌した。次いで、溶媒を留去し、残留物をメチレンク
ロリド/メタノール/アンモニア水110:8:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた油
状物をエタノールに溶解し、エタノール性HClで処理
した。濃縮したのち、残留物をメチレンクロリドに溶解
し、この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒
を留去した。rac−3−(5−ベンゾイルアミノペン
チル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメ
チルカルバメート塩酸塩0.11g(63%)をベージ
ュ色の非晶質固形物として得た。MS:m/e(基準ピ
ーク%):449(M+, 3), 273(66), 200(8), 105(44), 77
(32), 72(100) 。
【0215】例46.ベンゾイルクロリド0.6mlをメ
チレンクロリド5mlに溶解したものを、rac−3−
(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート1.50g(0.0
04mmol)及びトリエチルアミン0.7ml(0.005
mol)をメチレンクロリド70mlに溶解した溶液に滴下
し、この混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を
炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、メチレンクロリド
で抽出し、メチレンクロリド/メタノール20:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた固
形物1.24gをメチレンクロリドに溶解し、等モル量
のエタノール性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、溶媒を真空下に留去したのち、rac−
3−(6−ベンゾイルアミノヘキシル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩1.14g(55%)を非晶質の泡状体として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):463(M+, 7), 273
(100), 105(20), 105(20), 72(48)。
チレンクロリド5mlに溶解したものを、rac−3−
(6−アミノヘキシル)−2,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール
−6−イル ジメチルカルバメート1.50g(0.0
04mmol)及びトリエチルアミン0.7ml(0.005
mol)をメチレンクロリド70mlに溶解した溶液に滴下
し、この混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を
炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、メチレンクロリド
で抽出し、メチレンクロリド/メタノール20:1を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付した。得られた固
形物1.24gをメチレンクロリドに溶解し、等モル量
のエタノール性HClで処理した。硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、溶媒を真空下に留去したのち、rac−
3−(6−ベンゾイルアミノヘキシル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩1.14g(55%)を非晶質の泡状体として得
た。MS:m/e(基準ピーク%):463(M+, 7), 273
(100), 105(20), 105(20), 72(48)。
【0216】例47.a)rac−シス−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.0g(0.049 mo
l)、炭酸カリウム7.44g(0.054 mol)、ヨ
ウ化ナトリウム2.46g(0.016 mol)及びベン
ゾイルクロリド6.1ml(0.054 mol)をエチルメ
チルケトン20mlに入れた混合物を、還流下に24時間
煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。メチレンクロ
リド/メタノール98:2を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、rac−3−ベンジル−6−メトキ
シ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール8.77g(60%)
を無色の油状物として得た。小量のサンプルをエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.203〜20
6℃。MS:m/e(基準ピーク%):293(M+, 82), 2
64(4), 216(15), 202(26), 173(15), 159(15), 91(10
0)。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ−1H
−ベンゾ[e]インドール10.0g(0.049 mo
l)、炭酸カリウム7.44g(0.054 mol)、ヨ
ウ化ナトリウム2.46g(0.016 mol)及びベン
ゾイルクロリド6.1ml(0.054 mol)をエチルメ
チルケトン20mlに入れた混合物を、還流下に24時間
煮沸し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、そ
こでこの混合物を酢酸エチルで抽出した。メチレンクロ
リド/メタノール98:2を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付して、rac−3−ベンジル−6−メトキ
シ−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール8.77g(60%)
を無色の油状物として得た。小量のサンプルをエタノー
ル性HClで塩酸塩に転換した。m.p.203〜20
6℃。MS:m/e(基準ピーク%):293(M+, 82), 2
64(4), 216(15), 202(26), 173(15), 159(15), 91(10
0)。
【0217】b)48%臭化水素酸水溶液100ml中の
rac−3−ベンジル−6−メトキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール8.55g(0.029 mol)を還流
下に1時間煮沸し、次いで臭化水素酸を真空下に留去し
た。残留物を氷冷水30mlに懸濁し、そこでこの懸濁液
を濾過した。濾液を乾燥したのち、rac−3−ベンジ
ル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール−6−オール臭化水素
酸塩9.89g(94%)をベージュ色の結晶として得
た。m.p.237〜239℃。MS:m/e(基準ピ
ーク%):279(M+, 79), 202(17), 188(28), 159(19),
120(13), 91(100)。
rac−3−ベンジル−6−メトキシ−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール8.55g(0.029 mol)を還流
下に1時間煮沸し、次いで臭化水素酸を真空下に留去し
た。残留物を氷冷水30mlに懸濁し、そこでこの懸濁液
を濾過した。濾液を乾燥したのち、rac−3−ベンジ
ル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H
−シス−ベンゾ[e]インドール−6−オール臭化水素
酸塩9.89g(94%)をベージュ色の結晶として得
た。m.p.237〜239℃。MS:m/e(基準ピ
ーク%):279(M+, 79), 202(17), 188(28), 159(19),
120(13), 91(100)。
【0218】c)rac−3−ベンジル−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール臭化水素酸塩5.25g
(0.015 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
1.65ml(0.018 mol)、トリエチルアミン6.
3ml(0.045 mol)及び4−ジメチルアミノピリジ
ン2.20g(0.018 mol)をトルエン250mlに
入れた混合物を、還流下に17時間煮沸し、次いで炭酸
水素ナトリウム水溶液に注加し、そこでこの混合物を酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル/ヘキサン1:2を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物4.
5gを得た。これをメチレンクロリド50mlに溶解し
た。8.6Mエタノール性HCl1.6mlを加え、活性
炭及び硫酸ナトリウムで処理し、濾過したのち、酢酸エ
チル100mlをそこに加え、この混合物を約40mlの容
量に濃縮した。rac−3−ベンジル−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩4.43g(76%)が結晶した。m.p.177
〜180℃。MS:m/e(基準ピーク%):350(M+,
40), 273(7), 259(9), 132(16), 120(7), 91(76), 72(1
00) 。
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−オール臭化水素酸塩5.25g
(0.015 mol)、ジメチルカルバモイルクロリド
1.65ml(0.018 mol)、トリエチルアミン6.
3ml(0.045 mol)及び4−ジメチルアミノピリジ
ン2.20g(0.018 mol)をトルエン250mlに
入れた混合物を、還流下に17時間煮沸し、次いで炭酸
水素ナトリウム水溶液に注加し、そこでこの混合物を酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル/ヘキサン1:2を用
いるシリカゲルクロマトグラフィに付して、油状物4.
5gを得た。これをメチレンクロリド50mlに溶解し
た。8.6Mエタノール性HCl1.6mlを加え、活性
炭及び硫酸ナトリウムで処理し、濾過したのち、酢酸エ
チル100mlをそこに加え、この混合物を約40mlの容
量に濃縮した。rac−3−ベンジル−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−シス−ベンゾ
[e]インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩
酸塩4.43g(76%)が結晶した。m.p.177
〜180℃。MS:m/e(基準ピーク%):350(M+,
40), 273(7), 259(9), 132(16), 120(7), 91(76), 72(1
00) 。
【0219】例48.rac−N−[5−(シス−1,
2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−ヒドロキ
シ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチ
ル]フタルイミド0.60g(0.0015 mol)と、
トリエチルアミン0.31ml(0.002 mol)と、エ
チルイソシアネート0.23ml(0.003 mol)との
溶液を還流下に4時間加熱し、次いで濃縮し、水に注加
し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出した。
抽出物を蒸発させた後に残った油状物をメチレンクロリ
ドを用いる酸化アルミニウム(中性)クロマトグラフィ
に付した。無色の油状物0.45gを得た。これを等モ
ル量のエタノール性塩酸で塩酸塩に転換した。rac−
3−[5−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル エチルカルバメート塩酸塩0.35g(46%)を
白色の非晶質粉末として得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):475(M+, 2), 404(8), 273(28), 202(100), 160
(9) 。
2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−ヒドロキ
シ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)ペンチ
ル]フタルイミド0.60g(0.0015 mol)と、
トリエチルアミン0.31ml(0.002 mol)と、エ
チルイソシアネート0.23ml(0.003 mol)との
溶液を還流下に4時間加熱し、次いで濃縮し、水に注加
し、そこでこの混合物をメチレンクロリドで抽出した。
抽出物を蒸発させた後に残った油状物をメチレンクロリ
ドを用いる酸化アルミニウム(中性)クロマトグラフィ
に付した。無色の油状物0.45gを得た。これを等モ
ル量のエタノール性塩酸で塩酸塩に転換した。rac−
3−[5−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イ
ル)ペンチル]−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−シス−ベンゾ[e]インドール−6−イ
ル エチルカルバメート塩酸塩0.35g(46%)を
白色の非晶質粉末として得た。MS:m/e(基準ピー
ク%):475(M+, 2), 404(8), 273(28), 202(100), 160
(9) 。
【0220】例49.a)エチル1,2,3,4−テト
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン8
0mlに溶解し、シクロペンチルアミン3.0ml(0.0
305 mol)をそこに加え、この混合物を水分離器を付
して40時間煮沸した。濃縮したのち、残留物をエタノ
ール500ml中120℃及び140バールで10時間、
ラネーニッケル1.2gで水素化した。生成物をシクロ
ヘキサン:エーテル1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。rac−シス−3−シクロペンチル
−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン2.
0g(46%)を白色結晶として得た。m.p.84〜
88℃。
ラヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1−ナフチルア
セテート4.0g(0.01525 mol)をトルエン8
0mlに溶解し、シクロペンチルアミン3.0ml(0.0
305 mol)をそこに加え、この混合物を水分離器を付
して40時間煮沸した。濃縮したのち、残留物をエタノ
ール500ml中120℃及び140バールで10時間、
ラネーニッケル1.2gで水素化した。生成物をシクロ
ヘキサン:エーテル1:1を用いるシリカゲルクロマト
グラフィに付した。rac−シス−3−シクロペンチル
−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メ
トキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン2.
0g(46%)を白色結晶として得た。m.p.84〜
88℃。
【0221】b)リチウムアルミニウムヒドリド0.5
3g(0.014 mol)をアルゴン下にTHF25mlに
懸濁した。rac−シス−3−シクロペンチル−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン2.0g
(0.007 mol)をTHF50mlに溶解した溶液をそ
こに滴下し、この混合物を還流下に1時間煮沸した。N
H4 Cl飽和水溶液10mlを注意深くそこに滴下し、こ
の混合物を濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出し、有機
相を水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濾液を
濃縮した。油状のrac−シス−3−シクロペンチル−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール1.8g(95
%)を得た。
3g(0.014 mol)をアルゴン下にTHF25mlに
懸濁した。rac−シス−3−シクロペンチル−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン2.0g
(0.007 mol)をTHF50mlに溶解した溶液をそ
こに滴下し、この混合物を還流下に1時間煮沸した。N
H4 Cl飽和水溶液10mlを注意深くそこに滴下し、こ
の混合物を濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出し、有機
相を水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、濾液を
濃縮した。油状のrac−シス−3−シクロペンチル−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール1.8g(95
%)を得た。
【0222】c)rac−シス−3−シクロペンチル−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール1.8g(0.0
066mol)を48%HBr水溶液0.2リットルに溶
解し、還流下に1時間煮沸した。この混合物を冷却し、
濃縮し、そこでNaHCO3 水溶液100ml及び2Nの
NaOH溶液少量をそこに加え、この混合物をCH2 C
l2 で三回抽出し、抽出物をMgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮した。褐色の結晶1.7gをエタノール30ml
に溶解した。5.8Nエタノール性HCl溶液1.3ml
(0.0075 mol)をそこに滴下し、この混合物を室
温で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分離した結
晶を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄した。rac−
シス−3−シクロペンチル−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール塩酸塩1.65g(85%)を淡ばら色の結晶
として得た。m.p.256〜258℃。
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メト
キシ−1H−ベンゾ[e]インドール1.8g(0.0
066mol)を48%HBr水溶液0.2リットルに溶
解し、還流下に1時間煮沸した。この混合物を冷却し、
濃縮し、そこでNaHCO3 水溶液100ml及び2Nの
NaOH溶液少量をそこに加え、この混合物をCH2 C
l2 で三回抽出し、抽出物をMgSO4 で乾燥し、濾過
し、濃縮した。褐色の結晶1.7gをエタノール30ml
に溶解した。5.8Nエタノール性HCl溶液1.3ml
(0.0075 mol)をそこに滴下し、この混合物を室
温で1時間、そして0℃で1時間攪拌した。分離した結
晶を吸引下に濾別し、酢酸エチルで洗浄した。rac−
シス−3−シクロペンチル−2,3,3a,4,5,9
b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−6
−オール塩酸塩1.65g(85%)を淡ばら色の結晶
として得た。m.p.256〜258℃。
【0223】d)rac−シス−3−シクロペンチル−
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩0.5g
(0.0017 mol)を水30mlに溶解したものを、2
N水酸化ナトリウム溶液0.6mlで中和し、エーテルで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濾液を濃縮した。固形の残留物を熱いTH
F5mlに溶解し、そこでこの溶液をトルエン45mlで希
釈した。次いで、トリエチルアミン0.18g(0.2
5ml、0.0018 mol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン21mg(170mmol、0.1当量)及び最後にジメチ
ルクロロホルムアミド0.16ml(0.0018mol)
を順次そこに滴下した。この混合物を還流下に5時間煮
沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで抽出し
た。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過
し、濾過液を濃縮し、残留物を、シリカゲル220gの
上で、メタノール/酢酸エチル9:1を用いるクロマト
グラフィに付した。得られた油状物0.49gをエタノ
ール10mlに溶解した。4.93Nエタノール性HCl
溶液0.3mlをそこに滴下し、この混合物を濃縮した。
エタノール/エーテルから、rac−シス−3−シクロ
ペンチル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート塩酸塩を晶出させた。 収量(率):白色結晶0.47g(84%)。m.p.
215〜217℃。
2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベ
ンゾ[e]インドール−6−オール塩酸塩0.5g
(0.0017 mol)を水30mlに溶解したものを、2
N水酸化ナトリウム溶液0.6mlで中和し、エーテルで
抽出した。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濾液を濃縮した。固形の残留物を熱いTH
F5mlに溶解し、そこでこの溶液をトルエン45mlで希
釈した。次いで、トリエチルアミン0.18g(0.2
5ml、0.0018 mol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン21mg(170mmol、0.1当量)及び最後にジメチ
ルクロロホルムアミド0.16ml(0.0018mol)
を順次そこに滴下した。この混合物を還流下に5時間煮
沸し、次いで冷却し、水に注加し、トルエンで抽出し
た。有機相を水で洗浄し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過
し、濾過液を濃縮し、残留物を、シリカゲル220gの
上で、メタノール/酢酸エチル9:1を用いるクロマト
グラフィに付した。得られた油状物0.49gをエタノ
ール10mlに溶解した。4.93Nエタノール性HCl
溶液0.3mlをそこに滴下し、この混合物を濃縮した。
エタノール/エーテルから、rac−シス−3−シクロ
ペンチル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ[e]インドール−6−イル ジメチル
カルバメート塩酸塩を晶出させた。 収量(率):白色結晶0.47g(84%)。m.p.
215〜217℃。
【0224】例50.a)1,3,4,5−テトラヒド
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン150g(0.7 mol)をメチレンクロリド1.
5リットルに懸濁した懸濁液をトリエチルシラン333
ml(2.1 mol)で処理し、次いで、0℃で攪拌しなが
らトリフルオロ酢酸240mlをゆっくりと滴下した。3
時間攪拌したのち、pHが14に達するまで20%水酸
化ナトリウム溶液400mlを冷却しながらゆっくりと加
えた。その後、この混合物を水に注加し、メチレンクロ
リドで抽出した。有機相を塩化ナトリウム溶液で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残
留物をエーテル500mlで処理し、そこで固形物を濾別
し、50℃/20トルで乾燥した。rac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン123g
(81%)を得た(m.p.192〜194℃)。この
物質は、薄層クロマトグラム(シリカゲル、酢酸エチ
ル)において0.14のRf値を示した。
ロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール−2
−オン150g(0.7 mol)をメチレンクロリド1.
5リットルに懸濁した懸濁液をトリエチルシラン333
ml(2.1 mol)で処理し、次いで、0℃で攪拌しなが
らトリフルオロ酢酸240mlをゆっくりと滴下した。3
時間攪拌したのち、pHが14に達するまで20%水酸
化ナトリウム溶液400mlを冷却しながらゆっくりと加
えた。その後、この混合物を水に注加し、メチレンクロ
リドで抽出した。有機相を塩化ナトリウム溶液で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残
留物をエーテル500mlで処理し、そこで固形物を濾別
し、50℃/20トルで乾燥した。rac−シス−1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−6−メトキシ
−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン123g
(81%)を得た(m.p.192〜194℃)。この
物質は、薄層クロマトグラム(シリカゲル、酢酸エチ
ル)において0.14のRf値を示した。
【0225】この物質1gから、酢酸エチル/ヘキサン
1:2を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより、r
ac−トランス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール
−2−オン15mgを単離することができた(m.p.2
65〜270℃)。この物質は、薄層クロマトグラム
(シリカゲル、酢酸エチル)において0.27のRf値
を示した。
1:2を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより、r
ac−トランス−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−6−メトキシ−2H−ベンゾ[e]インドール
−2−オン15mgを単離することができた(m.p.2
65〜270℃)。この物質は、薄層クロマトグラム
(シリカゲル、酢酸エチル)において0.27のRf値
を示した。
【0226】b)上記の物質64.1gから、例1の
c)に記載の方法と同様に、リチウムアルミニウムヒド
リド22.4gを使用して、灰色の油状物58.8g
(98%)を得た。これを冷凍機で結晶した。m.p.
226〜231℃。
c)に記載の方法と同様に、リチウムアルミニウムヒド
リド22.4gを使用して、灰色の油状物58.8g
(98%)を得た。これを冷凍機で結晶した。m.p.
226〜231℃。
【0227】c)上記の物質総量337g及び2−シク
ロヘキシルエチルブロミド総量394gから、例1の
d)に記載の方法と同様に、固形粒子を含む褐色の油状
物総量626gを2個の塊として得た。これらをエタノ
ール性HClで処理して、相当する塩酸塩の無色の結晶
総量413g(71%)得た。
ロヘキシルエチルブロミド総量394gから、例1の
d)に記載の方法と同様に、固形粒子を含む褐色の油状
物総量626gを2個の塊として得た。これらをエタノ
ール性HClで処理して、相当する塩酸塩の無色の結晶
総量413g(71%)得た。
【0228】d)上記の物質155gから、例1のe)
に記載の方法と同様に、褐色の油状物144gを得た。
に記載の方法と同様に、褐色の油状物144gを得た。
【0229】e)(−)−2,2′−(1,1−ビナフ
チル)リン酸234gをエタノール2.34リットル及
びクロロホルム1.55リットルに溶解した溶液を温
め、例50のd)によって得た物質336gをエタノー
ル500mlに溶解した溶液で処理した。次いで、主にク
ロロホルムである溶媒2.4リットルを留去し、そこで
溶液を冷却すると、結晶化が始まった。この懸濁液を週
末にかけて冷凍機に貯蔵し、次いで濾過した。濾過残留
物を酢酸エチル及びエーテルで洗浄し、50℃/20ト
ルで乾燥し、それにより、無色の結晶463gを得た。
そのエナンチオマー比は、(+)エナンチオマーが63
%、そして(−)エナンチオマーが37%であった(サ
ンプル300mgを水性アンモニア/エーテルで抽出した
のちのガスクロマトグラフィによる)。
チル)リン酸234gをエタノール2.34リットル及
びクロロホルム1.55リットルに溶解した溶液を温
め、例50のd)によって得た物質336gをエタノー
ル500mlに溶解した溶液で処理した。次いで、主にク
ロロホルムである溶媒2.4リットルを留去し、そこで
溶液を冷却すると、結晶化が始まった。この懸濁液を週
末にかけて冷凍機に貯蔵し、次いで濾過した。濾過残留
物を酢酸エチル及びエーテルで洗浄し、50℃/20ト
ルで乾燥し、それにより、無色の結晶463gを得た。
そのエナンチオマー比は、(+)エナンチオマーが63
%、そして(−)エナンチオマーが37%であった(サ
ンプル300mgを水性アンモニア/エーテルで抽出した
のちのガスクロマトグラフィによる)。
【0230】得られた物質を温めながらエタノール3リ
ットル及びクロロホルム4.2リットルに溶解した。次
いで、クロロホルム1.3リットルを留去し、そこで室
温で一夜攪拌すると結晶化が始まった。懸濁液を0℃に
冷却し、次いで濾過した。濾過残留物を酢酸エチル及び
エーテルで洗浄し、50℃/20トルで乾燥した。無色
の結晶253gを得た。エナンチオマー比は89:11
であった。母液を約2リットルの容量に濃縮し、さらに
200gの無色の結晶を得た。2個の結晶画分を合わ
せ、その後、この第二の結晶のエナンチオマー比が4
8:52であることを見いだした。
ットル及びクロロホルム4.2リットルに溶解した。次
いで、クロロホルム1.3リットルを留去し、そこで室
温で一夜攪拌すると結晶化が始まった。懸濁液を0℃に
冷却し、次いで濾過した。濾過残留物を酢酸エチル及び
エーテルで洗浄し、50℃/20トルで乾燥した。無色
の結晶253gを得た。エナンチオマー比は89:11
であった。母液を約2リットルの容量に濃縮し、さらに
200gの無色の結晶を得た。2個の結晶画分を合わ
せ、その後、この第二の結晶のエナンチオマー比が4
8:52であることを見いだした。
【0231】三回目の結晶化(エタノール2.5リット
ル、クロロホルム3.5リットル)により、結晶288
gを得た。エナンチオマー比は89:11であった。
ル、クロロホルム3.5リットル)により、結晶288
gを得た。エナンチオマー比は89:11であった。
【0232】四回目の結晶化(エタノール2.3リット
ル、クロロホルム3.5リットル)により、結晶239
gを得た。エナンチオマー比は97:3であった。
ル、クロロホルム3.5リットル)により、結晶239
gを得た。エナンチオマー比は97:3であった。
【0233】五回目の結晶化(エタノール2リットル、
クロロホルム4リットル)により、結晶229gを得
た。エナンチオマー比は98.8:1.2であった。
クロロホルム4リットル)により、結晶229gを得
た。エナンチオマー比は98.8:1.2であった。
【0234】六回目の結晶化(エタノール1.8リット
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶222
gを得た。エナンチオマー比は99.4:0.6であっ
た。
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶222
gを得た。エナンチオマー比は99.4:0.6であっ
た。
【0235】七回目の結晶化(エタノール1.7リット
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶217
gを得た。エナンチオマー比は99.6:0.4であっ
た。
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶217
gを得た。エナンチオマー比は99.6:0.4であっ
た。
【0236】八回目の結晶化(エタノール1.7リット
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶212
gを得た。エナンチオマー比は99.85:0.15で
あった。
ル、クロロホルム4.5リットル)により、結晶212
gを得た。エナンチオマー比は99.85:0.15で
あった。
【0237】得られた物質を酢酸エチル約5リットルに
懸濁し、水約4リットルと25%水酸化アンモニウム溶
液4リットルとの混合物で抽出した。有機相を2.5%
水酸化アンモニウム溶液で六回抽出し、すべての水相を
酢酸エチルで三回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、蒸発させ、結晶質の物質86.4g
(51%)を得た。
懸濁し、水約4リットルと25%水酸化アンモニウム溶
液4リットルとの混合物で抽出した。有機相を2.5%
水酸化アンモニウム溶液で六回抽出し、すべての水相を
酢酸エチルで三回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、蒸発させ、結晶質の物質86.4g
(51%)を得た。
【0238】f)得られた物質70g(0.23 mol)
をトルエン2リットルに懸濁した懸濁液をトリエチルア
ミン39ml(0.28 mol)及び4−ジメチルアミノピ
リジン34.3g(0.28 mol)で処理した。ジメチ
ルカルバモイルクロリド25.3ml(0.28 mol)を
得られた均一な混合物に加えた。次いで、この混合物を
還流下に4時間加熱し、そこで溶媒を蒸発させ、残留物
を酢酸エチルに捕集し、溶液を、まず水で二回、次に塩
化ナトリウム溶液で抽出した。水相を酢酸エチルで三回
抽出し、そこで有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、蒸発させた。残留物として残る油状物10
3gを、シリカゲル3kgの上で、酢酸エチル/n−ヘキ
サン1:1を用いるクロマトグラフィに付した。
をトルエン2リットルに懸濁した懸濁液をトリエチルア
ミン39ml(0.28 mol)及び4−ジメチルアミノピ
リジン34.3g(0.28 mol)で処理した。ジメチ
ルカルバモイルクロリド25.3ml(0.28 mol)を
得られた均一な混合物に加えた。次いで、この混合物を
還流下に4時間加熱し、そこで溶媒を蒸発させ、残留物
を酢酸エチルに捕集し、溶液を、まず水で二回、次に塩
化ナトリウム溶液で抽出した。水相を酢酸エチルで三回
抽出し、そこで有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、蒸発させた。残留物として残る油状物10
3gを、シリカゲル3kgの上で、酢酸エチル/n−ヘキ
サン1:1を用いるクロマトグラフィに付した。
【0239】このように、第一の生成物として無色の油
状物80.8g(85%)を得た。これをエタノール2
00mlに捕集し、氷浴で冷却しながら8.6Mエタノー
ル性HCl30mlで処理した。淡赤色溶液を蒸発させ、
残留物を再度エタノール600mlに捕集し、そこで、活
性炭8gで処理し、濾過したのち、この溶媒を蒸発させ
た。残留物を酢酸エチル600mlに捕集し、そこで固形
物を濾別し、50℃/20トルで乾燥した。(+)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩7
5g(79%)を無色の結晶の形態で得た。m.p.2
05〜207℃。[α]D 20 =+28.97°(c=メ
タノール中0.7%)。
状物80.8g(85%)を得た。これをエタノール2
00mlに捕集し、氷浴で冷却しながら8.6Mエタノー
ル性HCl30mlで処理した。淡赤色溶液を蒸発させ、
残留物を再度エタノール600mlに捕集し、そこで、活
性炭8gで処理し、濾過したのち、この溶媒を蒸発させ
た。残留物を酢酸エチル600mlに捕集し、そこで固形
物を濾別し、50℃/20トルで乾燥した。(+)−シ
ス−3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]
インドール−6−イル ジメチルカルバメート塩酸塩7
5g(79%)を無色の結晶の形態で得た。m.p.2
05〜207℃。[α]D 20 =+28.97°(c=メ
タノール中0.7%)。
【0240】第二の生成物として、(+)−トランス−
3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イルジメチルカルバメート5.5gを得
た。m.p.110〜112℃。[α]D 20 =+7.6
°(c=メタノール中0.8%)。
3−(2−シクロヘキシルエチル)−2,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]イン
ドール−6−イルジメチルカルバメート5.5gを得
た。m.p.110〜112℃。[α]D 20 =+7.6
°(c=メタノール中0.8%)。
【0241】例A.本発明による化合物及び/又は薬学
的に使用しうるその酸付加塩を、以下に記載のように、
ガレヌス製剤の製造のための活性成分として使用するこ
とができる。
的に使用しうるその酸付加塩を、以下に記載のように、
ガレヌス製剤の製造のための活性成分として使用するこ
とができる。
【0242】a)5mg軟ゼラチンカプセル 組成 カプセル1個あたり 活性成分 5.0mg 黄ロウ 8.0mg 水素化された大豆油 8.0mg 部分的に水素化された植物油 34.0mg 大豆油 110.0mg カプセル内容物の重量 165.0mg
【0243】十分に注意を払いながら、活性成分を残り
の原料の温かい溶融体に溶解した。その溶液を機械によ
って適当な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填した。
の原料の温かい溶融体に溶解した。その溶液を機械によ
って適当な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填した。
【0244】b)20mg硬ゼラチンカプセル 組成 カプセル1個あたり 活性成分 20.0mg 結晶ラクトース 37.0mg 微結晶セルロース 20.0mg クロスポビドン 8.5mg 改質澱粉 8.5mg タルク 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg カプセル内容物の重量 100.0mg
【0245】ふるいにかけ、混合した各成分を適当な大
きさのカプセルに充填した。
きさのカプセルに充填した。
【0246】c)200mgコーティング錠 組成 錠剤コア部 錠剤1個あたり 活性成分 200.0mg 微結晶セルロース 23.5mg ポリビニルピロリドン 12.5mg 改質澱粉 12.5mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg コア重量 250.0mg コーティング部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.5mg ポリエチレングリコール6000 0.8mg タルク 1.3mg 黄色酸化鉄 0.8mg 二酸化チタン 0.8mg コーティング重量 7.4mg
【0247】ふるいにかけた活性成分を微結晶セルロー
スと混合した。この混合物を、ポリビニルピロリドンの
水溶液で粗砕した。粗砕したものを改質澱粉及びステア
リン酸マグネシウムと混合した。この混合物を重量25
0mgのコアにプレスした。コアを、前述の組成の溶液/
懸濁液でコーティングした。
スと混合した。この混合物を、ポリビニルピロリドンの
水溶液で粗砕した。粗砕したものを改質澱粉及びステア
リン酸マグネシウムと混合した。この混合物を重量25
0mgのコアにプレスした。コアを、前述の組成の溶液/
懸濁液でコーティングした。
【0248】 c)50mg サッシェ(Sachet) 組成 Sachet1個あたり 活性成分 50.0mg 微粉末ラクトース 1015.0mg 微結晶セルロース 1400.0mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース 14.0mg ポリビニルピロリドン 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 10.0mg 着香剤 1.0mg サッシェ充填重量 2500.0mg
【0249】活性成分を、ラクトース、微結晶セルロー
ス及びナトリウムカルボキシメチルセルロースと混合し
た。この混合物をポリビニルピロリドンの水溶液で粗砕
した。粗砕したものをステアリン酸マグネシウム及び着
香剤と混合した。この混合物を適当な大きさのサッシェ
に充填した。
ス及びナトリウムカルボキシメチルセルロースと混合し
た。この混合物をポリビニルピロリドンの水溶液で粗砕
した。粗砕したものをステアリン酸マグネシウム及び着
香剤と混合した。この混合物を適当な大きさのサッシェ
に充填した。
フロントページの続き (72)発明者 ルネ・イムホーフ スイス国、ツェーハー−5264 ギップフ− オーベルフリック、ブロイマットヘーヘ 3 (72)発明者 ローランド・ヤーコップ−レートネ ドイツ国、デー−7854 インツリンゲン、 オーベラー・バーゼルブリック 26
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は式−O−CO−NR4 R5 の残基を示
し、R2 は低級アルキル、低級シクロアルキル、あるい
は低級シクロアルキル、アリール、アロイル、アロイル
アミノ、アミノ又は環式アミノ、アミド若しくはイミド
基により置換された低級アルキルを表し;R3 は水素又
は低級アルキルを表し;R4 は低級アルキルを表し;R
5 は水素又は低級アルキルを表す) で示されるシス−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−1H−ベンゾ〔e〕インドール誘導体、対応す
るトランス異性体又はシス−トランス異性体混合物及び
製薬学的に使用しうるその塩。 - 【請求項2】 (+)シス−3−(2−シクロへキシル
エチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−1H−ベンゾ〔e〕インドール−6−イルジメチルカ
ルバメート。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物及び製薬学
的に使用しうるその酸付加塩の製造方法であって、 a)一般式(II): 【化2】 (式中、R3 は請求項1と同義であり;R21は請求項1
のR2 と同義であるがアミノで置換された低級アルキル
を意味しない) で示される化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物を、式−CO−NR4 R
5 (式中、R4 及びR5 は請求項1と同義である)の残
基を生じる試薬でアシル化し; b)所望により、シス−トランス異性体混合物及び/又
は得られたジアステレオマーの混合物を分離し;及び/
又は c)所望により、得られたラセミ化合物を分割し;及び
/又は d)所望により、得られた式(I)の化合物、又は対応
するトランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合
物を製薬学的に使用しうる酸付加塩に転換する; ことを特徴とする方法。 - 【請求項4】 R2 がアミノにより置換された低級アル
キルである請求項1記載の式(I)の化合物及び製薬学
的に使用しうるその酸付加塩の製造方法であって、 a)一般式(III): 【化3】 (式中、R1 及びR3 は請求項1と同義であり;R6 は
アミノ基に転換しうる残基により置換された低級アルキ
ルを表す) で示される化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物を、R2 がアミノにより
置換された低級アルキルである式(I)の対応する化合
物又は対応するトランス異性体若しくはシス−トランス
異性体混合物に転換し; b)所望により、シス−トランス異性体混合物及び/又
は得られたジアステレオマーの混合物を分離し;及び/
又は c)所望により、得られたラセミ化合物を分割し;及び
/又は d)所望により、得られた式(I)の化合物、又は対応
するトランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合
物を製薬学的に使用しうる酸付加塩に転換する; ことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 R2 がアロイルアミノにより置換された
低級アルキルである請求項1記載の式(I)の化合物及
び製薬学的に使用しうるその酸付加塩を製造する方法で
あって、 a)R2 がアミノにより置換された低級アルキルである
式(I)の化合物、又は対応するトランス異性体若しく
はシス−トランス異性体混合物のアミノ基を適切にアシ
ル化してR2 がアロイルアミノにより置換された低級ア
ルキルである式(I)の対応する化合物を製造し; b)所望により、シス−トランス異性体混合物及び/又
は得られたジアステレオマーの混合物を分離し;及び/
又は c)所望により、得られたラセミ化合物を分割し;及び
/又は d)所望により、得られた式(I)の化合物、又は対応
するトランス異性体若しくはシス−トランス異性体混合
物を製薬学的に使用しうる酸付加塩に転換する; ことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載の化合物及び不活性
担体を含有するアセチルコリンエステラーゼ阻害剤。
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